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ラインの旅:フランス編~ストラスブールを出発し、ライン川を遡り、スイスへ

ストラスブールを発ちます。これから、電車を乗り継ぎ、ライン川をまた遡り、今度はスイスに向かいます。
ストラスブールからオッフェンブルクまでは、この間だけを往復運行している私鉄OSBに乗ります。チケットは既にDBのネットサイトで購入済です。料金は割引なしの通常料金です。


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ストラスブール中央駅の連絡通路で乗り場が分からず、ウロウロ。連絡通路を掃除していたおじさんに乗り場を尋ねると、ちょっと考えた挙句、持っていた掃除道具を放り出してホームまで案内してくれました。感謝! 駅の端っこのホームでした。これは分かりませんね。


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このストラスブールとオッフェンブルク間を往復している私鉄OSBの電車は、1時間に1本しか運行がない貴重なものです。乗り遅れるわけにはいきません。もう電車はホームに入線しています。


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運行本数が少ないせいか、2両編成の電車は混んでいます。


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やがて、満員になりました。


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綺麗な青空のもと、ストラスブールの駅を出発です。さらば、美しき街!


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電車は出発するとすぐにイル川を渡ります。ヴォーバンの堰の先の町はずれを流れるイル川です。これで本当にストラスブールとお別れです。


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やがて、電車はライン川の運河、カナル・デュ・ローヌ・オー・ラアンに差し掛かります。運河の岸辺にはクルーズ船が停泊中です。


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ライン運河を越えて、中洲に向かいます。まだ、中洲はフランス領土です。


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すぐに中洲を過ぎて、ライン川に差し掛かります。これで短かった1日限りのフランス滞在も終了。


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滔々たるラインの流れを渡っていきます。


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ライン川を渡ると、ドイツです。ドイツの街kehlに到着。スイスに向かう束の間のドイツ通過です。


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いかにもドイツらしい緑の平原の中を電車は駆け抜けていきます。


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やがて、この私鉄OSBの電車の終点のオッフェンブルクに到着。


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オッフェンブルクからはICEでバーゼルに向かいます。このチケットもDBのネットサイトで購入済です。料金はヨーロッパ・スペシャルという割引料金です。


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このオッフェンブルク駅で30分以上の乗り換え時間があるので、駅を歩き回ります。これはオッフェンブルクの駅舎です。


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あっという間に乗り換え時間が過ぎ、もうすぐICEが到着する時間。ホームで到着を待ちます。


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定刻通りICEが到着。これに乗って、スイスのバーゼルまで行きます。


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ICEは指定が取れなかったので1等車にしたのですが、これは正解だったようです。2等車は混み合っていたようですが、saerai達は席をちゃんと確保できました。
オッフェンブルクを出ると緑の美しい大平原の中を走ります。ライン川は黒い森の向こうを並行して流れている筈ですが、見えません。


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やがて、フライブルクに到着。オッフェンブルクとバーゼルの中間あたりです。この街も歩いてみたい街でしたが、日程的に時間が取れませんでした。


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そして、バーゼル・バーディッシャー駅に到着。国境の街バーゼルには、スイス国鉄駅とフランス国鉄駅がありますが、このバーゼル・バーディッシャー駅はドイツ国鉄駅です。正確に言えば、この駅はスイス国内にありますがドイツ内の駅としての扱いを受けます。バーゼルのスイス国鉄駅に到着する前のドイツ最後の駅になります。


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バーゼル・バーディッシャー駅を出ると、前方にライン川が見えてきます。また、ライン河畔に戻ってきました。


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ここからはラインの旅もいよいよスイス編にはいります。
この後は次回で。



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ラインの旅:スイス編~バーゼルを経由して、ベルンに到着

ICEはバーゼル・バーディッシャー駅(ドイツ国鉄駅)を出て、夕日に輝くライン川を渡りました。


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ライン川を渡ると、すぐにバーゼルSBB(スイス国鉄)駅に到着です。オッフェンブルクから1時間半ほどの旅でした。これからはスイスの旅が始まります。駅に着くとどっと人が降りましたが、スキーを持っている人をチラホラ見かけます。スイスに着いたという感じがしますね。
ここで別のICEに乗り換えて、ベルンに向かいます。ベルンで、クレーの名画と再会するためです。このバーゼルには、ラインの旅の総仕上げのために後日、戻ってきます。

バーゼルを出発したICEはLiestal駅に到着。


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この駅を出ると、車窓はスイスらしい美しい風景が広がってきます。


