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ウィーンのカフェ、お気に入りのトップ決定!

2009年5月8日金曜日@ウィーン/6回目

ドナウ運河クルーズを終えて、シュヴェーデンプラッツSchwedenplatzに立ちます。ここには一昨日、ウィーン料理店、グリーヒェンバイスルGriechenbeislでランチをいただくために来たばかりです。運河前の広場から、グリーフェンバイスルに続く路地、ハフナーシュタイクHafnersteigを眺めます。路地奥の階段沿いにグリーフェンバイスルがあります。

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この後はカフェ巡りです。
ウィーンWienの旧市街の中心地のケルントナー通りKärntner Straßeにある有名店ハイナーK.u.K. Café-Konditorei L. Heinerの本店に行ってみます。1階がお菓子屋さんで2階がカフェです。2階にあがります。窓からはケルントナー通りが見えています。

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ショーケースには、美味しそうなケーキが並んでいます。

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軽食(サラダとか)も並んでいます。

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ケーキとコーヒーを注文。ここでもsaraiはしつこくアプフェルシュトゥルーデルを頼みます。今回は配偶者の助言でしっかり、熱くしてねとウェートレスのおばさんに注文。ついでにホイップクリーム添えにしてもらいます。ドイツやオーストリアでは、ケーキを注文するときにミット・シュラークと言えば、ホイップクリーム添えにしてもらえます。

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配偶者は、モカクラプフェン(コーヒー味の軟らかいクリームが乗ったケーキ)を注文。

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いずれもものすごーく美味しい! sarai&配偶者の間で、ウィーンで一番のカフェという評価が出ました。お店の雰囲気もいいしね・・・

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カフェに満足して、ケルントナー通りをぶらぶらして、シュターツオーパーWiener Staatsoper前に出ます。

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この後は最後のオペレッタです。このシュターツオーパーではなく、フォルクスオーパーVolksoperに行きます。



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この記事へのコメント

1, ちあきさん 2009/10/02 22:10
初めまして♪ 
L.Heinerのケーキ 美味しそうですね!!
私もいつかウィーンに行ったら「カフェ巡り」をしたいと夢見て
たくさんの方のブログを拝見して研究(?!)しておりました
f^^;。
で、HeinerのApfelstrudelも食べた~いと思っていたんですが
saraiさんのブログを拝見してますます食べたくなりました(^^)。支店のWollzeile店の方に行きたいと思っていましたが
ケルントナー通り店も素敵ですね☆。
実は・・・来年の3月に小二の娘と夢の「ウィーン」に行くことになったんですぅ!!!(T_T)。←嬉し涙
だから絶対絶対Heinerに行きます!!二店とも(笑)。
それではまた続きも楽しみに読ませていただきますね(*^^*)。

では♪

2, saraiさん 2009/10/02 22:36
ちあきさん、コメントありがとうございます。
ウィーンで娘さんと夢の街「ウィーン」、楽しみですね。
ケルントナー通りは今、路面工事中でハイナーの前も実はひどい状態ですが、御覧の通り、店の中は明るくて、とても雰囲気いいですよ。ウェートレスも若い子はいませんが、ベテラン(笑い)ぞろいだし。
最後にデーメルも登場しますので、楽しんでくださいね。
saraiの来年のウィーンは7月になりました。支店のWollzeile店にも行ってみようかな・・・

  3, ちあきさん 2009/10/02 22:54
saraiさん、早速!のお返事ありがとうございます(笑)。
Wollzeile店は穴場でそんなに混んでいないので、落ち着けるみたいですよ(^^)。こちらも親切な年配のウェートレスさんがいらっしゃるようです(笑)。
Demelも行きたいのでブログの続きが楽しみです♪。
私がDemelで絶対食べたいケーキはSachertorteではなく^^;、Oberscremeschnitteなんです。かなり美味しいらしいですよ~♪。
他にはTirolerhofの これまた有名なApfelstrudelではなく(^^;、Mohr im Hemdです。これもすごーく美味しいみたいですよ。

思いっきり「花より団子」の私ですがf^^;、娘が楽しみにしているプラーターにも行く予定です(^^)。
それではまた♪

4, saraiさん 2009/10/03 09:57
ちあきさん、おはようございます。
ウィーン通?を自任しているsaraiより、無茶苦茶、ウィーンに詳しいですね。
でも、デーメルのザッハートルテはホテルザッハーよりも美味しく、毎回、食べてます。是非、これも食してください。もちろん、ミット・シュラークで(笑)。
チロラーホフも今回行こうとして店の前まで行きましたが、あれっ、これってこの前に来た店だったねと配偶者と顔を見合わせて、パスしましたが、いいカフェですね。
前にアプフェルシュトゥルーデルを食べたときはつめたかった記憶があります。あったかくしてねと言わないとだめですね。

プラーターはいいですね。十分、時間をとって、広い園地を楽しんでください(ミニ列車で1周とか)。saraiはあの観覧車に乗りに2度ほど行っただけであまり全体をまわっていません。だって、子供連れじゃないですからね。

それではまた、お越しをお待ちしていますね。

5, ちあきさん 2010/04/01 20:25
ご無沙汰しております。昨日「ウィーン」から帰ってきました。「L.Heiner」には2店とも行きましたが、私は「Wollzeile店」の方が良かったです。こじんまりして落ち着いているし、対応してくれた若くて綺麗な店員さん(おばさんではありませんでした(笑))の感じがとっても良かったからです。私もApfelstrudel mit schlagを食べました♪。すごーく美味しかったです。Trueffeltorteも大変美味しかったですよ(^^)。saraiさんは「Grimm」というパン屋さんの名店をご存知でしょうか?。ここのApfelstrudelも絶品でした♪。レーズンと少しのナッツがアクセントになっているし、ずっしりしていて甘味控えめで本当に美味しかったです。7月に行かれた時によかったら召し上がってみてくださいね(^0^)。ウィーンにはぜひ!また「再訪」してみたいです。
それでは(^^)/。

6, saraiさん 2010/04/01 20:58
おかえりなさい!

ウィーンでは、すっかり楽しまれたようですね。それに、よく食べた!?

