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ローマでカラヴァッジョ巡り:高潔な美しさの《ロレートの聖母》

2011年10月10日月曜日@ローマ/1回目

旅は5日目です。今日は、ローマの教会を巡ってカラヴァッジョ作品を鑑賞します。

朝起きると雲一つない快晴です。でも、昨日に引き続きとても風が冷たくて寒く感じます。ちょっと暖かめの服装で出かけましょう。
このホテルは朝食が付いていないので、起きて身支度をしたらすぐに出かけます。どうしても食べ過ぎになるので、朝食が付いていないのも、それはそれでいいかもね。

歩いて数分のテルミニ中央駅Terminiのバスターミナルに向かいます。月曜の朝ということで、仕事に向かう人達で混雑しています。ここはものすごく大きなバスターミナルで、バスターミナル全体を見渡すことも出来ません。ということは・・・乗りたいバスが見つからない!うろうろ彷徨っていると、乗るべき40番のバスを発見。そのバスが進んでいく方向を見逃さないように、必死で追いかけます。無事に追いついて乗ることが出来ました。ローマのバスはとっても混んでいます。バスは便利な市民の交通手段なのでしょう。

問題なくスムーズに、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂San Luigi dei Francesi前に到着です。8時半に扉が開くということなので、それを目指して8時40分頃には到着しました。が、扉は固く閉まっています。よく見ると、扉に張り紙がしてあります。どうも扉が開くのは10時のようです。情報と違いますが、仕方ないですね。

次に行く予定にしていたサンタゴスティーノ聖堂Santa'Agostinoへ先に行きましょう。すぐ近くなので徒歩で向かいます。こちらは開いていました。ファサードはルネサンス様式の素朴な感じです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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早速中に入りますが、なかなかカラヴァッジョの絵が見つかりません。気を落ち着けて再度案内書を調べ、その記述通りの場所に行くとありました。《ロレートの聖母》という作品です。照明が暗くてよく見えなかったのが、見つからなかった原因です。誰も見ている人もいないというか、そもそもこの教会にはまだほとんど人がいません。結局、この絵の前にいる間は完全独占状態。暗くてはっきりしませんが、ともかく写真に収めましょう。


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そうこうするうちに、照明のスイッチがあることに気付きました。1ユーロ入れると照明がぱっとつきました。うっ、美しい!何と魅力的な聖母マリアでしょう。この旅で最高の1枚です。


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絵としての素晴らしさでは他の絵も素晴らしかったのですが、この絵にはまさに心を奪われました。気品に満ちて凛としていながら、優しげなマリア。といいながらも、その姿は天上の神ではなくごく普通の人間です。人間がこんなに高潔な姿に高められるのは奇跡であり、ある意味救いでもあります。カラヴァッジョが描いたのは市井の人間を永遠の存在に写し取ったもので、天才ならではの神業です。この作品を見ただけでも今回の旅はもう満足です。1ユーロの照明が消えるまでの間、じっと美しい絵の前に魅せられていました。

やっと我にかえって、教会の内部を見ます。美しいアーチと天井の青が印象的です。


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このアーチの一番手前のカヴァレッティ礼拝堂に《ロレートの聖母》はあったんです。このカヴァレッティ礼拝堂だけが暗くなっているのがお分かりでしょう。他の礼拝堂は明るいんですけどね。


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教会の内部空間を前の方から見たところです。パイプオルガンが見えます。


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祭壇もなかなかの美しさです。


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ところで、この教会はプッチーニの歌劇《トスカ》の第1幕の舞台であるとも言われています。一般には聖アンドレア・デラ・ヴァレ教会とも言われていますけどね。第3幕の舞台が昨日、最後に訪れたサンタンジェロ城です。何かとオペラ絡みの旅にもなりますね。

《ロレートの聖母》の美しさに後ろ髪を引かれながら、サンタゴスティーノ聖堂を出ました。

サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂が開くにはまだまだ時間があるので、もう一つ予定しているサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂Basilica di Santa Maria del Popoloに先に行くことにします。こちらはかなり離れているので、バスに乗って移動します。バスは628番の路線です。バスは途中からテヴェレ川沿いの並木道を走ります。


