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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、まずはクリムトから鑑賞

2011年10月27日木曜日@ウィーン/1回目

旅は22日目です。

曇り空、4日目です。雨が降らないだけ良しとしましょう。天気予報によると、明日からは晴れるようです。
ということで、眺めも楽しみたいベルヴェデーレ宮殿へは明日行くことにして、今日はレオポルド美術館Leopold Museumにシーレを見に行きましょう。シーレゆかりの街チェスキー・クルムロフČeský Krumlovを訪問したことだしね。

このホテルも5泊目です。朝食に行くと、チョコレートとカプチーノだったわねと朝食ルームの人の方から言ってくれます。このホテルは、朝食メニューに珍しく魚があるのですが、ニシンの燻製のマリネだけだったのが、酢漬けの生のニシンで野菜を巻いたものが増えています。さっそく食べてみますがなかなか美味しいですよ。

またまた暖かくして出かけます。地下鉄を乗り継いで、ムゼウムシュクヴァルティアーMuseumsquartierに行きます。ムゼウムシュクヴァルティアーの地下鉄駅ではお洒落なオブジェがお出迎えです。


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地下鉄の駅から地上に出ると、秋の落ち葉が目立つ緑地帯の先に美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienが見えます。ムゼウムシュクヴァルティアーはちょうど昨日行った美術史美術館の裏手になります。連日同じようなところにお出かけです。


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ムゼウムシュクヴァルティアーはいつもは横っちょから入るので、今日は正々堂々と正面から入ってみましょう。


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後ろを振り返ると、美術史美術館の前に建つマリア・テレジア像が裏から見え、その向こうにリンク通りRingstraße越しにホーフブルグHofburg(王宮)が見えます。


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入り口を入った右手にチケット売り場があります。ここでチケットを買うのも初めてです。このムゼウムシュクヴァルティアーには複数の美術館がありますが、いつも行くのはレオポルド美術館。今日もレオポルド美術館の単券を購入。敷地内に入ると、いくつもの美術館の建物が並んでいます。


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左手に見えるレオポルド美術館に向かいます。


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美術館に入って館内マップをゲット。4階と地下1階がお目当てのシーレやクリムトの展示スペースです。まずはエレベーターで4階に上がります。4階は「ウィーン1900年レオポルド・コレクション」という常設展示です。クリムト、シーレ、ココシュカ、ゲルストルが展示されています。


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まずはクリムトの作品を見ていきます。

ウィーン大学大講堂の天井画として描かれた三部作の一つである「医学」です。ただし、この作品は1945年、インメンドルフ城で焼失しました。ここにあるのは白黒で復元されたものです。絵の下に描かれている女性は医学の保護女神ヒュゲエイアです。


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「アッター湖」です。クリムトの風景画は正方形の画面が特徴です。アッター湖はザルツカンマーグートにある湖で、クリムトの夏の別荘がありました。マーラーもしばしば訪れていました。一度は行ってみたい湖です。


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「迫り来る嵐(大きなポプラ)」です。これも正方形。


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「盲目の男」です。この手のクリムトの絵は珍しいですが、人間の内面までよく描かれています。


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「死と人生」です。クリムトの大作です。この美術館の目玉ですね。


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これら以外にも、まだまだクリムトの作品はありましたが、以上が主要な作品です。

4階の窓からの展望もよく、これはムゼウムシュクヴァルティアーの屋根越しに美術史美術館を望んだものです。


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ムゼウムシュクヴァルティアーのメインの建物です。屋上にオープンテラスのカフェも見えています。


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ムゼウムシュクヴァルティアーの中庭です。正面奥のグレーの建物は近代美術館ルードヴィヒ・コレクション・ウィーン(MUMOK)です。中庭自体も展示スペースになっています。


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この後は一番の目的であるシーレの珠玉の作品群を鑑賞します。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、次は本命シーレ三昧、そして、ココシュカも

2011年10月27日木曜日@ウィーン/2回目

レオポルド美術館Leopold Museumでクリムトの次はいよいよ本命のシーレの作品を見ましょう。レオポルド博士が生涯をかけて収集したシーレの名作が綺羅星のごとく並んでいます。もちろん、1週間ほど前に行ったチェスキー・クルムロフČeský Krumlovを描いた作品もあります。配偶者はこんなにシーレがたくさんあるのだから、2,3枚チェスキー・クルムロフの街にあげればいいのにねって呑気なこと言ってますが、一体どれだけの価格の絵なのか分かっているんでしょうか。

「装飾的背景に置かれた様式的化された花」です。シーレ18歳の初期の作品です。


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「こけらぶきの家」です。シーレ25歳の後期の作品です。


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「母と子」です。22歳の作品です。


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「弓形の家々」です。25歳の作品で、チェスキー・クルムロフを描いたものです。


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「ヴルタヴァ川に面したクルマウ(チェスキー・クルムロフ)」です。23~4歳頃の作品です。クルマウ(Krumau)というのはチェスキー・クルムロフČeský Krumlov (チェコ語)のドイツ語での表記です。


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「うずくまる2人の女」です。28歳、最晩年の作品です。モデルは愛妻のエディットですね。最晩年の作品はどれをとっても傑作揃いです。


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「3人の裸の女」です。晩年の作品と思われます。この作品もモデル(中央)は妻のエディットですね。


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「小さな町」です。22~3歳頃の作品です。この作品もチェスキー・クルムロフを描いたものですね。


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「クロイツベルクから見たドナウ川沿いのスタイン(大)」です。23歳頃の作品です。同一題材で何枚かの作品があります。余程、シーレが気に入った風景だったのでしょう。