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なだらかな緑の丘は美しいとしか言えない風景です。


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川が見えてきましたが、ライン川ではありません。もう、ライン川は遠く離れました。


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オルテンOlten駅に到着。ここは今回訪れるベルン、チューリッヒ、バーゼルのちょうど真ん中あたりにある駅です。


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オルテン駅を出ると、もう夕暮れの風景になってきました。


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平原の先には白く輝くアルプスの峰々を眺めることができます。


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美しいスイスの緑の草原とアルプス、いいですね。目は車窓に釘づけです。


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やがて、日が落ちます。美しい落日です。


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日が落ちるとともに、ベルンに到着です。この街も二度目。懐かしい感じがします。ところが、ベルン駅はとても変わった作りで、駅の全貌がよくつかめません。珍しくsaraiの方向感覚が狂います。歩き始めた先にホテルは見つかりません。バス停の前で地図を眺めて考え込んでいると、女性がお手伝いをしましょうかと声を掛けてくれます。どうもホテルとは反対の方に来てしまったようで、教えてもらった通りに駅まで戻ります。が、まだどうしても方向が分かりません。またまた悩んでいると、また別の若い女性が声を掛けてくれて、ホテルへの行き方を教えてくれました。ようやくわかったような気がしてそちらに進みますが、saraiの後ろを歩いていた配偶者が突然、肩を叩かれたそうです。さっき道を教えてくれた若い女性で、彼女がバスを待っていると、私達が曲がるべき角を曲がらずにどんどん進んでいるのが見えたので、追いかけてきてくれたとのこと。もうその親切に涙が出そうです。一緒に戻ってくれて、あの旗が出ている所がホテルよと教えてくれました。ベルンの市民の親切さには感謝あるのみです。

ようやく、ホテル(BEST WESTERN HOTEL BRISTOL)に到着です。駅前の立派なホテルです。早速、チェックインします。


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ロビーも美しいデザインです。


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お部屋も広々で立派。ベッドも大きくて、満足。


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事前にメールで依頼していた通り、バスタブもあります。お風呂に入って疲れを取りましょう。


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デスクも機能的で使いやすそうです。


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壁にかかっている複製画はクレーのようですね。さすが、クレーの街ベルンのホテルです。一挙にクレーのモードに気持ちが盛り上がります。


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部屋に落ち着いたところで、saraiはモーゼルのコッヘムで購入したワインを飲みたくなりました。が、ホテルの部屋にコルク抜きがないことが判明。レセプションに電話をします。ワインのオープナーが欲しい旨を告げると、何やら、ホテル・べー・・・(?)にワインを持っていけば、抜いてくれると言っています。そのホテル・べー・・・というのが分かりません。ホテル・バーかと言うと、そうだというので、ワインのボトルを持ってレセプションに行きます。そこでホテル・バーの場所を訊くと、何と、もう一度1階上まで上がり、そこから廊下を突き当たりまで行き、また階段を下りていくと、そこにホテル・バーがあるというのです。どうも変なので、それは別の建物かと訊くと、そうだよとのとこ。ホテルの別館でしょうか。言われた通りに行くと、何やら騒々しい場所に出ました。10数人のロシア人団体客がレセプションでチェック・イン中です。どうやら、ここは我々の泊まっているホテルとは別の姉妹ホテルのようです。先ほど、電話で聞き取れなかったホテル・べー・・・というのは、ホテル・ベーレン(ベーレンはドイツ語で熊のこと、ベルン市のシンボルで、ベルンの名前も熊の意味です)のことだったみたいです。電話で知らない名前のホテルのことを言われても分かりませんよね。ところで、確かにレセプションの奥にホテル・バーがありましたが、暗くなっていて営業停止しているようです。レセプションのお兄さんに訊こうと思い、チェックイン騒ぎが終わるのを待っていると、客の1人が近づいてきて、saraiにホテルバーはクローズしたのかと訊きます。多分そうだと思うよって答えると、重ねてホテルの人間じゃないのかと訊くので、違うよって答えると、むっとした様子。レセプションのお兄さんに直接訊いて、クローズしたことを確認していました。こっちも不要なことを訊かれて、迷惑だったんだよと言ってやりたい思いでした。何とか、騒ぎの合間にレセプションのお兄さんにワインボトルを開けたいと言うと、ノープロブレム、ちょっと待ってねということで、すぐにワイン・オープナーを出してくれました。自分でできるかと訊かれましたが、もちろんできます。自分でちゃっちゃって開けると、後で戻ってきたお兄さんにパーフェクトと褒められました。コルクの開いたボトルを持って、部屋に戻ります。戻る途中でエレベータに乗ろうとすると、中にいた客が降りてきます。気になったので、ここは1階(日本で言う2階)だけどそれでいいのかって聞くと、部屋番号を見せます。部屋は2階です。それはここじゃないからエレベーターに乗るように言い、saraiの向かう4階のボタンを押します。すると、その客は3階のボタンを押します。何を考えているんでしょう。次に2階に停まったので、ここがあなたの部屋のあるフロアだよって言って、エレベーターから降ろしました。これでは、本当に自分がホテルの従業員になった気分です。まあ、首尾よくワインのボトルが開き、美味しいモーゼルワインを飲むことができたので、良しとしましょう。