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思っていたより近くて15分ほどで到着です。お目当てのサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂は、ポポロ広場Piazza del Popoloに面しています。正面右手に見えています。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ポポロ広場は、とっても大きく広々しています。中心には高さ24mのオベリスクが建っています。広場はそのまま緩やかな丘の斜面に続いています。以前にここに来た時は、この丘を下ってポポロ広場に到着したことを思い出しました。


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ポポロ広場は、ふたつのそっくりな双子の教会(サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会とサンタ・マリア・イン・モンテサント教会)なども面して建っている美しい広場です。


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サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂でカラヴァッジョを見ます。



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ローマでカラヴァッジョ巡り:サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂で名作に釘付け

2011年10月10日月曜日@ローマ/2回目

ポポロ広場を横切って、サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂Basilica di Santa Maria del Popoloの前にやってきました。


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教会の扉は開いています。当然観光客も多く、ツアコンに連れられた団体がいくつも来ています。とりわけ人が固まっているエリアがあります。そこがカラヴァッジョの絵のあるチェラージ礼拝堂です。ちょうどツアーの団体が絵を占拠しており、ガイドの説明の声が響きわたっています。それらにめげずに、人をかき分けて絵の前に進みます。四角い空間の両側面の2枚が、カラヴァッジョの名高い作品《聖ペテロの磔刑》と《聖パウロの回心》です。しばらくこれらの絵を見ているうちにツアーの団体も去り、ようやく思う存分の鑑賞タイムです。しかし、ツアー団体が去っても終始大勢の人たちが鑑賞している人気の絵画で、この作品の価値の高さも推し量れます。カラヴァッジョ渾身の傑作です。ここにも照明のボタンがあります。同じ方式なんですね。でも、1ユーロ入れなくてもボタンを押せばよいことを発見!何度も押して鑑賞します。照明が消えているとこんな感じです。


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照明を点けるとこんなに明るくなります。このチェラージ礼拝堂の中央にある祭壇画は、カラヴァッジョの好敵手カラッチの《聖母被昇天》です。カラヴァッジョの絵はこの両脇にあります。


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これがカラヴァッジョの名作《聖ペテロの磔刑》です。


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この絵は、逆さ十字にはりつけれた聖ペテロの迫力、地面の石ころやシャベルの質感、磔の作業をしている男のお尻や足裏の汚れなど、リアル感の凄い作品です。

これが《聖パウロの回心》です。


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とことん満足するまで見続けていました。

次に、この教会の名高いキージ礼拝堂を見ましょう。ラファエロの設計した礼拝堂ですが、ベルニーニの彫刻《ハバクク》と《ダニエル》を見ることが出来るので、とっても楽しみです。ところが・・・・


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礼拝堂は修復中です。しっかりとビニールの幕に覆われて何も見えません。横の隙間から何とか覗き込もうとしますが、暗くてほとんど見えません。残念!

教会は大理石の柱で美しい空間です。


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床も柱も見事ですね。


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教会を出ると、またポポロ広場Piazza del Popoloの明るい陽光の下です。さっきはよく見なかったオベリスクを近くから鑑賞です。


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立派なものですね。
広場の一角にあるローマへの入口であったポポロ門Porta del Popoloは、遠くからの撮影になります。このポポロ門も、ベルニーニによって装飾が加えられたものです。門の右側の教会が先程のサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂です。


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さて、そろそろ一番のお目当てのサン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂San Luigi dei Francesiに戻りましょう。ポポロ広場からまっすぐ伸びる一番賑やかなコルソ通りVia del Corsoを進むミニバスに乗ります。


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お店も開き始めています。バスの中から当たりを付けて通りの左を覗くと、スペイン広場Piazza di Spagnaのスペイン階段が見えます。「ローマの休日」でオードリヘップバーンがアイスクリームをなめていた階段で、観光客っでごった返す所ですよね。今回はそういう観光地を訪ねることもないかも・・・バスの中から失礼します。

サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂に戻ってきました。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ローマでカラヴァッジョ巡り:圧倒的なマタイ3部作!サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂

