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サン・ジミニャーノの朝、チステルナ広場とドゥオーモ広場

2009年5月5日火曜日@サン・ジミニャーノ

今日は旅の5日目。サン・ジミニャーノSan Gimignanoの2日目です。

昨日はアッシジAssisiからの移動で長距離バスに乗り損ねるという大変なトラブルに見舞われましたが、今朝はまたまたぐっすり眠り、気持ちよくお目覚めです。サン・ジミニャーノで迎える初めての朝です。ホテルの部屋から見えるの空は少々雲はあるものの、美しい青空です。窓を開けて、朝の空気を入れ、小鳥の声を聞きながら、しばしベッドの上でまどろみます。それはそれは美しいトスカーナの緑の丘が広がる風景に穏やかな気分になります。

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今日は昼過ぎにはフィレンツェFirenzeに戻ろうというだけで特に予定はなし。ちょっとのんびり朝寝です。
それでも、8時過ぎには食堂へ。さほどに代わり映えのしないパン、ハム、チーズ等のメニューです。

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ヨーロッパは、どこも朝は火を使わないということらしいです。日本の、ご飯の炊ける匂いとお味噌汁の匂いで目が覚めるというのは、なんとも贅沢な気がします。日本のお母さんに感謝!です。それでも何か美味しそうなものを探すsaraiです。

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さすがイタリアは果物が充実しています。

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食堂は空いていて、ゆったりと朝食を摂れます。

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食堂の窓にはトスカーナの美しい風景が広がっています。

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窓からは“塔”も見えています。

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部屋に戻ってもまだ、窓からの眺めを楽しみます。サン・ジミニャーノの小さな町は緑に囲まれています。

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部屋を出る前に最後にトスカーナ平原の眺めに目をやります。

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荷物をまとめて、チェックアウトし、荷物をホテルに預けて、街歩きに出かけます。

サン・ジミニャーノは、塔の街と言われています。それぞれの家が塔の高さで競い合い、どんどん高い塔を造り、最盛時は70塔以上もあったそうで、今でもそのうち14塔ほど残っています。その塔の中に中世の雰囲気を漂わせる路が走っていますが、街全体が城壁に囲まれた小さな街で、昨日のアッシジよりもさらにコンパクトなものです。ゼッフィレッリが監督した映画「ブラザーサン・シスタームーン」は本来、アッシジが舞台の映画ですが、より中世の雰囲気が残っているということで、このサン・ジミニャーノでロケしたそうです。確かに落ち着いた雰囲気の街です。

ホテルがあるのは街の中心のチステルナ広場Piazza della Cisternaですが、隣のドゥオーモ広場Piazza del Duomoとつながっています。チステルナ広場の中央には古い石造りの井戸があり、そのあたりからはドゥオーモDuomo di San Gimignanoや塔のいくつかも見え、とてもいい雰囲気です。

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井戸の柱の隙間から、広場の前に建つ塔を覗いてみます。

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方向を変えて、覗き込むと、saraiの泊まった(蔦のからまった)ホテル ラ チステルナHotel la Cisternaも見えます。これは誰でも俄かカメラマンになれそうですね。

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広場では、どの方向を見ても必ず塔が見えます。

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この広場からはドゥオーモ広場Piazza del Duomoがつながっています。ドゥオーモ広場に抜けると、どっしりしていますが素朴な佇まいのドゥオーモDuomo di San Gimignanoが存在感を持って現れます。

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もちろん、この広場の周りにも塔が林立しています。

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ドゥオーモの左手には、市庁舎Plazzo Comunaleであるポポロ宮殿Palazzo Del Popoloと付属するトーレ・グロッサTorre Grossaがあります。このトーレ・グロッサは現存する塔の中で一番大きく54mの高さがあります。

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このあたりの位置関係を地図で確認しておきましょう。

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トーレ・グロッサに上るのは後回しにして、先に街の高台の城砦跡に登って、眺望を楽しむことにします。



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サン・ジミニャーノ、城砦からの美しい眺め

2009年5月5日火曜日@サン・ジミニャーノ/2回目

ドゥオーモ広場Piazza del Duomoは周りをドゥオーモDuomo di San Gimignano、数本の塔、ポポロ宮殿Palazzo Del Popoloに囲まれた重厚な広場でサン・ジミニャーノSan Gimignano観光の中心地ですが、まだ朝早いため、観光客もほとんど居ません。イタリア観光は朝が一番ですね。昨日のアッシジAssisiもそうでした。
さて、ドゥオーモ広場からドゥオーモの右側の道を抜けると、ドゥオーモの裏側に出られます。

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ドゥオーモの裏側に出ると、街の一番の高台にあるロッカの城砦跡Roccaに向かう道にぶつかります。道標に従って、左のほうに行きます。

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石塀に挟まれた路地を抜けて、進んでいきます。

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城砦跡に近づくとそこは緑の多い公園、ロッカ公園Parco di Roccaになっています。

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町はずれのロッカ公園からはサン・ジミニャーノの周りに広がる美しい緑の風景が眺められます。

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城砦跡は周りの城壁のみが残っていて、内部は草花の咲く公園のようになっています。城壁には、いくつかの出入り口が開いています。

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ここは地元のかたの憩いの場所でもあるらしく、小さな子供を連れたお年寄りも来ています。城壁の一部は登れる様になっており、展望台になっています。その城砦の展望台からはサン・ジミニャーノの街の塔の半分くらいと丘の上に建つサン・ジミニャーノのまわりの広大な緑のトスカーナ平原や丘陵が360度見渡すことができます。その場に居合わせた異国の人達と思わず、ベリー・ビューティフル!ベッラ・ビスタ!と感動を共有します。