今夜はベルンのホテルで一夜を過ごし、明日はクレーの絵画を鑑賞します。そして、午後にはチューリッヒに移動し、チューリッヒ歌劇場でオペラを鑑賞します。旅も半分ほど過ぎました。



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ラインの旅:スイス編~ベルンの朝

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/1回目

旅の11日目です。

ライン川を遡ってスイスのバーゼルまで来ましたが、ラインの旅は1日だけお休みして、ちょっとベルンに寄り道。目的はクレーの名画たちに再会するためです。とりわけ、最高傑作とも言える《パルナッソス山へ》がお目当てです。
明日からはまたライン川の旅の最終段階に戻ります。

朝はいつも通り、saraiは遅くまで朝寝。配偶者は早くから起き出したようです。ホテルの部屋には、小さなバルコニーがついています。


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バルコニーに出て通りを覘くと、まだ朝のこの時間は天気がはっきりしませんが、どうやら晴れるようです。やったね。


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朝食ルームに向かいます。とても清潔で綺麗なレストラン。壁には、クレーと思われる絵が飾られています。クレーの街に滞在している実感でいっぱいになります。


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シンプルなビュッフェに朝食が用意されています。


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軽く、こんなところを頂きましょう。


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朝食を終え部屋に戻りますが、部屋の前の廊下の壁には、何とクレーの《パルナッソス山へ》の複製画がかかっています。ベルンの街の宝とも言っていい絵画ですものね。


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再び部屋のバルコニーから外を眺めると、ベルンの朝は雲一つない青空が広がっています。先ほど眺めたときから2時間ほどで、こんなに爽やかな空になりました。


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気温もどんどん上がります。冬の気配よさらばっていうところです。通りの建物越しに教会のドームが頭をのぞかせています。


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駅に向かいます。立派な教会があります。精霊教会でしょうか。


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駅前から12番のバスに乗って、終点にあるパウル・クレー・センターに出かけます。ここへは2度目となるので、移動にも慣れています(その筈でした)。


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バスのチケットを買いましょう。操作方法にも慣れてきました。お金の表示を見て配偶者が一言・・・ここはスイスだからスイスフランだよ。saraiは、茫然。ちゃんと両替はしてきたのだけど、ここがスイスであることをすっかり忘れていました。バス停の隅で、saraiの腰に付けた貴重品袋からごそごそと配偶者がお金を取り出してくれます。ハイハイ、緊張して行動しますよ。無事にチケットが買えました。帰りの分も含めて、2人分で4枚購入。


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さあ、12番のバスを探しましょう。


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やって来るのが見えました。乗る前に確認すると、反対方向とのこと。運転手さんが指さす方向に移動します。12番のバス乗り場の表示があるので、そこで待ちますが、なんだか人が少ないような、いないような・・・。時刻になってもバスは来ません。あれ?・・・。saraiが時刻表の下に書いてある説明を読むと(ドイツ語だ!)、乗り場はK番と書いてあるような気がします。K番を探してウロウロすると、見つかりました。


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確かにここに12番のバスが来るみたいです。どうも道路工事の影響で変更になったような気がします。お願いだから、旅行者にもはっきり分かるようにしておいてね。お蔭でかなり時間をロスしてしまいました。
K番の標識の前で待っていると、バスはすぐに来ました。
駅前からクレーセンターへのバスの走るルートを地図で確認しておきましょう。アーレ川を渡って、町外れまで行きます。(大雑把なルートです。)


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旧市内の観光地のど真ん中の石畳の道をゴトゴトとバスは進み、アーレ川に差し掛かります。


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アーレ川にかかるニーデック橋をバスが渡っていきます。川は見えませんが、バラ公園の丘が綺麗です。


