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ザルツカンマーグートへ小旅行:クリムトゆかりのアッター湖・・・カンマ―城の並木道とクリムトの道

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/11回目

相変わらず、どこにも預けられなかった荷物を引きながら、カンマー城Schloss Kammerの正面にやってきました。


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ところが、正面の扉は閉まっているような感じです。saraiが近くまで行って確認しますが、やはり開いていないようです。


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これがカンマ―城の銘板です。1249年からの歴史が刻まれています。750年以上の長い歴史です。


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扉の鉄柵の間から手を差し込んで、門内のカンマ―城の様子を写真に収めました。


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城内の見学はあきらめましょう。正門の前から続く美しい並木道です。


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美しい並木道をぶらぶらと歩いていきます。途中でカンマ―城を振り返ります。このカンマー城前の並木道はクリムトの絵画を彷彿とさせます。この風景を題材にしてクリムトは有名な風景画を描いています。


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もう少し離れたところから並木道を眺めます。こちらの方がクリムトの風景画のイメージに近いでしょうか。カンマ―城には入れませんでしたが、並木道からカンマー城が見れれば十分です。


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並木道の端からカンマ―城の方を眺めます。カンマ―城はあまりよく見えませんが、並木道の美しさは格別です。


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すぐ近くにクリムトセンターを発見。探す手間が省けました。


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クリムトセンターの案内板も立っています。


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クリムトセンターは今日の月曜日は休館なので明日行くつもりなのですが、クリムトセンターの建物を偵察しましょう。クリムトセンターの建物の1階はカフェになっていて、このカフェは今日も営業中です。クリムトセンター自体はカフェの2階にあり、小さなオフィスという感じです。ウィーンのレオポルド美術館と提携しているそうなので期待していましたが、少しがっかりの感じです。とりあえず、クリムトセンターの1階にあるカフェで休みましょう。暖かい陽射しを浴びて、多くの人がお茶しています。カンマー城や並木道、アッター湖を眺めながら配偶者はアイスコーヒー。


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saraiはコーラを飲み、アッター湖とカンマ―城に乾杯。


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現在は朝のお天気が信じられないぐらい晴れ渡り、とても暑く、冷たい飲み物が喉を潤してくれます。ついでにクリムトセンターにもコーラで乾杯! クリムトセンターの壁にはクリムトの姿が大きく描かれています。アッター湖で寛ぐクリムトですね。


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お茶しながら、これからの行動を検討します。今日の宿はここから2キロ程先で、ここからバスかタクシーか、または歩いてくるようにと案内されてます。ちょっと歩くには遠いのですが、その道は《クリムトの道Klimt Themenweg》として整備されているアッター湖畔の道です。明日出直して、クリムトセンターと《クリムトの道》を楽しむ予定だったのですが、クリムトセンターはそれほどの魅力はなさそうだし、今湖畔の道をブラブラ歩きたい気分です。絶好のお天気ですからね。荷物を引きながらになりますが、アッター湖畔を散策しながら宿に向かうことに決定です。

《クリムトの道》を示す標識が立っています。ここから《クリムトの道》の散策をスタートします。


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《クリムトの道》の右側は瀟洒な建物です。


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左側は公園(シュロスパルク)の緑に挟まれています。


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この道を湖畔の方に向かって歩いていきます。


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道の傍らに児童公園が見えます。平日の午後ですが、家族の憩う様子に気持ちが和みます。


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湖畔に出ましたが、湖畔にも家族の憩う姿が見られます。平安を感じさせる風景に海外にいることを忘れ、人間の原点に帰ったような優しい気持ちに包まれます。


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湖岸からはさきほどのカンマ―城が湖上に浮かんで見えています。


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《クリムトの道》は歩き始めたばかり。《クリムトの道》を歩き、今夜の宿に向かいます。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:美しきクリムトの道を往く

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/12回目

《クリムトの道Klimt Themenweg》を歩き始め、アッター湖畔を散策します。湖岸の先にはカンマ―城Schloss Kammerの姿が美しく見えています。


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この辺りはアッター湖Atterseeの北東端になります。ここから眺める湖面は素晴らしく綺麗なのですが、何よりもクリムトの風景画の景色そのものに感じます。


