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スイス・オーストリアの旅、スタート

2010年7月5日月曜日~7月21日水曜日@スイス~ウィーン~ザルツブルク~ミュンヘン~ウィーン

スイス・オーストリアの旅、既に現地からほぼリアルタイムで速報済ですが、これから長期間にわたって、内容を再整理し、詳細編として連載します。
よろしく、みなさん、お付き合いくださいね。

さて、今回は会社をリタイアしたこともあり、17日間の長旅となります。これまでのヨーロッパの旅で最長期間になります。

もちろん、例年通り、航空券はANAのマイルを使った特典航空券で無料。ただし、空港使用料と燃料代で結構な金額は取られました!
ANAマイルはお店や税金・公共料金やもろもろの払いをほとんどクレジットカード(ANAカード)を使用し、キャッシュは基本的に使わないという涙ぐましい努力で貯めこんだものです。今後はいろいろなマイル改悪があったので、今までのようには貯まりそうにありません。そういう意味では、マイル楽園もこのあたりで終焉かという感じです。そういう意味で、折角の特典航空券ですから、今回の旅は大事に楽しみましょう。

ところで今回は出発前、帰国後すぐに技能試験のある電気工事士2級の試験勉強や、さらにはもちろん旅の最終準備で大忙し。
オペラ・オペレッタも8つ見るので、予習も大変です。

意外に手間取ったのが、新たに購入したモバイルPCのセットアップ。
データや各種ソフトのインストール・設定がなかなか大変。
OSが初めて利用するウィンドウ7になったのも一因です。
新モバイルPCはこれまで使っていたものに比べ、軽量で小型、かつバッテリーが長時間(10時間近く)持つものです。
もちろん、高速無線LAN内蔵。ただし、モデム未搭載のため、別途、USB接続のモデムを購入する羽目になりました。
でも、この新PC導入のお蔭で今回の旅からは旅の間、常にPCを携行できます。鉄道などの移動中にも旅の記事を執筆することができそうです。

それに今回はヨーロッパ専用にGSM携帯も購入しました。
これは通話だけできればいいので、ノキアの一番低価格の携帯にしました。
もちろん、SIMフリーの携帯で、とりあえずは日頃使っているAUのICカードをさして使うことにします。
必要があれば、現地でプリペードSIMカードを買ってもいいなとは考えています。
で、この携帯のセットアップや使用法の研究にも時間を割かないといけません。

まず、今回の旅の概要を押さえておきましょう。
旅のメインテーマはスイスで好きな絵画を見ること。バーゼル美術館でココシュカの最高傑作《風の花嫁》を見るのが一番の目的です。saraiが最も愛する絵です。ココシュカが仮想的に愛するアルマ・マーラーを自分の花嫁にする姿を絵画で実現した幻想的な作品です。およそ芸術が愛を主題とするものであれば、その頂点とも思える素晴らしい作品です。ベルンではクレーの作品の多くを所蔵するクレーセンターを訪れます。さらにはsaraiがヨーロッパを旅する主目的であるオペラ・オペレッタもスイス、オーストリア、ミュンヘンで8公演見ます。シャーフベルク鉄道で山に登り、ザルツカンマーグートの湖の大パノラマとアルプスを見渡してみること、ルードヴィヒ2世の第3のお城のヘレンキームゼー城を訪れて、ルードヴィヒを巡る旅を完結することも目的のひとつです。盛りだくさんな内容の旅になります。計画段階から気分はウキウキでした。

まずは旅のルートとスケジュールを地図で確認しておきましょう。

成田空港から出発して、まずはウィーン経由でチューリッヒに到着。チューリッヒを起点に、ベルン、バーゼルを巡ります。チューリッヒ歌劇場でオペラ3公演も見ます。
次に空路ウィーンに向かいます。ウィーン経由でチューリッヒに飛ぶので、戻るようなものですね。ウィーンで同行するsaraiの姉と姪っこを観光ガイドして、ここで姉と姪っこは日本に帰国。ここからはsaraiと配偶者の二人旅になります。
ザルツブルクまで鉄道で移動して、シャーフベルク鉄道とヘレンキームゼー城を訪れます。
ミュンヘンに鉄道で移動して、バイエルン国立歌劇場でオペラ鑑賞。
ミュンヘンからウィーンに移動して、オペラやオペレッタを鑑賞。途中、バーデンにも一泊して、オペレッタ鑑賞。
最後はウィーンから直行便で成田空港に戻ります。

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さて、いよいよ、自宅から旅立ちます。まずは成田空港からウィーン経由チューリッヒに向かうことになります。

旅立ちの朝は早いです。あれやこれやでばたばたし、出発日は若干寝不足気味。
今回の旅は、saraiと配偶者、saraiの姉と姪っ子の4人連れです。
1時間の余裕をみて5時30分に起床。身繕いをして戸締りを確認して出発です。まだ少しラッシュには早い電車で横浜へ!
最新型の成田エクスプレスに乗り込み、朝食のサンドイッチをぱくつきながら、列車の設備のチェック。

PC関連の設備では、WIMAXまたはWIFIでインターネットアクセス可能。
で、WIMAXで接続OK!また、各座席には電源コンセントも装備しているのでPCの電源アダプタを接続。
なかなかPCも使いやすくなりましたね。

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インターネットでWEBサイトをチェックしたり、メールしたりしているうちに、今日のフライトのWEBチェックインを忘れていたことに気づき、早速、 WEBチェックインを開始。しかし、気づくのが遅過ぎ、未完了のうちに成田空港に到着。いやはや、横浜から成田空港への1時間半もこうやってインターネットしているとあっという間です。

今までの旅は、ほとんどがGWを利用してのもの。7月の平日出発は初体験です。空港はひどくは混雑してないけど、思った以上に賑わっています。夏休み前の、旅には絶好の季節なのでしょう。

もろもろの手続きを済ませ、出国です。今回の同行者の姪っ子は免税店エリアで早速お買いものモード。彼女を置いて、先にゲートに向かいます。オ~、我々を運んでくれるオーストリア航空の機材を発見。記念撮影です。

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そうそう、両替をしたお金を整理しておかねばと、作業を始めると、「オーストリア航空52便ご利用のお客様はいらっしゃいませんか?」との声。あれ、sarai達だなと思って、ハァ~イと手を挙げると、「他のお客様が全員お揃いですので、お急ぎください」とのこと。エェェェェ!つい、のんびりしてました。

イカン、イカン、もっと緊張していなければねっ!

