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ライプツィヒの1日:ICEはザクセンの大平原を疾走

2008年5月4日日曜日@ライプツィヒ/1回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの3日目です。

今日は丸1日、近くの町ライプツィヒに出かけます。何故、ライプツィヒかというと、バッハ、メンデルスゾーン、シューマン、ゲーテなどの由緒が深く、文化の薫り高い町で、音楽好きのsaraiには見逃せないからです。

これまで、ドイツに来ていても未体験のドイツ新幹線のICE(ドイツ語の発音でイーツェーエーっていいます)も合わせて、体験しましょう。ここドレスデンとライプツィヒを走っているICEは何種類かあるICEのうち、ICE-Tという旧東ドイツの旧式なカーブの多い区間を走る振り子型の電車ですが、車内の作りは他のICE2,ICE3などとそう変わらないようです(その後、色んなタイプのICEに乗りましたが、内部の作り、乗り心地は同等です)。
既にネットでDB(ドイツ国鉄)のサイトで往復ともファーストクラスの指定席をラウンドテーブル付き(3人分)を予約済です。セカンドクラスでもよかったのですが、日曜の往復チケットは50%割引だったので、これはラッキーと贅沢してしまいました。ただし、これがあとで若干のトラブルになります。

朝、早起きして、7時にホテルを出て、ホテルの近くの停留所からトラムに乗ります。ところが日曜はトラムの本数が少ないらしく、到着予定時間を表示する電光掲示板では20分近く来ないことになっています。もともと、次の停留所で乗り換える予定だったので、そこまで歩くことに。その停留所はDRESDEN MITTEというSバーンの駅でもあり、すぐ近くに見えていたので、数分で到着。ここは大きな乗換駅でトラムの停留所もいくつかあります。
ドレスデン中央駅に向かう筈の番号のトラムも停車していますが、無人に見えますし、第一、方向が違うようです。おかしいなと思い、近くに寄ってみましたが様子が分かりません。と、突如、この無人に見えたトラムが動き始めます。それもドレスデン中央駅とは逆の方向です。呆然としていると、トラムはその先の交差点で右折。ハッと気がつきます。きっと、このトラムは並行しているもうひとつの道に右折して、こっちに戻ってくるに違いありません。さっと、連れに合図しながら、トラムが戻ってくるであろう道に向かって、ダッシュ!! 何とかセーフ。予想通りです。あとはこのトラムがICEやSバーンが走る高架線に沿って、ドレスデン中央駅まであっという間に着きます。

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ドレスデン中央駅は初めてです。とても大きな駅です。トラムの停留所から駅の入口に向かって歩いていきます。

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ドレスデン中央駅は地図上では、ターミナル駅になっていませんが、実際はSバーンが通過するだけで、長距離のICEなどはターミナル駅の形式になっています。実はこれも間違いで、あとでプラハに移動するときにまごまごすることになるわけです。
駅に着いたのは、結果的にはかなり早い時間ですが、プラットホームには既にICEが入線しています。ドレスデンが始発なので、早めに入線していたのでしょう。流線形の美しい車体です。

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予約では車両番号は3桁ですが、実際は8両編成くらいで、予約車両は先頭車両です。予約席はやはりテーブルを囲む3人席でコンパートメントではありませんが、気楽です。

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発車時刻になると音もなく出発。スムーズです。ゆっくりとドレスデンの街が車窓に流れていきます。ほどなく、ICEはSバーンの線路とは離脱していきます。成程、納得。このICEは中央駅から北のほうに向かいますが、ドレスデンのもうひとつの駅、ノイシュタット駅には停車しないことになっています。それもその筈で、ノイシュタット駅を通過せずに、別の線路を通るわけです。実はsarai達が泊まっているホテルの脇に線路がありますが、この線路がそれでノイシュタット駅を迂回する線路です。何故、そんなシステムになっているか分かりませんが、ICEによって、ノイシュタット駅経由(経由すると必ず停車するらしい)するものとそうでないものがあるようです。ノイシュタット駅のそばのホテルにお泊りで乗降されるかたは注意がいりますね。因みに、帰りのICEはノイシュタット駅経由で停車しました。
すぐに車掌さんが検札にまわってきます。チケットを取り出しますが、チケットといっても、ネットのDBのサイトで予約した際に自宅のプリンタで印刷したA4の紙1枚(3人分で1枚)。それも往復で1枚。本当にこんなものでよいかと思いながら、差し出すと、これでOK。紙の一部に検札印を押しています。これであとはゆっくりとICEを楽しむだけ。記念に押し出しの立派な車掌さんと一緒に記念撮影。