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「愛しあう二人」です。最晩年、28歳の作品です。この作品はシーレ自身と妻のエディットを描いたものですね。こんな幸せそうな二人に突然の死が迫っており、とても悲しい気持ちにさせられる作品です。ベルヴェデーレ宮殿にある最高傑作「家族」と共通するものがあります。


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この4階に展示されているシーレの主要な作品は以上です。残りは地下1階の特別展に展示されています。
4階のほかの作家の作品も見ておきましょう。

ゲルストルの「半裸の自画像」です。


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ココシュカのポスター「自画像」です。破壊的な作品ですね。


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ココシュカの「トレクロッチ峠-ドロミテの風景」です。イタリアのアルプスに当時の恋人アルマ・マーラーと旅したときの作品です。この翌年には彼らは破局を迎え、感動的な傑作「風の花嫁」が生まれます。saraiもわざわざ、その作品を求めて、スイスのバーゼルまで旅をしました。そのときの感動の記事もアップ予定です。


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傑作「風の花嫁」のベースとなった作品がここにあったことは知りませんでした。実に迂闊です。この明るい風景が一転して、愛の破局から嵐になり、「風の花嫁」に変容したんですね。感慨深い作品です。アルマ・マーラーという女性は芸術家たちに創造の力を与えた希有な人だったんですね。作曲家マーラーも妻アルマへの愛によって、美しい作品(交響曲第5番とか)も生み出し、そして、アルマとの愛の喪失へのおそれから、晩年の名作群を生み出しました(saraiの妄想もはいっている・・・)。

4階の展示も堪能し、ほとんどの絵も写真に収めて満足し、saraiはいきなり地下1階の展示に行こうとすると配偶者から待ったがかかります。折角だから、この美術館も全部ざっとでいいから周ろうという提案。分かりました、3階から順に見て回ります。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、エゴン・シーレ・プロジェクト展でシーレ尽し

2011年10月27日木曜日@ウィーン/3回目

レオポルド美術館Leopold Museumの4階の展示を見終わり、次は3階のTHYSSEN-BORNEMISZAコレクションという意味不明の展示です(後で調べてみたらマドリッドのティッセン=ボルネミッサ美術館のコレクションの展示でした)。ちゃちゃっと見て回り、やはり、たいしたことないねって言いながら、気になる絵に近づいてよく見ると、何と青騎士のヤウレンスキーやマッケの絵です。キルヒナー、ヴラマンクの絵もあります。我々の審美眼もたいしたことありませんね。

これがヤウレンスキーの作品です。「人形を抱く子供」です。45歳の作品です。


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これがマッケの作品です。「3人の散歩」です。最晩年の27歳の作品です。この年、マッケは第1次世界大戦で戦死しました。


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これがキルヒナーの作品です。「樺の木立の近くの女」です。27歳の作品です。


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これがヴラマンクの作品です。「オリーブの木」です。29歳の作品です。タッチがゴッホに似ていますが、色使いは違います。


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続いて、2階のショップへ。ここは実に充実したショップでお土産に何点かお買い求めです。


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で、ようやく地下1階に降ります。ここは現在、特別展でエゴン・シーレ・プロジェクト展をやっています。ここにも膨大なシーレの絵が展示されています。今まで見たことのない絵もかなりあります。シーレを見るなら、今がチャンスですね。2012年1月末までの特別展です(2012年4月まで延長になりました。)。このレオポルド美術館の開館10周年記念だとのことです。比較的、初期の作品が多く展示されています。レオポルド美術館の所蔵品以外も集められており、膨大な量の作品です。油絵を中心にご紹介します。一部、あまりに過激すぎる(エロチック)な作品の紹介は避けます。また、作品名はもしかしたら、翻訳ミスもあるかもしれません。悪しからず。

「ベストを着た自画像」です。21歳の作品です。


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「エドヴァルド・コスマックの肖像」です。20歳の作品です。


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「叙情詩人」です。21歳の作品です。


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「死と男」です。21歳の作品です。


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「死の街」です。21歳の作品です。


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「隠者たち」です。22歳の作品です。モデルはシーレ自身と師匠のクリムトだと言われています。


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「行列」です。21歳の作品です。


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「暴露」です。21歳の作品です。


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「座る男のヌード(自画像)」です。20歳の作品です。


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「枢機卿と尼僧」です。22歳の作品です。


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まだまだ、シーレの展示は続きます。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、エゴン・シーレ・プロジェクト展でまだまだシーレ

2011年10月27日木曜日@ウィーン/4回目

レオポルド美術館Leopold Museumの開館10周年記念のエゴン・シーレ・プロジェクト展でシーレの作品を鑑賞しています。

「ポルディ・ロジンスキーの肖像」です。20歳の作品です。モデルはチェスキー・クルムロフの御者(運転手)の娘です。


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「盛り上がった裸の肩の自画像」です。22歳の作品です。


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「死する母Ⅰ」です。20歳の作品です。


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「空中浮揚(盲目Ⅱ)」です。25歳の作品です。


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「ヴァリーの肖像」です。22歳の作品です。


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「ほおずきの実のある自画像」です。22歳の作品です。


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ここで面白い展示があります。シーレの人物表現は独特で痩せた棒のような体つきと妙な形に手足が折れ曲がっていますが、これはインドネシアのワヤン・クリの影響を受けているということだそうです。ワヤン・クリ(Wayang Kulit)とは、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる人形を用いた伝統的な影絵芝居、またそれに使われる操り人形のことだそうです。人形芝居の伴奏にはガムラン音楽が奏されるそうです。
今回の特別展では、ワヤン・クリとシーレの作品を並べて展示しています。続けて、3つご覧ください。


