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オランダ・ライン川・ウィーンの旅を開始

2013年4月4日木曜日~4月26日金曜日@オランダ~ドイツ~フランス~スイス~オーストリア

いよいよ、2013年1回目のヨーロッパの旅の詳細編を開始します。現地からも日々レポート済みですが、今度は多くの写真とともに旅の詳細を書いていきます。

まずは旅のルートを地図で確認しておきましょう。

羽田空港から出発して、フランクフルト経由でオランダのアムステルダムに到着。
オランダではデルフト、デン・ハーグ、ロッテルダムを周ります。
次はライン川を遡って、ドイツ、フランス、スイスを周ります。
次はチューリッヒから、空路でウィーンに移動。
お決まりのウィーンで音楽三昧。
次はザルツカンマーグートへ小旅行。
最後はウィーンで音楽の総仕上げ。


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具体的な日程は以下の23日間の旅になります。スペイン、ザルツブルグ、ウィーンが3分の1ずつです。

1日目は深夜に羽田空港を出発して、フランクフルトで美術館に寄って、アムステルダム入り。

2日目~4日目はアムステルダムで音楽三昧。フェルメールなどの美術も楽しみます。アムステルダムとデルフト宿泊。

5日目~13日目はライン川を遡る旅です。
 ドイツ編:ケルン、ボン、コブレンツ、コッヘム(モーゼル川)
      ライン川クルーズ、古城ホテル(オーバーヴェーゼル)
      マインツ、ヴィースバーデン、バーデン・バーデン
 フランス編:ストラスブール
 スイス編:ベルン、チューリッヒ
      ボーデン湖、シュタイン・アム・ライン、ラインの滝
      ヴィンタートゥール、バーゼル

14日目~17日目はウィーンで音楽三昧。

18日目~21日目はザルツカンマーグートへ小旅行。
 ゼメリング鉄道、ハルシュタット、バート・イシュル、アッター湖

21日目はウィーンに戻り、最後の音楽三昧。

22日目はウィーンを発ち、フランクフルトを経由し、翌日、帰国(成田)です。

では、旅に出かけましょう。まずは羽田を発って、フランクフルトに向かいます。


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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

旅はオランダから~フランクフルトにちょっと寄り道

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/1回目

旅の1日目です。深夜1時に、羽田空港から飛び立ち、フランクフルト経由でアムステルダムに向かいます。

今回は初めての深夜便。羽田出発です。家でゆっくりお風呂に入り、近くの回転寿司で夕食を済ませて、羽田に向かいます。羽田にある両替屋さんは夜は11時までなので、出発時間よりはちょっと早めに羽田に到着。両替するユーロとスイスフランは予約しておいたので、スムーズに両替完了です。


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羽田の国際線乗り場は、成田に比べてコンパクトで歩き回らなくてもよく、なかなか快適です。若くて美人のANAのお姉さんも余裕があるのか、親切で丁寧な対応。フランクフルトからアムステルダムのルフトハンザ便の席の変更を何度もチャレンジして、遂に希望の2人並びの席を取ってくれました(WEBチェックインしていましたが、ばらばらな席が割り当てられていたんです)。彼女の綺麗な笑顔に心も弾みます。
荷物も預け、他に用事もないので出国します。深夜なのに思ったより出国者が多いです。深夜便が多いのか、人気があるのか・・・。


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免税ショップに向かいます。免税品が欲しいのではなく、トラベルグッズを探すんです。海外のホテルで電器製品を使うための電源アダプターはいくつも持っていますが、ホテルによってはコンセントの場所が遠かったり、コンセントの口が少なかったりして不便なことが多いので、200ボルト用の電源タップ付きの延長コードが欲しいんです。AKIHABARAというぴったりした名前のショップを配偶者が見つけてくれました。


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店中を探し回り、遂に見つけ出しました。コード長は50センチ程と短いのですが、実にコンパクトで3口の差し込みが付いています。しかもこの差し込みはユニバーサルタイプです。結果的に、これは今回の旅でとても役立ちました。優れものグッズです。名称は”ゴーコンタップ”。みなさんも常備しましょう。

本来は初のB787搭乗となる筈でしたが、今回はB777に変更になりました。B787はいろいろありましたからね。


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B787は次の機会にしましょう。しっかりと後方に3組しかない窓際2人並び席、いわゆるラブラブシート(って、そんな名前はない!)を確保し、快適なフライトになりそうです。


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トラブルもなく、予定通りの深夜1時に飛行機はフランクフルトに向けて飛び立ちます。

凄く気になるのは食事。既に夕食は済ませ、普通ならばもう寝る時間です。今から夕食が出るのかと心配してたのですが、やはり考えてくれてるのですね・・・簡単なサンドイッチとお水がさっさと配られ、後は飲み物だけのサービス。


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ワインを貰いましたが、配偶者はそのまま片付けてすぐにオヤスミモード。周りの人たちも、もう目がふさがっています。機内はすぐに寝静まります。外も真っ暗なせいか、窓のブラインドを下ろすようにとの指示もありません。配偶者は朝までぐっすり。saraiはラブコメディの映画をうつらうつらしながら1つ見てオヤスミします。
ずっと暗闇の中を飛行機は飛ぶことになるので、この深夜便だと窓際の席にこだわることもありませんね。途中のサービスもなく(寝てたのでよくは分からないけど)、着陸3時間ほど前に灯りが点き、強制的に朝となります。ここで、しっかりとした朝ご飯が出されますが、お酒のサービスはなし。お願いすればもらえたようですけどね。和と洋のメニューをお願いしましたが、和食はなかなか美味しかったです。


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これは洋食。


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しばらくは、この素晴らしい日本食ともお別れですね。

無事に定刻にフランクルトに到着です。朝6時。まだまだ真っ暗で、気温は2度! (2013年4月4日(木)@ドイツ・フランクフルト)