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クリムトは50枚ほどの風景画(カンバスが真四角なことが特徴ですね)を描いていますが、ほとんどはこのアッター湖で描きました。彼は湖面にボートを浮かべ、そこからの景色を好んで描いています。したがって、絵にはアッター湖の水面がよく登場します。実際のアッター湖の湖面を見て、まさにクリムトの絵の世界そのものだと感じました。緑色がかった湖面、少し水蒸気が上がり靄った湖面、軽いさざ波の立った湖面、すべてにクリムトの筆の跡を感じます。それらを楽しむべく、《クリムトの道》をゆっくり歩きます。


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カンマ―城もクリムトの風景画の世界の一つです。


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湖面の美しさにカンマ―城の姿がアクセントになり、ロマンティックな風景を醸し出しています。


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雲の下のアッター湖は幽玄な光の世界です。芸術家の心をインスパイアするに十分な力を持っていると感じます。


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アッター湖の北東端は狭い水路のようになっていて、対岸の小さな街もすぐ近くに見えます。


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遠くの方の湖面を見ると、まるでクリムトの風景画そのものの姿を呈していることに驚きます。


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湖畔沿いの《クリムトの道》はプロムナーデPromenadeとも呼ばれ、道の先には湖を渡る橋が架かっています。橋を渡って、対岸の湖畔に周り込めるようです。


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これが今まで歩いてきた湖岸のプロムナーデです。美しい湖畔です。


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湖畔に銅像があります。湖に浮かぶ舟を漕ぐ人の姿でしょうか。


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橋の上からの湖面の眺めです。顔を覗かせた太陽が湖面に反射しています。


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橋を渡り切り、対岸に出て、その湖畔からの美しい眺めです。


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《クリムトの道》はポイント毎に案内板が立っています。案内板には、その辺りから描かれたクリムトの風景画が紹介されています。


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対岸から見たカンマー城です。白鳥の群れがその眺めを飾っていますね。


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白鳥が近くに寄ってきます。何故か白鳥はこのあたりだけに集まっています。


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また《クリムトの道》の案内板です。この案内板はデラックス版で、クリムトの風景画がほぼ網羅されて紹介されています。


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全部で46枚の風景画が紹介されています。何枚かをご覧ください。

これは花咲く野原と湖からのカンマー城の眺めです。


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これはいずれもアッター湖の湖面と湖畔の建物です。


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これはカンマー城の並木道と野原の中の美しい建物です。


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いずれも名作ぞろいです。これらのクリムト作品を脳裏に焼き付けて、さらに《クリムトの道》を進みましょう。

散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:クリムトの道を堪能し、さらに湖畔を歩き、今夜の宿リッツルベルガー・ケラーへ

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/13回目

《クリムトの道Klimt Themenweg》からの美しい風景に魅了されます。アッター湖Atterseeに浮かぶ白鳥、対岸のカンマー城Schloss Kammer、絵になる絶景です。


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アッター湖の美しい湖面を眺めながら湖畔の散策を続けます。


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半分ほど歩いた所で《クリムトの道》は湖畔から外れます。垣根に挟まれた小路です。


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《クリムトの道》が湖畔から外れるのは理由があります。湖畔はずっとプライベートの船着き場なんです。そのため、湖畔には公道はありません。垣根の向こうにアッター湖が見えています。


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湖畔を外れた《クリムトの道》を歩いていると美しい建物があらわれます。


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また《クリムトの道》の看板がありました。


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この辺りで再び《クリムトの道》は湖畔に出ました。


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美しい湖面です。


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この後は湖畔から離れていくようなので、湖面をゆっくりと鑑賞します。


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何とも素晴らしい景観です。


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対岸のカンマー城も今や遠く離れて見えます。その手前の湖面の美しさは格別です。


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船着き場の先から湖畔を眺めます。


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ここで《クリムトの道》はお終いのようです。ここからは今日の宿に向かって、湖畔に沿った自動車道路の歩道を歩くことになります。


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これが湖畔から自動車道路まで歩いてきた道です。


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自動車道路、アッターゼー通りAttersee Strasseは高台にあり、湖畔を見下ろす感じになっています。途中遮る建物や樹木がなければ、すこぶる眺めがよいです。