Grimmの情報、ありがとうございます。是非、行きたいですね。結構、ウィーンには長く滞在しますが、スケジュールを詰め込んでいるので、空き時間がまだ見えていません。これから、カフェの検討もするので、その先頭に置きましょう。でも、ハイナーのヴォルツァイレ店も魅力的ですね。若くて綺麗な店員さんでしょう・・・・

デーメルとか、ほかのカフェにも行かれましたか?
やはり、ハイナーが最高でしたか?

また、コメントをお寄せくださいね。

  7, ちあきさん 2010/04/02 14:01
カフェには8回行きました。夕食やお茶だけに利用した店も含めてです。   「DEMEL」のSchwarzwaelderkirschtorteは持ち帰りにして食べました。しっとり軽いケーキ♪でパクパク・・・あっという間にお腹の中へf^^;。
「Oberlaa」は混みそうなケルントナー店はやめて 美術史博物館近くの店に行きました。席があまり良くなかったので落ち着きませんでしたが、ケーキは評判どおり甘さ控えめで美味しかったです♪。ちなみにハウストルテのKurbadtorteとCremeschnitteを食べました。  私の中での1番はやっぱり「L.Heiner」Wollzeile店です!!(^0^)。
「Grimm」はGoesser Bierklinik近くのKurrentgasseという狭い路地にありますよ(^^)。

8, saraiさん 2010/04/02 22:20
ちあきさん、saraiです。

再度のコメント、ありがとうございます。

ずい分、精力的なカフェ巡りでしたね。
やっぱり、ハイナーが一番でしたか。
Wollzeile店へ行くのは必須かも・・・・
Grimmの詳細情報もありがとうございます。

また、ウィーンの楽しみが増えました♪

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やはり、ウィーンのオペレッタは滅茶苦茶楽しい!!

2009年5月8日金曜日@ウィーン/7回目

カフェ・ハイナーでの美味しいケーキに満足したところで、そろそろ、ホテルに戻ってオペレッタに備えましょう。
夕食は食べる時間がないので、カールスプラッツKarlsplatzの地下街のお店でお寿司を買います。そして、配偶者は、やはり近くにあったお花屋さんで押し花用のお花を購入。何か珍しいお花はないかといつも気にかけているのですが、本当に何処に行っても日本と同じお花しかないようです。購入した花も日本にもありそうですが、記念に押して帰ることにしたとのこと。最後に、朝立ち寄ったスーパーに回り道して、そこでばら撒きお土産用塩を購入して、ホテルにたどり着きます。ふーっ・・・

ホテルでしばしの仮眠を取って、いよいよ最後のオペレッタ、レハールの名作「メリー・ウィドウ」に出かけます。今日はフォルクスオーパVolksoperです。また、一昨日と同じ経路でトラムですぐに到着です。

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今日は時間的に余裕があるので、建物の前で写真を撮ったりして、フォルクスオーパーあたりの様子を楽しみます。

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開演30分前になり、ホール内に入ります。オーケストラピットの前に立ちます。

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これが今日のチケット。

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ホールの中は、一昨日とうってかわり、今日は着飾った人達で満席。金曜の夜で人気演目だからと思いましたが、それだけではなくて、オペレッタの名物指揮者ルドルフ・ビーブルの80歳の誕生日を記念したオペレッタ公演です(4日前の5月4日に誕生日を迎えたようです)。観客席には、有名なオペレッタ歌手の顔も見えます。思わず、ハラルド・セラフィンさんと目と目が合い、彼がsaraiを怪訝な顔で見返します。こちらはセラフィンさんのことをよく知っていても、彼はこちらをまったく知らないのですから、当然ですね。いや、恥ずかしい。それとも近寄って、ファンですとでも言ったほうがよかったかな。

まもなく開演しました。ビーブルの手馴れた指揮の下、ウィーン文化の果実であるオペレッタが粋に楽しく演奏されます。昨日の素晴らしい「椿姫」とはまったく別物ですが、楽しいのなんの、終始、笑顔で聴き入るsaraiです。
途中の休憩時間は2階のバルコニーでドリンク休憩。

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このバルコニーは正面玄関の上にありますが、ここからは向かいの外の様子もよく見えます。

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向かいのカフェにはフォルクスオーパン・カフェと看板があり、休憩中の観客がドリンクを楽しんでいるようです。それもいいかも。次回、要検討。

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休憩後の演奏も好調。オペレッタにつきもののフレンチカンカンのリフレイン(拍手・喝采で繰り返してのパフォーマンスがあります)では、のりにのります。もちろん、終演後のカーテンコールでは、指揮者の誕生日を祝うセレモニーもあって、満場総立ちでのお祝いになり、この記念すべき公演に偶然立ち会えたことで幸福な気持ちになります。

今日のオペレッタ《メリー・ウィドウ》のキャストを確認しておきましょう。

 指揮:ルドルフ・ビーブル  演出:ダニエル・ドール
 ウィーンフォルクスオーパー管弦楽団

 ミルコ・ツェータ男爵:シャンドール・ネメット
 ハンナ・グラヴァリ:ウルスラ・プフィツナー
 ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:ディートマール・ケルシュバウム
 ヴァランシェンヌ:ルネ・シュッテングルーバー
 ニェグシュ:ロベルト・マイヤー
 カミーユ・ド・ロション:セバスティアン・ラインターラー

これが今日のプログラム。

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プログラムに挟み込まれているキャスト表にルドルフ・ビーブルさんの80歳誕生日の記念公演であることが記されています(赤い下線)。

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うきうき気分でホテルに帰ります。

いよいよ明日は帰国の途につきます。



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ウィーンは美術の宝庫、クリムト、フェルメール、そしてクラナッハ

2009年5月9日土曜日@ウィーン

今日は旅の9日目。ウィーンWienの4日目です。今日は旅の最終日。お昼過ぎの飛行機で帰国の途につきます。

あらっ、曇ってます。こんなお天気は、そろそろ帰らなくっちゃねという気分にさせてくれます。
そう、もう帰りましょう。充分楽しみましたものね。

でも、saraiのしつっこい性格では、まだまだこれから!です。とりあえず、急いで朝食をいただきます。

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最後に市立歴史博物館Historisches Museum der Stadt Wien(旧称、現在はウィーン・ミュージアム カールスプラッツWien Museum Karlsplatzというようです)でクリムトを、美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienでフェルメールを見たいということで、急いでチェックアウトをして出かけます。