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ここはトランジットするだけ。荷物はアムステルダム受け取りなので、手元には荷物はなく身軽なままです。ある目的があって、このフランクフルトの街にちょっと寄り道します。そのため、意図的に長めの乗り換え時間を設定しました。10時間ほどの滞在です。持っているのは機内持ち込みの手荷物だけですが、歩くには荷物は少なければ少ないほど楽なので、その荷物も空港に預けましょう。空港だからでしょうか、コインロッカーはないそうです。仕方がないので手荷物預かりを利用しますが、あまりの小さな預け荷物に、「えっ、これだけ」って、係のおじさんに笑われました。でも、やはり荷物は少ない方が楽ですよね。
次に、フランクフルトカードの購入です。フランクフルトカードは通常、市内にあるツーリスト・インフォメーションで購入しますが、それだと空港から市内への鉄道チケットも購入しないといけないし、時間も無駄です。空港内では、Hotels & Toursカウンターでのみフランクフルトカードを購入できます。Hotels & Toursカウンターの場所を訊くと、階下のウェルカムセンターにあるとのこと。ウェルカムセンターに行くと、Hotels & Toursカウンターは7時からのオープンとのことで、10分程待たされました。


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少し待って、問題なくカードをゲット! このカードで、乗り物は1日乗り放題で、美術館も割引になります(美術館は無料になると思い込んでいたので、美術館でエッという感じでした(笑い))。


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空港からSバーン(電車)でフランクフルト中央駅に移動します。ドイツは車内でよく検札があるので、ちゃんと鉄道チケットを買っておかないと面倒なことになりますが、今日はフランクフルトカードがあるので、OK。


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フランクフルトの街歩きは今回が2度目。勝手知った街というのは、不安感がなくウキウキしますね。でも、中央駅で降りるのは初めてです。駅の巨大な鉄骨には圧倒されます。


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駅の構内の花屋さんに配偶者の視線がさっと投げかけられます。相変わらず、花には目がないですね。


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これから、早朝のフランクフルトの街歩きを始めます。


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旅はオランダから~早朝のフランクフルト散策

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/2回目

早朝のフランクフルト中央駅Frankfurt Hauptbahnhofに着き、駅前に出ると、重厚な建物が並び、その向こうには高層ビル群が見えています。この高層ビル群はマイン河畔のフランクフルトにあるために、マンハッタンならぬマインハッタンと呼ばれているそうです。


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振り返って中央駅を見ると、現在工事中です。写真で建物のように見えているのは、垂れ幕に描かれた絵(写真?)です。最近のヨーロッパでの工事中の歴史的建造物は、ご親切にも、このようにして建物の様子が分かるようにしてくれています。それにしても、ドイツはどの都市も工事中の建物が多いですね。ドイツの経済力があるということなんでしょうか。


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中央駅からまっすぐに伸びるカイザー通りKaiserstraßeを歩き始めますが、寒い! 気温は3度のようです。通りには市場も立っており、野菜や肉、魚、花など、多彩なものが朝の寒空に並んでいます。


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交差点の道案内の表示板を見ると、今日の第1目的のシュテーデル美術館Städel Museumへ行くには、右折して1000メートルと書いてあります。しかし、美術館が開館するのは10時です。まだまだ早過ぎるので、このまま真っ直ぐ旧市街に向かって、街を散策しましょう。


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配偶者は青空市場の花屋さんをのぞいています。何も変わった花はないそうです。


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しばらく歩くと左手に巨大な超高層ビルがあります。古風な建物の間ににょっきりと立っており、凄い存在感です。(この後の写真は、撮影モードのセットを誤りポスター風になってしまいました(苦笑)。見苦しくて申し訳けありません。)。


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ちょっと近くに寄ってみましょう。いやはや凄いビルです。


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どこのビルでしょう。ビルの前の表示を見ると、DB(ドイツ国鉄)の関連企業がはいっているビルのようです。


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後で調べてみると、このビルは高さ166メートルで1990年まではドイツ1番ののっぽビルだったようで、シルバートゥルムSilberturm(銀の塔)という名の旧ドレスナー銀行本社ビルでした。なお、ドレスナー銀行は2008年にコメルツ銀行に吸収合併されて、消滅しました。どこの国も金融統合が進んでいますね。コメルツ銀行本社ビルはもっと高層のビルだそうで、このビルは不要になり売却されたそうです。

次に、欧州中央銀行European Central Bank(EUの金融の大元締め)の高層ビルが正面にどーんと見えてきました。ユーロタワーです。


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ビルの手前にある大きなユーロマークが面白いですね。あれっ、後で気が付きましたが、ユーロタワーの左手奥に、上にアンテナの付いているコメルツ銀行タワーも見えていますね。先ほどのドレスナー銀行を吸収合併したコメルツ銀行の本店ビルです。一時期、ヨーロッパ1の高さを誇った高層ビルです。


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なお、欧州中央銀行の新本店ビルはフランクフルトの別の場所に建設中で来年2014年にはユーロタワーから移転予定です。

ユーロタワーの前には、フランクフルト歌劇場があります。


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ポスターを見ると、なかなかよさそうな公演をやっているようです。これからは要チェックですね。


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この先には大きな工事現場。本当に工事が多いです。


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しばらく歩くと、旧市街の中心のレーマー広場Römerbergが見えてきました。


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レーマー広場に着きました。ここは観光の中心地ですが、閑散として、まだ清掃作業中です。早朝で寒い朝ですから、まだ観光客が来ていないようですね。人込みを気にせずに、いくらでも写真が撮れます。


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広場の中央には、正義の女神ユスティシアの噴水Gerechtigkeitsbrunnenがあります。通常は撮れそうもない、人っ気のない写真が撮れました。


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広場の西側の建物は旧市庁舎で、中央の建物はレーマーRömerと呼ばれています。このレーマーの2階にある皇帝の広間カイザーザールで、神聖ローマ帝国新皇帝の戴冠式後の祝宴が開かれていたそうです。


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では、その神聖ローマ帝国新皇帝の戴冠式が行われていた大聖堂も見ておきましょう。

駅からレーマー広場への散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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旅はオランダから~マイン川の歩行者専用橋を渡って、シュテーデル美術館へ

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/3回目

レーマー広場の西側にある神聖ローマ帝国新皇帝の戴冠式後の祝宴が開かれていた旧市庁舎を見た後、思い立って、神聖ローマ帝国新皇帝の戴冠式が行われていた大聖堂に行ってみることにします。広場の奥から左方に続く路地を進みます。