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橋を渡り切り、熊公園を抜け、バラ園への上り道を過ぎ、右折して、川沿いに坂道を上っていきます。すると、上から見下ろす形で、ようやくアーレ川とニーデック橋が見えます。右手の丘はバラ公園です。とても美しい眺めですね。


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バスは高級住宅街の高台を上がっていきます。バスの停留所案内の電子表示は分かりやすくて、とても参考になります。終点のクレーセンターはまだまだのようです。


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2013/10/03 22:06
ベルンは、愛らしい街ですよね、首都らしさがなくて、こじんまりとして。
さて、さて、別件ですが、DNOの『ファウスト』マルグリット役が、ヨンチェヴァから別の歌手に変更になってるようです。本人のサイトのスケジュールに載ってなかったので怪しんでましたが、DNOでもキャストチェンジになってますので、彼女目当てでアムス遠征をご予定でしたら、変更された方がよろしいかと思います。METにジルダ役で出演が決まったようで、ご同慶。

2, saraiさん 2013/10/03 23:40
そうですね。ベルンの首都機能は観光客には気が付かない感じです。チューリッヒのほうがよっぽど、首都でもおかしくないですね。
ヨンチェヴァの情報ありがとうございます。結局、ガランチャもご懐妊で4月のウィーンの《ばらの騎士》もおじゃん。幸い、旅の準備はまったくしていないので、何も被害はありませんでした。また、白紙状態で来年の旅を企画します。
ヨンチェヴァのウィーン・デビューでフレミングが聴きに来ていたので、きっと、来年はMETデビューだと思っていました。もう、裏では話が決まっていたのでしょうね。まったく、ご同慶の至りです。これから、ヨンチェヴァ時代が始まるかも。ネトレプコは残念ながら、商業ベースに乗り過ぎて、まともなオペラファンが聴きたくても聴けない状態ですものね。

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ラインの旅:スイス編~アルプスの白銀とクレーセンター

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/2回目

そろそろ美術館到着かなと思う頃、丘の向こうに白銀に輝くアルプスの峰々がくっきりと見えました。


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あまりの美しさに配偶者が歓声を上げると、向かいに座っていたおば様が綺麗でしょうとニッコリされました。美術館のバス停に着き(終点)、おば様と一緒にバスを降ります。今日は本当に素晴らしいお天気ですねと話しかけると、「長~い冬だったのよ」とぽつりとおっしゃいました。待ちわびた春だったんですね。一面、美しい草原が広がっています。


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駅前からのバスのルートをもう一度、地図で確認しておきましょう。


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クレーセンターのユニークなオブジェも見えます。これもクレーの作品をもとにしたものでしょう。


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クレーセンターの波を打つような独特の建物も近くなってきます。


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美しい緑の草原の向こうに白い雪山・・・対比の妙です。


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配偶者はクレーをとるかアルプスの眺めをとるか、究極の選択だと言います。とりあえずアルプスの眺めを写真に収めてクレーセンターに入るっていうのが、saraiのあれもこれもの答えです。
saraiはそれを実行に移すべく、近くの小高いところに登って、アルプスの方をじっと見やり写真に収めます。


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アルプスはこれで一応の幕。今度はクレーセンターに入りましょう。これがクレーセンターの真ん中から右手の建物。とてもインパクトがありますね。


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左手にも同様に続いています。


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クレーセンターの入り口は建物の波の低い部分にあります。アプローチがそこに続いています。


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建物に入ると、木製の床のロビーが左右にどこまでも広がっています。


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ロビーの一角にある窓口のカウンターでチケットを買おうとすると、受付の女性から統計をとっているのでどちらから来たのか教えて欲しいとのこと。日本からだと言うと、その受付の女性は少し興奮気味に何かを話し始めました。よく聞くと、ちょうどジャポニズム展をやっているそうで、是非楽しんでねっていうことです。これが購入したチケット。あっさりしている上に、印字までかすれています。お洒落なクレーセンターにそぐいまませんね。


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今日の特別展は《ジャポニズムとクレー》展と《ヤウレンスキーとクレー》展の2つです。


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まずは《ヤウレンスキーとクレー》展です。


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この2人はミュンヘンの芸術活動の青騎士の仲間ですが、かなり交流があったようで、作風の似た絵もあります。クレーの有名な作品はあまり展示されていませんが、それでもクレーの作品の質はどれも素晴らしいものです。ヤウレンスキーは独特な鮮やかな色彩を混ぜた大きな人間の顔の絵が印象的です。頭部を描いた作品はヤウレンスキーの後期のものですね。

