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ナポリは天国と地獄:カポディモンテ国立博物館でカラヴァッジョの名作

2011年10月11日火曜日@ローマ~ナポリ/7回目

高速列車は1時間10分後の14時10分にナポリ中央駅Napoli Centraleに到着。アメリカ人親子ともお別れです。荷物をがらがら引いて、いかにも治安の悪そうな通りを用心しながらホテルに向かいます。お昼で陽も高いので、まあ大丈夫でしょう。そのためにも明るいうちにホテルに入れる早い時間の列車にしたんです。ナポリのホテルは『B&B デル コルソ(B&B Del Corso)』。ここでは1泊のみです。

ナポリへの到着後、その日のうちにカポディモンテ美術館Museo Nazionale di Capodimonteを訪問する予定なので、選択の余地なく駅近くのホテルにしました。それに、このホテルは信じられないくらい安いんです(2人で1泊59ユーロ)。それでいて、朝食も付いています。なんと、バスタブもあるんですっ。

ホテルに向かって、荷物をがらがら引いて歩きますが、思ったよりも駅から遠く、配偶者からはこれって駅そばなのって言われます。でも、初めての道でゴチャゴチャしているので遠いように感じますが、実際には10分程の距離です。アパートメントのように門の前でボタンを押すと、インターフォンから3階まで上がってきてねという声がして入口を開錠してくれます。入口からは階段しか見えなかったのでギョッとしましたが、ちゃんとエレベータはあります。無事、レセプションでチェックインです。レセプションの女性はホテルの向かいが住居とのことで、小規模な家族経営のホテルです。詳細なオリエンテーションがあり、感謝というか迷惑というか・・・。ようやく開放されて、部屋に入りますが、部屋は実に素晴らしくて、びっくり。広く綺麗で、ベッドもトリプル。写真のベッドは予備用の3つ目のベッドです。写真には写っていませんが、右手にツインのベッドがあります。


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バスルームもとても広くて手入れも行き届いています。これは洗面台。綺麗でしょう。


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バスタブも大きくて立派です。形も可愛いですね。久しぶりにお風呂に体を沈められそうです。


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これで朝食も付いて、無料のWIFIもできます。とても安いですね。1人分の価格じゃないかって配偶者がつぶやくほどです。そうそう、無料のよく冷えた水のボトルも2本サービスで助かりました。何せ、ヨーロッパは乾燥しているのでやたら喉が渇くんです。

部屋に大満足だからとて、落ち着いているわけにはいきません。ネットの接続の確認も省略し、急いでホテルを飛び出し、カポディモンテ美術館に向かいます。
今日の最後の目的を果たさないといけません。今日は火曜日ですが、明日の水曜日はカポディモンテ国立博物館は休館なんです。今日のうちに、その美術館にあるカラヴァッジョを見に行く必要があります。この美術館が結構遠くて、行き方もややこしいんです。再びナポリ中央駅に戻ります。これが駅前です。なんだか雑然としたところですね。


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駅の中にはいります。駅自体は清潔です。


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キオスクで公共交通の1日券を購入。この1日券というのがこの後のトラブルの元になったんです。
キオスクはものすごく混み合って行列ができています。


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ガイドブックでは1日券は3.1ユーロの筈でしたが、ミラノやローマ同様に値上げになっており3.6ユーロ。ヨーロッパは物価がどんどん上昇しているようです。
地下鉄のホームと思われるホームに移動しますが、そのホームには普通のイタリア国鉄(fs)の車両が入ってきます。地下鉄を探してホームを上がったり下がったりしているうちに、だんだんこれでよさそうな気がしてきました。思い切ってやって来た電車に乗り、乗客の女の子にカブール広場Piazza Cavourに行くかと聞くと、シーとのお答え。これでよかったようで、無事にカブール広場に到着。カブール広場では、バスに乗ろうとしますが目的の路線のバスの番号78番が表示されていません。78番のバス停を探して、街の中を次の次のバス停(国立考古学博物館前)まで歩いていると、配偶者が偶然78番のバスを発見。それ~っとそのバスに突進し、運転手さんにカポディモンテ国立博物館に行くかと聞くと、行くとのこと。横にいた乗客のおじいさんもムゼイ(博物館)だろうと言うので、そうですって答えましたが、これが後で役立ちました。こちらのバスは車内の表示もアナウンスもないので、観光客にとって乗るのはいいのですが降りるのが大変。ナポリの交通事情はほとんどつかめていないので、行き当たりばったりで感に頼るしかありません。かなり丘の上に上がってきて、この辺りかなと思っていると、先ほどのおじいさんが近づいてきて何やら説明してくれます。イタリア語なのでほとんど分かりませんが、雰囲気は分かります。どうやらおじいさんが指示を与えてくれるみたいです。大船に乗った気持ちで指示を待ちましょう!
バスを降りるようにとのおじいさんから指示でバスを降りると、バス停のすぐそばがカポディモンテ公園の入口でした。グラッチェ!