2011年10月10日月曜日@ローマ/3回目

サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂San Luigi dei Francesiに戻ってきました。今度は10時を少し過ぎていて、扉は開いています。まだ開いたばかりというのに、さすがにカラヴァッジョの絵の前には人だかり。でも、先ほどのサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂とは違って団体ツアーがいないのが救いです。
ここにはマタイ3部作という正面と両側の側面に聖マタイ伝を描き込んだ素晴らしい作品があります。

これがそのコンタレッリ礼拝堂です。


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ここは、カラヴァッジョのファンの聖地ともいえる場所になっています。
これらの絵は、ローマで無名だったカラヴァッジョを1朝にしてローマ中に知らしめてしまったという衝撃のデビュー作と言われています。最初に描かれた両側面の作品の充実度は素晴らしいものです。この絵を見ずして、カラヴァッジョは語れません。左側面の静かな緊張感、それに対して右側面のダイナミックな聖マタイの惨殺シーンの激しさ、この対比の凄さは見るものを引き込まずにはいないでしょう。もちろん照明のボタンはありますので、押し続けます。saraiが照明担当みたいになっています。

これが左側面の《聖マタイの召命》です。


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これが右側面の《聖マタイの殉教》です。


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正面には《聖マタイと天使》があります。これは両側面の絵の2年後に描かれたものです。側面の絵に比べるとサイズが小さいので構図がシンプルです。


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これで、今日の午前中のお目当ては終了です。この日の3教会の作品群はカラヴァッジョの頂点をいくものばかりで、満足感よりも圧倒される思いです。
カラヴァッジョ巡礼はこれで計19枚見ることができました。(取りこぼしは3枚)

サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂の内部空間はこんな感じです。正面に見える主祭壇画はフランチェスコ・バッサーノの《聖母被昇天》です。


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パイプオルガンも立派です。


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サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂から外に出ます。

教会の作品群はあまりにも簡単に鑑賞することができてしまいました。まだまだ時間があるので、すぐ近くのパンテオンPantheonにも行ってみましょう。
さすがにここは観光地中の観光地。人・人・人です。
パンテオン前の広場には、ローマ水道の水がチョロチョロ流れています。これがローマですね。


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パンテオンの古典的なファサードを見ながら、中に入ります。


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パンテオンの内部は人は多いのですが、それを感じさせないほど内部空間はとても広いです。ドームの天井の丸穴からの光が満ちています。


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ここではラファエロのお墓にお参りするだけで退散です。ラファエロらしく聖母子像の彫刻の下にお墓です。


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さて、意外にスムーズに予定が進んだので、ベルニーニの彫刻も見にいきましょう。


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ローマでカラヴァッジョ巡り:ベルニーニの最高傑作《福者ルドヴィカ》と《聖テレサの法悦》

2011年10月10日月曜日@ローマ/4回目

教会にあるカラヴァッジョの祭壇画は見終わりましたが、まだお昼までには時間があるので教会も開いています。明日に予定していたベルニーニの傑作彫刻を見てきましょう。
歩いて移動しようとしますが、途中でトラムを発見し、そのトラムの経路がぴったりなので急遽乗り込みます。ローマでトラムに乗るのは初体験です。トラムはテヴェレ川Tevereを渡り、トラステヴェレ地区Trastevereにはいります。ルートも停留所もよく分かりませんが、ここらだろうと当たりをつけてトラステヴェレ通りの停留所でトラムを下ります。トラステヴェレ通りViale di Trastevereから斜めに分かれて伸びる通りの先に教会が見えます。もしかしてあれかしらと思い行ってみると、当たりです。
サンフランシスコ・ア・リーパ教会San Francesco a Ripaです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ここにはベルニーニの最高傑作のひとつ《福者ルドヴィカ・アルベルトーニ》があります。以前からとても見たかった作品です。宗教的な作品でありながら、美の頂点を極めた驚くべき作品です。教会内に入ると、中は静まりかえって男の人が1人いるだけです。おかしいなと思って周りを見渡すと、何と内部はほとんど修復工事中で仮の壁に覆われて何も見えません。


