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京都特別拝観の旅(速報):究極の日本の美、桂離宮 そして、智積院の等伯

昨日から、京都に来ています。
秋の京都は今、絶好の天気。いつもながら、配偶者の晴れ女ぶりは無敵です。
今回は京都の町の中心に位置する超最新の町家ホテルに滞在中。どこに行くにも交通至便です。今回の京都の旅は予約必須の特別拝観の名所を尋ねます。まず、初日の今日は憧れの桂離宮を尋ねます。予約開始とともに数か月前に予約しておきました。予約申し込みは抽選ですが、当時はまだまだコロナ禍だったためか、スムーズに予約できました。朝11時からの拝観なので、比較的ゆっくりと10時少し前にホテルを出ます。阪急、バスを乗り継ぎ、最後は10分以上歩いて、拝観開始30分前に桂離宮に到着。
予約した拝観客はいくつかのグループに分けられて、ガイドツアーが始まります。我々は最初の11名のグループです。ガイドの方に連れられて歩き始めて、やがて、大きく複雑な形の池の周りに配置された庭園の中に足を踏み入れます。最初にその風景が目の前にパーっと広がったとき、一緒に歩いているメンバーはみな、ああっーと声を上げます。これまでの人生の中で一度も見たことのない美しい風景です。
広大な池の周りを巡りながら、その美しさのすべてを愛でていきます。

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池の周りには数寄屋風の純日本風建築物が配されています。多くは茶室を備えています。これらの茶室や回遊式庭園はなんとすべて、月を愛でるために作られた宮家の別荘だったそうです。なんと風雅なことでしょう。今、季節は秋。この庭園も秋色に染まっていました。

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今日のメインの予定はこれで完了。これ以上の美はないでしょう。それでも欲深いsaraiは京都の東山に移動して、智積院に長谷川等伯親子が残した日本美術の最高の精華を味わうことにします。これは予約不要です。観光客の増えた京都ですが、ここはそれほど混み合っていません。
宝物館に収蔵された長谷川等伯と夭逝した子の久蔵の障壁画をsaraiと配偶者で独り占めして鑑賞しました。残念ながら、障壁画は色落ちして、描いた当時の豪華絢爛な鮮やかさは想像するしかありません。25歳の久蔵が描いた桜図、その久蔵が26歳で急逝した翌年に父長谷川等伯が哀惜の情を振り切って、あるいはその死に手向ける思いを込めて描いた楓図の2枚の障壁画が並んで展示されていました。ずーっと前から、いつかは見たいと念願していた作品をたった二人だけで鑑賞できて本望です。写真撮影禁止なので、ここに掲載できません。
名勝庭園のある講堂に移動すると、庭園を鑑賞する大広間になんと先ほどの桜図と楓図の復元画が襖絵になっています。往時の姿の一端が垣間見えます。それにここは写真撮影ができるようです。どうぞ、ご覧ください。手前が楓図、その先に続くのが桜図です。

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京都駅で夕食の食材を買い込んで、ホテルに戻ります。あー疲れた! 今日は1万5千歩も歩きましたからね。

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京都特別拝観の旅(速報):自然の美、修学院離宮 そして、〆はお気に入りの詩仙堂

秋の京都、三日目です。
今回のテーマは予約必須の特別拝観の名所です。今日は修学院離宮を尋ねます。抽選予約でとれたのは朝9時からの拝観なので、早起きして、地下鉄、バスを乗り継ぎ、最後はちょっと道に迷って、犬を連れて散歩中のご夫婦日に案内してもらって、拝観開始20分前に修学院離宮に到着。
修学院離宮は比叡山の麓、東山連峰の山裾に造られたものです。桂離宮の人工美とは異なり、自然の地形を生かした美しさが真骨頂です。桂離宮に遅れること30年で造営されたとは、なんとも贅沢なものです。
今日もガイドツアーでの見学です。ガイドの方に連れられて高台に登り、そこから、絶景を見下ろします。池と島の周りには秋の気配が濃厚です。

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池の水面はまったく波もなく、鏡のように空の雲を映しこんでいます。まるでウユニ塩湖のようですね。

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美しい紅葉をたっぷりと楽しみました。

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そして、修学院に来たのなら、絶対に外せないのが詩仙堂。今や、名所・名園の多い京都の中でsaraiの一番の推しがこの詩仙堂です。
観光客が以前よりは増えていましたが、やはり、ここは穴場なのか、それほどではありません。お庭に面した広間の縁で秋の風景を眺めます。


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saraiの心になんとも言えないやすらぎの時間が流れます。じっと座って、心を無にして、30分以上も無上の時を過ごしました。

一乗寺に行けば、食い気が騒ぎます。安らぎの時間の後はやっぱりラーメン。美味しくいただきました。
出町柳近くの桝形商店街で夕食の食材を買い込んで、ホテルに戻ります。今日は超疲れました! 2万2千歩も歩いてしまいました。それも起伏のある地形を歩いたので、最後はほとんど足が動かない状態。ふーっ・・・。

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京都特別拝観の旅(速報):西芳寺の美しき苔庭 そして、嵐山の屋形船で紅葉見物

秋の京都、四日目です。
今回のテーマは予約必須の特別拝観の名所です。今日は西芳寺、通称、苔寺を尋ねます。昔は予約なしで訪れたものですが、苔の保護のために予約制になっていました。今回、往復はがきで予約申し込みをして、無事に予約できました。数十年ぶりに西芳寺を訪れます。拝観予約時刻10時の15分前に西芳寺に到着。すると、そのまま、通してもらえます。まずは、紙一枚の写経。すぐに終わり、いよいよ、久しぶりの苔寺のお庭を拝観。
拝観人数が限定されていて、森閑とした雰囲気のお庭は実に素晴らしい苔の状態です。もう昔の記憶はありませんが、青々とした苔庭に魅了されます。

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庭園の中央には大きな庭があり、鏡面のように輝く水面には周りの緑の風景が映り込んでいます。

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お庭の紅葉も素晴らしく色づいています。

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さすがの西芳寺のお庭を拝見し、京都の奥深い文化を堪能しました。

さて、この後はクルーズ好きのsaraiに配偶者が嵐山の屋形船クルーズを提案してくれました。それはいいね。
透き通るような桂川の水面を船頭さんの竿で屋形船はすべるように進んでいきます。川の流れはゆったりしています。この先が保津川下りの急流であることは信じられません。色づき始めた嵐山の紅葉を堪能しました。

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屋形船を降りた岸辺の先は天龍寺。となれば、湯豆腐をいただきたいですね。行列に並んで、美味しい湯豆腐に舌鼓を打ちました。

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京都特別拝観の旅(速報):おまけの最終日は53年ぶりの奈良散策

秋の京都、五日目です。

予定が未定の最終日。もう、京都はたっぷり見たし、saraiと配偶者の思い出の地を再訪することにしました。53年ぶりの奈良の飛火野とその周辺を巡ります。
京都駅から近鉄特急で35分。あっという間に奈良に到着。早速、奈良公園を抜けて、飛火野へ。昔のイメージと現在の映像がダブります。

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配偶者によると、夕景の飛火野を鹿が走る光景が素晴らしいのだそうです。そう言えば、昔もそう言われた記憶が蘇ります。

さて、ここから、春日大社、若草山と周って、最後は高台にある二月堂まで登っていきます。最後は息も切れて、足もがたがた。それでも二月堂の「舞台」からの眺めは最高です。東大寺大仏殿とその向こうに広がる奈良の町が一望できます。

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最後はもちろん、東大寺の大仏殿。壮大なスケールの建物は圧巻です。天平の昔にこんなに凄い建造物が造られたとはね・・・(現在の建物は江戸時代に再建)。

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大仏殿の中に収まる盧舎那大仏とは半世紀ぶりの再会です。いやはや、凄いね!

