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ミラノで芸術三昧:ブレラ美術館に入館

2011年10月7日金曜日@ミラノ/1回目

ミラノの朝です。ホテルの部屋の窓を開けて外を見ると曇り空。気温は暑くもなし、寒くもなしって感じです。

朝食を食べにレセプションのお隣りの朝食スペースに行くと、レセプションのおじさんに声を掛けられ、部屋を代えるんならスーツケースを閉じておいてねって言われました。どうやら出かけているうちに、荷物を新しい部屋に運んでくれるようです。もちろん、こちらとしてはOKです。
朝食スペースはとても狭いところですが、ほかの客もそんなにいなかったので問題ありません。


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朝食は本当にパンとジュース、コーヒーだけのいわゆるコンチネンタルスタイル。朝はこれで十分ではあります。配偶者は相変わらずホットチョコレートをお願いし、saraiはカプチーノ。ホットチョコレートはとても濃い目。ミルクで好みの濃さに調整して、美味しくいただきます。


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朝食スペースは狭いですが、横にはソファが置いてあるロビーもあります。


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あまりくつろげる感じでもなかったので、早速街に出かけます。
昨日ホテルに着いたときは既に真っ暗だったので、ホテルの外観を拝見しましょう。


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ホテルの前は狭い通りで、初めての夜にホテルを探すのは厳しかったかもしれませんね。タクシーにしてよかったかも・・・。


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今日は早速、旅のテーマのカラヴァッジョの絵を見に行きます。
まずは予約してあるブレラ美術館です。ホテルからは歩ける距離です。地図を片手に進みます。すると途中で、突然周りを歩いていたイタリア人達がぱっと小走りに逃げ出しました。えっと思う間もなく、パラパラっと大きな雨粒が落ちてきました。が、アッと傘に手をやる間もなく、10秒ほどで雨は止みました。すると、何もなかったように皆さんは歩き始めました。こちらの雨って面白いですね。
さて、私達も何もなかったようにブレラ美術館を目指しましょう。これがブレラ通りVia Breraです。この先が美術館のようです。


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ブレラ美術館Pinacoteca di Breraの建物の入口です。何故か入口の両側を象さんが固めています。建物も修復工事中のようですね。


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ホテルからブレラ美術館までのルートを地図で確認しておきましょう。


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入口を抜けると、美術館の中庭に出ます。中庭には立派な彫像が建っています。


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ブレラ美術館は、かなり大勢の若者で賑わっています。この建物はとても大きく、美術学校のようなものが併設されているようですね。自分の絵を見せ合ったりして楽しそうです。


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美術館は入館予約してあるので、チケットを受け取るためにチケットオフィスを探しますが、これがなかなか見つかりません。ようやく、ブレラ美術館は建物の2階部分を占めていることが分かり、2階に上がります。


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2階は、ぐるっと周遊できる回廊になっています。


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先程の中庭を囲む回廊になっていて、中庭が見下ろせます。


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屋根の上を見上げると、屋根の瓦を工事中の人達が見えました。こういう古い建物は、いつもメンテナンスの工事で大変ですね。


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さて、肝心のブレラ美術館ですが、回廊の角に入口が見えました。壁に美術館のプレートを見付け、ほっとしました。


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この入口をはいるとショップになっていました。ショップのレジのお姉さんにチケット受け取りはここなのって聞くと、奥の方の通路を指差します。ショップの奥の方に進むと、ようやくチケットオフィスというか美術館の入口らしき通路が見え、受付のお姉さんもいます。


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受付に行き、ネットで購入済みのチケット引き換えの紙を渡すと、交換にチケットを渡してくれました。


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チケットの絵柄はカラヴァッジョの《エマオの晩餐》です。今や、ブレラ美術館の看板作品はカラヴァッジョなんですね。少し、わくわくします。

