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ザルツカンマーグートへ小旅行:今日のハルシュタットの朝は曇り空

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/1回目

旅の19日目です。

今日はハルシュタットHallstattを発って、すぐ近くにある、トラウン川Traunとイシュル川Ischlに囲まれた保養の街バート・イシュルBad Ischlに向かいます。

朝起きると、外は雨です。昨日はあんなに天気がよかったんですけどね。でも、昨日が雨でなくて、ハルシュタットの美しい景観が見られて、本当によかった。今日は山の上のほうは雲がかかって、雪山はまったく見えません。景観を楽しむには、天候は大きな要素であることを痛感させられます。


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ホテルの朝食を食べてゆっくり出発です。レストランルームに行くと、清潔な部屋はがらんとしています。朝も遅い時間ですから、当然かもしれません。


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生野菜が豊富で、いかにもザルツカンマーグートらしい朝食です。


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朝食を終えて、ホテルのロビーらしきところをウロウロ。階段のあたりがちょっとしたスペースになっています。


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PCが置いてあったので、ちょっと触ってみようとしましたが、ドイツ語のWindowsはどうにも勝手がよくありません。すぐに放棄。


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PCの横の壁は情報ボードのようになっています。これはハルシュタット駅とハルシュタットの街を結ぶ連絡フェリーの時刻表。駅を発車する電車に合わせた時刻が設定されています。ハルシュタット湖を周遊するフェリーもあるようです。


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こちらはバスの時刻表。ハルシュタットとバート・イシュルの間を結んでいます。電車のチケットを購入済なので、バスには乗りません。それに、また湖を渡るフェリーに乗りたいですからね。


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チェックアウトのとき、オーナーからは車で船着き場まで送ろうかという申し出をいただきましたが、曇り空ではあるものの朝方の雨は止み、フェリーの出発時間にはたっぷり余裕があるのでご遠慮しました。オーナーの優しい気持ちには感謝です。


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ホテルを出ました。パステルカラーの明るい雰囲気の外装です。


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ホテルの前に自転車が置いてあります。レンタルできるようです。自転車で湖岸を巡るのも気持ちがいいでしょうね。ここでもうちょっとゆっくりしていこうかという気持ちにもなりますが、また、バート・イシュルでも面白い体験ができるでしょう。


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どんよりとした天気で、まわりの風景も冴えません。


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雲が低く垂れこめて、山を覆いそうになっています。この山は昨日、ケーブルカーで上って、塩抗ツアーした山です。


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スーツケースをがらがらと引きながらハルシュタット湖岸の1本道を歩きます。街はずれにあるフェリー乗り場の前に来ました。ハルシュタット・ラーンHallstatt Lahnというフェリー乗り場Schiffstationで、湖を周遊するフェリーが発着します。ここから鉄道駅へのフェリーは発着しません。停泊しているフェリーもまだまだ出発しそうにありません。


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街の中に入る関所(ハルシュタットの街を通行できる車をチェックするところ)にやってきました。ここからがハルシュタットの街になります。


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関所を通過し、湖岸沿いのゼー通りSeestraßeを進みます。もう、このあたりは勝手知ったるところです。


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湖岸に出ました。ハルシュタット湖Hallstattseeは昨日と打って変わって、幽玄な佇まいです。


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対岸の鉄道駅のあたりも雲か霧で霞んでいます。


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近くに寄ってきた白鳥も寂しげです。


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ここから街はずれのほうを見ると、ハルシュタット・ラーンには先ほどのフェリーがまだ停泊しているのが見えます。


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やがて、街の中心、マルクト広場Marktplatzに建つ教会の塔が見えてきました。フェリーの発着場はもうすぐそこです。


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まだ、フェリーの出発には時間があるので、もう少し、うろうろしましょう。

ここまで歩いてきたルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタット湖を渡って、鉄道駅へ

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/2回目

対岸のハルシュタット駅Hallstatt Bahnhofへの連絡フェリーの船着き場に着きましたが、まだまだフェリーの出発時刻まで時間があるので、船着き場の先の方までぶらぶらします。坂道を上って、見晴らしの良いところまで来ました。これ以上行ってもきりがないので、引き返しましょう。まだ芽吹いてこない木の向こうに船着き場の教会の塔が見えます。


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坂道を下って、船着き場に戻ります。教会の塔が目印です。


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船着き場が見下ろせるところまで戻ってきました。


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高台に見えるカトリック教会まで行ってみたかったのですが、意外に遠いかったんです。