最後の乗客として乗り込むと、席に落ち着くと、すぐに飛行機は動きだします。まわりには大型機がずらりと駐機しています。さすがに成田空港は日本の空の玄関です。

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ジェット機は轟音を響かせながら飛び立ちます。離陸の瞬間です。

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機内はほぼ満席。中年女性のツアー客が多いようです。
で、sarai達の席は、窓際三人掛けを二人で占拠!ラッキー!
こんなことは初めてで、ものすごく得した気分です。
ジェット機は上昇を続け、離陸後5分ほどで下界の風景がどんどん小さくなっていきます。

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やがて、雲を突き抜けて、青空の中に吸い込まれていきます。

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1年ぶりのヨーロッパへの旅が始まったという実感が心に湧いてきます。



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ウィーンでトランジット

2010年7月5日月曜日@成田~ウィーン~チューリッヒ

チューリッヒZürichに向けて旅立ったところです。乗り込んだオーストリア航空のジェット機はウィーンWienに向けて、日本の領空を順調に飛行し、日本海に抜けようとしています。

で、早速に供された機内食。なかなか美味しいですよ。
まずはお馴染みのスナック菓子とスパークリングワイン、オレンジジュース。

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でも、ワインもボトルからコップに注がれたものでビンごとはもらえないし、最近の空のサービスは明らかに縮小されてますね。

次はいよいよメインの食事です。パスタとチキンカツを1つずつもらい、配偶者とシェアして楽しみます。

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食事も終えて、窓の外を眺めますが、日本海は雲だらけだし、タフな出発準備でお疲れ気味で、思わずウトウト。もちろん、三人掛けを使用してるので、足を上げて、伸び伸びとお休みです。リッチな睡眠です。目が覚めると、おにぎりとカップ麺の軽食の時間です。

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7月のシベリヤの上空を飛ぶのは初めて。大地は黒々としています。窓からの日差しもキラキラと熱い。

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ここでやっと12時間のウィーンへのフライトの半分少し過ぎたところ。それでも今日は順調なフライトでウィーンには予定より1時間ほど早く到着するとのこと。でも、ウィーンはチューリッヒへのトランジットだから、待ち時間が1時間半から2時間半に伸びるだけのこと。まあ、空港の免税店でもチェックしましょうか。

この辺りから雲も晴れて、上天気。配偶者は大好きな窓の外を眺めて過ごしています。広大な平原が、シベリヤ大陸からヨーロッパ大陸まで延々と続いています。

配偶者が窓外をボーっと眺めているうちに、いよいよ最後の軽い食事。

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これが終わると、皆さん、いそいそと降りる準備で荷物の整理にとりかかります。
窓外を見ると、眼下にヨーロッパの大地が広がっています。ようやく、1年ぶりのヨーロッパに戻ってきました。

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やがて、ウィーンが近くなり、飛行機も高度を下げて、オーストリアの美しい農地が間近に見えてきます。農地の間には風力発電ユニットが点々と並んでいます。

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ますます高度が下がり、最終的な侵入体勢に入ります。

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小さな村の上をすれすれの高さで飛び越していきます。もうすぐウィーンの空港に着陸します。

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いかにも豊かそうな青々とした畑が広がる大平原の中、飛行機は無事着陸します。ウィーンのシュヴェヒャート空港Flughafen Wien-Schwechatです。雲間に青空が見えています。

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空港ビルにゆっくりと近づいていきます。

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ボーディングブリッジに接近していきます。お隣のゲートにはエミレーツ航空の旅客機が駐機していますね。

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さて、早く到着した分も含めて、チューリッヒ行の出発まで、空港で2時間半のトランジット待ちです。



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まだ明るいチューリッヒ空港に到着

2010年7月5日月曜日@成田~ウィーン~チューリッヒ/2回目

ウィーンWienの空港でトランジットのため、チューリッヒZürich行のジェット機の出発時間を待っているところです。

姪っ子はすっかりお買いものモードで楽しんでいます。ウィーンの空港は乗降客で賑わっています。

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saraiと配偶者は椅子に腰かけて時間を過ごします。
saraiは、ヨーロッパに到着し、ようやくノキアのGSM携帯を使える地域になったので、その使い勝手を研究したり、チューリッヒ到着後のホテルへの移動の確認に没頭。

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ウィーンの空港は毎年のように来ている懐かしい空港です。多くの人達が通路を行きかっています。

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暇を持て余した配偶者は赤ん坊に愛想をしています。

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と、そうこうするうちに、やっと搭乗時間になり、最終目的地チューリッヒに向かって、オーストリア航空の小型ジェット旅客機B737に乗り込みます。座席に着き、窓から外を見ると、ウィーンの空港らしく、ずらりとオーストリア航空の旅客機が並んでいます。

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やがて、オーストリア航空機はチューリッヒに向かって、飛び立ちます。
ところでジェット機がボーディングブリッジを離れて、離陸するまでに、異常に長い時間、待たされて、若干心配でした。アナウンスなしでしたから、特別なトラブルではなかったんでしょう。目的地に到着するまでは航空機のトラブルが心配ですね。
まあ、このウィーンで翌日待機になっても、土地勘もある街なので、そんなに問題はないですけどね。

チューリッヒまではたった1時間半の飛行ですが、それでも国際線のジェット機です。しっかりと軽い食事が配られます。

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飛び立つのは遅れましたが、チューリッヒの空港に着いたのは予定通り7時過ぎです。この時間は、まだまだお昼のような明るさです。

無事、スーツケースもターンテーブルから受け取ることができます。

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みんなの荷物をタクシーに積み込んで、今宵の宿に向かいます。