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別の方に目を転ずると・・・

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街の方に目を向けると、街に建つ塔が7~8本見えますね。

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城壁に囲まれたロッカ公園を見下ろします。

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城砦内部の公園越しにサン・ジミニャーノの塔やトスカーナ平原も見渡せます。展望台の向かい側の城壁も見えますね。

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城砦内には美しい花が咲いています。麗しい5月ですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらく、この美しい眺めにうっとりしていましたが、そろそろ城砦の丘を下って、街のほうに戻ります。



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この記事へのコメント

1, ハルくんさん 2009/08/08 11:13
saraiさん、こんにちは。

いやー素晴らしい街並みですね。
僕はフランコ・ゼフィレッリの映画「ロミオとジュリエット」が大好きなのですが、まるでその舞台のようですね。
今にもロミオ達が登場しそうです。一度訪れてみたいなぁ。

2, saraiさん 2009/08/08 16:45
ハルくんさん、saraiです。コメントありがとうございます。
「ロミオとジュリエット」のロケ地は知りませんが、「ブラザーサン・シスタームーン」のロケ地はここなので、ゼッフィレッリもお気に入りだったのでしょうね。ともかく素晴らしいところです。saraiもこんな美しい場所はほかに知りません。
イタリア1のオススメです。是非、行ってみてください。
saraiとしてはここでしばらく暮らしてみたいと思うほどですよ。

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サン・ジミニャーノ、塔の上から素晴らしい眺望

2009年5月5日火曜日@サン・ジミニャーノ/3回目

サン・ジミニャーノSan Gimignanoのロッカの城砦跡Roccaからの美しい眺めを満喫し、また、このロッカ公園Parco di Roccaを下って、綺麗な石畳の坂道を歩いてドゥオーモDuomo di San Gimignanoのある広場に戻ります。

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すぐにドゥオーモ広場Piazza del Duomoが見えてきます。

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ドゥオーモ広場Piazza del Duomoのまわりには7本の塔が建っており、どんな方向でも塔が目にはいってきます。この2本の塔はサルヴィッチの双塔Torri dei Salvucciでその2つの塔の間にペッティーニの塔Torre Pettiniも見えています。

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で、今度は広場の前に立つ街一番の塔トーレ・グロッサTorre Grossaに登ります。広場から建物の階段を上ったところが受付になります。

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まずはチケットを買います。一人7.5ユーロです。

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ここのロビーで荷物をロッカーにしまい、身軽になって、塔に登ります。塔はもともと権威と富の象徴として建てられた非実用のものですから、中は空洞で上に登る階段はありません。今は観光用に少なくともこの塔には内部に鉄製の階段が作られていて、それをひたすら天辺まで登っていきます。54mの高さの塔です。ヒーヒー!! 

おーっ、素晴らしい!! 苦労して登った甲斐があり、素晴らしい眺望です。昨日のシエナの眺望も素晴らしかったのですが、ここの眺望はすぐ眼下の街の眺めと周りの平原・丘陵が一体化して、心が爽やかになる眺望です。
saraiはもう感動もので、ここの街だったら、住んでみたいともうウルウル大感動です。世界にこんな美しいところがあるんですね!
ともかく、色んな方向・角度でシャッターを切ります。どうぞ、この素晴らしい眺望を楽しんでくださいね。

真下に見えるチステルナ広場Piazza della Cisternaです。

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細長く続く小さなサン・ジミニャーノの町並みの先にはトスカーナ平原が広がります。手前に見える塔はクニャネージの塔Torre dei Cugnanesiです。その左にちらっと見えているのがカンパテッリの塔Torre Campatelliです。通りの先に見える小さな塔がフィチェレッリの塔Torre Ficherelliです。

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塔と緑の平原が一体化した絶景です。この塔はベッチの塔Torre dei Becciです。

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チステルナ広場に立つディアヴォロの塔Torre del Diavoloの向こうにカステッロCastello di San Gimignanoの大きな建物が見えています。

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ロニョーザの塔Torre Rognosaとその向こうの風景です。ロニョーザの塔の左に小さなキージの塔Torre Chigiの先端が見えています。

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ロニョーザの塔とディアヴォロの塔とカステッロの風景です。

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チステルナ広場の手前にはアルディンゲッリの双塔Torri degli Ardinghelli、奥にはディアヴォロの塔が見えています。

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サルヴィッチの双塔Torri dei Salvucciとその裏にペッティーニの塔Torre Pettini、右にはキージの塔Torre Chigiが見えています。

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参事会教会の鐘楼Campanile della Collegiataの向こうにはロッカの城砦跡(ロッカ公園)が見えています。

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最後にトスカーナの平原や丘陵の美しい風景を眺めます。

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しばらく、この美しい景色を見ながら、爽やかなトスカーナの5月の陽光のなかで幸福なひとときを過ごします。しばらく眺めを楽しんだ後、名残を残しつつ、塔を下ります。結局、トーレ・グロッサからは分かっただけでも11本の塔を見ることができました。トーレ・グロッサ自身を含めると、現存する14本の塔のうち、12本は見たことになります。ロッカ公園でも10本ほどは見えたので、ほとんどの塔は見たことになるでしょう。
これから街の散策に移ります。