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それでもあきらめきれずに教会の中をうろうろしていると、教会の人と目があいます。思い切ってベルニーニについてお聞きすると、こっちについて来なさいとのこと。後ろからついていくと、工事中の壁のドアのところで、ドアのガラス越しにあれだよって指し示されます。


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その視線を追うと、かなり遠くですがはっきりとベルニーニの彫刻が見えます。まさに《福者ルドヴィカ・アルベルトーニ》です。


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悲しいですが、工事中にもかかわらずこうやって見せてくれたことに感謝しないといけませんね。我々以外に見に来ている人はいません。いつもは大勢の人で大変な人気作品なんですよ。皆さん工事中だということを知っているのでしょうか。

まだ11時過ぎで、教会がいったん閉まる12時までは時間があります。最後に、ベルニーニの傑作彫刻の双璧をなす作品を見に行きましょう。またトラステヴェレ通りに戻ります。バス停の前には文部省の立派な建物が見えています。


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ほどなく来たH番のバスで移動です。遅れて到着したバスは人であふれています。そのために目的地に着くのも遅くなり、さらに停留所を間違えて1つ手前で下りたため、かなり歩くことになります。でも、ぎりぎりの時間ですが、まだ教会の扉は開いています。この教会はサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会Chiesa di Santa Maria della Vittoriaです。ここもファサードが工事中です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この教会にあるのは、ベルニーニの有名な彫刻《聖テレサの法悦》です。ここも多くの人が押しかけています。大きな団体ツアーもいます。が、作品はかなり高い位置にあるので、見ることに難点はありません。逆に言うと、見えることは見えるのですが、下から見上げるので聖テレサの顔がはっきりと見えないということもあります。


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法悦というのは宗教的な悦びに悶えている様子ですが、一般人の愛の悦びの悶えと同じというように邪推してしまいます。それがこの彫刻の微妙によいところで、人気のある秘密でもあるのでしょう。実はさきほどの《福者ルドヴィカ・アルベルトーニ》もその路線だったんです。大理石彫刻で聖女の悶えを完璧に表現したベルニーニ、その作品を堂々と展示している教会、ローマカトリック教会の文化的な深さはいかほどのものか図りかねますが、芸術作品としての完成度・美しさは想像以上の素晴らしさです。
もっと顔がよく見たいと思いますが、このあたりが限界です。


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午後のバチカン美術館の予約は2時で少しだけ時間があるので、バルベリーニ通りVia Barberini沿いのバールで軽食をいただきます。


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イタリアは食の国、たかだかバールの軽食のサンドイッチも美味です。


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休憩もかねて、バールですが椅子のあるバールを選びます。そのせいか料金はやや高めです。

少し早いのですが、地下鉄でバチカンに移動します。地下鉄A線のバルベリーニ駅Barberiniは、エスカレーターでとっても深く地下にもぐっていきます。


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地下鉄は大変混雑しており、びっくりです。とにもかくにも、ローマの市内交通すべてが混雑しています。移動自体は便利なんですけど、疲れます。東京並です。
地下鉄でバチカンに向かいます。


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ローマでカラヴァッジョ巡り:大混雑のバチカン美術館

2011年10月10日月曜日@ローマ/5回目

地下鉄A線のオッタビアーノ(Ottaviano)駅から、10分少し歩いてバチカン美術館Musei Vaticaniの入口に到着。入口には大勢の行列ができています。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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でも、我々は事前に予約済なので入場はすいすいです。予約票と交換でチケットをもらいます。チケットの絵柄はラファエロですね。


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入口ではセキュリティチェックもありますが、そんなに厳しいものではありません。形式的なものでしょう。10年以上前に来た時とは、入り口はかなり様子が変わっています。新しいエントランスが出来たようですね。延々と歩かされた美しい螺旋階段は今はエスカレーターに変わっています。入場すると、美術館の中庭が賑わっているので少し見物。サン・ピエトロ大聖堂Basilica di San Pietro in Vaticanoのドームも遠くに見えています。


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中庭から美術館のエントランスの方を見ると、こんな感じです。


