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TGVでボルドーに出発

TGVでボルドーに出発

2週間ほど、熱海逍遥の記事でこの“フランスの旅”(今から1年半前の旅)から遠のいていました。今日から“フランスの旅”に復帰します。前回はサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)から、バスク鉄道euskotren(バスク語: Eusko Trenbideak, スペイン語: Ferrocarriles Vascos)に乗って、アマラ駅Amaraからヘンダヤ駅Hendaia(バスク語、フランス語ではアンダイエ駅Hendaye)に移動したところでした。束の間のスペイン滞在を終えて、また、フランスに戻ったところです。この後、ワインの本場、ボルドーBordeauxに向かいます。


2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/6回目

アマラ駅Amaraからバスク鉄道euskotrenでヘンダヤ駅Hendaiaに着いたところです。駅を出ると、すぐ前にフランス国鉄SNCFのアンダイエ駅Hendayeがあります。

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このアンダイエ駅からは何とパリParisのモンパルナスMontparnasse行きの直通のTGV(テージェーベー)が日に数本出ています。その貴重な1本で今日の目的地ボルドーBordeauxに向かいます。ボルドーまでは2時間半ほどです。予定よりも30分早くアンダイエに着いたので、TGVへの乗り換えまでにたっぷりと時間があります。このアイダイエは国境の町ですが、駅前を見ると、特に何があるわけでもありません。たいして時間潰しもできませんね。

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アンダイエ駅の前から、バスク鉄道のヘンダヤ駅の小さな駅舎を眺めます。フランス国鉄からバスク鉄道への移動は1分ほどの至近距離です。

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これがフランス国鉄のアンダイエ駅の駅舎の正面です。結構、立派な駅です。

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駅前で面白いこともなさそうなので、TGVの出発まで20分以上ありますが、駅の構内に入りましょう。

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ホームに出ます。大きな鉄傘があります。パリからのTGVが遅れているせいか、パリ行のTGVも10分ほど出発が遅れるようです。しかし、今日はボルドーに行くだけなので、少々の遅れは何も問題ありません。ゆっくり、TGVが到着するのを待ちます。意外にこの駅でTGVを待つ乗客は多く、みんな仕方なく待っています。

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ようやくパリからのTGVが到着します。

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TGVはここが終着駅なので、折り返してボルドーに向かいます。ここが始発となります。車内清掃がある様です。しばらく、ドアが開くのを待ちます。このTGVは2階建てですね。

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掃除が終了し、ドアが開きます。大勢の乗客が乗り込もうとしています。指定席なので、そう慌てて乗り込む必要はありません。

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ドアは開いていますが、まだ、乗車できません。ファーストクラスの車両に並んでいる人は多くはありません。

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清掃のスタッフが引き上げのための作業をしています。もうすぐ、乗車開始でしょう。

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清掃用の小型トラックもやってきて、清掃スタッフが撤収していきます。

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発車数分前にようやく乗車。これがボルドーまでのTGVのファーストクラスのチケットです。一人23ユーロです。割引カードのCarte Avantage senior(カルト・アヴァンタージュ・シニヨール)で30%オフで購入したチケットです。10ユーロ割引になっています。

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予約したのは2階の席です。見晴らし抜群です。

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すぐに発車します。ボルドーまでの2時間半の鉄道旅を楽しんでいきましょう。



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ボルドーへの鉄道旅:大西洋(ビスケー湾)を望む美しい風景

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/7回目

TGVは10分遅れでボルドーBordeauxに向かって、アンダイエ駅Hendayeを出発します。スペイン国境から離れていきますね。

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TGVはアンダイエの町の中を抜けていきます。

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アンダイエを出て、緑の中をしばらく走ると、次の町に入っていきます。シブールCiboureの町です。ここもまだ、バスク地方です。

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赤茶色の屋根の家々が並んでいます。

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万国旗の並ぶ橋のあるニヴェル川Nivelleを渡っていきます。