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サン・ジミニャーノの街散策

2009年5月5日火曜日@サン・ジミニャーノ/4回目

サン・ジミニャーノSan Gimignanoのトーレ・グロッサTorre Grossaの塔の上からの眺めにすっかり魅了されました。やがて、塔を下りて、外に出ます。

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塔を下りたところから、上を見上げると、回廊越しに塔が見えます。参事会教会の鐘楼Campanile della Collegiataです。

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回廊を進み、見上げると、トーレ・グロッサが見えます。

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もう少し移動すると、トーレ・グロッサのほぼ全景が見えます。美しい風景です。

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回廊を下りて、また、ドゥオーモ広場のほうに向かいます。

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大きなアーチのトンネルの先にはドゥオーモDuomo di San Gimignanoの前の石段が見えてきます。

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ドゥオーモのファサード前の石段です。サルヴィッチの双塔Torri dei Salvucciとその右にペッティーニの塔Torre Pettiniが見えています。

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充足した気持ちで、街を散策します。ドゥオーモ広場からサン・マッテオ通りVia S. Matteoを北に進みます。通りの先にはペショリーニの塔の家Casa-torre Pescioliniが見えています。トーレ・グロッサの上からは見えなかった2つの塔のうちの一つです。

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石のアーチの先にペショリーニの塔の家が半分ほど見えています。

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通り沿いの鉄柵の中に綺麗なお庭があります。

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素敵な通り抜けのアーチの路地があります。

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とても気持ちのよい路が続く街です。
サン・ジミニャーノはとても小さな街なので、すぐに街の端のサンタゴスティーノ教会Chiesa di Sant'Agostinoにたどりつきます。教会の中庭に入ってみると、回廊で囲まれた美しい庭です。中央には古い石造りの井戸があります。

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井戸の周りには綺麗な花々が咲いています。

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これでほぼ街全体を見たことになります。南仏の鷲ノ巣村と同じようにとてもかわいい街ですね。通りの外れには、トラックに魚の陳列台を組み込んだ魚屋さんが来ています。内陸部の街でも、新鮮な魚が手に入るのですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、街をひととおり見て歩きましたが、saraiのこの街でのお目当てはもう一つ。この街の名産の白ワインのヴェルナッチャVernaccia di San Gimignanoです。トスカーナワインと言えば、赤ワインが有名ですが、このサン・ジミニャーノにだけは白ワインがあるんです。これからワイン屋さんに直行します。



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サン・ジミニャーノでお買い物、そして、お別れ

2009年5月5日火曜日@サン・ジミニャーノ/5回目

サン・ジミニャーノSan Gimignanoの散策で目をつけていたワイン屋さん(la fiaschetteria di boboli)に直行です。サン・ジミニャーノ名物の白ワインであるヴェルナッチャVernaccia di San Gimignanoは昨夜のディナーでも既に体験済で美味しいワインです。ワイン屋さんでは、試飲もさせてくれるので、saraiは迷わず、ヴェルナッチャの試飲を希望。この周辺はキャンティワインの産地なので、それも魅力ですが、キャンティは赤ワイン。白ワイン好きのsaraiはヴェルナッチャに惹かれて、この街に泊まることにしたくらいです。

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じっくりと試飲した結果、配偶者の意見も合わせて、2本購入。また、こんな重たいものをどうするんだよ!(自分へ)

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帰国後に飲んだ白ワイン、ヴェルナッチャのボトルから剥がしたラベルです。美味しかった!!

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この店はチーズやハムなども扱っています。

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パルミジャーノ・レッジャーノ(パルマ産の美味しいチーズ)みたいなチーズはあるかって、店のお姉さんに訊くと、即座にチーズの大きな塊を取り出し、少し、試食用にスライスしてくれます。食べてみて、2人とも納得の味です。パルミジャーノ・レッジャーノをさらにクリーミーにしたような味でとても美味しい。別のチーズも試食させてくれますが、やはり、最初のチーズが最高。カットして真空パックしてもらいます。値段を訊くととても安いのに驚き、思わず、最初の3パックにさらに5パック追加。お店のお姉さんも「えっ」と訊き返すほど、呆れています。結局、ほとんど、チーズの塊ひとつを全部買い込んでしまうことになります。
ますます、この街が気に入ります。この店では生ハムも置いてあり、別のお客さんがスライスしてもらっています。ずい分、生ハムもそそられるものもありますが、買い物していると切りがありませんね。
そうそう、このお店での買い物の前に、通りすがりのかばん屋さん(Cuoieria Fiorentina S.R.L.)にふらっとはいり、実はsaraiの皮のショルダーバックも購入済。結構、物価が安いんです。この皮のカバンは今でも毎日便利に使っています。

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街歩きは実に楽しいのですが、そろそろ、フィレンツェFirenzeに戻る頃合です。

ホテルにとってかえし、預けてあった荷物を受け取ります。

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配偶者は買い物したものをロビーの椅子でせっせと整理します。

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荷物の整理も終わり、ホテルを出て、バス停のあるポルタ・サン・ジョヴァンニPorta San Giovanniのほうに向かいます。
まず、チステルナ広場Piazza della Cisternaのタバッキでフィレンツェまでのバスチケットを購入しようとしたら、何と品切れ! 仕方がないので、途中でタバッキを見つけて購入しましょう。
こんなときに限って、タバッキが見つかりません。もう、ポルタ・サン・ジョバンニが近くに見えてきます。あー、やっと、タバッキがあった。それっとばかりに店に入ると、先客が並んでいます。いらいらしながら待って、ようやくチケットをゲット。