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毎年恒例の正倉院展も開かれている奈良は大変な人出です。見るべきものを見て、へとへとに疲れて、退散します。今日も2万3千歩も歩いて、足ががたがたになって、横浜に帰ってきました。

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秋の京都の5日間の詳細編は尾瀬散策が終わり次第の報告になります。しばし、お待ちください。



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京都特別拝観の旅をスタート

2022年11月8日(火)@横浜~京都

京都特別拝観の旅の詳細なレポートを開始します。

今日から秋の京都を訪れます。もう京都訪問はsarai夫婦の毎年の行事になっています。今日はsaraiが長年続けてきた地域コミュニティ活動のPC相談の実施日。その活動を終えた後、急いで、夜の新幹線に乗ります。
夕食はもちろん、汽車弁。京都に着くのは遅くになりますからね。saraiは米沢牛、配偶者は貝尽くしのお弁当を選びます。

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電車が新横浜を出ると同時にお弁当を開いて、食べ始めます。なかなか、美味しいですよ。

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お弁当を食べ終わると、もう始まっている筈の皆既月食が気になります。疾走する新幹線の車窓からは月を撮影するのはなかなか難しいです。何とか、欠け始めた月をカメラに捉えます。

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京都駅に到着して、駅前で空を見上げると、赤銅色の皆既月食中の月が見えます。タクシーに乗る前に急いで写真を撮りますが、残念ながら、ピンボケ写真しか撮れませんでした。まあ、今日は日本中のカメラマンが素晴らしい写真を撮ったでしょうから、それを眺めてくださいね。

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駅前からタクシーに乗って、烏丸四条近くの町家ホテルに投宿。驚くことにレセプションで待つ二人の女性スタッフのうち一人は外国人。チェックインしていると、後からやってくる泊り客はすべて外国人。まわりで英語が飛び交います。入国規制が緩和された途端にあっという間に海外からの観光客が戻ってきたのですね。その中心はやはり京都のようです。saraiたちは半年前からこの旅を予定し、この町屋ホテルを予約していました。これまでの京都は観光客が少なく、閑散としていましたが、また、観光客でごったがえす町になったのかなと複雑な思いです。
この町家ホテルは10階建ての超近代的なホテル。昔は道具屋さんだったようですが、建て替えて、外国人にも対応できるように日本的でもあり、国際的でもあるホテルになったようです。今日から充実した4泊を楽しめそうです。
チャックイン後、部屋に入ると、とても綺麗な部屋でルンルン気分になります。これが第1ベッドルーム。ぐっすり眠れそうです。

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おおっ、これは何だ? どうやら、壁面テレビです。ちょっとリモコンで操作すると、テレビサーバーに接続できて、テレビが壁面に映ります。電器マニアのsaraiも初体験で仕組みがよく分かりません。

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後で配偶者に指摘されましたが、天井灯の中にプロジェクターが巧みに仕込んであります。本体もそのあたりにあるようです。ともあれ、初体験のTVシステムです。
これがダイニングとリヴィングです。リヴィングの壁が壁面テレビです。

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コンパクトながら、ちゃんとキッチンもあります。基本は自炊スタイルです。一通りのものは揃っており、さらにレセプション前に無料レンタルの食器類も揃っています。調理器具も無料レンタルできるという至れり尽くせりです。

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これは第2ベッドルーム。今回は二人だけの宿泊なので、使いません。もったいない・・・。

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明日からは京都の秋の旅を本格的に開始します。今回の目玉は予約しないと行けない名刹巡りです。まずは桂離宮です。



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桂離宮:阪急とバスを乗り継いで、桂離宮の受付に到着

2022年11月9日(水)@京都/1回目

京都、2日目です。
秋の京都は今、絶好の天気。穏やかで快晴の続くパターンに入り、好天続きの旅になりそうです。いつもながら、配偶者の晴れ女ぶりは無敵です。
というわけで、真っ青に晴れ上がった朝です。障子を開けると、目の前にお寺!京都にいることをいやがおうにも感じてしまいます。このお寺は因幡薬師さんという名前で親しまれている平等寺さんです。

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今回は京都の町の中心に位置する超最新の町家ホテルに滞在中。どこに行くにも交通至便です。部屋の窓からは、烏丸通りが見えています。四条通りまで歩いて5分ほどの距離です。

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今回は、予約必須の特別拝観の名刹を訪ねる旅で、今日も桂離宮を予約しています。ということは、予約時間に遅れることなく出かけなければいけません。が、ホテルが滅茶苦茶、便のよいところにあるので、助かります。
まずは、昨夜、ホテルから数分のセブンイレブン仕入れた朝食を頂きます。

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壁面テレビを横目に見ながら、チャッチャと美味しくいただき、出かけます。

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ホテルのカウンターで、バスの一日乗車券を購入。何かと便利なホテルです。ホテルを出るとすぐ烏丸通り。通りから、ホテルの前の路地を振り返ります。因幡薬師さんも見えています。

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烏丸通りを四条に向かって歩いていきます。

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ホテルから数分で、阪急電車の最寄り駅に到着。

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この辺りは地下鉄路線です。SUICAが使えるので切符を買う必要もありません。便利になったものですね。特急に乗って、たった6分で桂駅に到着。さっと改札を抜けます。

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駅前のバス乗り場に向かいます。

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桂離宮へのバス乗り場に到着。バスを待っているのは地元の方たちばかりですね。

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すぐやってきたバスに乗り、順調に、桂離宮前のバス停に到着。

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バスから降りると、目の前に、左に行くようにとの矢印が目に入ります。スマホのマップでは、右に進むようになっているのですが・・・案内には逆らえないので、左に進みます。

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案内板は次々にあるので、間違ってはいないようです。が、15分もかかるようです(マップでは6分)。

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既に畑の前の塀の中は桂離宮のようです。

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道の傍らの草原にハクセキレイがいますね。

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桂離宮への案内板があります。ちょっと迂回するようです。

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住宅地の中を進みます。

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下桂御霊神社の前を過ぎます。

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長閑な村の中を進むと、桂離宮の大駐車場に到着。なんだか、桂離宮の周りをぐるっと一周したような感じです。離宮前の広い樹林の中に入ります。気が引き締まります。

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向こうに、当日受付や待合のベンチなどが見えています。すでに、何人か待っています。
皆さんに倣って、ベンチで一服しながら待ちます。入口がそこに見えています。

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参観許可通知書を出して、確認します。これがないと入れてもらえません。11時の参観です。

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いよいよ、桂離宮に入場のスタンバイです。ホテルを出て、たったの45分です。



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桂離宮:美しいお庭を巡るガイドツアーの始まり

2022年11月9日(水)@京都/2回目

京都、2日目です。
11時予約の桂離宮の受付に25分前にスタンバイしました。
時間通りに案内があり、受付開始です。予約票を示し、身分証明書を提示し、料金を支払って、待合所に入ります。なかなかかたぐるしい雰囲気です。番号順にいくつかのグループに分けられます。我々は最初の11名のグループです。番号札を首から下げ、11名グループで、案内ガイドと最後を歩く人に挟まれてお庭に入ります。さすが宮内庁!という感じです。

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お庭への戸をくぐって、お庭の中に入っていきます。

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一瞬で、引き締まった空気が流れ、全く乱れがない雰囲気のお庭に、感動します。参加者の間にも感嘆のおおっという声が出ます。池の周りに美しい風景が広がっています。これまでの人生の中で一度も見たことのない美しい風景です。

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しかし、これは予告編みたいなものだったようで、一瞬垣間見た池の周りの美しい風景はさっと通り過ぎて、紅葉の美しい道を進んでいきます。この道は御幸道と名付けられています。

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御幸道の両側は、青空の下に紅葉が美しく映えています。

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少し進むと、御幸門の前に出ます。

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ここは格式の高い方しか通れない表門を入り進んだ位置にあります。本来は表門からガイドツアーが始まるところですが、それは一般人には許されないようです。この御幸門がガイドツアーの出発点になります。
茅葺切妻の屋根に「あべまき」という木の皮をかぶせた丸太の柱の趣のある質素ながらも上品な門が御幸門です。ここからガイドツアーが始まります。

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本当にあたりは美しく紅葉しています。

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御幸門から表門に至る道の周辺は美しい竹林になっています。

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御幸門から表門を眺めます。美しく掃き清められた道の先に表門がありますが、そこへは近づくことも許されないようです。

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再び、御幸門をくぐって、先ほど歩いてきた御幸道を戻ります。いったん、出発地点の御幸門に来るために歩いてきた道ですが、その道がガイドツアーのルートだったんですね。

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すぐに御幸道を曲がって、お庭を巡るルートに進んでいきます。すると、お庭の樹木に藁を巻きつけている作業の現場を見ることができました。

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1年に一回の作業の日にあたっていたようです。九州の薩摩島津家から献上された木だそうで、寒さに弱いために冬に向かって、藁を巻いているそうです。この木は蘇鉄のようですね。

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この作業の様子を見ながら、ガイドの説明を聞いている場所は外腰掛という簡素な建物の中です。

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これがその外腰掛の建物です。茅葺寄棟造りの深々とした感じの屋根を皮付き丸太の柱で支えるだけの吹き放しの建物です。お茶室松琴亭に向かう前にここで待ち合わせる場所です。ここからはあえて、まだ、お庭の風景が見えないように演出されているとのことです。日本文化の奥深さです。ですから、我々もまだ、本当のお庭の風景が見えていないんです。

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そして、この外腰掛を離れるとすぐにお庭の絶景が見えてきます。先ほども一瞬、この池の周りの風景を垣間見ましたが、ガイドツアーとしては、ここで初めて、美しいお庭の風景に出会う演出だったんです。

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何とも美しいお庭の風景です。これから、桂離宮に広がる日本の美を堪能するツアーが本格的に始まります。



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桂離宮:洲浜から眺める池の周りの絶景に驚嘆!