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路地を進むと、シルン美術館の建物にぶつかります。シルン美術館は現代芸術などの企画展を行う美術館です。この美術館のドームには無料で入れますが、なかなか壮観です。


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その先には、大聖堂があります。高く突き上げた尖塔が印象的です。


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この大聖堂は歴代の神聖ローマ帝国皇帝が戴冠したところなので、内部も見たかったんですが、時間が早過ぎて扉は固くしまっていました。尖塔に上がれば街も見下ろせるようですが、残念です。時間があれば、もう一度ここに戻ってきましょう。

ここからはマイン川河畔に出ます。クルーズ船をチェックしますが、残念ながら11時にならないと出航しないようです。1時間程のマイン川クルーズをしてみたかったところです。


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代わりにマイン川の河畔を少し歩いてみましょう。今回の旅でライン川を河口から遡ることを予定していますが、このマイン川はマインツでライン川に合流するので、ライン川の旅の前哨戦とも言えます。


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マイン川の歩行者専用橋アイゼルナー橋Eiserner Stegを渡り、対岸に移動します。散策の最終目的地のシュテーデル美術館は対岸にあるんです。


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歩行者専用橋と言っても、とても立派な橋です。パリを始め、ヨーロッパには立派な歩行者専用橋がありますね。


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橋の欄干に妙なものがあります。よく見ると、いわゆる《愛の南京錠》です。


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膨大な量の《愛の南京錠》がぶら下げられています。感想は・・・ノーコメント。


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橋の中央部から、マイン川の下流の方を眺めます。右手に見えているのがマインハッタンの高層ビルです。その先が散策の出発点のフランクフルト中央駅になります。


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対岸に渡り切り、橋の下から来た方を眺めると、大聖堂の尖塔が見えています。その左手にレーマー広場がある筈です。


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岸辺には綺麗な花が咲き始めています。春近しの感ありです。


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川沿いに散策しますが、寒い! 震え上がります。次の橋で川岸を上がりましょう。


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川岸を上がり通りを歩くと、デジタル表示板があり、時間は8時50分。


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そして、気温は何と3度のままです! 寒いはずですね。


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ここから美術館を探しますが、迷ってしまいます。通りに高級車を停めて下りてきた上品そうな女性に伺うと、迷わずに教えてくれました。結果的には、すぐ近くでした。何のことはない、マイン川沿いの通りの一角にあります。この通りはシュウマンカイSchaumainkaiというプロムナードになっていて、シュテーデル美術館を始め、多くの博物館が立ち並んでいます。博物館通りとも呼ばれている通りです。

ぐるりと街を一周し、目的のシュテーデル美術館に到達しました。


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が、時間はまだ9時。開館まで1時間あります。美術館併設のカフェの開店も10時だそうです。美術館の周りにカフェがあるかどうか聞いてみると、川の対岸の方を指差します。寒いし、お腹が空いたし、カフェを探してみましょう。美術館の前にある歩行者専用橋ホルバイン橋Holbeinsteg(美術館にふさわしい名前ですね)で、マイン川を再び渡ります。


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橋の上から見たシュテーデル美術館の全景です。


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橋を渡ると、出発点のフランクフルト中央駅近くに戻ってしまいそうです。くたびれもうけとも言えますが、楽しい街歩きをしたと強がっておきましょう。


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カフェで休憩と思いましたが、朝食のパンを売るパン屋さんがオープンしてるだけです。駅の方に戻り、椅子席のあるパン屋さんでサンドイッチとコーヒーで一服です。


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お蔭で人心地がしました。ここで時間調整して、美術館に戻ります。

散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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旅はオランダから~シュテーデル美術館のフェルメール

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/4回目

パン屋さんでの朝食を済ませ、さあ時間です。美術館に行きましょう。もう一度シュテーデル美術館まで歩くのも疲れるので、今度は駅からのバスを利用します。フランクフルト中央駅はパン屋さんから目と鼻の先です。


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46番のバスが美術館の前を通るようです。駅前のバスターミナルで46番のバス乗り場を探していると、目の早い配偶者がバスターミナルにやってきた46番のバスに気付きました。バスターミナルの中でそのバスを追いかけて、乗り込みました。


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バスの前方には、2つ先のバス停まで表示される明るく見易い液晶パネルが設置されていて、大変分かりやすいです。さすがにドイツの交通システムはきっちり整備されていますね。


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そのバスは、ちょうどシュテーデル美術館の前に停車しました。最初からこれで来ればよかったようなものですが、それでは街を散策できませんでしたね。先ほどオープンしたばっかりの美術館に入館します。


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購入したチケット2枚です。図案が別々なのが嬉しいですね。チケット購入に際して、てっきり無料だと思い込んでいたので、フランクフルトカードを提示しチケットを渡されるのをぼーっと待っていたら、微妙な空気が流れます。料金支払いを促されて、無料ではなく割引のみだと気が付きました。1人12ユーロのところ半額の6ユーロだったので、よかったんですけどね。ちなみにフランクフルトカードは1枚9.2ユーロだったので、12ユーロの入館券が無料になる筈はありませんね。


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エントランスから2階の展示室に上がります。巨匠達の作品はここに展示されています。


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このシュテーデル美術館に無理なトランジットをしてまで訪問したのは、フェルメールの作品を鑑賞するためです。この作品は以前にBunkamuraでも展示されましたが、人込みの中で見たくなかったので、現地で見ることを計画していました。やっと、その機会がやってきました。
フェルメール以外にも充実した作品が揃っているようなので、逸る気持ちを抑えて順に展示作品を鑑賞します。
まず、フランドル絵画、ドイツ・ルネサンス絵画です。

いきなり、フランドル絵画の始祖とも言える巨匠ヤン・ファン・エイクの「ルッカの聖母子」です。実に細密な見事な作品です。ヤン・ファン・エイクの作品をコレクションしているのは1流美術館の証です。