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タクシー乗り場には、タクシーがずらっと並んでいましたが、saraiたちは4人連れで大型スーツケースも3個。これを運べるタクシーはなかなか見つかりませんでしたが、しばらく待つと大型タクシーが到着。見た目には、そんなに大きくは見えませんでしたが(普通のベンツ)、実際、荷物はすべて積めました。

最初、ホテルの名前をドライバーに言っても分かりませんでしたが、GOOGLEマップに記載している住所(通りの名前)を見せると、自分の地図帳を取り出して、さんざん悩んだ挙句、最終的には見事にホテルの前に横付けしてくれました。後で分かりましたが、そのあたりの通りは一方通行になっているので、ホテルに横付けするのは至難の業みたいですね。

なお、最初にドライバーに言われたのは後部座席も含めて、ちゃんとシートベルトをしてねってことです。結構、スイスでは取り締まりがうるさいそうです。
タクシー代はおよそ60スイスフランでした。4人乗って、荷物も多かったので、タクシーが1台で済んで、この価格はリーズナブルですね。所要時間も30分足らず。空港からチューリッヒの街は結構、近いですね。いつもは公共交通機関を利用するsaraiですが、姉たちが一緒で、しかも初めてのチューリッヒ訪問なので、土地勘もないので、タクシーを利用することにしました。
また、若いタクシードライバーは陽気で話が弾み、街の説明とか親切にしてくれたのも、初スイスの好印象につながりました。



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この記事へのコメント

1, Feriさん 2010/08/09 07:55
こんにちは、Feriです。楽しい内容なので、Austria-fan.comさんんでも紹介してもらおうと思っています。
もし、ご迷惑ならば、ご一報ください。

2, saraiさん 2010/08/10 20:03
Feriさん、saraiです。

もちろん、了解です。
旅行しており、ネットにアクセスできず、お返事が遅れました。
ちなみに国内です。蓼科とか白川郷あたりです。
今は配偶者の実家です。

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チューリッヒのプチホテルSEEHOF

2010年7月5日月曜日@チューリッヒ

チューリッヒZürichで宿泊するホテルに到着します。空港で乗ったタクシーがホテルに横づけしてくれたので、らくちんで道に迷うこともありません。

チューリッヒで3泊するホテルはチューリッヒ湖Zürichseeの湖畔近くのプチホテルのゼーホフSEEHOFです。
翌日から連日、チューリッヒ歌劇場でオペラを見るので、歌劇場近くのホテルにしました。
チューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhof近くのバーンホフ通りBahnhofstrasseあたりのホテルのほうが少し安そうですが、オペラハウスへの近さはもちろんのこと、チューリッヒ湖畔というのも気持がいいですよね。

また、このホテルはSバーンの電車駅のシュタデルホーフェン駅Zürich Stadelhofenまで徒歩5分くらいで、トラムも近くにたくさん走っていて、交通の便も大変いいというのもポイントです。
Sバーンに乗ると、チューリッヒ中央駅までたった1駅、5分足らずで行けます。
トラムはいろんな路線がありますが、繁華街のバーンホフ通りに乗り換えなしで行けるのも便利です。

このホテルに着いてみると、入口はとても狭く、なおかつロックされています。が、呼び出しのボタンを押すと、ロック解除になります。
ドアを開けて、一段高い通路に重いスーツケースを順番に持ち上げます。

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ドアを入ると、すぐ横に小さなレセプション。奥からお姉さんがにこやかに出てきます。
宿帳を書き、パスポートを提示して、チェックイン完了。
ただ、saraiたちと姉たちの部屋が1階と4階に分かれたのは何ですが、そんなに支障があるわけではありませんね。

宿泊する部屋の大きなキーを渡されて、その後、レセプションのお姉さんがレセプション横のボードを示しながら、何やら説明を始めます。
ボードにはキーがいくつもぶら下がっており、横にルームナンバーも書いてあります。
ホテルから外出するときには、このボードにあるキーとルームキーを交換するとのこと。
ルームキーを差しこむと、ボードにあるキーが抜けます。このキーが先ほどのホテルの玄関のドアのキーだそうです。
で、外部から戻ったら、このキーでホテルのドアを自分で開けて、次にフレセプション横のボードからルームキーを取り出すとのこと。
宿泊者は呼び出しボタンを押さなくても玄関ドアを開けられるようです。
面白いシステムですね。このようなシステムは初体験です。

さて、各々の部屋に向かいます。
各自、自分の重い荷物を持って、レセプション前の狭い通路を奥に進むと、旧式のエレベータがあります。ヨーロッパはみな、この手の旧式のエレベータですね。
ともかく、このエレベータで無事上階に上がり、キーをガチャガチャして何とか部屋にはいることができました。この手の古くて、大きなキーはいまだに苦手です。

やっと、部屋で落ち着いたところで、まずは一番の関心事であるインターネット接続にとりかかります。
このホテルは無料で無線LAN接続が可能という事前情報をもらっています。
PCを立ち上げると、確かに強い無線LANの電波を感知できます。
で、ネット接続にはセキュリティコード(パスワード)が必要です。
部屋に置いてある無線LANの説明書き(1枚の紙)には、それらしいものが見当たりません。
誰かがそこに手書きで文字列を書き込んでいます。これがセキュリティコードかとも思い、PCに打ち込んでみますが、エラー。
もう、お手上げで、レセプションに電話して、訊くことにします。
レセプションのお姉さんの話では、その説明書きにセキュリティコードが書いてある筈だとのこと。
一体、どこに書いてあるのかと訊くと、なかなか的を得た返答がありません。
よくよく訊くと、とてもセキュリティコードとは思えない@を含む文字列がそれだと分かります。
これでようやく接続完了し、インターネットアクセスも成功!
ほっとしました。

で、部屋を見渡すと・・・扇風機?!
ヨーロッパにはエアコンのないホテルも多いと聞いたことはありましたが、これか~って感じです。
また、バスタブのある部屋を指定したのですが、姉達の部屋はシャワーのみでした(sarai達の部屋にはちゃんとバスタブがありました)。部屋の変更をホテル側にお願いすることも考えましたが、姪っ子がシャワーだけでも構わないというので、そのままということにします。
部屋はまあ普通です。もう少しかわいいお部屋を期待していたんですけどね・・・