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まず、9時にオープンする市立歴史博物館に向かいます。地下鉄でカールスプラッツKarlsplatzの駅を出て、すぐのところです。途中、地下通路からなかなかいい角度で、オットー・ワーグナー設計のカールスプラッツの旧駅舎Karlsplatz Stadtbahn Stationが見えます。

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カールスプラッツの広場を横切っていきます。

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ちょうど目の前がバロック様式のカールス教会Karlskircheの建物です。

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市立歴史博物館に着きます。

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ここは実は前回も来たのでよく知ってます。何故また来たかというと、前回は改装中でクリムトを見られなかったので、これも前回のリベンジ。ところで改装を終えた市立歴史博物館は今年が開館50周年のようです。

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まずはチケットを購入。ウィーンカードの提示で一人4ユーロの割引料金です。

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今回は受付のお姉さんにクリムトはどこかと訊くと、2階にあるわよとのことで、ちゃんと見られそうですね。
階段を2階にあがり、展示室を探しますが見当たりません。すると我々の様子を見ていたらしく、スタッフの人が寄ってきて、無理やりに?、ここの展示案内を始めます。仕方がないので、しばらく付き合っていましたが、いい加減のところで、クリムトはどこにあるかと訊くと一つ上の階だということ。そりゃそうですね。こちらは2階が「1階」ですものね。だから「2階」と言えば、3階のことですね。じゃあ、3階に行こうとしても、係りの人がまだ親切に?次々と説明を続け、これがマリア・テレジアの肖像画だとか、これが拷問道具だとか言って、放してくれません。そこそこ、付き合って、グッバイ。
3階に上がります。すぐにクリムトは見つかります。まだ見ていない有名な作品が数点展示されています。必見のクリムト作品です。後ろを振り返ると、シーレの絵もあります。数点あります。シーレらしい素晴らしい作品です。ここでシーレまで見られるとは思ってもいませんでした。今回はシーレの一大コレクションのあるレオポルド美術館Leopold Museumには行きませんでしたが、ここで初めて見たシーレとベルヴェデーレ美術館のシーレと、充分にシーレも堪能。さすが、ウィーンですね。

次は10時にオープンするウィーン美術史美術館に向かいます。まだ、オープン時間まで少しあるので、リング通りRing Straßeに出て、散策します。シュターツオーパーWiener Staatsoperが見えてきます。

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一昨夜の素晴らしかったネトレプコの「椿姫」が脳裏によみがえります。シュターツオーパーの前に出ます。

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ケルントナー通りKärntner Straßeが見えます。カフェ・ハイナーの美味しいケーキを食べに行きたい誘惑に駆られますが、ここはぐっとこらえます。

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シュターツオーパーの正面を通過します。

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ゲーテ像が見えてきます。

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リング通りを挟んで、ゲーテ像に相対して、シラー像があります。

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次はモーツァルト像。シャッターを切りながら、しばしの時間も楽しみます。

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途中のリング通りの並木道も5月の緑がきれいです。

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美術史美術館に到着。マリア・テレジア像が迎えてくれます。

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美術史美術館はいつもながら、重厚な建物です。

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美術館前の広場の噴水も綺麗です。

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広場の向こうには、ホーフブルグHofburgが見えています。

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美術史美術館に行ってみると、まだ、10時まで10分ほどあり、入り口が閉まっています。
美術館前広場でぶらぶらしながら開館を待ちましょう。

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リング通りの向かいには、ホーフブルグHofburgが見えています。

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美術史美術館の向かいに建つウィーン自然史博物館Naturhistorisches Museum Wienです。この2つの建物は相似形です。ちょっと見ただけでは見分けがつきません。

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広場の中央に立つマリア・テレジア像Maria Theresien Denkmalをじっくりと観察します。

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ムゼウムスクヴァルティーア・ウィーンMuseumsQuartierも見えています。時間があれば、レオポルド美術館にも行きたかったところです。

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美術館前広場で写真を撮ったりして、待つことしばし。
遂に開館となり、入り口で待っていた人達と行列して、チケットを購入します。ここでもウィーンカードの割引で一人9ユーロ。

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急いで、入館します。まず、お目当てのフェルメールに向かいます。ここのフェルメールの絵「絵画芸術(画家のアトリエ)」はもちろん以前見ました。実は昨年東京で開催されたフェルメール展にも展示予定でこちらもそのつもりだったのに、直前にオーストリア政府から国の至宝だから国外に持ち出すことはまかりならないということで肩透かしをくったので、ウィーンで是非見たいと、これもリベンジみたいなものです。ところが、持参した美術館の展示マップを参考に探しても見つかりません。どうも展示場所が変わったようで、スタッフの人に2人ほど訊いて、ようやく発見。

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テレビとかでは、これがフェルメールの最高傑作といわれることもありますが、もう1度、よくよく見た印象で、saraiはもっとほかの絵のほうが素晴らしいと勝手に結論します。たとえば、「牛乳を注ぐ女」とかです。フェルメールは期待を裏切る結果となりましたが、saraiの好きなクラナッハもここに名品があります。これも以前見た絵ですが、「ユーディット」は今回改めて見て、その素晴らしさに完全に魅了されます。今まで見たクラナッハでは最高のものです。

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あとはざっと美術館を見て歩き、ここも終了。

もうちょっと、時間があるので、ウィーンでの最後の時間をsaraiはさらに粘って、楽しみます。



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粘って、デーメルでお茶です!