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ハンス・ホルバイン (父) の『フランクフルト・ドミニコ教会高祭壇 (Hochaltar der Frankfurter Dominikanerkirche)』です。このホルバインは有名なハンス・ホルバインの父親です。2代かかって芸術が花開いたとも言えます。父親も見事な腕前です。8枚セットの祭壇画ですが、そのうちの1枚は失われているようですね。


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この祭壇画を閉じた状態の扉絵です。これも美しい絵です。


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ハンス・ホルバイン (子) の『サイモン・ジョージ・オヴ・コーンウォール像 (Bildnis Simon George of Cornwall)』です。有名な息子のほうです。肖像画家として名声を博した技量を存分に発揮した作品です。


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バルテル・ベーハムの『ハンス・ウルミラーと彼の息子の肖像』です。バルテル・ベーハムは兄とともにドイツ・ルネサンス期の画家として活躍した人です。デューラーの強い影響が感じられます。一瞬、デューラーの作品と誤認しました。


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次は、saraiの大好きな画家クラナッハの『ヴィーナス』です。もう何枚のヴィーナスを見たか覚えていませんが、これも美しい作品。でも、感動するレベルには感じません。もっと妖艶に描いてほしいところです。


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クラナッハの『フィリップ・メランヒトンの肖像』です。メランヒトンはルターの宗教改革の思想を体系化した人物で、ヴィッテンベルクの街ではルターと並んだ銅像が立っています。ここの記事をご覧ください。


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クラナッハの『マルティン・ルターの肖像』です。クラナッハはルターの親友と言ってもいい仲ですから、ルターの肖像と言えばクラナッハの専売特許のようなものです。sarai自身もずい分同じような作品を見てきました。この作品も安定した見事な出来です。


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そして、遂に今日のお目当ての作品、フェルメールがありました。
フェルメールの『地理学者 (Der Geograph)』です。目的通り、このフェルメールの絵を独占状態で見ました。しかし、フェルメールの作品としては平均的な出来に感じます。一般的には素晴らしい作品ですが、フェルメールとしては永遠の一瞬を切り取ったという深遠さがもうひとつに感じます。そもそも、saraiの好みは窓際の女性であって、男性ではないんです。これは趣味の問題ですから、わがままかもしれません。


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フェルメールはこの旅でオランダにある『デルフトの眺望』を見ますので、そちらに期待しましょう。

フェルメールを無事に鑑賞したので一安心です。この後はゆったりした気持ちで、この高水準の美術館の作品を鑑賞していきます。


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旅はオランダから~シュテーデル美術館のボッティチェリは絶品!!

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/5回目

フランクフルトのシュテーデル美術館の至宝、フェルメールの『地理学者 』は無事に拝めました。引き続き、美術館の多彩な絵画作品を見て歩きます。まだ、フランドル絵画、ドイツ・ルネサンス絵画の続きです。

デューラーのヤーバハ祭壇画より、『ヨブとその妻』です。色彩豊かな作品です。


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次もデューラーの『若い女性の肖像』です。これは暗めに描くことで、敬虔な祈りを感じさせる作品になっています。


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これでフランドル絵画、ドイツ・ルネサンス絵画の代表的な絵画は終了。

次の展示室に移ろうとすると、展示室の入口から、美しい絵が見えます。大好きなボッティチェリの絵です。それも絵の題材(モデル)はシモネッタに相違ありません。ここからはイタリア絵画です。


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嬉しくなって、この絵に近づくと、やはり、ボッティチェリの『女性理想像 (Weibliches Idealbildnis)』です。文字通り、美しい! このシュテーデル美術館で一番、saraiの気に入った作品です。大きな肖像画で、ヴォリューム感のある美しさです。ここで、こんなに素晴らしいボッティチェリに出会えるとは、大感動です。


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次もボッティチェリの『聖母子と聖ヨハネ』です。これも美しい。素晴らしいボッティチェリの作品が2つも見られて、嬉しくなります。


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クリヴェッリの『受胎を告知する天使』です。


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次の絵は上の作品と対になっているクリヴェッリの『受胎を告知される処女』です。


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ヴェロッキオの『聖母子』です。


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ペルジーノ/ラファエロの『聖母子と聖ヨハネ』です。聖ヨハネの部分がラファエロの筆によるものでしょうか。ぽっちゃり顔のマリアが印象的です。


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ラファエロの『教皇ユリウス2世』です。この題材の作品はロンドンのナショナル・ギャラリー、フィレンツェのウフィツィ美術館にも存在し、同じテーマで3バージョンが存在しています。このシュテーデル美術館の作品は2010年に購入されましたが、ラファエロ工房によるオリジナル作品からのコピーという評価で、低価格の約8000ユーロ(現在の為替レートで約100万円)で取引されたと考えられているそうです。しかし、その後、この作品こそ、ラファエロの真作である可能性が浮上しているそうです。もし、そうだとすると、とてつもない価値に跳ね上がりますね。シュテーデル美術館は掘り出し物を手に入れたかもしれません。


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ジョヴァンニ・ベッリーニの『聖母子と聖ヨハネ』です。いかにもベッリーニらしい秀作です。


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ティツィアーノの『若い男の肖像』です。


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イタリア絵画の最後はかなり古い時代のもので、バルナバ・ダ・モデナの『子を抱いた聖母 (Madonna mit Kind)』です。マリアのこちらを見る視線が何とも心をそそられるものがあります。


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この美術館は膨大な収蔵作品があり、まだまだ、鑑賞は続きます。


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旅はオランダから~シュテーデル美術館のベックマンは悲しみとともに

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/6回目

ヒットラー率いるナチスは数々の犯罪行為を重ねましたが、《頽廃芸術》の名のもとに20世紀美術、ユダヤ人画家の作品の略奪・遺棄、さらには画家本人や美術館スタッフへの弾圧を徹底的に行ったことも絶対に許せない行為です。個別の事例を挙げるときりがなくなってしまうほどです。

シュテーデル美術館の奥まった1室に足を踏み入れた途端、驚愕してしまいました。《頽廃芸術》家として、徹底的に弾圧されたマックス・ベックマンの作品で、この展示室はうめつくされています。