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船着き場に着き案内板を見ていると、ボートを借りられるようです。この湖面でボートを漕ぐのも気持ちよさそうです。ちょっと(かなり!)残念。


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船着き場周辺の湖岸に面した家はボートハウスのようになっていて、丹後半島の伊根の街によく似ています。


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そろそろ出発時刻なので乗船し、船頭さんからフェリーのチケットを購入します。


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これがチケット。行きも帰りも同じチケットです。


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キャップテンはまだ操舵席に着いていません。それにしてもとても小さなフェリーです。素朴な感じがとってもいいですね。


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フェリーが出航して、ハルシュタット湖に滑り出していきます。湖自体は綺麗ですが、まわりの山はほとんど見えないので寂しい景観です。


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船着き場のハルシュタット・マルクトHallstatt Marktが離れていきます。


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船着き場のまわりのハルシュタットの中心部の風景です。左側がプロテスタント教会Hallstatt Lutheran Church、右側の丘の上がカトリック教会Maria am Bergです。


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ハルシュタットの街が遠ざかっていきます。ハルシュタット湖の湖面の緑色が美しいですね。


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緑色の湖面の向こうに見える岩山は雲がかかっています。


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昨日は美しかった山の景観がほとんど見えません。


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対岸のハルシュタット駅まで、半分ほどやってきました。


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山の景観は望めませんが、湖面には山影が映り込んで、こういう風景も綺麗です。


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フェリーの中はガラガラ。船員さんが着岸の準備のためにキャビンを出ていこうとしています。


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対岸の船着き場がすぐそこに迫ってきました。


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ハルシュタット駅の船着き場に到着し、上陸です。


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さあ、駅に向かいましょう。

フェリーの航路を地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ハルシュタット駅から出発

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/3回目

フェリーに乗って、ハルシュタットの鉄道駅のある対岸に渡ってきました。船着き場に別れを告げて、駅に向かいます。


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最後にもう一度、美しいハルシュタット湖の姿を眼に焼き付けます。再び訪れることがあるでしょうか。


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坂道を上ると、そこはもう駅です。時計を見ると、すぐに電車がやってくるようです。フェリーはこの電車に接続しているので当たり前ですけどね。


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無人駅ですが、チケットはネットで購入済です。別に割引はありません。


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無人駅のホームで電車を待つのは、我々の他には4人だけ。みんな東洋人というのも奇妙です。


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ホームをうろうろしながら、電車の到着を待ちます。


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駅は急峻な岩山に面しています。


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ここからは散策路があるようです。きっと、美しい散策路でしょう。


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ホームの左手がバート・イシュルBad Ischlの方向です。


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ホームの右手はシュタイナッハ・イルドニングStainach-Irdningの方向で、我々の乗る電車はこちらからやってきます。


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配偶者は相変わらず、花の観察。ホーム脇に咲いている可愛いピンク色の花が気になるようです。


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ホームの右端に行くと、坂道を下ったところにハルシュタット湖が見えます。


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ほぼ定刻どおりに電車がやってきました。ホームの時計は4分ほど進んでいました。


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電車がホームに滑り込んできます。


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我々が乗り込むと、電車はすぐに出発。この電車はREX(リージョナル・エクスプレス)です。ハルシュタット湖沿いに走っていきます。


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湖畔は綺麗ですね。


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相変わらずどんよりとした天気が続き、山には雲がかかっています。


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あっという間にハルシュタット湖を通り過ぎました。ここはハルシュタット湖の北端の草原です。


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10分ほどでSteeg-Gosau駅に到着。バート・イシュルまで半分ほど来たことになります。


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駅員さんに見送られながら、駅を出発。


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もうすぐ、バート・イシュルです。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:バート・イシュルには着いたけど、今日はブラックマンデー!!