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湖岸と反対の方向には教会の建物が見えます。


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湖畔にはリッチな人たちの別荘が続きます。いずれもプライヴェートな船着き場があります。夏場の湖水浴をしたりボート遊びをする人たちの楽しげな様子を思い浮かべながら、それらを見下ろす感じでブラブラ歩いていきます。10分ほど歩くと、アッター湖が見渡せるところに来ました。アッターゼー通りは起伏が大きくて歩くにはかなりハードですが、この素晴らしい眺めで疲れが吹っ飛びます。


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羨ましい別荘を見ながら、さらに10分ほど歩きます。また見晴らしがよいところに出ました。


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と、今日の宿のリッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerの看板を発見。ようやく宿に到着です。


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散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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この辺りからのアッター湖の眺めは最高です。この宿を選んだのは大正解。


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湖畔に見えるのは宿の船着き場のようです。できれば船着き場を歩いてみたいものです。


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ところでこの宿を選んだのは特別な理由があります。それは後でご説明しましょう。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:クリムトゆかりの宿リッツルベルガー・ケラーと船着き場

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/14回目

《クリムトの道Klimt Themenweg》を通ってアッター湖畔を今夜の宿に向かってきましたが、これはとっても気持ちの良い散策でした。歩いてきて大正解です。夕陽の輝く中、今夜の宿リッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerに入りましょう。


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この宿リッツルベルガー・ケラーは、クリムトも滞在し、この宿を絵に描いています。最近、サザビーズのオークションでこの宿を描いた絵は高額で売れたそうです。そういうクリムトゆかりの宿だから、今回宿泊してみることにしたんです。

宿のオーナーの女性に暖かく迎えられ、チェックインします。とても気持ちのよい女性です。宿泊にあたり、宿へのアクセス方法やクリムトセンターの休館日などの貴重な情報を丁寧にEメールで教えてくれたのも彼女でした。

チェックインを済ませ、宿泊する部屋に入りました。広々としたベッドに満足。


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家具調度は一般的なレベルですね。


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部屋の隅にはソファが置かれ、窓が開いています。


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窓辺に近づくと、窓の向こうにはアッター湖の眺めが広がっています。レイクビューの部屋です。


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これが窓からの眺めです。ちょうど正面の対岸にはカンマー城が小さく見えています。


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窓から身を乗り出して、撮影してみました。ホテルのテラス席も下に見えています。夕陽に輝くアッター湖の湖面も美しさの限りです。


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まだ時間が早いので、夕食前にホテルの周りを散策しましよう。部屋を出て、階段を下ります。壁には鹿の角が飾られています。いかにもザルツカンマーグートらしいですね。


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ロビー階には、卓球台が置いてあります。海外のホテルで卓球台とは珍しいですね。まるで日本の温泉旅館みたいです。


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ホテルのテラスに出ました。この展望のよいテラスでの食事は気持ちがよさそうです。今日はここで夕食を食べることに決定。


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この地方の民族衣装を着た女性がテーブルの準備中です。


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夕食を予約しましょう。屋内にもテーブルがあります。が、少しくらい寒くてもテラス席で夕食をいただきましょう。


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ところで、この宿の船着き場からクリムトが恋人のエミリー・フレーゲとともにボートに乗り込む写真が、レオポルド美術館に展示されていました。以前のクリムト展を見た時の記憶です。そういうわけで是非、この宿の船着き場を見ておきたいものです。宿のオーナーの女性のご厚意で、宿の船着き場に入れてもらうことになりました。湖畔の自動車道路アッターゼー通りを渡り、鉄柵を開けて階段を下ります。


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階段の上からはアッター湖の絶景。


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眼下に綺麗な木製の船着き場が見えます。


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階段を下りて、まっすぐに船着き場に進みます。


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船着き場にはいります。周りの湖面が綺麗です。


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船着き場では男性が作業中でした。年のころ、風体から、宿のオーナーの女性のご主人のように見えます。彼の言うことには、今はシーズンに向けての塗装中なので、椅子には座らないでねとのことです。ボートに乗れるか聞いてみると、まだボートも準備中だし、泳ぐのにも早いねと笑っていました。クリムトが遊んだ当時の船着き場とは異なるでしょうが、雰囲気たっぷりです。