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不思議にチケットを入手したら、また、気持ちが落ち着いて(何のこっちゃ・・・)、またまた、近くにあったチョコレート屋さんに立ち寄って、買い物モード・・・

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美味しそうなものが多くて、色々と目移りします。

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本当はお昼前のバスに乗るつもりでしたが、あまりの街の居心地の良さに時を忘れ、もう次のバスは午後1時です。まだ、乗車まで少し時間があります。そういえば、まだ、お昼ご飯をいただいていません。どこかでせめてお茶でもしようとバス停の近くを見回すと、すぐそばにセルフ式ですが、小奇麗なカフェレストランがあります。ラ・タベルナ・デル・グランドゥカートLa Taverna del Granducatoというレストランです。中にはいると、お客も居なくてガランとしていますが、ショーケースには美味しそうなケーキがあります。

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つかの間のお茶をお店の前のテラス席で楽しみます。やはり、こんなところでも、本場のパンナコッタ、ティラミスは美味しい!!

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saraiはこの街では大変寛げます。

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結局、かなりの間、このテラス席に腰を落ち着けます。

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テラス席からは、街の城門ポルタ・サン・ジョヴァンニのあたりが見えています。

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お腹も落ちついたところで、再び、バス停、モンテマッジョ広場Piazzale Montemaggioへ。再度、バスの時間を確認します。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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バスは少し遅れてやってきます。バス乗車時に運転手さんにフィレンツェに直通かと訊くと、途中の街ポッジボンジPoggibonsiで乗り換えだとのこと。ちょっと不安ではありますが、ともかく乗り込みましょう。バスが少し走ると、ふいに後方にサン・ジミニャーノの街が遠くに小さく見えます。ほんの一瞬のことです。

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数秒後にはまったく見えなくなります。

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たった1日にもならない滞在でしたが、サン・ジミニャーノの町は深く心に刻み込まれました。が、もうバスからはまったく見えません。また、いつか来ることがあるのか・・・もしまた、来ることがあれば、この街の姿が見えた瞬間にきっと懐かしい思いにかられることは間違いありません。そんな素晴らしい街に出会えて、大変幸福でした。

バスは山道を一路、ポッジボンジに向かいます。

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色々なことがあった小旅行を終えて、フィレンツェに戻ろうとしています。



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フィレンツェに帰還し、美味しいジェラート

2009年5月5日火曜日@フィレンツェ/6回目

我が懐かしのサン・ジミニャーノSan Gimignanoからバスはひた走り、やがて、ポッジポンジPoggibonsiの駅前にバスが到着です。不安ながらもとりあえず下車。
しばらくすると、下車した乗り場にフィレンツェFireze行きのバスがやってきます。早速、乗り込みます。

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これで無事に乗り換えもうまくいき、乗り換え後のバスはすぐに高速道路にはいり、順調に走ります。
途中の景色はもうイタリア、イタリアです。ワイン畑や樹々の花が咲きほこり、飽きることがありません。運転席のすぐ後ろに乗りましたが、運転手は若く綺麗なお嬢さんで、ずっと、運転の間中、誰かと電話しており、日本との文化の違いを感じるところとなります。交通安全モラルとしてはダメでしょう。それでも、こちらのバスは乗るときは運転手にボン・ジョールノ、下りるときはアドヴェデールチで、コミュニケーションを図ります。もちろん、saraiも配偶者もすぐこの文化に融け込んだことは言うまでもありません。予定時刻通りにフィレンツェの駅前に到着し、アドヴェデールチ。
アッシジ~シエナ~サン・ジミニャーノ~フィレンツェの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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駅近くのホテル(ホテル・アルバーニHotel Albani Firenze)に再度チェックイン。ホテルのレセプションのスタッフはすぐに再チェックインの客だと分かったようです。預けてあった荷物も既に部屋に運び込まれていました。グラッチェ!!

お部屋で一服。
さあ、小旅行の荷物を部屋に置いて、身軽になって出かけましょう。
イタリアといえばジェラートです。これまで通りすがりのお店で食べたことはありますが、まだ一度もちゃんとお店を選んで食べたことがありません。というわけで、いつも行列の出来ているという有名店、ジェラテリーア カラベGelateria Carabèへ。あれっ、今日は全然行列ができていない!

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まあ、ラッキーということで早速店内へ。まず、カップかコーンでその大きさを選びます。我々2人は中くらいのコーンをまず選びます。

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1つのコーンにジェラート2種類が定番。ショーウィンドウには色鮮やかなジェラートが並び、選択に迷います。

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あれこれ迷った挙句に決定! シチリア風なので、ピスタチオは欠かせませんね。

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コーンには、そんなに入るのかしら?というほどジェラートをたっぷり入れてくれます。お店には小さなテーブルと椅子が2セットほどあり、たまたま空いていたので、そこに座り込んでペロリ・・・・美味しい!