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車窓にはエルベ川が見えています。昨日、エルベ川クルーズを楽しんだことが最早、古い記憶のようです。

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ドレスデンの街を出て、ほどなくすると、ICEは次第にスピードを上げていきます。ICEはザクセンの大平原をゆっくりと進んでいるような感覚ですが、車両の端にあるディスプレイの表示では、200kmに達します。まわりが広い平原のせいか余りスピード感はありません。

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やはり、鉄道の旅は楽しいものです。しばらく、初乗車のICEを楽しみましょう。



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ライプツィヒの1日:聖トーマス教会の日曜ミサ

2008年5月4日日曜日@ライプツィヒ/2回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの3日目ですが、実質、ライプツィヒの1日です。

ドレスデン中央駅で乗ったICEはザクセンの大平原の中、ライプツィヒに向かっています。
乗り込んだ車両は先頭車両だったので、一番前まで行くと、停車中は閉まっていた運転室のカーテンが開いており、最前列のシートから前方の光景がさえぎるものもなくオープン! 最前列にいた乗客はどこかに行ってるので、遠慮無用で前方の景色を独占し、動画を撮りまくります。まるで「欧州鉄道の旅」です。




それも飽きて、元の座席にいると、また、車掌さんがまわってきたので、飲み物を注文。ファーストクラスの特権で車掌さんにお願いすると、自席まで食堂車から飲み物・食べ物を運んでくれるそうです。コーヒーが届き、料金とチップを支払い、これまた、快適。

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今度は車窓の風景を動画で撮影します。




そうこうするうちに、1時間でライプツィヒに到着。ライプツィヒ中央駅は正真正銘のターミナル駅ですごく立派な駅です。

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まだ9時を少し過ぎたところ。これから1日、ライプツィヒで過ごします。
何故、そんなに急いで行ったかというと、今日は日曜日で教会のミサが9時半から始まるからです。残念ながら、決してクリスチャンでも何でもなくて、無宗教の輩ではありますが、ここライプツィヒはバッハの聖地で、バッハが27年間も聖歌隊長を勤めた聖トーマス教会があり、saraiは年とともにバッハの音楽に次第に傾倒してきたからです。この聖トーマス教会の日曜ミサに参加し、できれば、バッハのオルガン曲でも聴ければ最高だなと思った次第です。
駅舎から出て、ライプツィヒ中央駅を背景に記念撮影。残念ながら、駅は改装工事中です。

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駅から街の中心は歩いてすぐです。聖ニコライ教会Nikolaikirche Leipzigの前を過ぎます。ここはまた、後で戻ってきましょう。

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街の中心のグリマイッシェ通りGrimmaische Str.を少し行くと、すぐに聖トーマス教会Thomaskircheの清楚な姿が目に入ってきます。

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教会の前にはバッハの銅像がたっています。新バッハ記念碑Neues Bach-Denkmalです。

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まだ、9時半には少し前でした。やれやれ間に合ったと教会に入っていくと、既に大勢のキリスト教徒のみなさんが着席しています。席もまだ大分空いていたので、結構、前のほうの席に着席。

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高い天井は美しく装飾されています。

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しばらくすると牧師さんが中心に歩み出てきて、お話しを始めます。もちろん、ドイツ語でちんぷんかんぷんです。しかし、親切にも、席には2人に1冊ほど、今日の式次第の冊子が置いてあり、それを見ると、今、どのあたりの事が行われているか、推測可能です。しかも、賛美歌の歌詞と音符まで一杯載っています。一部、英語での記載まであります。