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/4回目

ハルシュタット駅を出発して10分、バート・イシュルへはあと10分ほどです。ハルシュタット湖はとっくに遠ざかり、今度はトラウン川Traunが現れます。水量も多く、かなり激しい流れです。昨夜の雨のせいでしょうか。


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この辺りは森も多く、切り出した材木が積み上げられています。


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Bad Goisern駅に到着。ここも温泉地のようですね。駅員さんに見送られて、すぐに出発です。


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またトラウン川に沿って、電車が走ります。


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トラウン川の鉄橋を越すと、すぐにバート・イシュル駅Bad Ischlに到着。


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急いで電車を降ります。これが今まで乗ってきた電車です。明るく軽やかなデザインです。


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これがバート・イシュル駅の建物です。黄色い壁の色はハプスブルグ家を感じさせます。バート・イシュルは皇帝フランツ・ヨーゼフのお気に入りの街でした。フランツ・ヨーゼフがエリザベートと婚約したのもこの地です。


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バート・イシュル駅からホテルまで歩きます。駅前に伸びているバーンホフ通りBahnhof Strasseの広々とした道を進みます。


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通りの右手にカイザー・テルメKaiser-Thermeの建物が見えてきました。楽しみにしていた温泉です。後でこの温泉に入りましょう。


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郵便局の辺りで左手の通りに入ります。少し狭い通りでその上、駐車車両で一杯です。


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建物越しに教会が見えます。


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左に折れて進むと川沿いの道に出ました。これはトラウン川Traunです。バート・イシュルはトラウン川ともう1つのイシュル川Ischlとに挟まれた街です。


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トラウン川は滔々たる流れです。水面はハルシュタット湖と同じく緑色です。


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歩道専用橋を通り越して、川沿いに進みます。


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ホテルはトラウン川沿いにあり、この辺りと思われる場所に到着しましたが、外壁を工事中のため入口の場所が分からずうろうろ。
ようやく工事中の骨組みの間からホテルに入れました。
駅からホテルまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルのレセプションの女性は、まだ部屋が空いていないので荷物だけ預かるわねっていうことです。


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ロビーはなかなか立派です。さすがに温泉保養地のホテルです。このホテルはHotel Goldenes Schiff。今回の旅では宿泊料の高いホテルです。バート・イシュル全体がホテルの料金が高く、そのなかではリーズナブルな料金のこのホテルを選びました。


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レセプションの女性にこれからの行動について相談します。
これからテルメ(温泉)に行きたいと言うと、困った顔で、実は今日と明日の2日だけはテルメがお休みなのよとのお返事。1年で1回のことなんだけどねと申し訳けなさそうに言います。テルメは年中無休との情報だったのに・・・年に1度のお休みにぶつかるなんてついていませんね。それなら、レハール博物館(レハールは有名なオペレッタの作曲家)に行ってみようと言うと、複雑な顔をして、ちょっとチェックしてみるわねって言います。資料をチェックした結果、この時期(オフシーズン)は月曜と火曜がお休みだということです。つまり、今日と明日です。結局行けそうなのは、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの別荘だったカイザー・ヴィラKaiservilla Bad Ischlのみとのこと。それなら、明日予定しているマーラーの作曲小屋に今日行ってしまおうかと思い訊いてみると、彼女はマーラーの作曲小屋のことは知らないようです。saraiが場所を詳しく説明すると、バスの時間をチェックしてくれました。結果、バスは乗り継ぎが悪く、片道2時間もかかり遠過ぎるとのこと。次に、タクシー会社に電話して料金も調べてくれましたが、やはり料金が高過ぎるので断念。
最後に、カフェ・ツァウナーKonditorei Zaunerのカイザー・トルテが美味しいわよって、付け加えてくれました。saraiがアンハッピーと言うと、ソーリーって言われました。いえいえ、あなたが悪いわけではありませんよ。月曜日はたいていの美術館の休館日で、この旅では訪問したい美術館に行ける日が日程上たまたま月曜日になり、多くの美術館を見損ねました。今日もブラック・マンデーです。

仕方がないので、今日はのんびり過ごしましょう。チェックインできないので、ホテルを出て街を散策しながらカイザー・ヴィラに向かいます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:美しい庭園パークの中に佇むカイザー・ヴィラ

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/5回目

バート・イシュルには着いたけど、行きたかった施設がほとんどクローズしていて、唯一オープンしているのが皇帝フランツ・ヨーゼフの別荘だったカイザー・ヴィラKaiservilla Bad Ischl。ホテルにはまだチェックインできなかったので、ぶらぶらと街を抜けてカイザー・ヴィラに赴きましょう。ホテルでもらった市内地図を見ながら歩きます。


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ホテルを出るとすぐにカイザー・トルテが美味しいカフェ・ツァウナーKonditorei Zaunerの豪華な建物が見えます。


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ショーウィンドウを覗くと、美味しそうなものが並んでいます。カイザー・ヴィラの帰りに是非、寄りましょう。