2009年5月9日土曜日@ウィーン/2回目

美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienでの大急ぎの絵画鑑賞を終えました。しかし、まだ、帰国便の飛行機に乗るために空港に向かうまでに少しだけ時間があるので、saraiは粘りに粘ります。
最後の最後にとっておきのカフェのデーメルDemelでお茶していこうというものです。配偶者は呆れ顔ながら、付き合ってくれます。

美術館前広場は緑が美しく、草原の中に可憐な花々が咲いています。

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配偶者はその花々を写真に収めています。

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いかん、いかん、そんなにゆっくりしている時間はありません。急ぎ足でデーメルへ。
リング通りRing Straßeを渡って、ホーフブルクHofburg(王宮)前のヘルデンプラッツHeldenplatzに入ります。

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右手には新王宮Neue Burgの建物が見えます。オイゲン・フォン・ザヴォイエン公の騎馬像Prinz Eugen Statueが見えています。馬の後ろ足2本だけで屹立していることから、奇跡の騎馬像と呼ばれています。

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広場にはウィーン名物のフィアカーも見えます。客待ちのようです。カール フォン エスターライヒ(カール大公Erzherzog Karl)の騎馬像Reiterstatueもありますね。これは後ろ足2本としっぽで立っています。

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それにしても、このヘルデンプラッツ(英雄広場)は観光客であふれています。

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きょろきょろ周りを眺めながらもを急ぎ足でホフブルクを抜けていきます。先を急ぎます。配偶者は後ろからついてきます。
やっと、ホ-フブルクを抜けて、裏門の外のミヒャエル広場Michaelerplatzに出ます。正面には著名な建築家アドルフ・ロースによるロースハウスLooshausがどっしりと構えています。建設当時はあまりにシンプル過ぎる設計に物議をかもしたそうですが、今の目で見ると、シンプルとはいえ、なかなかウィーンらしく重厚ですね。

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とはいえ、後を振り向いて、ホーフブルクのミヒャエル門Michaeltorを見ると、確かにずい分、雰囲気が違います。こちらはネオ・バロック様式の建物です。まあ、これもウィーン、あれもウィーンっていうことでしょうか。

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ここまで来ると、デーメルはすぐそこです。コールマルクトKohlmarktの通りを入ってすぐのところ。隣りには、これもロースの設計したマンツ書店MANZ'sche Verlags- und Universitätsbuchhandlung GmbHがあります。このあたりは有名建築がごろごろって感じです。

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ようやくデーメルに到着。テーブルは結構混んでいますが、空きテーブルを一つ発見。ウェートレスに確認し、テーブルに着きます。通り沿いのテラス席です。

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ここは定番のザッハートルテとアインシュペナーといきましょう。注文時には忘れずにミット・シュラーク(ホイップクリーム付き)。なかなか注文の品が出てきませんが、待つのみです。まずはアインシュペナーが出てきます。

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しばらく待つとザッハートルテもようやく出てきます。超特急で食べます。やはり、ここのザッハートルテは美味い。ウィーンで1番です。ということは世界1!

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食べ終わりますが、今度は会計がなかなか。これも待つのみ。カフェでどんなに長い時間を過ごしても文句は言われないみたいだけど、決して急ぐことは許されません。見てないようでしっかりお店に入った順番をチェックしていて、その順を違えることはないようです。着席した順に、オーダーした品を出し、その順に会計です。だから、勝手に早く済ませようとしてもダメなのです。これも文化ですね。ようやくすべて完了します。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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最寄の地下鉄に急ぎ、ホテルにとってかえします。12時にタクシーを呼んでねとお願いしてありましたが、ホテルの最寄りの地下鉄駅に到着したのは既に丁度12時。急ぎ足でホテルに。5分ほどの遅刻。なんとまだタクシーは来ていません。レセプションのお姉さんに再確認し、ようやく、5分ほどでタクシー到着。やれやれ、何とか空港へ出発です。



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この記事へのコメント

1, ちあきさん 2009/10/09 13:27
saraiさん こんにちは(^^)。出ました!!ね、DEMELネタ(笑)。Schlagた~っぷりで美味しそう♪。私は名古屋のタカシマヤ地下のDEMELで買ったSachertorteは何度か食べたことがあります。でも本場で食べるSachertorteはまた格別でしょうね(^^)。もー食べたいケーキがあり過ぎて困ってしまいます(笑)。
saraiさんは英語がご堪能なんでしょうね きっと(^^)。いろいろな国に行かれていて羨ましいです~。
私は結婚前にドイツにツアーで2度行っただけです。で、来年の3月に行く10年振りの海外旅行は思い切って娘との「ウィーン二人旅」にチャレンジすることにしましたf^^;。
私は英語は全くダメで独検は4級しか持っていませんが、ドイツ語会話集を片手になんとか頑張ろうと思います(^^)v。
もちろんsaraiさんの書かれた旅行記も参考にさせていただきますね♪。

2, saraiさん 2009/10/09 21:38
ちあきさん、こんばんは。
またまた、楽しいコメント、ありがとうございます。ちあきさんは名古屋なんですね。おっしゃるとおり、ウィーンのデーメルのザッハートルテって最高です!
saraiは何を隠そう、ヨーロッパデビューはアラフォーでした。初めてのヨーロッパで40歳の誕生日。高校生の息子と小学生の娘はお留守番。夫婦でオペラツアー。ひどい親でしょう(笑い)。ちあきさんもこれから、おおいにヨーロッパにはまってくださいね。
英語ですか・・・。受験英語は得意だったんですけどね(苦笑)。英会話はかたこと。でも、気持ちさえあれば、困ったことはありませんよ。あちらの方はみんな親切だしね。ちあきさんはドイツ語分かるから、いいですよ。やはり、その国の言葉でコミュニケーションするのが1番だと思います。
saraiのウィーンの話、参考にしていただけると、嬉しいです。
また、覗いてみてくださいね。

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帰国、そして、出勤停止! ・・・旅行記も完!