ベックマンはこのフランクフルトのシュテーデル美術学校で1915年から1933年まで教鞭をとっていました。20世紀美術を積極的に収集していたシュテーデル美術館総館長のゲオルク・シュヴァルツェンスキーはベックマンの重要な作品群もコレクションに加えていました。しかし、ナチスによって、シュヴァルツェンスキーはベックマンの作品を大量に購入した件で糾弾されることになります。そして、ベックマンの作品は《頽廃芸術》として、略奪されることになり、代表作『十字架降架』はミュンヘンに始まる《頽廃芸術》展に展示されました。
ベックマン自身も美術学校を解雇され、身の危険を感じて、アムステルダムに第2次世界大戦が終わるまでの10年間、身を隠すことになります。戦後、ベックマンはフランクフルトに足を踏み入れることはなく、アメリカに渡り、不遇な生涯を終えました。

このベックマンの作品同様、《頽廃芸術》のそしりを受けたのはシュテーデル美術館に収蔵されていたゴッホの『医師ガシェの肖像』です。この作品も数奇な運命のもと、我が国の斉藤了英氏が当時、史上最高額で落札することになります。戦後、シュテーデル美術館は必死にこの名画を取り戻す努力を続けていますが、いまだにこの努力は実を結んでいません。

ベックマンの作品はその一部の再収集に成功したようですね。この展示室にあるベックマンを見ると、とても複雑な思いにかられます。芸術作品は過去・現在・未来に渡って、決して、政治的な力、それも粗野な力と無縁にあることは難しいようです。ある意味、悲しい気持ちを持って、ベックマンの素晴らしい作品群を鑑賞させてもらいましょう。

『フランクフルト中央駅』です。フランクフルトを去った後の1942年の作品のようです。アムステルダムで描いたものでしょうか。元々の収蔵品ではないようです。表現主義らしい即物的な作品です。とてもいいですね。


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『サーカス一座の乗り物』です。これまた即物的な印象の作品です。サーカスの悲哀といったロマンを拒否しているようさえ見えます。これも1940年代の作品です。


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『埠頭の壁』です。1936年の作品です。アムステルダム時代のものでしょうか。


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『双子の肖像』です。1923年の作品です。ようやく、フランクフルト時代の作品のようです。ベックマンにしては、温かみを感じる作品です。


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『女性の肖像?』です。1924年の作品です。これも、フランクフルト時代の作品のようです。前の作品同様、温かみを感じる作品です。


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『サキソフォンの静物』です。青騎士の影響を感じますが、色彩感は明確です。


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展示室の中央に彫像が置いてあります。これもベックマンの作品。珍しいですね。『アダムとイブ』です。


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『フランクフルトのシナゴーク』です。1919年の作品です。これも、フランクフルト時代の作品のようです。再収集が始まった頃の最初の収集品です。シュヴァルツェンスキーから館長を引き継いだエルンスト・ホルツィンガーは保守的な理事たちを説得して、1972年にようやく購入できました。現在のシュテーデル美術館のベックマンのコレクションでは代表的な作品と言えるでしょう。


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『シャンペンのグラスを持つ自画像』です。1919年の作品です。フランクフルト時代の傑作です。


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『氷の張った川』です。1923年の作品です。これもフランクフルト時代の傑作です。これは構成と言い、色彩感と言い、大変素晴らしい作品で感銘を受けます。一体、これのどこが頽廃的なんでしょう!!


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『バックステージ(舞台裏?)』です。1950年の作品です。ということはアメリカ時代の最晩年の作ですね。ちょっと、理解し難い作品です。


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『カール(夫妻?)の肖像』です。1918年の作品です。フランクフルト時代の作品です。珍しく、茶目っ気のある作品です。


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フランクフルト時代の作品もそれ以降の作品もあります。シュヴァルツェンスキーが収集した作品はほとんど、再収集できていないようです。
悲しいことです。本来はもっともっと充実したコレクションだった筈です。現在のベックマンのコレクションも素晴らしいものですけどね。
素晴らしいベックマンを見て、嬉しかった反面、彼と彼の作品が受けた不当な扱いを考えると、実に悲しい鑑賞になってしまいました。

さて、また、気持ちを変えて、美術館の鑑賞を続けます。


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旅はオランダから~シュテーデル美術館の印象派、象徴主義の作品群も充実

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/7回目

引き続き、シュテーデル美術館の収蔵作品の鑑賞です。時代は少し戻って、印象派の作品を見ます。
まずはドイツ印象派です。

フリッツ・フォン・ウーデの『窓辺にて』です。この構図はフリードリヒの《窓辺の婦人》をもとにしているように思えます。それでも作風は印象派風になっているところが面白いと思います。


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フリッツ・フォン・ウーデの『婦人の肖像』です。印象派と言っても、フランス印象派とは異なり、ドイツ風に見えてしまいます。


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マックス・リーバーマンの『サムソンとデリラ』です。ドイツ画壇の大御所、印象派のリーバーマンの作品です。題材は確かにサムソンとデリラになっていますが、現在の人間に置き換えられています。マネの『オランピア』同様、物議を醸しただろうと想像できる作品です。実際はどうだったんでしょう。


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次は本家のフランス印象派です。

オーギュスト・ルノワールの『ランチの後』です。相変わらず、陽気で楽しげな若い女性の姿が見事に描かれています。色彩感の素晴らしさが群を抜いています。


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エドガー・ドガの『オーケストラの奏者たち』です。手前に後ろ姿のオーケストラの奏者達、そして、その先の舞台にお馴染みのバレリーナ、なかなか凝った構図です。


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次はアルプスの画家の登場です。

ジョヴァンニ・セガンティーニの『シャーフベルク山の眺め』です。あまり、saraiの好みではありませんが、この作品は佳作でしょう。


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次は象徴主義の画家たちです。

フェルディナンド・ホドラーの『子供時代(習作)』です。象徴主義の芽生えは感じられます。


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フェルディナンド・ホドラーの『エレーヌ・ヴェグレの肖像』です。これはまったく象徴主義以前の作品です。これもホドラーなんですね。


