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遂に真空管アンプを落札!

今回は直接の旅の話題から離れて、オーディオの話です。
これまで、音楽を楽しむために英国QUAD社のヴィンテージアンプを揃えてきました。でも、それらはすべてトランジスターアンプでした。
やはり、それ以前の真空管式は垂涎の的でした。
そして、遂にEBAYに出品されていた真空管アンプをゲット。
まずはプリアンプQUAD 22。


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そして、真打はパワーアンプQUAD IIが2台。
なぜ2台かというと、これはモノラルアンプなので、2台でステレオです。


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このQUAD IIには、オリジナルの真空管の英国製GECのKT66が付属しています。この真空管は今でも復刻版がロシアや中国から出ている名作です。
ついでに、付録でFMチューナー(モノラル)QUAD FM1までゲット。これは飾りにします。


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いくら30年以上も前の中古といっても、さすがに今までのトランジスターアンプに比べると落札価格は格段に高かったですが、ヴィンテージものですから、仕方ありませんね。
落札後、1週間ちょっとで手元に届きました。英国からですから、配送費だけで4万円近くかかりました。また、ショックだったのは、関税まで取られたことです。これは勘弁してほしいですね。これが3500円。
はやる心を抑えて、音出しの準備から始めます。
まず、英国製ですから、電源の電圧が200~240V。丁度、我が家はリフォーム中なので、オーディオルームに200Vの電源を引き込みます。
次にこの日本仕様のコンセントに合わせて、アンプの電源コードを作成。
準備が出来たところで、慎重に配線します。
どきどきしながら、アンプの電源スイッチを入れます。すると、パワーアンプの真空管にポッと赤い光が点ります。感激!
スピーカーにつないで、CDを回してみます。すると、音は出ましたが、右側だけ。あわてて、アンプを見ると、パワーアンプの片方は真空管の灯りが全部消えています。これは早速、故障か?暗然としながらも、再度、配線をチェック。何だかんだしているうちに、やっと復旧。ちゃんとステレオで鳴り始めました。どうも、操作ミスだったようです。説明書はありますが、もちろん英文でちゃんと読んでいませんでした。アチャ。
まだ、調整中の段階ですが、澄み切ったきれいな音が出ています。
これから、徐々に調整・改造しながら、楽しんでいきます。



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この記事へのコメント

1, ヤマダ コウヘイさん 2010/09/05 08:08
私もQUAD22 Ⅱx2と、昔のタンノイのスピーカーとの組み合わせでもう15年以上聴いていますがは弦の音がすばらしいですね。ただ、QUAD22 Ⅱx2は昔の機械なので、メンテナンスが本当に大変です。大切にお使いください。

2, saraiさん 2010/09/05 23:10
ヤマダ コウヘイさん、saraiです。初めまして。

コメントありがとうございます。
メンテナンス大変ですが、それに見合った音が楽しめ、完全に満足しています。もう1年半経ちますが、その間、もう1台、22をゲット。QUAD社でオーバーホール済のもので、全体に音のグレードが上がりました。真空管をすべてオリジナルのものにしたいと思っていますが、なかなか思い通りには見つかりませんね。
KT66が壊れるのが、目下の心配事です。
先輩として、今後ともよろしくご指南ください。

3, ヤマダ コウヘイさん 2010/09/16 22:47
真空管の寿命を心配されているようですね。
私は、メインテナンス・修理の際のアドバイスに基づきⅡの設定を240V、使用電圧を200Vで使用しています。電圧を低めに使用することで、長期間安定して使用できるということで、トラブルがうんと減りました。
それと、22のピンプラグは、Swich craft社製がQUADにあうということで、使用しています。変なハム音が取れました。
あくまで、個人の経験ですので、ご参考までに。音の好み等で、別の設定をされているQUAD使用の方も多いと思いますので、ご自分の好みに合わせてください。

4, saraiさん 2010/09/17 12:19
またまた、コメントありがとうございます。

電圧の件、アドバイスありがとうございます。試してみます。
ピンプラグも参考になります。もっとも現状ハムはありません。
CDしか聴いていませんが、アナログディスクだと問題ですね。

今回コメントいただき、思い立って、ECC83とEF86のヴィンテージ管のMULLARDの60年代を円高メリットも生かして、英国から取り寄せ中です。

その結果はまたブログで紹介します。

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真空管アンプQUAD22の改良

音楽を楽しむにはリスニング環境が重要です。

真空管アンプを導入した経緯はここで紹介しました。
往年の英国QUAD社の名器QUAD22(プリアンプ)とQUADII(パワーアンプ)2台です。

オーディオ機器はすべてそうですが、調整が大事。
まず、左右の音量のバランスが大幅にずれていたので、バランスコントロールの取り付けねじを緩めて、ちゃんと中心位置で音量が合うように再調整。

その過程で、22の真空管を調べると、EF86の一方は、ちゃんと英国製のMULLARDでしたが、片方はMULLARDのようですが、FOREIGN MADEの刻印。ショック!
多分、オランダ製かどこかでしょう。
これはいかんとIIのEF86も調べると、4本のうち、1本はMARCONI。MARCONIって、GECと同じメーカでは?
英国製ではありますが、気に入りません。何とか英国製MULLARDのEF86を入手したいものです。
また、気になって、22の他の真空管ECC83を調べると、これもMULLARD製ではありません。ダブルショック!!

また、時折、時間がたつと、片チャンネルでポツポツポツっていう小さな雑音が連続してはいるような現象もあります。コンデンサー劣化でしょうか。少し調べると、C15あたりがよくドライアウトするらしいので、チェックすると、私の入手した22には、C15付近のコンデンサーはすべて欠落しています。きっと、初期モデルで回路が古いんですね。

ともあれ、モーツァルトの声楽曲集(ARCHIVの戴冠式ミサ、ヴェスプレ)とブーレーズのバルトーク協奏曲集のCDを聴き通しましたが、満足の音です。
まったく素晴らしい音楽が鳴っています。
印象としては、高音はきれいに伸びていて(バーバラ・ボニーの高音がきれい!)、低域が不足気味というところです。
CDはQUAD67CD、スピーカーは英国タンノイのEdinburghです。

真空管アンプらしいスケールの大きな(伸びやかな)音で、非MULLARDの管の影響は特に感じませんが、これは比較の問題かも知れないので、必ずしも納得しているわけではありませんでした。
ただ、高音が伸びて、きれいなのですが、時として 、伸びすぎて、アバレも感じていました。

また、調べれば調べるほど、今回購入した22の回路構成は古く、使用部品も初期のオリジナル過ぎると感じました。本来はひとつひとつ手を入れていくべきですが、部品入手の問題もあり、回路構成の新しい(もちろん、オリジナルですが)別の22をEBAYで入手しました。

2台目のQUAD22の回路構成は1台目よりもかなり新しいのですが(QUAD社で2000年に改修した模様)、残念ながら真空管は真正のMULLARDではありません。
でも、音質は2台目が格段によくなりました。やはり古い回路はコンデンサーの劣化(あるいは抵抗も)が問題かもしれません。
これで逆にいろいろ悩ましくなりました。真空管や部品劣化等、問題解決すれば、今後、ずいぶん、音質向上できるのではないかという疑念?です。
特に真空管問題が気になりました。

で、円高、ユーロ安の今しかないと、MULLARDの真空管を本場のイギリスからEBAYで入手することにしました。
数日前に購入した真空管がイギリスから到着。
すべて、MULLARDの英国Blackburn工場で1960年代に生産された真空管です。
1970年以降は英国での生産は中止されたので、マニアには垂涎の一品です。
EF86が2本、ECC83が2本。
これをQUAD22の真空管と差し替え、すべての真空管がオリジナルのものになりました。
QUADIIは既にすべてオリジナルのMULLARDとGECなので、すべての真空管がすっきりとオリジナル管で統一できました。
また、部品レベルまで、音の入口のCDから、音の出口のスピーカーまで、MADE IN GREAT BRITAINとなり、まさにブリティッシュサウンドです。

で、結果ですが、以下のCDでチェックしました。
 バッハ:ロ短調ミサ曲(カール・リヒター)
 モーツァルト:ピアノソナタ全集(クラウディオ・アラウ)

結果は上々で、全体に音がマイルドになりました。特に高域で音のアバレを感じていましたが、これは霧消。
高域と低域のバランスも上々で、低域不足の感じもなくなりました。
まだ、新しい真空管で聴き始めたばかりですが、saraiの耳には、パーフェクトな音質に聴こえます。
弦の音も管の音も、そして、歌声も新鮮でかつ熟成しています。

また、楽しい音楽生活が過ごせそうです。
まあ、ヴィンテージ機器なので、今後とも手入れは欠かせませんが・・・



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この記事へのコメント

1, ヤマダコウヘイさん 2010/10/23 20:54
真空管を揃えて、よりご自身の耳に心地よい音に近づかれてよかったですね。この時代のアンプは、まだ、設計する人間の耳に聞こえる音・音楽の良さでチューニング・設計されて、完成しており、この後の時代の計器測定による波形の完成度での設計された完全波形のアンプとは一味違っていますので、自分の耳で良いと感じる音が、最も聴き疲れせず、心地の良い音であると思います。評論家の吉田秀和さんもたしかこのQUADのアンプで聴いておられたと聞いていますが、たしかに、刺激的ではないですが、厚みの感じるやわらかい音がでますね。私も、ロ短調ミサ曲(カール・リヒター)をレコードで聴きますが、マタイ受難曲(カール・リヒター)はより気に入っています。音位がしっかりしていますね。

