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ザルツカンマーグートへ小旅行:レールジェットの贅沢なプレミアムクラスを初体験

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/1回目

旅の18日目です。

今日からウィーンを飛び出し、ザルツカンマーグート地方へ3泊の小旅行に出ます。世界遺産の街ハルシュタットとマーラー、クリムトゆかりのアッター湖を訪ねるのが主目的です。

田舎への小旅行なので身軽が良いのですが、ザルツカンマーグートは山間部なのでウィーンよりはずっと寒いだろうし、お天気の変化にも対応しないといけないので、それなりの準備は必要です。厳選した品々を小さい方のスーツケースに入れ、残りは大きい方のスーツケースに詰め変えてウィーンで滞在しているホテルに預けます。荷物が1つになれば、それなりに動きは楽でしょう。

まずは、世界遺産の街ハルシュタットHallstattに向かいます。
いくつも電車を乗り継ぐ鉄道の旅となりますが、狙いはゼメリング鉄道Semmeringbahnを体験すること。このゼメリング鉄道も世界遺産です。

小旅行のルートを地図で確認しておきましょう。


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出発駅のウィーン・マイドリング駅Bahnhof Wien Meidlingに向かいます。ホテルからトラムに乗りウィーン中央駅(ウィーン・ハウプトバーンホフWien Hbf )へ。


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ウィーン中央駅は真新しい駅で、初めての利用です。プラットホームは新しくて立派ですが、まだショップなどもなく閑散とした感じです。


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ウィーン中央駅からSバーンに乗ると、あっという間にウィーン・マイドリング駅Bahnhof Wien Meidlingに到着。この駅を利用するのも初めてです。


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ウィーン・マイドリング駅からはグラーツGraz行のレールジェットに乗ります。レールジェットが停車しているホームに移動。


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このレールジェットに乗って、ゼメリング鉄道を経由して、グラーツの1つ手前の停車駅ブルック/ムールBruck an der Murまで行きます。そこで乗り換えて、ハルシュタットに向かいます。鉄道チケットはネットで格安チケットSparSchiene Osterreichを購入済。列車を4つ乗り継ぐ列車指定のチケットです。2人で58ユーロ。


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このチケットでレールジェットのファーストクラスの自由席に乗ることができますが、贅沢をしてファーストクラスのさらに上のプレミアムクラス(ビジネスクラス)に乗ります。一度体験してみたかったんです。プレミアムクラスに乗るためには、プレミアムクラスの指定席チケットを買う必要があります。全席指定ですからね。たった2時間弱の指定席チケットですが、2人で30ユーロ。結構、高価です。それでも低価格チケットを購入するために、ずい分苦労しました。このブルック/ムール乗り換えにすることで、低価格チケットがゲットできたんです。


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レールジェットのプレミアムクラスの車両がどれか分からないので、レールジェットの車両の前に立っていた女性車掌さんにプレミアムクラスの車両の位置を訊くと、何故か「ブルック/ムールまで行くの?」と訊かれました。そうだと答えると、乗る車両とドアの位置を教えてくれました。一番先頭の車両でした。


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車両に乗り込む前にホームを眺めると、相変わらず女性車掌さんが列車の前に立っています。乗客に案内するためなのかな。親切な車掌さんですね。


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プレミアムクラスの車両に乗り込みます。車両内のドアのガラスには、Businessの文字が見えます。プレミアムクラス(ビジネスクラス)を意味しています。


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プレミアムクラスの車両はコンパートメントに仕切られていますが、ドアはなくオープンになっています。


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プレミアムクラスの車両内を見渡した後、女性車掌さんの発言の謎は解けました。何と、プレミアムクラスの車両(ファーストクラスの車両の一部)に乗車したのは我々だけだったんです。つまり貸切ということです。ですから、プレミアムクラスの車両について尋ねたsaraiはブルック/ムールまで乗車することが分かったんですね。
saraiと配偶者の席にだけ、指定席の情報が表示されていました。


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プレミアムクラスはまあ、実に快適な車両です。座席も素晴らしい。