念のために時間予約しておきましたが、ご覧の通りがらがらで予約は不必要でした。朝1番っていうこともあり、空いています。

いよいよ入館です。まず、1枚目のカラヴァッジョの絵を見ましょう。



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2011/11/28 00:58
旅行記を楽しく拝見させていただいてます。
入り口に立ってる2頭の象さんは、絶滅に瀕しているアジア象を救おうという趣旨で、
様々なアーティストや各界の有名人がデザインした象を街中に展示し競売にかける
「エレファント・パレード」の一環ですね。世界各地で繰り広げられてます。
家の近所でも今年の3月、町中にポップな象さんが沢山出没しました。おおっと思う
ような有名人による作品が目白押し。でも、象さんの形がコミカルすぎるので、色を
カラフルに塗っただけで芸術性に乏しく、欲しいなと思わせるものがほとんどないのが
残念でした。
以前、同様なアートに、「カウ・パレード」というのがありましたね。ストックホルムの
町中に沢山立ってた等身大の牛たちはとても美しく、町の美観をより盛り立てていました。
牛シリーズは、小型のが色々オブジェとして売り出されてます。

2, saraiさん 2011/11/28 22:43
レイネさん、コメントありがとうございます。

「エレファント・パレード」っていうものでしたか。一体何だろうと思っていました。そもそもアジア象が絶滅に瀕していること自体、認識できていませんでした。ご教示ありがとうございました。

旅行記がウィーンに達するのは何か月か先になるので、気長にお付き合いくださいね。

3, Asakoさん 2014/08/03 13:11
初めまして。
我が家も定年の夫と私との2人旅ですが、オペラが大好き、ヨーロッパも大好きです。

本題ですが、今年のお盆にブレラ美術館に行きたいと思い、予約方法を探していたところにこのブログを見つけました。
どの方法で予約なさったのかを教えてくださいませんか?
ネットも色々あり、安心なサイトで買えればベストだなと思います。

4, saraiさん 2014/08/03 22:01
Asakoさん、こんばんは。

お仲間がいて、嬉しいです。

ブレラはそんなに混むわけではないので、どうしても予約が必要なわけではありませんが、念のために予約しておくのもいいでしょう。イタリアの美術館の予約はすべて、Weekend a Firenze です。

  jp.scuola-toscana-jp.waf.it/museo.html

頭にhttp://を忘れずに。

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ミラノで芸術三昧:ブレラ美術館でカラヴァッジョ1枚目

2011年10月7日金曜日@ミラノ/2回目

さあ、お目当てのカラヴァッジョを見ましょう。入口から順番に絵を見ながら進みますが、なかなかカラヴァッジョがありません。どうも落ち着かないので、係の人にカラヴァッジョはどこかと聞くと、ずっとこのまま奥に進めばいいよって言われ、途中の絵をほとんど無視してどんどん進みます。と、日本人の団体が固まっているところがあり、そこにカラヴァッジョの《エマオの晩餐》がありました。団体はすぐにいなくなったので、絵の真ん前の椅子2脚を2人で占拠して、この名画を独占。


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この絵はカラヴァッジョが逃亡生活にはいった直後にナポリ近郊で描かれたもので、後期の傑作群の先駆けともいえるものです。黒いバックの中に、人物と食卓だけが浮かび上がっています。復活後のキリストの崇高さが際立ち、実に静謐な上品な作品です。カラヴァッジョも反省の日々の中で、こんな作品になったのでしょうか。幸先よく、カラヴァッジョの傑作と対面でき、saraiはご機嫌です。

この美術館ではカラヴァッジョのほかに、ヴェネチア派を代表するマンテーニャとベッリーニの作品も素晴らしいです。
まずはマンテーニャの代表作の《死せるキリスト》。構図が素晴らしく、何という迫力の絵でしょう。


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ベッリーニの《聖母子》も、彼の絵の中では好きな作品です。


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ベッリーニの1枚は修復中でした。


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でも親切にも、この美術館では、修復の様子はガラス越しに見えるようになっていました。サービスの行き届いた美術館ですね。修復中で絵が見られないこともよくありますが、このような修復の仕方を他の美術館も見習って欲しいですね。


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この絵は有名な《ピエタ》です。死せるキリスト、キリストを抱きかかえる老いた母マリア、深い悲しみにくれる聖ヨハネの3人がしみじみとした雰囲気で描かれた傑作です。

入口近くに飾られていたのは、最近よく取り上げられることも多いアイエツの《接吻》です。この接吻している男女の謎めいたドラマを感じさせるのが人気の秘密なんでしょう。


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これにて、絵画鑑賞は終了。
美術館の中庭に降りると、先ほどの中央の彫像が後ろから見えて何だか面白いです。