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しばらくすると、賛美歌が始まりますが、この楽譜を見ながら、一緒に何とか付いて歌えます。賛美歌って、結構、単純ですからね。歌詞はドイツ語なので、必死で読まないといけないけど。そのうちに2階席に陣取っていた室内オーケストラが何とバッハのヴァイオリンコンチェルト(ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041)の演奏を始めます。ラッキー!!このあと、何曲も賛美歌を歌ったり、バッハのオルガン曲の演奏があったりとバッハの聖地での貴重な体験で、もう、感激で胸は一杯。結局、このミサは1時間半ほど続きましたが、あまりの嬉しさに教会に十分な?寄付をして、教会を出ます。
付き合ってくれた配偶者と姉に感謝!



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ライプツィヒの1日:ドイツ最古のカフェ、カフェ・バウムで絶品のシュパーゲル

ライプツィヒの1日:カフェ・バウムで絶品のシュパーゲル

2008年5月4日日曜日@ライプツィヒ/3回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの3日目ですが、実質、ライプツィヒの1日です。

到着したライプツィヒではまず、バッハの聖地、聖トーマス教会Thomaskircheで夢のような1時間半を過ごしました。
聖トーマス教会を出たところです。

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でも、まだ、バッハは終わりません。教会の外には、隣接してトーマスショップThomasshopというバッハグッズの土産物店があります。先ほどの余韻を楽しみながら、お土産にこの聖トーマス教会での演奏を収録したバッハのCDを買い求めました。また、ここでお土産のチョコレートを買ったら、あとでそのお土産をあげた母から、中にCDがはいっていたとのこと。流石にバッハゆかりのチョコレートですね。

そうこうするうちに、もうお昼。さあ、ランチの時間です。有名なツム・アラビッシェン・カフェ・バウムZum Arabischen Coffe Baumでお茶をすることに。このカフェ・バウムは1565年創業でカフェとしてはドイツで一番古いといわれ、ワーグナーやリスト、シューマン、シラーといった芸術家たちが常連だった店です。聖トーマス教会からは遠くありませんが、地図を見ながら、探していると、場所が分からなくなり、ふと、目の前の建物を見上げると、そこにカフェ・バウムの看板。まずはオープンテラス席に腰を落ち着けます。

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結構、混んでいます。目の前は広場になっていて、小さな可愛い噴水、リプシアの泉Lipsia-Brunnenがあります。

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有名カフェだけあって、私たちがオープンテラス席にいるときもひっきりなしに観光ツアーの団体客が見物にきています。私たちはお茶だけのつもりがスープやホワイトアスパラガス(ドイツでは、この時期の生のホワイトアスパラガスのことをシュパーゲルといって、特にドイツ産のものが珍重されるそうです)まで注文し、美味しくいただくことになります。

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この今が旬のシュパーゲルの美味しいこと、この上もなく、思わず、「おかわり」ってことに相成ります。最初に注文するときには、シュパーゲルはあるかって、訊きましたが、あるけど、なんだかかんだか、ドイツ語で訊いてきます。よく分からないので、何度も、やりとりをしていると、どうも、ソースは何にするかってことらしく、定番のオランデーズソースでどうかってことなので、もちろん、それでOK。このほかに、溶かしバターをかけるとかあるらしいですね。このシュパーゲル以外も、ドイツの主食であるジャガイモも、日本のジャガイモとは一味違い本当に美味しいです。

美味しいランチをいただき、席を立ちます。カフェ・バウムを改めて眺めますが、建物もとっても美しいです。

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カフェ・バウムでゆっくりとした時間を過ごし、お腹も満足したところで、ライプツィヒ散策です。
すぐ近くにマルクト広場Marktplatz Leipzigがあり、何とも美しい旧市庁舎Altes Rathausの建物があります。今はライプツィヒ郷土 歴史博物館 Stadtgeschichtliches Museum Leipzigになっているようです。