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向い合せの人と足がぶつからないように、座席の位置がずれています。横2列の座席で、片側通路です。したがって、座席はとても広く、もちろん革張り。座席の両脇にも小さなテーブルがあり、取り出し式のテーブルも付いています。


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もちろんリクライニングも出来、ふくらはぎの部分も持ち上がります。が、慣れない操作にsaraiは四苦八苦。


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電源もあるし、使いませんでしたが無料の無線LANも装備しているようです。
座席には、このレールジェットのパンフレットが置いてあります。


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パンフレットには、色々な列車情報が記載されています。
これは停車駅の時刻表です。


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車両をチェックしながらはしゃいでいるうちに、レールジェットは発車。ウィーンの市街地をゆっくりと走り抜けていきます。


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車両の端の壁には液晶パネルが取り付けられていて、色々な情報が表示されます。
これは時速と停車駅の情報です。ゼメリング鉄道区間での停車駅はゼメリングSemmering。1時間以上も先です。


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次に地図情報に切り替わりました。地図上に現在位置が表示されます。飛行機のフライト情報と同じですね。


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地図がズームアップして、詳細情報になります。


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貸し切り車両に乗って、何かと楽しく飽きることがありません。レールジェットは順調に走っていきます。



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ザルツカンマーグートへ小旅行:レールジェットは一路、ゼメリング鉄道へ

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/2回目

貸し切り状態のレールジェットの贅沢なプレミアムクラスを満喫して楽しんでいると、プレミアムクラスには無料ドリンクとクッキーが付いているということで、若い新米のボーイさんがお好みのドリンクは何かと訊いてきました。コーヒーをお願いします。同時に、先ほどの女性車掌さんが検札に来ました。お二人に写真を撮ってよいかと聞くと、若いボーイさんには断られてしまいましたが女性車掌さんは快く応じてくれました。サービスを心得た仕事ができるという感じの素敵な女性です。配偶者の評価が高いです。


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気持ち良く旅がスタートです。
すぐにコーヒーが運ばれてきました。ちゃんと陶器のカップで出してくれ、クッキー付きです。


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saraiはコーヒーを飲みながら、すっかりリラックスムードです。


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シートのリクライニング機能を完全にマスターして、ご機嫌です。


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ゼメリング鉄道はまだまだ遠い彼方です。レールジェットは緑の野原の中を快速で走ります。


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この辺りはワイン畑が広がっています。


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小さな綺麗な街を通り過ぎていきます。


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街を過ぎると、また美しい野原が広がります。


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野原には、綺麗な家々が点在しています。美しい自然環境ですね。


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最初の停車駅、ウィーナー・ノイシュタット駅Wiener Neustadtです。


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これが液晶パネルの表示。ぴったり定刻で走っていることが分かります。ウィーン・マイドリング駅から25分です。


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ウィーナー・ノイシュタット駅を出ると、またまた緑の野原です。


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液晶パネルの表示では、ゼメリング駅まで後30分ちょっと。ゼメリング鉄道はゼメリング駅の手前まで続く上り勾配のジグザグの鉄道線です。ゼメリング鉄道もそろそろでしょう。


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まだ平坦地を走っているので、時速140kmのスピードです。


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緑の野原と遠くの林の中をレールジェットが走っていきます。


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また、綺麗な街並みを通り過ぎていきます。


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線路沿いの高台にピンク色の花の咲く木々が見えます。春らしい風景です。


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小高い山が少しずつ近づいてきます。


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少し山間に入ってきました。いよいよゼメリング鉄道のようです。


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まだ周りは平坦地で、小さな工場も見えます。農業機械の工場でしょうか。周りは平坦とはいえ線路は、少しずつ上り勾配になってきました。


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ゼメリング鉄道が楽しみになってきました。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:魅力的なゼメリング鉄道の旅