周囲のアッター湖を背景に配偶者をパチリ。


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対岸には、カンマー城が夕日を受けて、白く輝いています。


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船着き場からは湖畔の高くなったところに、宿のリッツルベルガー・ケラーがどっしりと落ち着いています。


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まわりにも同じような船着き場が並んでいます。夏場の舟遊びは壮観でしょう。


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船着き場の見学に満足し、船着き場を後にします。


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これからホテルの周辺を散策します。


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ザルツカンマーグートへ小旅行:リッツルベルガー・ケラーでザルツカンマーグート料理を満喫

2013年4月23日火曜日@バート・イシュル~グムンデン~アッター湖/15回目

クリムトもこのリッツルベルガー・ケラーLitzlberger Kellerで舟遊びに興じていたそうです。そのリッツルベルガー・ケラーの現在の船着き場を見学して満足し、リッツルベルガー・ケラーの建物の前に戻ります。


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リッツルベルガー・ケラーの前を通り過ぎて、アッター湖の湖畔を散策します。


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近くに村落があり、数軒の店舗が並んでいます。これは魚屋さんですね。アッター湖の魚を取り扱っているのかな。お店の前にテーブルもあるので、レストランにもなっているのでしょう。


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こちらは正真正銘、魚料理レストランです。アッター湖の魚料理も魅力ですが、これからホテルのレストランで夕食なので残念ですがパス。


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散策もこの辺りで切り上げて、ホテルに戻ります。少し歩くとまた、ホテルが見えてきました。


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ホテル近くに戻ってきました。ザルツカンマーグートらしい綺麗な建物です。


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ホテルのロビーの壁にクリムトの描いたこの宿(リッツルベルガー・ケラー)の絵の複製画がかかっていました。


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クリムトは1900年から1916年にかけて定期的にアッター湖をエミリー・フレーゲとともに訪れて、数多くの風景画を描きました。1900年というと、マーラーがアッター湖を訪れていた4年後です。と言うことは、マーラーとクリムトがアッター湖畔でばったりという夢のような機会はなかったようですね。しかし、ほぼ同じ時期にウィーンを代表する大芸術家の2人がこのアッター湖を訪れていたのは偶然ではないでしょう。ザルツカンマーグートでも、あまり観光客の入り込まない閑静な地で落ち着いた芸術活動を展開したのでしょうし、鋭い感性の2人が選択した地はそれなりに芸術創造の糧になる何かがあったのでしょう。

宿のレストランで夕食をいただきましょう。


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まずはオーストリアのドナウ河畔、クレムス産の白ワインをいただきます。とても美味しいワインです。


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素晴らしく眺めの良いテラスには、地元の人がたくさん食事を楽しみに来てます。


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大人数で会食している人達もいます。アジア系の人と現地の方が会食しているようで、大声で英語で会話していました。


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テラスの中央には緑豊かな大木があり、とてもよい雰囲気です。


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料理が運ばれてきました。
まずはトマトスープ。


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これはオーストリア名物のクリアスープ。


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次第に夜が更けて、お客さんが減っていきます。温度も下がり、寒くなっていきます。毛布を借りて暖をとります。


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メインはアッター湖のお魚のグリルです。ようやく食べることができます。美味しくないはずがありません。


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もう一品は、saraiの大好きなシュパーゲル。シュパーゲルをメニューに発見し、即シュパーゲルをお願いしたのです。これまた美味しい。


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ますます冷え込んできて室内に移動するお客もいますが、私達は毛布で体を暖めながらテラスで頑張ります。ご馳走様・・・。


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夕食後、saraiは宿の窓から見える真っ暗なアッター湖をじっと眺めながら、敬愛する2人の芸術家に思いを馳せていました。


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無理してもアッター湖を訪れてよかったと心底思いました。生涯、このアッター湖の夜景を忘れることはないでしょう。


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明日はまたウィーンに戻って、ウィーン・フィルのコンサートです。この旅も大詰めになりました。



次回を読む:21日目:美しきアッターガウ鉄道~ウィーン (7)

前回を読む:20日目-2:マーラー@アッター湖 (4)




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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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