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その旧市庁舎の建物の裏手にも広場があります。ナッシュマルクトNachmarktです。お決まりのようにゲーテ像Goethedenkmalがあり、その背後には旧証券取引所Alte Börseの美しい建物があります。

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この街に来たときに前を素通りした聖ニコライ教会Nikolaikirche Leipzigに戻ってきました。内部の装飾がとっても綺麗なニコライ教会は、ベルリンの壁が崩壊しドイツ統一のきっかけとなった教会です。1989年に聖ニコライ教会を中心に行われていた平和の祈りは月曜デモへと拡大していき、遂に1989年10月16日にデモの参加者は100,000人を超え、翌日の17日にホーネッカー書記長は解任されて、11月9日のベルリンの壁崩壊につながります。
教会の内部は静かでそんな歴史の片鱗も感じられません。

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このあとは楽しみにしていたライプツィヒ歌劇場Oper Leipzigでのオペラです。歌劇場は聖ニコライ教会のすぐ近くです。

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が、午後3時からの開演にはまだ1時間半ほど時間があります。もう少し、ライプツィヒの街を歩いてきましょう。



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ライプツィヒの1日:メンデルスゾーンは地元では無名の存在なの?

2008年5月4日日曜日@ライプツィヒ/4回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの3日目ですが、実質、ライプツィヒの1日です。

ライプツィヒではまず、バッハの聖地、聖トーマス教会Thomaskircheを訪れた後、ドイツ最古のカフェ、カフェ・バウムZum Arabischen Coffe Baumで旬のシュパーゲルをいただき、お腹が満たされた後、街の中心地を巡り、ライプツィヒ歌劇場Oper Leipzigまでやってきました。今日はここでオペラを聴きます。

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このライプツィヒ歌劇場とアウグストゥス広場Augustusplatzを挟んで向かい合わせに建つのがゲヴァントハウスGewandhausです。歴史あるコンサートホールですが、第2次世界大戦の空襲で破壊されて、今は現代建築で新しく建てられたホールになっています。ここを本拠地にしているのがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。

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saraiは興味津々でこのホールに近づいてみます。いつか、このコンサートホールでライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏を聴きたいと思いましたが、結局、叶わぬ夢になりました。

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まだ、オペラの開演まで1時間半ほどあるので、このライプツィヒで活躍した音楽家の一人、メンデルスゾーンの記念館、メンデルスゾーンハウスMendelssohn-Hausに行くことにします。このアウグストゥス広場から、そう遠くない場所にある筈ですが、探してもなかなか見つかりません。地元の人に訊いても、よく分からないようではっきりしません。どうも、地元でも、あまりメンデルスゾーンは有名ではないのでは?と疑いたくなります。あきらめて、歌劇場の方に戻っていたら、なんと、メンデルスゾーンハウスはこちらという標識があるではありませんか。で、無事にメンデルスゾーンハウスの前に立つことができます。

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メンデルスゾーンハウスの見学を済ませ、外に出ると、奥にある中庭は素晴らしい緑です。メンデルスゾーンはとてもよい環境の中で暮らしていたのですね。

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メンデルスゾーンハウスの銘板の前で記念撮影を済ませます。