2, saraiさん 2010/10/24 10:22
丁寧かつ的確な表現で、QUADの音楽的な面での解説、ありがとうございます。まさにおっしゃるとおりです。
オーディオ機器はあくまでも音楽をより楽しく聴く手段ですが、QUADはそれを究極にまで高めたと思っています。もっと、サウンドの良い機器はあるかもしれませんが、聴きたいのはより良い音楽です。
古いCDを聴いても、はっきりと音楽再生が向上したのが分かり、そのCDの真価に今更ながら気づかされます。
ロ短調ミサ曲の冒頭のキリエの大合唱の素晴らしい響き、アニュス・デイのアルトの深く澄んだ響き、どれをとってもバッハの音楽の本質を表現してくれます。次はマタイ受難曲(カール・リヒター)を聴くつもりですが、もちろん、気合を入れないと、とても聴ける曲じゃありませんね。
トーレンスを入手してアナログディスクにも手を出したいのですが、これは時間をかけて、熟慮しましょう。

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自宅PC環境の今①

saraiの自宅のPC環境を以前、ご紹介しましたが、それからもう2年。

現在、自宅で稼働中のPCは
・saraiのメインPC
・配偶者のPC
・サーバ(以前のWEBサーバとファイルサーバを統合)
・ノートPC(sarai用、配偶者用それぞれ1台)

2年前からは特に設置環境の改善を進めてきました。
狭い我が家ですから、設置効率をよくしたいわけです。
まずはばかでかかったPC机(2人分のデスクトップPCを収容)を廃棄。
オフィスデザイナーの親族に相談し、USM hallerの組立式のラックを導入することに決定。彼にはラックの設計もお願いしました。
結構、高価でしたが、すっきり、がっちりと代理店なかたが出張して設置してくれました。
これに伴って、2人分の液晶モニターもデュアルVESAアーム(NODERN SOLID)に取り付け、宙に浮かせることにしました。
これで机が随分、コンパクトになったので、PC用の椅子もメッシュチェアーに交換。当初はハーマンミラーのアーロンチェアーを検討しましたが、ちと、でか過ぎて設置が困難で、結局、オカムラのハイバックメッシュのバロンチェアーをヤフオクでそこそこの価格で入手。saraiの腰痛は何時間座っていても大丈夫です。

同時にプリンターもLAN接続の一体型(プリンター、スキャナー、FAX、コピー)に買い換え、これは便利。コピーもFAXもPCを使わずにできます。両面印刷もOK。無線LANで接続したノートPCから家のどこからでも印刷できます。

その後、PCの不調もあり、PCもごっそりと交換。もちろん、自作PCです。これらについては次回でご紹介しましょう。

何といっても、旅と音楽を楽しむためにはPCは必須。日々のメンテナンスは欠かせません。



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自宅PC環境の今②

さて、前回に引き続き、自宅PCの今です。

基本的にsaraiのデスクトップPCはいつも手を入れているので、少しずつ、姿を変えています。ただ、大幅に手をつけるのは数年に1回って感じです。
このところ、ずっとINTEL CORE2をベースとしたシステムを使っていましたが、sarai自身のリタイアと時期を同じくして、PCの不調が続いたので、最新のプラットフォームに更新することを決意しました。

・以前のsaraiのメインPCの構成

  CPU:INTEL CORE2 DUO E8500(3.8GBにクロックアップ)
  MEMORY:CORSAIR DOMINATOR DDR2-1066 1GB×2
  MATHERBOARD:GIGABYTE GA-X38-DQ6
  VIDEOBOARD:Leadtek WinFast PX8800 GT TDH 512MB GTB
  HDD:SEAGATE 500GB×2
  電源:Scythe 剛力短 600W
  OS:MS Windows/Vista

PCは音楽を聴く防音室内に置いてあるので、新PCは静音・省エネでなおかつ高性能が目標です。
すると、やはり、INTELのLGA1156プラットフォームでCPUはCORE I7あたりが良さそうです。CPUのコア数は2つもあれば十分ですが、ターボモードで少数コア使用時のクロック向上も期待できるので、クアッドコアでもいいかと思います。
で、次の構成を考えました。

・新しいsaraiのメインPCの構成

  CPU:INTEL CORE I7-860
  MEMORY:CORSAIR XMS3 DDR3-1600 2GB×2
  MATHERBOARD:ASUSTEK P7P55D-E LX
  VIDEOBOARD:Leadtek WinFast PX8800 GT TDH 512MB GTB(流用)
  HDD:Hitachi 500GB、SEAGATE 500GB
  電源:ANTEC TruePower New 550W TP-550AP
  ケース:ANTEC P182
  OS:MS Windows/XP Pro

VIDEOボードのみは前PCから流用します。ゲームをやらないので十分な性能でしょう。
CPUはこのあと上位の870も値下げになりましたが、この時点では高価でしたし、性能差はわずか。
メモリーはXMS規格の1600Mhzなので、高クロック動作が可能です。容量はそこそこの4GBとしました。XPでは使い切れませんが、将来のWindows7もある程度考慮しました。
HDDは前と同容量ですが、消耗品なので新品に交換します。
電源も最新のものに交換。ケースと同じANTEC製にしました。
ケースは静音ケースの定番の密閉型のP182です。付属のケースファンは少しうるさいので、低速回転のファンにすべて交換しました。
OSは前のVISTAが重たく、かつソフトの互換性に欠けるので、あえて、XPにしました。もちろん、様子を見て、Windows7に交換したいと思っています。

で、組み換えて、何とか動作しましたが、なんだか、不安定。特にスタンバイがまったくできません。電源を変えても、メモリーを変えても、BIOSの設定をいじくりまわしてもどうしても駄目。
しばらくは休止で使っていましたが、不満です。
で、マザーボードを交換することにしました。

 GIGABYTE GA-P55-UD3R

このマザーボード交換で嘘のように不具合は解消。
現在、音も静かで安定稼働しています。
性能は確かにベンチマークではいい性能が出ますが、体感性能はあまり変わりません。まあ、安定しているからいいでしょう。

サーバは静音化を狙って、以下の構成に変更しています。

・サーバ

  CPU:Intel Pentium Dual-Core E5200 2.5GHz
  MEMORY:DDR2-800 1GB×2(CFD W2U800CQ-1GLZJ)
  MATHERBOARD:Intel DG45ID
  HDD:SEAGATE 250GB(システムディスク)
     SEAGATE 1TB×2(ミラーリング、データディスク)
  電源:HEC Windmill 400W
  ケース:Antec Mini P180 White
  OS:MS Windows/XP Pro
 サーバのソフトとしては
  WEBサーバ:Apache 2.0.49
  PERL:PERL5.8.3
  PHP:PHP5.1.2
  DBMS:Oracle10g Express Edition
  メールサーバ:Pmail
  FTPサーバ:FileZilla Server

構成を変え、音楽を聴くのにまったく支障のないレベルまで静音化できました。
今のところ、365日24H稼働ですが、ノートラブルです。
ただ、WindowsUpdateのため、月に1回は再起動が必要なので、Linuxに移行することも考慮しています。

ノートPCは基本的にモバイル用で旅に連れて行くPCです。今年の旅に向けて、より小型・軽量・長バッテリー持続時間のPCを購入。自宅では、無線LANに接続し、TVを見ながら、食卓でも使っています。まさに1日中、PCづけです。

・ノートPC
  sarai用:FMV LIFEBOOK MH380
  配偶者用:FMV-BIBLO MG70LN(以前から使用していますが、まだまだ現役)

てなことで、何もなければ、saraiはオーディオ装置の前か、PCの前にいる生活です。変な生活かもしれませんね。



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QUAD67CD(CDプレーヤー)の故障と修理:分解編

今回は久しぶりにオーディオの話。興味のあるかたはご覧ください。普通は面白くないかも・・・・

現在、saraiのリスニング環境は以下の構成です。

 QUAD22(プリアンプ)
 QUADII(モノラルパワーアンプ)2台
 QUAD67CD(CDプレーヤー)
 PIONEER PL50LII(レコードプレーヤー)
 ORTOFON MC30SUPERII(MCカートリッジ)
 AUDIO NOTE AN-S4II(昇圧トランス)
 TANNOY EDINBURGH(スピーカー)

このサウンドの質は素晴らしく、変な言い方ですが、実に音楽的に鳴ります。オーケストラの弦楽なんて最高です。
また、以下のセカンドシステムも用意しており、切り換え可能です。

 QUAD33(プリアンプ)
 QUAD606(パワーアンプ)
 WADIA23(CDプレーヤー)

メインのシステムは真空管アンプでセカンドシステムはトランジスターアンプです。

このうち、メインシステムのQUAD67CD(CDプレーヤー)が遂に故障してしまいました。"遂に"というのは、予測された故障だからです。
CDトレイの開閉がうまくいかなくなったんです。これはこのCDプレーヤーの持病みたいなもので必ずといっていいほど発生します。
当初は手でトレイを引っ張ったり、押し込んだりして使っていましたが、最後は引っ込んだままで引っ張りだすのが大変面倒になりました。故障の原因は開閉メカニズムのプラスチック製のギアが経年劣化で壊れたためです。
このCDプレーヤーはヴィンテージものなので、メーカーでの修理はできません。

とりあえずはセカンドシステムに切り換えて、音楽を聴くことにしましたが、どうしてもサウンドの質が違います。
で、急ぎ、自分で修理することにしました。
まずは壊れたギヤの部品調達です。幸いというか、この故障は多いので、EBAYでは比較的安価でこのギアを入手できます。QUAD67CDのメカニズム部分は実はPHILIPSのCDM9というCDトランスポートです。ですから、実際はCDM9の開閉用ギアを入手することになります。今回、香港の業者から2個2000円弱で送料込みで入手できました。


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このギアは日本製の高品質だそうです。それを輸入するのも変ですね。それに海外製のCDプレーヤーの部品が日本製というのも何だか・・・。まあ、それだけ、このPHILIPSのCDM9が色々なCDプレーヤーに採用されていたということです。

で、修理ですが、まず、CDプレーヤーを裏返して、裏蓋の4本のプラスねじを外します。


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これで表蓋が外れる筈ですが、まだ、がっちり固定されています。で、側面下の蓋とケースの間の隙間にドライバーをこじ入れて、なるべくそっと隙間を広げます。まず、片方が外れ、もう片方も力を入れて横に広げ、ようやく蓋が外れました。


