旅は16日目です。
残念ながら荷物はありませんが、ウィーンWienのホテルの窓からは青空が見え、心は晴れます。今日から1泊の予定でチェスキー・クルムロフČeský Krumlovへのミニ旅行の予定です。

航空会社が荷物を届けると言っていた8時までは、期待しながら部屋でゆっくりお休みです。とりあえず荷物の状況を把握してから、今後の行動を決めましょう。8時半頃まで待っても荷物が届かないので、空港(手続きをした書類に書いてあった電話番号)に電話してみます。が、営業は9時からとのことで繋がらないので、部屋でネットをチェックしながら時間を待ちます。
と、ドアをノックする音が!・・・さては荷物が届いたのかと、saraiがチップを握りしめてドアを開けると、単にお掃除おばさんの在室確認のノックです。ガックリ・・・。
9時になり再度空港のカウンターに電話をすると、ここでは状況が分からないので航空会社の統括センターに聞いて欲しいと電話番号を教えられます。そこに連絡して状況を確かめると、2個の荷物のうち1個は届いているが、残りの1個は次の便で届くので、まとめて11時にホテルに届けるということです。でも我々は11時にはホテルを出てリンツ行きの列車に乗るためにウィーン西駅に向かう予定なので、1個だけでも10時までに届けて欲しいとお願いします。すると了解したようなことを言います。どうもあいまいで信用できませんが、いずれにせよ10時までは荷物も届かないので、急いで朝食を食べに行きましょう。定宿ですから、勝手知ったレストランです。久しぶりのシティホテルの朝食は充実しています。目移りしますが、計9泊もするホテルですから順次頂いていきましょう。食べ過ぎはいけませんね。
朝食を終え、通りすがりにフロントで確認しますが、まだ荷物は届いていません。部屋に戻り、催促の電話をします。すると、やっぱり向こうの予定は変えていなかったようで、11時にホテルに届けるという返事です。仕方ないですね。しかし、今度は荷物は2個とも届いているとのことです。早く持ってきて欲しいですね。11時までに届けばトラムでウィーン西駅Wien Westbahnhofに移動しますが、もしも11時までに届かない場合は、ギリギリ11時20分頃まで荷物を待ち、その後はウィーン西駅までタクシーで行くことに決定。
別に荷物がなくても、大きな支障はありません。着のみ着のままというだけのことです。マルタMaltaでの真夏の服装のままではちょっと困りますが、上着だけは配偶者が手持ちの自分のバックに入れてました。好天でそれほど寒くない気候が我々を励ましてくれます。最低のお泊りグッズは航空会社から頂きましたしね。困るのはsaraiの常備薬ですが、1日くらい飲まなくても命に別状はないでしょう。手持ちの荷物を最小にしている配偶者は化粧品がないので、すっぴんでのお出かけになるのが1番の問題です。
11時前にEメールを出したりした後に部屋を出て、チェックアウト。ところで、チェスキー・クルムロフのシャトルバスの会社から返事のEメールが届いていて、チェスキー・クルムロフからウィーンへ戻るシャトルバスは運行するとのことです。懸案のひとつは解決しました。
チェックアウト後ホテルのロビーでいらいらしながら待ちますが、予想通り11時20分になっても荷物は届きません。タクシーを呼んでもらって、まったくの軽装で出発です。幸い、天候が良いのが本当に救いです。
タクシーにしたので、予定の高速列車レールジェットの出発時刻の30分以上も前にウィーン西駅に到着。半年前までは工事中だったウィーン西駅も立派に完成しています。なかなか格好いい外観です。ホームに出ると、これは以前と変わりありません。電子掲示板でレールジェットのホームを確認して7番ホームに行くと、まだ列車は入線していません。

とりあえず、車内での食べ物でも調達しましょう。お馴染みのノルド・ゼーというフィッシュ・アンド・チップスのお店があるので、ランチをゲットしましょう。

ミックスボックス(白身フィッシュ、エビ、フライドポテト)とコーラをテイクアウトします。

駅ビルは真新しく、色々なお店も出店しています。

レールジェットのホームに戻り、先頭車両まで進んで到着を待ちます。配偶者の意見で、自由席を見つけるには一番端がいいだろうという意見に従ったんです。やがて、ブダペストからのレールジェットが到着。

車両に乗り込むと、かなり混み合っています。指定の入っていない席を急いで探します。うまく並びの席が見つかり一安心ですが、後から乗ってきた人たちは席を探すのに苦労しています。満席状態です。配偶者の慧眼が当たりましたね。
テイクアウトしたランチをいただきます。配偶者がホテルのフロントのカウンターの上に置いてあったのをもらってきたリンゴ(皆さんどうぞ!というサービス品です)も、一緒にいただきましょう。

ところで、我々の隣の席にすわっている人のランチを見てビックリ。なんとお寿司です(にぎりと細巻)。お寿司が好きなんですかと聞くと、オーストリア人のランチの定番だよというお答です。

列車はザルツブルグSalzburg行で、この路線はもう何度も乗り慣れた路線です。今回は秋の佇まいで、紅葉もありとても綺麗です。緑の丘陵の村々もいつ見ても美しいです。

こういう風景が続きます。

やがて、緑の大平原に農地が広がります。

絵はがきのような景色がどこまでも続き、見飽きることもありません。

40分ほどで最初の停車駅ザンクト・ペルテン中央駅Sankt Pölten Hauptbahnhofに着きます。この後の停車駅は目的のリンツ中央駅Linz Hauptbahnhofです。

ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

まだ届かない荷物のことが頭から離れませんが、好天の下の美しい風景の旅を楽しむことにしましょう。
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