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/3回目

ウィーン・マイドリング駅から乗ったレールジェットは45分ほどでゼメリング鉄道Semmeringbahnへさしかかります。
鉄道線に沿って流れるシュヴァルツァ川Schwarzaの岸辺には美しい緑の野原が広がり、可愛い家々が点在します。鉄道線は次第に高度を上げていきます。この辺りは、パイエルバッハ=ライヒェナウPayerbach-Reichenauです。レールジェットの左側の窓からは、低い山々が向こうに見えています。オーストリア・アルプスの東端の前山です。


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レールジェットはシュヴァルツァ川に沿ってぐんぐん走っていきます。


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レールジェットはまわりの野原からは高い所を走ります。シュヴァルツァ川の川面もちらちらと見え隠れするようになってきます。


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レールジェットの進行方向には、白銀に輝くアルプスの峰が遠望できます。


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ゼメリング鉄道の峠にあるゼメリング駅まで、あと25分ほどという液晶パネルの表示。これから30分程、ゼメリング鉄道が楽しめます。


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ゼメリング鉄道はウィーンからトリエステTrieste(イタリア)に至るオーストリア国鉄の南部本線Sudbahnのうち、オーストリア・アルプスの東端の分水嶺を越える区間の名称です。グログニッツGloggnitzからミュルツツーシュラークMurzzuschlag間の直線距離にして約10キロメートル、実際は急峻な峠を上るために蛇行しているので29キロメートルの区間です。高度差は麓の標高439mから最高地点の標高898mと、450mもあります。それでもアルプス越しにしては思ったほどの高度差ではありません。その理由はアルプスと言っても、ほとんど東の端っこなので、峠の高さが標高1000mを切っているんです。もう少し東側を迂回すれば、ハンガリーの平原を通り抜けることも可能です。現在はトンネルの工事を始めているので、ゼメリング鉄道は本線から外れることになるかもしれません。それでも、アプト式を使わない山岳鉄道の開祖としてのゼメリング鉄道の歴史的意義は消えることはありません。開通したのは1854年、今から160年も昔です。皇帝フランツ1世の弟ヨハン大公がこの路線の建設を強く望み、彼の命を受けたカール・フォン・ゲーガCarl von Ghegaが尊い犠牲者を出しながら開通にこぎつけました。ゼメリング鉄道はヨハン大公鉄道Erzherzog Johann-Bahnとも呼ばれるそうです。

ゼメリング鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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レールジェットはアルプスの方に向かってぐんぐん進みます。そのうちに左方向に大きく迂回を始めて、進行方向の左に大きなアーチ橋が見えてきました。シュヴァルツァタル橋Schwarzatal-Viaductです。


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シュヴァルツァタル橋の上からは、清冽な流れ、シュヴァルツァ川が見下ろせます。


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左に弧を描きながらシュヴァルツァタル橋を渡っていくレールジェットの後続部分を見ることができます。


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左に迂回しながらシュヴァルツァ川を渡り切ったレールジェットは、先ほどとは逆の方向に向かってシュヴァルツァ川の対岸に沿って走っていきます。この迂回でどんどん高度を上げていきます。シュヴァルツァ川の岸の高台には綺麗な家々が並びます。


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パイエルバッハPayerbachの街はシュヴァルツァ川の両岸に分かれており、この家々はゼメリング側です。可愛い街ですね。


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レールジェットはパイエルバッハの街を通り過ぎて、山に向かって走ります。


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沿線の木々は若葉が芽吹き始めています。


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通過しているのはキュブ駅Kubでしょうか。ここが標高543m。ちょうど100mほど高度を上げたことになります。


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キュブ駅の先にはまた、アーチ橋が見えます。このゼメリング鉄道には16本のアーチ橋があります。


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アーチ橋を渡り終えると、このアーチ橋を左に旋回して渡ってくるレールジェットの後続部分が見えます。


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レールジェットの最後尾もアーチ橋にさしかかります。


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ずい分、山を登ってきました。遠くの平地が低く見えています。


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高く見えていた山々もレールジェットと同じくらいの高さに見えてきます。


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1つ目のトンネルを抜けてきました。このゼメリング鉄道にトンネルは全部で16本あります。


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鉄道はなだらかな緑の斜面の上を走り、美しい眺望が楽しめます。