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では、そろそろ美術館の中に入りましょう。


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まずはギリシャ・ローマ時代の彫刻作品があります。どれも立派ですが、代表的な2作品を見ましょう。
これがハゲサンドロス、ポリュドロス、アタノドロスの《ラオコーン》です。ルネサンス期に発見され、大変な騒ぎになったそうです。


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これが《ベルヴェデーレのトルソ》です。大変マッシブですね。


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ところがここからが大変です。ミケランジェロの大天井画と大壁画で有名なシスティーナ礼拝堂Cappella Sistinaまで行くために、大混雑の中をあまり興味のないタペストリーとか地図とかを見ながら、延々と歩かせられます。前回行ったときにはそれほどにも感じませんでしたが、フルフルに収蔵品を見せるルートが確立したことと観光客の数が激増したようです。
これが地図の間の大混雑です。


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それでも前回は修復中でちらっと見ただけのラファエロの間がしっかりと見られたので、心残りはなくなりました。
これがラファエロの《アテネの学堂》です。


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これがラファエロの《聖体の論議》です。


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システィーナ礼拝堂ですが、2度目で変わり映えしないことと、そこに行き着くまでに精魂使い果たしたので、さっさと通り過ぎます。礼拝堂内は膨大な人であふれかえっています。それにうるさいです。以前は、静かにしろと怒られたものですが、それも納得できました。今はなんと祭壇もなくなり、単にミケランジェロ作品の空間になっています。礼拝堂ではなくなっているのです。観光に徹したようですね。有り難いような気もしますが、なんだか作品への感じ方も違ってしまったような気もします。
システィーナ礼拝堂全体の様子です。


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これがミケランジェロの《最後の審判》の大壁画です。


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これがミケランジェロの《天地創造》の大天井画です。


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やっと次は目的のカラヴァッジョを見ます。



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ローマでカラヴァッジョ巡り:ローマで最後のカラヴァッジョ《キリストの埋葬》

2011年10月10日月曜日@ローマ/6回目

システィーナ礼拝堂Cappella Sistinaを出て、本当のお目当てのカラヴァッジョを見に絵画ギャラリーに向かいます。そのためには、一旦入口に戻り、改めて絵画ギャラリーの方を目指すことになります。最初から絵画ギャラリーに行けばよかった・・・ということです。一目散にカラヴァッジョを探すと、すんなりと見つかります。これはとても素晴らしい絵です。
これが《キリストの埋葬》です。


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もともとは教会の祭壇画だったものです。教会で見るのにふさわしい作品に思えます。今日の午前中見た3つの教会の絵に引けをとらない圧倒的な迫力、魅力的な構図、背景の黒から浮かび上がる人物像のリアルさ、どれをとってもカラヴァッジョ渾身の作品です。
これでローマでのカラヴァッジョ鑑賞は終了。ほぼ予定通りに鑑賞できましたし、その魅力は十分に味わい尽くすことができました。
カラヴァッジョ巡礼はこれで計20枚見ることができました。(取りこぼしは3枚)

隣にはグイド・レーニの《聖ペテロの磔刑》があります。


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先ほど同一題材のカラヴァッジョの作品を見たばかりですが、その影響を受けつつもレーニらしい作品に仕上げています。この人も相当の腕前です。

この美術館では、ラファエロの《キリスト昇天》も見逃せません。ラファエロの最高傑作のひとつです。


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また、バチカン美術館ならではの名品がこれです。


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メロッツォ・ダ・フォルリのサンティ・アポストリ教会の壁画装飾の断片です。特に右端の《奏楽天使(リュートを弾く天使)》が有名です。

ジョットの祭壇画もあります。
これが《ステファニスキの祭壇画》です。


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またまたびっくり。ここにもミケランジェロの《ピエタ》が置いてあります。サン・ピエトロ大聖堂のオリジナルと違い、すぐそばで鑑賞できます。見ている人もいないので、楽に見られます。意外にここで鑑賞するのもいいのかも。


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帰りは、例の螺旋階段をグルグルと降りて行きます。登るよりはずっと楽ですね。