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で、蓋を開けたCDプレーヤーはこんな感じ。


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次に前面のパネルを外します。これは4本のプラスねじを外すだけ。ただ、ケーブルがつながっているので、それはそのままにしておきます。トレイを少し引き出すと、後方に1個、前方に2個ビスが見えます。これはマイナスドライバーで外しますが、CDトランスポートを固定している調整ビスなので、締め具合を確認しておきます。


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取り外したCDトランスポートは本体とケーブルがつながっているので、外します。赤いコネクターです。


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CDトランスポートをひっくりかえすと裏に基盤がついているので、ねじ3本を外して、動かせるようにします。基盤はケーブルでつながっているので、決して無理をしないようにします。また、基盤の固定はねじは何故か2本は6角レンチの別の太さで、もう1本はプラスねじという変なつけ方です。また、ギアを回転させるためのゴムベルトも外します。


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QUADのアンプ類は6角レンチが必要になることが多いので、常備しておきましょう。自分の工具箱を探すと次の2つが見つかりました。今回は両方の規格が必要でした。


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次にギアの上の金属の覆いを外すと(プラスねじ)、ギアがその金属についている軸に差し込まれています。歯車はすっかり破損していますね。


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このギアを軸から外します。マイナスドライバーでそっと抜きます。


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で、外れました。
分解はこれで完了。この後は新しい部品を取り付けて、再組み立てです。



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この記事へのコメント

1, Nakahataさん 2011/06/20 18:48
PhilipsのCDプレイヤーを分解してわかったのですが、このギア部分を止めているのはトルクスねじNo.10のものでした。なぜならPhilips製品に使用されているのは普通のねじではなく、ほぼ全部がこのトルクスねじだからです。ここだけその名残だとおもってます。

2, saraiさん 2011/06/21 01:35
ははあ、そうなんですか。QUADの好みで使っているのかと思っていました。Philips製品はほぼすべてそうなんですね。やはり、技術的なこだわりなんでしょうね。日本製品ではまず、お目にかからないですね。
勉強になりました。

3, Golaudさん 2012/08/28 15:04
初めまして。
私もいつか来る日だろうとオークションでこのギアを入手しておりました。先日、とうとうその日がやって来て、このページを参考に交換いたしました。
末永く使い続けたいと思います。

4, saraiさん 2012/08/29 02:22
Golaudさん、初めまして。saraiです。

本ブログがお役に立てたようで、ブロガーとしても実に嬉しいです。
いったん気に入ったQUAD67CDはどんな高級品にも出せない美しい音楽を奏でてくれます。お互い、永久に使い続けましょう。

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QUAD67CD(CDプレーヤー)の故障と修理:組み立て・復活編

さあ、組み立てにかかりましょう。分解の逆の手順ですから、簡単な作業です。

まず、これが破損したギアを外した軸です。


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新しいギアを破損していたギヤの代わりに、軸にぱちっというまで差し込みます。


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また、ゴムベルトをかけて、ギアを固定し、基盤も固定します。これでCDトランスポートの修復は完了。

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なお、ゴムベルトは新しいギヤにも付属してきましたが、別のCDプレーヤーの部品らしく短過ぎるので使えません。元からついていたゴムベルトをそのまま使いました。ゴムベルトのほうは全然傷んでいません。

CDトランスポートを本体に取り付けますが、調節ねじの締め具合を加減する必要があり、水準器を置いて、トレイが水平になるように調整しました。このあたりはそれぞれで工夫するところでしょう。この水準器はアナログプレーヤー調整用のものです。


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あとは蓋を取り付けて完了。そうそう、CDトランスポートと本体のケーブルをつないでおかないといけませんね。

これが破損したギアです。まわりにあるのがケース内から回収したギアから欠けた破損品です。


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おそるおそる電源を入れて、トレイの開閉スイッチを操作すると、以前のように動作することが確認できました。
よかった! これでまたCDを気持ちよく聴けます。

CDプレーヤー復活後に最初に聴く記念すべきCDはクラウディオ・アラウのヘリテージシリーズのブラームスBOX(4枚組)です。やはり、素晴らしい響きです。これでなくっちゃあね!

また、ギヤが壊れてもスペアのギヤがもう一つあるので安心です。ただ、日本製の高品質のギヤはそんなに簡単には壊れないでしょう。

最後にこの修理の参考にさせてもらったNakahataさん、たぬ社員様やJapan QUAD Fan Clubの方々に感謝します。



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真空管コントロールアンプQUAD22の修理

ヴィンテージオーディオともなると、定期的とも思えるくらい、何らかの問題が発生します。
今回はちょっと聴かないうちに、アナログディスクの片チャンネルが鳴らなくなっていました。CDはちゃんと両チャンネル鳴っています。
ということで、問題はスピーカーとかパワーアンプではなくて、多分、コントロールアンプがあやしそうです。そこで、プレーヤーからの入力ケーブルを左右入れ換えてみると、やはり、コントロールアンプの問題であることがはっきりしました。

コントロールアンプはQUAD22、真空管アンプです。


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CDはちゃんと鳴っていますから、どうせ、アナログディスクの入力回りの問題でしょう。蓋を外して調べてみます。アンプの後ろ側の左右についているるネジを外せば、ケースを後ろに引き抜けます。


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むき出しにしたところで、まず、アンプの下側にあるスイッチ部分を見ます。回路図と見比べながら、アナログディスクの入力切り換えスイッチ部分を観察。右から2番目の押下したスイッチがそれです。


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拡大するとこの部分です。とりたてて、ハンダのはずれたところとかは見当たりません。


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ここからはテスターを使って、回路のチェックをします。するとすぐにスイッチ部分で導通していない箇所を発見。
このスイッチは古いもので、もちろん機械的なスイッチです。切り換えボタンをプッシュすると、金属板がスライドし、別の金属板と接触する仕組みです。金属板同士は金属のバネの力を利用して、接触するようになっていますが、この不具合箇所は片方の金属板が少し曲がって、接触不良になっています。この金属板を正常な位置まで押し曲げることで、接触不良は直りそうです。実際、適当な位置に押し曲げてみました。
その上で、テスターで導通チェックしたら、うまく接触したようです。


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これで修理完了。
実際に電源を入れて、アナログディスクを聴くと、ちゃんと両チャンネルが鳴るようになりました。もちろん、素晴らしい音で・・・

おまけですが、アンプを分解したついでに真空管もチェック。アンプの上側には、真空管が2本ずつ対で計4本差してあります。ステレオですから対になっています。


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真空管を抜いて、点検。これは英国製MULLARDの真空管EF86、1960年代のブラックバーン工場で生産されたオリジナル管です。


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次も英国製MULLARDの真空管ECC83、1960年代のブラックバーン工場で生産されたオリジナル管です。


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約50年も昔に作られた真空管とは信じられないような澄みきった音色で鳴ってくれます。50年前の英国技術者に感謝です。

ところがしばらくアナログディスクを聴いていると、両チャンネルのバランスがかなりずれていることに気がつきました。アンプ系の問題なら、やっかいです。CDに関してはバランスはぴったりでちょうど真ん中から音が出ています。回路図を見ながら、バランス調整の箇所を検討しますが、よさそうな箇所がありません。
で、一応、全体をチェックしてみることにして、ケーブルの接続を変えながらチェックしてみました。すると、MC昇圧トランスを外して、プレーヤーと直結すると、バランスのずれが解消しました。問題はMC昇圧トランスでした。ただ、古いアンプで感度もよくないので、MC昇圧トランスを通さないと、綺麗な音になりません。多分、MC昇圧トランスのスイッチ部分の問題かなと思い、何度もパチパチとスイッチを切り換えて、再度、チェックするとまあまあバランスもよくなりました。とりあえずはこれで聴きましょう。
将来的には、MC昇圧トランスを買い換えることも考えないといけませんが、ortofonのMC昇圧トランスあたりをEBAYでチェックしてみると、かなり高価です。しばらくは我慢します。
音の響き自体は素晴らしい音でアナログディスクを聴けていますので、まあいいでしょう。



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燃料電池でGO・・・組立て成功!!

燃料電池の組み立て&発電体験への参加について、当ブログでもご紹介しましたが、いよいよ、今日が本番です。

会場のある都営新宿線の船堀駅に降り立ちました。このあたりへ来るのは初めてです。


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駅の目の前が会場のあるタワーホール船堀です。名前のとおり、でっかいタワーのあるビルです。時間があれば、タワーに上ってみたいですね。


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タワーホール船堀の建物にはいると、エントランスに立派な彫刻がありました。何故か、音楽を奏でる3人の立像です。


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燃料電池の組み立て&発電体験は1階の展示会場で行われます。「燃料電池シンポジウム」展示会場の入口です。


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ここの受付で受付を済ませ、会場にはいります。展示会場の中央に燃料電池の組み立て&発電体験コーナーがありました。まだ、開始時間はずっと後なので、閑散としています。


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とりあえず、この組み立て&発電体験コーナーに組立てキットを提供している「ケミックス」の展示ブースがあったので、そこでキットの内容を説明してもらいました。燃料電池の組立てキットは約3万円で水素燃料や動作確認用のトンボの模型を合わせると5万円くらいだそうです。学校の理科実験セットには使えそうです。


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展示会場は燃料電池関係の会社のブースや大学・研究所のポスターセッションがずらりと並んでいましたが、saraiは門外漢なので、ざっと見ただけです。


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まだまだ、燃料電池の組み立て&発電体験の開始には時間があるので、さっきから気になっていたタワーに上ってみましょう。いったん、エレベーターで7階まで上がり、そこから、タワー専用のエレベーターでタワーに上ります。これは無料ですが、エレベーターには案内のお姉さんが乗っていて、タワーの解説をしてくれます。タワーは115mあるそうです。エレベーターで上ったところは展望台になっていて、360度見渡すことができます。今、話題と言えば、スカイツリーですね。少し遠くに靄がかかって見えました。


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ズームアップするとこんな感じです。


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真下を見下ろすと、さすがに高さを感じます。下に見えているのは船堀駅のホームの屋根です。


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東京の街の眺めを楽しんでいるうちに時間になりました。そろそろ、会場に戻りましょう。

燃料電池の組み立て&発電体験コーナーの席に座って、撮影の許可をいただきました。このキットはもう発売中なので撮影可とのことです。
キットの部品はこんなものです。えらく、コンパクトなものですね。


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最初に簡単に燃料電池(Fuel Cell)の概要の説明があり、いよいよ組立て開始です。繊細な部品なので、ゴム手袋を着用した作業になります。


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アクリルプレートの上に金属製セパレータを重ねます。


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その上に「拡散層付き電極」を乗せます。この電極が肝のようです。この電極の片側には白金がまぶしてあり、これが触媒となって、水素分子のイオン化を促進し、空気中の酸素分子と化学反応を起こし、H2O、すなわち、水になり、その過程で発電されるそうです。この電極は固体高分子膜を間に挟んで2枚をサンドイッチ状態にします。片方が水素、片方が酸素の電極になります。


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最後にまた、金属製セパレータとアクリルプレートを重ねて、ビスできっちりと締めあげると完成です。


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さて、saraiの組立てはうまくいったでしょうか。ドキドキです。
指導者のかたが水素燃料のボンベ(小さいですが水素燃料が70リットルも入っているそうです)から水素を流し込むと、すぐに発電確認用の「とんぼキット」(DCモーターでトンボの羽根が振動します)が作動し、とんぼのは羽根がぶるぶると震えます。やったね!!