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「美術評論家アーサー・ローズラー(アルトゥール・ロスラー)の肖像」です。24歳の作品です。


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「トゥルーデ・エンゲルの肖像」です。21歳の作品です。


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「横たわる女」です。27歳の作品です。


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「膝まづく女のヌード」です。20歳の作品です。


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「盲目の母」です。24歳の作品です。


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以上、十分にシーレの作品を堪能しました。この特別展では、シーレのほかにココシュカの作品も展示されていました。今回はシーレに敬意を表して、シーレの作品だけのご紹介に留めましょう。

ようやくレオポルド美術館を出ますが、入口付近にアートで装飾された悪趣味とも言える車が展示されています。面白いと言えば面白いんですけどね。


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さて、お昼になったのでランチをいただきます。



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ウィーンで音楽三昧:カフェ・シュペールでランチ、そしてまた、オペラ

2011年10月27日木曜日@ウィーン/5回目

レオポルド美術館でシーレを満喫した後はランチにしましょう。
昨日は見つけられずにラーメンを食べるこことになってしまったカフェ・シュペールCafe Sperlに向かいます。ラーメン屋さんの前を通りますが、今日も満員のようです。途中の通りは重厚な建物が並んでいます。ちょっとした広場も立派でつい目を奪われます。


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この広場からは一段低い通りに下りることができます。なかなか落ち着いた美しい通りです。


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ちょっと下りてみましょう。配偶者は早速そこの緑が気になったようです。公共のものだから押し花用に採集してはいけませんよ。見るだけ!


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今日はさすがに昨日下見済みなので、迷わずにカフェ・シュペールにたどり着きます。カフェ・シュペールは、さすがに老舗だけあって重厚な構えの建物の中にあります。


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入口のある正面はこんな感じです。


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内部の装飾は昔の雰囲気を残し、落ち着いた雰囲気です。案内のスタッフも年季の入ったおば様達です。


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初体験なのでケーキを食べてみてもよいかなと思いますが、ケーキの種類は少なく、いわゆる昔からのカフェという感じです。それではランチを頂きましょう。今日のランチの中から、スープを2種類と料理を2種類選びます。それぞれにサラダも付いています。

とりあえずはミネラルウォーターで喉を潤します。


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まずスープが運ばれてきます。パスタとお肉の入ったコンソメです。さすがに美味しいですね。ところで、パスタとお肉の入ったコンソメは、見方を変えればスープスパゲッティ→ラーメン(ちょっと強引かな)に通じると考えられないこともないですね。


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もう一種類のスープはコーンスープです。このカフェの食器もカフェ・シュペールの銘のはいった特製食器ですね。


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次にメインです。これも美味しいです。豚肉で野菜を巻いて煮込んだものです。肉の煮込み料理が多いですが、お肉が柔らかくて本当に美味しいです。


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もう一品は、チーズの味が効いた平べったい団子という感じなのですが、結局食材が何なのかは分かりませんでした。これも美味しいです。何を食べてもハズレということがないようですね。


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サラダもテーブルに並び、なかなか豪華なランチです。


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雰囲気もよく、料理も美味しく、ウィーンのカフェはハイナーだけではないという感じです。この辺りに来るときはカフェ・シュペールも贔屓にしようっと。
私たちが入店した時はまだ店内は空いていましたが、どんどん客が来て満席になりました。人気度でもラーメン屋に負けていませんね(まだ、ラーメン屋にこだわっている・・・)。

ランチに満足し、カフェ・シュペールを出ます。昨日は、ナッシュマルクトNaschmarktは祭日はお休みのようですべてのお店がクローズしていました。今日こそナッシュマルクトにも行ってみましょう。
今日は営業しています。相変わらずいろんな食材を売っていますね。楽しみながらグルリと周ります。ナッシュマルクトに来たのは、夜食の調達が目的です。しかしながら、レストランばかりでお持ち帰りをメインにしたお店はないですね。でも、お店の店員さんは面白い日本語でいろいろ声をかけてくるので、たぶんテイクアウトはOKでしょう。中華系が続いたので今日はお寿司にしましょう。店員さんに聞いてみると、やはりお持ち帰りOKとのことで、お店の中で待っているように勧めてくれます。座って待っていると、タピオカ入りのココナツミルクを出してくれます。サービスがいいですね。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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一旦ホテルに戻って、休憩して、オペラというスケジュールが定着しましたね。今日もその流れです。

相変わらず、ウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoperは賑わっています。日本人もチラホラ見かけます。昨日見かけた方もいます。私たちと同じようにウィーンに滞在してオペラを連日楽しんでいる人も多いようですね。実は、一昨日のアン・デア・ウィーン劇場Theater an der Wienでのバロックオペラ「セルセ」と昨日の国立歌劇場でのバレエ「ラ・シルフィード」で、全く同じ人と(どこの国の人かは分からない)隣り合わせ、その偶然にびっくりしたのです。が、なんとその人が今日も同じ列の5席向こうに座っています! ウィーンも狭いものです。

いよいよ開演間際というときに、席案内担当のお姉さんが席のチェックをしています。何をしてるのかな?と不思議だったのですが、休憩後の2幕目が始まるときに理由が分かります。案内係の人が若い2人の女性観客にチケットを見せるように話しています。そして、この席はあなたたちの席ではないでしょうということで移動させられます。なるほどね・・・良い席が空いているとそこへ移動してくる人がいるのですが、それを阻止しているのですね。厳しいですね。saraiも学生の頃は安いチケットしか買えなかったので、よく開演間際に移動していたことを思い出しました(もちろん、日本でのコンサートの話です)。
この日のウィーン国立歌劇場で、今回の旅での最後のオペラ《フィデリオ》を聴きました。内容は別記事でここにアップ済です。