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ちなみに、これでも今回の旅ではこのホテルの宿泊料が一番高いんです。
これはスイスの物価高を考えると仕方ないかも知れませんね。



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夕暮れのチューリッヒ湖

2010年7月5日月曜日@チューリッヒ/2回目

チューリッヒZürichのプチホテルのゼーホフSEEHOFにチェックインし、部屋でインターネット接続も終えたところです。気分的に余裕の出たので、ホテルを出て、初めてのチューリッヒを歩いてみます。

チューリッヒは昨日の日曜までが年に一度のお祭りだったようで今日もまだその名残で賑わった雰囲気があります。
お祭りを体験できなかったのは残念ですが、きっと随分騒々しかったでしょう。
静かな街のほうがどちらかというと好みです。

静かなチューリッヒ湖Zürichseeの周りをみんなで少し散策します。
チューリッヒ湖畔はまだ、夜8時ごろでも日が残っています。そろそろ夕暮れです。

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スイスらしい美しい風景にうっとり。恋人たちと思われるカップルも湖畔の夕景を楽しんでいます。

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湖上には、まだ遊覧船も走っています。

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遠く対岸では湖上に噴水も吹き上がっています。

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それにしても、湖岸には大勢の人たちが夕涼み?に出ています。日本ではあまり見かけない光景に感じます。

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夕日に輝く湖畔は美しいですね。

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少し湖岸の道を歩くと、チューリッヒ歌劇場Opernhaus Zürichと思われる建物が見えてきます。

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なかなか壮麗な建物ですね。夕日に照らされて輝く建物上部の彫刻が美しい!!
明日からのオペラがますます楽しみになります。

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チューリッヒ湖の旧市街寄りのところにかかっている橋、クヴァイ橋Quaibrückeまで行ったところで今日の散策はおしまい。
もう落日です。夕陽のチューリッヒ湖は異国の情緒を感じさせます。

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帰りは湖畔を離れて、トラムの走る大通り、ゼーフェルト通りSeefeldstrasseを通って、ホテルに戻ります。

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すると、姪っ子が何やら大声。
スイーツ好きの姪っ子がアイスクリームの有名店メーヴェンピックMövenpick Ice Cream Galleryを発見したようです。
ここは彼女に付き合って、みなで初スイーツ!
なかなか美味しかったですよ。とても暑かったしね。

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というところで、今日はオシマイ。いつもながら、ヨーロッパ初日は疲れます。

明日は、ベルンでクレーセンターとばら公園を楽しみ、夜はチューリッヒ歌劇場でオペラ、ウェーバーの「魔弾の射手」鑑賞。

旅も明日からはいよいよ本番です。



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ベルンヘ まずはチューリッヒ中央駅

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン

ヨーロッパの旅は、到着日は長~い一日の疲れで倒れこむように寝るけど、次の日はどうも早く目覚めてしまう。旅の2日目です。

やはり目が覚めて時計を見ると、まだ4時過ぎ。
まだ薄暗い窓の外を眺めながら、体を休め、今日のスケジュールを考えてみるなどして、うつらうつらし5時過ぎには結局起き出すことになります。チューリッヒZürichの朝です。

で、早速天気予報チェック。ア~、今日行くベルンBernは雨・・・。
そのうちにここでも雨がポツポツ降り出します。
テンションが下がるけど、それも仕方なしと、ぼつぼつ荷物の整理をしながら、お出かけの準備をします。

7時を待って朝食。宿泊者も少ないのか、私達4人だけの朝食です。
まあ、朝食タイムは7時からなので、当然かも。
朝食ルームは外のテラス席もありますが、今日は雨です。中でおとなしく食べましょう。

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レストランのお姉さんからの定番の「ティー オア コーヒー?」の問に、
配偶者はもちろん、チョコレートをお願いしますが、もちろんOK!
saraiはカプチーノをお願いします。
配偶者はチョコレート好きのはずの姪っ子に、ヨーロッパのホテルではほとんどの場合、チョコレートがお願いできることを伝授してます。
姪っ子は大喜びで配偶者のアドバイスに従い、チョコレートをお願いしてます。

ビュッフェスタイルの綺麗な朝食ルームで各々が好きなものを取りに行きます。

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ここの朝食は、実に美味しいです!
定番のハムと生ハムとサラミとチーズとスクランブルエッグ。
種類豊富なパン。
フレッシュなジュース。
いずれも変わり映えしないのだけど、どこか一味違うのよね。残りの2日間が楽しみです。

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ところで、フレッシュジュースですが、ピンク色のジュース、saraiは勘違いして、ピンクグレープフルーツのジュースだと公言して飲みます。
が、事実は、ブラッドオレンジジュースの間違い。久々に飲んだので、思わぬ勘違いです。
ここがイタリアだったら、勘違いしなかったのにね。
saraiは勘違いしたまま、とても美味しく毎日飲み続けたんです。
配偶者は、本来、ブラッドオレンジが大好きなのに、ずっとsaraiの言葉を信じていていたようです・・・で、飲み損ね。ゴメンナサイ!

