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もうすぐ出発

今、羽田空港の国際線ラウンジで搭乗待ちです。無料の無線LANがつながらず、10分100円のPCでネットしています。
家を出たのは9時過ぎで、1時間で空港に到着。予約しておいた外貨両替を済ませ、荷物を預けたら、すべて、完了。
出国審査を終え、免税店で探していた延長電源タップ(3口)を見つけ、ご機嫌です。

では、今度はヨーロッパから旅の報告を送ります。


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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~アムステルダムに無事、到着

羽田からの深夜便はすべて闇の中で、真っ暗なフランクフルト空港に着陸。早朝、6時です。
早速、Sバーンでフランクフルト中央駅に移動しますが、寒い! シュテーデル美術館の開く10時まで、市内散策しながら、時間をつぶし、目的通り、フェルメールの絵を独占状態で見ました。でも、素晴らしかったのはボッティチェリの《美しきシモネッタ》です。身時通り、美しい!


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あとはゲーテの生家を見て、ゲーテが裕福な家の出身だということを実感しました。


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空港に取って返し、余裕でアムステルダム便に搭乗。無事、ホテルにたどり着きました。今日はホテルにあったサウナにはいり、ゆっくりと旅の疲れを取りましょう。

明日はコンセルトヘボウでハイティンクのブルックナーの交響曲第8番を聴きます。


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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ハイティンク、至高のブルックナー

今日のアムステルダムは朝から太陽が顔を出す絶好の天気。
早速、エルミタージュ美術館にゴッホの作品展を見に行きます。ゴッホ美術館が閉館中なので、5月まで、主要な作品がここで展示されています。凄い人出でしたが、めげずにじっくりと作品鑑賞。
《ひまわり》、《黄色い家》、《カラスの群れ飛ぶ麦畑》などの傑作もいいのですが、やはり、ゴッホが家族のために描いた《アーモンドの木(花)》は魅力的な作品です。さらに、見れば見るほど、初期の傑作《じゃがいもを食べる人々》の暗色の深さに惹かれます。このパリ以前の暗い作品でゴッホが終わったとしても、きっと、ゴッホは再評価されたことでしょう。
お昼はこの美術館のレストランでネットで知り合ったお友達レイネさんと楽しいランチをいただき、時を忘れて、話に夢中になりました。色々とお世話にもなりました。レイネさん、ありがとうございます。
夜はコンセルトヘボウでハイティンクのブルックナーを鑑賞。別次元の演奏でした。別記事で感想をアップ済です。


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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~フェルメールの最高傑作《デルフトの眺望》

今日はアムステルダムをいったん、引き払って、デルフトに移動します。途中、デン・ハーグに寄って、フェルメールの作品を鑑賞。現在、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館は改修中のため、収蔵品はデン・ハーグ市立美術館で展示中です。日本で人気のフェルメールの《真珠の耳飾りの少女》は改修費用を捻出するために、日本・米国などを巡業中で見られませんが、同じくフェルメールの《デルフトの眺望》は門外不出の作品なので、
デン・ハーグ市立美術館で見ることができます。TVや画集でいやと言うほど、見てきた《デルフトの眺望》ですが、実際に生で見てみると、まったく印象が異なりました。大きな画面にくっきりと明瞭にデルフトの街の風景が丹念に描きこまれています。実に自然に描かれた風景画ですが、誰もこのようには描けないだろうとも思います。フェルメールの強い自信がうかがい知れる感じです。本当に見惚れてしまう作品です。


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デン・ハーグでは、このフェルメールを見るだけの滞在で、すぐにデルフトに移動。ただし、デン・ハーグでのデモ行進による交通渋滞やデン・ハーグとデルフト間の鉄道工事のための代行バス運行などで大幅に遅れて、デルフトに到着。街を巡って、フェルメールの足跡を追います。そして、街の外れまで歩いて、《デルフトの眺望》が描かれたという場所からの街の眺めを見ました。


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なるほど、これは絵になる風景です。天才フェルメールの筆にかかると、この風景がさらなる進化を遂げ、素晴らしい芸術作品に昇華したこともよく分かります。風景の再構成はまるでコラージュのようです。決して、リアルな絵画ではなく、天才芸術家の頭の中で美を構築したものです。フェルメールの凄さを改めて、痛感しました。
美に感動した後は、やはり、美味しいものを食べたいですね。デルフト唯一の魚料理店でのディナーは感動的な美味しさでした。これがメインに魚料理3種です。


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デルフトの運河沿いのホテルでゆったりと休み、明日はまたアムステルダムにハイティンクのブルックナーを聴きに行きます。楽しみが続きます。


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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ラインの黄昏

今日は滞在中のデルフトからアムステルダムに遠征して、一昨日と同じく、コンセルトヘボウでハイティンクのブルックナーの交響曲第8番を聴きます。
贅沢なコンサートを連続して聴き、幸福な自分がそこにあります。コンサートの感想は既に記事をアップ済です。

コンサートの後は早速、ライン川の旅の序章の幕開けです。ライン川河口の街、ロッテルダムでライン川の支流のマース川が海に向かうのを、この目に収めます。
ロッテルダム港の遊覧船に乗ってもいいのですが、もっと見晴らしの利くユーロマストという展望塔に上ることにしました。
ユーロマストロッテルダム港近くの180mの展望塔です。


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展望エレベーターからのライン(実際は支流の新マース川)の雄大な姿を目にしました。


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その後は、ユーロマストの中間部にある展望レストランで地上100mの眺めを楽しみながらのディナーです。今日もまた、美味しい魚料理に舌鼓。オランダ料理もなかなかのものです。ディナーを楽しんでいるうちに日が傾き、展望塔からの美しい夕日に心もバラ色に染まります。


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明日はライン川の旅に出発。ライン川を遡り、ケルン、ボンに向かいます。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~圧倒的な重量感のケルン大聖堂、そして、シューマン夫妻のお墓で感動

今日は2日滞在したデルフトからデン・ハーグ、ユトレヒトを経由し、オランダ国内を出て、ドイツのライン川の街、ケルンとボンを訪れます。

ケルンの駅前に降り立ち、いきなり、目の前に聳えるケルン大聖堂の巨大で重厚な姿に圧倒されます。しかし、高い尖塔は1本しか見えません。配偶者に、やはり、こんな凄い尖塔を作ったので、財政難でもう1本が作れなかったのかなあと話すと、配偶者もそうだろうねという返事。
ところが、これが大きな間違いでした。配偶者が大聖堂内のショップで絵葉書を見て、やはり、尖塔は2本あることを発見。あわてて、外に出て、大聖堂の建物を回り込むと、本当の正面に出ました。配偶者と2人で茫然としました。これまで大聖堂は一杯見てきましたが、こんなに巨大で重量感のあるものは見たことがありません。圧倒的で凄過ぎます。こんなものをずっと見ていると、キリスト教にひれ伏し、悄然と入信してしまいそうです。


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次はボンに移動。ベートーヴェンの生家を見ましたが、建物だけで、内部は資料館になっていました。フランクフルトのゲーテの生家のように整備するといいのですが、もう、家具・調度の類はおろか、ベートーヴェンが幼少期を過ごした家の内部の様子も分っていないのでしょう。アイゼナハのバッハの生家と同様ですね。