明日はベルヴェデーレ宮殿でやっている筈のクリムト展(特別展)を見て、夜はウィーン楽友協会でコンサートです。配偶者にも、もうひと踏ん張りしてもらいましょう。



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2012/03/29 00:52
昨年10月に、sarahoctavianさんといっしょにこのカフェに行きました。泊まっていたホテル(アン・デア・ウィーン劇場隣)から程近く、昔ながらのウィーンのカフェらしい雰囲気が満点ですね。街中のカフェと違って観光客は少なく地元の顧客が主なようで落ち着け、おばあちゃん手作りみたいなトルテ類がいい味でした。
たった今、フロイトとユングとサビーナ・シュピルラインの関係を描いた映画A Dangerous Methodを観てきたんですが、ウィーンのカフェ・シーンは、このシュピールのインテリアでした。フロイトが贔屓にしてたのはラントマンらしいですが。

2, saraiさん 2012/03/29 11:36
レイネさん、こんにちは。

以前、ブログでその記事は読ませていただきました。場所が分かりづらいので、観光客も少ないかもしれませんが、お客さんは多かったです。
フロイトはラントマンですか。カフェ・ムゼウムが場所が便利なので、足が向きやすいですが、ラントマン系列にはいってからは、内容がラントマンそのものですね。ところで、サビーナ・シュピルラインというかたは存じ上げません。浅学でお恥ずかしい。

3, 青春の旅立ちさん 2014/05/18 17:54
saraiさん

カフェシュペールは、ウイーンでは最高のカフェですね?

私も、昨年、ウイーンに仕事で長期滞在していた折りに、よくいきました。

ここで、朝、新聞を読み、メールをチェックするのが日課でした。
毎日行っておりますと、いつの間にか、ウエイトレスに顔を覚えられ、自動的にメランジェを持ってくるようになりました。

ラントマンは、もちろん、素敵なカフェなのですが、ビジネス客も観光客も多くて、なんとなく落ち着きませんでした。

ただいま、ロンドンに滞在中ですが、ここに来る前の3月にもウイーンに寄り、カフェシュペールで、その雰囲気を堪能してきました。

4, saraiさん 2014/05/19 00:43
青春の旅立ちさん、初めまして、saraiです。

カフェ・シュペール、いい雰囲気ですよね。こういう古い雰囲気を感じさせてくれるカフェはあとはカフェ・ツェントラルくらいしかありませんね。

雰囲気を別にすると、sarai一押しのカフェはカフェ・ハイナー(本店)です。ケーキの美味しさ、ランチの美味しさ、ウェートレスのおばさんの格好、・・・すべてが大好きなんです。
ウィーンはカフェ文化も素晴らしいですね。

また、当ブログにお立ち寄りください。

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ウィーンで音楽三昧:ベルヴェデーレ宮殿でまたクリムト、シーレ三昧

2011年10月28日金曜日@ウィーン

旅は23日目です。

曇り空、5日目です。今日から晴れるという天気予報も外れました。配偶者の晴れ女としての力も、晴れはしないとしても雨だけは降らせないということで納得するしかありませんね。
ウィーンの10月はもう冬らしいです。夏から一気に冬(秋はない!)になるときいていましたが、これがそれなんですね。こんな曇り空が幾日も続いて、さらに氷点下まで気温が下がる本格的な真冬になっていくのでしょう。
幸いにも冷たい風は吹かず、気温はちょっと上がっています。

この秋のウィーンは、音楽だけでなく美術も充実しています。今日で3日目の美術館通い。きっちりと見るために1日1美術館の方針です。

今日はベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereに出かけましょう。ベルヴェデーレ宮殿に出かけると言っても、この宮殿にあるオーストリア・ギャラリーÖsterreichische Galerie Belvedereが目的です。この美術館はクリムトの名品の所蔵では有名ですが、saraiにはシーレの名品がたまりません。昨日のレオポルド美術館Leopold Museumの膨大なシーレ・コレクションをもってしても、このオーストリア・ギャラリーのシーレの珠玉のコレクションは欠くことのできない存在です。特に「家族」、「妻の肖像」、「4本の木の風景」という彼の28歳の死までの2年間の作品はとても素晴らしくいつまでも見ていたい作品です。

ベルヴェデーレ宮殿は美術館だけでなく美しい庭園があるので、本当は晴れている日のほうが気持ちが良かったのですが、こんなに曇り空が続くのでは晴れる日を選ぶなどという贅沢は言っていられません。

ベルヴェデーレ宮殿はホテルからは歩いても行ける距離ですが、体力は使い果たさない方がよいので、トラムを2つ乗り継いで向かいます。途中、ウィーン南駅の工事現場を通ります。まだまだ工事は続きそうですね。


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ベルヴェデーレ宮殿の門から中に入り、美しい宮殿の正面に出ます。


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宮殿の右手の小屋はブルックナーが暮らしていたところです。今回はブルックナーも旅のテーマのひとつですから、見ていきましょう。


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宮殿を回り込んで裏の方に出ると、美しい秋色のしっとりとした庭園が広がります。その向こうにはウィーンの街が見渡せます。


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そういえば、ずっと庭園の工事をしていましたが、ようやく出来上がったようですね。saraiは、お約束の「タッチ」です。


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儀式が終わったところで美術館に入館ですが、チケット売り場も変更になっていて、えらく遠くまで行かないと買えません。