2022年11月9日(水)@京都/3回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡り始めたところです。
まず、お庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門からガイドツアーを実質的に始めて、外腰掛を経て、池の周りの絶景を眺めるところまでやってきました。

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池の前に立って、美しい風景を愛で始めます。

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池の水面には周りの緑の樹木が映り込んで、見事な風景が広がります。

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緑の木々の間から、紅葉した樹木も顔を出しています。

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足元には黒く扁平な石が敷き詰められていて、海辺の風景を演出しています。ここは洲浜と呼ばれている池の岸辺です。

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その洲浜は岬のように池に突き出して、先端には石灯籠が据えられています。あたかも岬の灯台のような雰囲気を醸し出しています。

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そして、その岬の先には中島に石橋が架けられています。この石橋と中島のつながりは天橋立を見立てたものだと言われています。

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この洲浜から石橋を中心とした池の風景は周到に計算された松の緑や様々な樹木の配置も相俟って、絶景を感じさせます。

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いきなり、この洲浜の前の風景を眺めただけで、圧倒的な感銘を受けています。

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池の周りの松と紅葉もとても美しいです。この綺麗に手入れされた木々の奥に先ほどの外腰掛が隠れています。外腰掛からは木々がこの池の風景を隠し、そこから洲浜に出てきて初めて、素晴らしい風景に遭遇するように計算されています。

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ガイドツアーの参加者たちもsaraiと同様にこの風景に感嘆して、写真を撮りっぱなしの状態です。

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さて、そろそろ、案内人が次の地点に移動しようとしています。池の端に瀟洒な建物が見えます。松琴亭という茶室です。

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池の周りを歩いていくと、池の風景もどんどん変わっていきます。

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ガイドツアーの面々もゆっくりと移動してきます。その最後尾には必ず、スタッフの方が立っています。ガイドツアーのメンバーは先頭を歩く案内人と最後尾のスタッフに挟まれて、グループ行動から離脱することのないように厳重に監視されているようです。このお庭が単なる観光地ではなく、日本を代表する最高の文化財であることをひしひしと感じます。何と言っても宮内庁管轄のお庭ですからね。

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ガイドツアーは次の地点、松琴亭に移っていきます。



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桂離宮:瀟洒な茶室、松琴亭のモダンなデザインは日本文化の精華

2022年11月9日(水)@京都/4回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から外腰掛を経て、洲浜からの絶景を眺め、松琴亭という茶室に向かっています。

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池は人工的に手が加えられて、松琴亭の岸辺は立派に石垣が積まれています。

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松琴亭へは巨大な石が橋として架けられています。ただ、池を渡るときにちょっとでも体の平衡を失うと池ぽっちゃんになりそうです。

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ここまで歩いてきた池の端の道です。

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池の正面には見事な紅葉が見えます。

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茶室、松琴亭の前に立ち、その全景を眺めます。茅葺(かやぶ)き入母屋造(いりもやづくり)の主屋(おもや)に杮(こけら)葺きの茶室があり、二方に深い土間庇(ひさし)を形成し、一の間(11畳)のほぼ中央から土間庇に縁(えん)を突き出しています。

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茶室の中を眺めます。三畳台目(茶室用の畳)の本格的な茶室です。遠州好みの八窓(やつまど)の囲いです。襖の青と白の市松模様の現代的とも思えるデザイン性が印象的です。

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北側の縁側には土の竈が設えてあり、簡単な料理が縁先で楽しめるようになっています。

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石炉が据えてあり、黄色い土壁、飴色の網代戸が実に渋いですね。

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ここにも黄色い土壁、飴色の網代戸があり、その先には市松模様の襖と八窓の障子が見えています。何というお洒落なデザインでしょう。凝りに凝った日本文化の精華です。

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この茶室からの眺めは池の水面が陽光の緑を映し込んで、鮮やかな秋の1日を演出しています。

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茶室は障子戸が開け放たれて、周りの自然と一体化するようですが、その中で青と白の市松模様が人工美であることを主張しています。

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茶室の中から、障子で切り取られた北側の風景が眺められます。東側、西側も同様に池の周りの風景が楽しめる趣向です。茶室の中でお茶を楽しむもよし、ゆったりして、外の美しい風景を楽しむもよし、何と風雅な暮らしでしょう。

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池の端には、石灯籠。夜はどんな趣きになるのでしょう。

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松琴亭の去り際に見える絶景です。ただただ、絶句するだけです。

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京都の素晴らしく整備された美しい庭はこれまでいやというほど見てきましたが、それらとは一線を画す手入れの行き届いた最高の庭が広がっています。ただ、感嘆の思いを胸に抱くのみです。



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桂離宮:中島の小高い丘の上にある賞花亭は月を愛でる茶室

2022年11月9日(水)@京都/5回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から外腰掛を経て、洲浜からの絶景を眺め、日本文化の精華とも思える松琴亭を見たところです。

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松琴亭から次のポイントに向かって歩き始めます。松琴亭から少し離れたところからのお庭の絶景です。松琴亭の姿も木々の向こうに見えています。

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おや、その松琴亭のそばに水鳥らしきものが見えています。

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ぐんとズームアップしてみましょう。京都で見かけることが多いアオサギですね。動かずにいてくれて、写真に収まってくれます。

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橋を渡って、池の中で一番大きな中島に向かいます。

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橋の上からは池で泳ぐ鴨の群れが眺められます。

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中島はこんもりとした丘になっていて、木々がすっくと空にむかってまっすぐと伸びています。

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もちろん、この木々が繁る丘になっている中島も自然のものではなくて、人工的に造り上げられたものです。とてもそうは思えない自然が広がっています。この丘を造成するための土は池を掘った土が使われたそうです。

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人工の小高い丘にふーふー言いながら登っていきます。案内人のペースは結構速いんです。というか、saraiの足が悪いだけなんですけどね。先ほどの松琴亭が下に見下ろせます。

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丘の上に到着。峠の茶屋風の賞花亭(しょうかてい)があります。ここは苑内で最も高い位置にあります。

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賞花亭から見下ろすお庭の風景も見事です。

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「賞花亭」という額が掲げてあります。ここは消夏のための小亭であり、「賞花亭」という名前はそれにひっかけてあるんでしょう。

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賞花亭からの素晴らしい眺めをもう一度味わいます。

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しかし、こららの茶室の本来の目的はすべて、月を愛でるためのものだったそうです。もっと言えば、回遊式庭園全体が月を愛でるためのものだったそうです。何と風雅なことでしょう。

賞花亭は茅葺切妻屋根に皮付きの柱を用いた建物になっています。桂離宮の多くの建物がその基本コンセプトに従っていますね。

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建物は消夏のために風通しのよい壁にたっています。必要最小限の棚は段違いになって意匠が凝らされています。

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さて、この小高い丘から下っていきます。当初は木々に景色が遮られています。それも演出のひとつかもしれません。

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すぐに景色が開けてきます。正面に池の中の小さな中島が見える風景です。

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美しい風景を眺めながら、丘を下っていきます。



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桂離宮:中島の丘の麓の園林堂から、田舎家風の笑意軒へ

2022年11月9日(水)@京都/6回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から外腰掛を経て、洲浜からの絶景を眺め、松琴亭、賞花亭と巡ってきたところです。

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賞花亭の立つ小高い丘を下っていくと、パーッと美しい眺めが広がります。緑の中に秋色の紅葉が映えています。

