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ウィーン最後の日、お買い物タイム

旅の22日目(2013年4月25日(木)@ウィーン)です。

いよいよ長かった旅も最終日。夕方の便で帰国です。

昨夜はオペラ仲間とカフェ閉店ぎりぎりまで楽しくおしゃべりをした後ホテルに戻り、遅くまでWEBチェックインをしたりブログを書いたりしていたので、ゆっくりと朝寝しました。配偶者はきちんと早起きして、せっせとブログを書きながらsaraiの起床を待っていたようです。ようやく起きたsaraiと、またまた朝食の時間ぎりぎりにレストランルームに滑り込んで、今日も最後の朝食客です。

昨夜のうちに荷物をまとめた配偶者は、帰国準備完了・・・と言いたいところだそうですが、お留守番をお願いした御近所の方へのちょっとしたお土産を考えないと帰れないとのこと。もう満足の旅を終えた気分のsaraiは、そんなに早く出かける必要はないと相変わらずパソコンとにらめっこしてブログを作成しながら、チェックアウトの時間は12時だからとのんびり構えています。と、電話が鳴ります。フロントからです。チェックアウトの時間を過ぎていますとのお知らせです。チェックアウトの時間は11時だったようです。はいはい、配偶者がちゃんと荷物をまとめてくれていたので、すぐに部屋を出ますよ。チェックアウト時間は明確に11時と書いて欲しいねと、まだまだ軽口をききながらも慌しく部屋を出ます。しっかり準備完了しておいた配偶者に感謝です。チェックアウトをし、ホテルに荷物を預かってもらいます。

地下鉄に乗って、街の中心に出ます。昨日買っておいた24時間交通チケットはまだ有効です。まずは、劇場連盟のチケットオフィスに寄って、6月のウィーン国立歌劇場の予約済みチケットを受取ります。


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ついでに劇場連盟カードを作ってもらいます。これで今後オペラを見るたびにポイントがたまります。ポイントがたまると、チケット購入時に有利になるようです。さて、いよいよお土産を買いに行きましょう。レオポルド美術館のショップで、クリムト風のデザインの小皿をお買い上げの予定です。24時間チケットがあるので、1駅ですが地下鉄に乗っちゃいます。レオポルド美術館の前庭は、青空の下で気持ちよさそうに寛ぐ若者でいっぱいです。ところで、心配なことが1つ。レオポルド美術館のショップは、美術館内の展示スペースの中にあったような気がするのです。入場券を購入してまで買いたいわけではありませんのて、行って確認してみましょう。やはり、美術館内にあるようです。でも、ここであきらめてはいけません。ショップに行きたいんだけど入れないかと尋ねてみると・・・なんとパスポートと引き換えに入場券を発券してくれました。30分以内に戻ってきたらパスポートを返してくれるそうです。ありがたいですね。パスポートを取り上げられないように早くお土産を買ってきましょう。お目当ての小皿などを購入して、ダンケシェ-ン! 今回は、ウィーンでは美術館には行かなかったけれど、6月の再訪時には行きましょうね。美術館を出たところで、フラットな路面なのに、何故か配偶者がばったりと転びます。前回の旅に続いてのばったりです。軽く膝小僧を擦りむいただけで大事に至らずにほっとします。我々も歳を取ったものです。

次は、今回の旧市街ブラブラ歩きで発見したスーパーのユリウス・マインルに向かいます。ユリウス・マインルはコールマルクトの端にあるので、レオポルド美術館のあるムージアムクォーターから、美術史美術館、王宮を抜けてぶらぶら散策しながら向かいましょう。ウィーンと言えば、マロニエ。咲き始めたマロニエの花が綺麗です。


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美術史美術館と向かい合わせに建っている自然史博物館です。その間を抜けていきます。


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リンク通りに出ました。美しい並木道です。


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リンク通りを派手な塗装のトラムが走っていきます。


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王宮(ホーフブルク)の門の前に出ました。塀の端に見事な鷲の彫像。ハプスブルグ家の象徴ですね。


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門の両脇を固めています。


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新王宮の建物の最上部にも翼を広げた黄金の鷲。


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新王宮前の英雄広場の中央には騎馬像。


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広場を見下ろす翼のある女神像も青空に映えて美しいです。


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王宮前では何かイベントが開かれています。車関係の催しのようです。アウディのレーシングカーが展示されています。


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王宮の大きな建物が続きます。


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建物の上部には天使像。ともかく装飾が華麗です。


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これはシュヴァイツァー門の紋章。


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こんな見事な彫像もさりげなく配置されています。つい見逃しがちですね。


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王宮を抜けミヒャエル広場に出ました。ここからは高級ブティック街のコールマルクトの通りが始まります。


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振り返ると、王宮のミヒャエル門。見事な建築ですね。


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コールマルクトの一番端にあるスーパーのユリウス・マインルまで歩いていきます。ここで売っているクラテッロ(パルマ産の生ハムの最高級品)をsaraiが買って帰りたいんです。他に、チョコレートを買い足してお買い物は終了です。
これですべての用事は完了。ランチにしましょう。この後は次回で。



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ウィーン最後の日、ランチはカフェ・グリーンシュタイドルで・・・旅も完結!!