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美術館の建物の前には、このミラノにも公共の貸出用の自転車が並んでいます。今や、ヨーロッパ中の流行ですね。


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朝来たときには美術館の全景を見る気持ちの余裕がありませんでしたが、帰りはゆっくりと眺めました。正面の壁と屋根が修復工事中で建物の全容が見えず、ちょっぴり残念です。


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次はポッディ・ペッツォーリ美術館に向かいます。そこにはカラヴァッジョはありませんが、saraiの大好きなボッティチェリの聖母子の絵があるんです。
ブレラ通りVia Breraを戻ります。ブレラ通りを抜けて、振り返ってブレラ通りの入口を見ます。古くて狭い通りですが、この先にブレラ美術館があると思うと何だかそれなりの佇まいを感じるものですね。


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このブレラ通りは、トラムの走る大通りを越えるとヴェルディ通りVia Giuseppe Verdiという名前に変わります。もちろん、大作曲家のジュゼッペ・ヴェルディから名前を取ったのでしょう。この通りの始まる左手にはサン・ジュゼッペ教会Saint Giuseppeがあります。


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その通りの先には、ミラノ・スカラ座Teatro alla Scalaの建物が見えてきます。


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この建物の側面を過ぎて正面に回り込み、ミラノ・スカラ座の建物を正面から見ます。今夜、オペラを聴く予定で楽しみです。


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ポッディ・ペッツォーリ美術館に向かいます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ミラノで芸術三昧:ポルディ・ペッツォーリ美術館の素晴らしきボッティチェリ

2011年10月7日金曜日@ミラノ/3回目

ミラノ・スカラ座Teatro alla Scalaからポルディ・ペッツォーリ美術館Museo Poldi Pezzoliに向かいます。ミラノ・スカラ座から通りを隔てた真向かいにはスカラ広場Piazza della Scalaがあります。ここでちょっと一休み。


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薔薇の花も綺麗ですね。


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このスカラ座からマンゾーニ通りVia Manzoniをドゥオーモとは逆の方向に進みます。


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すると、通りの右手に旗の下がった建物があります。どうやら、これがポルディ・ペッツォーリ美術館Museo Poldi Pezzoliのようですね。


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通りから少し奥まったところに美術館がありました。元々は個人の邸宅だったので、通りからは奥まっているんですね。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ポルディ・ペッツォーリ美術館は個人の邸を収集品とともに公開しています。作品数はそう多くはありませんが、結構いいものがあります。チケットを買って入館すると、噴水があり、そこから螺旋の立派な階段が2階に続いています。


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噴水はネオ・バロック調の素晴らしい装飾がされています。


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螺旋階段を上って2階に上がります。
すると目は吸い寄せられるようにボッティチェリの聖母子に向かいます。思ったよりも小さい絵ですが、素晴らしく精密に、そして何よりも美しく描きあげられた絵に思わず嘆声が漏れてしまいます。凄い絵画です。


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特に聖母マリアの顔は美しく、これは紛れもなく、ウフィツィ美術館にある《ヴィーナスの誕生》の顔とそっくりです。2人で目配せだけで意見一致です。
近くにある筈のボッティチェリとベッリーニの絵は貸出中(オマールにこの美術館の別館があるようで、そこに貸し出しているようです)の告知がありました。
これがそのボッティチェリの《ピエタ》の貸出中の告知です。


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残念ですが、一番のお目当てが見られたのでよしとしましょう。それに、申し訳なさそうに写真が貼ってあったのが評価できますね。また、この美術館の看板作品のポライウォーロの作品も見当たらないので係の方に伺うと、「それは今ベルリンに行っているよ、ソーリー!」とのことです。仕方ありませんね。そういう形で美術館を維持しているのでしょう。
これは代わりに購入したポストカードです。ポライウォーロの《婦人の肖像》です。


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このほかにも、クラナッハ工房の《マルティン・ルターの肖像》、《カタリーナ・フォン・ボーラの肖像》もあります。これはオリジナルはバーゼル美術館で見ました。


