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フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅、スタート!

2009年5月1日金曜日~5月10日日曜日@トスカーナ~アッシジ~ウィーン

今年(2009年)の5月の連休の旅の記録を報告します。今回の旅は事前準備状況報告に始まり、現地からの数回のご挨拶、帰国挨拶と続きましたが、これからは総まとめの旅報告となり、一連の報告も完了となります。かなり、ボリュームの大きなシリーズとなる予定です。よろしくお付き合いくださいね。ではでは、始まり、始まり・・・

今年も我が家恒例の5月の連休をフル活用したヨーロッパを巡る美術とオペラを楽しむ旅に出かけます。日程は5月1日~10日です。年休2日取得になりますが、あとで気が付いたら、年休3日を前に持ってくれば、12連休も可能だったんですね。まあ、それもやり過ぎなので、これはこれでよかったかも知れません。

今回の旅のテーマはトスカーナToscanaとアッシジAssisiです。昨年パスしたウィーンWienにも帰りに寄って来ます。もちろん、オペラが目的です。オペラ1回とオペレッタ2回の予定です。
準備は1年前からスタートし、万全といいたいところですが、途中、中だるみがあり、直前の2週間に猛烈にネットで旅の情報を調べまくりました。ただひとつの気がかりはウィーンのシュターツオーパーでのアンナ・ネトレプコの椿姫のチケットが出発時点で確定的に取れていないことです。このオペラを見ることが今回の旅の一番のハイライトなので、胸にしこりを残しての出発です。
そもそもウィーンのシュターツオーパーは1年前から予約申込が出来、公演1ヶ月前に予約が確定するのですが、今回のような超人気演目は予約申込が殺到するので、なかなかチケットが取れません。今回も1ヶ月前にがっかりする結果になったわけです。ですが、あきらめるわけにはいかないので、財布をはたいて、プレミア付きの高額チケットをチケット屋さんにネットで発注。チケット屋さんは公演の1日前にホテルにチケットを郵送するとのこと。果たして、本当にチケットが届くかどうか不安です。

ともあれ、さあ、出かけましょう! 自宅のある横浜は気持ちよく晴れ渡っています。成田までは横浜から成田エキスプレス。

成田空港に着いてみると、成田は・・・す、空いてますぅ。

今日、5月1日は一応、カレンダー上は普通の平日。明日からがGW本番なのか、朝の出国ラッシュが一段落したのか、空港はガラ~ンとし、職員も手持ち無沙汰です。ま、私達にとってはありがたいことですが。一目散にルフトハンザ航空のチェックインカウンターに向かいます。

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というわけで、チェックインも両替もあっけなく終了。終始、空港のロビーはガラガラです。

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ガラガラのロビーでやることはもうなくて、出国するだけです。

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こんなに空いているので、出国手続きもあっという間に終わります。ただし、家を出る前にANAのホームページで念のため、航空券の予約情報を確認すると、なんと1年前に座席予約したウィーンからの帰国便が勝手に並び席でなくなっています。これはいかんと成田空港に向かう成田エキスプレスから携帯でANAのお姉さんに確認。すると、一応、席の変更のリクエストは出しておきますとのつれないお答え。で、空港でチェックイン後、オーストリア航空のカウンターを探し、何とかお願いした結果、窓際の並び席をやっと確保。まずはこれで落ち着きました。何故、席にそんなにこだわるかというと、saraiの配偶者は窓際の席が大好きで雲しか見えないときでもじっと窓の外を見ているくらいの窓好きだからです。

その後は免税店をたっぷりひやかしても時間があまるほど。さっさと搭乗待合室に向かいます。ルフトハンザ航空のA340はもちろん、最終準備中です。

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搭乗待合室も心なしか、人が少ないですね。

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saraiと配偶者はそれぞれの母親と子供たちにこれから旅立ちますのメールを送ります。いつもの出発前の儀式です。

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さて、搭乗するルフトハンザ機はそろそろ準備完了かな。いや、まだ、荷物を積み込み中です。

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ようやく、搭乗開始になり、飛行機に乗り込みます。行きはルフトハンザ航空のミュンヘン行きです。飛行機はエアバス社のA340で席配置は2-4-2。もちろん、窓際の2名席で水入らず。ラブラブですね。