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街の中心には市教区教会Pfarrkirche Bad Ischlの瀟洒な塔があります。


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街は冬が終わったばかりのオフシーズンで、至る所が工事中です。夏のハイシーズンまでに街を綺麗にするんでしょうね。やがて、カイザー・ヴィラへの入り口に着きました。


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街から一歩カイザー・ヴィラへのアプローチに入ると、街の喧噪は静まり気持ちのよい散策路です。


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イシュル川を渡る橋にさしかかります。イシュル川は綺麗な水が流れています。同じ市内を流れているトラウン川に比べて、川幅が狭いです。


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緑豊かな自然の中を流れています。この先すぐにイシュル川はトラウン川に合流して消滅します。


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橋を渡りゆるやかな坂道を上って行くと、美しい緑の庭園が広がります。


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ハプスブルグ最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートが夏を過ごした別荘カイザー・ヴィラの前に出ました。さすがに広壮な邸宅です。美しい噴水がありますが、オフシーズンのせいか水は止まっています。


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ホテルからカイザー・ヴィラまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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カイザー・ヴィラに入りましょう。


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入館チケットを求めます。


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内部見学はガイドツアーになっています。ドイツ語の説明なのでチンプンカンプンだろうなと思っていたら、ガイドの女性が我々を見て、どこから来たのか尋ねて日本語のパンフレットを渡してくれました。助かります。このガイドの女性はとても綺麗なおばさまで、saraiはうっとりと彼女の流暢なドイツ語の説明に聞き入っていました。もちろん内容はほとんど分かりませんでしたけどね。オペレッタの台詞を聴いているような心地よさがあり、満足、満足。皇帝の別荘だからでしょうか、建物に華美さはなく、むしろ質素です。社交上いろんな人から頂いたという立派な家具調度が置かれています。建物内で驚くのは、まじめで仕事一筋だったフランツ・ヨーゼフの唯一の趣味である狩猟の成果です。鹿の角が階段や部屋の壁を飾り、2000頭目の記念の鹿は剥製となって飾られていました。大物の大きく立派な角も並んでいます。大鷲の剥製やロシアで仕留めたという大物の熊の頭部の剥製も壁を飾っています。鳥類の剥製はガラスケースに飾られています。どんだけ殺生をしたことやら・・・。フランツ・ヨーゼフが使用した狩猟の銃や道具も並べられていました。当時は電気の利用が始まった頃で、電気扇風機や電気式卓上ライターもありました。同様に写真の技術も広まっていた頃で、皇后エリザベートが撮った写真も並んでいます。

カイザー・ヴィラの周りは緑に囲まれた自然豊かな場所で、庭全体が公園カイザー・パークKaiserparkになっています。カイザー・ヴィラから外に出るとカイザー・パークの真っただ中です。木々を通して、小高い山が見えます。ヤインツェンJainzenという山(835m)です。シシィ(皇后エリザベート)が愛した山です。シシィはカイザー・ヴィラに滞在中、欠かさずに毎朝この山に登ったそうです。彼女の美貌とスタイルを保つためだったそうです。


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そうそう、シシィと言えば、カイザー・ヴィラの建物内のショップでたくさんシシィ関連のグッズが販売されていましたが、シシィを主人公にしたヴィデオもあり、シシィを演じていたのは女優のロミー・シュナイダー。こちらのかたはシシィと言えば、本人よりもロミー・シュナイダーの顔を思い浮かべてしまうとか。

カイザー・パークの草原には、小さな白い花が咲いています。配偶者が興味深そうに眺めています。


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庭園をぶらぶらと散策します。遠くからカイザー・ヴィラを眺めます。緑の庭園の中にひっそりと佇んでいますね。


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広い庭園内の小路を辿り、小高い丘を上ります。


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丘の上にあるシシィのティーハウスに着きました。シシィは毎朝のヤインツェン登山の後、このティーハウスで朝食を摂ったのでしょう。


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このティーハウス前からカイザー・ヴィラを見下ろすと、木々の間から何とか見ることができます。


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このティーハウスから周りを眺め渡します。今日は曇っていて遠くの山は雲がかかっていますが、青空ならばきっと素晴らしい景観だろうなあと感じました。残念です。


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このティーハウスは現在は写真博物館Photomuseumになっているようです。シシィの写真も垣間見えました。


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庭園を散策しながら戻りましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:カフェ・ツァウナーの美味しいカイザー・トルテ