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ところで、この旅から帰国した後、このメンデルスゾーンハウスの出てくるテレビ番組がありました。
BS日テレ開局8周年記念番組として放映された、『メンデルスゾーン幻想』という番組です。その日は見たい番組が目白押しで裏録を取りながら、別のオンタイムの番組を見るという3重の番組鑑賞とあいなり、やっと、数日たって、この録画した番組を見ることができました。2時間番組で番組進行役はピアニスト女優の松下奈緒さんで、ドイツの有名作曲家のフェリックス・メンデルスゾーンの作品のいくつかは彼の姉のファニー・メンデルスゾーンの作品だったということを松下奈緒さんが女性の視点で追跡するものでした。
saraiは丁度、その年の連休にライプツィヒを訪れたこともあり、興味をひかれて見たんです。
番組の前半がライプツィヒで、後半がベルリン。
メンデルスゾーンハウスも紹介されて、まだ、新しい記憶なので、嬉しくなります。
番組では、ライプツィヒではメンデルスゾーンはよく知られた存在で、日本のようにヴァイオリン協奏曲や結婚行進曲のような限定した曲ばかりでなく、様々な作品が演奏されているということでした。それはそうかも知れませんが、それは一部の音楽愛好家の間のことではないかとsaraiは思います。saraiが実際に体験したように、一般の地元の人たちのメンデルスゾーンの知名度は低く、メンデルスゾーンハウスの場所すら知らないし、そもそも、メンデルスゾーンハウスの場所を示す標識も極めて少ないというのが現状でした。むしろ、メンデルスゾーンの知名度は日本のほうが一般には高いのではないかとさえ、思います。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は始終、どこかのコンサートホールで演奏されているし・・・。
とはいえ、番組では、まだ記憶に新しいライプツィヒの街、聖トーマス教会やゲヴァントハウス、アウアーバッハスケラー、ライプツィヒ歌劇場などを紹介しており、楽しいものでした。ヨーロッパの旅番組は多いのですが、ライプツィヒを紹介する番組は稀ですからね。

話を旅の続きに戻しましょう。
ライプツィヒ歌劇場に戻ると、ちょうどよい時間です。開演30分前です。

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今日のオペラはヴェルディの「ルイザ・ミラー」という日本ではほとんど公演されないオペラです。歌手はほとんど無名の人ばかりで客席もガラガラ。

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私たちは前から2列目のかぶりつきです。

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あまりの観客の少なさに不安になって、開演を迎えます。ところが、期待以上の素晴らしい出来で、これまた、先ほどの聖トーマス教会の体験に引き続き、saraiは大感激!! 何と言っても、オーケストラピットに入っていたのはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ですからね。

これで感動の1日を終える筈でしたが、まだ、付録がありました。



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ライプツィヒの1日:ゲーテゆかりのアウアーバッハス・ケラーで美味しいドイツ料理、そして、帰りのICEは珍道中?

2008年5月4日日曜日@ライプツィヒ/5回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの3日目ですが、実質、ライプツィヒの1日です。

ライプツィヒではまず、バッハの聖地、聖トーマス教会Thomaskircheを訪れた後、ドイツ最古のカフェ、カフェ・バウムZum Arabischen Coffe Baumで旬のシュパーゲルをいただき、お腹が満たされた後、街の中心地を巡り、ライプツィヒ歌劇場Oper Leipzigでオペラを鑑賞しました。
これでこの日の日程を終える筈でした。
実は今日はオペラを見るので、ドレスデンへの帰りの時間が読みづらくて、少し、遅めのICEを予約していました。思いのほか、早く、オペラが終わったので、とりあえず、ライプツィヒ中央駅に行って、早目のICEでドレスデンに帰ろうということになります。駅の窓口は結構、人が並んでいます。日曜の夕方だから、仕方ないですね。それでも10分もたたないうちに順番が来て、例のA4用紙チケットを差し出しながら、早いICEにチェンジしたいというと、ノー!という答え。えっ?
よく聞くと、このチケットは日曜の往復切符で50%割引のチケットだから変更は不可とのこと。そういえば、思い出しました。ネットで予約するときにそんな注意事項がありました。たとえ、指定席でなくても、割引チケットのときは乗るICEの列車番号を指定する必要がありました。
仕方ありませんね。予定の時間まではまだ3時間ほどありますが、ライプツィヒの街で豪華ディナーといくしかありません。
前から検討していたアウアーバッハス・ケラーAuerbachs Kellerというレストランに向かいます。このレストランは1525年創業で、お昼のカフェ・バウムよりもさらに創業が古く、ゲーテの「ファウスト」にも登場する酒場です。
この地下酒場は薄暗くて、雰囲気満点です。