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朝食を食べ終わる頃には、雨がやんでます!
勇んで出かけます。まずはホテルの最寄り駅のシュタデルハーフェン駅Zürich StadelhofenからSバーンの電車に乗って、チューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhofまで一駅の移動。
ホテルからはシュタデルハーフェン駅まで歩いて、たったの5分です。駅に着くと、美味しそうなパン屋さんがあります。

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何と、このパン屋さんは店内でパンを焼いています。でも、朝食をたらふく食べたばかりなので、素通りするしかありませんね。

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駅の自動発券機でSバーンのチケットを買うのにてこずります。
コインをいくら入れてもすぐ戻ってきます。故障でしょうか? それとも操作ミス?
困っていたら、隣りの発券機ではクレジットカードが使えることを発見。これで問題解決。
1dayチケットを4枚ゲット、ただし、1枚ずつの購入。ドイツでも同じ体験をしました。まとめ買いの方法がいまだに分かりません。(後日、ひょんなことで判明します。何てことはありません。必要なチケットを必要な枚数分、選択すればいいんです。旧式のマシンではヨーロッパ共通の方法です。)
ただ、これで、今日1日(正確には、これから24時間)はチケット購入に悩む必要がありません。
チューリッヒ市内の公共交通機関のSバーン、トラム、バスはすべてこれ1枚でOKです。

さあ、2階建て車両のSバーンに乗って、チューリッヒ中央駅に移動します。

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もたもたしながらも今日の旅はスタートします。



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チューリッヒからベルン中央駅に到着

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/2回目

チューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhofに着き、ベルンBernまでのチケットを買おうと自動発券機に向かうもののやはり操作が難しくて、窓口へすごすごと移動することにします。
でも、チューリッヒ中央駅は初めての駅なのでチケット窓口の場所が分かりません。
すると、すぐ近くにインフォメーションがあります。
先に何かを訊いている人が粘って、なかなか担当者がつかまりません。

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いらいらしていますが、ようやく、フリーになった担当者にsaraiが窓口の場所を訊くと、なんと、チケット販売窓口はすぐ隣でした。そんなものですね。

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もたついていますが、まだ、時間には若干の余裕があります。これは駅の構内の様子。大きくて重厚な雰囲気です。

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ようやく、ベルンまでの往復チケットを購入し、ホームに急いで向かいます。

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無事予定の電車に乗り込みます。滑り込みセーフです。

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8時発でベルンに8時57分に着くIC(インターシティ)です。
チケット購入で戸惑うこともあろうかと、少し、早目に出かけたのが功を奏し、予定通りの電車に乗ることができたわけです。

出発!
フムフム、これがチューリッヒねと車窓を眺めていると、真っ青な青空と明るい太陽の陽射しが顔を出します!

緑豊かな美しい景色を眺めながらの1時間の旅。あっという間に過ぎます。
ベルンの町に入っていきます。美しいアーレ川Aareの流れです。

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ベルンの古都の町並みに入ります。

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ベルン中央駅Bern Hauptbahnhofに到着です。

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ベルン中央駅は近代的な総ガラス張りの駅です。
スイスの首都ですから当たり前かも知れませんが、古都ベルンというイメージとはギャップがあります。

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まずは駅の中で、ツーリストインフォメーションを探します。
これはいつも初めての街に着いたときの習慣・儀式のようなもので、とりあえず、街のマップをいただくことにしています。
すぐには分かりにくいところでしたが、なんとかたどり着き、まずはベルンの市内マップをゲット。
パウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeに行くバス乗り場も教えてもらい、そちらに向かいます。
途中、花の好きな姉と配偶者はしっかりと花屋さんをチェックしています。

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駅前広場は実にだだっ広いですね!

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目指すバス乗り場は教会の横にあるようです。大きな通りを渡って、そちらに向かいます。

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すぐに、パウル・クレー・センター行きバス乗り場に着きます。
パウル・クレー・センター行きのバスは12番のバスです。

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ところが、バスのチケットは自動販売機でコインで買う(バス停には必ず自動販売機があるけど、コインがないとどうにもなりません)のですが、コインが足りません。これは困った!

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すぐ横には立派な教会、 聖霊教会 Heiliggeistkircheがあり、それを見上げますが、救いの手は差し伸べてくれません。

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このバスターミナルはトラムも出入りするガラスの大屋根のある立派なターミナルですが、見渡しても、コインを両替してくれそうなところはありません。

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近くにスーパーを見つけ、水を買ってコインをゲットすることに成功。
で、これが水を買ったスーパーマーケットの果物売り場。

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また、バス乗り場に取って返し、ようやくチケットを購入。その間に2台ほどバスは行きました…。
配偶者は2台もバスが行ってしまったとsaraiを揶揄しますが、まあ、それほど、頻繁にパウル・クレー・センター行きバスが走っているということですね。
実際、すぐに12番のバスはやってくるようです。

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これがようやく到着した12番のバス。

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いよいよパウル・クレー・センターに向かって出発です。



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ベルンのパウル・クレー・センターに到着

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/3回目

パウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeに向けて、バスが出発。

ベルンBernの旧市街の狭い石畳の道の上をバスは走っていきます。トラムの線路の上を走ります。

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石畳の道には噴水が点在し、トラムも走ってきます。それらを避けながら、バスは走っていきます。

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アーレ川Aareにかかる橋を渡り、旧市街を過ぎると住宅街の中の坂道をぐんぐん登っていきます。

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やがて、バスの車窓から右のほうにパウル・クレー・センターらしき建物が見えてきます。

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駅から15分ほどでパウル・クレー・センターのバス停に到着。バスの終点なので、降りそこなう恐れはありません。
この高台の地からは美しい野原が広がっています。この野原の中の散歩道のようなところを歩いて、パウル・クレー・センターに向かいます。

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レンゾ・ピアノRenzo Piano(関空を設計した建築家)の設計した近代的な建物は、美しい丘の中に映えています。

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草原のような気持のよい小道を進みます。

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と、何か妙な花壇があります。
説明を読むと、ピカソと書いてあります。

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なんと、ピカソのサインを花壇で表現してあります。

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何で、パウル・クレー・センターでピカソなのか、訝りますが、まあ、画家仲間だからかなとか思いつつ、不思議・・・。

ともかく、saraiと配偶者は連れ立って、パウル・クレー・センターに歩み寄ります。

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パウル・クレー・センターは大きな波がうねるようなデザインの建物です。

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その現代的なデザインの建物が建っているのは丘の上の野原の真っ只中です。

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大波のような建物が3つ並んでいます。

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パウル・クレー・センターの前には、クレーの絵画からデザインした巨大なオブジェがあります。
クレーらしくて、とてもオシャレですね。

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大波のような建物と建物の間に入口に見えないけど、ここが入口なのかしらというところがあります。