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実地にやってみると、燃料電池とはどんなものか、分かったような気がするから不思議です。

新しい技術に触れるのは、いくつになっても嬉しいことです。
2015年には、FCV(燃料電池車)が主要メーカーから発売されるそうです。そのFCVには、基本的には、今回のコンパクトなキットと同じ原理の燃料電池が積み込まれます。その燃料電池が発電した電気でモーターを回して、車が動きます。静かで水以外の物質は一切発生させない究極の環境対応車です。10年もしたら、車社会はどう変わっているんでしょう。是非、生きているうちに見極めたいものです。



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パワーアンプQUAD405のリペア

今回は久々にオーディオの話題です。
と言っても、実はもう数年前の話です。現在、アンプのリペアの記録を整理していたので、それをご紹介します。

その頃に使っていたパワーアンプQUAD606がハムを発生するようになったので、新たにパワーアンプQUAD405をネットオークションで購入しました。
もちろん、ヴィンテージアンプなので、かなり使い込まれた古いものです。


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この落札したQUAD405は左チャンネルがまったく鳴らない状態だったので、早速、リペアに取りかかりました。中古品を購入したので、動作不良はおりこみ済みでした。
まずはアンプを分解しました。分解はそう難しくはありませんが、基板を取り外すのが面倒です。なんとか基板をはずして、少し調べたら基板上のフューズが2つとも断線。これが原因かと思い、交換してみても通電と同時に花火状態で断線します。
ここから本格的に修理モードにはいりました。
まず、劣化しやすい電解コンデンサをすべて交換してみました。結果はまったく変わりません。
仕方がないので、基板上の全回路をテスターで測定した結果、2つある出力トランジスタのひとつが壊れているのが判明しました。
これがそのパワートランジスターのRCAの17556です。


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回路図を調べると、オリジナルのトランジスターはBDY77ですが、製造時期によって、使われている部品が変遷しているようです。
この型番のトランジスタ(RCAの17556)は入手できなかったので、互換トランジスターの2SD424に交換してみました。


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すると、無事、鳴り始めました。これって、快感です。ちょうど、難解な数学の問題を解いたときの感覚に似ています。この瞬間から、また、オーディオにのめり込んでいくことになってしまいました。

一応、修理は完了ですが、もう、ここで止めることはできません。きっちりと整備・修復をします。

まずは電解コンデンサをすべてBLACK GATEのコンデンサーに交換しました。これでしばらくは電解コンデンサーの劣化に気を使う必要はありません。


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次にいったん交換した出力トランジスタの2SD424ですが、これは左チャンネルのみだったので、左右を同じもので統一したいので、この際、ネットサイトで推奨されている高速動作タイプのNECの2N3773に交換しました。電気回路はど素人のsaraiですが、昔学んだ物理学では、高速タイプの素子を使えば、位相の歪みが減少する筈です。位相の歪みといえば、難しそうですが、要はタイムドメインでの周波数帯別の応答時間のズレが少なくなるっていうことです。そう信じて高速タイプを採用しましたが、この理解でよかったんでしょうか(笑)。


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出力トランジスター(TR9,TR10)の4個すべてを2N3773に交換したので、正常動作のRCAの17556が3個、交換用に購入した2SD424が2個余ってしまいました。緊急時の予備部品にします。
劣化の恐れのあるR7,R8の3.3Kの抵抗を交換しました。
スピーカージャックを金メッキのバナナプラグ用に交換しました。入力ジャックは購入時に既にRCAジャックに交換済みでした。


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また、電源用のフィルターコンデンサも23000ufの大容量に交換済みでした。
ここまでで第1次の整備・修復は完了しました。

ところで、ひとつ疑問点がありました。
購入したのはたしかに405(ケースに表示)ですが、中身の基板・回路は明らかに405-2でした。出力トランジスターがBDY77でなく、17556だったのは中身が405-2だったからでしょう。405から405-2への過渡期の製品だったのかも知れません。

その後、また、手を入れました。第2次の整備・修復です。
まずはオペアンプをBurr BrownのOPA637BPに交換しました。一般的には、Burr BrownのOPA604とかに交換するようですが、思い切って、新しいモデルを選択しました。


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高域の発振とか不安定動作が心配でしたが、以下の対策も実施し、問題なく動作しました。
 ・ツェナーダイオードを16Vに変更(従来は12V)
 ・パワー(+、-)を0.1ufのフィルムコンデンサでグランドに落とす。

次に出力トランジスタTR9、TR10に続いて、ドライバトランジスタTR7、TR8も高速タイプの2SB536に交換しました。


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これで、主要な部品は電源トランス以外はほとんど交換したことになります。
音質は満足していましたが、オリジナルと比べて、どうなのかは、オリジナルを知らないので、正直、分かりません。
しばらくはこのパワーアンプでCDを聴いていました。
その後、ハムに悩まされていたQUAD606も電解コンデンサーをすべて交換し、ハムは発生しなくなりました。オペアンプも交換し、QUAD405と遜色がないレベルになりました。プリアンプQUAD33との相性の良さから今はQUAD606を使用しています。QUAD405は予備用です。
ただし、トランジスターアンプはサブシステムの役割です。メインシステムは真空管アンプのQUAD22とQUADⅡです。この真空管アンプにたどり着くきっかけがこのQUAD405のリペアだったわけです。QUAD405は今は使っていませんが、saraiのオーディオ生活の出発点となった重要なアンプです。

なお、QUAD405修理についてはここのサイトに詳しく説明があります。




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QUAD22/QUADIIの修復、そして、アントノフのCDに感銘!

昨日のセルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルの予習に向けて、故障していたアンプの修理に5日程前に取り組みました。

故障していたアンプはお気に入りの真空管式ヴィンテージアンプのQUAD22/QUADIIです。
2週間程前に左チャンネルがまったく鳴らなくなったんです。CDを聴いている途中、突如、この症状に襲われました。
もちろん、即、コントロールアンプQUAD22を分解し、チェックにとりかかりました。以前も同様の故障が起き、そのときはスイッチの接点の接触不良だったので、そのあたりをチェックしましたが、とりたてて、問題はなさそうでした。本格的にチェックするためにテスターを取り出すと、何と手持ちのテスターが2台ともバッテリー切れで、まずは電池の調達と相成りました。この時点で修理をいったん断念し、とりあえず、サブのトランジスター式アンプのQUAD33/QUAD606にシステムを切り換えて、しばらくはこの代替システムでCDを聴いていました。
まあ、満足できるレベルでCDは聴けていましたが、真空管アンプの抜けるような華やかな高音域に欠けるのだけが残念です。

セルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルの予習に向けて、チェロのCDを聴き始めましたが、何ともサウンドが満足できません。
そこで、急遽、真空管アンプの修理に取り組むことにしました。20年以上昔のヴィンテージアンプですから、自分で修理するのが基本です。
故障しているのはコントロールアンプQUAD22の筈ですから、再び、分解し、今度は電池を入れ換えたテスターで測定しながら、故障個所を探します。徹底的にスイッチの接点のチェックを繰り返しますが、どうにも故障個所が見つかりません。というよりもスイッチ部分は正常動作しているようです。とすると、もしかしたら、真空管が壊れたかもしれないと思い、右チャンネルと左チャンネルの真空管をそっくり、入れ換えてみます。もし、これで今までと違って右チャンネルが聴こえなくなったら、真空管のどれかが壊れたということになります。ところが、結果は何と左チャンネルが聴こえないままです。真空管には異常がないようです。ほっとしましたが、原因解明はまったく進んでいません。
ここで念の為に、コントロールアンプQUAD22からの左右の出力を入れ換えて、パワーアンプQUADIIにつないでみました。何と何と、今度は右チャンネルが聴こえなくなり、左チャンネルが鳴るようになりました。ということは、最初から思い込んでいたコントロールアンプQUAD22の故障ではなく、パワーアンプQUADIIの片方が故障しているようです。色々なケースが考えられますが、一番恐いのは真空管が壊れていることです。なかでも出力増幅用のGEC製KT66が壊れているのが一番の痛手です。オリジナルのGEC製KT66はとても高価なんです。それに入手も面倒です。恐る恐る、2台のパワーアンプQUADIIのKT66を入れ換えてみました。すると、KT66は壊れていないようです。最悪の事態は避けられました。あとはEF86の真空管が残るだけです。EF86はパワーアンプQUADIIには2本ずつ差してあります。これをそっくり、入れ換えてみました。すると、驚いたことに左右のチャンネルの両方が鳴り始めました。しかし、それも束の間、すっと片方のチャンネルの音が消えていきました。よく見ると、1本だけ、暗くなっています。このEF86が壊れたようです。このEF86の真空管はMULLARD社の英国Blackburn工場で1960年代に生産された真空管の逸品です。さすがにそのレベルの代替用の真空管は持っていませんが、EF86自体は手持ちで4本あります。そのなかで、一応、MULLARD社製のものに差し替えることにしました。固唾を飲んで、電源をオンにすると、無事に鳴り始めました。10日ぶりの復活です。やはり、この音で聴くと満足です。高域の伸びが素晴らしいサウンドです。いずれ、MULLARD社の英国Blackburn工場で1960年代に生産されたEF86の真空管を調達する必要がありますが、まったく不満のない音で鳴ってくれます。