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オディロン・ルドンの『キリストとサマリア人女性』です。ルドン独特の色づかい、素晴らしいですね。磁力のように引きつける魔力があります。


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フェルナン・クノップフの『番人(The gamekeeper)』です。これ、本当にクノップフなのっていう感じの作品です。


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アルノルト・ベックリンの『新婚旅行』です。今回の旅では、昨年のベルリンに続き、もう1枚の『死の島』をバーゼル市立美術館で見る予定です。ベックリンに縁のある旅になりそうです。


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フランツ・フォン・シュトゥックの『ピエタ』です。この人の絵は幻想的というか、何か凄味がありますね。ちょっと興味があります。ミュンヘンで暇があったら、ヴィラ・シュトゥックを訪問してみようかな。


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次はノルウェーの国民的な画家ムンクです。

エドゥヴァルト・ムンクの『居酒屋で (In der Schenke)』です。あまり、ムンクらしい表現主義の作品ではありませんね。それでも、全体として、ムンクの画風が感じられます。


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最後は独自の作風のシャガールです。

マルク・シャガールの『ラビ』です。これもシャガールなんですね。夢と愛に満ちたシャガールのほうが見ていて楽しいかも・・・


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これでシュテーデル美術館の巨匠たちの作品は一通り鑑賞しました。saraiの興味から漏れた作品も多数ありました。素晴らしいコレクションだと実感しました。
しかし、まだ、現代の作品が残っています。これらは新しく出来た地下フロアに展示されているそうです。それもざっと見ておきましょう。


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2013/05/07 15:30
この美術館のコレクションは、各時代の画家をもらさず、しかもオーソドックスになりすぎずちょっと異色な作品を集めていて端倪すべからざるものがありますね。そして、きらりと光る小さな宝石のような名画を発見できるという楽しみもあって。
また、どの絵の写真も美しく撮れてます!

先週アントワープのロコッコスの家に行きました。王立美術館が改修工事で閉鎖されていている間、主だった収蔵品をルーベンスのパトロンであった市長ロコッコスの家で当時さながらの展示方法で見せるというのが興味深くて。
近いうちに、デン・ハーグの市立美術館にも行くつもりです。(目当ては昨年マウリッツハウスが購入したクララ・ペータースのチーズの静物画!)

2, saraiさん 2013/05/08 01:46
レイネさん、こんばんは。

フェルメール狙いで訪れた美術館でしたが、とても充実したコレクションを楽しめました。ここは写真は撮り放題なので、楽しいです。もちろん、ノーフラッシュなので、感度のよいカメラが必須です。

市長ロコッコスの家の展示、見せてもらいました。暖炉の上のルーベンスには笑ってしまいました。レイネさんしか気が付かなかったのでは?

ウィーンのウマー絡みのクララ・ペータースとは驚きました。そんな発想もレイネさんならではですね。

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旅はオランダから~シュテーデル美術館のコンテンポラリー・アート

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/8回目

引き続き、シュテーデル美術館の収蔵作品の鑑賞です。コンテンポラリー・アートの作品をざっと見ます。
この美術館の外側は古めかしい建物ですが、2011年に大改修を行い、展示空間が広くなったそうです。コンテンポラリー・アートは新しく増床された地下部分に展示されています。コンテンポラリー・アートにふさわしいモダンな空間になっています。


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膨大な作品が展示されていて、ゆっくりと見て回る余裕はないので、目に止まった作品をランダムにピックアップしていきます。

ジャン・アルプ(ドイツ名ハンス・アルプ)の彫像です。アルプの彫像は今まで、ちゃんと見た記憶がありませんが、彫像も彼の絵画と同じスタイルで、ユーモアをたたえた明るさが妙な魅力を発散しています。


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すぐそばに、パブロ・ピカソの『クラウチング・ウーマン』があります。ピカソでは、よくある構図の作品ですが、モノトーンに近い抑えた色彩が美しいですね。


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ジャン・デュビュッフェの『タピエ公』です。タピエ公というのは、デュビュッフェなどの新しい絵画グループを支えたフランスの評論家のミシェル・タピエのことではないかと思います。タピエに敬意を捧げた1枚ですね。デュビュッフェの個性がよく表れた作品です。


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アルベルト・ジャコメッティの『婦人、壊れた肩』です。典型的なスタイルの彫像ですね。


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次もアルベルト・ジャコメッティの『大きな座っている裸婦』です。あまり見ることのない彼の絵画作品です。日本人の矢内原をモデルにした作品を思わせる構図・スタイルですね。ぎりぎりまで切り詰めた禁欲的な芸術。音楽のミニマル・ミュージックを連想してしまいます。


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キルヒナーがないなと思っていたら、こんなところにありました。
エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーの『盥(たらい)周りの二人の女 (Zwei Frauen am Waschbecken)』です。キルヒナーもナチスに《頽廃芸術》の烙印を押された一人です。彼はそのショックから立ち直ることができず、ピストル自殺を遂げます。悲しい歴史です。
この作品は色彩的にはキルヒナーらしい作品ですが、実にシンプルに描かれたモダンな作風に強い感銘を受けます。先進的な画家であったことを再認識させられました。


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アンディ・ウォーホルの『ゲーテ』です。色んな色の組み合わせの作品があります。この作品がここにあるのは、ここフランクフルトがゲーテの生地で、この作品のもととなった有名なゲーテの肖像画はシュテーデル美術館の所蔵だからでしょう。


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実際、アンディ・ウォーホルがここに来館して、ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバインの描いた『ローマのカンパーニャにおけるゲーテ (Goethe in der romischen Campagna)』の前で撮った写真が展示されていました。


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このあたりで、シュテーデル美術館の作品鑑賞を切り上げ、アンディ・ウォーホルも敬意を表したゲーテの生家を訪問してみましょう。
美術館を出ると、なんと暖かそうな陽射しが・・・どんどん気温が上がりそうな気配です。いいですねえ。美術館の前のシュウマンカイの通りはドイツには珍しく、プラタナスの並木が綺麗です。


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次は向かうゲーテハウスへは地下鉄に乗って移動しましょう。マイン川越しには晴天のもと、マインハッタンの高層ビル群が見えています。