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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カポディモンテは丘の上の王宮で、今は広大な公園になっています。博物館は全く見えませんが、行き先を示す標識に従って歩きます。


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市民の憩いの場になっているらしく、三々五々散策している人達がいます。緑の中を博物館に向かいます。


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ようやく王宮の建物を使った博物館が見えてきました。赤い壁が印象的ですね。


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建物に入ると、そこは中庭のようになっています。


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中庭から建物の内部に入り、チケット売り場を探しますが見つかりません。その辺りに5,6人の男女がたむろしていますが、チラッと見るだけで何もいいません。かなりうろうろしていると、ようやくチケットかって尋ねてくれます。建物の外でチケットを売っているよってことです。実はここは出口です。特にチェックもないようで、その気になれば無料で入館できるみたいです。
やっと正しい入口のチケット売り場にたどり着きます。


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早速チケットを購入。1人6.5ユーロです。


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美術館は2階と3階になっていて、膨大なコレクションです。立派な階段を上って、2階に上がります。


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最終的にカラヴァッジョは3階にありましたが、2階にはティツィアーノの名作が無造作に展示されていました。本物なんでしょうね。2階の展示の紹介は後回しにします。3階に上がり、突き当たりに展示されているカラヴァッジョに一目散で向かいます。《キリストの笞打ち》は、大きなキャンバスで額もなく、この絵を1枚だけ展示した室に照明を当てて展示されています。


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椅子もちょうど2脚あります。誰も見る人とていず、またまた2人で独占状態。思う存分鑑賞します。


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キリストが茨の冠をかぶらされ激しく鞭打たれる場面ですが、平静に従容として受け入れるキリストの姿、鬼のような形相で鞭打つ役人、これまた静と動のダイナミックな局面が描かれています。その対比を見事に表現しており、圧倒的な絵の迫力は群を抜いています。そこが1番カラヴァッジョの素晴らしいところなのかも知れません。昨日のバチカンとこのカポディモンテの絵は、いずれもキリストが描かれ教会の祭壇に飾られていた大作で、両者は甲乙つけがたい傑作に思えます。
カラヴァッジョ巡礼はこれで計21枚見ることができました。(取りこぼしは3枚)

さて、カポディモンテ国立博物館のほかの名作絵画もご紹介しましょう。




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ナポリは天国と地獄:カポディモンテ国立博物館は名作の宝庫

2011年10月11日火曜日@ローマ~ナポリ/8回目

カポディモンテ国立博物館Museo Nazionale di Capodimonteでカラヴァッジョを見たところまでご紹介しましたが、実はカラヴァッジョを見たのは3階のフロアに上がってからです。その前に2階のフロアで名画の数々を見ていたので、時を遡って、その2階のフロアの名画をご紹介します。
ここにはベネツィアの巨匠ティツィアーノの傑作が揃っています。
《パウルス3世の肖像》です。ファルネーゼ家出身の教皇パウルス3世はティツィアーノのパトロンでもありました。そもそもこのカポディモンテ国立博物館の美術品はファルネーゼ家の収集品が中心になっているので、この作品はこの美術館に最もふさわしい作品と言えるでしょう。


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《ダナエ》です。ティツィアーノらしい、とても美しい作品です。こういう美女を描かせて、彼の右に出る者はいませんね。


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《マッダレーナ》です。これもティツィアーノのお得意のポーズの1枚です。虚空を見上げる美女の表情の美しさといったら、たとえようもありません。


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マザッチオの《キリストの磔刑》です。ルネサンスの始祖マザッチオの代表作のひとつであり、この美術館を代表する1枚でもあります。


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パルミジャニーノの《アンテア》です。マニエリスムを代表する画家の見事な作品です。この美術館のポスターにもなっています。


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グイド・レーニの《アタランタとヒッポメネス》です。今回の旅では、この画家の作品によく出会います。この作品も恐いくらい美しく魅惑的です。


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ゴヤのスペイン王家の肖像画2点です。
《カルロス4世の肖像》です。プラド美術館に家族の有名な肖像画がありますね。


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《マリア・ルイーズの肖像》です。カルロス4世の王妃です。ゴヤは本当に赤裸々な肖像を描きます。こんなふうに描かれて、国王・王妃はお怒りにならなかったのでしょうか。それとも、この絵が分からなかったのか、度量が大きかったのか・・・謎です。


