旅は11日目です。
昨日は雨がちなお天気にもかかわらず、何とかさほどに雨に降られることもなくカラヴァッジョを楽しむことが出来ました。今日は雨のはずだからゆっくり朝寝だとsaraiは宣言していたんですが・・・雨は降っていないようです。ホテルの部屋のテラスに面した狭い路地から見える空はほんのちょっぴりで、晴れているのか曇っているのかは分かりませんが雨は降ってはいません。でも、かなり風が強いです。

配偶者は、地中海のど真ん中のシチリアは陽光が燦々と降り注ぎ夏のような気候だと勝手に思い込んでいたようですが、明らかに冬に向かっているのですね。雨が降らないうちに早めに出かけて、必見のギリシャ劇場を見てきましょう。とはいえ、どうしてもという用事もないので余裕の1日です。これまでは何かと気ぜわしかったので、よい休養日です。
ホテルの朝食を屋上のテラスで頂きます。螺旋階段をグルグル上ると、一気に視界が開けます。お~、古い瓦屋根の連なりがなかなか趣があり、その向こうには海が見え、素晴らしい眺望です。小さなホテルのように思いましたが、結構多くの人が宿泊しているようですね。アメリカ人夫妻やデンマーク人の家族連れと国際色豊かです。楽しくおしゃべりしながら朝食を頂きます。

珍しくゆで卵があります。このゆで卵とやはり今日もメロンを中心に頂きましょう。周りの外人さんたちは、食べるパンの量が半端じゃありません。日本人がどんなに頑張っても体力負けするのは目に見えています。決して争ってはいけませんね。

楽しい朝食を終え、重ね着をして、風よけのウインドウブレーカーを着て出かけます。途中で、またまた朝のドゥオーモ広場に寄ってみます。とっても美しいので、ついつい寄りたくなってしまいます。

朝日のドゥオーモDuomoです。日が差していれば、もっと輝いているでしょう。

中に入ると、朝日でステンドグラスが綺麗です。

ドゥオーモ広場Piazza del Duomoは子供のよい遊び場でもあるようです。

無料の20番のバスで駅まで出ることにして、アレトゥーサの泉Fonte Aretusaまで歩きます。朝なのに観光客が大勢です。

アレトゥーサの泉の横のバス停で待っていると、ご夫婦がやって来てバスを待ってるのかと聞いてきます。そうだよと答えると、どの位待ってるのかと聞きます。10分ほどだよと答えると、30分おきにしか来ないからねと言いながら同じくバス待ち人になります。かなり待たされましたが、バスはやって来ました。無料バスに乗ってゴトゴトと揺られて駅に到着です。どうやらご夫妻と目指す所は同じのようです。お互い意識しあいながら、それぞれ地図を眺めて進みます。特徴的な形のパンテオンChiesa Monumento Pantheon Dei Caduti Siracusaがあります。道は正しいようです。

saraiがご夫妻にどこから来たのかと聞くと、ハンブルグからだけど君たちは横浜からだろうと言われてビックリです。なんと同じホテルに泊まり、朝食の時にご一緒だったらしいのです。グッと親しみが増し、連れ合って歩くような感じになります。

ホテルのお兄さんの説明では10分ほどだと言われたのですが、かなりの距離を歩かされます。最後の曲がり角で、saraiのこっちだろうと言う一言でその方向に一同が進みますが、「シュアー?」と言われ、「メイビー・・・」と答えて大笑い。和やかな雰囲気の中、無事に到着。
通りの右側は観光バスがたくさん停まっている駐車場。左側が遺跡への入口です。

なのに、入場券売り場はあっち(入り口とは反対の方)という表示があります。実際、入場券売り場は入口とは全く反対の駐車場のずっと奥の方です。理屈が分からん!既にかなりの距離を歩いて来たのに、またまた歩かされてチケットを購入。ようやく遺跡に入場です。

すぐにローマ劇場Roman Amphitheatreがありますが、そう珍しくもありません。まずはギリシャ劇場Teatro Grecoのほうに行こうかと思案していると例のドイツ人夫妻が寄ってきます。saraiがどうするかって聞くと、もちろんまずはギリシャ劇場だと言うので、それで決まり。ローマ劇場へのアプローチを横目に素通りして、ギリシャ劇場の方に向かいます。やがて、遠くの丘の上にギリシャ劇場が見えてきます。

ギリシャ劇場への入口は古びた石のアーチです。

ここからはなだらかな坂道を上って、劇場に向かいます。ここからはまだ劇場は見渡せません。

やがて劇場のスタンドの横手に着きました。とても規模の大きな遺跡です。紀元前5世紀のものです。

ギリシャ劇場は、傾斜になっている観客席の上の方からの見物です。半円形の観客席になっています。直径130mという大きさです。

見た目にはローマ遺跡の劇場と変わりありませんが、ローマがギリシャを真似たので同じになるのも当たり前でしょうね。石造りの野外劇場は結構保存状態がよく、在り日しの姿を留めています。
きっとこの劇場でかのアルキメデスも観劇したのかと思うと感無量です。何だかアルキメデスが身近に感じられます。配偶者にアルキメデスの原理についてのチェックをすると、ちゃんと答えられました。さすがに我が妻です。物理学専攻のsaraiとしては深い内容を解説したいところですが、しつっこいと思われるのでぐっと踏みとどまります。
遺跡が広いので、少しぶらぶらしてみましょう。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう

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