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ボヘミアからウィーンへ:早起きして、シーレの風景を求めて街を散策

2011年10月22日土曜日@チェスキー・クルムロフ~ウィーン/1回目

旅は17日目です。

今日はチェスキー・クルムロフČeský KrumlovからウィーンWienにとんぼ返りです。

まだ陽の上らない薄暗いうちに配偶者はお目覚めです。パソコンでネットをチェックしながら、少しずつ明けていくチェスキー・クルムロフの街を眺めていたようです。現在、まだ7時前です。


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その20分後には街に朝日が差してきます。7時15分です。朝焼けのバラ色に輝く街の美しさは格別です。


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この直後、そこそこの時間にsaraiも目覚めます(荷物に入れてあった薬がなくて眠りが浅かった・・・)。配偶者と一緒に部屋から朝陽を眺めます。お城を見ると、もう明るい光で綺麗です。


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ホテルの前のラドニチュニー通りRadničníには、まだほとんど人通りがありません。


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早起きしたことだし、早朝の街散策に出かけましょう。シーレが絵を描いた目線でチェスキー・クルムロフの街を見てみたいので、寒い中を二人はまた薄着、そして、配偶者はスッピンで出かけます。通りを歩いていると、街角に面白いものを見つけます。


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これは馬車の車輪から建物を防備する石ですね。あちこちで見かけることができるみたいです。


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人通りのない綺麗な石畳の道を歩きます。


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街中はまだ静まりかえっていて、人っ子一人歩いていません。


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建物の白壁に木々の緑が映えています。


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やがて、通りはヴルタヴァ川Vltavaの川沿いに入ります。


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川岸まで下りてみましょう。


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朝の川面はとても美しいです。緑も多いですね。


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通りに戻って街の景色を見ますが、シーレの絵の題材とは少し違うようです。


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それでも美しい街の景観です。こういう絵もあっていいでしょうね。


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ちょっと迷いましたが、何とかシーレの絵のポイントに到着です。見晴らし台のようになっています。


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この辺りの風景がシーレの題材のひとつになっています。


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saraiはその街並みを感慨深く見入ります。

この見晴台からは、お城の方の街並みも綺麗に見えます。


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ところで、朝早くからここにもたくさんの中国人が来ています。近くのホテルに泊まっているようです。私達のホテルも中国人で一杯です。中国では、チェスキー・クルムロフがブームなんでしょうか。

さて、朝の散策の目的も果たしたので、薄着で風邪をひかないうちに暖かいホテルに戻りましょう。明るくなった街の通りは建物がとても綺麗です。


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建物にぶら下がっている飾りの標識もなかなか可愛いいです。


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帰りに街の中央の通りを歩くと、昨日の夕方見た聖ヴィート教会sv. Vítaの前に出ます。小さな街なので、ちょっと散策すると街中を歩くことになってしまいます。


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散策を終えて、8時過ぎにホテルに戻ると、もうすっかり空は明るみ、青空が綺麗です。ホテルとお城、そして、ヴルタヴァ川にかかる橋がその青空を背景にくっきりと浮かび上がっています。


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散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルでは部屋に戻らずにそのまま地下の朝食ルームに向かい、そこで朝食を頂きます。珍しく目玉焼きがあります。


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朝食を終え、部屋に戻ります。いよいよ、超豪華なお部屋ともお別れです。

チェコの田舎町にしてはちょっとだけ高価(2人で1泊110ユーロ)ですが、十分にそれに見合うホテルです。正確に言うと、部屋の広さと豪華さ、それに何といっても角部屋で専用テラスからの美しい眺めに満足です。このホテルの他の部屋の様子は分かりませんが、この部屋に限定すればカップルにも女性にもお勧めです。

これからシャトルバスでウィーンに向かいます。



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この記事へのコメント

1, kazumi Matsuokaさん 2012/03/15 21:24
私もヨーロッパにハマってるひとりです。先日Spain から帰って来ました。Spain 最高!フラメンコ最高!
ウィーンはまだですがSARAI さんの旅素敵ですね、行って見たくなりました参考にさせて頂きます。(^o^)/

2, saraiさん 2012/03/16 01:58
kazumi Matsuokaさん、初めまして。saraiです。
コメントありがとうございました。

ヨーロッパ、いいですよね!
スペインはバルセロナに昔(20年前)に1回、行っただけです。いつか、エル・グレコを尋ねて、トレドに行きたいと思っています。
また、コメントをお願いしますね。