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最後にこれは作者が分かりませんが、モデルのあまりの美しさにsaraiがくらくらっときてしまい、とても気に入った無名の絵画です。絵の内容からはマグダラのマリアでしょうか。現実にこんなに美しい女性がいるんですね!(きっと、モデルが超美人だったに違いないと思います。)


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このあたりでこの美術館には満足。この他にも素晴しい作品が揃っています。さすがにローマの名門ファルネーゼ家のコレクションです。
このカポディモンテ国立博物館で美術品とともに忘れてはならないのが景色です。丘の上の王宮の建物なので、見晴らしがいいことこの上なしです。ナポリの街とその向こうにナポリ湾が見えています。


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左に目を転じると、ナポリのシンボルのヴェスヴィオ山Vesuvioがよく見えます。


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美術館を出て公園内を歩いていると、公園内の建物が夕陽に輝いています。もう夕刻です。


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ここから、楽しみにしていたナポリのピザを夕食で食べるために、有名レストランのブランディに携帯で予約を入れます。また、バス停に戻りましょう。すると、前を歩いているカップルに気が付きます。


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何と男性のTシャツには日本語でウルトラマンと書かれています。意味分かって着ているんでしょうか。日本では、あまり大人は着ていませんね。

では、ナポリのピザを楽しみましょう。




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ナポリは天国と地獄:ピザ・マルゲリータ発祥の店ブランディ

2011年10月11日火曜日@ローマ~ナポリ/9回目

カポディモンテ国立博物館Museo Nazionale di Capodimonteで満足した後は、食い気です。食の街ナポリといえば、ピザ。ピザといえば、何といってもピザ・マルゲリータ発祥の店ブランディです。
バスで街に向かいます。バスの路線がよく分からず、3度ほどバスを乗り継ぐことになってしまいました。バス停には電子掲示板があり、乗り換えの参考になります。こういうのは便利ですね。


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なんとかブランディ近くの王宮前に到着。そこは以前行ったサン・カルロ歌劇場Real Teatro di San Carloの真ん前でもあります。予約まで少し時間があるので、ウンベルト1世のガッレリアgalleria Umberto I に寄ってみます。久しぶりに見ましたが、ミラノのガッレリアとよく似ていますね。


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ガッレリアの中心付近です。


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予約時間になり、レストランへ。ここは前回の旅で2度も通ったお気に入りのお店ですが、なかなか見つからず賑やかな通りをうろうろと迷います。


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が、何とか発見。横の狭い通りに入るんです。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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お店は、向かいの建物もブランディになっていて記憶と乖離があります。お店は相変わらず混み合っています。


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まずは白ワインと水を注文。昔この店でとっても美味しくて是非また食べたかったズッパ・ディ・ペッシュをお願いすると、すげなくノー。2年前まででやめたそうです。でも、10年前もメニューにはなかったんです。きっと、そういう特別注文をきかない経営方針に変わったのでしょう。仕方がないので諦めて、定番のピザ・マルゲリータとピザ・カプリチョーザにしときましょう。
白ワインのボトルが運ばれてきました。


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これが有名なピザ・マルゲリータです。美味しそうです。


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ピザ・カプリチョーザです。


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相変わらずピザは美味しくモチモチですが、saraiが歳を重ねて胃が小さくなりピザ1枚が食べきれず・・・。残してごめんなさい。
デザートにさっぱりしたところでソルベを頼もうとしたら、これもない。いろいろ示された中からメロンを頼むと、雑メロンですが冷たく冷えた甘いメロンでとっても美味しくいただきます。


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そうそう、カプチーノを頼んだら、エスプレッソのみとのこと。それではと、エスプレッソを頂きます。


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お蔭でお勘定は安く済みました。昔ほどの感動もなく、ブランディももういいかなって感じです。ナポリのピザも卒業でしょうか。

ブランディを出て夜空を見上げると、見事な満月です。ナポリの月もいいものです。


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夜道をナポリ港まで歩きます。ライトアップしたカステル・ヌオーヴォが近くに見えてきます。


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そこからトラムに乗って、ホテルに帰着。ホテルのすぐ近くにトラムの停留所があります。このトラム路線は、明日ナポリからカプリ島に行く経路なので、事前調査っていったところでもあります。

この帰りのルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルに帰着し、今日の疲れとワインの酔いのせいでそのまま2時過ぎまで寝てしまったので、それから起き出して深夜・早朝にブログ記事を書きます。ネットの接続は問題なくOKです。
そのうち、ぐっと眠くなりました。オヤスミナサイ・・・。




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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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09/27 14:15 sarai

充実した心豊かなご様子に励まされます.
情報、有り難うございました.
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次はいつ行けるのかな、とか思う

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