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丘を下り終えて、池に架かる太鼓橋の前に出ます。

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橋は渡らずに、中島の中を歩いていきます。目の前には素晴らしい紅葉の風景が広がります。人の手で周到に設計された庭園に自然の美が重なって、あり得ないような風景が現出しています。

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中島に立つお堂の横に出てきます。

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園林堂(おんりんどう)という持仏堂です。本瓦葺宝形造り屋根の建物です。

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このお堂の前に池を渡る太鼓橋があります。

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橋の前からは池越しに趣きのある茶室が見えています。これから、そちらに向かうようです。

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橋を渡るとまた、池の端に石灯籠があります。

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池の端をぐるりと周り込むと、池越しに先ほどの園林堂が見えます。本瓦葺宝形造り屋根の美しい姿です。

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ズームアップして園林堂を眺めましょう。桂離宮の風景の中にうまく収まっていますね。

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太鼓橋が池の水面に映り込んで、楕円形のような図案になっています。これも計算した風景なのでしょうか。

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次なる茶室、笑意軒(しょういけん)を見学します。

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この茶室は田舎家風で、茅葺寄棟造りの屋根に杮葺きの廂を付けた間口の長い建物になっています。そして、各所に斬新な工夫が凝らされています。ゆっくりとそのデザインを見ていきましょう。



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桂離宮:様々な意匠の限りを尽くした笑意軒の日本の美に感銘

2022年11月9日(水)@京都/7回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から外腰掛を経て、洲浜からの絶景を眺め、松琴亭、賞花亭、園林堂と巡り、田舎家風の笑意軒の前にやってきたところです。

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笑意軒の扁額が掲げられています。洒脱な筆跡です。

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その扁額の下には横並びに6つの丸い下地窓が設けられています。奥の間の先には大きく開いた障子の間から外の自然の景色が眺められます。

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下地窓は6つそれぞれの意匠(下地の編み方、格子の種類など)が微妙に異なり、なぜか「四季の窓」と呼ばれています。

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奥の障子の間から見える景色です。桂離宮で唯一、離宮の外の景色が見えているところです。水田です。公卿たちは田植えの風景を楽しんだとか。

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手前の縁側の横にも四角い下地窓があります。統一感のあるデザインが徹底されています。

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次の間にある襖の模様が凝っています。この意匠は江戸時代とは思えぬ斬新さです。

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襖の引手の意匠も凝っています。意表を突かれるようなデザインです。

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「2の間」の腰壁には、金箔の市松模様が贅沢です。

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「一の間」付書院の外壁です。これはすっきりしたデザインになっています。ここにも下地窓があり、意匠の統一感を感じさせます。

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前面に広がる池の風景は秋が真っ盛り。池の形は人工のものであることを示す方形になっています。

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前面の池は舟遊びができるように船着き場になっています。ここから月を愛でるための船に乗っていたんですね。何と風流なことでしょう。

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木々が色づき、美しい景色になっています。古人もこのような景色を眺めたのでしょう。

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黄葉も美しいですね。

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船着き場の先端には小さな灯籠、三光灯籠が置かれています。その形は笑意軒を模して作られたそうです。

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笑意軒の前には、見事な直線の延段が作られています。大小様々な色んな形の石を組み合わせています。見事な細工です。

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細かいところまで気を配り、繊細な美的感覚が行き届いた笑意軒の意匠には舌を巻きます。

ガイドツアーもそろそろ最終コースに入ります。



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桂離宮:笑意軒から月波楼に至り、お庭拝観も完了

2022年11月9日(水)@京都/8回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から外腰掛を経て、洲浜からの絶景を眺め、松琴亭、賞花亭、園林堂と巡り、笑意軒の意匠の素晴らしさに驚嘆したところです。

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笑意軒を立ち去る前に美しい風景に目を凝らします。鏡面のように輝く水面に橋や風景が映り込んで、得も言われぬような風情です。

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秋の風景は天高く輝いています。

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笑意軒から離れていきます。素晴らしい意匠が凝らされて、日本の美に満ち溢れていました。

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太鼓橋の前を過ぎます。橋の向こうには、園林堂が見えています。園林堂は持仏堂ですから、桂離宮には珍しい風景を醸し出しています。

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やがて、その園林堂も桂離宮の風景の中に埋もれてしまいます。

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桂離宮の中枢をなす書院群の前に近づきます。書院群の説明のする看板があります。

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書院群の一番手前の建物は新御殿の建物です。今回は残念ながら、書院の中を見学できません。

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書院の前からは遠くに笑意軒が眺められます。

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池の美しい風景も広がっています。

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やがて、最後に見学する月波楼(げっぱろう)の前にやってきます。これも池の端に建つ茶亭です。開放的な建物は大きく開け放たれた障子窓を通して、お庭の風景が眺められます。

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この月波楼は月を眺めるために建てられたもので、池の眺めも美しいです。池の向かいには松琴亭が見えています。

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化粧屋根裏の竹の垂木が船の底のような形に組んであります。

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松琴亭の市松模様の襖が見えています。何とも風流な景色です。

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月波楼を過ぎると、最初に出発した地点、御幸道の前に出ます。

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これで桂離宮の庭園散策は完了。ここまでの見学ルートを地図で確認しておきましょう。

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超真面目そうな案内人によるガイドツアーでしたが、ところどころに冗談を交えた楽しい説明を聞きながらの散策を、ほぼ1時間楽しみました。



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祝!アルゼンチン 祝!メッシ  そして、京都特別拝観の旅:桂離宮の拝観を終えて、長谷川等伯親子の名画のある智積院へ

2022年11月9日(水)@京都/9回目

俄かファンのsaraiですが、予選リーグで優勝予想はフランスでした。エンバペのハットトリックを撥ね返したのはやはり、メッシでしたね。アルゼンチンもフランスも凄いレベルのプレーで魅了してくれました。
これからブログ記事を書くのはつらいところですが、頑張りましょう。短めの記事になりますが、ご容赦ください。そして、忘れずにブログランキングのプチもお願いします。

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡りました。
京都の寺院のお庭はどこも素晴らしいですが、ここは特別でした。あり得ないような日本の美に圧倒されました。来て、よかった!
今日のメインの予定はこれで完了。これ以上の美はないでしょうから、もう、これで1日の予定を終えても構いません。それでも欲深いsaraiは京都の東山に移動して、智積院に長谷川等伯親子が残した日本美術の最高の精華を味わうことにします。これは予約不要です。桂離宮を出て、再び、最寄りのバス停に向かいます。今度は桂川沿いの道を歩きます。

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この桂川沿いの道のほうが近道でした。すぐにバス停、桂離宮前に到着。でも、この道は車の往来も多く、あまり安全な道ではありません。このルートは、宮内庁は推奨したくないのでしょうね。でも、まだまだ足の調子がよくないsaraiは助かりました。

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東山に向かうためにまずはバスで京都駅に出ます。京都駅まで直通のバスに乗って、京都らしい町並みの中を20分ほどで、京都駅に到着。下りるときにバス一日乗車券を提示すると、これは範囲外とのこと。京都市内有効なのですが・・・ずい分郊外に行ったのですね。ここは、バス一日乗車券をひっこめて、SUICAで支払って下ります。

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さて、ここでお昼にしましょう。京都はやっぱり、京うどんですね。駅近のつくもうどん 塩小路本店で頂きましょう。このうどん屋が地下街にあると分からず、グーグルマップを眺めながらウロウロしてしまいましたが、ようやく地下街で発見。期間限定の九条ネギのあんかけうどんを食べましょう。九条ネギがたっぷりのっかったとろみのついたお汁で、ショウガが効いていて、美味しい!それに安い! たった550円です。

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大満足で、東山の智積院へ向かいます。駅前のバスターミナルで208番のバスを待ちます。それにしても、駅前は人が多い! 特に修学旅行の子供たちが多い! 完全にコロナ前の状況に戻りつつありますね。
大満足で、東山の智積院へ向かいます。駅前のバスターミナルで208番のバスを待ちます。それにしても、駅前は人が多い! 特に修学旅行の子供たちが多い! 完全にコロナ前の状況に戻りつつありますね。
208番のバスで東山七条のバス停で降りるとすぐに智積院に到着です。ここはそれほど混みあってはいません。

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紅葉やイチョウが綺麗ですっかり秋色です。

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その秋色に染まった参道を進んでいくと、受付の案内があり、道を左に折れます。

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拝観受付があります。

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受付を済ませ、まずは、宝物館に収納されてる長谷川等伯の障壁画を拝見します。

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宝物館の内部は写真撮影禁止です。で、何もお見せできないところですが、ご安心ください。この後、智積院の庭園を拝見しますが、その庭園の前の大書院に複製画が収められていて、自由に撮影できるんです。しかも、宝物館のオリジナルはかなり色落ちしていますが、複製画は往時の鮮やかな色合いで着色されています。

宝物館では、配偶者と二人だけで長谷川等伯と夭逝した息子の久蔵が描いたオリジナルの楓図と桜図を独占して鑑賞しました。残念ながら、障壁画は色落ちして、描いた当時の豪華絢爛な鮮やかさは想像するしかありません。25歳の久蔵が描いた桜図、その久蔵が26歳で急逝した翌年に父長谷川等伯が哀惜の情を振り切って、あるいはその死に手向ける思いを込めて描いた楓図の2枚の障壁画が並んで展示されていました。ずーっと前から、いつかは見たいと念願していた作品をたった二人だけで鑑賞できて本望です。で、満足して、宝物館を出て、利休好みの庭園に入ります。

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この時点では、まさか、ここで豪華絢爛な複製画が見られるとは予想だにしていませんでした。



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智積院:利休好みの庭園、そして、大書院には何と!!