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地下鉄の駅がどうしても見つからず、結局、美術館前のバス停から、バスで駅に戻ることにしました。やがて、46番のバスがやってきました。


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また、バスの車窓から、街並みを眺めているうちにフランクフルト中央駅の駅前バスターミナルに到着。


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駅前から、今日、3度目の出発です。今度はお昼ですが、まだまだ、空気が寒いままです。


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今度は徒歩はやめて、トラムで行くことにします。11番のトラムに乗ります。


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トラムの車内は結構、混み合っていますが、何とか座れました。それなりに疲れています。


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レーマー広場前の停留所でトラムを下ります。

シュテーデル美術館から中央駅経由でレーマー広場までの移動を地図で確認しておきましょう。


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レーマー広場前へも今日は2度目です。パウルス教会の前の広場には、朝は並んでいなかったテーブルが置かれ、オープンテラスのカフェになっています。好天ですからね。寒いけど・・・


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朝は閑散としていましたが、さすがに観光の中心地です。人で賑わうようになってきました。


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ここからはゲーテハウスはすぐです。前回のフランクフルト訪問時もこのあたりを散策したので、迷わずに行けそうです。


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旅はオランダから~フランクフルトはやっぱり、ゲーテの街

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/9回目

レーマー広場から少し歩き、そろそろゲーテハウスかなと地図を見ながら探そうとすると、何と目の前がゲーテハウスでした。

ゲーテハウスまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ゲーテハウスはゲーテの生家ですが、その入口は隣に建てられたゲーテ博物館にあります。ヨーロッパの著名な人物の生家は、ほとんどこの形式ですね。


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フランクフルトカードを提示して、割引料金で入館チケットを購入します。半額の1人3.5ユーロです。チケットの裏面に建物の見取り図が印刷されているのは便利です。


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エントランスからは、いったん庭園に出ます。この庭園もなかなか綺麗なのですが、ゲーテの生家への通路に過ぎません。


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ゲーテの生家は塀をくぐった先にあります。


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塀をくぐると、ゲーテの生家の中庭に出ます。つまり、生家の裏手です。それにしても、立派な大きな家なのに驚きます。ゲーテの父は皇帝顧問官、母はフランクフルト市長の娘で、ゲーテ家はフランクフルト屈指の名家だったそうです。そういう裕福な家庭の出身だからこそ、ゲーテのような知的な人物が育ったのかと妙に納得してしまいます。


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大屋根は、見上げるほどに聳え立っています。4階までありそうです。


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まず、1階のフロアを見て回ります。中庭から入ったので、台所に出ます。立派な台所です。左手のかまどは、隣の食堂のストーブの焚口も兼ねています。


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食堂です。家族の団欒の場となっていました。右奥のストーブの裏は台所のかまどにつながっています。


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玄関の間です。玄関を入ると、こんな感じです。


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装飾の綺麗な手摺りの付いた階段を上って、2階に上がります。


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表の通りに面した中央の間です。大きな窓から明るい光がはいり、優雅なサロンになっています。中国風の壁紙が貼ってあるので、『北京の間』とも呼ばれていました。


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奥にある音楽室です。


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階段を上り、3階に上がります。


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3階の奥は妹コルネーリアの部屋です。女性らしいしつらえになっています。


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この部屋はがらーんとしていますが、ゲーテはこの部屋で1749年に誕生しました。


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ゲーテの母の部屋です。


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絵画の間です。壁には多くの絵画が並んでいます。音楽や美術の芸術的な環境でゲーテは育ったんですね。


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ゲーテの父の部屋です。ぎっしりと並んでいる本は法律関係のものが多いそうです。ゲーテの知識もこの書籍で育まれたようです。


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さらに4階に上がります。屋根の直下のフロアです。窓からは小さな中庭が見下ろせます。


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詩人の部屋です。ゲーテが著作に励んだところです。


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この机で数々の名作が生まれました。『若きウェルテルの悩み』、『ファウスト』の初稿などです。


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人形劇場の部屋です。妹と一緒に自作の人形劇を披露したそうです。


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このゲーテの生家を見て、ゲーテがいかに裕福な家の出身で、知的な恵まれた環境で育ったことを実感しました。その有利な条件を活かして大成したのはゲーテ自身の努力と研鑽によるものですけどね。

昨年の旅で、ヴァイマールのゲーテの没した家を見たので、ゲーテを巡る旅もこれで完結です。今回の旅では、ウィーンでゲーテの《若きウェルテルの悩み》が原作のマスネのオペラ《ウェルテル》を見るので、ちょうど記念になります。併設したゲーテ博物館では、《若きウェルテルの悩み》の古い本の展示もありました。それもパリで刊行されたフランス語訳の本です。オペラ《ウェルテル》はフランス語のオペラなので、ぴったりかな。


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ゲーテ博物館には、有名なゲーテの肖像画、ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバインの描いた『ローマのカンパーニャにおけるゲーテ』の古い模写がありました。シュテーデル美術館で本物の絵を見損ねたので、ここで代わりに鑑賞。


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そのほか、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの絵も展示されていました。必見です!

『葦の中の白鳥』です。素晴らしいです。


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『夕日の下の柳の茂み』です。これも素晴らしい!


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ゲーテハウスの出口です。ゲーテのシルエットが見送ってくれます。お洒落です。


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十分に堪能して、ゲーテハウスの外に出ました。


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この隣の建物がゲーテの生家です。全景を写真に収めるのは大変でした。それくらい立派な家です。


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玄関の扉の上部です。見事な細工が施してあります。


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これにて、フランクフルトに途中下車(トランジット)しての日程は完全終了としましょう。早朝から歩き回ったので、空港でゆっくりしましょう。空港に戻り、アムステルダムへのフライトです。


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旅はオランダから~フランクフルトからアムステルダムに一ッ飛び・・・すわ、1大事、ホテルに入れない!