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ものすごく甘いと思っていたのですが、予想外に甘さ控えめ。それでいてしっかりした深みのある味。さすが人気のお店ですね。(この「ジェラテリーア カラベ」はシチリア風ジェラートのお店で、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del Fioreからアカデミア美術館Galleria dell'Accademia di Firenzeに続く道「リカーソリ通りVia Ricasoli」の右側にあります。サンタ・マリア・デル・フィオーレから歩いて5分程度。)

さて次は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラCupola di Brunelleschiに登ってみようということで、大聖堂へ。一昨日は、ものすごい行列で登るのを断念したのですが、今日は平日のせいかそこそこの入り口渋滞という程度です。

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待っている間、クーポラを見上げるとやはり巨大です。これに登るのは大変そうですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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10分ほど待ってようやくチケット購入です。1人8ユーロ(千円くらい)払います。

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チケットを購入すると、いきなり登り階段です。これは、さっきのサン・ジミニャーノの塔登りとは比較にならない大変な登りです。サン・ジミニャーノのトーレ・グロッサは高さ54m、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラの高さは107mですから、倍ほどの高さです。途中、クーポラの内部の天井を周遊する通路に出ます。

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しばしの休憩で天井部分から大聖堂内部を見下ろすという体験をします。

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ジョルジョ・ヴァザーリの描いた天井画もえらく近くに見え、絵もくっきりと見えます。

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これから、さらにクーポラの屋上に登ります。



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フィレンツェ、クーポラからの絶景

2009年5月5日火曜日@フィレンツェ/7回目

フィレンツェFirezeのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del FioreのクーポラCupola di Brunelleschiを上っているところです。途中の内部の天蓋近くまで上り、一休み。ヴァザーリの天蓋フレスコ画『最後の審判』を間近に眺めます。

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ここからクーポラの屋上を目指して、さらに上に登ります。ここからは螺旋階段になり、目が回りそうです。遂に上からの光が見えてきます。最後に梯子のような急階段を登り、クーポラの屋上テラスに出ます。
やったね!! フィレンツェの街中がすべて眼下に見えます。それもその筈。このクーポラはフィレンツェで最も高い建物ですからね。クーポラの高さは107mです。八角形の大クーポラの内径は43mです。クーポラを作り上げたのはフィリッポ・ブルネレスキです。ブルネレスキは一応、当時世界最大のクーポラを完成させましたが、これですべてが完成していたわけではありません。クーポラ頭頂部にのせるランターン(明り取りの先端部)は未完で、完成するのはブルネレスキの死後で、27年の時を要し、1461年のことでした。

ともあれ、上り終えたクーポラ頭頂部から、眼下にはジョットの鐘楼Campanile di Giotto、その右に頭だけが見えるサン・ジョヴァンニ洗礼堂Battistero di San Giovanni、

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サン・ロレンツォ教会Basilica di San Lorenzo、その向こうにはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会Basilica di Santa Maria Novellaとサンタ・マリア・ノヴェッラ駅Stazione Santa Maria Novella、

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ヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchioとウフィツィ美術館Galleria degli Uffizi、右手のオルサンミケーレ教会Chiesa e Museo di Orsanmichele、アルノ川の先にはピッティ宮殿Palazzo Pitti、

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サンタ・クローチェ教会Basilica di Santa Croce di Firenze、その向こうの山の中腹にミケランジェロ広場Piazzale Michelangelo、その上にはサン ミニアート アル モンテ教会Abbazia di San Miniato al Monte、手前の右手にはバルジェロ美術館Museo Nazionale del Bargelloとバディア フィオレンティーナ教会Badia Fiorentina(ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズの4作目の小説『インフェルノ』の冒頭の場面で有名)、

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左端にサン・マルコ修道院Museo di San Marco、その右手前の小さなドームのアカデミア美術館Galleria dell'Accademia di Firenze、遠くに見えるフィエーゾレFiesoleの丘、


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・・・・・すべてが360度の視界で見渡せます。

クーポラ自体は屋根がこんなに急な傾斜で下に下って見えますね。ブルネレスキもよくこんなもの作りましたね。

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この眺望も凄い! この旅はまさに眺望シリーズのようです。フィエーゾレの丘から眺めたフィレンツェ、アッシジの街から見渡したウンブリア平原、シエナのドゥオーモ付属美術館屋上テラスから見たシエナの町並みとトスカーナ平原、サン・ジミニャーノでの数々の眺望。でも、ツカレタ・・・

フィレンツェの素晴らしい眺望を満喫した後、螺旋階段を下りて、また、クーポラの天蓋の下に出ます。もう一度、ヴァザーリの天蓋フレスコ画『最後の審判』を間近にじっくりと眺めます。ミケランジェロの最後の審判をずい分、研究したようです。物凄い数の人が描き込まれています。

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最後の審判を下すキリストの下には聖母子が描かれています。

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次は下から見るサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の姿も満喫しましょう。



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美しきサンタ・マリア・デル・フィオーレ

2009年5月5日火曜日@フィレンツェ/8回目

フィレンツェFirezeのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del FioreのクーポラCupola di Brunelleschiの頭頂部からの絶景を楽しみました。
クーポラからまた階段をぐるぐる下りて、地上に戻ります。今度はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂をまわりからゆっくりと眺めて鑑賞しましょう。何度見てもとても美しい聖堂です。ヨーロッパの教会は立派なものだらけですが、それでも、この大聖堂の美しさに比肩するものはないでしょう。
まずはクーポラです。これはクーポラの基部。

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上部を見上げると・・・ぎりぎり、頭頂部が見えます。

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これがクーポラの全景です。イタリアの青空の美しさも目に沁みます。

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サン・ジョヴァンニ洗礼堂です。

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壮麗なファサードです。このファサードは1876年から1887年にかけて、再建されたものです。