2022年11月9日(水)@京都/10回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡りました。あり得ないような日本の美に圧倒された後、京都駅で美味しいうどんをいただき、長谷川等伯の名画を見るために東山の智積院に向かいます。
宝物館で配偶者と二人だけで長谷川等伯と夭逝した息子の久蔵が描いたオリジナルの楓図と桜図を独占して鑑賞しました。宝物館を出て、利休好みの庭園に向かっているところです。
講堂の前の路地を縁側に沿って進んでいくと、池を巡らせたお庭が見えてきます。

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石橋や大きな石を配したお庭が見事です。ここはお庭の南端のあたり。お庭の中心はまだまだ先です。

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南北に伸びる池の東には築山が高く盛り上げられています。これは池が揚子江、築山が廬山を模しているのだそうです。中国の一服の山水画をモチーフにした作庭だそうです。

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さらに北側に向かおうとすると、いったん、西側に引っ込んだ路地を歩き、北に続く大書院の入口に回り道する必要があります。

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大書院に上がり、東側の縁側に出ると、お庭の絶景が広がります。

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池の北の端の先には宸殿が見えています。宸殿は非公開です。

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廬山を模した築山が高く聳え、その高みにはお堂も見えています。

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池の手前には一文字形手水鉢が置かれています。これは、元々は茶室の傍に置かれていたものです。

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外のお庭に気を取られていましたが、大書院の内部をふと見ると、何と何と、宝物館で今見て来た等伯と子の久蔵の不朽の名画、桜図と楓図の復元画が襖絵として収められています。元来の鮮やかな色合いです。実際はこんな風だったのですね。それにここは写真撮影ができるようです。どうぞ、皆さんもこの素晴らしい傑作をご覧ください。

これは25歳の久蔵が描いた桜図。金箔の背景に桜が華やかに彩られています。無論、オリジナルは国宝です。

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これは久蔵が26歳で急逝した翌年に父長谷川等伯が哀惜の情を振り切って、あるいはその死に手向ける思いを込めて描いた楓図です。楓の鮮やかさ、生命力には息を呑むような迫力があります。無論、オリジナルは国宝です。

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こうなると、この絵の前から立ち去りがたくなります。あっちから見て、こっちから見て、時の経つのを忘れます。



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智積院:大書院にはレプリカとは言え、絢爛豪華な等伯親子の楓図と桜図

2022年11月9日(水)@京都/11回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭を巡りました。あり得ないような日本の美に圧倒された後、東山の智積院で長谷川等伯の描いた最高の日本の美に対峙しています。
宝物館で配偶者と二人だけで長谷川等伯と夭逝した息子の久蔵が描いたオリジナルの楓図と桜図を独占して鑑賞した後、利休好みの庭園に面した大書院で桜図と楓図の復元画に遭遇。復元された鮮やかな色彩美に感銘を受けます。

手前の楓図、その先に続くのが桜図です。等伯親子の不朽の名作です。

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等伯が子の久蔵の死後、渾身の力で描き上げた何とも悲愴さの漂う美の結晶です。

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その横には、何とも清らかさを湛えた久蔵の早逝前の傑作、桜図が光り輝きます。

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上段の間には、等伯の《松に立葵図》があります。これも宝物館にあるオリジナルのレプリカです。

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《松に立葵図》は上段の間の横の棚まで続いています。旧祥雲禅寺の障壁画そのままの再現です。

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今度は桜図を手前に、その先に楓図という配置で見てみます。このほうが実際の歴史の順ですね。

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大書院は実に大きな広間です。楓図の先に入ってきた入口(南側)があります。

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で、その南側の入口あたりから、再び、楓図、桜図を眺めます。いくら眺めても素晴らしいこと、この上ありません。次第にレプリカであることを忘れてしまいそうです。

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さらに楓図、桜図、上段の間の《松に立葵図》を合わせて眺めます。豪華な眺めです。

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いくら眺めて飽きませんが、このあたりで大書院の復元画を眺めるのを切り上げます。オリジナルと違って、写真撮影可だったので、みなさんに等伯親子の渾身の傑作をご紹介できて、ブロガーとしても満足です。

再び、大書院の東側の縁に出て、庭園を眺めます。正面に廬山を模した築山が聳えます。その頂から切り石を並べて、滝が造られています。滝を跨いで切石橋が設けられています。滝上部に石橋を渡す手法を玉澗流(ぎょっかんりゅう)と言うのだそうです。宋の有名な水画家・玉澗の山水画がモチーフとなっているからだそうです。

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揚子江を模した南北に長い池に石橋が渡してあります。石橋を渡って、築山側に渡り、隘路を登って、奥に進み、奥にある石橋を渡って散策できるようになっています。残念ながら、立ち入り禁止になっています。

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築山の滝、池に架かる2本の石橋が見渡せる絶景です。滝が流れ落ちる池の前には、水を左右に分ける「水分石」を配してあります。

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庭園も堪能し、大書院を後にします。去り際に南側の縁から中を眺めると、楓図、桜図が美しく輝いています。金箔障壁画の輝きです。

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智積院の境内は美しい秋色に染まっています。自然の美も素晴らしいですね。

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智積院の歴史を最後に勉強します。

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弘法大師の真言教学を学ぶ学問所だったのですね。その後、歴史に翻弄されながらも生き残り、現在は真言宗智山派の総本山として、全国に約3千もの末寺を従え、その中には成田山新勝寺、川崎大師平間、高尾山薬王院の大本山もあり、檀信徒数は約30万人に及ぶそうです。物凄く格の高いお寺なんですね。そして、それにふさわしい文化財を誇っています。京都の寺院の凄さに驚きながら、次の目的地に向かいます。



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次は俵屋宗達の象の絵・・・ええっ!!

2022年11月9日(水)@京都/12回目

京都、2日目です。
桂離宮の美しいお庭のを巡り、あり得ないような日本の美に圧倒された後、東山の智積院で長谷川等伯の描いた最高の日本の美を堪能しました。
さて、すぐ近くに、俵屋宗達の象の絵があるので、見ていきましょう。養源院(ようげんいん)に宗達の代表作「白象図」があります。
三十三間堂の手前の通りに入って、すぐです。

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あれ~、通り過ぎたのか見つかりません。戻ってみると、養源院は見つかりますが、固く門が閉じられています。

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近寄ってみると、小さな文字で「本日の拝観は終了しました」の張り紙が・・・時計を見ると、まだ3時を数分過ぎてるだけです。早過ぎませんか。くぐり戸から出てくる人も多いのですが、どうやら拝観終了で出てきたようです。諦めて帰りましょう。仕方ありませんね。
養源院のお隣は派手に旗が林立しています。近くに寄ってみると、後白河法皇御所聖跡 天台宗 法住寺だそうです。ふーん、色々なお寺がありますね。旗には身代り不動と書かれています。法住寺のご本尊の厄除けの不動さんだということです。

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博物館三十三間堂前のバス停に出て、また京都駅に戻り、伊勢丹で夕食の買い出しをして帰りましょう。
なにか京都ならではのものを買いたいのですが、なかなか決まりません。ウロウロしていると、「2割引きだよ」との掛け声。それにつられて、中華総菜を3品購入してしまいます。それではと、さらにハモの湯引きと豆腐を購入。湯豆腐にしていただきましょう。薬味に九条ネギをゲット。お米を持って来るのを忘れたので、京都・丹波産のお米も購入します。
地下鉄でホテルに戻ります。
ホテルはMIMARU SUITES 京都四条。真新しいビルです。