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これはマンテーニャの《聖母子》です。ブレラ美術館で見たベッリーニの《聖母子》とも似た感じですが、それもその筈、マンテーニャはベッリーニの妹と結婚しており、同じ工房にいました。これも傑作です。


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絵画の展示室の先に進むと豪華な邸宅の様子が見られます。
これはダンテの間にあるベルティーニ兄弟のステンド・グラス《ダンテの凱旋》です。


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ミラノの貴族、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリの美の邸宅をすっかり満喫しました。何といっても素晴らしいボッティチェリを見て満足です。
次はアンブロジアーナ美術館にカラヴァッジョを見に行きます。



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ミラノで芸術三昧:ガレッリア、ドゥオーモ、そして、絶品の揚げピザ

2011年10月7日金曜日@ミラノ/4回目

アンブロジアーナ美術館Pinacoteca Ambrosiana にカラヴァッジョを見に行きましょう。アンブロジアーナ美術館はドゥオーモの近くですから、ミラノの街も見物しながら向かいます。もう一度マンゾーニ通りVia Manzoniを戻り、スカラ座Teatro alla Scalaの前を通り、街の中心に向かいます。途中でヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアGalleria Vittorio Emanuele IIに寄って行きます。通りを左に入るとガッレリアが見えてきます。


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エマヌエーレ2世のガッレリアの形状はアーケード商店街なのですが、そんな表現では表せませんよね。さすが世界一です。素晴らしい! メインの四つ角は、ルイ・ヴィトン、プラダですからね。鉄鋼とガラスの屋根組は美しいとしか言えません。


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これがガレッリアの中心の天井のアーチです。


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ガレッリアの中心の床には名物があります。牛のモザイクです。この牛の生殖器に踵を置いて1回転すると子宝に恵まれるということです。とはいえ、子宝とは関係のなさそうな男性や小さな子供も回転しています。単純に、1回転すると幸運に恵まれるというように変質しているのかも知れません。この若い男性も子宝とは無縁ですね。


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ガレッリアの中央から4方に伸びるアーケードはそれぞれ形状が異なり、工夫が見られます。アーケードの1本を抜けて、ドゥオーモに向かいます。


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ドゥオーモDuomoはすぐ近くです。ドゥオーモに対峙してみると、ドゥオーモはやはり凄い建築物です。久しぶりに見ましたが圧倒的にスケールが大きく、それに美しい。西欧教会建築を代表するものです。


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でも、そのドゥオーモを横目に見ながら、気になっていたお店に向かいます。


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ドゥオーモの左側面から左の通りに折れると、人が大勢集まっているお店が見えてきます。


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これがミラノで人気の包み揚げピザ屋さんルイーニです。いつも行列とのことですが、やはり近くに行くとこの店の前は凄い人だかり。若者が多いですが、その辺りに座り込んでパクついています。saraiもおとなしく行列に並び、順番を待ちます。


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我々の番になって、2種類の違うピザをゲットし、道々食べながらドゥオーモに戻ります。


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このピザは揚げパンみたいなものですが、実にふわっとして美味しい。小腹の空いたときには最高です。

ドゥオーモの周りを1周しながら王宮Palazzo Realeに立ち寄り、そこにある王宮美術館をチェック。カラヴァッジョに似た絵の展覧会のポスターを見たからです。入口でパンフレットを入手して、分かりました。アルテミジア・ジェンティレスキというナポリの女流画家の展覧会です。


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彼女はカラヴァッジョに大きな影響を受け、カラヴァッジョと同一題材の絵を似た描き方で作成していて、これから行くナポリのカポディモンティ美術館で彼女の作品を見る予定です。ということで、わざわざここで見るというほどのことはないので王宮美術館はパス。

王宮の前では何組ものカップルが結婚式イベントをやっていて、華やかです。


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王宮からドゥオーモの右側面に戻ります。これでドゥオーモ1周です。初めての経験です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この後、久しぶりにドゥオーモの中も見て、それから、アンブロジアーナ美術館にカラヴァッジョを見に行きます。



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ミラノで芸術三昧:ドゥオーモからアンブロジアーナ美術館へ

2011年10月7日金曜日@ミラノ/5回目

さて、久しぶりにドゥオーモDuomoにも入ってみましょう。すっかり晴れ上がった青空に尖塔が美しいドゥオーモを見上げながら、内部に足を踏み入れます。さすがに世界でも名だたる教会です。