続いて、階下での《ジャポニズムとクレー》展です。


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北斎、若冲、広重などの作品を完璧に理解し、それを自分の中で再構成したクレーの作品が見事の一語です。このエリアの係の人がどうも日本人っぽいので、ちょっと声を掛けてみると、ベルンに住んでいる日本人でボランティアをしているとのことです。大分日本語がたどたどしいので、こちらが長いのでしょうね、かなりご高齢ですし、これからもお元気で活躍してくださいね。

この後、《ジャポニズムとクレー》展の展示内容をご紹介していきます。基本的には、まず日本人画家の作品を示し、それをクレーがどう再構成したのかを見ていきます。こんな感じです。
これは葛飾北斎の作品。風景画です。


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それを昇華したのがこのクレーの作品。1900年の作品で無題。


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あくまでも基本的なプラン、風景の扱い方を参考にヨーロッパの風景に移し替えています。

こんな感じでご紹介していきますね。


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ラインの旅:スイス編~ベルンのクレーセンターの《ジャポニズムとクレー》展、その1

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/3回目

ベルンのクレーセンター、《ジャポニズムとクレー》展の展示内容をご紹介していきます。

これは葛飾北斎の富嶽三十六景、東海道程ヶ谷。


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クレーはこんな風に構図だけを借用し、ヨーロッパの風景に仕立て上げました。1906年の作品で無題。


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これは歌川広重の名所江戸百景。


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クレーは一見、似ても似つかない絵に昇華させました。凄いイメージ想像・連想ですね。1908年の作品で《バルコニーからの広場の風景》。


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これは葛飾北斎の北斎漫画。


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クレーは一連のユーモラスな魚の絵を作り上げました。いずれも1901年の作品で無題。


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これも葛飾北斎の北斎漫画。色々な男の体の姿勢です。


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クレーはこれを線画で表現しようとしました。1905年の作品で《drei auf einem Bein tanzende Akte》。


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これも葛飾北斎の北斎漫画。色々な男たちの体の姿勢が続きます。


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クレーはこれを応用して、ユーモラスな光景を描きました。1906年の作品で《Mädchen, sich bueckend, von einem schlangenartigen Dackel gefolgt》。


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これは東洲斎写楽の役者絵。


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クレーはこれに線画で挑戦です。1906年の作品で《Auguren im Gespräch》。


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これは仏像。


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クレーは線画でグロテスクに表現しました。1905年の作品で《Grimasse mit Raubtiergebiss》。


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まだまだ、続きますよ。しばらく、付き合ってください。面白いでしょう?


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ラインの旅:スイス編~ベルンのクレーセンターの《ジャポニズムとクレー》展、その2

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/4回目

ベルンのクレーセンター、《ジャポニズムとクレー》展の展示内容を前回からご紹介しています。

ところでこの特別展示は2009年に千葉市美術館、静岡県立美術館、横須賀美術館で開催した「パウル・クレー 東洋への夢」をベースとしたものだそうです。クレーセンターの奥田修さんとケルン東洋美術館の柿沼万里江さんが企画・監修されたそうです。今回の特別展の正式な名称は「ジャポニスムから禅まで パウル・クレーと東アジア」展です。

では、前回からの続きです。

これは葛飾北斎。


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クレーは子供たちの動きに置き換えて、線画で表現しました。1908年の作品で《Sechs Skizzen Blättchen nach Kindern im Freien》。


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これは渓斎 英泉(けいさい えいせん)の 『当世好物八契』。


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クレーはこの絵とは直接は関係ないのかもしれませんが、中国人と思われる女性を似たような構図で描いています。1927年の作品。


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これは相阿弥真相(そうあみ しんそう)の風景画。


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クレーはヨーロッパの風景を似たようなタッチで描いています。1910年の作品で《Kanal b.Sugiez》。


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これは賢江 祥啓( けんこうしょうけい)の風景画。


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クレーが描くとこうなります。1910年の作品で《Steg, bei Regen》。


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これは曽我蕭白の東屋のある風景画。


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これもクレーが描くとこうなります。1912年の作品で《Pension in d.Schweiz》。


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これは作者不詳の蒔絵。


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これはクレーの絵ではなく、青騎士の仲間のマルクの描いた得意の鹿の絵ですが、蒔絵風の表現が面白いですね。1913年の絵葉書。


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これは伊藤若冲の寒山拾得。


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クレーはこの絵などを咀嚼した上で、見事に子供の姿をデフォルメして描いています。1938年の作品で《Kindheit》。