成田を飛び立ち、日本列島を横断し、佐渡島上空を通過、日本海を横切ると、ウラジオストックです。とっても良いお天気で、相変わらず窓から見下ろすのが大好きな配偶者をたっぷりと楽しませてくれます。シベリアも暖かな陽光に春を感じます。既に機上サービスも始まっています。最初に今日のメニューが配られます。昼食と夕食の2食があるようです。

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食事前にはスパークリングワインとおつまみのスナックをいただきます。

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食事を楽しみます。食事はカツどんとパスタなので、2人でシェアして楽しみます。

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飛行機は順調に飛行を続けます。



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ミュンヘンでトランジット

2009年5月1日金曜日@成田~ミュンヘン~フィレンツェ

成田を出発し、ロシア上空まで飛行してきました。
食事の後は映画が3本ほど流れ、もう、モスクワの脇を通過。眼下には、雲ひとつない晴れ渡った空を通して、凍った海が見えます。もうすぐ、サンクトペテルグルグ、ヘルシンキです。もう、あと、3時間くらいでミュンヘンMünchen到着。いよいよ、ヨーロッパです。

バルト海にはいった後もミュンヘンに着くまではずい分の飛行時間です。やはり、ヨーロッパは広いな! ところで、ここでの2回目の食事もやはり、2人でシェアします。トマトソースのラヴィオリと和食のすき焼きです。

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ようやく、ミュンヘンという感じですが、それでもミュンヘンは予定よりも1時間近く早く着いたんです。これがここまで乗ってきたルフトハンザ航空のA340です。

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ここでトランジットですが、EU圏ということでもう入国し、国内移動という感じです。長い通路を移動し辿り着いたのは、荷物検査場。

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うっ・・・・・困った・・・。ここで一時、逡巡します。が、検査場を通り抜けるしかありません。

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荷物検査台にバックを乗せると、アラ~と皆で大笑い。ダメ?と言うと、いいわよという感じで無事に通してくれました。何がチェックにひっかかったかというと、ここまでの飛行機の中でこっそり頂いて来たナイフ・フォークセット4個!結構コンパクトで使いやすいので、いろんな航空機会社のものをコレクションしてるのです。最近はプラスチック製が多く残念に思っていたのに、ルフトハンザは立派な金属製だったので、迷わず頂いちゃったのです。ルフトハンザさんとミュンヘンの検査検査官さんに感謝!

1時間も早く着いたので、トランジットの時間が2時間もあります。まずは時計の電池が切れ掛かっていたので、空港内のお店でゲット。それでも時間があるので、空港内の免税店とかをブラブラ。旅のお供にスパークリングワインのミニボトル5本セットをゲット。

フィレンツェFirenze行きの飛行機の搭乗口までやってきました。が、トランジットの時間が1時間もあります。

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いったん、待合室の椅子に腰かけます。

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そうそうここはミュンヘン。ソーセージをちょっと味見したいな。というわけで、ソーセージを求めてブラブラブラブラ・・・発見!ザワークラウト付きの美味しいソーセージを頂きます。

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その後、フィレンツェ行きの飛行機の待合室で待ちます。ルフトハンザは待合室に無料のコーヒーサーバーがあるのが嬉しいですね。

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この後はいよいよ最初の目的地フィレンツェへのフライトです。



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夜のフィレンツェ空港に到着

2009年5月1日金曜日@成田~ミュンヘン~フィレンツェ/2回目

ミュンヘンMünchen空港でトランジットし、フィレンツェFirenzeに向かいます。

で、コーヒーを飲みながら待合室で待っていると、周りには異常に人が少ないです。何か、おかしいね。

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これだけしか乗る人がいないのかと思っていると搭乗時刻になって飛行機に乗客を運ぶバスに乗ると乗客は20人もいません。一体、どんな飛行機が飛ぶんだ?

