旅は19日目です。
今日はコンサートがないので、リンツLinzに日帰り旅に出かけます。
何でリンツかって言うと、既にお分かりのあなたは偉い。
そうです。他の音楽好きの方とご同様でブルックナー詣でです。リンツは後期ロマン派の作曲家アントン・ブルックナーが生まれ、教会オルガニストや聖歌隊の指導者として音楽の腕前を磨いた街です。そのリンツの街で、あの巨大な9曲+アルファの交響曲群を作り出す準備期間を過ごしたわけです。そして、ウィーンで一気に華を開かせました。
今回の旅でもウィーン・フィルの演奏でブルックナーの交響曲第7番を聴く予定なんです。それに因んでというわけではありませんが、前から一度は行ってみようと思っていたので、今回行ってみる気になりました。
ちょっと早めの7時には起床です。昨夜からの霧雨は止んでいますが、どんよりとしたお天気です。それほど寒くはありませんが、しっかり防寒の準備をしてお出かけです。
朝食を簡単に済ませ、ホテルのレセプションのカウンターから旅のお供のリンゴを2個頂いて出発です。
トラムを1回乗り換えて、30分程でウィーン西駅Wien Westbahnhofに到着です。既に8時36分発のフランクフルト行の列車は入線しています。

セカンドクラスの自由席チケットなので、急いで席を探します。結構予約が入っていますが、リンツまでが予約されていない席を探して座ります。座ったこの席はドイツのパッサウからヴュルツブルグまでの予約がはいっています。全く無駄のないこのシステムにはいつも感心します。

席に座り、ホテルから頂戴したリンゴをセットすると、気持ちがなごみ旅モードに突入です。

今日はオーストリア国鉄ÖBBのレールジェットではなく、ドイツ国鉄DBのICEの車両です。saraiはこのICEがお好みなので、あえてこの列車を選択したんです。セカンドクラスといっても、2+2の座席配置なのを除けば(ファーストクラスは2+1)、レールジェットのファーストクラス並みの装備なんです。席のリクライニングはもとより、PC用の電源コンセントまで装備しており、とても便利な列車です。もちろん食堂車もばっちり連結しています。
時間になり、ICEは音もなく静やかにウィーン西駅を離れていきます。靄のかかった幻想的な風景の中を列車は進みます。快晴は望めませんね。

が・・・ウィーンとリンツの中間のザンクト・ペルテン中央駅St. Pölten Hbfを過ぎた辺りから、ちょっと陽が射してきます。

あらぁ~と思っていると、だんだん青空が広がってきて、リンツに着くころには素晴らしい快晴になってしまいます。自称晴れ女の配偶者は、満面得意顔です! 奇跡と言っていいほどの天気の急変ですから、配偶者の手柄にしてあげましょう。

列車はドナウ川Donau沿いに走り、リンツももうすぐです。

定刻通りリンツ中央駅Linz Hbfに到着。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

考えてみれば、3日前に来たばかりの駅です。そのときはチェスキー・クルムロフČeský Krumlovに行くための通過駅でしかありませんでしたが、駅そのものはもう様子が分かっています。新しくて立派な駅ビルです。

ちょっと駅のトイレで用足しです。ウィーン西駅と同様に駅のトイレは有料。50セント硬貨を料金箱に入れるとトイレに入れます。細かい硬貨、20セント+20セント+10セント硬貨などでもOK。1ユーロとか2ユーロ硬貨でもおつりが出るようです。ただし、硬貨がなければ利用できません。小銭を侮どるなかれ!です。saraiはナポリで小銭入れを盗まれたので、今でも小銭入れがなく、配偶者から硬貨を入れる布袋を借用しています。
最初の目的地はブルックナーゆかりの聖フローリアン修道院Stift St.Florianです。聖フローリアン修道院は、リンツの修道院といってもリンツの街からはかなり離れたところにあります。リンツ中央駅からはポストバスに乗り換えて行きます。
駅の地下を右手の方に進むとバスターミナルがあります。

バスターミナルの入り口横にポストバスのインフォメーションがあるので、そこで聖フローリアン修道院へのバスについて聞いてみると、時刻表を頂けて乗り場を教えてくれます。

聖フローリアン修道院へのバスはB8という乗り場から410番のバスに乗ります。ちょうど10時34分のバスが出るところです。その後は1時間バスがありません。ラッキーです。

乗り場に着くと、すぐにザンクト・フローリアンSt.Florian行のバスがやってきます。チケットはバスの運転手さんから購入します。聖フローリアン修道院までと言ったら、往復かと聞かれ、2人分で10.8ユーロとのことです。片道30分ほどなので、結構安いですね。
バスはすぐに発車し、バスはターミナルのビルから出ていきます。

バスはしばらく市街地を走ります。途中からはトラムの線路と並行して走ります。

しばらく、そのまままっすぐに進みます。

トラムの車両が見えたところで交差点を曲がります。

町外れには自動車の販売店があるのは、どの国も同じ。ここにはマツダの販売店があります。

リンツ中央駅からのバスのルートを地図で確認しておきましょう。

ようやくポストバスは街を抜けて郊外に出ます。
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この記事へのコメント
Wien Linz Salzburg Halttstatt の地域は特別気に入ったところなので、興味深く写真も楽しみました。
2, saraiさん 2014/10/08 16:53
Teddy Uさん、コメントありがとうございます。
オーストリアはsaraiのホームグラウンドとも言えるところです。気持ちを同じくされる方にブログを読んでもらえ、嬉しいばかりです。ありがとうございます。