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川を渡ると、サン=ジャン=ド=リュズSaint-Jean-de-Luzです。ここもバスク地方の町です。昔は漁港の町でしたが、今はリゾート地です。サン=ジャン=ド=リュズ駅に停車します。

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リゾート地らしく、結構、人の乗り降りがあります。

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乗降が完了したところで、サン=ジャン=ド=リュズ駅を出発。

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サン=ジャン=ド=リュズの町の中を抜けていきます。意外に大きな町です。

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町並みも綺麗ですね。

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しばらく走ると海が見えてきます。大西洋です。正確に言うとビスケー湾Bay of Biscay(英語表記、フランス語ではガスコーニュ湾Golfe de Gascogne)です。

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TGVはしばらく海辺を走ります。

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ゲタリーGuétharyを通過します。かつては捕鯨港だった町ですが、今はリゾート地になっています。ちょうど、古い港の前を通過します。

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ゲタリーの駅前には美しい家々が並んでいます。

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TGVはビスケー湾沿いの美しい風景の中をひた走ります。



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ボルドーへの鉄道旅:大西洋(ビスケー湾)沿いを走り抜けて、バイヨンヌへ

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/8回目

TGVはボルドーBordeauxに向かって、大西洋、ビスケー湾Bay of Biscay(英語表記、フランス語ではガスコーニュ湾Golfe de Gascogne)沿いを走っていきます。今はゲタリーGuétharyの町を通過しているところです

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車窓の左手には海が見えています。ビスケー湾です。

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バスク地方特有の赤茶色の屋根の家々の向こうに海が見えています。

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緑の中に町がすっぽりと収まったような美しい景色が続いています。

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町の向こうには、まだ、海が見えていますね。

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次第に海岸線が遠ざかっていきます。

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やがて、内陸部の町に入り、海は見えなくなります。

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生い茂る樹木の中を走りますが、樹木の間から、ムリスコ湖Lac de Mouriscotの水面が見えています。小さな湖です。

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次の駅、ビアリッツ駅Gare de Biarritzに到着します。

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大勢の乗客がこの駅で待っています。

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ビアリッツ駅を出て、10分ほど走ると、緑の森の向こうに教会の尖塔らしきものが見えてきます。次の駅、バイヨンヌBayonneに近づいたようです。

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やがて、アドゥール川Adourの鉄橋に差し掛かります。5人乗りボートの練習をしている人たちがいますね。

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考えてみれば、この川はちょうど1日前に渡ったばかりです。たった1日で戻ってきたことになります。旧市街の中心にあるバイヨンヌ・サント・マリー大聖堂Cathédrale Sainte-Marie de Bayonneも見えています。先ほど、緑の森越しに見えていた尖塔はこの教会でした。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうすぐ、バイヨンヌ駅に到着します。昨日はこの駅で乗り換えましたが、今日はこのまま、TGVでボルドーを目指します。



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ボルドーへの鉄道旅:バイヨンヌ、ダクスを過ぎて、沿線にはエリカの花

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アドゥール川を渡り、バイヨンヌの町の中を抜けて、バイヨンヌ駅に近づきます。

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バイヨンヌはフランス・バスク地方の中心都市で、昨日はルルドLourdesからの電車に乗って、ここで乗り換えて、サン・セバスティアンSan Sebastiánに向かいました。今日は逆のルートでサン・セバスティアンから、このバイヨンヌにやってきました。バイヨンヌ駅に到着後、今日はそのままTGVに乗ったまま、ホームを出発します。

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すぐに郊外に出ます。何か、ススキの穂のような雑草が茂っています。

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線路がたくさん並んでいます。車両基地なんでしょうか。その向こうには、アドゥール川の川面が見えています。もう、ビスケー湾に注ぎ出る河口に近いあたりです。

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このあたりも赤茶色の屋根の家々が並んでいますね。

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バイヨンヌから20分ほど走り、次の町に近づいてきます。温泉保養地としてしられるダクスDaxのようです。