この復活した真空管式ヴィンテージアンプのQUAD22/QUADIIでセルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルの予習を無事終えました。セルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルは昨日書いた感想の通り、素晴らしい演奏で大変、感動しました。そのリサイタル会場で購入したCDを今日、早速聴いてみました。もちろん、修理仕立ての真空管アンプで聴きました。
このCDはメジャーなレーベルからのものではなく、セルゲイ・アントノフがインディーズで出しているCDです。アマゾンでチェックしてみると、mp3のダウンロード販売でのみ入手できるという貴重なCDでした。セルゲイ・アントノフの個人サイトからは買えそうですが、普通はなかなか流通していないものを入手できて、幸運でした。CDの曲目は以下です。

 R・シュトラウス:チェロ・ソナタ Op.6
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19

ピアノは昨日と同じピアニストのイリヤ・カザンツェフです。
ラフマニノフのソナタは素晴らしい演奏で、昨日のリサイタルのバーバーとグリーグの演奏を彷彿とさせるものがあります。特に第1楽章の朗々としたチェロに対して、いかにもラフマニノフらしいピアノの響きの素晴らしさはまるでピアノ協奏曲第2番を聴いている感じです。それもその筈、ちょうどピアノ協奏曲第2番と同時期にこのチェロ・ソナタが作曲されたようです。そして、第4楽章の後半の素晴らしさに圧倒されました。
このアントノフは昨日のバーバーとグリーグ、そして、このラフマニノフとsaraiが聴いていない曲の素晴らしさをまるで伝道してくれるみたいです。いいCDを聴けたと満足していたら、何とまだCDは終わっていませんでした。誰の作品か、分かりませんが、とても美しい曲が流れてきます。
CDのパッケージを見ても、R・シュトラウスとラフマニノフの2曲しか収録されていないようです。その美しい曲をうっとりしながら聴き、もう一度、じっくりとCDのパッケージを見てみると、赤煉瓦の写真の上に赤い文字でボーナス・トラックの説明がありました。これでは読みづらいですね。チャイコフスキーの(チェロとピアノのための)ノクターンでした。まるで、リサイタルのアンコール曲を聴いた気分です。それもとびっきり素晴らしいアンコール曲を・・・。

ちなみにアマゾンでは、昨日聴いたショパンとシューマンの収録されたCDは容易に入手できるようです。アントノフのCDはこのほか、子供向けのものが1枚出ているだけで、それら3枚のCDはすべてインディーズです。いつか、メジャーなレーベルからCDが出ることになるんでしょうか。今、アントノフはsaraiの一押しのチェリストです。



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悪いことは重なる・・・!! ああ、無情!

ブログの引っ越しを余儀なくされて、日々、ブログの復旧作業に邁進してきましたが、悪いことは続くもので、先週、PCのデータ用ハードディスクが突如、動作不良になり、慌てて、新しいハードディスクを購入し、何とか、データのコピーには成功し、ほっと胸を撫で下ろしました。
ところが、今日、今度はWindows8.1が動作する重要なシステムを格納しているハードディスクが猛烈にスローダウン。どうやら、クラッシュ寸前で使い物になりません。折しも古いブログサイトから不足しているブログデータをPCに取り込んでいる最中で、それまでにダウンロードしていたブログデータも含めて、すべてがパー!! 愕然としました。何とか、このシステムディスクを別のハードディスクにコピーしようとしますが、クラッシュ寸前のハードディスクは言うことをききません。悪戦苦闘した結果も、何の成果も上がらずに無残な敗退。
気持ちを切り換えて、古いXPのシステムを立ち上げて、急場を凌ぐことにしました。何と行っても重要なのは古いブログサイトにある貴重なブログデータ。このデータは年明け早々には完全に消去されます。現在、急いで、XPのシステムでブログデータをダウンロードしている最中です。古いブログサイト(アップルワールドの旅ブログ)はブログデータのダウンロードへの対応は一切、関与してくれないので、ブログデータのダウンロードと言っても、実際は画面に表示されているHTML文書をそのまま、自分のPC上にコピーするだけのことです。それが膨大なデータ量になり、現在、5GBほどコピーしたところです。まだ、半分くらいでしょうか。
ということで、今日は連載中のトレド編は休載にさせてもらいます。暗澹たる思いです。
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テーマ : 自作・改造
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あまりにもネットが遅い! その後

我が家のインターネットの速度があまりにも遅く、対応を始めた話を今週の初めに書きましたが、その後の状況です。

プロバイダをPLALAからNIFTYに変更をして解決を図る方向で検討するところまでは書きました。

早速、NIFTYに電話して相談しました。何と今月中は無料で試行できるそうです。試行の結果、満足できる速度が出たら、月額950円のコースを契約すればよいようです。4~5日で接続情報を郵送してくれるとのこと。
接続情報が届くまでの間、我が家の通信環境の検討を進めました。以下が結論です。

方針:PLALAとNIFTYの両方が同時接続できる環境を構築します。

前提:NTTのBフレッツは2セッションまで接続できるようです。ですから、2社までは問題なく接続できるようです。

接続方法:ONU(終端装置)のLANポートからルーターに直結しているケーブルをいったん、LANのハブで受けて、そこから、現在のルータ(PLALA接続用)と別のルータ(NIFTY用)に分岐する。


上記の方針で運用することにして、NIFTYからの接続情報が来るのを待っていたら、4日ほどで郵送されてきました。早速、通信環境を構築します。若干、苦戦しましたが、何とか、PLALAとNIFTYに同時接続に成功しました。ただし、PCからどちらのプロバイダに接続するかはPCからのLANケーブルをルータにつなぎ直して、ネットワーク環境のリセットが必要です。

そして、肝心の接続速度ですが・・・

恐る恐る、NIFTYの速度をNRスピードテストで測定すると、結構、ばらつきがあり、遅くて10Mbps、早くて25Mbpsです。まあ、上々の結果ですね。それが夜の7時過ぎの状況。

そして、両者の速度比較を夜の10時過ぎに実施すると・・・驚きの結果!!

PLALA:20~30Mbps
NIFTY:約3Mbps

あれほど遅かったPLALAが素晴らしい値をたたき出します。まるで、saraiのテストを見越していたかのような劇的な速度改善。一方、NIFTYは惨めな数字。2セッション接続すると、PLALAは速度向上するのでしょうか。それとも、一時的な改善? これから1週間ほどテストを続けて、結論を出しましょう。なお、PLALA用のルータがRT-S300SEという高速ルータで、NIFTY用のルータがWBC V110Mという低速ルータではあります。ルータを交換した測定も考えましょう。

ということで最終的な結果は後日、また、ご報告します。


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あまりにもネットが遅い! 最終結論

我が家のインターネットの速度があまりにも遅く、プロバイダ変更の検討を始めましたが、その後の最終結論です。

プロバイダをPLALAからNIFTYに変更する検討・比較をした結果、結局、まだしもPLALAのほうが平均的に早いという、ある意味、残念な結果です。決して、PLALAが早いわけでなく、夜間の遅さは時として、2Mbpsを切ることもありますが、まあ、そこそこの場合もあります。一方、その場合もNIFTYはさらに遅いという結果、あるいは変わらないという結果ですから、プロバイダを変更する意味はありません。9月いっぱいは無料でNIFTYをお試し利用でしたが、9月いっぱいで利用を打ち切ることにしました。NIFTYさん、お世話になりましたが、ごめんなさい!

また、しばらくはPLALAを使っていきます。今後、何とか改善をお願いしたいものです。


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PCヴォランティア

saraiの趣味はクラシック音楽、そして、旅です。音楽を聴くためにオーディオにも手を染めています。

もう一つ、PCも趣味の領域にあります。PCにまつわる、あらゆることに手を出しています。定年退職後、何か社会に還元したいので、地域や親戚のPCの相談に乗っています。ここ2年間で100人ほどに対応してきました。完全にヴォランティアで無償奉仕です。

で、今日も地域のかたのWindows10のノートPCのユーザーアカウントのプロフィールが完全に壊れていて、windowsにサインインできない症状に対応しますが、まったくどうにもなりません。仕方がないので工場出荷時のWindows7に戻しました。メールやブラウザの環境を整備して、これは割と簡単に完了。所有者には喜んでもらえて、ちょっと、こちらも嬉しいところ。

それがお昼で、夜はもう3か月ほど預かっていたノートPCの修復にかかります。なぜ、そんなに時間がかかったかというと、HDDが広範囲に損傷を受けていて、まったく立ち上がらない状態。それでも、HDDからデータを救出してほしいという依頼があったからです。あれこれと手を尽くしましたが、結局、写真データくらいしか救出できませんでした。それに膨大な時間を費やしました。色んなデータ救出ツールを使ったり、あれこれしましたが、思ったよりもHDDの損傷が激しかったんです。どうやら原因はバッテリーが損傷していて、突然の電源断でHDDに損傷を与えたようです。
HDDからのリカバリもできない状態でした。リカバリメディアもなかったので、ヤフオクでリカバリメディアを格安で入手し、新しく購入したHDDを装着した状態で何とかリカバリしました。あとはWindows7の整備をしたら、ようやく、所有者のもとにノートPCを返せます。

実はこの2台のノートPCのトラブルには共通点があります。どちらもWindows7が無償アップグレードされたWindows10だったんです。最近、この手のトラブルが急増しています。もともとWindows7のマシンだったのを半強制的に10にアップグレードされて、予期せぬ負荷がかかったのではないかと想像しています。2台ともバッテリーが損傷していて、そのバッテリーに蓄電されない状態で突如の電源断でHDD上のファイルが壊れたのが原因とにらんでいます。ちゃんと電源ケーブルをつないでいれば問題ありませんが、あれって、コネクターがロックされないので、ちょっとゆるんでも電源は確実に落ちます。たまたま、HDDに書き込み中のファイルがあれば、損傷を受けます。システムファイルやファイルシステムのディレクトリならば、空恐ろしいことになります。

てなことで忙しくて、今日は旅の記事は書きかけの状態。クレモナの記事は明日から連載するので、悪しからず。と言っておきながら、来週は淡路島に遊びに出掛けるので、北イタリアの旅はなかなか進みません。ちゃんと書きますので、気長にお付き合いくださいね。



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緊急事態発生!!!