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今回は上宮Obere Belvedereでの常設展に加えて、下宮Untere Belvedereでの特別展を見ます。両方見られるフルチケットを購入します。
これが常設展のパンフレットです。


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入館して早速、クリムト、シーレを見たいところですが、今回はすべて見て回るという方針なので、1階のフロアから順に周ります。1階は初めて周りますが、ここには中世からバロックの作品があります。次にようやく2階のフロアに上がり、これも定例になっているテラスからの眺めを楽しみます。実に美しい風景です。


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まずはクリムトの展示に行き着きます。さすがに有名な「接吻」も何回も見ているので前のような感激はありませんが、実に輝かしく、そして女性の美しさが金箔の文様の下に感じられます。残念ながら、このベルヴェデーレ宮殿では内部での撮影は禁止なので、絵画作品の写真はまったくなし。美術史美術館やレオポルド美術館は太っ腹で撮り放題なのにね。でも、代表的な作品だけは、購入したガイドブックからご紹介しましょう。
「接吻」です。クリムトの傑作というよりも絵画史上の傑作ですね。


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クリムトは風景画も含めてかなりの数の絵があり、たっぷりと堪能できます。
風景画の1枚、「ひまわりのある農夫の庭」です。


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その先にはシーレの名画が並びます。saraiの大好きな「家族」はいつ見ても感動します。28歳の作品です。何と気持ちが温まる作品でしょう。この子供が生まれる前に母(シーレの妻)が死に、直ぐにシーレも後を追うように死にますが、そんな悲しいことを裏に閉じ込めて、家族のほのぼのとした幸せを感じられます。現実の悲劇を芸術が昇華してしまったと思いたいです。


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今ではクリムトよりもシーレのほうが感動の量が多くなってきています。シーレは若干28歳でこの世を去りますが、特に26歳以降の2,3年に描いた絵はとても素晴らしいものばかりです。
「エディット・シーレ、椅子に座る画家の妻」です。これも28歳の作品です。


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「4本の木」です。27歳の作品です。秋の寂寥たる景色がバラ色に染まっています。素晴らしい作品です。


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この他にもクリムト、シーレの名品が揃っています。必見の美術館です。

ベルヴェデーレ宮殿の美術館は上宮が今見て回った常設展、そして庭園を下った下宮が特別展となっています。今回の特別展は「クリムトとホフマン」展です。2012年がクリムトの生誕150年のクリムト・イヤーということでの開催だそうです。ホフマンはクリムトと同時期に活躍したインテリアや建築を主に手掛けた芸術家です。
これが特別展のパンフレットです。


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この特別展を見るために、上宮から美しい庭園を散歩しながら下宮に向かいます。


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下宮の横の建物には壁面を紅葉した蔦がおおっていて、とても綺麗です。


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下宮の入口は向かって左側の方のドアから入ります。


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特別展では、クリムトの個人蔵や他の美術館の収蔵作品が多く集められ、見応えがあります。いつもは上宮で常設展示されている女性の肖像画もこちらに展示されています。「フリッツァ・リードラー」、「ソーニャ・クニップス」、「暖炉の貴婦人」です。
配偶者とsaraiの大好きな「水蛇Ⅰ」もここに展示されています。


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分離派会館Secessionsgebäudeのベートーヴェン・フリーズ(壁3面に描かれた第9番交響曲をテーマにした作品)が再現されていたのは見ものです。
また、それよりも価値の高かったのはブリュッセルのストックレー邸Le palais Stocletが再現されていることです。ストックレー邸はホフマンが建物・意匠を担当し、クリムトがストックレー・フリーズ(「接吻」をモチーフの一部に用いた壁画)を描いた傑作で、2009年に世界遺産になりました。しかし、VIP以外には内部を一切公開していません。saraiのような一般人は決して実物を見ることはないでしょう。それが、この特別展で再現されているんです。
クリムトとベルギーとのつながりの強さから、ベルギーの美術館からクノップフの名品も出展されており、これも楽しみの一つです。クリムトとクノップフの女性ヌード画は並べて展示されていますが、確かに同質性が感じられます。意外です。このクノップフの絵は実に魅力的です。とても素晴らしい作品で、配偶者ともクノップフを見にベルギーに行きたいねって話になります。いつのことになるでしょうか。ベルギー、フランドルには魅力的な画家がずらっと揃っています。(ようやく、2015年にその夢が実現することになります。)

下宮の奥の方にある展示室(紅葉した蔦のある建物)でも展示会をやっているので見ておきます。クルト・シュテンヴァートという人の現代アートの作品で結構楽しめます。これが展示室へ行く連絡路です。


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絵画を鑑賞した後は、食い気ですね。さて、今日はどうしましょうか。悩んだ挙句、コンディトライ・オーバーラーのランチもチェックしようということに決定。トラムで街の中心に繰り出します。
コンディトライ・オーバーラーはやはり賑わっていますね。寒くなったこの季節では片付けられていることが多い店の外の席が、ここではまだ用意されていて、寒さをものともしない強者が外でお茶しています。これは満席で無理かなと思いながらお店に入ると、さほどに広くない店内もかなりの混雑ぶりです。と、2階があることを発見。2階に上がってみても席を探す人がウロウロしています。それでも何とか席をゲットです。


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さて、オーバーラーのランチは、スープとパスタとサラダがセットになったものです。パスタが2種類から選べるようになっているので、その2種類をお願いします。が、残念ながら1種類しか残っていないということです。実は、saraiはランチの後にケーキを食べることにしていたのですが、配偶者はとても無理と渋っていたのです。これで目出度く解決です。ランチ1人分とケーキを2人分と紅茶をお願いします。
スープは美味しいけれどちょっとぬるめで今一です。


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が、パスタやサラダはとっても美味しいです。


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この3品がセットメニューというのも伝統的なカフェとは異なり、若者には人気なのかもしれませんね。もちろんケーキは絶品です。


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食べた後ゆっくりしていると、サービスよと言ってプチケーキを持ってきてくれます。これも美味しいです。ダンケ・シェーン!