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ダクス駅に到着。あっ、ここも昨日、通過した駅です。昨日はこの駅で乗降なしの停車で進行方向が反転して、焦りました。ということはここまでの区間は昨日も走った区間だったんです。

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今日は乗降ありの停車です。温泉地らしく、それなりの人の乗降があります。

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ダクス駅を出ると、ようやく、車掌さんが検札に周ってきます。ダクスからボルドーまでは1時間以上、ノンストップで走ります。チケットと割引カードのCarte Avantage senior(カルト・アヴァンタージュ・シニヨール)をテーブルの上に並べて、車掌さんを待ちます。

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無事に検札完了。

車窓を眺めていると、だんだん山がちになります。

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TGVは順調に走っていきます。このあたりは初めて通るので、馴染みがありません。ぼーっと車窓を眺めていると、鉄道の沿線にエリカが咲いています(ぼんやりと赤紫色に見えているのがエリカの花です)。

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群生とまでは言えないけれど、ボルドーまでずっとエリカが咲いています。

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線路の近くにだけ、エリカが延々と咲いています。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらくはエリカの花を眺めていましょう。ボルドーへの到着にはまだ、1時間ほどかかります。



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ボルドーへの鉄道旅:ボルドーに無事到着するも、トラム運休のため代行バスで旧市街へ

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/10回目

TGVはボルドーBordeauxに向かって、内陸部を走っていきます。もう、ボルドーまではノンストップで走ります。沿線には、赤紫色のエリカの花が咲いています。

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エリカの花も含めて、沿線の風景はずっと変わりません。たまにこういうソーラー発電のプラントも現れます。世界中、この風景は当たり前になりましたね。フランスは原発が主流で、太陽光発電はドイツの専売特許だと思っていましたが、必ずしもそういうわけではなさそうです。

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また、何もない原野が続きます。

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空は晴れていますが、向こうの方に黒い雲が見えます。このところ、ずっと晴れてますから、そろそろ雨も覚悟しないといけませんね。と、突然道路がビショビショの街が現れ、傘をさしている人がいます。さっきの黒雲が通過したのかしら。
40分ほど走って、ボルドーには少し遅れて到着します。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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ボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux St Jeanの巨大な大屋根にTGVはすっぽりと収まっています。この大屋根はあのエッフェルが指揮して造ったそうです。

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TGVはボルドー・サンジャン駅の1番ホームに着きました。ここまで乗ってきたTGVはここからパリのモンパルナス駅Montparnasseに向かいます。

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駅前に出て、とりあえず、トラム乗り場に向かいます。

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サン・ジャン駅はさすがに風格ある建物です。

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トラム乗り場に着くと、トラムC線は事前の調査通り、現在運休中です。代行バスの案内が出ています。

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事前の調査では、HPにトラムC線はボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux Saint-Jeanとカンコンス広場Quinconcesの間は10月末まで運休だという記事がありました。何やら、路線の途中にあるサリニエール通りSalinièresのパーキングで火災があり、安全状況が確認できるまでは運休するというものです。その代替策として、代行バスBUS-Cなるものをお昼は5分間隔で走らせるということが告知されていました。駅前の乗り場が少し遠くなって、歩いて4分ほどかかるようです。代替バスの運行ルートはほぼ、トラムと並行したルートです。以下がそのルートです。

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どうやら代行バスは頻繁に走っているようです。トラム乗り場から代行バスのバス停まで少し歩かされますが、仕方ありませんね。代行バスに乗って、旧市街のカンコンス広場まで行きます。
代行バスで無事にカンコンス広場に到着します。結局、ボルドー・サンジャン駅に到着後、カンコンス広場までの移動に40分ほどかかってしまいました。