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ゼメリング鉄道を走り出して、まだ10分も経過していませんが、蛇行しながら美しい山間を抜けていく体験は特別なものです。ゼメリング鉄道の旅は続きます。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ゼメリング鉄道の絶景を行く

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/4回目

ゼメリング鉄道Semmeringbahnはアプト式を使わない山岳鉄道の開祖としての歴史的意義を認められて、ユネスコの世界遺産に認定されています。
そのゼメリング鉄道ももう少しで半ばあたりになります。


ゼメリング鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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山間を縫って走るゼメリング鉄道ですが、緑の斜面の向こうに美しい眺望も楽しめます。


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なだらかな緑の丘陵の中をレールジェットはゆっくりと上っていきます。


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ゼメリング鉄道にさしかかる前は、緑の美しい平坦な大地をレールジェットは時速150キロ以上のスピードで快適に走りましたが、ゼメリング鉄道の上り勾配にさしかかると列車のスピードがグ~ンと落ち時速50キロを切ることもあります。現在は時速60キロです。


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周りの木々も美しい風情です。


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レールジェットの通路やトイレのある部分にも液晶パネルが取り付けられています。今はがくんとスピードが落ち、何と時速5キロです。


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列車は喘ぎながら上って行きます。液晶パネルの地図で確認すると、現在はアイヒベルク駅Eichbergを通過して、クラム・ショットウィーン駅Klamm-Schottwienに近づきつつあります。標高は600mを越えました。それでも最高地点までは300m以上上っていかないといけません。


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現在の時速は50キロです。ゼメリング鉄道区間の終点ミュルツツーシュラークMurzzuschlagまではまだ30分ほど走るようです。


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山間の向こうの谷間には、高速道路の高架橋が見えています。ゼメリング鉄道のアーチ橋の風情はありませんね。


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レールジェットは大きく左に旋回しながら進んでいきます。


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クラム・ショットウィーン駅を過ぎて左手に、クロイツベルガー・ムジークフェラインkreuzberger musikvereinというローカル色あふれる建物があります。ここを本拠地としている音楽団体のようで、定期的にコンサートを開いているようです。演奏しているのは民俗音楽でしょうか。


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ゼメリング鉄道はトンネルも多く、トンネルを抜けるとガラリと風景が変わるので驚きの連続です。ゼメリング鉄道は山の高いところを通っていて、実に眺めが素晴らしいです。もう、標高700mを越えています。


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2人ではしゃぎながら独占した車両を行き来して、ベストスポットの写真を撮りまくります。


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また、アーチ橋を渡っていきます。


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折角のプレミアムクラスですが、写真を撮りながら周りの風景を楽しむのが忙しく、席をあたためる暇がありません。まあ、ほかに乗客がいないので、迷惑をかけることもありませんけどね。


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緑の丘陵の連なりがとても綺麗です。


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レールジェットは蛇行するゼメリング鉄道をゆっくりと進んでいきます。


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左手にブライテンシュタインBreitensteinの村の家々が見えてきました。ブライテンシュタイン駅を過ぎると、次のゼメリング駅はすぐの筈です。


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ブライテンシュタインの先のトンネルを抜けると、2層アーチのカルテリンネ橋Kalte-Rinne-Viaductが見えてきます。ゼメリング鉄道を代表するアーチ橋です。


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レールジェットの後続部分もポラーオズヴァンド・トンネルPolleroswand-Tunnelを抜けて、カルテリンネ橋を渡ってきます。


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最後尾もトンネルを抜けて、カルテリンネ橋を渡ってきます。このアーチ橋を進むレールジェットの車両の写真がベストショットです。車両の中からは、アーチ橋の全貌を撮影できないのが残念です。沿線から、この光景を見たいものです。


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もう、ゼメリング鉄道も残り少なくなってきました。ゼメリング駅もすぐでしょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:ゼメリング鉄道の旅、完結!