2009年5月9日土曜日@ウィーン~成田/3回目

ウィーンWienの最終日、粘りに粘りましたが、なんとか空港に無事に到着。
まさに最後の最後までウィーンを満喫しました。
空港到着後、チェックインしようとするとそれらしい窓口がありません。係りの人に聞くと、自分でマシンを操作してチェックインとのこと。でも、マシンを見てもよくわかりません。結局、係りの人(日本語が通じる)にお世話になります。教訓として、WEBチェックインをしておけばよかったということ。準備不足でした。あとはスムーズに進み、ちゃんと免税の処理も終わり、搭乗1時間前には搭乗待合室へ。
ところで空港の免税ショッピングのところにデーメルDemelの出店を発見。このお店を見たのは初めてです。もちろん、ザッハートルテも販売しています。もう、買いませんでしたが・・・

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空港に着いた頃より日本人をチラチラ見かけるようになりましたが、待合室に入ると、ここは日本かと思うほど日本人だらけ! いよいよ帰るんだという気持ちになります。さあ搭乗です。
これが搭乗券。オーストリア航空のウィーンから成田への直行便です。お昼の2時に離陸して、翌朝の8時に成田に着きます。

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今日は3人掛けの窓際2席が我々の席。隣の席はどんな人かなと、ちょっぴり不安な気持ちで待つと・・・快活そうな若い男の子です。早速会話が弾みます。半年振りで日本に帰国するとのこと。何だか嬉しそうです。これからの人生を写真を仕事としてやっていこうということで、パリでいろいろ勉強したり仕事上の人脈を作ったりしていたみたいです。

楽しい会話が続くうちに、機内食が配られました。
まずは定番のスナックとドリンク。

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最近の機内食は、どれもとっても美味しいのですが、ボリュームが減ってるような気がします。この便は、最初の1食の後は、ミニ(超ミニ!)チキンカップめんと最後にハムの盛り合わせの軽食が出ただけです。私達はもうこの程度の量で充分ですが、隣の若者は満腹になってグッスリ寝ようと思っていたのに・・・と残念そうです。
また、2人でシェアすることにして、機内食は2種類お願いします。
これはリコッタチーズとほうれん草のラビオリ。イタリアンです。

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これは鶏の照り焼き。和食です。

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食事を終え、懐かしい文字の並んでいる新聞を見ていると・・・『XXX社、海外渡航者3日間出勤停止』の文字が! saraiの勤めている会社です。出発前には何のお知らせもなかったのですが、連休中に各自にメールしたとのこと。新型インフルエンザ(豚由来のインフルエンザ)がさらに日本では大騒ぎになっているようです。ヨーロッパでは、ほとんど、何の騒ぎも起きていないようでした。
saraiは、そりゃあ休むしかないねと言いながら眠りにつきます。
配偶者は、映画を見ながら、ウツラウツラしてたようです。

そして、いよいよ、日本に到着します。どこから10日に日付が変わるのかは分かりませんが・・・成田に着いたところから最後の仕上げの日、5月10日としましょうね。

飛行機を下り、皆さんさっさと足早に進みます。相変わらずゲートから出口は遠いですねぇ。
突然歩みが止まります。さあ、健康検査の行列が始まります。検査の窓口は4つだけ! 私達の飛行機は予定よりも30分も早く着き、まだ8時前。まだまだ到着した飛行機は少ないので空港全体ががら~んとしています。それでもそれなりの行列です。飛行機の中で質問表が配られ記入させられているので、体調に変化がないことさえ明記されていれば、さっさと通れるみたいですが、ナンダカンダと質問されている人や体温検査に行かされる人もいます。外国人はちゃんと記入出来ていないようで、時間がかかっています。
もっと窓口を増やしたり、人員を増やしてスムーズに流れるようにすれば良いのに・・・という不満が出ています。到着ラッシュのときは大変でしょうね。
まあ、30分ほどかかったでしょうか。

検疫を抜けるときにこんな紙が配られます。

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ここで足止めをくらうせいか、後は人も少なくどんどん進みます。税関も抜けて、無事開放されます。
いつもは、直接電車に乗りに行くのですが、今回は宅配受付コーナーへ。我が家の最寄り駅にエレベーターやエスカレーターがないことと、我が高級マンション??にもエレベーターがないので、最後の最後に待ち受けている力仕事(スーツケースを持って上がる)にいつも難渋するのですが、もう今回はsaraiには無理だろうということになったのです。で、受付に行ってみると、なんと今日の夕方には配達してくれるとのこと。こんなことなら今までもお願いすればよかったと臍を噛みます。スーツケースから解放されて、身軽になって電車乗り場に行きます。

というわけで、無事に我が家に到着し、夕方には汗だくになったクロネコのお兄さんがスーツケース2個を届けてくれました。感謝!

もうこれにて終了です。今回もトラブルはあったもののとても心に残る旅になりました。感動もありました。やはり、旅は止められません。

長大な連載にお付き合いいただき、大変感謝します!!



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MET@東劇《夢遊病の女》

東銀座にある東劇にメトロポリタン歌劇場のオペラを見に行きました。
オペラを映画館で見るのは初体験です。
NYのメトロポリタン歌劇場のLIVE VIEWINGと称する、全世界にほぼリアルタイム(時差の関係で少し時間を調整)でオペラを配信するサービスはずい分前に始まりましたが、日本では歌舞伎座で上映とのことで、何となく、気乗りがせずに今まで、足を運んではいませんでした。
今回、今年の上演分の再上映とのことで、あまりの演目と配役の良さで、やっとその気になったわけです。
10月3日の土曜日、まずは15時からの上映を見ます。全席指定でsaraiは事前に松竹のサイトからネットでチケットは購入済み。3000円という価格は高いか、安いか判然としませんが、まずは物は試しですね。
演目は
 ベッリーニ作曲の《夢遊病の女》
です。
33歳の若さで世を去った天才作曲家ベッリーニの傑作のひとつです。saraiは生でまだ見たことのないオペラでもあります。
あらすじは単純で、結婚を間近にした村1番の美貌の娘アミーナが「夢遊病」のために我知らずにロドルフォ伯爵の滞在したホテルのベッドで1夜を明かしますが、伯爵は指一つ触れることはありません(文字どおりでいえば、指一つは触れるかも?)。このことを村人たち、そして恋人のエルヴィーノは誤解し、てんやわんや。
最後は誤解も解け、めでたし、めでたしというものです。

さて、今回の配役は以下の超豪華キャスト。
 ナタリー・デッセイ:アミーナ
 フアン・フローレス:エルヴィーノ
 ミケーレ・ペルトゥージ:ロドルフォ伯爵
 メアリ・ジマーマン:演出
この公演は本年の3月21日に行われたものですが、特に3大テノールの後の最有力テノールであるフローレスに注目です。次元の異なる超高音でどう聴かせるか、昨年はウィーンでもこの「夢遊病の女」で評判だったようです。もちろん、タイトルロールを歌うデッセイはいつも熱演で素晴らしい歌唱を聴かせるまだまだ旬なソプラノで期待できます。