2013年4月4日木曜日@東京~フランクフルト~アムステルダム/10回目

フランクフルトでの日程は完了しました。
ゲーテハウスを出て、ハウプトヴァッヒェまで歩きました。


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歩いたルートを地図で確認しておきましょう。


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この地下にあるハウプトヴァッヒェ駅に下りて、そこから空港行きのSバーンに乗ります。途中の駅でフランス国鉄のTGVとすれ違います。えっ、ここはどこだっけ?って、一瞬、混乱します。TGVはフランクフルトまで乗り入れているんですね。


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無事、早めの時間に空港に着き、荷物を受取り、カフェでフランクフルトソーセージを購入し、ANAでもらったワインとサンドイッチと水を片付けながら休憩です。


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荷物検査を抜けて、搭乗口に向かいます。途中、ドームのような場所があり、モデルプレーンが吊り下げられています。面白い装飾ですね。


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アムステルダム行のルフトハンザの飛行機に乗り込みます。比較的空いています。羽田でお姉さんが苦労して変更してくれた席は非常出口の横の席でした。カバンを足元に置いちゃ駄目ということで取り上げられましたが、問題ありません。非常出口を利用することにはなりたくないですけどね。窓からの景色をちょっと主翼が邪魔しますが、これくらいは仕方ないでしょう。


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この機内でもサンドイッチとコーラをいただきました。ヨーロッパは短距離でも、何か軽食を出してくれます。日本との文化の違いでしょうか。


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あっという間にアムステルダム上空です。降下するときに雲を抜けるまでかなりの時間がかかりました。そうとう厚い雲です。ということで、アムステルダムはどんよりしたお天気でおまけに寒い!

ベルトコンベアーで流れてきたスーツケースを無事にゲット。一度、ロストバゲッジを経験してからは、スーツケースを手にするまでは、結構、スリルです。
空港からはバスで市街地に向かいます。そのためには、まず、空港の鉄道駅の窓口に行き、日本のSUICAのようなカード、OVチップカードを購入しましょう。


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無記名OVチップカードを2枚購入し、それぞれ20ユーロ、チャージしてもらいます。オランダ全国のバス・トラムで有効なカードです。1枚7ユーロ50セントで5年間有効です。


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空港ビルを出て、バスターミナルに向かいます。空港ビルには、空港の名前であるスキポール(Schiphol)の文字が見えます。


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空港のバスターミナルは大きなバスターミナルです。197番のバスに乗るので、そのバスの停まるところを探しましょう。


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ようやく目的のバス停を見つけることができました。待っていると、197番のバスはすぐにやってきました。乗ろうとすると、運転手がどこに行くのと聞いてきます。ミュージアム広場と答えると、反対側のバス停から乗ってねとのこと。エッ?ここが始発ではないのですね。反対方向があるとは思っても見ませんでした。危ない、危ない。運転手さんありがとう。早速、向かい側のバス停に移動。


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お蔭で正しい方向の197番のバスに乗ることができました。もちろん、先程購入したOVチップカードを機械にぴっとかざして、チェックインします。下りるときにまた、忘れずにぴっとかざして、チェックアウトしないといけません。

バスはビュンビュン走ります。アレッと気づくと、バスしか走っていない道路です。バス専用の道路があるんです。これは凄い。街中に入ると、バスはトラムの線路上を走ります。トラムの線路内は、バスとタクシーとパトカーが共有しているようです。これも日本は見習うといいかもね。一般の自動車のスピードも凄いけど、道路脇の整備された自転車道路を走る自転車が物凄いスピードで、殺気立って走ります。歩行者は、自動車より自転車に気を付けないといけないようです。
ミュージアム広場には、予定通り、30分弱で到着です。専用バスレーンの効果でしょう。


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バス停からちょっと道に迷いましたが、すぐに間違いに気が付き、ほとんど時間ロスなく、ホテルPark Boutique B&Bに到着。表示があまりに小さくて見つけるのに苦労しましたけどね。ドアに小さく表示されているだけです。


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近寄って、確認してみます。


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でもこれからが大変。ドアチャイムを押すと返事があったのだけど、それ以降は返答なし。どうもホテルとは関係のない人が応対したようです。仕方がないのでホテルに電話を掛けると、これからこっちに向かうとのこと。どうも、ここにはホテルの人は常駐していないようです。鍵を手にした女性が通りかかったので嬉しそうにしたら、私じゃないわよという感じで笑いながら通り過ぎていきました。残念! 隣の建物はレストランなので、じっとドアの前に立ち尽くすsaraiと配偶者は奇異に見えることでしょう。


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かなり待たされ不安になりましたが、再度電話したら、今向かっていると言われ、さらに待つことしばし。ようやく家主が現れ、宿に入れました。足を置く場所もないような梯子のような狭い螺旋階段を荷物をもって、4階まで上がります。見かねた大家さんが、配偶者の荷物を途中から持ってくれました。が、私達に用意された部屋は、サウナ付き! 見晴らしもよくで素晴らしい! これは安くてお得な宿に出会えました。
部屋はそれなりに広く、ベッドのサイズも大きい。


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部屋の中のバスルームには、シャワーのみ。


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部屋の外に共用のサウナがありますが、このフロアに泊まっているのは我々だけです。事実上、専用サウナです。隣のドアがサウナの入口です。バスタオルを巻いて、移動すればいいでしょう。


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これがサウナ。ゆったりした広さです。


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部屋の窓からは、オランダらしい煉瓦造りの重厚な家々が見えます。


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窓を開け放つとこんな感じの街並みが見えます。しかし、寒いので、窓を閉めて、暖房を最強にセット。


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早速、サウナに入って、旅の疲れを癒します。サウナから戻ると、もう、夜の帳が下りてきました。窓の外を見ると、すっかりと暗くなっています。と、窓の外に変なものがあります。梁のようなものが突き出ています。これは家具などの大きなものを部屋に引き上げるための道具でしょうね。階段が狭くて、とても大きなものは持ち上げることはできません。


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今日は早朝からフランクフルトを歩き回り、長い1日でした。早めに休みましょう。では、おやすみなさい。

明日はオランダ在住のブログ仲間の友人とエルミタージュ美術館でランチを一緒に食べ、夜はコンセルトヘボウでハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のブルックナー8番を聴きます。とても楽しみです。

次回を読む:《2日目:アムステルダムでゴッホとブルックナー》


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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