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恐る恐る近づくと、やはり、ここが入口です。これもオシャレ。

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この入口をはいると、広々としたすっきりとした雰囲気の美術館のロビー空間が広がっています。

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ロビー空間の上部には大きなガラスがはめ込まれ、明るい光が空間を満たしています。

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入館チケットはクレジットカードは使わずにあえて現金で買い、バスやトラムのチケットを買うためのコインを作ります。
朝からずっと、コインで苦労してきたので、対策を考えたんです。それにしても、こちらの人の、財布はコインだらけなんでしょうか?
これが購入したチケットです。一人25スイスフラン。

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展示エリアのゲートで荷物をチェックされ、ハンドバッグの持ち込みもダメとのことで、全員が荷物を預けさせられます!(地下のロッカーに預けますが、ここでもコインが必要! 後で戻ってきますけどね。)
さあ、クレーの絵を見に行きましょう。

遂にクレーの超名作とご対面の筈だったんですが・・・。意外な展開に驚くことになります。

ベルン中央駅からパウル・クレー・センターまでのバスのルートを地図で確認しておきましょう。

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ベルンのパウル・クレー・センター クレーの名画・・・しかし??

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/4回目

パウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeに入場して、クレーの絵画の鑑賞を始めます。

ん?ピカソが並んでいます。ここは、パウル・クレー・センターなのに・・・。

どうも特別展のようです。道理で入場券が事前情報以上に高かったはずです。
ピカソとクレー展という特別展です。

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だから、さっき、ピカソの花壇があったのかな。
ま、いずれにせよ、ピカソとクレーとの比較を楽しむ展示の仕方が面白いです。楽しみながら、その特別展を鑑賞。
クレーとピカソとの比較を楽しみつつ、これはどっちの絵?みたいなクイズをしながら、まわります。
そのお楽しみのおすそわけです。
パッと見て、次の絵画がどっちの作品か、分りますか?


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このクイズの答えは各絵画の下にある説明をご覧くださいね。
(すべて、左がクレー、右がピカソですよ。分かりましたか?)

とはいえ、最大の目的のクレーの「パルナッソス山へ」を早くみたい。
で、ここはそこそこで切り上げ、クレーの展示会場に向かいます。
まずは、目的の絵との対面を果たして落ち着きたいので、探しますが・・・。
ない!!!!!
なんで?????

美術館の人に「パルナッソス山へは?」と訊くと・・・。

「ここにはありません」
「!!!!!」

貸し出してるなんて言わないでよと思いながら、気を落ち着けて「ベルンにはあるの?」と訊くと
「はい、中央駅近くの市立美術館にありますよ」
怒りよりほっとする気持の方が大きいです。

気持ははやりますが、ここのクレーはどれも実に素晴らしい。とりあえずもう一度、落ち着いて鑑賞します。

やはり、クレーの代表作の一つである「ドゥルカマラ島」はとても大きな絵で素晴らしい絵です。

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また、音楽にも造詣が深かったクレーは音楽を主題とした絵画もありますが、そのなかで最も有名な絵画がこれですね。
「赤のフーガ」です。リズムというか、フーガというか、音楽の響きを感じさせられる傑作です。

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さらにクレーと言えば、線画による天使が知られています。
このパウル・クレー・センターにも大量のコレクションがある筈ですが、展示されていたのはほんの少し。
でも、クレーの天使といえば、やっぱり、これでしょう。
「忘れっぽい天使」です。

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この単純な表現で、なんとほのぼのとした優しさを描ききったものでしょうね。
クレーは天才画家であると同時に、人間としても尊敬できる人に思えます。

ナチスにドイツを追われて、故国のスイスに亡命を余儀なくされたクレー。
晩年は難病にも苦しみつつ、こういう素晴らしい絵画を描いたクレー。
このパウル・クレー・センターは2005年にできたわけですが、故郷のベルンに多くの名画が残され、展示されることになったことに胸が熱くなります。
人間の暴力では、決して、こうした芸術は破壊できないという事実がここにはあります。

最後に売店で美術館お決まりのお土産を購入し、美術館を後にします。
このときは素晴らしいクレーのポスターをゲットでき、sarai宅の壁が美しく飾られることを確信していたのですが・・・。

次回はバラ園からの素晴らしいベルンの街の眺めを楽しみます。



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バラ園からの世界遺産ベルンの眺め

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/5回目

パウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeを後にして、ベルン美術館Kunstmuseum Bernに展示してあるというクレーの最高傑作「パルナッソス山へ」は気にかかりますが、とりあえず、予定通り、バラ園Rosengartenに向かいます。

ベルンBernの街に戻る12番のバスをアーレ川Aareにかかる橋、ニーデック橋Nydeggbrückeの袂で途中下車し、バラ園のある丘に上ります。

このあたりにはベルンの街のシンボルである熊の公園、ベーレングラーベンBärengrabenもありますが、それは興味がないのでパス。
10分ほど息を切らしながら急坂を上ると、途中から、旧市街の眺めが見えてきます。ご機嫌のsaraiと配偶者です。saraiの手元にパウル・クレー・センターで買い求めたクレーのポスターの入った段ボール箱があるのをご注目! この後の悲劇的な展開の序章です。

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・・・アチャ~!!! これがベルンの街なのね。実に美しい眺めです。
蛇行するアーレ川に挟まれたベルンの旧市街の美しい佇まいがパノラマで広がっています。

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ベルンの旧市街の中心もよく見えます。
絶好の日和ですね。

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この丘の上には美しい芝生広場のなかに色とりどりの花々が咲いています。

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芝生広場の周囲には美しいバラが咲き誇っています。

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バラ愛好家の姉のためにsaraiが準備したバラ巡りの第1弾です。早速、姉は熱心にバラに見入っています。

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とてもよく咲いているバラを姉は嬉しそうに眺めています。

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芝生広場の奥の方には、素晴らしいバラ園があります。

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バラ園の中に歩み入ります。

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満開のバラが美しく咲いています。美しいバラの数々をしばし、ご覧あれ。

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バラ園のカフェでバラとベルンの眺望を楽しみながら、紅茶でゆっくりします。

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ソファーで寛ぐsaraiと配偶者・・・saraiの横にはクレーのポスターの入った段ボール箱がソファーの上に置かれていることにご注目。

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そろそろ、カフェのソファーを立って、丘を下りましょう。最後にバラ園からのベルンの町の美しい眺めを脳裏に刻み付けます。

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先ほど上ってきた坂道をまた、たどります。下りは足も軽く進みます。

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saraiと配偶者は仲良しで道を下り終えます。(saraiの手には何かが欠けていると思いませんか?)