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無論、saraiはドイツワイン(普通はここでドイツビールを飲むところでしょうが、saraiはドイツワイン好きです。因みにここで出たワインはマイセン産のザクセンワイン)を楽しみます。

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ここではもちろん、ドイツ料理をいただきます。ドイツ料理と言ってもまずはウィーンでお馴染みの仔牛のシュニッツェル。

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さらにドイツ料理定番のリンダーローラーデン(牛肉のロール煮)、それにポテトや野菜サラダの付け合わせをいただきます。

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もう、満腹で大満足です。合計57ユーロですから、まあ、お安い感じですね。

帰りに入口付近の様子を眺めます。さすがに歴史を感じさせる重厚さですね。

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地下への階段室には、ファウスト博士と悪魔メフィストフェレスの銅像Bronzestatue - Faust und Mephistoもあります。1765〜68年、若きゲーテがライプツィヒへ勉学のためにやって来た際、彼はアウアーバッハス・ケラーで黒魔術師ヨハネス・ファウストス博士の伝説を耳にします。店の雰囲気に魅せられたゲーテは、このアウアーバッハス・ケラーを彼の『ファウスト』に登場させたそうです。

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さあ、駅に向かいましょう。聖ニコライ教会Nikolaikirche Leipzigの前を過ぎて、ニコライ通りNikolaistraßeを歩いていきます。振り返ると、聖ニコライ教会の塔が見えています。

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通りに面白い建物があります。二人の騎士像が建物の上を飾っています。その名も二人の騎士の家Haus Zwei Reiterです。今はお店になっているようです。

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配偶者とsaraiの姉が通りを駅に向かって歩いていきます。

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駅に到着。

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発車時間のまだ30分ほど前にライプツィヒ中央駅に戻ってきました。
プラットホームに行くと、予定のホームに既にICEが入っています。これは始発ではなく、フランクフルトか、どこかから来る筈なのに、えらく早い入線だなと思いますが、まあ、いいでしょう。ここまで、ずい分、待ったし、もう夜の8時はとっくに過ぎているわけだし。ホームでは、サービスよく、飲み物なんかを配っているので、遠慮なく、いただき、DB(ドイツ国鉄)はサービスがいいなとルンルン!
ドイツの電車は結構長い時間停車することも多いので、そんなものかとICEに乗り込み、ファーストクラスの指定席に行くと、4人掛けのテーブル席ですが、先客が2人、多分、ドイツ人の男性が座っています。そこ、私達3人の予約席ですよといっても、さっと立ちません。むしろ、チケットを見せろと要求してきます。なんて、ずうずうしい失礼な奴らだと思いながらも、仕方なく、チケットを見せると、1人はぶつぶつ言いながらも、隣の席に移動。1人はそのままですが、指定は3人分なので仕方ありません。3人で指定席に座り、とりあえず、ほっとします。と、突然、ICEが動き始めます。えっ、まだ、発車の時間には早いんじゃないの?若干、パニック!さては違うICEに乗り違えたか。この遅い時間にベルリン行きとかフランクフルト行きなんかに乗ったら、ICEは次の駅までしばらく停まらないよ。頭の中でじたばたしていると、どうもこのICEはドレスデン行きらしいことが判明。
じゃ、きっと、遅れていた1本早いICEに乗ってしまったのかな。すると、さっきのどいてくれたドイツ人は自分の予約席を譲ってくれた親切な人だったのかもしれません。きっと、訳の分からない外国人がうるさいので、譲歩してくれたのかな。もう、今更、事情を話して、あやまるほどの勇気も語学力もないsaraiは恥ずかしい思いを抱いて、予定よりも早い時間にドレスデンに到着。結果的に、旅の恥はかき捨てになったsaraiたちは駅でタクシーをひろい、ホテルに直行し、ベッドの中で、日本では、ドイツ人に親切にしようと誓うのでした。馬鹿な外国人観光客ということでお許しを!

というわけで、本日も無事終了。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

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