ボンはロベルト・シューマンがサナトリウム(精神病院)で亡くなったところで、お墓があります。愛妻クララも一緒に眠っています。
このお墓参りは今回の旅でも大事なイベントです。シューマンの歌曲集《ミルテの花》の「献呈」、「クルミの木」などを聴きながらお参りしました。あらかじめ、IPODに大好きなソプラノ歌手バーバラ・ボニーのCDを入れておいたんです。彼女の清らかな歌声を聴きながら、シューマンのお墓に対面すると、感動で涙が出てきました。配偶者にも「献呈」を聴いてもらい、しばし、お墓の前に立ち尽くしていました。


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ディナーはボン郊外のライン河畔のイタリアンレストラン。予約を入れましたが、それは正解で超満員の大盛況。大人気のお店です。ライン川の眺めのよさが一番です。夜が更けたライン川の旅情はなんて、ロマンチックなんでしょう。


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明日はラインをさらに遡り、ライン川に注ぎ込んでいるモーゼル川まで足を延ばし、モーゼルワインを楽しみます。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~モーゼル川の美しい眺めと美味しいワイン

今日はボンを出て、ライン川をさらに遡り、コブレンツを経由し、そこから、モーゼル川沿いのコッヘムまで足を延ばしてみました。コブレンツでモーゼル川がライン川に合流しています。

コッヘムは小さな街ですが、平日にもかかわらず、街の中心は観光客で賑わっていました。
saraiと配偶者はその賑わいから離れ、Sesselbahnというリフトに乗って、山の上に上ってみました。小雨混じりでしたが、覆い付きのシートがあったので、問題なく、リフトを利用できました。


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しかし、リフト利用客はほとんど皆無といってもいい状況。
山の上からの眺めは絶景です。遥か下に流れるモーゼル川、近くの丘の上にある古城ライヒスブルク、コッヘムの街並み、すべてが美しい眺めです。この絶景を2人で独占しました。


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美しい眺めを楽しんだ後は、ワイン。有名なモーゼルワインをチェックします。ライヒスブルクのお城に上った帰りにワインショップに立ち寄り、試飲させてもらいました。モーゼルワインと言えば、リースリンクの白ワイン。ドライなワイン、4つ試飲して、最後はお店のご主人の薦める2010年のリースリンクをチョイス。旅のお供にするつもりです。


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明日はいよいよ、ラインの旅のメインとも言えるラインクルーズとラインの古城ホテルに宿泊です。朝早くの移動になるので、早目に休みます。


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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ライン川クルーズと古城ホテル

今日は朝、早起きして、コブレンツからリューデスハイムまで鉄道で移動し、そこから、K-Dラインのライン川クルーズに乗船です。
リューデスハイムから、古城を鑑賞しながらの4時間の船旅をコブレンツまで楽しみました。次々とお城が現れるので、退屈する暇もなし。カメラのシャッターを切り続けました。これは川の中洲に建つプファルツ城です。


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コブレンツに着き、まず、目に入ったのはライン川を横断するロープウェイ。これは乗らなくっちゃあね。船着き場のすぐ前がロープウェイ乗り場。ロープウェイはライン川を眼下に対岸の丘の上のエーレンブライトシュタイン城塞までの短い旅。眺めのよいこと、この上なしって感じです。モーゼル川がライン川に合流するポイントのドイチェス・エックがくっきりと見えます。


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ロープウェイで着いたエーレンブライトシュタイン城塞からの眺めもとても素晴らしい!ライン川の流れ、モーゼル川の流れが美しい景観になっています。ライン川の滔々たる流れをご覧ください。


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エーレンブライトシュタイン城塞の内部は迷路のような感じでとても複雑でどうにも手強く、その全貌を把握するには時間がかかり過ぎ、適当なところで内部探索を切り上げて、ロープウェイでドイチェス・エックの方に退散です。

ちょっと、予定よりも遅れて、コブレンツ駅から私鉄のMRBに乗って、オーバーヴェーゼルの古城ホテルに向かいます。駅からはタクシーで山の上のホテル・シェーンブルクに到着。古城の圧倒的な存在感に感動! ここに泊まれるとはね・・・。


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ホテルのスタッフの手厚い歓迎を受け、素晴らしい古城ライフのスタート。広いお部屋に付属しているバルコニーからは遥か下を流れるライン川を望めます。可愛いガーデンの散策の後はディナー。美味しいオーバーヴェーゼル産のリースリンクの白ワインを頂きながら、豪華な4コースの料理を楽しみます。旅の贅沢、極めたりという心境に達して、幸福感に浸ります。かくして、ライン川古城の夜は更けていきます。

明日はライン川をさらに遡り、マイン川との合流点の街マインツ、そして、近くの温泉地ヴィース・バーデンを巡ります。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~マインツのシャガールとヴィースバーデンの珍しい鉄道と美しい温泉

今日も不安定な天気が続きますが、すっかり暖かくなり、一気にみんな薄着になりました。
オーバーヴェーゼルの古城ホテルでの朝食はシャンパン付きです。やっぱり、これじゃないとね。何故か、朝食ルーム内は日本人3組だけで占拠してしまいました。記念にご一緒した若い2組のかたを撮影させてもらいました。みなさん、これからドイツを旅することで、楽しい旅をお祈りしましょう。


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オーバーヴェーゼルの駅からマインツ中央駅まで鉄道でライン川を遡ります。マインツでは、大聖堂とライン川を見て、いよいよ、ザンクト・シュテファン教会に向かいます。この教会にはシャガールのステンドグラスがあるんです。教会の扉を開けると、ブルーの光に彩られたステンドグラスの美しさにいきなり魅了されます。扉の前に立ちすくみます。ようやく、教会の真ん中に進み、内陣の珠玉のステンドグラスに見入ります。聖書の物語が題材になっていますが、細かい内容よりも、全体のイメージの美しさに惹かれます。1978年~1985年に制作された新しい作品で、その新しさ故に、教会空間での違和感もありますが、美術館と思って鑑賞したほうがふさわしいかもしれません。配偶者にはあまり好評ではありませんでしたが、こういう賛否両論も時代とともに変遷し、やがて、違和感なく、美に魅了される空間となっていくような気がします。saraiは単純に美しいと感じました。


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マインツも堪能し、ヴィースバーデンに立ち寄ってきましょう。ヴィースバーデンでは、天気もまあまあだったので、町はずれのネロベルク登山鉄道でネロベルク山に登ってみました。ネロベルク登山鉄道は珍しい方式のケーブルカーで、水力で動いているんです。山上の車両に水を注水し、麓の車両からは水を排出することで、動力を得て、スムーズにケーブルでつながれた2両の車両が山を上下します。まあ、水の注水と排出の時間は運行できないので、ゆったりとしたものですが、のんびりした面白い鉄道です。それにこの鉄道は1888年開業ということですから、とても歴史あるものです。


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ネロベルク山の山頂からはヴィースバーデンの街とその一帯のどこまでも続く大平原が見渡せます。眺めのよいレストランでゆっくりとランチをいただきました。

山を下り、ヴィースバーデンでのお楽しみと言えば、温泉です。カイザー・フリードリヒ温泉はユーゲントシュティール様式の美しい内装で、温水浴、サウナとすっかり、寛いだ時間を持ちました。この詳細は帰国後の詳細編でご紹介しましょう。ただし、もちろん、写真はなしですよ。