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店員さんも若い女性ばかりで、なんだか華やかです。

オーバーラーの向かいには、フロアーが3階もある大きなスーパーがあります。今まで気が付かなかったので、入ってみます。見るだけでも面白いですよ。この後、この辺りのお店をぶらついて、ケルントナー通りを歩いて、リンク通りに出て、トラムでホテルに戻ります。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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お決まりの仮眠の後、ウィーン楽友協会Gesellschaft der Musikfreunde in Wienでウィーン交響楽団のコンサート。この日はバルコン席で見下ろす席ですが、とても音響がよく、楽しめました。


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このコンサートの内容は別記事でここにアップ済です。
今日も、大満足の1日でした。

さて、いよいよ明後日には日本に向けて飛び立ちます。
明日は、夕方ウィーンのお友達とお茶して、オペレッタを見た後は、日本からかけつけるブログのお友達Sさんと4人で盛り上がる予定です。

そして、明後日のお昼に、この旅で最もsaraiが楽しみにしているウィーン楽友協会でのプレートル指揮ウィーン・フィルのコンサートを聴いたら、夕方には空港に向かい帰路に着きます。




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ウィーンで音楽三昧:生牡蠣食べて、オペレッタ

2011年10月29日土曜日@ウィーン

旅は24日目です。

イタリアを縦断してマルタ島まで足を伸ばしたカラヴァッジョを巡る旅、そして、ウィーンに腰を落ち着けての音楽三昧、それも明日が最終日です。

今日もウィーンは曇っています。寒くはないし、ましてや雨は降っていないので、ヨシとしましょう。

今日は帰国に向けて、チョコレートなどのお買い物をしましょう。お土産が何かないと、帰れない・・・。
というわけで、いつも利用しているグランドホテル地下街の食料品スーパーに出かけようとホテルを出発です。

トラムの停留所に向かう途中に、配偶者が通る度に気にしている広場があるのですが、その広場の地下には駐車場があるらしく(路上駐車が当たり前なので珍しい)、どんどん車が入っていきます。そういえば、今日は土曜日ですね。このコルンブス広場Columbusplatzの向こうには大きな建物があるのですが、目を凝らして見るとそれは大型スーパーです。それは、行ってみないといけませんね。

近づいてみると、思ったよりも大きくなかなか充実したスーパー、コルンブス・センターColumbus Centerです。


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1階と2階は洋服関係やカフェやレストランです。なんと、回転寿司屋があります。こちらでは、寿司は中華などのアジアンフードと一緒に売られていることが多いですが、ここの回転寿司屋も同じで、回っているものは中華系が多いです。


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最上階は大型電器ショップ。電器は何でも大好きなsaraiですから、ぐるぐると興味深く見て回ります。売っているものは日本とそう変わりがあるわけではありません。やはり、液晶TVが目立ちます。すると、ヘッドフォンコーナーを発見。ヨーロッパ製のものが揃っています。ヘッドフォンと言えば、オーディオファンにはゼンハイザー。モバイル型のいつも持ち歩いているのもゼンハイザーですが、かなり古くなったので、新しいものがないかをチェック。ありました、ありました。ちゃんとIPOD対応を謳っています。値段も結構安価です。これは連れて帰らないといけないでしょう。配偶者の冷たい視線も何のその、ゲットします。ただ、クレジットカードが使えなかったのが計算外です。

その間に、配偶者は他の売り場をチェック。冷蔵庫や洗濯機などは、さすがに大型ですが基本的には日本と変わりなし。オーブンは、キッチンへのビルトイン型がほとんどだったそうです。圧倒的な品揃えはコーヒーメーカーで、すごい量。パン焼き器も2台置いてあったとのこと。ミシンもあった! まあ、特に珍しくはなかったそうです。

大型電器ショップの支払いカウンターの出口に係りの人が1人立っていて、出口を出た人のカバンの中をチェックしています。万引き防止でしょうか。近くにコインロッカーがあって、客は荷物をその中に預けて入店しています。そうするのが普通なのでしょうね。このマナーを知らない我々が調べられたということでしょう。

地下は食料品売り場です。ここで、チョコレートやバート・イシュルの塩などを購入します。レジに並ぶとビックリ。皆さんの買っている商品の量がものすごい。1週間分を買いだめするのが一般的らしいけど、それにしても生ものはほとんどないのにもビックリです。手前がsarai達の買ったもので、その向こうが現地の人の買い物です。


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予定を変更してホテルの近所のスーパーでお買い物ができたので、ホテルに戻って荷物を置き、昼食に出かけます。

今日のお昼ご飯は、saraiのブログにコメントを頂いたミュンヘン在住のsarahoctavianさんの情報で、ナッシュマルクトNaschmarktの魚屋さんレストランUMARに向かうことにします。ナッシュマルクトに向かう途中、ウィーン分離派会館Secessionsgebäudeの美しい建物の前を通ります。


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その建物の横に面白い彫刻があります。


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今日は土曜日でナッシュマルクトは大混雑。案の定レストランUMARも一杯で、予約なしでは断られます。市場の中とはいえ、予約が必要なんですね。仕方ないので、隣のお馴染みのNORDSEEに移動。