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バスの走る先に見えているのは・・・

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悪い予感は的中!!なんと双発の小型プロペラ機。

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それでも気を取り直し、珍しいプロペラ飛行機の前で記念撮影。こんな飛行機には滅多に乗れないものね。

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さあ、数少ない乗客の最後尾に付いて、乗機しましょう。

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ところで、成田でチェックインの際に、ミュンヘン~フィレンツェ間のチケットも発行されましたが、プリントされた座席番号を見ると、CとD。ルフトハンザのお姉さんに窓際の席にしてくれとクレームをつけると、少し調べた後で、このチケットは窓際ですとの回答。実はこの時点でおかしいなとは思ったんです。案の上、席配置2-2の小型機でなおかつ、プロペラ機だった次第。ヨーロッパでプロペラ機に乗ったのは、ローマ~フィレンツェ間で乗って以来、2度目ですが、いずれもフィレンツェがらみ。フィレンツェも観光のためには、空港をもっと拡張したらどうでしょう?

それでも、プロペラ機は元気よく離陸し、一気にアルプスを越えていきます。プロペラ機なので、ジェット機に比べて飛行高度が低いので、山々が間近に見えます。
フィレンツェが近くなると、地平線に夕日が沈んでいきます。とてもロマンチック!

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やがて、夕陽は沈みます。飛行機から地平線に夕日が沈むのを見たのは初体験です。

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やがて、無事にフィレンツェに到着。着いてしまえば、フィレンツェ空港のプロペラ旅客機って、なんだか、絵になりますね・・・。

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そこそこに荷物を受け取り、乗降客も少ないので、すぐにタクシーに乗れて、あっという間にホテルに到着。ホテルはフィレンツェの中央駅Stazione Centrale(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅Stazione di Santa Maria Novella)のすぐそばですが、大理石造りの古い建物を改装したなかなか立派なホテル(アルバーニ フィレンツェ ホテルHotel Albani Firenze)。ネットで50%オフだから、saraiの財力でも泊まれます。早速、チェックイン。

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ハンサムなボーイさんが荷物を運んでくれます。

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ロビーは豪華な設えです。

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早速、ネット接続を確認し、ゆったりとバスタブで今日1日の疲れをほぐすことにします(前回の旅での失敗から、ネット予約のときは常にバスタブ付きの部屋をリクエストしています)。

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ネット接続は電話のモデム経由ですが、モデムのコネクターは日本と同じコネクターだったので楽々接続。とはいえ、モデムの接続と電源ケーブル接続のためには机の下にもぐりこみます。

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50~60Kくらいでの接続でまあまあ。ブロードバンドに慣れてしまった今としては遅いこと、この上なしですが、電話モデムでネット接続では致し方ありませんね。ネット接続も完了し、落ち着いて、部屋を見渡すと、ソファもあるなかなか重厚な内装です。このホテルは合計3夜過ごすので、まあ、よかったかな。

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ヨーロッパに旅行するといつものことではありますが、ヨーロッパ入りの日は長い1日になります。今日はもう寝るぞ! 気持ちのよさそうなベッドです。

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明日は1日、ゆっくりとフィレンツェ散策を楽しみます。天気は良さそうです。



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ウフィツィ美術館、あわや・・・

2009年5月2日土曜日@フィレンツェ

今日は旅の2日目。と言っても昨日は飛行機に乗っているだけでしたから、実質的には初日。フィレンツェFirenzeの2日目です。

ぐっすり眠り、機嫌よく起床。気温は低そうだけど、快晴。ぐんぐん気温も上がり暑いほどの一日になりそうな予感がします。

フィレンツェは三回目の訪問。どうしても見たいというものは新たにはありません。でも、ウフィツィ美術館Galleria degli Uffiziは何度でも行きたい美術館です。まずは行っておこうということで、朝一番の9時に予約してあります。さっさと身支度して、朝食に向かいます。
ま、普通のハム・ソーセージ・卵という珍しくもないメニュー。飲み物はコーヒーか紅茶かと訊かれて、配偶者はすかさず「チョコレートはある?」と訊き、もちろんとのことなので、配偶者はチョコレートをお願いします。配偶者はいつもはチョコレートが特に好きということはないですけど、ヨーロッパのホテルは、チョコレートをお願いするとほとんどの場合用意してくれるのが楽しくて、必ず注文することにしているとのことです。特別に持ってきてくれたこのホテルのチョコレートはドロッとしていて、スプーンですくって飲むようなもの。この濃さが、ホテルによっていろいろあるのがまた楽しいらしい。saraiはたいていカプチーノをお願いします。
ゆっくりと朝食を楽しみます。