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ボヘミアからウィーンへ:幻想的なボヘミヤの草原を一路、ウィーンへ

2011年10月22日土曜日@チェスキー・クルムロフ~ウィーン/2回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovのホテルのチェックアウトを済ませ、saraiがロビーにあるチェコ語のパソコンと格闘していると、お迎えのシャトルバスが来ます。


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朝9時前の予定通りの時間です。昨日の運転手から我々が荷物がないことを聞いていたようで、本当に荷物がないのかと大爆笑です。運転手の他に英語のしゃべれる担当者も来ています。このシャトルバスの会社の担当者達とは随分Eメールのやりとりをしていたので、彼に「あなたがヤクブか?」と聞くと、「違うよ。マーティンだよ。」とのこと。彼ともEメールをしていました。我々が乗り込んだ後、他のホテルの客もピックアップして計7人を乗せてウィーンWienに向かいます。この車は我々7人をウィーン西駅Wien Westbahnhofに降ろしたら、すぐに西駅からお客を乗せてチェスキー・クルムロフに戻る筈です。今日は往復するのに値するだけのお客さんが集まったのでしょう。

今日はリンツLinzには向かわずに、直接ウィーンに向かうようですね。昨日の山道よりは立派な道を進んで行きます。


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街を抜けると配偶者が思わず歓声を上げます。一面に真っ白な霜が降り、何とも言えない優しい青い緑色のボヘミアの草原が広がっています。


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ずっとこの幻想的な風景が続きます。


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外はかなり冷えこんでいるのでしょうね。しばらくすると朝もやがかかり、もやを通して、緑の草原に白い霜が一面に降った何とも幻想的な風景です。


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朝もやが晴れて草原がはっきり見えるようになり、草原で草を食む牛たちも見えます。


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バスは草原の中の緑の木々の中のまっすぐな道路をぐんぐん飛ばします。


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いつしか草原の緑も綺麗に見えるようになります。霜の降りた白い平原も綺麗ですが、緑の草原に出ると、暖かで爽やかな印象で美しいです。


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小さな町をいくつか抜けて快調に進み、昔は国境の検問所だったのだろうと思われる建物を通過。国境を抜けて、別の国(オーストリア)に入っても風景は変わりません。
オーストリアに入ってしばらく進むと、トイレタイムです。停まったところはマクドナルドの駐車場です。土曜日の朝だからでしょうか、子供連れも含めて結構賑わっています。


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車を降りてみるとやはりかなり寒く、皆さんすぐに車に戻ってきて出発です。


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快晴の青空のもと、気持ちのいいドライブが続きます。


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クレムスKremsの街に近くなると、ワイン畑が広がっています。ドナウ川Donauも近いですね。


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そのうちにドナウ川にぶつかり、ドナウ川に沿って進みます。


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周りはワイン畑が続きます。道路も立派な高速道路になり、ガンガン飛ばしてあっと言う間にウィーンに近づきます。やがて、ドナウ川を渡ります。


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ウィーンの街に入り、ドナウ運河沿いに進むと、フンデルトヴァッサーのごみ焼却場が見えてきます。


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3時間のドライブで、無事にウィーン西駅に到着です。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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早速ホテルに向かい、荷物との再会を果たしましょう。



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ボヘミアからウィーンへ:迷子の荷物と感動の再会!

2011年10月22日土曜日@チェスキー・クルムロフ~ウィーン/3回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovからシャトルバスで、ウィーン西駅Wien Westbahnhofにちょうど12時に到着。
ウィーン西駅では、まずトラムチケット1日券の8枚組を購入します。さて、昨日列車の中でオーストリアの方がランチに食べていたお寿司が気になるので、チェックしてみましょう。ありました! なかなか美味しそうです。今夜のオペラの後の夜食用に買っておきましょう。


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と、横で売っている焼きそばと甘酢あんかけご飯のようなものが、暖かくてとっても美味しそうです。ここでお昼ご飯として食べていきましょう。


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近くのイートイン席で、結構多くの人が同じようなものを食べています。我々も席に着き、購入した焼きそばと甘酢あんかけご飯のパックを開けます。見えているのは焼きそばとご飯の上にトッピングした肉です。


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駅の構内を眺めながら頂きます。とっても美味しいですよ。


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ウィーン西駅からはトラムに乗って移動し、1回の乗り換えでホテルのすぐ近くの停留所に到着です。昨日チェックアウトしたばかりのホテルでは、スタッフに暖かく迎えられます。そして、めでたく空港でロストした荷物とご対面! 暖かなヒートテックの肌着が詰まったカバンですっ! カバンを引っ張って、部屋に入ります。部屋にカバンがあるのって、何て素晴らしいんでしょう!