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これは狩野秀信の水墨画。


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クレーはこの絵を再構成した上で、見事な作品を描きました。1940年の作品で《ein Amphibien-Streitross》。


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これは亀田 鵬斎(かめだ ぼうさい)の書。


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クレーはこの書をイメージとして捉え、素晴らしい抽象画を描きました。1938年の作品で《vorsicht Schlangenl》。


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まだまだ、続きますよ。クレーの素晴らしさが爆発していますね。


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ラインの旅:スイス編~ベルンのクレーセンターの《ジャポニズムとクレー》展、その3

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/5回目

ベルンのクレーセンター、《ジャポニズムとクレー》展の展示内容のご紹介、3回目です。今回が最終回になります。

では、前回からの続きです。

これは本阿弥光悦に古今和歌集からの1首。


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クレーの作品には驚かされます。アルファベットでイメージを表現しています。とても面白いですね。1935年の作品で《Albumblatt》。


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これは作者不詳の 『源氏物語歌合せ』。


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クレーはこんなに面白い2つの作品を描いています。1926年、1925年の作品。


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これは作者不詳の仏像。


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クレーは珍しく、立体的な作品を作っています。うーん、これもクレーらしいものですが、思わず、笑ってしまいます。1920年の作品で無題。


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これは鎌倉時代の慶派仏師の康円の地蔵菩薩像。


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クレーは素晴らしい作品を描き上げました。素晴らしい作品にじっと見入るのみです。1935年の作品で《Büßer》。


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これは鎌倉における水墨画派の祖、仲安真康(ちゅうあん しんこう)の釈迦牟尼。前回登場した賢江祥啓(けんこう しょうけい)は彼の弟子。


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クレーのこの絵と直接つながりがあるかどうかは、saraiには判断できませんが、何とも穏やかな表情の作品ではありませんか。1938年の作品で《Abschied nehmend》。


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これは臨済宗黄檗派の僧(万福寺5代管長)の高泉性敦(こうせん しょうとん)の「達磨図」。


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クレーの有名な作品の「ティンパニ奏者」と関連あるのでしょうか。黒く太い力強い線、そして、ぎょろっとした眼は確かに達磨を思わせるところも感じないではありません。1940年の作品。


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これは備前国岡山藩の第5代藩主、池田 治政(いけだ はるまさ)の作品。書でしょうか、水墨画でしょうか。


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これはクレーの作品。直接の関連は分かりませんが、円を四角に置き換えたとも思えます。1940年の作品で《der Schrank》。


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ジャポニズムとクレーについてはこれで終了。なかなか、面白い展示でした。ますます、クレーに親近感がわきます。クレーは特に日本で評価の高い画家です。saraiも配偶者もファンです。

この後の展示は逆にクレーによる日本のアーティストへの影響についてです。これはざっと、ご紹介するに留めます。

これは武満徹の「マージナリア」。1976年作曲のオーケストラ曲。


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武満徹は色んなものに触発されて、この作品を創作しましたが、クレーのこの作品からも啓示を受けたと本人が語っています。クレーの1930年の作品《余白に(Ad Marginem)》。


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詩人の谷川俊太郎もクレーが大好きだったようです。「クレーの絵本」というクレーの絵に詩をつけた本を出しています。
「ティンパニ奏者」が再登場。


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次のような詩をこの絵に添えています。

どんなおおきなおとも
しずけさをこわすことはできない
どんなおおきなおとも
しずけさのなかでなりひびく
ことりのさえずりと
ミサイルのばくはつとを
しずけさはともにそのうでにだきとめる
しずけさはとわにそのうでに


次は「死と炎」(1940)です。


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次のような詩をこの絵に添えています。

かわりに死んでくれる人がいないので
わたしはじぶんでしなねばならない
だれのほねでもない
わたしはわたしのほねになる
かなしみ
かわのながれ
ひとびとのおしゃべり
あさつゆにぬれたくものす
そのどれひとつとして
わたしはたずさえてゆくことができない
せめてすきなうただけは
きこえていてはくれぬだろうか
わたしのほねのみみに


このほか、漫画にもなっていたようです。

とても面白いものを見ることができて、満足です。
これで2度目のクレーセンター訪問も完了です。次はクレーの《パルナッソス山へ》を見に行きましょう。


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ラインの旅:スイス編~《パルナッソス山へ》@ベルン市立美術館

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/6回目

クレーセンターを出ると、また、アルプスの白銀が目に飛び込んできます。


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建物の屋根が少し邪魔になりますが、それがあまり気にならないくらいアルプスは綺麗に輝いています。