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朝食をいただいていると、saraiは突如、ウフィツィ美術館の予約時間を誤って認識していたことに気付き、「えっ、予約が8時15分になってる!」と大騒ぎしてします。どこで9時と思い込んだのかなんて自分を責めている場合ではありません。ほとんど朝食は終わりかけていましたが、時は8時ちょっと前。

慌ててホテルを飛び出し、タクシーをひろってウフィツィ美術館へ直行。もう入り口には長い行列が出来ていますが、それは予約なしの人たちの行列。sarai達は予約済みの窓口へ向かいます。が、ここもそこそこの行列ができています。今まではこんなことはなかったのに、ますますウフィツィ美術館を観るのは大変になっているようです。

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でも、30分ほどで館内に入ることができます。が、入館のとき、空港のような荷物検査があります。美術館テロ対策でしょうね。その必要があるほどの名品が一杯ですからね。
まずは、一目散にお目当てのボッティチェリの部屋に直行。まだそんなに込み合っていなかったので、ゆっくり、ここでしか見られない傑作を堪能。やっぱり凄く美しいですね。どうしてこんな作品を描けたのでしょうか。ルネッサンスという時代と天才がかみ合った結果なんでしょうね。「ビーナスの誕生」、「春」、「マニフィカートの聖母」などなど、文字通り、2人で穴があくほど、近くから、遠くから、眺め続ける至福の時間です。

「ビーナスの誕生」(部分)

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「春」(部分)

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「マニフィカートの聖母」、saraiと配偶者の一番のお気に入りです。自宅のトイレに複製画が飾ってあります(笑い)。

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次に前回、展示されていなかったフィリッポ・リッピの「聖母子」を探しに行きます。ありました、ありました。今回はいつもの場所にちゃんと展示されてます。でも、なぜか、すごい人だかり。まずは人だかりをかき分けて、人と人の隙間から観賞。こんなに人気があるのかな? しばらくして、この人だかりも解消し、ゆっくりとご対面。聖母マリアの繊細な美しさはほかに比べようもありません。モデルはリッピの奥さんだとのこと。さぞや綺麗な方だったんでしょう。僧侶画家のリッピと尼僧だった彼女の許されない筈の恋も、何故そうまでして結婚を成就したのか、この美しさがすべてを物語っていますね。

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お目当てを観賞し、saraiはすっかり満足。もう、このまま美術館を出ても後悔はありません。でも、配偶者から、「待った」。ちゃんと最初から、全部見て回りましょうとのこと。それはそうです。ほかにも、名品の山。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ等々、有名な芸術家の作品が揃っています。

ミケランジェロの「聖家族」

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ラファエロの「ひわの聖母」

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ティツィアーノの「ウルビーノのビーナス」(部分)

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途中の回廊では、アルノ川Arnoが見渡せる窓があります。ベッキオ橋Ponte Vecchioがよく見えます。

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そして、最後はルネッサンスとは関係ないレンブラントやエル・グレコの名品まであるのは、あり過ぎの印象ですね。
作品群の観賞が終わり、出口に向かっていると、カフェの表示があるので、行ってみると、屋外テラスにカフェができています。その横からは、ヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchioやサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del Fioreのクーポラがよく見えます。このような景色は2人は初体験です。

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まわりの人達同様に夢中でカメラのシャッターを切り続けます。やはり、最近はヨーロッパは文化財のリノベーションブームで、一度行ったところでも、しばらく経つとすっかりと変わったりしています。だから、何度でも通いたくなりますね。

次はフィレンツェの街を抜け出して、郊外のフィエーゾレFiesoleの丘に向かいます。



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フィエーゾレの丘からの素晴らしい眺め

2009年5月2日土曜日@フィレンツェ/2回目

ウフィツィ美術館Galleria degli Uffiziをまさに満喫して、シニョリーア広場Piazza della Signoriaに出ます。ここのロッジア・ディ・ランツィLoggia dei Lanziの屋外彫刻もなかなか見ものです。