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早速、着替えます。ウ~暖かい・・・。
ちょっと仮眠をして、オペラに備えます。

いざ出陣です。ホテルからシュターツオーパーまでは地下鉄で3駅。なかなか交通の便のよいホテルで、短時間でシュターツオーパーに到着。今日のオペラのチケットのピックアップのために、シュターツオーパーの前でしばらくドアの開くのを待ちます。が、一向にドアの開く気配がありません。配偶者がシュターツオーパーの中を覗いて、あまりにもガラ~ンと人気のない様子に、本当に今日なの?・・・。saraiは、じゃ予約の紙を見せようかとカバンから紙を取り出して・・・ン?時間を間違えた!!!
1時間開演時間を間違えていたのです。年は取りたくないね。寒空で待つ気にはなれないので、お茶をいただくことにしてカフェ・オパーに入ります。2人でケーキ1つに紅茶とコーヒーです。


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店内では、同じように開演前の時間を過ごしている人達がいます。


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このカフェ・オパーは初めて入ったのですが、モニター画面でシュターツオーパーの予告編を流しています。saraiは結構楽しめます。今流れているのは5日後に見る予定のオペラ《フィデリオ》ですね。


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さらに店内を見渡していると、お店はドア1枚隔ててシュターツオーパーに接していることに気付きます。モニター画面に気を取られていましたが、ちょうどそのモニターの下がドアです。


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ここからシュターツオーパーに直接入れるのではないかと思っているうちに、ドアが開いてシュターツオーパーと直結します。通いなれたシュターツオーパーですが、まだまだ知らないことが一杯ありますね。配偶者がカフェで寛いでいる間に、saraiがドアを開けて予約済チケットのピックアップに行きます。

カフェの清算を済ませて、今度は2人揃ってドアを抜けて、シュターツオーパーに入ります。今日の席は最前列のかぶりつきです。オーケストラのメンバーが目の前で開演前の練習をしています。


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正しい開演時間が近くなると人が集まってきて、さあ開演です。
素晴らしい公演でした。この日のオペラ《サロメ》はここ
にご紹介しています。
興奮の内にオヤスミナサイ! おっと、その前にウィーン西駅で買っておいた夜食のお寿司をいただきます。


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明日も楽友協会でウィーン・フィルを聴きます。毎日、音楽三昧で楽しいな!



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2012/03/09 16:54
西駅のお寿司のお味はいかがでした?
ウィーンには、こういう寿司弁当みたいなのが目に付きますが、試したことないんです。
日本人の友人がウィーンで食べたのは、炊いたのではなく湯がいたとしか思えないおコメ(芯があって表面は柔らかいというアルデンテのリゾット状態)のお寿司モドキだったので、もうこりごり、と言っていました。
空港にも美味しいお寿司、売ってるかしら?夏にクロアチアに行くんですが、ウィーン経由で乗り換え時間が2時間半もあるので、ウィーンの空港でお勧めの飲食店ご存知でしたら、ぜひ教えてください。

国立歌劇場脇のカフェは、公演前の待ち合わせに使ったことがありますが、便利ですよね。

2, saraiさん 2012/03/10 00:41
レイネさん、こんばんは。

ウィーンでは20年来、お寿司を食べていますが、ここ数年、ずい分、味がよくなったような気がします。ウィーン以外のヨーロッパでも同様の傾向に思えます。ウィーン西駅のお寿司は今までのウィーンのお寿司で一番、まともです。もちろん、日本の水準にはありませんが、かなり近い感じです。お寿司モドキではありませんよ。空港ではお寿司を見かけたことはありません。もともと、日本に戻る前にお寿司を食べるつもりはありませんが・・・。ウィーンでトランジットもしないので、残念ながら、飲食店は知りません。

カフェ・オパーは初めて利用しましたが、値段も安いので、これからも利用できそうです。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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