今日の曲目は
1.キャンディード序曲(バーンスタイン)
2.ヴァイオリン協奏曲(シベリウス)
3.交響曲第9番「新世界より」(ドヴォルザーク)
会場はサントリーホール。自宅の横浜からは少し遠いですが、開演の2時の15分くらい前に到着。
最初のキャンディード序曲は4分くらいの短い曲。バーンスタインらしいノリのいい曲ですが、なんだか演奏は少し音響がぴたっとはまらず、あまり音の響きを楽しめない感じです。
で、次はいよいよ、今日、一番楽しみにしていた庄司紗矢香の登場です。今日はなんだか、ごてっとしたドレスで印象が違います。髪型も随分変わっています。もっと、清楚な感じがsaraiの好みですが、まあ、音楽を聴きにきたのだからいいでしょう。
いよいよ、冒頭のヴァイオリンソロが始まります。
えっ!! 静かな音で始まりますが、アタックで小さなミス。ここはきっちり、慎重に決めて欲しかった。この日は特に弱音でのボーイングミスが目立ちました。いくら、音楽の熱さで聴かせる彼女の演奏とはいえ、いったい、どうしたんだろう。最近、ヴァイオリンを変えたようだから、まだ、馴染まないのかしら? ファンとしては、今日の演奏は少し戸惑ってしまいました。もちろん、全体としては、なかなか聴かせてくれる演奏だったので、残念でした。新しいヴァイオリンは低弦から高弦まで、バランスよく響くので、よくなった印象ではあります。前のヴァイオリンは低弦はたっぷりと鳴りましたが、高弦の響きが今一つという感じがありました。
最近聴いたシベリウスはヒラリー・ハーンでしたが、それはそれは精度の高い素晴らしい演奏でした。庄司紗矢香にも、もうひとつ頑張ってほしいなって思いました。
アンコールのバッハの無伴奏はなかなかよかったですよ。もうちょっと、シベリウスも弾き込んでほしいなあ!!
このあとの休憩時間もこの演奏を引きずっていたsaraiでした。
休憩後はドヴォルザークの「新世界より」です。この有名な曲もコンサートで聴くには久しぶり。ふつうは8番を聴くことが多かったのかなあ。
まあ、分かりやすい演奏で気楽に楽しめました。テンポを動かし、強弱のメリハリをつけ、丁寧な指揮でした。あまり、ボヘミアの郷愁は感じる演奏ではありませんが、まあ、インターナショナルな演奏で結構ではないでしょうか。この曲に関しては、難しいことはいいっこなし!!
アンコールはブラームスの「ハンガリー舞曲5番、6番」。スラブ舞曲を聴いているような演奏でドヴォルザークとの違和感もなし。そして、最後はシベリウスの「悲しいワルツ」。これも北欧の響きはあるものの、舞曲の延長って感じでした。
そういえば、昨年のヤルヴィのフランクフルト放送響のブラームス・チクリスでも、アンコールはハンガリー舞曲だったような記憶が・・・
日本の聴衆にヨーロッパとアメリカのオーケストラで同じ曲を聴かせ、違いを聴かせようってことかな? ドイツのオケの渋い響きとアメリカのオケの明るい響きは感じ取れましたが、曲が曲だけに、どうってことはありませんね。
シンシナティは初めて聴きましたが、深みには欠けますが、まあ、楽しめるオケではありました。前回聴いたウィーン・フィルの究極の美と比べるものではないでしょう。
でも、庄司紗矢香が心配です。いったい、どの方向をめざそうとして、苦しんでいるんだろう・・・
↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね
いいね!

この記事へのコメント
私もそれに行っていました。
風も気持ち良く、コンサートを出ると雨になっていて
秋らしい、平和な一日でした。
感じた事が重なるところがあったので
コメントしてみました。
シャープにキリッとした恰好がとても活きる
方ですよね。近くで見ると良かったですが、
離れて見ると、誰だかわからない雰囲気でした。
バシッと決まると、理屈無しにみんなを
釘づけにする方ですから、今後の変化が
楽しみです。
2, saraiさん 2009/11/02 13:52
haruさん、初めまして。
いろいろ感じたコンサートでしたが、
今後も彼女の変化・成長を見守るのが
私の楽しみでもあることは間違いありません。
この前のザンクト・ペテルブルグ・フィルとのチャイコフスキーでは、彼女の成長の証しも見られましたし・・・
音楽関係の記事もアップしますので、また、当ブログにもお越しくださいね。
3, haruさん 2009/11/08 00:18
ありがとうございます。
ブログの内容がとても含蓄深いです。
私の世間はとても狭いので、
為になります。
これからも楽しみにさせていただきます。
4, saraiさん 2009/11/08 22:35
haruさん、こんばんは。
もったいないお言葉ですね。また、それをエネルギーに変えて、
ブログを書き続けたいと思います。