帰国に向けての買い物もすべて完了し、ウィーンで最後のカフェ・ランチはカフェ・グリーンシュタイドルGriensteidlでいただくことにします。このカフェは王宮のミヒャエル門の向かいにありますが、今までこの店を知りませんでした。


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ここも老舗です。落ち着いた内装の店内を黒服の男性店員さんがきびきびと動き回っています。そんなに混み合っていなくて、すぐにテーブルに着きました。


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お茶ではなく食事なので、テーブルにはさっとテーブルクロスがセットされます。これがウィーン文化です。


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とりあえず飲み物。ミネラルウォーターを飲みながら料理を待ちます。


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壁面にはクリムトの《接吻》。ウィーンらしいですね。


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広々とした内部空間はさすがにウィーンの老舗カフェの風格を感じさせられます。


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料理が運ばれてきました。これはお魚のフライセット。


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もう一品は今日のランチ(鶏肉のグリル)をお願いしました。


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肩の張る料理ではなく、なかなかいい味付けで美味しいです。最後にコーヒーをいただきましょう。でも、冷たいものが欲しい陽気です。日本のアイスコーヒーなどという冷たい飲み物はありません。その代わりになるのが、コーヒーフロートのようなもので、「アイス・カフェ・オーネ・ザーネ」と注文します。美味しいです!


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配偶者はこのカフェでゆっくりしたかったようでしたが、saraiはホテルに戻ってロビーでブログの最終仕上げをしたいので焦ります。ほどほどの時間でカフェを出ます。リンク通りに出ると、マロニエの花が咲き始めています。旅の初めは冬の寒さでしたが、もう初夏を思わせる陽気です。

ホテルに戻り荷物を受け取って、saraiはブログの更新を始めます。そんなに余裕の時間があるわけではないのに作業が長引いてしまいまい、予定していた時間を大幅に超過。急いで空港に向かいます。既に昨日購入した24時間チケットの有効時間はオーバー。空港までの2ゾーンチケットを新たに購入。


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トラムには順調に乗れましたが、空港行きの電車(S7)はRennwegのホームに着いたとたんに出てしまいました。この電車は30分に1本しかないことにそのとき気付きます。焦っても仕方がありません。飛行機の出発には十分に間に合いますが、荷物を預ける時間は出発1時間前までです。空港に着きましたが、空港は思った以上に込んでいます。荷物預けのラインも行列です。ようやく我々の番が来ましたが、既に出発1時間前の時間は切っています。内心ドキドキ。カウンターの女性はにこやかな対応ですが、しっかり荷物担当に電話して確認しています。はらはらしていましたが、どうやらOKだったようです。ほっと一安心。荷物の重量も問題ありません。
さあ、帰りましょう。まずはウィーンからフランクフルトまでの飛行です。荷物を預けてようやく落ち着き、混み合ったゲート前で搭乗待ちです。


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無事にフランクフルト行のルフトハンザ機に搭乗。シートに座り、やれやれ。


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ウィーンの街にもしばしの別れ。また、1ヶ月ほどで舞い戻ってきます。眼下に美しい緑の平原が広がります。


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山間部の上を飛んで、一路フランクフルトへ。


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眼下に川が見えます。ドナウ川でしょうか。


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雲が少し出ていますが快調なフライト。もうドイツの大平原の上を飛んでいます。


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ここから雲が多くなり、地上は霞んでみえます。


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ルフトハンザ機は下降を開始し、雲を抜けて地上がよく見えるようになります。マイン川の上空です。フランクフルトは間近になりました。


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フランクフルト空港に予定通り到着。成田行きへの乗り換えは1時間ほどです。そのトランジットの短い時間を使って、免税ショップでフランケンワインをしっかりゲット。予定の行動です。ただ、空港は試飲ができないのが残念です。ここからはANAに乗りますから、日本に着いたも同然です。成田行きのゲートに行くと、ANAのB777は駐機して最終準備中です。


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B48ゲートで30分後には搭乗です。


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順調に定刻に搭乗し、帰国の途に着きます。日本を発って、もう3週間以上です。和食風の機内食も何故か嬉しく感じます。


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11時間の飛行で無事に成田空港に着陸です。
荷物は家まで持って帰っても構わないのですが、夕方のラッシュの電車の中では通勤客に迷惑になります。それに、旅行中の傷害保険対策として加入したクレジットカードには、なんと帰国時の荷物1個無料配達サービスが付いているのです。saraiと配偶者、それぞれのカードがあるので、結局タダで2個とも明朝には自宅に届けてくれます。有り難く利用させていただきましょう。手にしていた上着もカバンに詰め込んで身軽になり、ルンルンでsarai達を横浜の最寄り駅まで運んでくれる京成、都営、京急に乗ります。3時間以上かかりますが、乗っていれば着くのですから贅沢はいえませんね。ところが、電車に乗ってビックリ。みんな、ジャケットや春のコートを羽織っています。日本は寒い陽気のようです。電車のエアコンの風が冷たい。荷物に詰め込んでしまった上着が恋しい・・・と我慢しながら、我が家に帰り着きました。最寄り駅の中華屋さんで食べたアツアツのラーメンで体が温まり、家に帰ってきた実感も湧きました。

これで長かった旅もオシマイ! オランダでハイティンクのブルックナーに酔いしれ、フェルメールの最高傑作に感動し、ライン川河口のロッテルダムからスイスのボーデン湖に至るラインの旅はラインの滝が圧巻でした。ウィーンで音楽三昧、中でもウィーン国立歌劇場でのオペラ《ウェルテル》のガランチャの迫真の歌と演技は最高でした。ゼメリング鉄道経由のハルシュタット、アッター湖訪問では、マーラーの作曲小屋で感動のひと時を堪能しました。旅と音楽と美術・・・これさえあれば、もう何もいりません。それに傍らにはいつも愛妻が優しく付き合ってくれました。最高の旅だったと総括します。また、1か月後には新たな旅が始まります。

昨年2013年の4月の旅(2013年4月3日~2013年4月26日)の模様を約10か月かけて今日まで書いてきました。準備段階からは合計232回にわたる長期連載となりました。もし最初から最後まで読んでくださった方がいれば、感謝以外の言葉はありません。ありがとうございました。


前回を読む:21日目:美しきアッターガウ鉄道~ウィーン (7)



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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