当ブログでは、ちょうど2年前、コロナ禍前に行ったヨーロッパ旅の最終日の記事を書いていますが、いったん、その記事を休止して、リアルタイムの記事を書くことにします。
何故かと言うと、今日は特別な日だからです。実は昨日から京都に来ています。そして、今日は記念のランチをいただきます。
今を去ること、52年前、saraiは京都の大学に入学し、その夏の終わり、クラブの鳥取での合宿を終えて、そのまま、別の大学の吉野(奈良)の合宿に合流。そのときに運命の女性と出会いました。二人とも大学の1回生で10代でした。saraiが猛アタックして、交際に発展し、京都で愛を育みました。無論、その女性がsaraiの今の配偶者です。二人で大学卒業後、上京し、結婚。今に至るわけですが、今日が48回目の結婚記念日です。思い出の地、京都で記念のランチをいただくことにしたわけです。
京都と言えば、鱧料理。鱧の名店、割烹 なか川の三条木屋町店ではもしゃぶコースをいただくことにしました。
三条木屋町でお店を探すと、ビルの前に割烹 なか川の提灯看板があります。が、それらしい入り口がありません。

このビルの地下にお店があるようです。エレベーターで地下一階に下ります。エレベーターから出ると何ともお洒落な空間が広がっています。

しかし、入り口らきしものが見当たりません。メニューの表示もありません。一番奥に進み、思い切ってドアらしき板戸を横に引くと、明るい店内があり、お店のスタッフがにこやかに迎えてくれます。これが京都風のお店スタイルですね。通りすがりの人が決して迷い込むことはありません。予約しているsaraiである旨を告げると、スタッフのお姉さんがお店の一番奥の個室に案内してくれます。

一番、安全な場所です。接触するのはマスクのお姉さんだけ。コロナ対策もしっかりしています。高級店らしく、テーブルにはマスク入れも置かれていますね。

おずおずとアルコールは出してもらえるかと訊くと、OKとのこと。スパークリングワイン、カヴァのハーフボトルを頼んで、記念日を祝い、乾杯です。

まずは前菜が運ばれてきます。料理の説明を受けますが、とても記憶できそうにありません。配偶者が今日の献立表はないのかと尋ねると、ないとのこと。メモくらいでいいから、何か書いてくれないかと無理な注文をすると、じゃあ、後でメモをお渡ししますと素晴らしい対応。サンキュー!
で、後でいただいたメモがメモではなくて、ちゃんとした献立表でした。急遽作ってくれたんですね。流石の対応にびっくりです。

前菜は
・京モロヘイヤと長芋旨出汁掛け
・車海老艶煮
・銀杏とむかご松葉
・柿と鱧の浮袋白和え、松の実乗せ
・薩摩芋檸檬煮とクリームチーズ博多
・筋子醤油漬け
どれも美味しくいただきます。実に手の込んだ料理です。

次はお造り。
・こしび(ヨコワ)
・縞鯵
・剣先烏賊
こしびなんてものが出るのでびっくり。こしびは九州だけのものだと思っていましたが、確かめてみると、紀伊勝浦産だそうです。関東ではメジと言いますね。クロマグロの子供のことです。それも美味しかったのですが、縞鯵のこしこしした食感に衝撃を受けます。剣先烏賊も筋が繊細に切られていて、美味です。

次は椀物。
・ふかひれ丸仕立て
ふかひれの大きな塊が和風のあんでからめてあります。中華では数度食べたことはありますが、ふかひれを日本料理でいただくのは初めてです。これは絶品!

次は焼き物。
・子持ち鮎塩焼き
とても小さな鮎が2匹。小さくてもしっかりと子持ちです。これは塩加減といい、焼き加減といい、最高の料理。一番の美味しさです。

次は揚げ物。
・スッポンかき揚げ、新蓮根
初めてスッポンをいただくような気がします。もっちりした食感で食べ応えがありますね。意外な美味しさです。

そして、いよいよ、メインのはもしゃぶ。
まずは何と立派な松茸が運ばれてきます。今年、最初の松茸です。

真鍮の特製鍋が運ばれてきて、まずは松茸を投入。

次に鱧の登場。汲み上げ湯葉と細かく切ったネギも添えられています。

たれも運ばれてきて、準備完了。たれは酢橘ポン酢と梅肉です。

はもしゃぶをいただきます。食べ方のお作法ですが、まずは鱧を鍋でしゃぶしゃぶ。

次にそのしゃぶしゃぶした鱧を氷水でしめます。

それを梅肉でいただきます。基本、冷たいものは梅肉、熱いものはポン酢でいただきます。

それはもう、異次元の美味しさです。日本料理の粋ですね。松茸ももちろん美味しいですが、今日は鱧が主役。すべての食材をしゃぶしゃぶして完食です。
いったん、鍋を引っ込めて、はも雑炊にしてくれるそうです。待っていると、その前に鍋のスープを持ってきてくれます。鱧と松茸の味の豪華なスープです。松茸の土瓶蒸しと同じ味です。これは美味しい!

鍋に入れた雑炊が運ばれてきます。いつもはお客さんの前で雑炊を作るのだそうですが、コロナ対策のためにキッチンで作ってくるのだそうです。お茶碗に取り分けていただきます。無論、美味しいです。卵の固まり具合が絶妙と配偶者が絶賛。

これで終わりかと思えば、デザートが続きます。
水物です。
・わらび餅と焙じ茶アイスのデザート、きな粉ムースと和三盆
本物のわらび餅が美味しいですね。

結局、この豪華ランチを2時間かけていただきました。素晴らしい結婚記念日になりました。料金は高いのですが、この内容を考えると安いのかな。はもしゃぶコースの最高級コースをいただきました。ネットで調べれば分かりますが、一人前、14,300円です。貧乏な学生時代には考えられなかった豪華な京料理。感慨深いです。今まで寄り添ってくれて、幸せを与えてくれた配偶者に感謝あるのみです。
来年の結婚記念日はどうなるかな。コロナ次第ですね。いずれにせよ、2年後の50回目の結婚記念日を目標に生きていきます。
明日からのブログは現在進行中の京都、秋の旅を書いていきます。今回のテーマは配偶者の発案で源氏物語です。でも、源氏物語はフィクションなので、その跡は辿れるのかな?
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