さて、アンボワーズ城Château d'Amboiseの次は、3番目のシュノンソー城Château de Chenonceauに向かいます。
ここからは鉄道の便が不便なので、タクシーで移動です。鉄道だとユーレイルパスで無料ですが、1回乗り換えだけとはいえ、ローカル線なので乗り継ぎが悪く、すごく時間が無駄になるんです。
そのタクシーを探しますが、お城の前のミッシェル・ドブレ広場Place Michel Debré付近にはタクシーが見当たりません。ロワール川沿いの大きな道、ジェネラル・ド・ゴール通りQuai du Général de Gaulleまで出てみますが、車の通行は多いもののタクシーは走っていません。ロワール川沿いの綺麗な花壇が見られたので、このあたりに歩いてきたのはよかったのですが・・・。

少し探したところであきらめて、通りかかった地元の方にタクシーのいるところを聞いてみると、頭をかしげた上ですぐそばにあったツーリスト・インフォメーションを教えてくれました。たまたま、ツーリスト・インフォメーションのそばに来ていたんですね。ツーリスト・インフォメーションはロワール川沿いにあります。そこに行き、お姉さんにタクシーのことを聞くと、そこでタクシーを呼んでくれます。

アンボワーズ城からツーリスト・インフォメーションまでのルートを地図で確認しておきましょう。

本来は、アンボワーズ観光の最後にランチを食べ、その後にレストランでタクシーを呼んでもらうつもりだったんです。お城のチケットオフィスでタクシーを呼んでもらえばよかったかもしれませんね。
ところで、例のアンボワーズ城とクロ・リュセの館のコンビネーションチケットは、案外ここで売っているのかもしれませんね。もう、後の祭りなので確かめてみませんが・・・。
10分ほど待つと、到着したタクシーのドライバーがツーリスト・インフォメーションで待っているsarai達を呼びに来てくれます。タクシーに乗り込んでシュノンソー城に出発です。ロワール川沿いの大通り、ジェネラル・ド・ゴール通りをすぐに左に折れて、やがて、レオナルド・ダ・ヴィンチ通りAvenue Léonard de Vinciに入り、アンボワーズの街を抜けていきます。サン=ドニ・オール通りBoulevard Saint-Denis Horsにぶつかったところで、今度はその通りをずっと走ります。この通りの周辺は緑あふれる平原で美しいこと、この上なし。

やがて、左手のアンボワーズ通りRue d'Amboiseにはいり、しばらくして、交差点で左折して、シュノンソー通りRue de Chenonceauxを進みます。この通りはトゥールからシュノンソー城に向かう鉄道と並行している道です。途中で通りの名前はナシオナル通りRue nationaleに変わり、シュノンソー駅近くで右折して、踏切を越えると、シュノンソー城の入口に着きます。15分程の道のりです。途中の美しい景色を眺めてのドライブは気持ちよかったし、タクシーのドライバーとも楽しい会話をしたので、25ユーロほどのタクシー料金はそんなに高いわけじゃありませんね。
アンボワーズからシュノンソー城までのルートを地図で確認しておきましょう。

ところでシュノンソー城の入口に着いたといっても、タクシーのドライバーがそうだというので分かっただけで、まだお城の姿は影も形もありません。タクシーを降りた所には閉じられた鉄柵とその手前にチケットオフィスがあります。

チケットオフィスに入って、印象的なのは、日本語で日本の大震災へのお見舞いの言葉が書いてあることです。日本人を代表して?、スタッフの女性にお礼を言っておきます。

まずはチケットを購入。1人10.5ユーロです。

ここにも、もちろん日本語の案内パンフレットがあります。

お城の敷地には水路にかかる橋を渡って入ります。水路の両側は並木が続き、綺麗な風景です。

ここからはプラタナスの立派な並木道が延々とお城のほうに続きます。ずっと向こうにちらっとお城が見えますが、まだまだ先の方です。とても広い敷地ですね。観光客がまばらに見えますが、広大な敷地なのでそう見えるだけで、ブロワ城やアンボワーズ城に比べると、とても賑わっています。

ようやく並木道を抜け、シュノンソー城の庭園の入口に来ます。お城もようやく近くに見えてきます。

庭園も抜けて、お城のまわりに巡らせた堀にかかる橋の前までやって来ます。お城はもうそこにあります。
このシュノンソー城はシェール川Le Cherという川を跨いで建てられています。お城の手前の右手には塔が建っています。

橋を渡って、お城の前庭に入ると、お掘越しに左手には広々としたディアーヌの庭園Le Jardin de Diane de Poitiersが見えます。噴水が上がり、緑も綺麗ですね。

また、右手には、ちょっとこぶりなカトリーヌの庭園Le Jardin de Catherine de Médicis が見えます。庭園には後で行ってみましょう。

これがお城の前庭の右手に建つマルク家の塔La tour des Marquesです。シュノンソー城ができる前にはマルク家の城塞があり、城塞そのものは取り壊されましたが塔だけが残され、ルネッサンス様式に作り変えられました。

シュノンソー城の広大な敷地の中を歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

さて、まずはシュノンソー城の中にはいってみます。
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この記事へのコメント
御無沙汰しています。
連日の詳しいレポートを、まるで自分が一緒に行ったかのような錯覚を覚えながら、楽しく拝読しております。
シュノンソー城の日本語のメッセージには驚きました。
心遣いに感謝するとともに、(当地在住の日本人が書いたのでしょうが)文字のきれいさに、なんだか嬉しくなりました。
これを書いた方にも、お礼を言いたくなりました。
自国の文化をきちんと身につけることの大切さを、再認識しました。
(カリグラフィーより書道を習わないと!ですね^^;)
2, saraiさん 2011/06/08 10:04
こちらこそ、ご無沙汰していました。
折角、メッセージいただきましたのに返事が遅れて申し訳けありません。
ちょっと、ドライブに出かけていました。
シュノンソー城の日本語、言われてみれば、日本人が書いたんでしょうね。さすがにフランスは日本文化の造詣のあるかたがいると単純に思ってしまいました。
でも、本当に異国の地でのサプライズでした。感謝!