この後、バスでマインツに戻りました。明日もバーデン・バーデンで温泉を楽しみ、次はドイツを離れ、フランス・アルザス地方のストラスブールです。

そうそう、この後、深夜3時過ぎに起き出して、日本のリサイタル・チケットの購入です。秋のペライアの公演のチケット発売がこの旅の最中だったんです。ネットは場所を選びませんが時差はどうしようもなく、深夜でのネット販売になってしまいます。首尾よく、最上の席を確保できました。旅での懸案のひとつをクリア・・・しかし、寝不足。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~バーデン・バーデンの温泉とストラスブールの素晴らしき大聖堂

マインツからIC、ICE、REと電車を乗り継いで、温泉保養地のメッカ、バーデン・バーデンへ到着。ここにはフリードリヒス浴場とカラカラ浴場がありますが、水着着用のカラカラ浴場を選択。晴れたり、曇ったりの不安定な空ですが、温泉に浸かれば、関係なし。露天の大きな風呂(プール?)をとことん楽しみます。激しい水流の噴き出しやバブルなど、多彩なお楽しみに飽きることがありません。お風呂の後は、やはり、サウナ。これまた、各種のサウナを次々に楽しみ、あっという間に2時間が過ぎました。

バーデン・バーデンに半日ほど滞在しましたが、草花が美しく咲き始め、春到来の雰囲気たっぷり。ゆっくりとオース川沿いのプロムナードを散策したかったところです。


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しかし、温泉にゆっくりしたところで時間一杯です。これでドイツの旅は終了。
いよいよ、ライン川の旅も終盤にかかります。次はライン川を越えて、ちょっと、フランスに寄り道。アルザスの州都ストラスブールです。バーデン・バーデンからSNCF(フランス国鉄)のTGVでほんの30分で到着です。到着したのは夕方ですが、まだ、日は高く、早速、お目当てのノートルダム大聖堂(パリ以外にも同名の教会が多く、ややこしい)を拝見。ケルンの大聖堂で度肝を抜かれたばかりですが、これも凄い。天を突き刺すかのような巨大で繊細な美にあふれた尖塔に圧倒されます。


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内部にはいると、ステンドグラスの美しいこと、あっけにとられます。配偶者には、ほらねって言われます。もちろん、昨日見たマインツのシャガールのステンドグラスとの比較のことです。確かにこのストラスブールのステンドグラスは美しく、saraiもぐうの音も出ません。


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ストラスブールの美に酔いしれながら、夜はアルザス料理をいただきながら、アルザスワインに酔いしれました。

明日は1日、ストラスブールを楽しみ、スイスに移動します。ライン川の源流はスイスです。



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この記事へのコメント

1, プランタンさん 2013/04/13 10:48
私にとって、ストラスブルグの大聖堂は初めて目にした大聖堂でした。ゴシック様式の聖堂の天に向かって聳え立つ沢山の塔、入り口の門のカーブに沿って彫られた聖人達の細かい彫刻、圧倒されました。40年たった今でも目に浮かびます。おかげで数日後パリのノートルダム大聖堂を見た時、何の感激もありませんでした。(今ではその違いがよく分かりますが。)バーデンバーデンでは東洋人の私達は少し、異人という目で見られていたかなという気がします。(40年前ですから)saraiさん達の一時も時間を無駄にしない旅行スケジュールには何時も驚嘆です。それと年齢には関係ない瑞々しい感性!何時も楽しく読ませていただいています!大好きなルザーンはどんな報告になるのでしょう!

2, えりちゃさん 2013/04/13 18:39
ご旅行の報告、楽しく拝見。
しっかり抜かりなく計画準備されて、着々と実行して、しっかり楽しまれていますね。
私もそろそろ荷作りしなくては、う、まだ寒そうだな。
ストラスブールからコルマールに至るアルザスワイン街道を旅したことがあります、下戸にはお菓子が美味しかったです。
気をつけてご旅行を続けてください!

3, saraiさん 2013/04/14 06:20
プランタンさん、初めまして。saraiです。

40年前ですか・・・絶句! 今日も大聖堂を見ましたが、何度見ても素晴らしいですね。バーデン・バーデンではドイツ人とも文字通り、裸の付き合い。人間に国境はありません。
いつもご愛読、ありがとうございます。
残念ながら、スイスではルツェルンには行きません。ベルン、チューリッヒ、ボーデン湖、ヴィンタートゥール、バーゼルです。一度、ルツェルン音楽祭には行きたいのですが、季節がよくなくて、まだ、機会がありません。
また、コメント、お寄せ下さいね。

4, saraiさん 2013/04/14 06:31
えりちゃさん、こんばんは。saraiです。

今、ベルンのホテルです。
大きなトラブルこそ、ありませんが、危なっかしい旅を続けています。大事に至らないのは、すべて、現地のかたのご親切に寄るものです。今日も親切なお姉さんに声を掛けてもらい、迷ったベルンのホテルに案内してもらいました。オランダ、ドイツ、スイス、みなさん、とても親切で頭が下がります。
昨日、今日はこちらはとても暖かくなりましたよ。
連日、ワインが美味しく、今もモーゼルで求めたワインを飲んでいます。
ウィーンでの再会を楽しみにしています。

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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ストラスブールの絶景に感動!!

ストラスブールの朝は快晴です。昨日は風が強くて、上れなかったノートルダム大聖堂のテラスに上りましょう。ところでちょっと調べてみると、ノートルダム大聖堂という名の大聖堂はフランス全土に30以上もあるそうです。そのうち、saraiが行ったのはパリとマルセーユのみ。有名なシャルトル、アミアン、ランスあたりには、いつか行ってみたいものです。ノートルダムとは、我らが貴婦人という意味で、聖母マリアを信仰するものです。そのためでしょうか、規模の大きさもさることながら、繊細さが基調にあります。
大聖堂に着いて、テラスに上る入口のドアを恐る恐る開けると、係の方が今日はOKだとのこと。2人分10ユーロ払って、テラスへの螺旋階段を上ります。エレベーターはないとのこと。ひーひー言いながらも、何とか一気に上れました。テラスは66mの高さです。この大聖堂は本来あるべき尖塔が1本だけしかなく、片側は1階建ての建物になっています。この尖塔と片側の1階建ての建物の間が屋上テラスになっていて、展望台のようになっています。ここからの眺めはかのゲーテも絶賛しています。ストラスブールの美しい街並みや遠くアルプスの山並みまで望めます。眺めに見飽きることなく、結構、長い間、テラスに留まっていました。


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次は大聖堂の隣にあるロアン邸館に行ってみます。ここはマリー・アントワネットがルイ16世への嫁入りの道中でフランスに入って、初めての一夜を過ごしたところで、配偶者がとても興味を持っていました。大変、贅を尽くした建物で宮殿といってもよい感じです。

さて、今日の最大の楽しみの一つであるストラスブールの街を囲むイル川と運河とのクルーズ船に乗りましょう。ロアン邸館の前が船乗り場です。チケットを買おうとすると係のかたが今日は1日中、船は出ないというすげないお答えです。確かに船着き場にはクルーズ船は一隻も見当たりません。水位が高いので、船が出せないそうです。そんなー!! 楽しみにしていたのに・・・ブツブツ。仕方がないので、自分の足でイル川沿いに歩きましょう。幸い、今日は天気も素晴らしいしね。