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saraiがお店の女の子に声をかけますが、予約なしはダメとあっさり断られてしまいます。配偶者は、お店の外で牡蠣をさばいていたお兄さんの後ろの空いたテーブルを指差して、座っていい?と聞くと、あっさりOKだよとのこと。よくやった、配偶者!
オープンカフェというより、立ち食いに毛が生えたようなオープンコーナーですが、牡蠣を食べさせてくれるならば何も問題ないですね。生牡蠣が食べたいんです。


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牡蠣を指差して、両手をパァして見せれば、注文完了! 生牡蠣といえば、スパークリングワインが飲みたくなります。


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早速、生ガキ10個(2人で)がテーブルに並びます。まさかウィーンで生ガキが食べられるとは驚きです。無論、美味しいですよ。フランス産とオランダ産のカキです。


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隣のテーブルにはご夫婦が座っていますが、暖かいスープを食べています。そして、私たちに「生牡蠣は好きなのかい?」と聞いてきます。「大好きだよ」と答えると、ご主人は生牡蠣は苦手だよと言うこと。奥様も気さくな人で、我々の写真を撮ってくれます。
反対側のテーブルは、小さい男の子を連れた3人家族。最初は、ひげもじゃのおじいさんと娘と孫かと思いますが、帽子をとってニコニコ笑う顔を見たら若いパパです。この子が、saraiの孫にとってもよく似た色白の美男子。ニコニコしたりすねてみせたり、とっても面白い子です。


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写真には残念ながら、中座していたパパは写っていません。

ペロッと食べつくした牡蠣の殻を残して、ナッシュマルクトをあとにします。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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今日はこれからフォルクスオーパーVolksoperでオペレッタ《メリー・ウィドウ》を見ます。が、その前にウィーンのお友達と最後のおしゃべりです。お昼寝などしていられません。
ホテルに戻って着替えて、急いで出かけます。
待ち合わせのフォルクスオーパーの近くのカフェ・ワイマールCafe Weimarに行くと、もうお友達は来ています。お友達とお茶しながら、音楽論はほどほどに形而下的な話に花が咲き、開演ぎりぎりまでおしゃべりをします。

お友達は別のコンサートに行くのでお別れして、我々はフォルクスオーパーに向かいます。
ここで、もう1人のブログのお友達のsteppkeさんと会えるはずなんです。steppkeさんは今日日本から来て、ホテルに荷物を放り込んだら、フォルクスオーパーに駆けつけて《メリー・ウィドウ》を観るというスケジュールなんです。飛行機が遅れなければ来ているはずです。事前にそれぞれの席番号は教えあっています。
席に着くと、steppkeさんと思われる人が近寄って来ます。初めてお会いしますが、そんな気がしないのがブログ仲間ですね。
《メリー・ウィドウ》鑑賞、終了。このオペレッタについてはここに記事を書いています。

その後、アフターオペレッタで先程のカフェ・ワイマールに再度直行して、夜食をいただきながら音楽論はほどほどに世間話。

夜食はまず、スープ2種類。

どろどろした野菜スープです。


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パスタ入りのスープです。


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メインはハムとチーズのホットサンドイッチです。


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しばらくすると、楽友協会とコンツェルトハウスをダブルで梯子してきたウィーン在住のお友達がいきなり乱入。一気に話のテンションはあがり、あらゆる分野の話に飛び火しながらの無茶苦茶なおしゃべり。ふと気づくと閉店時間になり、客は残り少なくなっています。
でも、今日の土曜日から明日の日曜日にかけては夏時間から冬時間の切り替えで夜が1時間長いんです。閉店時間も延ばせばいいのにね。結局、お友達のご好意でホテルまで車で送っていただき、この日はオシマイ・・・。

明日は今回の旅で一番の目的のジョルジュ・プレートル指揮ウィーン・フィルのコンサートが11時からウィーン楽友協会であります。わくわくです。



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ウィーンで音楽三昧:長旅の果ては最高のコンサート、そして、旅もグランド・フィナーレ!

2011年10月30日日曜日@ウィーン

旅は25日目です。

今朝はほんのちょっぴりですが青空が見えます。でも、今日の夕方の便で日本に帰るんです。残念! 旅もこれだけ長くなると、旅の生活が日常化して、帰国が非日常にも思えてくるから不思議です。旅を続ける自分が本来の自分であるようにも感じます。

今日は11時から、今回の旅で一番大事なプレートル+ウィーン・フィルのコンサートがあります。10時にはホテルから出かけなくてはいけません。それまでにきっちり帰国のための荷物を作って、チェックアウトをしなければいけませんね。
9泊もしたホテルで、最後の朝食をしっかりいただきましょう。相変わらず混んでいるホテルです。
そうそう、今日から冬時間に移行しています。時間をしっかり1時間戻しておかないといけませんね。ホテルの時計とsaraiの時計があっているか確認です。冬時間に移行する時は、うっかり時計を変更し忘れても、1時間早めの行動になるので痛手は少ないです。が、夏時間に変わるときは要注意だということです。

慌しくチェックアウトし、荷物を預けて、ウィーン楽友協会Gesellschaft der Musikfreunde in Wienに向かいます。楽友協会前で最後の記念撮影。


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このコンサートには、昨夜のメンバーが全員集合です。steppkeさんは既に会場にいらしています。saraiはグッズ売り場で、何か面白いものはないかなあと最後の物色で、配偶者からは冷たい視線。そんな視線にもお構いなく、楽友協会のネクタイが欲しくなり、そそくさと購入します。そして、その場でネクタイのチェンジです。steppkeさんも、こんな人は見たことないと呆れ顔です。
ちなみに、楽友協会の時計はまだ夏時間のままです。