2013年4月21日日曜日@ウィーン~ゼメリング鉄道~ハルシュタット/5回目

ゼメリング鉄道Semmeringbahnの最高地点に近づいていきます。


ゼメリング鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。


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現在、ブライテンシュタインを過ぎたあたりで標高800mくらいです。まわりには岩山がそそり立っています。


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また、アーチ橋が近づいてきます。2層アーチのアドリツグラーベン橋Adlitzgraben-Viaductです。


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アドリツグラーベン橋をレールジェットが渡っていきます。絶景です。


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遠くに見えていた雪山がだんだん近づいてきます。


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ゼメリング駅Semmeringに到着です。ここは標高896m、ほぼゼメリング鉄道の最高地点の峠です。


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ちょうど逆方向の電車がホームに入ってきました。


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液晶パネルを見ると、4分ほどの遅れが出ています。ほとんど停まりかけるほど、のろのろと走ることもありましたからね。


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3分遅れでゼメリング駅を発車しました。乗り継ぎもあるので、これ以上遅れが大きくならないことを願うばかりです。


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ゼメリング駅にはまだ雪が残っています。春とは言え、さすがに高い山の上はまだ寒いようです。


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ゼメリング駅を出ると、ちょっと長めのトンネルに入ります。単線並列のゼメリングトンネルSemmering-Tunnel、約1500mの長さです。単線並列になっているのは、単線の旧ゼメリングトンネルAlter Semmering-Tunnelが元々あって、単線の新ゼメリングトンネルNeuer Semmering-Tunnelが新たに建設されて、複線化されたためです。新トンネルは旧トンネルよりも80mほど長くなっています。saraiの乗ったレールジェットは歴史ある旧トンネルを走りました。もっとも、中は暗くて何も見えませんでしたけどね。
このトンネルを抜けると、一気にスピードを上げて下りはじめます。並行して立派な道路(S6の高速道路?)も通っています。


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ゼメリング鉄道はしばらくこの道路と並行して走ります。地形的に道路は見え隠れします。


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沿線は草原でのどかですが、遠くの山には雪が見えています。


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綺麗な村が見えてきました。シュタインハウス・アム・ゼメリングSteinhaus am Semmeringです。標高が838mで、最高地点からは60m下っています。


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近くの山には、スキーの素晴らしいゲレンデも見えます。ウィンターリゾートの村なんですね。


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結構、大きな村です。村というよりも街と言ったほうがよさそうです。


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ゼメリング鉄道は緑の野原をぐんぐん下っていきます。


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素晴らしい景色が広がっています。


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ゼメリング鉄道の区間の最終地点、ミュルツツーシュラーク駅Murzzuschlagに到着しました。ここは標高681mです。最高地点との高低差は約300m。センメリンク鉄道はグログニッツからの高低差は約450mですから、センメリンク鉄道はグログニッツ側のほうが急峻で、ミュルツツーシュラーク側は緩やかです。


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ゼメリング駅からミュルツツーシュラーク駅への下りは快調だったので、ゼメリング駅での遅れをほとんど取戻し、ほっと一安心です。


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ゼメリング鉄道はこの区間で完了。このゼメリング鉄道を楽しむなら、絶対に左側(ウィーンの方から行く場合)に席をとりましょう。右側の窓はずっと山斜面で、何も見えませんよ。
また、前に書いた通り、2012年から新しいゼメリング基底トンネルSemmering-Basistunnelの建設が始まっています。これはゼメリング鉄道の区間、グログニッツからミュルツツーシュラークまでの間を27キロのトンネルにしてしまうものです。現在ゼメリング鉄道を通過するために45分の時間を要していますが、これがゼメリング基底トンネルでは30分短縮され、たった15分で通り抜けるようになります。完成予定は10年後の2024~2025年。その折には、ゼメリング鉄道は完全にローカル観光鉄道になってしまいます。ゼメリング鉄道を楽しめるのは、ここ10年の間です。
この後、さらに電車を乗り継ぎながらハルシュタットに向かいます。


次回を読む:18日目-2:ハルシュタットへの鉄道の旅 (5)

前回を読む:17日目:ウィーンで音楽三昧、4日目 (5)




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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

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