さて、幕が上がると(映画ですが、舞台公演をそのまま収録しているので)、何とそこはオペラの練習中のスタジオになっています。本来はスイスの緑多き村が登場する筈ですが、そのオペラを練習しているという設定で訳のわからない演出になっています。工夫したのは結構ですが、余程、このオペラを熟知していないと意味が分からないでしょう。見ている観客からは、色んな矛盾を感じる筋立てになっています。

ともあれ、主役2人の歌の素晴らしさがその演出の奇妙さを吹き飛ばします。特に2人の高音がとても素晴らしく、画像が不必要なくらいです。
また、ベッリーニの作曲した旋律美に酔わされます。次から次に美しい旋律が歌われ、オペラの楽しさ満喫です。
かって、このオペラはマリア・カラスが得意にしていましたが、残念ながら、saraiはまだ聴いていません。で、比較はできませんが、演出を除き、なかなか完成度の高い公演で大満足の3時間弱でした。

それにおまけもあります。途中、幕間で特典映像が流れ、今をときめく若手メゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャがロッシーニ:ラ・チェネレントラのアンジェリーナを歌います。実は映像でガランチャの歌うのを見るのは初めてです。まあ、凄いのなんのって、最近、ウィーンで人気沸騰というのも当然ですね。早く、生で聴いてみたいものです。

終わって、東劇の外に出ると、もう夕暮れです。でも、おなかに何か入れて、もう一勝負。19時から、もう一つ、オペラを見ます。
とんだ体力勝負ですが、その報告は次回で。



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MET@東劇《ランメルモールのルチア》

さて、東劇でのメトロポリタン・オペラ鑑賞の続きです。
弁当を購入し、近くの夕闇の公園のベンチでちゃちゃっと簡単に夕食を済ませ、再び、東劇へ。

次の2番目の演目が実は最もお目当てのオペラです。何せ、ネトレプコの出る≪ルチア≫ですからね。ネトレプコは最近はウィーンで≪椿姫≫を見ましたが、何と素晴らしかったことか!
この≪ルチア≫が19時から上映されます。

≪ルチア≫はウォルター・スコットの原作にドニゼッティがオペラを作曲したものです。筋立ては簡単に言えば、≪ロミオとジュリエット≫みたいなもので、愛し合う2人が対立する家同士の板挟みにあって、最後は2人とも死んでしまうというものです。特に第3幕で、無理に嫌な男と結婚させられたルチアがその男を刺し殺し、狂気に陥ったシーンが「狂乱の場」として、ソプラノが長時間、持てる力を出し尽くして歌い続ける、感動的な見せ場になっています。当ブログでも紹介済みですが、ドレスデンで見たエディッタ・グルヴェローヴァのルチアは感涙もので、これを超えるルチアはないと思っていました。

で、今回のメトの配役は以下のとおりです。

 アンナ・ネトレプコ:ルチア
 ピョートル・ベチャワ:エドガルド
 マリューシュ・クヴィエチェン:エンリーコ
 イルダール・アブドラザゴス:ライモンド

本来は相手役エドガルドのテノールはロランド・ビリャソンだったのですが、病気のため、急遽、代役のベチャワに変更。構いませんよ、私は・・・ネトレプコさえ出ればね。

いよいよ、時間になり、幕が開きます。1幕の第2場になると、遂にネトレプコ登場。メトの観客は彼女が出てきただけで早々と拍手を送っています。いやはや、スーパースターですね。
む、ネトレプコはまだ相当に太目。この公演は2009年2月7日のもので、出産後の復帰直後なので仕方ないですね(5月にウィーンで見たときもまだ太目でしたが・・・)。それはさておき、オペラは歌です。ネトレプコが歌い始めました。うーん、なんだか、調子出ないなあ。彼女本来の歌声からは程遠い。まあ、ウィーンの≪椿姫≫でもスロースターターだったから、調子が上がってくるのを待ちましょう。
この後、エドガルド役のベチャワも登場。2人の2重唱が始まります。前半の見せ場です。ネトレプコはこのあたりから、高音あたりが大分、良くなってきましたが、まだまだです。ベチャワも声は出ていますが、表現力がビリャソンに比べると、今一つ。
不満を残しつつ、第1幕が終わり、幕間の休憩です。

さて、気を入れなおして、第2幕です。
結婚を強いる兄の部屋にルチアがはいってきます。はあ、美しい! ネトレプコも気分が乗ってきたのでしょうか。 顔を見ただけで、1幕目と大違い。兄におどし、すかされ、その上、恋人の嘘の手紙まで見せられ、怒り、苦悩するルチア。ネトレプコは素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。第2幕はいやいやながらの結婚と急遽駆け付けた恋人のエドガルドの悲痛な非難でルチアが苦悶するなかで盛り上がりながら終わります。すごい迫力です。

でも、それまでの第2幕までがすべての序章に過ぎなかったと思わされたのが第3幕です。あまりの感動に感想を書くのもままなりません。ネトレプコの「狂乱の場」の素晴らしさは文字通り、感涙ものです。彼女もまさに天使の歌声! 我を忘れて、ただただ聴きほれるのみ。
ルチアの退場後、オペラは続きますが、いつもはつけたしだと思っていました。これがなかなかです。エドガルド役のベチャワもネトレプコに触発されたか、素晴らしく感情のこもった歌で、もう十分に涙腺のゆるんだsaraiに追い打ちをかけます。ルチアが狂死したことを知り、自身も自害するエドガルドの心情を歌い切り、きっと、暗い映画館の観客皆が泣かされたと思います。
映画が終わっても、誰一人、声も立てません。感動を胸に深夜の地下鉄で家路につきました。

体力を使いきり、次の日までぼーっとしていましたが、やっぱり、オペラはやめられません。



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スイス・オーストリアの旅(企画・準備編):次の旅は・・・バーゼル