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内部空間の大きさ、内装の美しさは素晴らしいものです。
床の美しさもなかなかです。


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ステンドグラスも美しく輝いています。


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奥の方から歌声が響いてきました。近くに寄ってみると、素人の方たちの合唱団の歌声でした。こういうところで歌うのは気持ちがいいでしょうね。


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奥の方から入口の方の空間を見ると、石柱の素晴らしさ、天井のアーチの見事さに目を奪われます。


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ゆっくりとドゥオーモ内部を堪能はしましたが、ここは観光のメッカ。人の数も凄いもので、早々に退散。少し離れたところから見るドゥオーモの姿はとても美しいものでした。


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ドゥオーモ近くのメルカンティ広場Piazza dei Mercantiも見てみましょう。ここは中世の雰囲気の残る場所です。広場の中央には井戸。その横には長い柱廊が続いていいます。


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また、近くにはサン・サティロ教会Santa Maria Presso San Satiroもあります。ドームはブラマンテの作だそうです。


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折角ですから、教会の正面に回って内部も見てみようと思いましたが、残念ながら表の鉄柵が閉じられていました。


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ようやくアンブロジアーナ美術館Pinacoteca Ambrosianaに向かいます。美術館に付属の教会の前に出ました。


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教会の横に入口らしきものがありましたが、これは実は出口でした。


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なかなか入口が分からず建物を半周してしまいましたが、無事に正面の入口に出ました。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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やっと入館してカラヴァッジョの絵と対面します。




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ミラノで芸術三昧:アンブロジアーナ美術館で2枚目のカラヴァッジョ

2011年10月7日金曜日@ミラノ/6回目

アンブロジアーナ美術館Pinacoteca Ambrosianaに入館。まずはチケットを購入。


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ここで美術館のパンフレットをいただきます。


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パンフレットの写真の彫像は、多分この美術館を創設した17世紀のミラノ大司教フェデリコ・ポロメオでしょう。なお、この美術館の名前は街の守護聖人である聖アンブロシウスの名を冠して、この大司教が命名したものです。
また、今はレオナルド・ダ・ヴィンチ展もやっているようで特別展料金も上乗せでした。これがそのパンフレットです。


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今度は入口でカラヴァッジョの絵の場所とダ・ヴィンチの絵の場所を係の人から確認したので、余裕で美術鑑賞できます。1階は大変立派な図書室になっていて、美術展示スペースは2階と3階になっています。早速、2階に上ります。


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何故か、ミケランジェロのピエタ(バチカンにあります)のコピーと思われるものが置いてあります。


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ティチアーノ、ボッティチェリなどの名だたる絵を見ながら、カラヴァッジョに向かいます。カラヴァッジョの絵に到着。《果物籠》というカラヴァッジョ唯一の静物画です。


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本物を目の前に2人は口あんぐりです。凄すぎます。最近流行の超精密画なんて目じゃありません。もうリアルそのもの。何故、静物画がこの1点しかないか、分かりました。ここまで描ければ、もうこれ以上描く必要はありません。すぐ横で、拡大映像のビデオが流されていますが、ドアップで見ると凄い! 実物の葉っぱに付いている水滴はsaraiは何とか見えましたが、配偶者は見えなかったそうです。というくらいの精密さで、凄いとしか言えない作品です。

次はダ・ヴィンチの作品を見に行きますが、途中で中庭が見下ろせます。大変、趣のある庭です。


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中庭の向こうには、先ほど外から見えた付属教会のドーム部分も見えます。


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ダ・ヴィンチ特別展の展示室に到着。まずはダ・ヴィンチの《音楽家》という作品を見ます。あまりレオナルドらしくない作品ですが、緻密な描写は見てとれます。


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むしろ、一緒に展示されている《貴婦人の肖像》は明らかにレオナルドらしい作品です。