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カンコンス広場は緑の多い、気持ちの良い広場です。

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ここから、今夜泊まるホテルに向かいます。



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ボルドー散策:美しきサンタンドレ大聖堂

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/11回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ鉄道旅で移動し、ボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux St Jeanから旧市街のカンコンス広場Quinconcesまで運休中のトラムの代行バスに乗って、ようやく到着したところです。5時間と少しの大移動でした。
カンコンス広場からはスマホのナビソフトの助けを借りて、少し歩いてホテルに到着。今日のホテルはオテル ドゥ フランスHôtel de France Bordeaux。中級ホテルの筈です。ホテルに入ると、レセプション前から何と急な階段だけが続いています。エレベーターなどまったく見当たりません。ホテルのおばさんはsaraiたちの重そうなスーツケースを見ると、何かぶつぶつフランス語をしゃべりながら、合間によく分からない英語を発して、セカンドフロアの部屋を用意していたけど、ファーストフロアに変えましょう。それでいいわねって言ってます。はいはい、それで結構です。配偶者は重い方のスーツケースは当面、中身が必要ない(オペラのための衣装が大半)ので、それはレセプションで預かってもらいましょうとのこと。カルカソンヌのホテルもエレベーターがなかったので、そうしたんです。二人でスーツケース一つを担いで、階段を上ります。ところがこの建物はファーストフロアというのは2階ではなくて、実質、3階です。うへっ、疲れた。こういうことの連続で疲れが溜まるんです。安いホテルを選択する報いがこういう形でやってきます。中級ホテルどころではありません。
部屋は狭いけど、こざっぱりしています。

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当然、バスタブなどある筈もありません。

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これまた当然ですが、エアコンはなし・・・代わりに扇風機が置いてあります。

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まずは部屋から携帯でお目当てのレストランに予約を入れます。このレストランは日本語で対応してくれるそうですが、どうでしょう。実際、もしもしと日本語で呼びかけてみると、しっかりした日本語で返事が返ってきます。英語すら通じないレストランもあるのに、日本語で予約できるのは助かります。開店直後の7時半に予約。現在はまだ、6時前です。それまではちょっとだけ、ボルドーの町歩きをします。ボルドーを訪れるのはこれが初めてです。まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxに直行します。ホテルからはほぼまっすぐ歩いて、10分足らずで大聖堂前のペイ・ベルラン広場Place Pey Berlandに到着します。ホテルは立地だけは最高です。

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ペイ・ベルラン広場に隣接するジャン・ムーラン広場の中央の石の台座には、「グロリア・ヴィクティスGloria Victis-敗者への栄誉」と題されたフランスの彫刻家アントニン・メルシエAntonin Merciéによるブロンズ彫刻があります。この彫刻は、1871年にフランスがプロイセンに敗北した後に、1870年の普仏戦争の犠牲者である兵士の英雄へのオマージュと愛国心を称賛するために作られました。なお、このブロンズ彫刻のオリジナルはパリのプティ・パレ美術館Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Parisにあります。

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大聖堂前のペイ・ベルラン広場は多くの観光客であふれています。

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ヨーロッパの町はどこも教会の建築が凄い! サンタンドレ大聖堂の威容に圧倒されます。北側の素晴らしいファサードです。

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巨大な建物なので、その全容は一望できません。これは左側の部分です。左端に独立した鐘楼、ペイ・ベルラン塔Tour Pey Berlandが建っています。高さは66mですが、周りに高い建物がないので、塔の上からの眺望は素晴らしいそうです。登ってみたいところですが、231段の階段を自力で登らないといけないようです。現在の体調では無理ですね。毎日の強行軍で結構疲れています。

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これが中央から右側の部分です。

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ペイ・ベルラン広場から、ここまで歩いてきた通り、ヴィタル・カルル通りRue Vital Carlesを振り返ります。さほど広くはありませんが、トラムの走る通りです。

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そのヴィタル・カルル通りのペイ・ベルラン広場寄りに先ほど見たブロンズ彫刻「グロリア・ヴィクティスGloria Victis-敗者への栄誉」があるジャン・ムーラン広場があり、緑の樹木に覆われています。

