有名料理店のグリーヒェンバイスルGriechenbeislでのウィーン料理の美味しいランチも終えました。ここから、ぶらぶらとウィーンWienの中心街のほうに向かいます。
ローテントゥルム通りRotenturmstraßeを歩き、街のシンボル、聖シュテファン大聖堂Stephansdomにやってきます。いつもはケルントナー通りを歩いてくるので、この方向から来るのは初めてです。大聖堂の横には、フィアカー(観光馬車)がずらり。これを横目にみながら、目抜き通りのケルントナー通りKärntner Straßeにはいります。
げっ!!なんと、全面的に道路の舗装工事中。石畳が痛みやすく、歩きづらいので、舗装中のようです。しばらく来ないうちにウィーンもどんどん変わります。
シュターツオーパWiener Staatsoper(ウィーン国立歌劇場)の近くまで来たところで、予約済のオペラチケットの発行をしてもらうために、ウィーン劇場連盟のチケットオフィスKassenhalle der Bundestheaterへ立ち寄ります。無事、チケット発行も終わり、ついでにシュターツオーパ横にあるアルカディアArcadia Opera Shop(音楽用品店)に入ります。ウィーンに行くと、いつも覗いている店で、シュターツオーパのポスターを買ったりしています。今日も明日の公演(アンナ・ネトレプコの《椿姫》)のポスターを買おうと思って寄ってみたんですが、明日にならないと品物がないとのことで出直しです。
ということでカールスプラッツ駅Karlsplatzから地下鉄U2に乗って、ホテルに戻ります。初めてのホテルなので、恥ずかしながら、ちょっと、道を間違ったりしましたが・・・(恥)。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

ホテルに戻って、まだ、今夜のオペレッタまで少し時間があるので、ネットの接続をします。その間、配偶者は部屋の写真を撮っています。一応、アパート形式のデザインホテルで、スイートの部屋でなかなかオシャレです。
まずはベッドルーム。ドアがついていて、リビング&キッチンとは分れています。

リビングの一角にはキッチンがあります。

そして、リビング。saraiがデスクでネットしています。

バスルームです。ちゃんとバスタブがあります。

saraiのネット接続のほうは、最初、LANコンセントがあったので、ラッキーと思いましたが、結局はつながらず。それではと、無線LANもあるようなので、チャレンジ。すると、すぐに接続成功! もちろん、無料です。これまでの電話モデム経由に比べると、無茶苦茶アクセス速度が速くて便利。そういう時代になったんですね。
HPを見たり、メールしたりしていると、配偶者から、もう時間だよという鋭い指摘。そうです。オペレッタの開演まで、もう1時間もありません。そこで、急いで支度して、ホテルを飛び出ます。
外は少し雨がぽつぽつですが、傘をさすほどのことはなし。急ぎ、トラムの停留所を目指します。あと少しというところで乗るはずの5番のトラムがやってくるのが見えます。これはいかんと一つ先の停留所、ランゲガッセLange Gasseに向けてダッシュ。丁度、停留所に着いたところで、トラムも同時に到着。何とか間に合います。
トラムはほんの10分足らずで目的の停留所、シュピタールガッセSpitalgasseに到着。そこからは今日のオペレッタの会場のフォルクスオーパVolksoper Wienまでに歩いて5分ちょっと。このフォルクスオーパに行くのは今度で2度目ですが、近くに行くと、懐かしい姿が見えてきます。

結局、開演20分前くらいには到着できました。劇場スタッフに案内されて、席に着き、プログラムも購入。

チケットは先ほど、劇場連盟のチケットオフィスで受け取ったものです。

このフォルクスオーパはオペレッタの世界的なメッカで、今夜もレハールのオペレッタ「微笑みの国」を鑑賞します。この題名の意味は中国のことです。悲しいときも常に微笑を絶やさない国だというヨーロッパ人のイメージのようですね。題名のとおり、ウィーンから始まった話が中国に移っていき、悲恋ではありますが、ハッピーエンド的に終わります。
世界最高のオペラハウスのシュターツオーパに比べると、こちらは庶民のオペラハウス。気楽に楽しむところです。ただ、今朝の早起きが祟って、2人とも眠くて堪らなかったのですが、オペレッタ自体は実に楽しい演出でした。
ところで、このフォルクスオーパの中の様子を少し、紹介しましょう。
まずは、ステージ、ピット、観客席です。

観客席は平土間とまわりの横手と後方の2階から上の席からなっています。

その後方です。シュターツオーパには、ここにロイヤルボックスがありますが、ここは庶民向け。そんなものはありません。

オーケストラピットです。丁度、誰もいませんね。

今日のオペレッタ《微笑みの国》のキャストを確認しておきましょう。
指揮:エリザベート・アトル 演出:ベヴァリー・ブランケンシップ
ウィーンフォルクスオーパー管弦楽団
リーザ(リヒテンフェルス伯爵令嬢):ウルスラ・プフィツナー
グスタフ伯爵:ダニエル・シュムッツハルト
スー・チョン王子:ミヒャエル・エンデ
ミー:ルネ・シュッテングルーバー
リーザ役のソプラノのウルスラ・プフィツナーは大柄で声もよく出ていました。ミー役のルネ・シュッテングルーバーはもうけ役ですが、なかなかの好演。十分に楽しめました。予習したのは2001年のメルビッシュ音楽祭の公演です。やはり、レハールの美しいメロディーが最高ですね。
終演後、外に出るともちろん真っ暗。また、トラムに乗って、無事、ホテルに帰着。でも、眠くて眠くて、風呂にもはいらずバタンキュウです。とはいえ、ミュンヘン空港調達の缶詰ソーセージとスパークリングワインなどで軽く夜食はいただきました(笑)。

というのが、今日の顛末です。
明日は美術館に出かけましょう。
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