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広場の中ほどには、コジモ1世の騎馬像もあります。

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このあとに予定しているのは、郊外のフィエーゾレFiesoleの丘からフィレンツェの街を眺めたいなあと思っていたこと。お天気も最高なので、バスの出るフィレンツェ中央駅Stazione Centraleの方にブラブラと向かいます。途中の通りもフィレンツェらしく、狭いけれどもいかにもフィレンツェを感じさせる通りが続きます。

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路地から振り返ると、建物の隙間からヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchioの塔が顔を出しています。

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路地から東のほうを見ると、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズの4作目の 小説『インフェルノ』の冒頭の場面で有名になったバディア フィオレンティーナ教会Badia Fiorentinaが見えています。(もっともこの時(2009年)には小説『インフェルノ』はまだ出版されていませんでしたけどね。2013年の出版です。)

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路地に果物屋さんがあります。艶やかで美味しそうな果物が並んでいます。

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狭い路地を歩いていきます。古き良きフィレンツェを感じます。

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懐かしいサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del Fioreの前に出ます。クーポラが美しいですね。

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傍らに立つジョットの鐘楼Campanile di Giottoを見上げます。

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サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の向かいの建物にクーポラを作り上げた建築の天才フィリッポ・ブルネレスキの彫像Statua di Filippo Brunelleschiがあり、クーポラを見上げています。

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近くに寄って、ブルネレスキさんとご対面。

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このサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の前は相当な人出でごったがえしています。クーポラに登る行列もあきれるほどの長さです。驚いたことに、大聖堂の中に入るのも制限があるようで、これも長い行列になっています。教会って「常に開かれている」はずですよね。ハ~、フィレンツェ人気は凄いですね。
大聖堂を過ぎて、駅に向かって行くと、向こうから、どんどんものすごい量の人がやってきます。ヒェ~!

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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駅前のバス停からフィエーゾレの丘行きのバスに乗り込みます。ごったがえす旧市街地を抜け、郊外へ。やがて徐々に登り始め、美しい木々の間には別荘が建ち並んでいます。そして、30分ほどもバスに揺られると、なんとも言葉にならない美しい景色が広がります。
終点のフィエーゾレのドゥオーモCattedrale di San Romolo前の広場でバスを降ります。ここから、サン・フランチェスコ通りVia S. Francescoの坂を上ります。少し上ったところで、振り返って見下ろすと、バス停のある広場が見えます。

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もう少しサン・フランチェスコ通りの坂道を登っていきます。

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すると、サン・フランチェスコ通りの展望台Panorama dalla Strada per S. Francescoに出て、素晴らしいパノラマが広がります。

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眼下に赤い瓦屋根のフィレンツェ街並みが広がり、その真ん中にサンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラが・・・。その街並みを取り囲むように丘が広がります。その美しさに呆然とし、ベンチに腰掛けてうっとりしてしまいます。先程までのごったがえす人の喧騒がうそのように静かに穏やかに時がながれます。
フィレンツェの町をズームアップすると、遠くにサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラが見えます。

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この丘の少し下にはメディチ家のヴィッラVilla Mediciがある筈です。昔日に偉大なるロレンツォを中心にプラトン・アカデミーの集まりで優雅な時間が流れた場所です。ロレンツォの庇護の下、ボッティチェリもここで名画の着想を得たのでしょう。

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メディチ家のヴィッラからもここと同じような眺望でフィレンツェの町が眺められたようです。ルネッサンスの栄光の時に思いを馳せます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここでしばし眺めを楽しみ、その後、フィエーゾレの丘をもう少し散策します。



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フィエーゾレの丘を散策し、いざ、フィレンツェで買い物

2009年5月2日土曜日@フィレンツェ/3回目

フィエーゾレFiesoleの丘からの素晴らしい眺めを楽しみながら、しばしの静かな時を過ごし、再び、坂道を上って、サン・フランチェスコ修道院Convento San Francescoに向かいます。

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大きな修道院ではありませんが、僧房を伴う不思議に安らぎのある修道院です。修道院の前には小さな緑の広場があります。

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修道院にはいると、中庭への扉も開かれています。ふらっと入ってみると、とても小さな庭ですが、中央に井戸があり、草花が咲き、美しく、心落ち着く場所です。