昨日も歩いたプティット・フランスの地区にやってきました。今日はその先のクヴェール橋まで行きます。いやはや、これはラッキーでした。好天に恵まれて、絶景です。ヴォーバンの堰から眺めたクヴェール橋とその向こうの大聖堂の尖塔の美しさは例えようもありません。今回の旅で最高の美しい眺めです。ここからだけで、何十枚も写真を撮りまくりながら、景色を楽しみます。イル川の緑色の水面も美しいです。この素晴らしい景色を見られただけでも、わざわざ、ストラスブールまで足を延ばした甲斐がありました。フェルメールにこの眺めを絵にしてもらいたいと不可能な望みを思わず、抱いてしまいました。


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別の角度からももう一枚。


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さて、この旅で1日限りのフランス滞在もこのあたりで切り上げましょう。
これから、電車を乗り継ぎ、ライン川をまた遡ります。いったん、ライン川を越えて、ドイツにはいり、オッフェンブルクからICEでバーゼル、そして、バーゼルから、ちょっとライン川を離れて、ベルンに向かいます。ベルンでまた、クレーの名画と再会するためです。夕暮れの中、遠くに白く輝くアルプスを眺めながら、ICEは一路、ベルンへ。
今夜はベルンのホテルで一夜を過ごし、明日、クレーの絵画を鑑賞します。そして、チューリッヒに移動し、チューリッヒ歌劇場でオペラを鑑賞します。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ベルンと言えば、やっぱり、クレー

ライン川を遡って、スイスのバーゼルまで来ましたが、そこから、ちょっとベルンに寄り道。目的はクレーの名画たちに再会するためです。とりわけ、最高傑作とも言える《パルナッソス山へ》がお目当てです。

ベルンの朝は雲一つない青空が広がり、気温もどんどん上がります。冬の気配よ、さらばっていうところです。
駅前から12番のバスに乗ると終点がパウル・クレー・センターです。ここからは白銀に輝くアルプスの峰々がくっきりと見えます。美しい緑の草原の向こうに白い雪山・・・対比の妙です。配偶者はクレーをとるか、アルプスの眺めをとるか、究極の選択だと言います。とりえず、アルプスの眺めを写真に収め、クレーセンターにはいるっていうのがsaraiのあれもこれもの答えです。


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クレーセンターでチケットを買おうとすると、統計をとっているので、どちらから来たのか教えて欲しいと言われ、日本からだと言うと、受付の女性は少し興奮気味に何かを話し始めました。よく聞くと、ちょうどジャポニズム展をやっているそうで、是非、楽しんでねっていうことです。


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まずは《ヤウレンスキーとクレー》展です。2人は青騎士の仲間ですが、かなり、交流があったようで、作風の似た絵もあります。クレーの有名な作品はあまり展示されていませんが、それでもクレーの作品の質はどれも素晴らしいものです。ヤウレンスキーは独特な鮮やかな色彩を混ぜた大きな人間の顔の絵が印象的です。
続いて、階下での《ジャポニズムとクレー》展です。北斎、若冲、広重などの作品を完璧に理解し、それを自分の中で再構成した作品が見事の一語です。後日、特集する予定なので、ご期待くださいね。
次はまたバスで駅前まで戻って、そこからベルン市立美術館に向かいます。ここには、何と言ってもクレーの最高傑作《パルナッソス山へ》があります。単純であるようで、複雑な絵です。色彩の味わいが何とも言えず、輝くような作品です。天才にのみ、描ける作品です。それにしても、クレーの最高傑作をクレーセンターに置かないのは不便なことです。この市立美術館には、モディニアニの素晴らしい裸婦画、マルクの代表作3点(そのうち、1点は馬を後ろから買いた絵で配偶者のお気に入り)、ピカソの傑作数点、マティスの佳作3点、セザンヌ2点~、ホドラーの大作、ミロの佳作、カンディンスキー、ゴッホのオランダ時代の農婦のごつごつした絵、美しいボッティチェリなどがあり、そして、最後の展示室はキルヒナーの絵画で埋め尽くされ、壮観です。この中で、saraiの気に入ったのは、クレーは別格として、モディニアニ、ボッティチェリ、マティスあたりです。
ここまでで、もう電車の時間が迫ってきました。ちょっとだけ、市立美術館の裏のあたりのアーレ川の景色だけ楽しみました。川面の緑色が何とも美しいですね。


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ベルンに行っても、クレーを見ただけのようなものです。
ベルンからは1時間半ほどでチューリッヒに移動します。夜、チューリッヒ歌劇場でバロック・オペラ、ヘンデルの《リナルド》を見ました。古楽オーケストラの響きが抜群で、ヘンデルの管弦楽曲を気持ち良く鑑賞し、さらにおまけにオペラが付いてきたような感覚でした。詳細記事は後日、アップします。

明日はラインの旅の総仕上げ、ライン川が流れ込むボーデン湖をクルーズし、最後にシャフハウゼンに行き、ラインの滝を見る予定です。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ラインの滝の驚異に原初的な感動!

ライン川を遡っての旅も遂に、その源流のようなボーデン湖を訪れます。実際にはボーデン湖にライン川の上流が流れ込み、その源はアルプスまで達するようですが、何となく、それは感性に合わないので、sarai的には、ライン川の源流はボーデン湖ということで、旅のしめくくりをしたいと勝手に思っています。
ボーデン湖はドイツ、オーストリア、スイスの国境に位置する湖で、今回はスイスのチューリッヒから、電車に乗って、1時間半ほどでドイツの国境を越えて、コンスタンツの街に到着です。ここから、クルーズ船に乗って、花の島、マイナウ島に向かいます。この数日で一気に春になったので、軽装でも寒くありません。さすがに船のオープンな甲板は航行中は風が吹き抜けるので、次々に乗客が下のデッキの船室に退却しますが、saraiと配偶者は平気で(やせ我慢)、耐え抜きました。湖の向こう端の方には、雄大なアルプスが雪を抱いて、美しい姿を見せています。これもまた、絶景です。


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メールブルグを経由して、1時間ほどの船旅でマイナウ島に到着。島はお城を中心に公園のように整備されています。春の花々が綺麗に咲き乱れる中を気持のよい散策です。メーヴェンピックのアイスクリームを売っていたので、買い求めましたが、思わず、スイスフランを出そうとして、間違いに気が付きました。こういう国境近くは通貨がややこしいですね。スイスもユーロに統一してくれれば、観光は楽です。
さて、また、船でコンスタンツに戻ります。コンスタンツの船着き場に近くなると、ライン川の河口が見えてきました。ボーデン湖の豊富な水がここからライン川に流れ込んでいます。sarai的にライン川の始まりです。ロッテルダムの河口から遡って、遂にここまでやってきました。今日は逆にボーデン湖からライン川を下流に進みます。まず、シャフハウゼンに向かいますが、ここで急に心変わりして、シュタイン・アム・ラインの街で途中下車。これが大当たり、ライン川にかかる橋の周りの街の美しいこと、素晴らしいです。街の名前の“ラインの石(宝石)”というのも肯ける美しさです。美しいこの街を見ずして、ライン川は語れません。