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ファサードの彫像群をじっくりと鑑賞します。

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ファサードのフレスコ画もじっくりと鑑賞します。

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ジョットの鐘楼Campanile di Giottoです。ジョット自身が制作したのは鐘楼の基底部分のみです。この写真で見えている部分はジョットの死後に作られたものです。ただ、全体の様式感はジョットの基底部分に合わせて、統一感のあるものです。高さは84.7mです。大聖堂のクーポラよりも20mほど低いですね。

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この素晴らしいフィレンツェともそろそろお別れです。最後の晩餐にしましょう。先日saraiの腹痛でキャンセルしたシーフードのお店、ゴールデン ビュー オープン バーGolden View Open Barをリターンマッチで再度予約してあります。

その前にアルノ川沿いをブラブラ辿ります。途中、オニサンティ教会Chiesa di San Salvatore in Ognissantiの前を通り、ちょっと入ります。ここにはボッティチェリのお墓があります。ここも、素晴らしい教会です。ところが、ボッティチェリのお墓がなかなか見つかりません。最後に入口近くの案内図に落書きのように手書きでお墓の位置が示してあるのに気が付いて、ようやく発見。床に小さな円形の飾りが描いてあるのがお墓です。それも隅っこ。おかしなことですが、つい手を合わせてしまいます。
その後、礼拝者席に腰掛けてパイプオルガンの響きに心癒される思いで、美しさにうっとりしていると、聖職者の夕べの祈りが始まります。僧侶が4名、尼僧が2名、オルガン奏者の尼僧の演奏で祈祷や合唱のお勤めです。しばし、その優しい響きに聴き入って、疲れも忘れます。
でも、時間です。そろそろ、レストランに向かいましょう。途中のアルノ川の眺めも美しいものです。
対岸に見えてるのはサン・フレディアノ教会Chiesa di San Frediano in Cestelloです。

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レストランのあるのは、ヴェッキオ橋Ponte Vecchioの袂です。そちらに向かいます。今、見えている橋はカッライア橋Ponte Alla Carraiaです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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フィレンツェ最後のディナーに向かいます。



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フィレンツェ、アルノ川沿いのシーフードレストラン

2009年5月5日火曜日@フィレンツェ/9回目

オニサンティ教会Chiesa di San Salvatore in Ognissantiから、夕景の美しいアルノ川に沿って歩き、予約したレストラン、ゴールデン ビュー オープン バーGolden View Open Barに予約時間きっかりに到着。レストランではもちろんリバーサイドの席が用意されていました(正確に言えば、予約の電話でリバーサイドの席の希望を伝えるのを忘れていましたが、予約客なので、唯一空いていたリバーサイドの席を確保してもらいました)。流れる川を見ているとクルージングしているような気分になります。
まずはウェルカム・スパークリングワイン。

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ヴェッキオ橋Ponte Vecchioも近くによく見えます。眺めが最高!

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アルノ川の対岸には、ウフィツィ美術館Galleria degli Uffiziからヴェッキオ橋に繋がるヴァザーリの回廊Vasari Corridorが見えます。

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さて、オーダーした白ワインが注がれ、蝋燭に灯も点ります。

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丁度、横の席の客が早くも引き上げたので、店内の様子をパチリ。

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さてさて、このレストランはシーフードを食べさせてくれることで有名なお店なので、是非ともそれなりのものを選ばなくっちゃね。メニューとにらっめこをして・・・シーフードのスープ、スモークしたカジキのカルパッチョ、シーフードスパゲッティ、お魚(かれい)のソテー。そして、白ワイン。なかなか良い選択でしょ!
なかなか気の利いてるお店で、シェアーするのか?と訊くので、そうだというと、スープやスパゲッティは、二人のお皿に分けて持ってきてくれます。
スープは、文句のつけようがありません。スープといっても日本のイメージとは違います。えび、たこ、いか、あさり、ムール貝などなどの魚介をたっぷり盛り付けて、それらから出た濃厚なスープがちょっぴり入ってると感じで、それはもう美味です。

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カジキのカルパッチョは、カジキを燻製にした塩味がちょっときつく、今一と配偶者。でも、saraiは結構お好みの味です。

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シーフードスパゲッティは、スープと同様の魚介の他に手長えびも入っていて、スパゲティの茹で方といいこれも文句なし。麺が見えないくらい、シーフードがいっぱいですね。

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お魚のソテーも美味。ただし、何の魚なのか未だに不明。さっぱりした白身の身のしっかりした魚です(後で調べたら「かれい」でした)。一緒にソテーされたっぷり添えられてたチェリートマトが甘くてとっても美味しかったと配偶者。このトマトの利用法は我が家のメニューに採用しようと配偶者は思ったみたいですが、saraiは拒否。saraiは大きなトマトが好きなんです。

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食事が終わる頃にはお店はお客さんで一杯。待ち行列が出来ています。それも当然の美味しいお店です。

お店を出ると、もう外は真っ暗。ライトアップでも楽しみながら、ホテルに戻りましょう。



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フィレンツェの壮麗な夜景

2009年5月5日火曜日@フィレンツェ/10回目

アルノ川の流れを眺めながら、美味しいシーフードをいただきました。清算を済ませ、店を出ると、すっかり夜も更けています。
店を後にして、ヴェッキオ橋Ponte Vecchioを渡ります。この橋から眺める夜のアルノ川もとってもロマンチック!