怒涛のような24時間でした。夜空を見上げると、不気味に赤く光る月が次第に小さくなっていって、やがて、闇の中に消え去ろうとしています。皆既月食です。期を同じくして、発生した大問題も収束しつつあります。

昨夜、JCBカードから送られてきたカード利用明細をチェックしていたら、まさに目が点に・・・体が凍り付きました。何だ、これは!!

Apple iTunes storeでの利用明細がずらっと並んでいます。合計8件、それぞれ11800円です。ぎょっとするしかありません。もちろん、身に覚えのない請求です。ところが実はこれだけではなかったんです。それに気付くのはだいぶ後でした。
これはきっとAppleIDが乗っ取られたと直感しました。これは困った。大損害です。とりあえずは今後の方策を考えるためにネットで「Apple iTunes Store 不正」と入力して検索します。Appleのサイトの記事もありますが、本当に役立ったのは同様の体験をした方々の生々しい体験記です。ですから、saraiも今後の方に役立つようにこの24時間の状況をご報告しましょう。

まず、AppleのサイトでiTunes storeの購入履歴を確認します。すると、自分のiTunesが開き、AppleIDでログインすると、購入履歴が確認できます。なんと、昨年の8月以来、購入履歴はまったくありません。すると、AppleIDが乗っ取られたのではなくて、クレジットカードが不正使用されたということになります。
状況を確認するためにAppleのサポートに電話をかけます。サポート時間は夜9時までで、今はその2分前。まだ、電話はかかりましたが、そこが対応電話番号ではないと機械応答が返ってくるうちに9時を過ぎてしまいます。では、サポートにメールしましょう。AppleのサポートのURLは以下です。

 ここ

このページで「iTunesとApple Music」という項目を選択して、次のページで「iTunes Store」という項目を選択し、さらに次のページで「購入、請求およびコード」という項目を選択します。
次のページで「覚えのない請求」という項目を選択します。すると、どのサポート方法をご希望ですかというページになり、メールか電話を選べます。もう夜遅いので、メールを選択して、名前、メールアドレス、AppleIDを入力して、一番下の追加情報という400文字のボックス内に、Apple iTunes storeから身に覚えのない利用明細(11800円)が8件も上がってきたこととその利用日を書き、自分のAppleIDでは購入履歴がないことを書きます。これで送信。すると、自動返信メールで72H以内にメールで返信すると告げられます。

次はJCBカードに連絡します。既に9時-17時の営業時間は過ぎていますが、ともかく、24時間対応のカード盗難・紛失の窓口に電話して、多分、自分のカードが不正使用されたという状況を伝えます。すると、利用明細の内容確認は明日の営業時間での対応になるけれども、とりあえず、カードの使用はストップできるとのことです。カード使用をストップしてもらったところでこの日、できることはすべて終わりました。

翌朝、午前中、結局、Appleのサポートからのメールはまだ来そうにもないのと、その後、JCBカードの翌月分の利用明細をネットでチェックすると、さらに11800円の利用が4件も見つかったので、今度は上記のAppleのサポートのページから、メールではなく、電話を掛けてもらうオプションを選択します。すると、何と1~2分で電話が掛かってきました。これには驚きます。既にメールで「覚えのない請求」についてのお願いをしたことを伝え、さらに請求が4件見つかったこともお話しします。しばらく、サポートのかたが内容を調べてくれて、最終的には電話先にサポートの責任者のかたが出てくれます。状況は確認できたそうで、確かにsaraiのAppleIDからでの購入履歴はなく、ほかのIDからsaraiのクレジットカードへの請求があったとのこと。既にメールで依頼していたので、別のサポートの方が調査しているので、この件はそちらで担当してくれるということです。調査が完了して、確かにクレジットカードの不正使用が明らかになれば、全額、返金するとのことです。JCBカードでの引き落としは取り消せないので、事後返却の形になるそうです。何か気持ちが悪いので、saraiのほうでJCBカードと掛け合って、不正使用の分は引き落とされないようにできないかと交渉することはAppleも認めてくれて、Appleとの話はとりあえず終了。少なくとも1~2日でメールで最終的な回答があるそうです。調査を急ぐようにプッシュしてくれるそうです。Appleの対応は丁寧で実に親切でした。さすが、世界に冠たる一流企業だと感心しました。

で、次はJCBカードのサポートに連絡します。まずは他人からのクレジットカードの不正使用についての相談です。明細を確認してもらった上で、Appleからの引き落としを抹消することを依頼すると、既に金融機関への依頼が済んでいるので、事後返却しかできないとのことです。JCBカードとAppleはいったん引き落とした後で返却するルールになっているそうです。気持ちが悪いですが、まあ仕方ありませんね。実質的には金銭的被害はないので、その対応で了承します。次は不正使用されたクレジットカードの扱いです。現在、使用はストップしてもらっていますが、不正使用された以上、このまま使い続けるわけにはいきません。新しい番号で再発行してもらうことにします。再発行手数料は1080円ですが、粘り強い交渉で無料で発行してももらうことになりました。色んな言い分はあるでしょうが、ネット社会でクレジットカードをリスク覚悟で使うのですから、カード会社もそれなりのリスクを背負ってもらわないといけないとsaraiは思います。でないと、恐くて、ネットでクレジットカードは使えませんからね。利用者に明らかな落ち度があった場合は仕方がありませんが、どこか知らないところで情報漏えいがあったのですから、再発行手数料くらいはカード会社の負担でしょうというのがsaraiの言い分です。もっとも、JCBの担当者からはAppleが返金に応じない場合は発行手数料は有料になると捨て台詞・・・構いませんよ。その場合はsaraiは10数万円の損害ですから、1000円くらい増えてもびくともしません。

ここまでが今日の昼下がりまでの状況です。一通り、やるべきことはやりました。あとは待つだけです。

そして、夕方になって、Appleのサポートからメールが入り、明細の確認はできたようです。ところが、saraiが認識していた請求以外にもさらに請求が出ているようです。これまで分かっている請求内容を整理してメールしました。夜になって、また、Appleのサポートからメールが入ります。状況はすべて確認できたので、全額返金してくれるそうです。saraiの把握していない明細が2件あり、全部で14件、総額165,200円にもなりました。Appleは実にスマートに対応してくれました。超優良国際企業です。対して、JCBカードの対応は型通りで利用者サイドに寄ったものではありません、JCBカードが国際社会の中に踏み出し切れていない原因の一端を見たような気がします。日本の企業ももっとグローバル化しないと置いていかれそうな気もします。

ほぼ、事件が発生して、24Hほどで収束しました。その間、かなりのストレスがありました。まだ、新しいカードが再発行された後に公共料金などのクレジット口座の変更などの変更、確認作業が控えています。ザルツブルク音楽祭のチケット予約はJCBカードにしておいたような記憶があるので、早速、VISAカードに変更しておきました。ANAの国際航空券もJCBカードで購入したので、変更手続きが必要かもしれません。再発行は2週間ほどかかるようです。焦らずに待ちましょう。

これが昨夜からの緊急事態の顛末記でした。みなさんも何か起こったら、慌てずに、そして、迅速に行動しましょう。そのとき、このブログ記事が何か役に立てて、心が休まることを願っています。saraiが参考にした記事を書かれた方々には改めて謝意を述べさせていただきます。ありがとうございました。



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真空管アンプの復活・・・お帰りなさい! QUAD22/QUADII

saraiの愛機、真空管式ヴィンテージアンプのQUAD22/QUADIIが故障して、数年、その素晴らしい音とご無沙汰していました。昨夜、急にどうにかしないといけないと思い立って、ネット上の情報をあさり、修復計画を練りました。そして、今日、修復開始。故障状況を再確認します。音はまったく鳴りません。アンプの稼働状況を見ると、パワーアンプQUADIIの2台のうち、1台はすべての真空管が点灯していますが、もう1台は真空管がすべて消灯しています。したがって、パワーアンプQUADIIの1台が故障していると当たりをつけます。念の為、コントロールアンプQUAD22からのパワーアンプQUADIIの2台への配線を入れ替えますが、状況は変わりません。これでコントロールアンプQUAD22の故障ではないと確信できます。
次はパワーアンプQUADIIの2台の真空管を総入れ替えしてみます。パワーアンプQUADIIには、GEC社製KT66が2本、MULLARD社製EF86が2本、MULLARD社製GZ32が1本、計5本の真空管が搭載されています。いずれも1960年代の英国製の高価な真空管です。もし、真空管が故障していれば、オークションサイトEBAYで代替用の真空管を調達することになります。特にGEC社製KT66は高価であり、また、本物を見つけるのは大変です。しかしながら、真空管を入れ替えても状況は変わらないので、どうやら、真空管の問題ではなさそうです。少し安堵します。
これが問題のパワーアンプQUADIIです。