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その左手には、カフェのある、どっしりとしたバロック様式の建物があります。このカフェはカフェ・フランセCafé Français、テラス席からはサンタンドレ大聖堂のファサードを真正面から眺められます。

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さて、大聖堂の北側ファサードの中央にある北門に近づいてみましょう。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうしばらく、この美しい宗教建築物、サンタンドレ大聖堂を内部も含めて、鑑賞しましょう。



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ボルドー散策:サンタンドレ大聖堂の北門と内部のゴシック様式の美

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/12回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへやってきて、ホテルにいったん落ち着いたところで、ディナーの前に旧市街をちょっと散策します。
まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxにやってきました。その威容に驚きながら、大聖堂の北側ファサードの中央にある北門に近づきます。美しいバラ窓の下に素晴らしく精巧な彫刻が全面に施されています。

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このサンタンドレ大聖堂はフランス大革命後の破壊行為と19世紀の大規模な火災の被害を受けましたが、見事に再建されました。ところで大きな扉口が北側の側面にあるのは、本来の西側にはガロ・ロマン期の城壁が接していたためです。今では城壁が取り壊されているので、西側に大きな扉口がないのは奇異に感じてしまいます。この北門の少し西側には王の扉口Portail Royalがあります。この扉は閉じられていて、出入りできません。この扉口では13世紀最高傑作のゴシック様式の精華を見ることができます。扉口の上のタンパンは、最後の審判の彫刻で飾られています。
さて、北門とその上のバラ窓は2つの尖塔の下にあります。尖塔の下の部分全体を眺めます。華やかなフランボワイアン・ゴシック様式で美しく装飾されています。北門は王の扉口の少し後の1330年の作です。

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北門の扉口の上には3段になったタンパンの彫刻があります。下から順に、最後の晩餐、12使徒に囲まれたキリストの昇天、最後の審判の彫刻です。タンパンの上には聖人像が3段になって並んでいます。とても見事な彫刻作品です。

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扉口の右側部分です。

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扉口の左側部分です。

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大勢の人がこの扉口から中に入っていきます。我々も尖塔を見上げながら、中に入ります。

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内部は天井の高いゴシック空間が広がっています。

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このサンタンドレ大聖堂のゴシック様式の内部空間の広いことに驚かされます。大きな教会2個分くらいの大きさです。それにステンドグラスが美しいです。

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ちょうどミサの最中ですが、大聖堂の大きな内部にはいくつもの礼拝堂があり、そのひとつでミサをやっているので、内部見学には支障ありません。しっかりと見学させてもらいます。
主祭壇の前です。内陣奥のステンドグラスが美しいですね。

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北門の上にある大きなバラ窓です。

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南側面にあるバラ窓です。素晴らしいです。

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巨大なパイプオルガンがあります。

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オルガニストが鍵盤の前に座っています。演奏が始まりそうです。

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美しい彫像があります。この大聖堂の司教だった人でしょうか。

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側廊を巡ります。

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もう少し見学していきましょう。



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ボルドー散策:サンタンドレ大聖堂のフランボワイアン・ゴシック様式の美を堪能

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/13回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ移動し、早速、ボルドーの旧市街を散策しています。
まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxにやってきました。大聖堂の北側ファサードの中央にある北門から内部に入って、ゴシック様式の美を鑑賞しています。
側廊の傍らにびっくりするほど美しい天使の像が置いてあります。

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もうひとつ、対になるような天使像があります。

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美しいステンドグラスのある礼拝堂があります。優しい色合いのステンドグラスグラスを通して、柔らかな光が満ちています。

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お決まりの聖母子像があります。

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側廊を巡ると、美しい彫像や礼拝堂にしばしば目を奪われます。

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側廊巡りもほぼ終えました。

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再び、身廊に戻り、主祭壇、内陣を最後に眺めて、大聖堂の内部鑑賞は完了します。