2013年4月22日月曜日@ハルシュタット~バート・イシュル/6回目

カイザー・ヴィラは、狩猟が唯一の趣味であったハプスブルグ家最後の皇帝フランツ・ヨーゼフのお気に入りの別荘で、皇帝はしばしば滞在していたようです。彼の妃シシィもしばらくはここを訪れていましたが、後年はこの山間部よりも海を好み、アドリア海や地中海の船旅に出かけるようになったそうです。まだシシィがカイザー・ヴィラを訪れていたときに、好んで使っていたのが丘の上に位置するティーハウスでした。このティーハウスは眺めのよい場所でした。カイザー・ヴィラの庭園カイザーパークの散策はこのティーハウスを最後にします。


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下の方に見えているカイザー・ヴィラに坂道を下っていきます。


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カイザー・ヴィラのガイドツアーでも一緒だった若い女の子の3人連れが、先に坂道を歩いています。我々と似たような行動パターンになっています。


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カイザー・ヴィラの前に戻ってきました。立派な街灯に目を奪われます。


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カイザー・ヴィラからさらに坂道を下って街の方に向かいます。相変わらず、若い女の子の3人連れが先行しています。


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街に戻ってのお目当てはカフェ・ツァウナーKonditorei Zaunerです。ここで、ホテルの女性お勧めのカイザー・トルテをいただきましょう。

カフェに入ると上品な空間が広がっています。早速、テーブルに案内してもらいます。


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予定通り、カイザー・トルテをオーダー。もちろん、ミット・シュラーク(ホイップクリーム添え)と付け加えました。これが運ばれてきたカイザー・トルテです。


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飲み物は紅茶。ウィーン文化圏ですから、コップの水も付いてきます。


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美味しいケーキを食べていると、カイザー・ヴィラでずっと一緒だった若い女の子の3人連れが入ってきました。観光客が行く場所は決まっているということですね。
優雅な空間でゆったりした時間を過ごしました。


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カフェ・ツァウナーを出て、もうちょっと街を散策します。トラウン川を渡ります。


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川を渡ったところにレハールヴィラ(レハール博物館)があります。今日と明日は閉館していますが、外観だけでも見ておきましょう。ここは、実際にレハールの別荘だった建物です。ちょうど工事中でした。綺麗な建物です。


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これが少し離れたところから見たレハールヴィラの全景です。


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レハールヴィラはトラウン川に面して建っています。川の対岸に今日泊まるホテルがあります。工事の足場が組んであるのがそのホテルです。


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歩道専用橋でトラウン川を渡ってホテルに戻ります。


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ホテルGoldenes Schiffに戻ってきました。


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これで、今日の日程は終了。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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今度は問題なくチェックイン。
立派な部屋です。大きなベッドです。


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窓縁の明るい角にライティングディスク。


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これが水回り。やはりシャワーのみでバスタブなし。温泉に入れなかったので、せめてバスタブには浸かりたかったところですけどね。


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窓のすぐ外には工事用の足場が組んであります。工事中の職人と顔が合ってしまいます(苦笑)。


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配偶者が孫たちに出す絵葉書を書いたので、それを投函するために郵便局に向かいます。郵便局は黄色い建物なので、すぐに分かります。もう絵葉書を出すのも慣れたものです。


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街をぶらぶらしていると、配偶者が探していたスーパーが見つかりました。夕食を食べに出かけるのも面倒なので、夜の食料を調達して帰り、ゆっくり休みましょう。大したものはありませんが、ワインとサラダとメインのお肉を調達できました。
ホテルに戻ると、saraiはぐっすり高いびきで午睡です。かなりくたびれてきましたね。その間、配偶者はせっせとブログを書きます。saraiが午睡から目覚めて、調達した食料で夕食。


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トラウン川に面した部屋だったので、綺麗な夜景が見えます。対岸にはライトアップしたレハールヴィラも見えています。


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旅の途中には、こんなのんびりの夜も必要ですね。お天気がもう一つパッとしなかったのと、シーズン前の準備作業だったのか予定していた温泉に入れなかったのは残念でしたが、よい休養の一日でした。早めに就寝して疲れを癒しましょう。

明日はマーラーとクリムトという二人の芸術家の跡を尋ねて、アッター湖を訪れます。天気が好転するといいな。


次回を読む:20日目-1:グムンデンに立ち寄り (6)

前回を読む:18日目-4:ハルシュタット散策 (4)




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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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