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ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン・フィルのブルックナーの交響曲第7番はこれ以上の演奏は考えられないほどの素晴しい演奏で、めでたく終了。期待していた甲斐がありました。無理してスケジュールに組み込んだコンサートだったんです。
この感動のコンサートについてはここに記事を書いてあります。

帰国までに少し余裕があるので、ウィーン在住のお友達、Steppkeさん、sarai、配偶者の4人で豪華にグランド・カフェ(グランドホテル内)でランチをすることに・・・。楽友協会からリンク通りに出ると、まさに落ち葉が地面に敷き詰められて晩秋の風情です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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グランド・カフェでは、ウィーン最後の食事ということで、配偶者はウィンナーシュニッツェル、saraiはグーラッシュです。
さすがに5つ星ホテルのカフェだけあって、パンもなかなか美味です。


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シュニッツェルです。


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ミニサラダも付いてきます。


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グーラッシュです。


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ついでにウィーン在住のお友達、Steppkeさんの料理もパチリ。特製チャーハンと何かを揚げたものです。


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食後のコーヒーも追加注文。


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ここでも盛り上がり、気づいてみれば出発時間ぎりぎりです。会計の人がなかなか計算が出来ない(4人分の請求書から、それぞれの分を計算するだけなのですが・・・)ので、時間がどんどんたってしまいます。ようやく支払いを済ませ、お2人とお別れです。お2人とも、またまたコンサートに向かわれました。恐るべし!でしょ。
私達は、あわてて地下鉄でホテルに戻り、預けていた荷物を受け取ります。さすがにコンサートに出かけたままの服装というのもなんなので、ロビーで上着だけ着替えをさせてもらいます。さあ、空港に向かいましょう。もちろんタクシー代は節約し、トラムとSバーンを乗り継ぎます。ところがSバーンが足の踏み場もないほど混み合っていて、大荷物の我々は大変。こんなこともあるんですね。日曜日の午後だからでしょうか。

ウィーンの空港のチェックインはすべて機械でしなければいけません。一応、スタッフが対応してくれています。分ってしまえば簡単なのですが、やはりなかなか難しそうです。saraiは、既にWEBチェックインしているので楽勝。カウンターでは荷物を預けるだけです。最終搭乗口まで手荷物検査もないので、スムーズ。
というわけで、まだまだ時間的に余裕あり。搭乗口の前でゆっくりします。ここのカフェはスターバックスですね。


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ショップにはザッハートルテも販売していますが、もちろんパス。


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時間になり搭乗口に向かいます。ウィーンの地を離れる感じに思えてしまいます。


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搭乗待合所はいつものことながらもう既に日本という感じを覚えます。ウィーンからはルフトハンザ航空でフランクフルトまで移動。逆の経路で大トラブルだったので少しいやな気がしますが、定刻通りの運行で問題なさそう。ウィーンを飛び立つと、窓からは輝くウィーンの灯が見えます。そんなに遠からず、また戻ってきましょう。


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フランクフルト空港には無事、定刻に到着。これでいいんです!


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フランクフルト空港では1時間半しかない乗継ですが、しっかりフランケンワインも購入。フランクフルトから成田まではANAですから、もう日本に帰ったも同然。我々を乗せたANA機はゆっくりとゲートを離れていきます。


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内装の新しくなったB777で気持ちよくフライトを楽しみます。まずは離陸後、白ワインをいただきます。ANAは、何故かエコノミークラスではスパークリングワインは飲ませてもらえません。シャンパンではあるまいし、どこの航空会社でもスパークリングワインくらいは出してくれるのにANAだけは例外。仕方なく、白ワインをいただきます。是非、サービスを見直してほしいものです。


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機内食はいつも通り、saraiと配偶者で別々のものをいただきシェアします。


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食後は冷たいアイスクリームが配られます。これも流行りですね。


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食事の前も食事の後も白ワインを飲み続け、ぐっすり寝入ってしまいます。到着2時間前の朝食で起こされるまで意識なしです。
起きぬけですが、朝食はおいしくいただきます。


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そうこうするうちに、もう日本の上空であっという間に着陸です。


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無事に成田空港に到着。横浜の自宅までは一般の電車に乗って、無駄な費用は使わずに帰宅。長旅もこれでグランド・フィナーレ!

ところでこんなに長旅なのに、最後の日にコンサートを聴いて、そのまま帰国という強行日程に何故なってしまったのかというと、次の日に日本で庄司紗矢香のコンサートがあるからです。まわりはちょっと呆れ顔。saraiにとって、音楽のない人生は考えられないですからね。お蔭で配偶者にはご迷惑をかけてばっかりでゴメンナサイ!

長大な旅日記にお付き合いいただいたブログ読者のみなさんにも感謝します。



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この記事へのコメント

1, Steppkeさん 2012/04/01 02:25
sarai さん、こんばんは。
Steppke です。

いや~、大変面白く、読みごたえのある旅行記でした。
お疲れ様です。

また近々ヴィーンでお会いできるので、楽しみです。
Staatsoper の来シーズンが発表されましたし、Volksoper も4月中頃には発表されそうなので、また盛り上がりましょう。

2, saraiさん 2012/04/02 03:01
Steppkeさん、ウィーンからお帰りなさい。

雑文お読みいただき、感謝です。

今月のウィーンの旅ではたびたび、同じ公演にご一緒することになりましたので、よろしくお願いします。
来シーズンの見どころ・聴きどころも一緒に検討させてくださいね。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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