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北門から外に出て、大聖堂とは少し離れて立つ鐘楼、ペイ・ベルラン塔Tour Pey Berlandを眺めます。いかにも塔の上からの眺めがよさそうですが、ここは自重して、登るのはやめときましょう。

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ペイ・ベルラン塔のほうから、サンタンドレ大聖堂を眺めます。北門の上に建つ2本の尖塔が聳えています。

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少し離れて、サンタンドレ大聖堂の全容を東側から眺めます。壮麗な建物です。

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サンタンドレ大聖堂の北側にはペイ・ベルラン広場Place Pey Berlandが広がっています。その広場の奥、西側にはボルドー市庁舎Hôtel de ville de Bordeauxが見えています。このネオクラシック様式の建物は、ボルドー大司教となったフェルディナン=マクシミリアン=メリアデック・ド・ロアンが1771年に建てたものです。この建物はロアン宮殿Palais Rohanの別名でも呼ばれています。

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さあ、ホテルに戻りましょう。ボルドー散策と言ってもこのサンタンドレ大聖堂を見るだけになってしまいましたが、レストランの予約時間まで1時間を切ってしまいました。堂々とした建築の立ち並ぶトラムの走る通り、ヴィタル・カルル通りRue Vital Carlesを抜けていきます。

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散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルに戻って、一服して、ワインの町、ボルドーのフランス料理店、ナマNamaでディナーをいただきます。今日は何が食べられるかな。リヨン以来、フランス・スペインで毎日のように美味しい料理を堪能しています。



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ボルドー散策:ヴィタル・カルル通りは先進的な街路、トランジットモール。トランジットモールって?

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/14回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ移動し、早速、ボルドーの旧市街を散策しています。
まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxのゴシック様式の美を鑑賞しました。
ホテルに戻って、一服して、ワインの町、ボルドーのフランス料理店、ナマNamaでディナーをいただくことにします。
サンタンドレ大聖堂を後ろに見ながら、ヴィタル・カルル通りRue Vital Carlesをホテルに向かって進みます。

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サンタンドレ大聖堂を離れるにつれて、その2つの尖塔の全体が見えてきます。

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ポクラン・モリエール通りRue Poquelin Molièreとの4つ角を過ぎます。どの路地も多くの人が歩いています。ボルドーはなかなかの大都会ですね。

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本屋さんの前を通り過ぎます。文化的な国であるとsaraiが感じるフランスの書店は何故か気にかかります。

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後ろを振り返ると大聖堂の尖塔の姿が小さくなりました。

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このトラムの走る通り、ヴィタル・カルル通りの周りの建物は高さも統一され、バルコニーの美しい手摺がとても印象的です。この通りは人とトラムだけが通行でき、車の侵入は許されていません。こういう街路のことをトランジットモールと呼ぶんだそうです。フランスでは、マルセイユ、ニース、モンペリエなどで実用化され、スイスでもチューリッヒのバーンホフ通りに例を見ることができます。

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トラムがやってきます。最新式のLRT(ライトレールトランジットLight rail transit)ですね。架線がないので、すっきりしています。給電は路面の第三軌条のレールから行っているそうです。古都の景観を損なわない素晴らしいトラムです。我が国でも、京都あたりでこのLRTを採用して、市電復活というのはいかがでしょう。四条通りと河原町通りがこのようなLRTでトランジットモール化されると一段と観光促進になると思いませんか?

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やがて、広い通りのアンタンダンス広場Cours de l'Intendanceに出ました。ヴィタル・カルル通りはこの広い通りにぶつかって消滅します。トラムもこの通りで右に曲がって、ボルドー国立歌劇場・大劇場
Opéra National de Bordeaux - Grand-Théâtreのほうに向かっていきます。宿泊しているホテルもすぐ近くで歩いて1分ほどです。