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ホテルのお隣は平等寺です。

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とりあえず、saraiはお昼寝。一服して、美味しく夕食を頂きます。
京都・丹波産の結構高価なお米です。

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ふっくらと炊き上がります。

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ハモの湯通し。京都ならではです。

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ハモをアテに白ワインをいただきましょう。

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さて、これが2割引きにつられて購入した中華総菜三品。これは京都とは関わりのない品ですね。

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これは九条ネギをたっぷりのせた湯豆腐です。これは京都らしいですね。

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さあ、京都らしいような、京都らしくないような豪華な夕食をいただきましょう。

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食事を終えて、後はブログを書いて寝るだけ。
明日の拝観予約は9時。早く寝ましょう。



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修学院離宮:庭園散策ツアーを開始

2022年11月10日(木)@京都/1回目

京都、3日目です。
今回のテーマは予約必須の特別拝観の名所です。
昨日は桂離宮の美しいお庭を巡り、あり得ないような日本の美に圧倒されました。
今日は修学院離宮の拝観を予約しています。抽選予約でとれた予約時間は、何と9時!!! saraiにはあり得ないような早朝です。
修学院離宮は比叡山の麓にあり、京都の中心からは1時間以上かかるので、7時半には出かけましょう。ということで、saraiは粘って7時起床。簡単に朝食をすませて出かけます。地下鉄の駅はすぐそこなので、出かけてしまえば移動はスムーズです。国際会館駅で烏丸線の地下鉄を下りて、国際会館前の大きなバスターミナルでバスに乗り継ぎます。バスターミナルは閑散としています。

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市営バスB乗り場で5系統のバスを待ちます。

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ほどなく、5系統のバスがやってきます。

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予定通り、修学院離宮道のバス停に到着です。あとは、修学院離宮まで徒歩です。スマホのマップアプリを立ち上げて、指示通りに進んでいるつもりなのですが、どんどん細い田道に入り込んでいきます。大丈夫かしら・・・

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でも、水路際に咲くコスモスの美しさに目をやる余裕もあります。

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配偶者が、犬の散歩をしているご夫婦に声を掛けます。やはり道を間違えているようです。でも、このまま進んでも辿り着くとのことなのですが、ご夫妻は、同じ方向に行くので一緒に行きましょうと提案してくださいます。それは、ありがたいです。思いがけず、犬の散歩ができることになりました。saraiは、タロウ(犬の名前)にずい分気に入られたようで、つねに振り向いて存在を確認してくれます。ありがとうね。楽しい散歩のおかげで無事に拝観開始20分前に修学院離宮に到着です。ご夫妻は、修学院離宮前での朝市に行かれるところだったようです。お世話様でした。

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修学院離宮の参観者入口を入ると、すでに人が集まっています。

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昨日の桂離宮と同じく、ここも宮内庁の管轄なので、同じようなシステムで手続きが進みます。でも、こちらの方が少々緩い感じ。それに無料です(昨日は千円)。
予定の人が集合したとのことで、少々早いですが、始めましょうとスタートします。番号札はなし。今日の案内人は、若い方です。70分から80分程度、3.5キロを歩くのですが、それなりに山道なので、足元に気を付けていきましょうとのこと。3つの離宮を巡るらしいです。
修学院離宮は比叡山の麓、東山連峰の山裾に造られたものです。桂離宮の人工美とは異なり、自然の地形を生かした美しさが真骨頂です。桂離宮に遅れること30年で造営されたとは、なんとも贅沢なものです。
歩き始めると、すぐに紅葉したモミジが目を楽しませてくれます。

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最初に訪れる下離宮の御幸門の前に到着します。ここで案内人の説明があります。

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御幸門をくぐって、下離宮に入ります。御幸門は杮葺きの屋根の板戸の門です。

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板戸には、花菱紋の透かし彫りが施されています。

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中に入り、さらに中門をくぐります。

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中門の先には、池を配した庭園が広がります。

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庭園もモミジが実に素晴らしいです。予定していませんでしたが、モミジの時期にぴったりだったようです。美しい風景を楽しめそうです。



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修学院離宮:下離宮の寿月観

2022年11月10日(木)@京都/2回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡り始めたところです。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から中門を経て、下離宮のお庭に出たところです。

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下離宮のお庭は小さな池が静かに湛える水面に周りの樹木が映り込んでとても美しい風景を作っています。

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池の周りは苔に覆われて、美しい緑が映えています。

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緩やかな階段を登った先には寿月観(じゅげつかん)という名前の離宮の建物(御茶屋)があります。《寿月観》という扁額もあります。これは後水尾上皇の筆によるものです。

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右側が15畳の一の間、左側が二の間、三の間となっています。

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この寿月観の前には山麓から引かれた水の流れがあります。

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寿月観の周りは紅葉したモミジが美しく秋を彩っています。

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お庭の樹木の上には秋の空が広がっています。

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軽やかな水音が静かな離宮に響いています。

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寿月観の一の間の襖には虎渓三笑の絵が岸駒によって描かれています。

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下離宮の見学が終わり、御幸門とは相対する位置にある東門に向かいます。

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東門から下離宮を出ると、ぱぁーと視界が広がり、比叡の山麓が見渡せます。小高い山もモミジが美しいですね。

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振り返ると、下離宮の東門もモミジで鮮やかに彩られています。

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ここからは上離宮と中離宮に続く松並木の2本の道が分かれています。先に中離宮へ続く松並木を進みます。

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いったん、中離宮を訪れて、また、ここへ戻って、最後は上離宮に向かうとのことです。ずい分、自然の中を散策することになりそうです。足が痛いsaraiですが、昨日の桂離宮以上に頑張る必要がありそうですね。



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修学院離宮:松並木の道を辿って、中離宮へ

2022年11月10日(木)@京都/3回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮を見て、中離宮に向かっているところです。

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下離宮は修学院離宮の入口のようになっていて、そこから、上離宮と中離宮が松並木の道でつながっています。今は中離宮へ続く松並木の道を辿っています。

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こちらは上離宮への松並木の道。後でこちらを歩く予定だそうです。

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結構、松が密に並んでいて、周りの視界は遮られています。実はこの松並木の外は昔は修学院離宮の敷地ではありませんでした。

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これが松並木の外側の風景です。ただの畑があるだけです。かつてはこの畑は民有地でしたが、今は景観を守るために修学院離宮の所有地になっています。もちろん、畑は農民に貸し与えられているそうです。周りの山も修学院離宮の所有なんだそうです。ですから、修学院離宮は離宮自体と周りの水田畑地や山地から成っています。総面積54万5千㎡を超える雄大な離宮です。

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こちらは市街地のほうが見えています。周りの畑地は修学院離宮の敷地です。

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こういう畑地も修学院離宮の景観のひとつなんですね(笑い)。

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やがて、中離宮の板塀が見えてきます。

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板塀越しに綺麗なモミジが見えています。

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板塀の横に簡素な入口があります。中離宮のなかに入りましょう。

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庭園の中の緩やかな階段状の道を進んでいきます。

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中離宮の中にさらに塀に囲まれたところがあります。この先が本当の中離宮のようです。

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ここも横手にある簡素な入口を抜けていきます。

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まずはがっしりとした白壁の蔵がお出迎えです。

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ここにも秋色に彩られた小さな庭園があります。

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この庭園の前に中離宮の最初の建物、楽只軒が佇んでいます。



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修学院離宮:中離宮の庭園、楽只軒と客殿

2022年11月10日(木)@京都/4回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮を見て、中離宮の庭園に差し掛かっているところです。

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庭園の前に中離宮の楽只軒(らくしけん)が佇んでいます。簡素な建物ですが、床が低くて、庭との一体感を深めています。

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庭と楽只軒が秋の風景の中でひとつになっています。何と美しいのでしょう。

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楽只軒の周りを歩きながら、庭の自然を満喫しています。

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楽只軒に隣り合う建物、客殿の前にやってきます。この客殿は天和2年(1682年)に光子内親王のために女院御所から移築されたものです。

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客殿の前のお庭には水の流れが作られています。軽やかな水音も響いてきます。