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ところが、この作品は昔はレオナルドの作とされていましたが、現在はレオナルドのミラノ時代の弟子アンブロージオ・デ・プレディスの作であるという説が有力だそうです。saraiの素人としての感覚では、レオナルドの真作としか感じられません。とても出来のよい作品で、レオナルドの作品としても完成度の高い作品と思います。今後のさらなる研究結果を待ちましょう。これで美術鑑賞は終了。この美術館は作品への照明が明るく、とてもよく見えるようにしてあります。また、回廊や中庭の緑も美しく素晴らしい美術館です。それに図書館の蔵書の多さも半端じゃありません。いろんなものに驚きながら美術館を出ます。

ミラノで予定していたカラヴァッジョの作品鑑賞は2作とも無事に見られて満足です。午前中はフルに美術鑑賞だったので、そろそろランチをいただきましょう。




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ミラノで芸術三昧:美味しいランチ、そしてスカラ座でオペラを堪能

2011年10月7日金曜日@ミラノ/7回目

お昼も過ぎたので、お手軽なピッツェリアでピザでも食べようとレ・ブリチョーレle Bricioleというお店に携帯で予約を入れ、レストランに向かいます。レストランは泊まっているホテルの近くです。ダンテ通りVia Danteをホテルの方向に向かいます。


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メトロの駅もあるカイローリ広場Largo Cairoliに着きました。ホテルの最寄駅でもあります。広場の向こうにはスフォルツァ城も見えています。


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この広場から、レストランの場所が分からず少し迷いましたが、ほどなく見つかりました。

アンブロジアーナ美術館からのルートを地図で確認しておきましょう。


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レストランの中に入るなり、ウェイターに先ほど予約の方ですねって言われてびっくり。訳の分からない英語で予約したので分かったんでしょう。すぐに席に案内されましたが、店内はお客さんでいっぱい。人気店のようです。


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予約をしていて良かった。我々の後から来た客は、ずいぶん待たされてました。


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メニューの説明を受け、ところでピザは?って聞くと、ここはリストランテなのでピザはありませんとのこと。観光案内書が古く、もうピッツェリアではなくなったようです。(店名は実際には、Ristorante le Bricioleでした。) まあ、いいでしょう。
海鮮パスタとミラノ風カツレツ、それにもちろん白ワインを注文。その白ワインの美味しいこと、微発泡性で素晴らしい味です。思わず、もう一杯追加してしまいました。


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カツレツも滅茶苦茶美味しいです。


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もちろん、パスタも美味。


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パンも美味しいです。


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イタリアは本当に食事が美味しいです。他の客はデザートもしっかり食べてましたが、我々はコーヒーのみで〆。


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美術館でカラヴァッジョの作品を見る目的も果たし、美味しいランチもいただき、満足したところでホテルに戻ると、既に2階の新しい部屋に荷物が運んでありました。この部屋では無線LANも問題なく接続できました。このホテルに泊まるときには、ちゃんと無線LANのつながる部屋とリクエストしておく必要がありますね。さて、オペラの開演時間までは仮眠です。ミラノ・スカラ座へは歩いて10分少しくらいですから、ゆっくりしていても大丈夫です。

休養を十分にとって、正装に着替え、ミラノ・スカラ座へ。ランチはたっぷり食べたので、夜はスカラ座に併設しているカフェで夕食代わりのお茶です。
紅茶とティラミスをいただきました。


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夕食もこれで十分な年齢になりました。

スカラ座に入ります。豪華なホールです。saraiはわくわくです。


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今日は平土間で聴きます。こんな感じで舞台が見えます。よい席なので楽しみです。


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さすが、スカラ座です。本日のオペラはR・シュトラウスの《薔薇の騎士》。素晴らしいオーケストラ、元帥夫人の優雅な歌唱、斬新でお洒落な演出・舞台装置とオペラを堪能しました。感想はここです。

終わってみれば、もう12時前。
でも、ホテルは近くて、ミラノ・スカラ座からの帰りも明るい大通りを歩いて帰れたので、治安上の問題もありません。
このホテルは無線LANを接続するには部屋を指定する必要がありますが、かなり部屋が狭いことを我慢すれば、街の中心にありとても便利なホテルでした。女性の一人旅にはお勧めしませんが、安価で便利なところをお探しの方にはお勧めです。

ホテルに戻って、早速ブログを書いていると配偶者はもうすやすやと眠りにはいっています。

明日は高速列車でローマに移動します。そして、夜はまたローマ歌劇場でオペラです。



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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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