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ホテルに戻ろうとすると、配偶者から、町の観察のためには大きなスーパーに立ち寄らねばという提案があります。ホテルのすぐ近くの円形の広場、グラン・オム広場Place des Grands Hommesには、大きなショッピングモール、ラ・ギャルリー・デ・グラン・オムLa Galerie des Grands Hommesがあります。ちょっと見学してみましょう。中に入ると、町の真ん中のショッピングモールにふさわしく、店内はお洒落な感じです。

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ここには大手スーパーチェーンのカルフールの店舗が入っています。お寿司もカップ麺もあります。さすがボルドーです。ヨーロッパのほかのスーパーに負けない品揃えですね。

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これから、フランス料理を食べに行くのに、思わず、夜食用にとお寿司を買ってしまいます。馬鹿ですね。

で、スーパーを出ようとすると、物凄い夕立があったのか、道路はビショビショ、傘を手にする人がいます。もう止んでますけどね。ほんの10分ほどのスーパーの店内チェックだったのに、その間、外は大変だったようです。知らぬ間の夕立でよかったです。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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いったん、ホテルに戻った後、時間になり、予約したフランス料理店、ナマNAMAへ向かいます。いざ、ディナーです。



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ボルドーで美味しいディナーを日本語対応のフランス料理店ナマNamaで

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/15回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ移動し、早速、ボルドーの旧市街を散策しました。
ホテルに戻って、一服後、ワインの町、ボルドーのフランス料理店、ナマNamaにディナーをいただきに出かけます。10分も歩かずに到着します。
レストランはまだ、開店早々なので、客は数組だけでテーブルは空いています。店内は明るくて健康的な雰囲気です。

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テーブル席に案内されます。すっきりと美しいテーブルセッティングです。

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キッチンはオープンスタイルで、調理している様子が見通せます。なかなか、お洒落なレストランです。

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ここのスタッフはフランス人ですが、ちゃんとした日本語で対応してくれます。料理はお任せコースのみだそうです。それをお願いします。もちろん、ボルドーのワインもお願いします。
だんだん客は増え、ほぼ満席となります。人気店のようです。日本語対応ありという案内書のせいでしょうが、日本人のカップルが3組。あとは地元の人です。

最初に、前前菜。お店のスタッフにこの料理は何か当ててくださいと言われます。一口いただいて、ガスパッチョ! スペインでの忘れ物をここでいただけるとは奇跡です。スタッフのお兄さんに、ガスパッチョと答えると、すごい!よく分かりましたねと言われます。特徴があるので、食べた人は分かるし、食べたことのない人には分からないだけです。サン・セバスティアンで食べれなかったことを話すと、サン・セバスティアンのツーリストインフォメーションの人と同じ説明をしてくれます。ガスパッチョの複雑な味わいに感銘を受けます。

前菜は何とシメサバ。ここはフランス料理のお店ですよ。

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でも、違和感なく食べられます。確かにシメサバですが、ちゃんとフランス料理になっているから不思議です。

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メインは鴨の大きな肉のロースト。

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かなり悩んだけど、鴨肉よねと言うと、魚と肉の両方当てたのは凄いと褒められます。この鴨肉がとっても美味しかったんです。リヨンで食べられなかった鴨肉をここで食べられて幸運です。

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フランス料理のお店ですから、フランスパンは当然、美味です。

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デザートは、果物がいっぱいのゆずのアイスクリームに面白いものが乗っています。苔むした庭のイメージかと思うのですが、細かいクッキーで色付けが炭だそうです。

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1杯のワインでsaraiはすっかり酔ってしまいました。
このレストランは料金もとってもリーズナブル。それでいて、ディナーはとても美味しかったです。このボルドーも美食の町ですね。連日連夜、美味しいグルメをいただいて、幸せです。

ご機嫌でホテルへ帰着。

明日はボルドーで1日ワイナリーツアーに参加します。あえて、日本語のツアーを選びました。ワインの俄か勉強もして意欲満々です。遂に天候が崩れてきたので、何とか好天を期待したいものです。長期間に渡る旅ももう残すところ1週間ほどです。最後のラストスパートに入ります。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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10/07 08:57 堀内えり

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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