さて、トスカーナ・アッシジ・ウィーンを巡る旅(2009年5月)も1年前からの旅の準備から、今年の5月の連休での旅の実現、そして、旅行記の完了まで、延々と1年半ほどの大プロジェクトでした。
ということで、いよいよ、次の旅に向けて、既に準備作業に着手しました。
まずは、目的地の選定です。
以前から、いつか実現したいなと思っていた、スイスのバーゼル美術館にココシュカの最高傑作≪風の花嫁≫を見に行くという夢を現実のものにすることを第一にプラン作りをすることに。
ココシュカはクリムト、シーレと並ぶウィーン世紀末美術の画家ですが、ウィーンでもなかなか作品に出会うことが少なく、とても残念に思っています。
≪風の花嫁≫はココシュカが愛していた恋人アルマ・マーラーをモデルに現実には果されることがなかった彼女との結婚を芸術に昇華させた作品です。ココシュカは結局、アルマにふられてしまいます。アルマはウィーンの後期ロマン派の作曲家グスタフ・マーラーの妻でしたが、この頃はもう既にマーラーは死去し、未亡人。ココシュカをふったアルマは結局、ドイツを代表する大建築家のグロピウスと再婚。
心底アルマに惚れぬいていたココシュカが絵の中だけで実現させた自分の花嫁アルマ、それが見事に結実したのが≪風の花嫁≫です。きっと、この絵の前に立つsaraiはココシュカの心情と自分が同一化し、深い思いにふけってしまうことでしょう。
また、この≪風の花嫁≫が何故、バーゼルにあるのでしょう。
それは第2次世界大戦でナチスを率いたヒットラーが近現代の先進的な美術作品を認めず、「退廃芸術」として糾弾し、次々と破棄し、このココシュカの作品もそのターゲットになってしまいます。一方、ナチスは戦費にも事欠いており、「退廃芸術」を破棄する代わりに資金作りに売り払うことを画策。そのときに立ち上がったのがバーゼル市民。貴重な作品群を資金と引き換えに救い出します。そのなかの1点がこの≪風の花嫁≫でした。バーゼル市民の努力がなければ、この≪風の花嫁≫は永久に失われていたかもしれません。
バーゼル市民の芸術への強い思いに敬意を払わずして、この作品に向かい合うことはできませんね。

≪風の花嫁≫はこの作品の保存上の観点から(絵がもろく運送に耐えない)、バーゼル美術館からは門外不出なので、見たければ、バーゼルに行くしかありません。

というわけで、次回の旅の目的地はまずはスイス・バーゼルです。



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スイス・オーストリアの旅(企画・準備編):次の旅は・・・ベルン、チューリッヒ

さて、次の旅の目的地の一つはスイスのバーゼルに決定。
じゃあ、バーゼルに行くのなら、近くのベルンに行くのも決定です。というのも、ベルンには、20世紀絵画では特にsaraiと配偶者のお好みの一人であるパウル・クレーの傑作が揃っているからです。以前はベルン美術館で展示されていましたが、最近、クレーセンターがオープンし、クレー三昧することができます。バーゼルとベルンでココシュカとクレーを見る・・・これで決まりです。
クレーの絵画が大量にベルンにあるのもココシュカの≪風の花嫁≫同様、ナチスを率いたヒットラーが原因です。クレーの絵画もナチスに「退廃芸術」と烙印を押され、やむなく、クレーは活動拠点であったドイツから、生まれ故郷のベルンへの移動を余儀なくされました。クレーはこのベルンで不治の病を患い、不遇な生涯を終えることになります。
そういうわけで、ベルンに彼の傑作群が残ることになります。本来ならば、ミュンヘンあたりにクレーセンターができていた筈ですが、これもある意味、戦争の傷跡です。20世紀最高の作曲家の一人であるバルトークも同様にナチスの迫害で米国に逃れ、そこで白血病に倒れますが、第2次世界大戦が芸術の世界に及ぼした罪悪は数えきれないくらいで、今になっても痛惜の感がぬぐえませんね。
ヨーロッパを訪れるたびに、いつも戦争の傷跡を見ることになります。本当に戦争のない世界を作りたいと念じながら、旅を終えることが多いのは、何てことだろう!!

ともあれ、旅のプラン作りに話を戻しましょう。
で、もう一つ忘れてはならないのは、オ ぺ ラ ですね!!
ヨーロッパはあくまでもオペラを見るのが一番の目的ですからね。
スイスでオペラと言えば、チューリッヒ歌劇場です。
チューリッヒ歌劇場は最近、とみに評価が上がっているオペラハウスですから、そのあたりに行くのなら、絶対、訪問は欠かせないでしょう。
スイスのこれらの3都市を訪問することで、今度の旅を構成していくことにしました。
スイスの地図を広げれば分かりますが、この3都市はちょうどお互いに同じくらいの距離で3角形を作っています。もちろん、ドイツ語圏です。
スイスといえば、アルプスや風光明媚な山や湖が頭に浮かびます。saraiももちろん、嫌いではありませんが、さりとて、わざわざ、そのために時間とお金をかけるほどのこだわりはないので、せいぜい、ついでに何か見れればくらいで、あくまでもターゲットは3都市巡り。

この線で旅の予定を進めていきましょう。



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スイス・オーストリアの旅(企画・準備編):オペラチケットと特典航空券

さて、スイスの3都市(バーゼル、ベルン、チューリッヒ)を目的地に定めましたが、次は日程。
スイスは寒いという観念があり、夏に向けての季節、7月あたりで調整します。
まずは何といっても、オペラのチケットの手配です。チューリッヒ歌劇場は狭いオペラハウスで席数が少ないそうで、チケットを入手するのが難しそうです。今年のウィーンのネトレプコの「椿姫」のような薄氷を踏む思いは是非避けたいものです。
来年のシーズンのプログラムの入手のためにチューリッヒ歌劇場のサイトでプログラムの郵送を依頼。ネットのサイト上では、なかなか詳細なプログラムが公開されません。
もう忘れた頃にプログラムが自宅に郵送されてきました。もちろん、無料です。
内容を吟味し、以下の日程を決定。