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中庭の周りにはちょっとしたイタリア式回廊があり、印象的なフレスコ画が飾られています。

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この中庭でしばしの時を過ごします。

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今度は裏道を通って、ドゥオーモCattedrale di San Romoloの方に戻ります。

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草原には可愛い白い花がひっそりと咲いています。

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このフィエーゾレの丘は、ローマ人が来る前にエトルリア人が街を築いたそうです。その遺跡や、ローマ人の作った劇場跡などがある遺跡保護地区にもなっています。裏道からは遠くに遺跡らしきものが見えます。

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石を積み上げた石塀が続く道があります。古い歴史を感じさせる地区です。

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ドゥオーモ近くに戻ると遺跡地区への入口があります。入ってみましょう。遺跡の中心はローマ劇場跡Teatro Romanoです。

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ローマ劇場のまわりには美しい公園が広がっています。広大な遺跡保護地区です。

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とりあえず、saraiはこのローマ劇場を下りていき、下からバンザイ! 綺麗な自然の中ではしゃいでます。

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配偶者はローマ劇場の観客席の上方でゆっくりと休んでいます。

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遺跡の中には春を待っていたように小さなかわいい草花が咲き乱れています。

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saraiはローマ劇場の奥まで進んで、そこから振り返ると、ローマ劇場の観客席の全貌が見渡せます。

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遺跡の周りは素敵な散歩道になっています。

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汗ばむような陽気の中、小鳥の鳴き声や教会の打ち鳴らす鐘の音を聞きながらそぞろ歩きます。

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古代遺跡は綺麗に整備されて、気持ちのよい空間が広がります。

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遺跡の奥のほうはそのまま緑の丘に続いていきます。ローマのフォロロマーノとは比較もできませんが、人も少なく、静かな自然に囲まれて、古代ローマ時代を偲ぶことができます。

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再び、ローマ劇場の上に戻ってきました。十分に古代遺跡を鑑賞しました。

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ところで、このローマ遺跡のなかにフィエーゾレ博物館Musei di Fiesoleがあり、過去の遺物が展示されており、一応、見てまわりますが、一番奥まで行くと、何故か、そこでは、ドイツの文豪へルマン・ヘッセの描いた水彩画の展示会をやっています。珍しいところで、珍しいものを鑑賞してしまいました。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さあ、街に戻りましょう。また、ドゥオーモ前の広場でバスに乗り、フィレンツェ中央駅Stazione Centrale前のバス停まで30分ほどです。
いったんホテル(駅の近く)に戻ります。今日は朝早くからの行動でしたから、まだ、午後1時過ぎです。黄色い外観が綺麗なホテル・アルバーニです。

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部屋に戻って、お目当てのシーフードが美味しいと評判のアルノ川河畔のレストランに夕食の予約を入れます。ヨーロッパのレストランは事前のテーブル予約が基本です。名前と人数と時間を伝えるだけなので、ちょっとした英語で十分通じます。フィエーゾレでは、ずい分、歩き回りまったので、ホテルの部屋で少し一息ついて、また元気よくフィレンツェの町の散策に出かけます。まだ、午後早い時間です。

フィレンツェには、グッチとフェラガモの本店があります。やはり無視は出来ませんよね。ブランドショップ通りに向かう途中で、カフェの有名店でパスタを頂いて、いざ出陣。ウフフ・・・買いました!

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買い物をすませ、さて夕食までの時間をどう過ごそうかと考えていると、saraiは少し具合が悪くなります。歩いているとお腹がシクシク痛みます。極端に歩みがのろくなります。困ったね。ウロウロしていても仕方がないので、配偶者の提案でいったんホテルに帰ることにします。といっても歩いて帰るわけにはいきません。近くにバス停があるので、バスを待つことしばし。バスはたいてい駅行きなので、こんなときは駅近くのホテルは便利。ホテルに戻り、少し横になります。痛みはひどくはないのですが、旅はまだ始まったばかり。大事をとって、レストランの予約をキャンセルして、ホテルで休息することにします。配偶者はいたって元気。で、ルームサービスで夕食を済ませることにします。ルームサービスのある立派なホテルでよかった!

明日からは、アッシジへの旅に出るので、早く寝ることにします。お休みなさい。



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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

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私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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