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客殿の一の間は12畳半で、一間半の飾り棚も構えています。互い違いに配された大小5枚の棚板がいかにも霞がたなびくように見えることから霞棚と呼ばれています。桂離宮の桂棚と並び称されています。

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杉戸には、祇園祭の鉾の絵が描かれています。

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客殿の裏手には高みに登る苔むした石段があります。この石段の上の林丘寺は公開されていないようです。

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楽只軒に戻り、古びた扁額を眺めます。

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楽只軒と客殿は高さの違いを階段でつなげています。

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中離宮の見学を終えて、出口に向かいます。

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さらに石段を下りて、外側の塀の出口に向かいます。

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中離宮の外への出口です。

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外に出て、再び、松並木の道を戻っていきます。

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いよいよ、次は最後の上離宮です。期待に胸が高鳴ります。



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修学院離宮:上離宮の浴龍池の周りの絶景

2022年11月10日(木)@京都/5回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮、中離宮と巡ってきたところです。

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中離宮を出て、また、松並木の道を戻っていきます。

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松の木の間からは修学院離宮の周りの保護された自然と農地が広がっています。

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下離宮を出たあたりの、上離宮への分かれ道に着きます。ここから上離宮への松並木の道を登っていきます。

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道の途中に柵があります。人の立ち入りも禁止するのでしょうが、動物が出入りしないようにしているのでしょう。このあたりは自然の真っただ中ですからね。

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やがて、上離宮の入口、御成門の前に到着。ずい分、歩いてきました。御成門越しに綺麗に色づいたモミジが見えます。

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ここは既に高台で、かなり下方に市街地が見えています。

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一通りの説明の後、いよいよ、御成門から上離宮に入っていきます。

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御成門を抜けると、急な石段が待っています。どんどん登っていくと、急に視界が開け、大きな池が見えてきます。

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真っ赤に色づいたモミジに彩られて、見事な景観が広がっています。この大きな池は浴龍池。上離宮はこの浴龍池を中心とした庭園です。

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浴龍池には中島も造り込まれて、美しい姿を見せています。うっとりとこの絶景に見入ります。

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これが今登ってきた急な石段です。頑張って登ってきたからこそ、絶景が眺められます。

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今いるのはこの丘の頂上にある隣雲亭です。ここの小さなお庭から、浴龍池の絶景を見下ろしています。

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ここからの絶景はずっと見ていたい風景です。浴龍池の向こうには洛北の山々が見渡せ、遠くには市街地も見えています。

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真っ赤なモミジはまさに見頃。京都の秋を彩っています。

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修学院離宮は、桂離宮とは、まったく趣の異なるものですね。桂離宮のように人工的に美にこだわった庭園というものではありませんが、広大な自然に溶け込んだ広大なお庭は素晴らしいものです。それにモミジが実に素晴らしいです。特別に時期にこだわった予定ではありませんでしたが、モミジの時期にぴったりだったようです。上離宮の自然の美しさを存分に味わいます。



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修学院離宮:上離宮の隣雲亭から浴龍池を巡る苑路へ

2022年11月10日(木)@京都/6回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮、中離宮と巡り、今は上離宮の美しい浴龍池の絶景に魅了されているところです。

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浴龍池の景観に見入っていると、龍ならぬ鴨がゆうゆうと泳いでいます。

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風もなく好天に恵まれ、木々が池に映り込む景色が素晴らしいです。それに何と言っても真っ赤に色づいたモミジが秋を彩っています。

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足元を見ると、隣雲亭の深い軒下のたたきには、漆喰に小石が一つ、二つ、三つと埋め込まれており、これは俗に「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれているそうです。案内人の説明がなければ、見落としますね。小石の色合いも微妙に変えられています。

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隣雲亭の中を覗きます。実に簡素な造りで一切の装飾を排しています。こんな絶景の中にあるのですから、人の作り込む装飾の意味はないという潔さです。板の間に続いて、六畳の一の間があります。

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別の角度から眺めますが、棚のひとつさえ、ありません。心はすべて外の風景に向かっています。

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案内人の説明の間中、下に広がる絶景を眺めていました。その説明も終わり、この隣雲亭を離れて、丘の下のほうに向かいます。

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やがて、谷川のせせらぎの前に出ます。この谷川の水を堰き止めて、浴龍池を造ったようです。

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谷川の水は浴龍池に流れ込んでいきます。

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案内人に連れられて、一行は浴龍池のほうに向かいます。

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道の先は浴龍池のほとりに出るようです。

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浴龍池の前に出ました。間近に見る池の水面はまったく波もなく、周りの木々だけでなく、鏡のように空の雲を映しこんでいます。まるでウユニ塩湖のようですね。

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行く手を眺めると、2つの中島を繋ぐ屋根付きの橋が見えています。千歳橋です。

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池を巡る苑路を歩いていきます。近くから見る浴龍池もとても美しく、気持ちのよい散策が続きます。



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修学院離宮:上離宮の浴龍池を巡る苑路は中島の窮邃亭へ

2022年11月10日(木)@京都/7回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮、中離宮と巡り、今は上離宮の浴龍池を巡る苑路を歩いているところです。

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苑路から眺めた浴龍池です。空の雲が静かな池の水面に映り込んでいます。

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静かな池の水面を魅入られたようにうっとりと眺めて立ちすくんでいます。

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浴龍池の正面には、2つの中島の間に架けられた橋、千歳橋が存在感を示しています。この中国風の橋は橋脚の上に宝形造りと寄棟造りの四阿風な建物から成っています。

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苑路の先に真っ赤なモミジに包まれた楓橋が見えてきます。中島に渡る橋です。

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千歳橋を後方に見ながら、楓橋に向かっていきます。

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楓橋を渡って、中島に渡ります。

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楓橋の上からの浴龍池の風景です。橋の名前にふさわしい紅葉の風景です。

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橋を渡って、中島の石段を登って、頂上に出ます。そこからの池の眺めです。

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頂上からはもう一つの中島(万松塢(ばんしょうう))に架かる千歳橋が見下ろせます。

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中島の頂上にある窮邃亭(きゅうすいてい)の説明が始まりますが、どうも、千歳橋のことが気になって、そちらのほうに視線がいってしまいます。

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中島の頂上にある窮邃亭です。宝形造りの茶屋です。18畳の一間だけの茶屋です。奥に上段が設けられています。

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別の角度から覗きます。上段の西側いっぱいに低く一枚板を渡して御肘寄としてあります。障子を開け放した開口部には長い軒が出してあります。

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その障子の開口部からは真っ赤に色づいたモミジが見えています。秋ですね。

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窮邃亭を出て、ルートを進みます。眼下には気になる千歳橋が見えています。

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どうやら、千歳橋はガイドツアーのルートからは外れているようです。老朽化した橋の保存のためなのでしょうが、残念です。せめて、その景観だけはしっかりと目に焼き付けましょう。



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修学院離宮:上離宮の浴龍池を巡る苑路の秋の風景は最高!

2022年11月10日(木)@京都/8回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮、中離宮と巡り、今は上離宮の浴龍池を巡る苑路を歩き、窮邃亭を過ぎたところです。

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秋色に染まった浴龍池は美しさの限りです。

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千歳橋も美しさに包まれています。この屋形橋は、手前が宝形造り、奥が寄棟造りの屋根になっていて、宝形造り屋根には金銅の鳳凰が飾られています。そして、モミジに彩られた風情は言葉に尽くせぬ素晴らしさです。

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浴龍池の水面は鏡面に磨き上げられて、紅葉が美しく映り込んでいます。

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魔法にかけられたような水面の美しさに魂が引き込まれそうです。

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池の水面は見る角度によって、万華鏡のように風景が変わります。こちらは空の雲が映り込んでいます。

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おおっ、水面に映り込んだ空と本当の空が一体化しています。見事な眺めです。

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池の周囲の紅葉は今、一番の見頃です。

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この素晴らしい紅葉にも魅了されます。

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苔の緑もその紅葉に競い合うような美しい色彩です。

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美しい自然に包まれた苑路をゆっくりと散策していきます。

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最高の季節に修学院離宮を訪れたようです。絶景に魅了されるだけです。池と中島の周りには秋の気配が濃厚です。



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修学院離宮:上離宮の浴龍池の西浜からの眺め

2022年11月10日(木)@京都/9回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮、中離宮と巡り、今は上離宮の浴龍池を巡る苑路を歩き、ルートの最終点に向かっているところです。