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コンスタンツからはクロイツリンゲンで乗り換えて、30分ほどでした。なお、この街はライン川のドイツ領側に張り出していますが、れっきとしたスイスの街で、有効な通貨はスイスフランです。
さらにシュタイン・アム・ラインの街から30分ほどでシャフハウゼンです。ここでも急いでライン川を見て、鉄道でラインの滝に向かいます。本当は鉄道で2つ目の駅ですが、慌てて、1つ目の駅で間違えて下車。この駅名にもRheinfallの名前が付いていたからです。しかし、結果的にこれが大正解。ここからライン川沿いの道を徒歩で歩きましたが、その散策路の美しいこと、とっても気持ちのよい散策になりました。


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30分近く歩くと、ラインの滝に到着です。いったん、滝の手前にかかる橋を渡って、丘の上のラオフェン城に上ります。そこから石段を下りながら、ラインの滝に近づきます。落差はそれほどでもありませんが、巨大な水の奔流が目の前を通り過ぎ、その自然の驚異に魂が震撼します。川辺に滝見台のようなものが張り出していて、そこから、まともに自分にめがけて、ラインの豊富な水が迫ってくる様は思わず、自然の迫力にひれ伏しそうになりますが、それではいかんと虚勢を張り、この圧力に立ち向かおうと両手を挙げて、雄叫びを上げます。


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自然と人間、人類の創生以来、自然との闘いに挑んできた闘争心がsaraiの原初的な本能を目覚めさせ、新たな自分を発見しました。
配偶者も興奮し、このラインの滝こそ、ラインの源流に相応しいと無茶なことを言いだしました。それもいいでしょう。saraiと配偶者のライン川の旅は、このラインの滝で終焉を迎えます。ライン川旅をしめくくるのに最高の場所に到達しました。

明日はヴィンタートゥールの美術館を訪れ、再度、バーゼルのライン川を見て、ライン川の見納めです。また、ライン川の渡しに乗ってみましょうか。バーゼルでは、もちろん、sarai最愛の絵画、オスカー・ココシュカの最高傑作《風の花嫁》と対峙します。夜はバーゼル歌劇場でモーツァルトのオペラを見て、スイスの旅も完了です。その後はいつものオーストリア編です。友人達との再会も嬉しい旅になりそうです。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~バーゼル市立美術館の至宝:ココシュカ《風の花嫁》は最高の名画!

今朝はまず、チューリッヒ近郊のヴィンタートゥールのオスカー・ラインハルト美術館で絵画鑑賞。ほとんどがスイス絵画で、アンカー、ホドラーあたりが見もので、フリードリッヒもなかなか素晴らしいですが、全体として、期待には程遠い内容で残念です。レマーホルツの分館のほうが、よかったのではないかと後悔しています。

次はチューリッヒからバーゼルに移動します。インターシティ(IC)で1時間です。
まずはバーゼル市立美術館に駆けつけます。とるものもとりあえず、ココシュカ《風の花嫁》に再会します。以前と展示場所が変わっていて、ちょっと迷いましたが、美術館のスタッフのかたから場所を教えてもらい、急行します。
《風の花嫁》に対峙し、感動します。saraiにとって、世界最高の名画です。深い青を基調にアルプスの風景を背景に、ココシュカ自身の内面を見つめるか如くの黙想、そして、彼にそっと寄り添う美しいアルマは目を閉じています。この絵が描かれたときには、アルマ・マーラーは既にココシュカのもとを去り、この絵に登場するアルマはココシュカの忘れがたい思いが想像した産物でしか、ありません。でも、それだけに、この絵画は深い感情に覆われて、愛の挫折、悲しみ、捨てがたい慕情、すべてがないまぜになって、saraiの心を強く打ちます。時の経つのを忘れて、《風の花嫁》に見入ってしまいました。


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この1枚を見るだけでも、何度も再訪したい美術館です。ナチスに退廃芸術とみなされ、処分されかねないところを、バーゼル市民が救った絵画です。本当にバーゼル市民には感謝したいし、尊敬の念も禁じ得ません。この絵は、ココシュカの熱い思いを示すかのように、非常に絵具が厚塗りです。しかもとても大きな絵画です。したがって、この絵を持ち出すのは不可能で、いわば、門外不出です。この絵を鑑賞するためには、バーゼルを訪れる必要があります。そして、その価値は十分あり、訪れる人は必ず、報われます。
バーゼル市立美術館には、この《風の花嫁》以外にも、ナチスの退廃芸術を救い出した名画の数々があり、こんな見応えのある美術館はそうはありません。クレー、ミロなど、挙げたら、きりがありません。とりわけ、ホルバインのコレクションは充実し、《死せるキリスト》の迫力、そして、ベックリンのコレクション中、《死の島》は白眉です。ピカソのコレクションも素晴らしいですが、ちょうど、ピカソ展も開催中で、名画の数々も見られました。この美術館にいると、時を忘れてしまい、夜のオペラに備えるお昼寝は無理になってしまいました。しかし、それも後悔はありません。最後にもういちど、じっくりと《風の花嫁》を鑑賞し直し、後ろ髪を引かれる思いで美術館を後にしました。
この美術館は特集記事をアップする予定なので、ご期待くださいね。

その後、ライン川の旅の付録で、バーゼルの立派で美しいライン川を見て、本当にライン川に別れを告げました。


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夜はバーゼル歌劇場でモーツァルトのオペラ《イドメネオ》を聴き、大変、堪能しました。その詳細は別記事でアップ済です。

明日はウィーンに移動し、音楽三昧の日々が続きます。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ライン川の旅は完了・・・我が街ウィーンへ

今日でスイスともお別れ。宿泊したバーゼルから、半額でゲットしたチケットでチューリッヒ中央駅へ。そこでチューリッヒ空港行のICNに乗りかえて、空港着。
チューリッヒ空港からは、オーストリアのLCCのニキ航空でウィーンに飛びます。ニキ航空はエア・ベルリン傘下で、空港での手続きもすべて、エア・ベルリンで行います。荷物の重量オーバーもなく、ノートラブル。実に快適な空の旅、1時間でウィーンのシュベヒャート空港に到着。途中、快晴の空の下、アルプスが鮮やかに見えました。


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Sバーンとトラムを乗り継ぎ、定宿に到着。実に1年ぶりのウィーンです。正直、慣れ親しんだウィーンに着くと、ほっとします。
ホテルで1時間ほど、仮眠して、早速、音楽三昧を開始。
まず、アン・デア・ウィーン劇場でのオペラ。ベルリオーズのオペラ《ベアトリスとベネディクト》です。本日、新演出のプレミエで、着飾った男女が集結。とても充実した内容の公演で、マレーネお姉さまも実力全開。聴き応えありました。詳細は別記事でアップ済です。

明日はフォルクスオーパーで定番の《こうもり》を聴きます。本来なら、ネトレプコの《エウゲニ・オネーギン》を聴く筈でしたが、チケット売り切れで高額販売になったので断念しました。正直、どうして、この公演が売り切れになるか、理解できません。ネトレプコ人気は不動なのかな?



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ウィーン・・・落ち着きの1日、そして、ご機嫌です!