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そして、坂道を下りて、旧市街まで行ったときです。大変な失敗をしたことに気づきます。
実は、saraiは、パウル・クレー・センターで購入したポスターをこの丘の上のバラ園のカフェに置き忘れたんです!
あれ(ポスターの入った段ボールケース)は今でもカフェのソファの上に鎮座しているんでしょうか?

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恨めし気に丘の上のバラ公園を見上げますが、今更、取りに戻るような体力も気力もありません。あるのは残念な思いだけです。

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丘を下ると、アーレ川にかかる橋、ニーデック橋です。橋の上からは美しいアーレ川の青い水の流れが目に焼き付けられます。アーレ川にかかる小さな石橋はウンタートーア橋Untertorbrückeです。

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これはまさに絶景ですね!

さあ、橋を渡り、旧市街に向かいましょう。

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ニーデック橋の石畳はまっすぐに旧市街の通りに続いています。

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橋を渡り終えて振り返ると、そこからのアーレ川の眺めも美しいです。川の向こうの丘の上が先ほどのバラ園です。

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アーレ川に沿って立ち並ぶ家々と石畳の通りも実にきれいですね。

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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

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旧市街を散策しながら、ベルン美術館をめざします。



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ベルンの噴水

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/6回目

丘の上のバラ園Rosengartenから下りてきて、アーレ川Aareにかかる橋、ニーデック橋Nydeggbrückeを渡って、旧市街に入ったところです。
ニーデック橋に続く通り、ニーデックガッセNydeggasseをぶらぶら歩き始めます。

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右手の階段を上ってくるおばさんがいます。アーレ川の川岸から上ってくる道がここで合流するポイントです。

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合流ポイントを過ぎると、旧市街の石畳の通り、ゲレヒティクカイツガッセGerechtigkeitsgasseに入ります。先ほど、パウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeに向かうバスで通った通りです。
通りには、オープンカフェもあり、観光客の方でしょうか、ゆったりと休んでいます。

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向こうからバスがやってきます。パウル・クレー・センター行の12番のバスですね。

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噴水brunnenや時計塔Zytgloggeなどを眺めて旧市街を観光しながら、ベルン美術館Kunstmuseum Bernを目指します。気持が逸るのは致し方ありませんね。
それでも、次々に出現する噴水もしっかりと鑑賞します。
噴水といっても、通常の水を噴き上げるタイプのものではなく、彫像がある小さな塔の根本からパイプが4方に出ていて、そこから水が流れ落ちる形式のものです。ローマ水道を思い起こさせるような感じです。

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彫像が噴水ごとに様々ですが、かわいい感じのものが多いのが面白いですね。
噴水のいくつかをご紹介しましょう。

まずは「正義の女神の噴水」Gerechtigkeitsbrunnen。
美しい衣装で目隠しされた女神は、先入観でものを見ないという寓意があり、公平・正義の象徴です。

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次は「クロイツガスの噴水」Kreuzgassbrunnen。
これは例外的に彫像がなく、オベリスクのようなものが立っているだけ。クロイツガスと言う名称なのはクロイツガッセKreuzgasseの通りの角にあるからかな。
通りはゲレヒティクカイツガッセからクラムガッセKramgasseに名前を変えています。

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すると、すぐ近くの建物の壁に彫像が取り付けられています。まるで、「クロイツガスの噴水」に彫像がなかったことのお詫びみたいに思えます。ターバンを巻いた少年が投げ槍を構えている彫像です。

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次は「サムソンの噴水」Samsonbrunnen。
ライオンの口をこじ開けている勇者は、戦争で活躍した男たちを称える力強さの象徴です。

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これらの噴水が通りの中央にあるために、まるでバリケードみたいになっており、車が通りの幅、ぎりぎりで走っていて、歩行者の通行はそれなりに危険が伴う状況です。
と思っていたら、通りの歩道際の横に上り階段がところどころあり、この階段を上ると、石造りの立派なアーケードがあります。
北イタリアのポルティコみたいです。アーケードの上は建物が張り出しています。
アーケードに沿って、いろんなお店やレストランが続いています。
実は、通りの真ん中を歩いていたので、このアーケードの存在にはしばらく気が付きませんでした。このアーケードを歩けば、安全に通行できます。
もっとも、アーケードを歩くと、通りの真ん中にある噴水がよく見えないので、どこを歩くかは悩みどころです。

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次は「ツェーリンガーの噴水」Zähringerbrunnen。
ベルンの創始者ツェーリンゲンの記念碑ですが、実はベルンのシンボルである熊が甲冑を身に纏って、旗を掲げています。
この噴水の先には、有名な時計塔Zytgloggeが見えています。通りをふさぐ形で立っており、意外に存在感があります。

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この噴水のそばには、いわば、花の噴水とでも呼べばよいものもあります。綺麗ですね。

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次は「射撃手の噴水」Schützenbrunnen。
甲冑を見に着けた男性と足元に銃を持つ熊は、かってのベルン王国の勢いを反映しています。
通りはマルクトガッセMarktgasseに名前を変えています。

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次は「アンナ・ザイラーの噴水」Anna-Seiler-Brunnen。
全財産を病院に寄付した女性を称えており、「抑制」の寓意があります。

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次は「バグパイプ吹きの噴水」Pfeiferbrunnen。
穴の開いた靴を履いた男がバグパイプを演奏しており、貧しい音楽家たちを称えたものです。
通りはシュピタルガッセSpitalgasseに名前を変えています。