 7月6日 ウェーバー≪魔弾の射手≫
 7月7日 R・シュトラウス≪薔薇の騎士≫ R・フレミング
 7月8日 ビゼー≪カルメン≫ カサロヴァ

で、ネットのサイトを見ても、チケットの発売はまだです。
頻繁にチェックしていましたが、なかなか発売になりません。
そうこうするうちに、少し油断していると、ええっ!!!
もう、発売が始まってるよ・・・
しかも、もうほとんど残席がありません。
恐るべし! チューリッヒ歌劇場。
早速、残席を予約。saraiが予約すると、最高のカテゴリーの席はすべて予約完了になりました。≪薔薇の騎士≫は人気が高く、平土間は取れず、2階のバルコン席になりました。それでも、バルコン席の一番前の席ですから、良しとしないと。2列目以降は舞台が見えにくいですからね。
ふーっ、滑り込みセーフです。

じゃあ、これで日程は決定。
前日の7月5日に日本を出発し、その日のうちにチューリッヒ着。
もちろん、ANAマイルの特典航空券を利用します。
オーストリア航空でウィーン経由チューリッヒです。
早速、ANAのお姉さんに電話して、航空券もゲット。
とりあえずは安心です。
あとはゆっくりと日程を固めいけばいいわけで、まだ、1年ほど先の話です。



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スイス・オーストリアの旅(企画・準備編):特典航空券発行

さて、スイスの3都市(バーゼル、ベルン、チューリッヒ)を巡る旅の準備も、何とか、チューリッヒ歌劇場のチケットもゲットでき、特典航空券もゲット。
でも、スイスに行った後、どこに周るか決めないと、特典航空券の帰りが決まらず、結局、往復分の航空券を入手できませんね。
ところで、次回の旅はsaraiと配偶者はもちろんですが、saraiの姉も誘ったところ、姉はもちろん、その娘(つまり、saraiの姪)も同行することになりました。でも、彼女らは1週間程で帰国するので、そのあとはsaraiと配偶者でさらに旅を続ける予定です。
で、結局、スイスのあとはsaraiがよく知っているウィーンに寄って、彼女らを案内することに。彼女らは初めてのウィーンです。saraiはこれで7回目のウィーンになります。

これで航空券のルートは確定です。
往復、オーストリア航空でウィーン経由チューリッヒです。
往きのウィーンは単なるトランジットで、帰りのウィーンはストップオーバーになります。
スターアライアンスの特典航空券はヨーロッパ内で2回のストップオーバーが可能ですが、チューリッヒとウィーンの2回のストップオーバーで限度いっぱいです。
ですから、ウィーンからさらにほかの空港を周ることは不可。ウィーンから帰国ということになります。
saraiは姉たちの帰国後、10日くらいでウィーンから帰ることにしました。

このスケジュールで最終的にANAのお姉さんに特典航空券を発行してもらいました。saraiと配偶者でエコノミークラスの特典航空券、しめて12万マイルです。今年も何とか1年でマイルを貯めることができました。
もう、来年は無理ですね。各種の改悪で2年間で貯められるかどうかってとこでしょうか。今後は格安航空券を探すことになりそうです。トホホ・・・



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スイス・オーストリアの旅(企画・準備編):ウィーンでは

さて、次の旅も航空機のチケットは確定しました。前半のスイスはチューリッヒ歌劇場で3晩、オペラを見て、バーゼル美術館でココシュカを見て、ベルンのクレーセンターでクレー三昧で、あとはチューリッヒ見物というところでスケジュールも一杯かなと思います。
ウィーンでは、姉と姪をリンク通りやケルントナー通り、聖シュテファン大聖堂、シェーンブルン宮殿、ヴェルヴェデーレ宮殿などの名所を案内して2日間一杯かかるでしょう。

さて、その後、10日間ほどはどう過ごしましょう。残念ながら、この時期の音楽都市ウィーンはまったくのオフシーズン。もちろん、シュターツオーパーもフォルクスオーパーもスケジュールなし。
そこで、ウィーン通のかたのサイトにお邪魔して、ご相談したところ、アン・デア・ウィーン劇場、バーデンの夏劇場、シェーンブルン宮殿の劇場あたりということになりました。なかでも、アン・デア・ウィーン劇場は歴史もあることだし、劇場に行くだけでも価値があるでしょうとのこと。早速、来年のスケジュールを調べると、ちょうど、この頃にヨハン・シュトラウスのオペレッタ≪こうもり≫をやるようです。≪こうもり≫といえば、このアン・デア・ウィーン劇場で初演されたオペレッタです。じゃあ、それに決まりです。
チケットの販売を待って、ネットで多分、一番乗りでチケットをゲット。最前列の席が予約できました。7月17日(土)の夜の公演です。

この公演まで5日ほどあるので、その期間を利用して、オーストリア国内を鉄道で小旅行することを考えています。どのあたりを周ろうかな・・・
考えているうちが楽しいですね。

では、また、そのあたりの話を続けます。



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この記事へのコメント

1, ちあきさん 2009/11/01 14:19
saraiさん こんにちは(^^)。ちあきです。
来年の夏の「お楽しみ」が出来ましたねっ(^0^)。 「花より団子」の私はウィーン在住の日本人の方のブログにお邪魔して、「ウィーンで1番美味しい!!Melangeを飲ませてくれるCafeを教えていただきました♪。(ガイドブックにも載っていないCafeです。)
たまたま私が宿泊する「ヒルトン プラザ」のすぐ近く!なので(^^)、ぜひぜひ行ってみようと思います。

インターネットって本当に便利ですね~。いろいろな方とお知り合いになれるし。もしインターネットが無ければ こうしてsaraiさんとお話しさせていただくこともなかったですし(笑)。

またひょっこりお邪魔させていただきますのでお願いしま~す(^人^)。

では♪

2, saraiさん 2009/11/01 23:50
ちあきさん、こんばんは。
いえいえ、こちらも「花も団子も」という欲張りですよ。
ウィーンで一番ってことは世界で一番のメランジェですね。

INTERNETがなかった頃は、ツアーに参加して、ツアコンのかたに頼るしかありませんでしたね。 いい時代です。

せいぜい、ネット上での情報交換とお付き合いをお願いします。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

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