昨日までは、ずっと移動続きの旅だったので、saraiも配偶者もいささか、お疲れ気味でした。天候も後半はともかく、前半は不安定でしたしね。

今日はウィーンでゆったりです。ぎりぎりの時間まで朝寝をして、ホテルの朝食ルームにしんがりで駆け込みました。

まずは近くのスーパーにお買いもの。何でも揃うスーパーで楽しみ半分のお買いものです。
当座、必要なものを買った後は街に繰り出します。

シュテファンズ・プラッツまで地下鉄で出て、そのあたりをブラブラ。意外に今まで歩いていない通りがあることにびっくりです。それにしても、ウィーンは凄い人出です。それに異常に気温が上がり、Tシャツ1枚でも暑いくらい。好天なのは結構ですけどね。

最後にお気に入りのカフェ・ハイナーでランチとケーキをいただき、ご機嫌のsaraiです。


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ホテルで仮眠して、フォルクスオーパーに出かけ、最高のオペレッタ《こうもり》を聴いて、ますます、ご機嫌です。ウィーンの滞在は今回も楽しいものになりそうです。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ウィーンのカフェのランチ・・・カフェ・ハヴェルカ

今日もウィーンでゆったりです。またまた、ホテルの朝食ルームにしんがりで駆け込みました。

今日は昨日の好天が一転して、小雨模様。たいした雨ではないので、傘はささず、ウィンドブレーカーのフードをかぶって、街を散策。アム・ホーフ広場でモーツァルトがわずか6歳でウィーンデビューを飾ったという宮殿を見ました。

今回のウィーンのテーマはカフェでランチ。昨日はカフェ・ハイナーでしたが、今日はグラーベン通りから、ちょっと路地にはいったところにあるカフェ・ハヴェルカです。チューリッヒのレストランで隣り合わせたウィーンっ子に強く推薦されたお店です。
お店にはいると、お昼でも暗い店内はまるで貸切パーティーでもやっているのかと思うほどの混雑ぶりで、帰ろうかと思っていると、配偶者がお店の“おっさん”みたいなスタッフとアイコンタクトして、手招きされました。どこか、テーブルに案内してくれるようです。行ってみると、そこはちょうどお客さんが席を立つところで、その席を割り当ててくれたようです。ランチはあるかと訊くと、ランチはないけど、牛肉とパスタの定食のようなものがあるというので、ちょっとメニューを見せて欲しいと言うとメニューはないということ。仕方ないので、その牛肉プレートを2人前注文。それなりのランチになりました。最後にメランジェとアインシュペナーをいただき、美味しいコーヒーを味わいました。このカフェはともかくお店が狭く、その狭い空間に客がすし詰めなので、大変に騒がしいです。普通は外のオープンテラスの席につけばいいのかもしれませんが、今日は生憎の雨で建物内のテーブルだけでした。晴れた日はまた印象が異なるかもしれません。
ところで、このカフェ・ハヴェルカは昔、よく利用していたホテル・グラーベンの斜め前にありました。その頃は、このカフェの存在には気がつきませんでした。
これがそのほの暗い店内の様子と店を取り仕切っている“おっさん”スタッフです。


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今夜はまた、フォルクスオーパーでしたが、バレエ公演を見ました。《真夏の夜の夢》です。目で楽しむバレエもよいものです。音楽は名曲揃いだしね。このバレエについては別途、記事をアップします。
バレエの後は、ちょうど、そのバレエに来ていたお友達のはっぱさんとカフェで食事しながら、1年ぶりの楽しいおしゃべり。音楽を中心に話は暴走しました! 次は6月の再会を楽しみにしましょう。

明日はウィーン国立歌劇場でガランチャとアラーニャの《ウェルテル》です。ガランチャの熱唱が楽しみです。演技も凄そうです。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ウィーンの聖シュテファン大聖堂の不思議

今日もウィーンの休日です。

今日は曇り空ですが、雨は大丈夫です。聖シュテファン大聖堂の北の界隈を散策。ウィーンにも何故か、グーテンベルクの記念像があります。今回の旅では、マインツ、ストラスブールに続き、またまた、グーテンベルク。彼も謎の人物です。印刷技術を秘密にしていたため、彼の業績の詳しいことは分からないようです。
そのグーテンベルク記念像から続く2本の通り、ベッカー通りとゾンネンフェルス通りを歩きましたが、見かける教会の内部の豪華なことには驚かされます。

途中、ヴォルツァイレ通りに抜けて、カフェ・ディグラスでランチです。この通りにはカフェ・ハイナーもありますが、1昨日、ケルントナー通り店でランチしたので、今日はカフェ・ディグラス。
お店にはいると、大変な混雑ぶりでしたが、お店のスタッフが店の一番奥の特等席を見つけてくれました。配偶者がほかの客がターフェルシュピッツを食べているのを目ざとく見つけましたが、メニューにはありません。スタッフに訊くと、ターフェルシュピッツはあるとのことで、お昼から贅沢して、2人でいただきました。もちろん、大変、美味しかったですよ。

聖シュテファン大聖堂に戻り、この巨大な建築物を真後ろからまじまじと見上げると、この大聖堂も尖塔が左側、すなわち南側に1本しかないことに気付きます。


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どうなっているのか、よくよく見ると、北側の尖塔のあるべき場所には途中までの基本部分は堂々と立っていますが、その上はドームがかぶって、未完の状態です。


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この素晴らしい聖シュテファン大聖堂もストラスブールのノートルダム寺院同様に未完の建物だったんです。400年かかって建築され、結局、未完で終わったものです。
しかし、改めて見ると、ケルンの大聖堂の尖塔、ストラスブールの大聖堂とも肩を並べる巨大な尖塔は天を切り裂きます。偉大な建築物です。
今日の散策はこれで切り上げ、ホテルに戻って、仮眠。

ウィーン国立歌劇場でガランチャとアラーニャの《ウェルテル》を聴きに出かけました。オペラの素晴らしさを感じ尽くす公演で感涙あるのみでした。もう、よかったとしか、いいようがありません。詳細は別時事でアップ済です。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~美しき世界遺産ハルシュタット

今日から3泊でウィーンを飛び出し、ザルツカンマーグート地方への小旅行に出ます。

まずは、世界遺産の街ハルシュタットです。
鉄道の旅ですが、狙いはセンメリング鉄道を体験すること。このセンメリング鉄道も世界遺産です。ウィーン・マイドリング駅からレールジェットでセンメリングを経由して、ブルッフ/ムアまで行きますが、ここは贅沢して、ファーストクラスの上のプレミアムクラス(ビジネスクラス)に乗ります。ウィーン・マイドリング駅で車両の前に立っていた女性車掌さんに号車の位置を訊くと、何故か「ブルッフ/ムアまで行くの?」と訊かれました。そうだと答えると、乗る車両とドアの位置を教えてくれました。
乗車した後、謎は解けました。何と、プレミアムクラスの車両(ファーストクラスの車両の一部)全体で、乗車したのは我々だけだったんです。まあ、実に快適な車両でした。無料ドリンクまで付いていて、お好みのものを訊いてきました。
センメリング鉄道はセンメリング駅の手前の上り勾配のじぐざぐの鉄道です。山の高いところを通り、実に眺めが素晴らしいです。2人ではしゃぎながら、独占した車両を行き来しながら、ベストスポットの写真を撮りまくりました。ベストはアーチ橋を進むジェットレールです。