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次は「オッペンハイムの噴水」Oppenheimbrunnen。
これは最も変わった噴水でこれまでも賛否両論があったそうです。ベルンに住み、亡くなったシュールレアリスムのアーティスト、メレット・オッペンハイムが1983年に建造した噴水です。当初はコンクリートの円柱だったそうですが、チューブを横に切った形の水路が、円柱の周りをらせん状に取り囲み、水がこの水路をゆっくりと伝って降りてくるという構造だったため、年月ととも変貌を遂げました。水路に土がたまり、空中を飛んできた植物に種が発芽して、苔や藻なども含む100種類の植物がコンクリートの円柱を覆い隠すようになったそうです。この変貌(メタモルフォーゼン)をシュールレアリストのメレット・オッペンハイムが最初から意図していたかどうかは定かではないようです。ベルン美術館近くの広場にあります。

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次は「モーゼの噴水」Mosesbrunnen。
旧約聖書で重要な役割を果たす預言者モーゼの彫像です。神に与えられた「十戒」を掲げています。ベルン大聖堂Berner Münster前のミュンスター広場Münsterplatzの一角にあります。(ここは後で行ったところです。))

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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旧市街散策はまだ続きますが、気持ちはクレーの大傑作に飛んでいます。



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ベルンでクレーの畢生の名作と遂にご対面!!

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/7回目

ベルンBernの旧市街散策はまだまだ続きます。

実は前回の記事はベルンの噴水をご紹介するために実際の散策に先行したところの噴水までを記事に掲載しました。
実際はクラムガッセKramgasseにある「サムソンの噴水」Samsonbrunnenの前を通り過ぎたところです。

と、また妙なものを発見!
クラムガッセの通りに面した建物にアインシュタインの写真が大きく張り出されています。

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そうでした、ベルンではアインシュタインが特許局の職員として若いころを過ごしており、ここで特殊相対性理論の論文を書いたんでした。
saraiも大学の専攻は物理。
アインシュタインに始まる素粒子物理を勉強したこともありました。
ここはアインシュタインハウスEinsteinhaus Bernです。アインシュタインが1903年~1905年まで住んだ家です。現在は博物館になっています。

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感無量といえば言い過ぎですが、若かりし頃の思い出がよぎります。
で、つい、連れの3人に特殊相対性理論とは何ぞやという講釈を長々とたれてしまいます。
アインシュタインハウスのある建物の前を通り過ぎていきます。さすがにアインシュタインハウスを見学するよりはクレーの傑作を早く見たいという気持ちが先立ちます。

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ベルン名物の時計塔Zytgloggeが近づいてきます。クラム通りの両脇の建物も古びていて、情緒があります。

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時計塔が視界を大きく占めます。当初はベルン旧市街で最初につくられた西門でしたが、1405年の大火のあとに天文時計を持つ時計塔になりました。ところで、時計塔はドイツ語で正確にはツァイトグロッケントゥルム Zeitglockenturmといいますが、地元では「ツィットグロッゲZytgrogge」と愛称で呼ばれています。

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時計塔のすぐ前まで来ます。
なかなか立派なものですね。大時計は現役で動いている時計としては世界でも最大級のもののひとつです。450キロの石の重さによって5つのメイン歯車が24時間動き続ける仕組みです。大時計の下にある天文時計と1時間置きに動く仕掛け人形がとても有名です。残念ながら、仕掛け人形はまだ20分ほど経たないと動かないようです。

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時計塔の横を通り過ぎた後、振り返って、時計塔の裏側を眺めます。こちらにも大時計がありますが、シンプルなデザインですね。

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ここからはベルン美術館Kunstmuseum Bernもそう遠くはありません。
マルクトガッセMarktgasseの通りを進み、ヴァイゼンハウスプラッツWaisenhausplatzにぶつかったところで右に折れて、ヴァイゼンハウスプラッツの広い通りを進みます。前回の記事でもご紹介した「オッペンハイムの噴水」Oppenheimbrunnenの異様な姿に出会います。

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ここで左奥の通り、ホドラー通りHodlerstrasseに入ります。
と、何やら見慣れた車があります。
そうです。我が愛車プリウスですね。

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この後、今回の旅では多くのプリウスを見かけることになります。ヨーロッパでもプリウスはたくさん走っていますね。

そうこうしているうちに、いよいよベルン美術館です。
美術館の手前には、アートっぽい塀が立っています。なかなか渋いですね。

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配偶者が一人先行して、通りを渡って、急いで歩いていきます。
配偶者はsarai以上にクレーのファンで、何より、「パルナッソス山へ」を楽しみにしていたんです。

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saraiは配偶者の勢いに気おされたようについていきます。その先にはベルン美術館の古典的なスタイルの建物があります。

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ベルン美術館に心を静めながら入館します。

ご対面!
「パルナッソス山へ」です。
この絵はもともとパウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeができる前はここにあったので、ここに戻したのでしょうか。
それは想像していた絵とは違います。想像以上の存在感です。

文字通り、光り輝くような光沢に満ちており、この色彩感は天才芸術家クレーにしかなしえないものです!
しばし、その光輝に包まれて、慄然としていました。
まさにクレーの代表作に相応しい超傑作です。

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ここには、素晴らしいクレーがほかにもあります。鑑賞、また鑑賞。

ベックマン、マルク、ホドラー、・・・  どれも素晴らしい!!
特にホドラーはベルン出身の画家、印象的な作品が展示されています。

また、思いがけず、青騎士の絵画にも出会えたのが、収穫です。
配偶者はもともとマルクの馬の絵が好きでしたが、ここにも馬のお尻の方からの絵があり、大満足のようです。

クレーの「パルナッソス山へ」に導かれて、予定外の美術館を訪れ、収穫も大きかった!!

ベルン美術館が写真撮影が不可なので、クレーの「パルナッソス山へ」以外はご紹介できませんでした。実はこの3年後に再訪することになります。そのときの記事もご覧ください。若干の作品をご紹介しています。

 ベルン美術館再訪

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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また、ベルンの旧市街の散策に戻ります。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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06/18 12:46 sarai

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