旅は6日目です。
さて、今日はアッピア街道Via Appiaに出かけることにします。
昨日は順調にカラヴァッジョやベルニーニを楽しむことが出きて、今日の予定は何もなくなってしまったんです。
昨夜、配偶者と二人で、ナポリに出発するまでローマで何をしようかという相談になり、saraiはアッピア街道に行ってみたいと提案。アッピア街道については予定外で何の資料もありません。saraiがブログを書いている横で、配偶者はベッドに寝転びながら観光案内書を読んでいますが、結構面倒そうです。だって街道を見ると言ってもね・・・と悩んでいるうちに配偶者はグーグームニャムニャ・・・。
今朝、配偶者が目を覚ました時、saraiはまだまだグッスリ。それではと、配偶者がアッピア街道についてネットで調べると、あるもんですねーって感じだったそうです。見つけたのは、アッピア街道を歩いた人の詳しいブログ記事。それを聞いてsaraiも起き出し、電車やバスの路線を調べたり、夢中でメモを取ります。旅先ではプリンターに印刷できませんからね。急な企画にsaraiがバタバタ準備をしている間に、配偶者は急いで出発の準備をしてくれます。まさに2人三脚の態です。今日は午後の列車でナポリに移動するので、荷物をまとめて部屋をチェックアウトしないといけないんです。
アッピア街道遠征の準備も出来、荷物をホテルに預けて出かけます。
とりあえず、テルミニ駅Terminiのツーリスト・インフォメーションでアッピア街道に関する資料をもらっておきましょう。ツーリスト・インフォメーションに行くと、ローマパスは売り切れの表示が出てます。売り切れになるんですね。3日前にはここで買えたのにね。

ローマパスはもう関係ないので、アッピア街道について聞くと、それ自体の資料はないとのあっさりしたお答です。やっぱりね・・・。それでもアッピア街道付近までのおおよその地図をいただきます。肝心のアッピア街道はほとんど記載がないので、自分で調べた範囲内の知識で行ってみるしかありませんね。
まずは、テルミニ駅から地下鉄B線でチルコ・マッシモ駅Circo Massimoに移動です。そこからアッピア街道近くを通る118番のバスに乗り換えます。チルコ・マッシモ駅の目の前にはローマ遺跡が広がります。

カラカラ浴場Terme di Caracallaでしょうか(後で調べると、古代ローマ時代のキルクス(戦車競技場)跡でした。イタリア語では、チルコ・マッシモCirco Massimoと呼ばれています。)。何となく同じ方向に行きそうな人たちと遺跡を眺めながらバスを待ちますが、なかなか来ません。時間に余裕はないのにね。タクシーにしようかと思った頃、バスが来ます。バスに乗ると、走り出したバスはすぐに通りを右に折れて、見事な笠松の並木の道を走ります。

バスは元気よく、遺跡の間を走っていきます。右手に見えるのがどうも本当のカラカラ浴場Terme di Caracallaのようです。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

そのうちに、ガタガタと激しい振動です。お~、アッピア街道を思わせる石畳の上を走っています。が、実際はまだ、ポルタ・サン・セバスティアーノ通りVia di Porta San Sebastianoです。アッピア街道に続く道ですね。

何だかそれらしい街道を走っていくと、城門(サン・セバスティアーノ門Porta San Sebastiano)をくぐります。古代ローマ時代の城壁であるアウレリアヌス城壁Mura aurelianeに設けられた最大の城門です。アッピア街道に通じる城門なので、古代ローマ時代にはアッピア門と呼ばれていたそうです。現在、この城門は城壁博物館Museo delle Muraになっています。

ここからは城壁の外になります。いよいよ、ここからは古代アッピア街道が始まるんでしょうか。ローマ時代に隠れていたキリスト教徒たちのお墓(カタコンベCatacombe)があるのは、この辺りですね。などと思っていると、バスが停車し、ごそごそと乗客が降り始めます。

sarai達も慌ててバスを降り、先に下りた女の子にここがサン・カリストのカタコンベCatacombe di S.Callistoかと聞くと、I think so だって(苦笑)。古びた塀のアーチ形の入口をくぐると、カタコンベの案内図があります。みんなもその方向に向かいます。

途中に観光バスの大駐車場があります。ここは大観光地のようですね。

カタコンベへの道標があります。道標の下の丸い注意板は、聖なる場所なのでそれにふさわしくない服装への警告でしょうか?

サン・カリストのカタコンベCatacombe di S.Callistoに着くと、配偶者はカタコンベには入らないとのこと。saraiも特に入りたいわけではありません。

それではと先ほどバスを降りたところに戻り、そこから、いよいよアッピア街道歩きを始めます。道標がしっかりと立っています。心強いですね。古代アッピア街道Via Appia Anticaのチェチリア・メテッラの墓Mausoleo di Cecilia Metellaの方向を表示しています。

ということは、やはり乗っていたバスは既に古代アッピア街道をずっと走っていたんですね。ただ、石畳といっても最近整備されたもののようで、路面には比較的小さな石が並べてあります。

本当の古代アッピア街道はかなり大きな石が並べてあるはず。まあそれとて近年に補修したものでしょうけどね。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

いよいよ、アッピア街道を歩き始めます。
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