旅は9日目です。
まずはお天気チェック。あ~、かなり曇ってます。それに風も強い。昨日、青の洞窟を楽しめて本当に良かったです。この強風では船は出ないでしょうね。

ところで、昨夜saraiが夜遅くまで旅の記事を書き、寝る頃に海を見ると、それはビックリすることが起きてました。目の前の海に、大きな船がマストから船室まで明かりをつけて輝いているのです。あわてて、もう寝ていた配偶者を起こし、2人で見物です。まるで幽霊船のようにも見えます。

saraiは、さぞかし立派な豪華客船が停泊しているのだろうと主張します。が、そんな大きな船ではないと言っていた配偶者の方が当たりで、そこそこの連絡船だったそうです。配偶者は朝早く起きたので目撃したのですが、その船はsaraiがまだ寝ているうちに出航していったそうです。
まずは朝食を頂きましょう。エステルが朝食を用意してくれます。風が強いので室内で食べるかと聞かれたけど、やはり海の見えるテラスをお願いします。saraiのお気に入りのエステル心づくし(のような?)の朝食は、真っ赤なオレンジジュースとヨーグルトといろんなパンにコーヒー(配偶者はやっぱりチョコレート)です。やはり、テラスで食べると若干肌寒かったです。

パンの中に珍しいものを発見。二枚貝の形をしていて、デーニッシュのように生地が層になっています。でも、デーニッシュとは全く生地の感じが違い、パリパリしています。エステルにこのパンは美味しいねと言うと、ナポリやこの辺の名物なのよと教えてくれました。スフォリアテッラ (sfogliatella)というんだそうです。また、10月になると今日のような強い風の吹く日が多くなるとのこと。いよいよアマルフィも、夏の賑わいから寂しい冬に向かっていくのでしょうね。それにしてもエステルは、今年4月のマルセイユのホテルのバネッサを思い出させます。彼女もsaraiのお気に入りでした。
今日はシチリア島SiciliaのメッシーナMessinaへの移動日です。アマルフィAmalfiを離れるお昼過ぎまで、アマルフィの街を散策しましょう。散策するには気分の盛り上がらないお天気ですが、雨が降っていないだけでもありがたいですね。ウィンドブレーカーを着て、ゆっくり出かけます。エステルがロマンチックな道だよと言っていた海岸通りを歩いてみましょう。まずは港の前の広場に出ます。

広場の片隅には、こんな泉もあります。

見上げると、我々の泊まっているホテルも見えます。手前の建物の一番左側の屋上のテラスが泊まっていた部屋の専用テラスなんです。

海岸沿いに散歩道が続いています。それほどの散歩道ではありませんが、とりあえず歩いてみましょう。

港には、クルーザーというより小船がいっぱいです。

散歩道の端まで歩いて来ました。港の向こうにアマルフィの街が見えています。

海に出っ張った突堤があり、突堤の上に上がる階段があります。高いところに上るのが大好きなsaraiですから、当然上がってみます。

突堤の先端からはアマルフィの街がきれいにみえます。

街の反対側の方は、岬の方まで家々が点々と建っています。海もよく見え、よい眺めです。

が、あまりにも風が強いので早々に退散です。街のメイン通りに戻ってきます。次々と多くの観光バスが到着し、観光客でごった返しています。みなさん、並んでドゥオーモDuomoの写真を撮っています。上部が黄金で装飾されているので、光が強いとさぞ綺麗でしょう。記念に1枚撮っておきましょう。

特に何があるというわけでもない街なのに、大観光地なんですね。夏は青い海と眩しい太陽のリゾート地なのでしょうから、その頃はもっともっと多くの人が押しかけるのでしょうね。ここも早々に退散です。
散策のルートを地図で確認しておきましょう。

当初の予定ではサレルノSalernoまで高速船で行くつもりでしたが、海も荒れているのでバスで行くことに変更です。バスは渋滞も考えられるので、ちょっと早めのバスに乗ることにしましょう。
ホテルに戻り、エステルに手伝ってもらってカバンを下まで降ろします。saraiはもちろんエステルと記念撮影です(この写真は大事な秘蔵写真なので公開しません。悪しからず)。さようなら、エステル。
このホテルはエレベーターがないのが最大の問題ですが、お気に入りのエステルもいて、眺めは最高。料金もそこそこ(2人で1泊100ユーロ)で、とても居心地のよいホテルです。お勧めのホテルです。
バス乗り場に行くと、ずらりとバスが並んでいますが、どれがサレルノ行きか分からないので、全体が見渡せる場所で待機です。と、雨がポツポツ落ちてきました。困ったなと思っているうちに、サレルノ行きの表示が出たバスを発見。大きなカバンも、一緒に座席まで持ち込むようです。まだまだ席は空いているので、後ろの方に座ることにしました。カバンと一緒に広々と席を占拠しているとどんどん人が乗ってきて、出発時間間際になると中学生?くらいの子がどっと乗ってきて超満員です。カバンを調整して詰めあって座ります。出発すると、窓からアマルフィ海岸の景色がばっちり見えます。

出発したバスには停留場毎に次々と人がのってきます。もう乗れないと思うくらい・・・。バスは海に迫る山肌の細い道を対向車と譲り合いながら進みます。運転が上手といえば上手なのですが、なんとか道路整備は出来ないもんですかね。

景色は素晴らしいです。saraiが配偶者に海側になるバスの右側に座るようアドバイスしたので、配偶者はばっちり楽しんでいます。

海の色がきれいです。青の洞窟だけが特別なのではなく、この辺りの海の色は本当に綺麗です。点在する入り江は、海水浴が楽しめるようです。道路よりも海側の崖には張り付くようにホテルや別荘が建っています。

バスは一路、サレルノに向けて、アマルフィ海岸の海際の道を進みます。
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