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橋の中ほどには、宵闇の中に彫金師・彫刻家のベンヴィヌート・チェッリーニの胸像が浮かび上がっています。この名前を聞くと、音楽ファンはベルリオーズの序曲「ベンヴィヌート・チェッリーニ」のあの歯切れのよい曲を思い出しますね。

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シニョリーア広場Piazza della Signoriaもライトアップされています。
何だか、黒々と不気味な印象のヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchioです。

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おなじみのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del Fioreも先程の青空に映えていた姿とはずい分、違って見えます。

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ファサードもお昼よりもかえって壮麗に見えますね。

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これらのフィレンツェを象徴するものに別れを告げながらブラブラとホテルに戻ります。
我がホテルも明るく闇に浮かび上がっていました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ふーっ・・・今日は長い1日だった!

いよいよ、明日はウィーンです。



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ウィーン着、果たして、オペラのチケットは?

2009年5月6日水曜日@フィレンツェ~ウィーン

今日は旅の6日目。フィレンツェFirezeの通算5日目です。

今日はミュンヘンMünchen経由でウィーンWienに向かいます。今日でイタリアともお別れです。

6時前に起床、そのままタクシーでフィレンツェ空港に向かいます。
手続きも簡単に終わり、出発を待ちます。来たときと同じくミュンヘン経由・・・ということは、やはりプロペラ機です。二度目ともなると驚きもなし。慣れとは怖いものですね。
これがミュンヘンまでの搭乗券。

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アルプス越えの飛行です。
今度は朝のアルプスが間近に見えます。

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アルプスの上の飛行は続きます。

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窓際好きの配偶者は窓に張り付いて、写真を撮りまくっています。

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やがて、あまり高高度を飛べないプロペラ機はアルプスの峰に間近に迫ります。大迫力です。

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しばらくすると、アルプスは雲で覆われていきます。

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そうこうしているうちに、ミュンヘンに到着。ミュンヘン空港も5日前にも通過してるので、目新しいこともありません。そうそう、ウィーンはキッチン付きのアパートなので、缶詰のソーセージでも買って行きましょう。普通のも、白いのも缶詰で販売されています。しかも格安!
これがウィーンまでの搭乗券。

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ウィーン行のジェット機に乗り込んで、出発です。窓の外には、フィレンツェから乗ってきたのと同じような小型機が見えています。ただし、これはジェット機。

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順調にウィーン到着です。これでウィーンも6回目の訪問。天候は・・・怪しい。晴れ間もあるけど、時々さぁ~っと雨が降ります。ま、傘をさすほどではないのですが。
空港でとりあえず、ウィーンカードを2枚購入。

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これでウィーンにいる3日間は公共交通機関は乗り放題です。ウィーンカードの裏は72時間チケットになっています。

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いちいち、トラムや地下鉄のチケットを買うのは面倒ですからね。でも、署名と日付記入は忘れてはなりません。とはいえ、まずは購入したウィーンカードは活用せずに、とりあえずは楽をして、タクシーでホテルへ直行(※この後は基本的に公共交通機関を利用するようになりますが、この頃はまだ贅沢をしていましたね。)。
今回泊まるホテルは、一昨年泊まるはずだったホテルですが、そのときはオーバーブッキングで、同じ系列の別のホテル(もっと高級なホテルでしたが・・・)に変更になってしまったので、そのホテルへリベンジします。というわけで、まだまだ記憶にあるホテルに到着です。(ホテルはホテル・レヴァンテ・ロードンThe Levante Laudon Hotelです。今回はアップルワールドさんで割安な予約ができました。ありがとうございました。)
可愛いお姉さんとチェックインの手続きをします。

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すると、お姉さんから、そうそうあなたへの手紙が届いてるわよと封筒を渡されます。saraiは思わずニッコリ! 急いで封を開け中身を確認すると、明日のオペラのチケットが入っています。

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正規のルートで明日のチケット(アンナ・ネトレプコが歌う《椿姫》)が入手できなかったので、プレミア付きの高価なチケットをチケット屋さん(といってもオランダにある、世界中のチケットを扱っているところ)に発注しており、入手できたら、ウィーンのホテルにFEDEXで急送してくれることになっていました。一種の賭けみたいなものでした。もし、チケットが入手できなかったら、saraiの旅の楽しさは半減していたことでしょう。これで一安心です。レセプションのお姉さんにも、中身のチケットを見せて、一緒に盛り上がります。

さらにチェックインの手続きをしていると、レセプションに何かが届きます。

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何だと思います?《お寿司》ですっ!寿司の出前だったのです。びっくりですねぇ。ところで、我々も出前してもらえるかしら?と訊いたら、もちろん出来るから必要なときは言ってねとのこと。皆で大笑いです。

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ちなみに、後で歩いていると、ホテルの近くに、回転寿司屋がありました。恐るべし!ウィーンの寿司文化です。
チェックインを終え、部屋に行くとまだ掃除中。10分待ってねということで、ロビーで待っていると、コーヒーを入れてくれます。なかなか美味しいコーヒーです。なかなかサービスがいいですね。

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しばらくロビーで待っています。

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やっと部屋の準備ができたとのことで、お部屋に荷物を置いてすぐに出かけます。だって、今日はまだ1度もまともに食事を食べてないんです。朝食なしでフィレンツェのホテルを出発。ずっと飛行機での移動でした。近頃は、経費節減なのか、飛行機の中ではお菓子と飲み物程度のサービスしかないんです。もう2時過ぎです。そして今夜はオペラですから、まともに夕食を食べる時間もない筈です。で、これまでまだ行った事のないウィーン料理の超有名店に地下鉄を乗り継いで向かいます。歴史のあるお店ですから、古くはモーツァルト、ベートーヴェンも通ったお店です。
地下鉄Uバーンに乗る前に72H乗り放題チケットに日付・時刻の打刻をしておきます。