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螺旋階段を下から見上げます。美しいですね。


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バチカン美術館は、しっかりと観光(鑑賞)ルートが確立したことを実感しました。その他、中庭が開放されのんびり過ごせるようになっていたり、カフェが充実していたりと、バチカン全体がテーマパーク化した様な感じです。その方向性がいいのかどうかは分かりませんが、そうでもしないとさばききれないほどの観光客です。美術館の外に出ましたが、相変わらず多くの人がたむろしています。


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これからどうしようかと考えますが、やはりサン・ピエトロ大聖堂Basilica di San Pietro in Vaticanoにもまわりましょう。バチカンの建物に沿ってぐるりと回るだけですが、かなりの距離があります。頑張って移動です。こちらもかなりの人が並んでいます。


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移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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大聖堂の巨大なファサードです。


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人が多い割りには、大聖堂へはバチカン美術館ほどではなく入れてもらえます。すぐ近くに短パン姿の家族がいたのですが、注意はされてましたが入れてもらえたようです。大聖堂も祈りの場というより、観光地ですね。
内部も礼拝用の椅子はほとんど置いてなくて、大空間が観光客でいっぱいです。まずは、saraiの大好きなミケランジェロのピエタを見ます。これがオリジナルの本物です。


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かなり遠くからのガラス越しの鑑賞ということもあり、以前初めて見たときのような感動・ときめきは残念ながらありません。

大聖堂の中も、折角ですから見ていきましょう。
さすがにドームの大天井はスケールが大きく、圧倒されます。


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ベルニーニの作品群も鑑賞します。



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ローマでカラヴァッジョ巡り:バチカンから戻り、また美味しいイタリアンのディナー

2011年10月10日月曜日@ローマ/7回目

サン・ピエトロ大聖堂Basilica di San Pietro in Vaticanoの中を見て回ります。何といってもベルニーニの作品群が見ものです。
まずはベルニーニの天蓋を鑑賞します。何とも芸術的な天蓋です。


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これはベルニーニの教皇座です。ペテロの椅子に装飾したとのことですが、どこがどうなっているのか分かりませんが、これもとっても芸術的です。


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最後に大聖堂の全体を眺めて、外に出ます。


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これですっかり満足です。sarai的にはもうローマは見尽くしました。もう、これで最後の訪問となるかも知れません。

バチカンでホテル近くのレストランに予約を入れ、バスでいったんホテルに戻って休憩しましょう。今日はたくさん見て周って疲れましたからね。
ところが大聖堂を出てもすぐ前には路線バスのバス停が見当たりません。少し歩かないと駄目みたいです。大聖堂前からまっすぐに伸びる広々としたコンチリアツィオーネ通りVia della Conciliazioneを進みます。バスは停まっていますが、観光バスばかりです。


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通りの途中まで来て、振り返って大聖堂のほうを見ます。1日乗り放題のパノラマバスが停車しています。今更、このバスに乗るわけにはいきませんね。


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通りから右に折れて古めかしい雰囲気のある通りにはいります。


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しばらくしてテヴェレ川を渡り、ようやく最寄りのバス停からテルミニ駅方面行きのバスに乗車。ホテルに戻ります。

ホテルでちょっと休憩して、ホテルから5分ほどの『リストランテ・サンティRistorante Santi』へ。肩肘はらないレストランです。


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バチカンからホテル経由でレストランまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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このレストランには日本語メニューもあり、便利です。
まずは白ワインをボトルでいただきます。なかなか美味しいワインです。


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オードブルは生ハムとメロン。


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トマトソースのスパゲッティ。


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野菜スープ。


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メインは鶏肉のグリル。


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メインのもう一つは魚。この店は魚料理が名物です。


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デザートはやはりティラミス。


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またまた美味しいイタリアンを頂き、白ワインもまわり、満腹です。こんなことでいいんでしょうか。いいんですっ!

ホテルに戻り、これまでの記事をすべて完了させます。

明日は午後までローマでゆっくりし(この時点ではそう思っていましたが・・・)、高速列車でナポリに移動です。ナポリからは1泊続きなので、明日からはフル活動しないといけません。




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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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