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浴龍池の静かな水面をかきみだすのは鴨の群れだけです。

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ここは船着き場。かつて舟遊びを楽しむ拠点でした。

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浴龍池を巡る苑路もほぼ一周して、池の水鏡には東山の山影が映り込んでいます。

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対岸の岸辺にはアオサギが佇んでいます。そういえば、昨日も桂離宮でアオサギを見ましたね。

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アオサギはじっと立って、鴨の群れのほうを眺めています。

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先ほどとは逆のほうから、千歳橋の印象深い姿が見えます。修学院離宮の雰囲気とは似合わないような感じですが、景観のアクセントにはなっています。その千歳橋もモミジとともに水面に映り込んでいます。

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庭園と水面が一体化して、幻想的な風景を醸し出しています。

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対岸のモミジの向こうに小高い丘の上に建つ隣雲亭の姿が見えています。あそこからの眺めは絶景でした。

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紅葉に包まれた千歳橋は浴龍池の風景に美しく溶け込んでいます。

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千歳橋の左手には、中島の頂上に建つ窮邃亭が木立の陰から顔を出しています。

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少し歩くと、その窮邃亭がはっきりと見えてきます。かみ

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今は浴龍池の西浜から、東山の山麓に抱かれた上離宮の姿を眺めています。

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上離宮の散策も終わりを告げようとしています。



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修学院離宮:上離宮の浴龍池の西浜を歩いて、参観は完了

2022年11月10日(木)@京都/10回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を巡っています。
ここまでのお庭の拝観ルートを地図で確認しておきましょう。
御幸門から下離宮、中離宮と巡り、上離宮の浴龍池を巡る苑路も終わりに差しかかっています。

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浴龍池の西浜からは小高い丘の上に建つ隣雲亭の姿がよく見えています。

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そして、西浜からの浴龍池の美しい眺めに魅了されます。

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浴龍池は紅葉したモミジに彩られ、水面には東山の山影が映り込んでいます。

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西浜には美しい木々が並んでおり、古木も見事な枝ぶりを見せています。

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西浜の端までやってきました。山影の映る浴龍池の美しい風景を目に焼き付けます。

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浴龍池の堰止めがあります。昔の谷川の名残りでしょうか。水が多いときにはここから水を放流するのでしょう。

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上離宮の外に出ます。美しい紅葉をたっぷりと楽しみました。

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長い、修学院鑑賞が、終了。出口には、既に次の回の人が多く集まっています。

さて、修学院に来たのなら、絶対に外せないのが詩仙堂。今や、名所・名園の多い京都の中でsaraiの一番の推しがこの詩仙堂です。そちらに向かって、歩き始めます。

途中には、曼殊院があるので、そこにも寄っていきましょう。まだ、修学院離宮に沿って歩いているときに立派なお寺の門前を通り掛かります。
禅華院(ぜんげいん)というお寺で、山号は解脱山(げだつさん)というんだそうです。山門(鐘楼門)が印象的で、二層は鐘楼となっています。実はこの山門の建物は修学院離宮の建物を移築したものだそうです。

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修学院離宮内の畑に入る入口があります。ここから農作業する人は自由に出入りできるんですね。一応、立ち入り禁止とはなっています。

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修学院離宮の端までやってくると、曼殊院の案内もあります。12分だそうですが、saraiの足では20分はかかるでしょう。

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山道を歩いて、曼殊院に向かいます。



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曼殊院門跡

2022年11月10日(木)@京都/11回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を堪能しました。上離宮の浴龍池周りの絶景は最高でした。

次はsaraiの一番のお気に入りの詩仙堂に向かいながら、途中にある曼殊院にも寄っていきます。
ぶらぶら歩いていくと、大きなお濠のような流れにぶつかります。

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これは比叡山に源を発する音羽川で、修学院離宮の横を流れて、この先、高野川に合流します。ちなみに京都には音羽川という名前の川が3つあるので、この川は区別するときは修学院音羽川と言うんだそうです。

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音羽川を突っ切って、狭い路地を進んでいきます。曲がり角には親切に曼殊院の案内があり、さらに路地を直進します。

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やがて、路地は突き当り、そこで左に曲がって、山道を登っていきます。ところどころに曼殊院の案内があります。

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ずい分、登っていくと、関西セミナーハウスというホテルにぶつかり、そこで案内に従って、右に折れます。

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山の中腹を進んでいきます。車とのすれ違いにも気を付けなくてはいけないような細い山道です。でも、それぞれのお宅の前に植えこまれている花々にはセンスが感じられます。素晴らしいです。
それなりに歩かされましたが、ようやく到着です。
曼殊院の駐車場近くには、真っ赤な実がたわわに成った果樹園が広がり、壮観です。

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あまりの眺めに驚きます。その時は何の実か分かりませんでしたが、後で調べると、サンシュユの実なんだそうです。滋養強壮の薬効があるそうです。

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曼殊院の入口に向かいます。

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ここもモミジが美しいです。

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曼殊院はなかなか大きな門跡寺院です。奥に進むと、大書院前に遠州好みの枯山水庭園があります。
その枯山水の中に2つの島があります。これは鶴島です。鶴島にある樹齢400年の五葉松は鶴を表現しています。

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これは亀島です。

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大書院から見た庭園全景です。

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再興された宸殿の前庭の「盲亀浮木之庭」です。大きな白砂清松のお庭です。

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これで曼殊院門跡の見学は終了。お庭以外は撮影禁止でした。

さて、詩仙堂に向かいましょう。



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詩仙堂の前に、またまた、圓光寺に寄り道

2022年11月10日(木)@京都/12回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を堪能しました。上離宮の浴龍池周りの絶景は最高でした。

次はsaraiの一番のお気に入りの詩仙堂に向かう途中、曼殊院門跡にも寄りました。
曼殊院のお庭を拝見した後、外に出たところです。モミジが綺麗ですね。

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曼殊院の塀に沿って、歩きます。立派な石垣と巨木に囲まれた道が続きます。

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周辺の案内があります。詩仙堂までは15分とのことです。saraiの足では20分以上かかりそうです。頑張って歩きましょう。

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おおっ、立派な門があります。曼殊院の勅使門です。一般人は通れません。

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ここから、曼殊院道を下っていきます。すぐ左手に武田薬品工業 京都薬用植物園という施設があります。こんなところにこんな施設が・・・とちょっと驚きます。

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しばらく詩仙堂と思しき方に歩きますが、案内が少なく不安になります。やがて、圓光寺の案内があります。その先に詩仙堂があるようです。では、この圓光寺にも立ち寄っていきましょう。

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しっかりした案内板が出てきます。

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またまた、案内板。助かります。

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圓光寺の前に到着。立派な門構えです。

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山門を抜けて、境内に入ります。

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境内を進んでいくと、早速、お庭に出ます。


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枯山水のお庭、奔龍庭です。なかなか斬新なデザインですね。

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平成にできた新しい枯山水のお庭です。この奥には圓光寺の古いお庭もあるようです。鑑賞していきましょう。



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圓光寺のお庭を眺めて、いざ、詩仙堂へ

2022年11月10日(木)@京都/13回目

京都、3日目です。
修学院離宮の秋色に彩られたお庭を堪能しました。次はsaraiの一番のお気に入りの詩仙堂に向かいます。途中、曼殊院門跡に寄り、さらに圓光寺にも寄っているところです。
枯山水のお庭、奔龍庭を眺めながら、中に進んでいきます。

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中門を抜けます。この先に十牛之庭があります。

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緑がまぶしいくらい、爽やかなお庭です。

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モミジがありますが、まだ、見頃には早いでしょうか。

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それでも十牛之庭はとても美しいお庭です。

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本堂前には水琴窟があります。「圓光寺型」と呼ばれる珍しいものです。

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お庭の奥には素晴らしい竹林があります。

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この先には家康を祀った東照宮もありますが、saraiが無理して行くこともないでしょう。

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お庭の南側には、ひょうたん型の栖龍池(せいりゅうち)があります。池に映る紅葉も見事です。 栖龍池は洛北最古の池といわれています。

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モミジが見頃になれば、このお庭ももっと綺麗だったでしょうね。

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なかなか面白いお寺でした。

さて、いよいよ詩仙堂に向かいます。

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詩仙堂の入口の前に出ます。

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なんだか、ひっそりとしていますね。これから、存分に詩仙堂の味わい深い雰囲気に浸りましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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06/18 08:33 五十棲郁子

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