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これから、ウィーン料理店での昼食兼夕食です。



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ランチは有名ウィーン料理店で

2009年5月6日水曜日@ウィーン/2回目

ホテルにチェックイン後、まずはお昼ご飯ということで、ウィーン料理を食べに出ます。お目当てのウィーン料理屋さん(グリーヒェンバイスルGriechenbeisl)はラートハウス駅Rathausから地下鉄U2に乗り、カールスプラッツ駅Karlsplatzで地下鉄U1に乗り継いで、シュヴェーデンプラッツ駅Schwedenplatzまで行き、そこから歩いてすぐのところです。若干、場所は分りにくいのですが、何とか見つけます。

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入口もここでいいのかという感じで、分かりにくいです。

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入ってみると、もう昼時を過ぎたあたりなので、空いています。でも、このときはまだ何組かの先客はいます。

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まずはメニューをお願いすると、さすがにここは日の丸印のメニューが出てきます。ワーイ!日本語だ。日本人の客が多いらしく、日本語のパンフレットもおいてあります。

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配偶者はおとといあたりから、お汁っ気のあるものが食べたいと騒いでいました。日本なら、なんでもあるのにね。で、メニューを見るとまず目に飛び込んできたのが、季節の料理、シュパーゲル(白アスパラガス)です。この季節はいつもシュパーゲルは見逃せません。だって、日本のものとはそもそも太さ・やわらかさが違います。ということで、まずはシュパーゲルのクリームスープ、もちろん2人前、それから、ウィーン料理でウィーナー・シュニッツェル(仔牛のカツレツ)、ターフェルシュピッツ(牛肉のスープで煮あげたものをスピナッチソース、タルタルソース、ホースラディッシュソースの3種のソースをお好みでかけていただきます)を注文。
まずはパンが運ばれてきます。これは注文しなくても付いてきます。

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シュパーゲルのクリームスープは感動ものです。

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美味しいクリームスープをいただいたところで、saraiがそわそわし、おもむろに言い出します・・・。シュパーゲルそのものを食べたい!で、追加注文。出てきたのは、それはそれはぶっといシュパーゲルのオランデーズソース掛け。もちろん筋なんてありませんよ。でも、シャキシャキです。満足!

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この店は量が多いので、これでも満腹なのですが、もちろんメインの肉料理も完食です。お店の人が、よく食べたね!と驚いてました。かなりの量はsaraiが食べまくりました。もう、今や、お腹は絶好調!
ウィーナー・シュニッツェルです。

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ターフェルシュピッツです。

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もちろん、3種類のソースが付いてきます。

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食べ終わって、帰る頃には、もうお店もがらがら。

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ところで、この店には歴史に残る有名人が壁や天井にサインした部屋があるんです。もうお店も空いていることですし、帰りに、店の担当のおじさんにその部屋、マーク・トゥエインの間を見せてくれないかとお願いすると、気持ちよく案内してくれます。案内役は若い男の子。モーツァルト、ベートーベン、ヨハン・シュトラウス、ワーグナー、シーレ、ジョニー・キャッシュ、マーク・トゥエイン、ビスマルク、・・・・等々、多士済々です。一つ一つ、丁寧にながい棒で指し示しながら説明してくれます。ついでにsaraiがふと思いついて、シューベルトはどれだいって訊くと、その若い子は困ったような顔して、一生懸命、探しますが、見つかりません。彼がこの店を愛用していたことは有名なのにね! まだまだ、勉強が必要だよっ! ともあれ、ダンケ・シェーン!

ところで、このお店はドナウ運河近くにあります。店を出て、まわりの様子を見ながら、配偶者と顔を見合わせて、「ねっ・・・」。そうです。このレストラン、グリーフェンバイスルは初めてのお店ではありませんでした。1992年ですから、遡ること、17年前になりますが、その頃利用していたオペラツアーで案内されたお店でした。おぼろげな記憶が蘇ってきます。自分で選んで行ったお店は忘れませんが、人に連れて行ってもらったところはどうしても記憶が希薄になりますね。
ともあれ、まあいいでしょう。美味しかったし、気持ちは初めてのお店だったしね。
このお店の場所を地図で確認しておきましょう。

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この後、少し、街をぶらつき、いよいよこの旅で最初のオペラ(実際はオペレッタ)に出かけます。



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この記事へのコメント

1, APPLE STAFFさん 2009/09/01 10:16
こんにちは。
ウィーン料理は初めて見ました。お写真を見て食べてみたくなりました。上品なお料理に見えますが、結構ボリュームありそうですね。お店もかわいらしいくてステキですね。

2, saraiさん 2009/09/01 11:16
コメント、ありがとうございます。
ウィーン料理はハプスブルグ家のお膝元で醸成された料理ですから、近隣のドイツ料理などと比べると格段に上品です。ですが、それなりにボリュームはありますよ。同行者とシェアして食べることをお勧めします。お店は上品でありながら親しみやすく、お店の人もとっても親切でにこやかです。価格はそこそこってところです(安くはないが、そんなに高額ってわけでもありません)。
また、ホテル・ザッハーでのウィーン料理のランチもアップしますので、写真だけですが、ウィーン料理を満喫してくださいね。

3, APPLE STAFFさん 2009/09/01 18:55
興味深いウィーンのお話ありがとうございます。
ホテル・ザッハーのランチブログも楽しみにしてます。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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