今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの3日目です。
今日は丸1日、近くの町ライプツィヒに出かけます。何故、ライプツィヒかというと、バッハ、メンデルスゾーン、シューマン、ゲーテなどの由緒が深く、文化の薫り高い町で、音楽好きのsaraiには見逃せないからです。
これまで、ドイツに来ていても未体験のドイツ新幹線のICE(ドイツ語の発音でイーツェーエーっていいます)も合わせて、体験しましょう。ここドレスデンとライプツィヒを走っているICEは何種類かあるICEのうち、ICE-Tという旧東ドイツの旧式なカーブの多い区間を走る振り子型の電車ですが、車内の作りは他のICE2,ICE3などとそう変わらないようです(その後、色んなタイプのICEに乗りましたが、内部の作り、乗り心地は同等です)。
既にネットでDB(ドイツ国鉄)のサイトで往復ともファーストクラスの指定席をラウンドテーブル付き(3人分)を予約済です。セカンドクラスでもよかったのですが、日曜の往復チケットは50%割引だったので、これはラッキーと贅沢してしまいました。ただし、これがあとで若干のトラブルになります。
朝、早起きして、7時にホテルを出て、ホテルの近くの停留所からトラムに乗ります。ところが日曜はトラムの本数が少ないらしく、到着予定時間を表示する電光掲示板では20分近く来ないことになっています。もともと、次の停留所で乗り換える予定だったので、そこまで歩くことに。その停留所はDRESDEN MITTEというSバーンの駅でもあり、すぐ近くに見えていたので、数分で到着。ここは大きな乗換駅でトラムの停留所もいくつかあります。
ドレスデン中央駅に向かう筈の番号のトラムも停車していますが、無人に見えますし、第一、方向が違うようです。おかしいなと思い、近くに寄ってみましたが様子が分かりません。と、突如、この無人に見えたトラムが動き始めます。それもドレスデン中央駅とは逆の方向です。呆然としていると、トラムはその先の交差点で右折。ハッと気がつきます。きっと、このトラムは並行しているもうひとつの道に右折して、こっちに戻ってくるに違いありません。さっと、連れに合図しながら、トラムが戻ってくるであろう道に向かって、ダッシュ!! 何とかセーフ。予想通りです。あとはこのトラムがICEやSバーンが走る高架線に沿って、ドレスデン中央駅まであっという間に着きます。

ドレスデン中央駅は初めてです。とても大きな駅です。トラムの停留所から駅の入口に向かって歩いていきます。

ドレスデン中央駅は地図上では、ターミナル駅になっていませんが、実際はSバーンが通過するだけで、長距離のICEなどはターミナル駅の形式になっています。実はこれも間違いで、あとでプラハに移動するときにまごまごすることになるわけです。
駅に着いたのは、結果的にはかなり早い時間ですが、プラットホームには既にICEが入線しています。ドレスデンが始発なので、早めに入線していたのでしょう。流線形の美しい車体です。

予約では車両番号は3桁ですが、実際は8両編成くらいで、予約車両は先頭車両です。予約席はやはりテーブルを囲む3人席でコンパートメントではありませんが、気楽です。

発車時刻になると音もなく出発。スムーズです。ゆっくりとドレスデンの街が車窓に流れていきます。ほどなく、ICEはSバーンの線路とは離脱していきます。成程、納得。このICEは中央駅から北のほうに向かいますが、ドレスデンのもうひとつの駅、ノイシュタット駅には停車しないことになっています。それもその筈で、ノイシュタット駅を通過せずに、別の線路を通るわけです。実はsarai達が泊まっているホテルの脇に線路がありますが、この線路がそれでノイシュタット駅を迂回する線路です。何故、そんなシステムになっているか分かりませんが、ICEによって、ノイシュタット駅経由(経由すると必ず停車するらしい)するものとそうでないものがあるようです。ノイシュタット駅のそばのホテルにお泊りで乗降されるかたは注意がいりますね。因みに、帰りのICEはノイシュタット駅経由で停車しました。
すぐに車掌さんが検札にまわってきます。チケットを取り出しますが、チケットといっても、ネットのDBのサイトで予約した際に自宅のプリンタで印刷したA4の紙1枚(3人分で1枚)。それも往復で1枚。本当にこんなものでよいかと思いながら、差し出すと、これでOK。紙の一部に検札印を押しています。これであとはゆっくりとICEを楽しむだけ。記念に押し出しの立派な車掌さんと一緒に記念撮影。

車窓にはエルベ川が見えています。昨日、エルベ川クルーズを楽しんだことが最早、古い記憶のようです。

ドレスデンの街を出て、ほどなくすると、ICEは次第にスピードを上げていきます。ICEはザクセンの大平原をゆっくりと進んでいるような感覚ですが、車両の端にあるディスプレイの表示では、200kmに達します。まわりが広い平原のせいか余りスピード感はありません。

やはり、鉄道の旅は楽しいものです。しばらく、初乗車のICEを楽しみましょう。
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