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ということは、整流管のGZ32のヒーターも点火していないので、電源からの電流がまったく通じていないことになります。断線とか接点不良でしょうか。電源トランスの不良ということも考えられます。その場合は厄介です。代替部品の見当もつきません。とりあえず、内部の配線を確認しましょう。回路図と照合しながら、内部の配線を確認します。すると、整流管GZ32のソケットの口の一つの金具がぐらついています。これが原因かと思い、テスターをあてて、導通をチェックします。しかし、これは問題なしでした。再び、配線のチェックを行います。そして、発見!! 交流電源からの電線をトランスにつなぐ配線のはんだ付けが外れています。ここをしっかりとはんだ付けし直します。

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これがはんだ付けし直した箇所の拡大写真。saraiにしては、まあまあのはんだ付けです(笑い)。

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さあ、テストしましょう。電源スイッチを入れてみます。おっ、真空管が赤く点灯します。しかし、何故か、整流管GZ32だけが点灯しません。ソケットへの差し込みミスでした。差し込み直して、再び、電源スイッチを入れると、すべての真空管が点灯します。

さあ、次は音出しです。PCとUSBオーディオのKORGのDS-DAC-10Rをつなぎ、USBオーディオとコントロールアンプQUAD22をつなぎます。バルトークのヴァイオリン協奏曲を聴いてみます。素晴らしい音がスピーカーから響いてきます。修復成功です。数年ぶりに聴く真空管アンプの音です。この澄み切った高音の伸びは真空管アンプだけが鳴らせる音です。では、テストがてら、明日のコンサートに向けた予習をしましょう。ベートーヴェンの最高傑作とも思われる弦楽四重奏曲第14番 Op.131をリンゼーズの演奏で聴きます。素晴らしい音、素晴らしい音楽でした。しばらく忘れかけていた音に再会しました。ただ、課題もあります。今回修復したパワーアンプQUADIIは快調に鳴りますが、もう1台のパワーアンプQUADIIは時折、かなりの雑音が鳴ります。こちらの修復も必要なようです。

ヴィンテージアンプは音も素晴らしいですが、メンテナンスも必要です。まあ、それも楽しみの一つですけどね。

最後に我が家のオーディオ装置の構成を書いておきましょう。

音楽プレーヤー:ノートPC Lenovo YOGA 900S(ファンレス、SSDで無音仕様)
        プレーヤーソフト、AUDIOGATE4
        USBオーディオ、KORG DS-DAC-10R
CDプレーヤー:QUAD67CD(ほとんど聴いていません) 予備 Wadia23
レコードプレーヤー:Pioneer PL-50LII
カートリッジ:Ortofon MC30Super
昇圧トランス:Ortofon T20MK2
コントロールアンプ:QUAD22 サブ QUAD33
パワーアンプ:QUADIIx2 サブ QUAD606(予備 QUAD405)
スピーカー:タンノイ社、Edinburgh


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テーマ : オーディオ
ジャンル : 音楽

 

新PCの組立て:Ryzen 9 3900X、MSI MEG X570 UNIFY、NZXT KRAKEN X72、G.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D、CFD CSSD-M2B1TPG3VNF、Palit GeForce RTX 2070 SUPER JS

今までつかってきたsaraiのPCの根幹をなすCPUはIntel Core i7-870。ずっとCPUはIntel製を使ってきました。今回の新PCでもIntelのCorei7-9700Kか、Corei9-9900Kを使おうと思っていましたが、仕様的により先進的なAMD製の第3世代RyzenのRyzen 9 3900Xを採用することを決心。IntelのCorei7-9700K、Corei9-9900Kの8コア16スレッドに比べて、Ryzen 9 3900Xは12コア24スレッドと先をいっています。コアスレッド数が1.5倍です。ベースクロックはIntelのCorei7-9700K、Corei9-9900Kは3.60 GHz、Ryzen 9 3900Xは3.80 GHzとほぼ同等。また、Ryzen 9 3900Xはいち早く、PCI Express 4.0をサポートしているのも魅力です。Ryzen 9 3900Xに最適なメモリーもDDR4のモリ周波数3600MHz、メモリタイミングCL16と高速タイプが使えるのもポイントです。

これが購入したRyzen 9 3900Xのパッケージです。

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パッケージの蓋を開けると、一番上にCPUが見えます。あれっ、少し、ぼけた写真になりましたね。

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取り出したCPUです。CPUの下にはCPUクーラーが付属しています。今回はより冷却性能の高い水冷クーラーを使うので、この付属クーラーは使いません。

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このRyzen 9 3900Xと組み合わせるマザーボードですが、最新のチップセット、X570チップセットを搭載するMSI MEG X570 UNIFYを選定。電源まわりがしっかりしたハイエンドモデルです。
PCIE4.0対応NVMe接続のM.2スロットを3基設置し、全てのM.2スロットに大型のSSDヒートシンクを装備しているのもポイントです。WiFi6、最大通信速度2400Mbps、Bluetooth5.0に対応した無線LANも標準搭載しています。高速な2.5GbイーサネットのLANも搭載しています。ともかく、すきのない構成のマザーボードです。
これが購入したMSI MEG X570 UNIFYのパッケージです。

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箱を開けて、マザーボードを取り出します。精悍な黒いボディーがいいですね。大型のヒートシンクも目を惹きます。

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反対側から見ると、こんな感じ。

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付属品です。主要なものはMSIのロゴのはいった袋に収められています。

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袋の中身を取り出すと、SATAケーブル4本、WiFiアンテナ、RGB対応4PIN LED機器接続用Y字分岐延長ケーブル、アドレッサブルRGB対応VG-D型3PIN LED機器接続ケーブル、Corsair製LED機器接続ケーブル、M.2 SSD用ネジがあります。

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では、早速、Ryzen 9 3900XのCPUをマザーボードに装着します。角のマークに気を付けて、セットします。

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横のレバーを下して、固定します。

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今回、初めて、水冷クーラーを使うことにします。高速CPUの発熱対策を万全にするためです。採用したのは大型のラジエーターを備える簡易水冷CPUクーラー「NZXT KRAKEN X72」です。NZXT KRAKEN X2シリーズへ新たに加えられた360サイズの大型ラジエーターを採用する最上位モデルです。箱も巨大です。単なるCPUクーラーとは思えません。

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箱を開けると、緩衝材で厳重にパッケージされています。

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水冷トップのクーラーヘッドとチューブでつながる360サイズの大型ラジエーターの上に3つの120mmファンを仮置きします。

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この水冷クーラーを取り付けるための準備作業を行います。
まず、マザーボード上に取り付けられているスタンドオフを取り外します。マザーボードの裏面のバックプレートに固定しているねじを外すと外れます。

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水冷クーラー用のスタンドオフを4個取り付けます。

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なんか変だなと思ったら、取り付け方が反対です。ちゃんと取り付け直します。
その上で、熱伝導グリスをCPUのヒートスプレッダに塗布します。適当にバツ印に塗るのでOKです。昔は綺麗に塗り上げたものですが、時と共にやりかたは変わります。使用した熱伝導グリスはクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)です。熱伝導効率も高い定番のグリスです。

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CPUのヒートスプレッダの上に水冷ヘッドを乗せて、4つのネジで締め込みます。

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既に3つの120mmファンをねじ止めした360サイズの大型ラジエーターと繋がっています。水冷ファンの配線も済んでいます。これでCPU周りの組立ては完了。

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次はメモリーです。DDR4のメモリーは「G.Skill Trident Z Neo」シリーズの3600MHz/CL16といった高速定番スペックで32GB(16GB×2)を選定します。将来的に64GBまでの拡張を見据えています。
これがG.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D-32GTZNCのパッケージです。

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箱から取り出した16GBのメモリー2枚です。高級感のあるヒートシンクや8分割ARGB LEDを搭載しています。派手なLEDの色彩が楽しめそうです。

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マザーボードの推奨スロットであるDIMMA2,DIMMB2へ差し込みます。

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次はSSDです。今回はHDDは使いません。PCI-E Gen.4×4(NVMe 1.3)に対応したM.2 SSD(容量1TB)を採用します。シーケンシャル読込5,000MB/sec、書込4,400MB/sec、ランダム読込600,000IOPS、書込500,000IOPSと、公称スペックは別次元です。IntelのCPUでは、この最新のPCI-E Gen.4には対応できていません。AMD製の第3世代Ryzenの先進機能です。
購入したのは、CFD CSSD-M2B1TPG3VNFです。

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箱を開けて、M.2 SSDを取り出します。

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マザーボード上のM.2 SSDのヒートシンクをいったん取り外し、M.2 SSDを取り付けます。

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再び、その上にヒートシンクを取り付けて、M.2 SSDの装着が完了。

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次はグラフィックボードです。GeForceの最新のミドルハイクラスのRTX 2070 SUPERを搭載する「Palit GeForce RTX 2070 SUPER JS」です。

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箱を開けると、ツインファンの大きなグラフィックボードが現れます。

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マザーボードのPCI-Eのスロットに装着します。ヒートシンクが大きいので、2スロット分専有しますが、PCI-Eスロットにはほかのボードは装着予定がないので問題ありません。

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ここまでで、マザーボードへのパーツの組み込みは完了です。
1日目はこれくらいにしておきます。次はPCケースへの組み込みを行います。



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新PCの組立て:Fractal Design Define 7 Black TG Dark Tint、Corsair AX1000

Ryzen 9 3900Xベースの新PCを組み立てているところです。前日はマザーボードの組み立てを終えました。
今日はPCケースへのパーツの組み込みを行います。PCケースはFractal Design(本社:スウェーデン)の人気モデル「Define」シリーズの最新モデル、「Define 7」を選定しました。「Define 7」は、シリーズ7代目に当たる最新作で、今年、2020年の2月に発売になったばかりです。豊富なラインアップがありますが、サイドパネルが強化ガラスになっているTGモデルを選びます。筐体がブラックでサイドパネルが半透明のダークのFractal Design Define 7 Black TG Dark Tintを購入しました。
まずはPCケースを箱から取り出します。

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付属品はケースに収められています。

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これがPCケース。側面はガラスパネルになっていますが、半透明のダークなので、よく分かりませんね。