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ブルッフ/ムア駅からは、3つの列車を乗り継いで、ハルシュタットに向かいます。ハルシュタットに近づくにつれて、周りの雪をかぶった岩山が青空をバックに聳えたち、美しさに魅了されます。美しいハルシュタット湖が見えてくると、ハルシュタット駅です。駅から、坂道を下りて、湖岸のフェリー乗り場に行くと、待っていたフェリーがハルシュタットの街に向かって、出発です。湖の周りの景色の美しいこと、ため息が出るほどです。フェリーのキャップテンにホテルへの連絡をお願いすると、船着き場には、すぐにホテルのオーナーが迎えに来てくれました。
ホテルでチェックイン後、ただちに塩抗に向かいます。ケーブルカーで山に上り、絶景を楽しみます。


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その後、塩抗内のツアーを楽しみました。インディー・ジョーンズみたいな体験です。
山を下り、湖岸沿いに街の中心に向かいます。通りが1本だけの街で10分も歩けば、通り抜けてしまいます。町並みは湖岸から山の斜面にへばりつくように急斜面に建っています。
やはり、湖面とその周りに切り立つ山々の景色が一番の宝です。面白かったのは、湖岸の家々の下には船が収納できるような仕組みになっていて、伊根の舟屋ととても似ていることです。姉妹街にでもなるといいのになあと感じました。


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明日はバート・イシュルを遊びます。温泉もあるし、ゆっくりしたい・・・



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~バート・イシュルは日が悪かった!

今日はハルシュタットを発って、すぐ近くの街バート・イシュルに向かいます。

鉄道で20分ほどの移動です。朝方の雨は止みましたが、曇り空です。
バート・イシュル駅からは、とりあえず、ホテルまで歩きます。ホテルはトラウン川沿いにあり、大体の場所は分かりましたが、外壁を工事中のため、入口が分からず、うろうろ。
ホテルのレセプションの女性はまだ、部屋が空いていないので、荷物だけ、預かるわねっていうことです。これから、テルメ(温泉)に行きたいと言うと、困った顔で、実は今日と明日の2日だけはテルメがお休みなのよということです。それなら、とりあえず、レハール博物館(レハールは有名なオペレッタの作曲家)に行ってみようと言うと、複雑な顔をして、ちょっとチェックしてみるわねって言われます。資料をチェックした結果、この時期(オフシーズン)は月曜と火曜がお休みだということです。つまり、今日と明日です。結局、行けそうなのは、オーストリア皇帝の別荘だったカイザー・ヴィラのみ。あとは、カフェ・ツァウナーのカイザー・トルテが美味しいわよって、付け加えてくれました。saraiがアンハッピーと言うと、ソーリーって言われました。いえいえ、あなたが悪いわけではありませんよ。月曜日はたいていの美術館の休館日ですが、この旅では、日程上、たまたま、具合悪く、月曜日に美術館訪問になり、多くの美術館を見損ねました。今日もブラック・マンデーです。

今日はのんびり過ごしましょう。ぶらぶらと街を抜けて、カイザー・ヴィラに赴き、ハプスブルグ最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートが夏を過ごした別荘を拝見。周りは緑に囲まれた自然豊かな場所で、お庭全体が公園になっていました。
緑の中にひっそりと佇むカイザー・ヴィラです。


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帰りは、カフェ・ツァウナーの美味しいカイザー・トルテをいただいて、今日の日程は終了。


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後はホテルで旅の疲れをとるべく、ゆっくりと休みました。

まあ、こんな日もあってもいいでしょう。

明日はマーラーとクリムトという大芸術家の跡を尋ねて、アッター湖を訪れます。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~アッター湖は芸術創造の原点・・・マーラーとクリムト

バート・イシュルでは、残念続きでしたが、何と今朝も雨にたたられます。小雨も何のその、傘もささずに駅に向かいます。次は予定変更して、グムンデンで途中下車。古風なトラムに乗って、グムンデンの街に行き、そこから歩いてトラウン湖の湖上のオルト城を訪れました。曇ってはいましたが、トラウン湖の美しさに触れることができました。

次はいよいよ、ザルツカンマーグートのローカル線カンマー鉄道でアッター湖に向かいます。途中、ちょっとしたミスもおかしましたが、無事にアッター湖畔のカンマーに到着。駅前で出発寸前のバスに飛び乗って、マーラーゆかりの地、アッター湖畔のシュタインバッハで下車。バス停の前がマーラーが家族や友人達と4年の間、夏の休暇を過ごした家(今はホテル)です。そこから、道に迷いつつ、何とか、マーラーの作曲小屋を見つけました。湖畔にぽつんと立つ小屋ですが、周りの景色はとても素晴らしい。こんな景色に囲まれて、よく、作曲活動に没頭できるものだと感心します。ここでマーラーは交響曲第1番の改訂、第2番と第3番、そして、歌曲集《子供の不思議な角笛》の作曲を行いました。1893年からの4年で、当時はマーラーはハンブルグ歌劇場の指揮をしていました。結構、遠くから来ていたんですね。この作曲小屋の前で、アッター湖を眺めながら、持参したIPODでフォン・オッターの歌う《子供の不思議な角笛》を聴き、感慨にふけるsaraiでした。フォン・オッターのしみじみとした歌声がアッター湖の自然の中に溶け込んでいきます。


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今回の旅のフィナーレを飾る感動の体験です。1時間ほどの滞在時間があっという間に過ぎていきます。このアッター湖畔に着くと、今までの曇り空から一転して、青空が広がります。まるで奇跡のようです。saraiの思いを天が感じ取ってくれたのでしょうか。

また、バスでカンマーに戻り、今度はクリムトです。湖上に突き出たカンマー城はクリムトが何度も描いた題材です。特にカンマー城前の並木道はクリムトの絵画を彷彿とさせます。


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ここを起点に《クリムトの道》が整備されています。アッター湖の湖畔をゆっくりと散策。クリムトは50枚ほどの風景画(カンバスが真四角なことが特徴)を描いていますが、ほとんどはこのアッター湖で描きました。彼は湖面にボートを浮かべ、そこからの景色を好んで描いています。したがって、絵にはアッター湖の水面がよく登場します。実際のアッター湖の湖面を見て、まさにクリムトの絵の世界そのものだと感じました。緑色がかった湖面、少し、水蒸気が上がり、靄った湖面、軽いさざ波の立った湖面、すべてにクリムトの筆の跡を感じ入りました。湖畔の散策の末、今日の宿、リッツベルガー・ケラーに到着。クリムトも滞在し、この宿も絵に描いています。最近、サザビーズのオークションでこの絵は高額で売れたそうです。この宿の船着き場から、クリムトが恋人のエミリー・フレーゲとともにボートに乗り込む写真がレオポルド美術館に展示されていたことを思い出します。宿のオーナーの女性のご厚意で宿の船着き場に入れてもらいました。もちろん、当時の船着き場とは異なるでしょうが、雰囲気たっぷりです。対岸には、カンマー城が夕日を受けて、白く輝いています。