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これがクレーセンターの全景です。素晴らしい建築ですね。関空を設計したレンゾ・ピアノが設した近代的な建物です。


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クレーセンターの周りは緑の野原になっていて、散歩道も整備されています。時間があれば、ゆっくりしたいところです。


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アルプスにもクレーにも後ろ髪をひかれながら、またバスに乗り込みます。車窓からもアルプスが丸見えです。


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バスがアーレ川に近づくと、ベルンの旧市街の街並みが見えてきます。


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アーレ川のほとりの熊公園の横を過ぎます。


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ニーデック橋の上からは、緑色のアーレ川の美しい水面が見えます。


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橋を渡ると、旧市街。


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ベルン名物の噴水(泉)も点在しています。


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バスで駅前まで戻りました。


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次に、ベルン市立美術館に向かいます。途中、スイス連邦裁判所の前を通ります。ようやく、スイスの首都に来た実感がわきました。広場は子供たちの水遊び場にもなっているようですね。


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ベルンの市街地はちょっと道が複雑なのと、クレーセンターで長い時間楽しんだので、時間があまりありません。間違いは許されないので、通りがかりの女性に道を尋ねると、またまた親切に教えてくれました。本当にありがたいです。というわけで、最短時間でベルン市立美術館に到着。


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ベルン市立美術館を地図で確認しておきましょう。


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ここには、何と言ってもクレーの最高傑作《パルナッソス山へ》があります。単純であるようで、複雑な絵です。色彩の味わいが何とも言えず、輝くような作品です。天才にのみ、描ける作品です。


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それにしても、クレーの最高傑作をクレーセンターに置かないのは不便なことです。この市立美術館には、モディリアニの素晴らしい裸婦画。、


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マルクの代表作3点(そのうち、1点は馬を後ろから描いた絵で配偶者のお気に入りですが、残念ながら、ご紹介できません)。


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ピカソの傑作数点、ブラックの傑作。


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マティスの佳作3点。


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セザンヌ2点、ホドラーの大作。


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ミロの佳作、カンディンスキー。


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ゴッホのオランダ時代の農婦のごつごつした絵、美しいボッティチェリなどがあり、最後の展示室はキルヒナーの絵画で埋め尽くされ、壮観です。


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この中で、saraiが気に入ったのは、クレーは別格として、モディリアニ、ボッティチェリ、マティスあたりです。配偶者は、なんだか収蔵品に今一つ不満の様子。大好きな《パルナッソス山へ》があるにもかかわらず、もうここへは今後来ないだろうという気分だそうです。

ベルン市立美術館を出て、そろそろ、次の目的地チューリッヒに向かいましょう。予約した電車の時間が迫ってきました。


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ラインの旅:スイス編~ベルンの美しきアーレ川、そして、チューリッヒへの鉄道の旅

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/7回目

ベルンの街ではクレーの絵画を楽しみました。クレーセンターとベルン市立美術館です。
ベルン市立美術館を出ると、もう電車の時間が迫っています。でも、ちょっとだけ市立美術館の裏の辺りのアーレ川の景色だけ楽しみましょう。ロレーヌ橋の袂に出ます。


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橋の上から、アーレ川を眺めます。川面の緑色が何とも美しいですね。


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アーレ川にかかるコルンハウス橋の向こうにはアルプスの白銀の山々が望めます。右手に見える塔は高さ100mのベルン大聖堂でしょう。


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再び、アーレ川の流れを見下ろします。何という美しさでしょう。


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アーレ川の美しさを目に焼き付けて、ロレーヌ橋を後にします。すると、ちょうどスイス国鉄の電車が走ってきました。その方向にベルン中央駅があります。そちらに向かって歩きます。


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道の傍らに道案内の道標があります。ベルン市立美術館の案内です。やはり、クレーの《パルナッソス山へ》が美術館の象徴です。もちろん、納得。ベルンに来ても、クレーを見ただけのようなものです。


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急いでホテルに戻り、荷物を持って出ます。もう、ホテルに迷うことはありません。


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一応、散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ベルン中央駅に到着。近代的なデザインの建物です。


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ベルンからは1時間半ほどかけてチューリッヒに移動します。チケットは既にネットで購入済。SuperSaverという格安チケットです。A4サイズの紙に自宅プリンターで印刷しましたが、ドイツ国鉄のチケットによく似ています。


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駅で、テイクアウトの野菜サラダを購入。それを食べながら、スイスの電車の旅を楽しみます。