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フロントパネルを開けたところです。このパネルは反対側から開くようにも変更できます。パネルの内側には高密度防音素材が装着され、音漏れ防止が万全です。

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Powerスイッチや各種アクセスポートは、フロントトップ面に配置されています。正面右からUSB3.0x2ポート、USB2.0x2ポート、円形Powerスイッチ、USB3.1 Gen.2×1ポート、Resetスイッチ、音声入出力端子(HD Audio)です。

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付属品をチェックすると、交換用のトップパネルがあります。通気孔仕様のスチール製トップパネル「Ventilated top」が標準で付属します。トップパネル部に水冷クーラーのラジエーターを装着する予定なので、この通気孔仕様のスチール製トップパネルを使用します。防音性能が落ちるのがちょっと心配ではあります。

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このほか、「3.5/2.5インチトレイ」も付属しています。豊富な付属品です。

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サイドパネルはツールなしに簡単に外せます。秀逸なラッチ機構がついています。強化ガラス製のパネルはずっしりと重いです。防音性能は十分そうです。

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サイドパネルを外すと、ぽっかりと大きな空間が現れます。フロントパネル部とリアパネル部には大きな140mmファンを2基と1基、標準装備されています。いずれも回転数1,000rpmの静音ファン仕様になっています。フロントパネル部のファンは吸気、リアパネル部は排気で十分な冷却フローが得られます。

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では、電源ユニットをPCケースに取り付けます。
これが電源ユニットのパッケージです。変換効率Titanium認証の電源容量1000Wの最新電源ユニット「Corsair AX1000」です。Titanium認証は変換効率94%を誇る現在、最強の電源認証規格です。

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早速、箱を開けます。電源ユニットの多言語マニュアルや保証書が入り、その下には左側にスポンジのスペーサーで保護された電源ユニットが、右側にはビニール袋と専用ナイロンバッグが入っています。

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すべて、箱から取り出します。ナイロンバッグの中には、プラグインケーブルがEPSケーブルやPCIE補助電源ケーブルなどにきちんと小分けされて、入っています。

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必要なプラグインケーブル、ATX24PINケーブル、EPSケーブル、PCIE補助電源ケーブル、SATA電源ケーブルだけを電源ユニットに取り付けて、PCケースの下部スペースに挿入します。

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ネジで電源ユニットを固定して、電源の装着は完了。

続いて、マザーボードをあらかじめ取り付けてあるスタンドオフにねじ止めします。計9か所です。この作業が難航します。最初、ネジの種類を間違えて、無駄な時間を費やします。結局、何とか取り付け完了。グラフィックボードは後から取り付けます。そして、水冷クーラーのラジエーターをPCケースのトップパネルに固定。
この後は電源のケーブルなどのケーブルに接続です。接続自体は簡単ですが、綺麗に配線するために何度もやり直します。
そして、ようやく、すべて、取り付け完了。
見た目もすっきりした出来に満足。

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ケーブル類はすべて、裏配線です。これが裏側。もう少し綺麗にケーブルをまとめたほうがよかったかな。

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PCケースにパネルを取り付けて、すべて完了。

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スイッチオンし、無事に立ち上がり、BIOS画面が表示されます。

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Windows10のインストール媒体をUSBメモリーに作成し、Windows10をインストール。これまでのPCから、データ類をネットワーク経由でコピーします。主要なソフトをインストールし、ほぼ、完了。
細かいところはこれから日々、整備していきましょう。

これが動作中のPCです。ガラス製のサイドパネルを通して、イルミネーションが綺麗です。動作音もとても静かです。

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サイドパネルを外して、内部を見てみましょう。

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これがリアパネル。

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最後にもう一度、左のサイドパネル側から新PCを眺めます。うーん、満足。

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これがsaraiの生涯、最後のPC組み立てになります。

なお、今日から、ブログも新PCで書いています。



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自宅のネット環境、再構築中

自宅サーバーで配偶者の大学のクラスの同級生のHPを開いていましたが、あまり、アクセスもなく、何となく放置していました。
ところが急に配偶者が外部からのアクセスのURLを教えてって言われて、調べてみると、それでいい筈のURLでのアクセスができません。
自宅のIPアドレスは固定でないので、無料のダイナミックDNSでURLとIPアドレスを同期させていましたが、この無料のダイナミックDNSは3か月使わないままにしていると契約が自動的に解除されていて、URLが使えなくなっていました。
それなら、別の無料のダイナミックDNSで永久保証のところがあったので、それに乗り換えることにします。URLが変わってしまいますが、致し方ありません。
ところが新URLを取得して、自宅サーバーのHPにアクセスすると、応答がなく、エラーになります。ここに至って、深刻な状況になっていることが分かります。
HP自体は自宅のLAN内からのアクセスは問題ありません。HTTPサーバー自体は問題なく動いているようです。
ということは、外部からのアクセスでHTTPのポートが開いておらず、静的マスカレードも動作していないようです。ルーター設定の問題です。
ルーターの設定ページに乗り込んで、チェックしてみると、静的マスカレードの設定項目自体がありません。どうしたんでしょう。
saraiはすっかり忘れていましたが、コロナ禍が始まった頃、一念発起して、自宅に光ファイバーを通したときにネット環境が変わっていました。
2020年の5月のブログ記事を見付けました。以下の内容です。

*******
コロナ禍の中、ネット環境の向上を目指して、光ファイバーを我が家に引き入れようとして、先日はマンションの自宅内の電話線の管の中を光ファイバーが通らずに見事に工事失敗。
今回は満を持して、再工事。今回も管を通すことはできませんでしたが、何とか壁の上を這わせて、工事完了。
ルーターが新しくなったので、自宅内のLANの設定に手間取りましたが、何とか元のLAN環境を再構築できました。
正確に言えば、まだ、ルーターの設定が残っているのですが、通常の運用はとりあえず、OKです。
*******

このときにルーターの設定を放置していたんです。その後、NIFTYの「v6プラス」でIPv6 PoE + IPv4 over IPv6でネットの高速化を図り、それは成功したんです。
しかし、副作用として、従来のIPv4 PPPoEでできていた静的マスカレードなどができなくなり、その解決は技術的に難しく、調査の時間も取れずに放置したまま、3年間、忘れていました。
そのつけが今になってまわってきました。さて、どうしよう?
安易なやりかたは「v6プラス」をやめて、PPPoE接続に戻すことですが、今更、高速化に逆行するようなことはしたくありません。
ネットの記事を検索すると、今の環境のままで、通常のルーターの設定用ポータルサイトではない別の設定用ポータルサイトにアクセスすると、従来のIPv4 PPPoEと同じ設定項目が出てくるとのこと。早速、アクセスしてみると、あら不思議、その通りです。しかし、ここからが問題。このサイトのログインがどうしてもできません。ユーザ名、パスワードの組み合わせを色々試しても無理。この上はルーターを工場出荷状態に初期化するしかありません。それは恐いので、やりたくありません。泥沼に陥る可能性があります。

さらにネット情報をチェックしてみると、何とも素晴らしい方法があるではありませんか。
V6プラスとIPv4 PPPoEを併用するということです。
https://androiphone.uvs.jp/?p=1568
https://dotsukareta.blogspot.com/2017/04/v6ipv4pppoe.html
要するに、ONUからはハブで分けて2台のルーターに接続し、IPv4 PPPoEとIPv6 PoE + IPv4 over IPv6のデュアルスタック(つまり同時接続)で解決しようということです。さらに、両方のLAN環境はセグメントを一緒にすることですべての相互アクセスも可能になります。saraiの場合は現状のIPv6 PoE + IPv4 over IPv6はそのままにして、追加するIPv4 PPPoEのルーターの下にHTTPサーバーを置けばいいということです。家庭内LANのIPを192.168.0.XXXに統一して、ルーター間をLANケーブルで接続しておけば、今の環境から、新HTTPサーバーにもアクセスできるはずです。
ちょっとLAN資材を調達すれば、この環境構築はそう面倒ではない筈です。構想では、現状のルーターにIPv4 PPPoE化したWIFIルーターをぶら下げるつもりです。手持ちのLANケーブルが不足しているので、カテゴリー6のケーブルを数本、調達しましょう。

ちなみにどのプロバイダーでもデュアルスタックができるわけではないようです。saraiはたまたまNIFTYにしていたから助かりそうです。

配偶者にはそのネット環境の構築完了まで、同級生HPの使用はちょっと待ってもらいましょう。ああ、忙しい!!



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Twitter、どうなったんだ!! 再度、連携設定・・・実に難解!

このこころ、Twitterが何か変だなと思っていました。調べてみると、「2要素認証」とかの設定が必要とのことで、認証アプリの設定をやりましたが、これが実に面倒。結局、うまくいったかどうかは謎です。連日、Twitter関連のニュースが流れていますが、イーロン・マスク氏の介入以来、Twitterは迷走していますね。

ところで、本論はこれから。当ブログはずっとTwitter連携の機能を使って、自動的に新しい記事をTwitterにも発信していて、それなりに「いいね!」をいただいていました。それが、最近はまったくその「いいね!」がいただけない状況が続き、それはsaraiの不徳の致すところとあきらめていました。でも、その状態があまりに続くので変だと思い、よくよくチェックしてみると、自動連携が無効になっているではありませんか。最後に連携したのは5月18日。実に1ヵ月以上も自動連携無効の状況が続いていました。
Twitter側でAPI連携がセキュリティ強化(その実、有料化のためのようです)で、変更になり、対応が必要になっていました。その対応というのが何ともややこしい。難解です。ブログ管理元のFC2の公式ページだけでは何ともなりません。公式ページは以下です。
 https://help.fc2.com/blog/manual/group100/2515
ご親切な方の記事を参考に何とか設定を終えました。その記事は以下です。
 https://0saft.blog.fc2.com/blog-entry-12061.html

その後、コンサートの記事だけをTwitterに1個ずつ発信しました。
で、今日は肝心のブログを書く時間がなくなりました。ごめんなさい。
かわいそうだと思った方はポチしてくださいね。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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