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クリムトは1900年から1916年にかけて定期的にアッター湖をエミリー・フレーゲとともに訪れていたそうです。マーラーがアッター湖を訪れていた4年後からですから、マーラーとクリムトがアッター湖畔でばったりという夢のような機会はなかったようですね。しかし、ほぼ、同じ時期にウィーンを代表する大芸術家の2人がこのアッター湖を訪れていたのは偶然ではないでしょう。ザルツカンマーグートでも、あまり、観光客の入り込まない閑静な地で落ち着いた芸術活動を展開したのでしょうし、やはり、鋭い感性の2人が選択した地はそれなりに芸術創造の糧になる何かがあったのでしょう。

saraiは今、宿の窓から見える真っ暗なアッター湖を眺めながら、尊敬する2人の芸術家に思いを馳せています。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~アッター湖のローカル鉄道の旅、そして、ウィーン最後の夜のオフ会

アッター湖畔の朝は快晴。湖面がさざなみ、美しい絵になっています。

今日はアッターガウ鉄道に乗ります。アッター湖畔のアッターゼー駅からフェックラマルクトまでの短い区間のローカル鉄道です。車両は1両のみの可愛い車両です。


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この鉄道は緑の野原の中を走る風光明媚な路線です。


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学校帰りの子供たちのほかには、ほとんど乗客はいません。のんびりした鉄道の旅です。1時間に1本しか走らない不便な路線ですが、saraiの一押しの鉄道です。

フェックラマルクトからアットナンク-プフハイムまでは急行ですぐに到着。アットナンク-プフハイムからは初めて乗るウェストバーンという私鉄です。私鉄と言っても、実際はウィーンとザルツブルグ間のオーストリア国鉄(OBB)の線路を走ります。料金が安く設定されているのが魅力です。今回、座席指定したのですが、100号車の2階席としか、指定券には表示されていないので、システムがよく分かりません。到着した車両に乗り込むと、結構、混み合っていて、空いた座席はあまりありません。よく探すと、4人席がぽっかり空いているところがあります。その座席を見ると、テーブルに予約席という布が巻かれています。カフェやレストランのテーブルに予約席と表示されているのと同じです。どうやら、これが我々の指定席のようです。


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そこに座っていると、発車してすぐに女性の車掌さんがやってきて、検札です。検札といっても乗車券はチェックせずに指定券のみのチェックです。この席でよさそうです。それに2人分の指定で4人分の席を確保して構わないようです。これはお得ですね。1人分の指定料は5ユーロでした。快適な鉄道の旅で2時間ほどでウィーン西駅に到着です。

今夜はこの旅で最後のコンサート。ヤンソンス指揮のウィーン・フィルのコンサートを楽友協会で聴きました。プログラム後半のハイドンの《V字》とバルトークの《中国の不思議な役人》の素晴らしい演奏でした。このコンサートについては別途、記事をアップします。

コンサートの後は1年ぶりのウィーン音楽愛好会のオフ会です。カフェ・ムゼウムに楽友協会、国立歌劇場、フォルクスオーパーから、5人が集まって、気炎を上げました。はっぱさんが所用で参加できなかったのはとても残念でしたが、大いに盛り上がり、閉店時間で追い出されるまで、楽しく過ごしました。
次のオフ会は6月に場所をドレスデンに変えて、開催することを決定。いやはや、みなさん、音楽にのめり込んでいますね。何故、ドレスデンなのかと言うと、ティーレマン指揮でガランチャがオクタヴィアンを歌う楽劇《薔薇の騎士》の公演にみなが駆けつけるからです。オペレッタも見ます。

かくして、長かった4月の旅もこれでおしまい。明日の夜の便で帰国です。実り多い旅をできて、幸せでした。



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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~いよいよ、帰国

昨日の夜は遅くまで起きていて、WEBチェックインをしたり、ブログを書いていたので、ゆっくりと朝寝して、朝食をぎりぎりの時間に滑り込んで食べ、その後、部屋でゆっくりしていると、ホテルのレセプションから電話がかかってきて、11時になったので、すぐにチェックアウトしてほしいとのこと。はいはい、配偶者がちゃんと荷物をまとめてくれていたので、すぐに部屋を出ますよ。

荷物をホテルに預け、街に出ます。まず、6月のウィーン国立歌劇場のチケットを受取り、ついでに劇場連盟カードを作ってもらいます。これからはポイントを貯めてみましょう。
お土産を買い集め、最後のカフェ・ランチはカフェ・グリーンシュタイドルで。なかなか、いい味付けで美味しいです。肩の張る料理ではありません。
リンク通りに出ると、マロニエの花が咲き始めています。旅の初めは冬の寒さでしたが、もう初夏を思わせる陽気です。


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さあ、これで旅はすべて完了。空港に向かいましょう。今回の旅もお付き合い願い、ありがとうございます。



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長い旅も終わってみれば・・・あちゃ!!

一昨日の夕刻、無事に成田に帰り着き、自宅の最寄り駅でアツアツのラーメンをすすっていると、帰国の実感がありました。それにしても、初夏を思えるウィーンから日本に戻ると、寒さが身に沁みました。

昨日は朝から電話にかじりつき、ハーゲン・カルテットのベートーヴェン・チクルスの後期シリーズのセット券を何とかゲット。そのまま、かかりつけの病院に定期的な診断に行くと、最悪の状態。先生にはヨーロッパでワインを飲み過ぎたことを白状し、これから、節制することを誓いました。

旅でのクレジットカードの請求をチェックしていると、チューリッヒのホテルからの請求の内容が理解できず、よくよく考えてみると、何と1度予約し、キャンセルしたホテルからの請求でした。キャンセルがうまくいっていなかったのかとも思い、予約サイトのBooking.comに問い合わせると、やはり請求がおかしいとのことで、クレジット会社からの請求の画面をPDF化して、証拠書類として、提出。うまく、返金されることを願うばかりです--⇒Booking.com様。このところ、Booking.comがらみのトラブルが多いんです。ホテルとのクレジットカードでの会計処理の問題が大半です。ebookersでの予約は、お金のやりとりはebookersと自分の間だけで、ホテルは絡まないので、今のところ、ノートラブルです。Booking.comのシステムは問題があるかもしれません。

昨日、寝ようとして、そうだ、そうだ、ティーレマンとウィーン・フィルのサントリーホールでのベートーヴェン交響曲チクルスのチケット売り出しはどうなったのかなと思い、サントリーホールのサイトをみてみると、げげっ!!!
何と、セット券の売り出し日は次のヨーロッパ旅行の初日。売り出し開始時刻にはまだロシア上空です。がっくりです。翌日、ANAに電話して、出発日の変更はできないかと訊いてみると、スーパーエコ割は変更不可との厳しいお答え。変更するためには、とりあえず、全部キャンセルするしかないとのこと。それも違約金3万円(一人当たり)ということで、これは無理。ああー、どうしよう!?

悪いことばからいではありません。先日、ハイティンクのブルックナーと重なって、聴けなかった上原彩子のリサイタル。ヨーロッパに行っている間にTV放映があり、友人が録画しておいてくれました。それも頼んだわけじゃないのにです。持つべきものは友。早速、聴きましたが、上原彩子の気魄あふれる燃焼度の高いラフマニノフに魂が揺さぶられました。放映されたのはリサイタル前半の《13の前奏曲》Op.32でしたが、後半の《ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調》Op.36も是非、TV放映してもらいたいものです--⇒NHK様。

今日は時差ぼけがひどく、昼下がりの3時まで寝ていて、配偶者に迷惑をかけました。明日は何とか、建て直そうっと。


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プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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