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ベルン中央駅を出ると、アーレ川の美しい眺めが見えてきます。


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電車はセカンドクラス。至って、シンプルな作りですね。


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車窓からはアルプスの眺めを楽しめます。


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1時間以上走って、車窓に川の流れが見えてきました。リマト川またはジール川でしょうか。いずれにせよ、もうすぐチューリッヒに到着です。


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これで本来のラインの旅に復帰です。ライン川の全体図でベルンからチューリッヒへの移動を確認しておきましょう。


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夕方4時頃にチューリッヒ中央駅に到着。そこからSバーンに乗り換えて、チューリッヒ空港近くのホテルに向かいます。何故そんなところのホテルにしたのかといえば、この時期のスイスのホテルの料金がとても高くて、比較的リーズナブルな料金だったのがチューリッヒ空港近くのホテルだったんです。
まずは駅で市内交通の24時間乗り放題チケット(3ゾーン)を購入します。一人13.2スイスフランです。


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SバーンのS7に乗って、ホテルの最寄り駅のオプフィコン(Opfikon)まで向かいます。


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ラインの旅:スイス編~チューリッヒのホテルに到着、そして、素晴らしきオペラ《リナルド》

2013年4月14日日曜日@スイス・ベルン/8回目

チューリッヒ中央駅からSバーンに乗り換えて、チューリッヒ空港近くのホテルに向かいます。ホテルの最寄り駅はオプフィコン(Opfikon)です。
地図でSバーンのルートを確認しておきましょう。黄色いS7の路線です。


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駅は地下駅で、地上に出るとそこは公園になっていて、子供たちが遊んでいます。のんびり気分になりますね。


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荷物をガラガラ引きながら、歩いて5分ほどのホテルに向かいます。ホテルはNH Zurich Airport。ここに2泊します。早速、チェックイン。


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空港近くのビジネスホテルだけあって、ロビーはモダンな感じです。


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部屋は大きなベッドで清潔です。


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機能的です。


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事前にお願いしておいた通りバスタブがあります。これでゆったりできますね。


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とりあえず、2人ともベッドにもぐりこんで休憩。1時間ほど休んで、チューリッヒ歌劇場に向かいます。2度目の街というのは何だか様子が分かり、移動もスムーズです。最寄り駅オプフィコンからSバーンに乗って、乗り換えなしでチューリッヒ歌劇場の最寄り駅シュターデルホーフェンまで移動。
SバーンはS7に乗って、先ほどのチューリッヒ中央駅を通り越します。


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そこから勝手知った道を歩いて、問題なく歌劇場に到着。こんなに早くチューリッヒ歌劇場を再訪できるとは思ってもいなかったので、感慨深いです。それにしても、歌劇場前の大工事は全く進んでいる気配はありません。


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開場までに少し時間があるので、ちょっとチューリッヒ湖に行ってみます。歌劇場のすぐそばです。19時前の湖はまだまだ明るい光に包まれています。


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湖畔は大勢の若者たちで賑わっています。


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湖畔の道の傍らの花壇は花で一杯です。春たけなわです。


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歌劇場併設のレストランでちょっと何か頂きましょう。席に案内され、何か食べたいというとメニューを持ってきてくれました。が、30分程しか時間がありません。そのことを言うと、ステーキだってなんだってOkだよとのことですが、そちらは良くても食べる時間がないでしょ。早く出てきそうなスープをお願いして、料理を待ちます。レストランはお客さんで一杯です。


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まずは水は、出してくれました。


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注文したスープが運ばれてきました。たっぷりとしたスープで、立派な夕食になりました。


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いざ歌劇場に行くと、テクニカルトラブルで開演は30分遅れの8時からとのこと。エ~、早く言ってよ~。かなり待たされて、バロック・オペラ、ヘンデルの《リナルド》を観ました。これがネットで購入したチケットです。


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古楽オーケストラの響きが抜群で、ヘンデルの管弦楽曲を気持ち良く鑑賞し、さらにおまけにオペラが付いてきたような感覚でした。詳細記事はここです。

再びSバーンに乗ってホテルに戻ってきたのは夜中の12時。くたびれました。

明日はラインの旅の総仕上げ。ライン川が流れ出すボーデン湖をクルーズし、最後にシャフハウゼンに行きラインの滝を見る予定です。


次回を読む:12日目-1:ラインの起点、ボーデン湖

前回を読む:9~10日目:ストラスブールの1日




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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
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07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

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クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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