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ベルンでスイス料理のランチ

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/8回目

クレーの「パルナッソス山へ」に大満足したところで、再び世界遺産の町ベルンBernの旧市街の観光モード。

まずは、ベルン料理を食べさせるレストラン・ハーモニーRestaurant Harmonieで昼食です。時計塔Zytgloggeのすぐ近くにあるお店です。

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テラス席を選んで、食事します。が、saraiの席は通りを隔てる垣根沿いの席。これが後で面白い展開の元になるんです。

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スイスと言えば、やはり、チーズフォンデュを食べないといけないでしょう。すぐに電熱コンロが運ばれてきます。

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同時にチーズフォンデュ用のフランスパンもテーブルに載せられます。

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すぐに溶けたチーズの入ったフォンデュ鍋もコンロの上に置かれます。さすがに手際がいいですね。

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さらにチーズフォンデュ以外に注文した皿が運ばれてきます。

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チーズの溶けたトースト(ラクレットみたいなものですね)の上にベーコン、野菜、目玉焼きがのったスイス料理です。

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新鮮なグリーンサラダです。

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ジャガイモサラダです。

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早速、チーズフォンデュをいただきます。美味しいね。

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チーズフォンデュはワインの味が強く塩味が濃い。寒いところの味付けなのでしょうね。が、食べていると馴染んでますます美味しくなります。みんな、どんどん、食べます。

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ほとんど、チーズフォンデュを食べ尽くします。

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と、saraiの向かいに座っていた姉や姪っ子がなんだかにやにや笑っています。
どうも通りを歩く地元の犬が決まって、saraiのそばに寄って、垣根から鼻を突っ込み、saraiのカバンを舐めているようです。
これが何度も繰り返されたとのこと。
もちろん、すべて同じ犬。
ベルンの犬に好かれてしまいました。saraiというより、saraiのカバンが・・・
ちなみにカバンには食料品は入っていませんよ。
これがその垣根です。

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さぁ、お腹も満腹になったところで、ベルンの街巡りを続けましょう。といっても、そろそろチューリッヒに戻る時間も迫ってきます。
姪っ子のお勧めのコンフィスリー・チレンConfiserie Tschirrenというチョコレート屋さんをのぞき、帰ることにしましょう。
ところが、レストランからチョコレート屋さんに向かいますが、地図とにらめっこしても、どうもチョコレート屋さんの場所が分かりません。
ふらふら歩いていると、大きな教会の前に出ます。
思いがけず、ぶち当たったのは、これもベルンのシンボルであるベルン大聖堂Berner Münsterです。

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巨大な尖塔です。スイス1の100メートルの高さを誇るそうです。
ファサード正面の下部には、最後の審判のレリーフがあります。

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通りすがりとはいえ、いいものを見せてもらいました。
大聖堂前には、ミュンスター広場Münsterplatzがあり、もちろん、この広場の一角にも、しっかりと噴水があります。

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既にご紹介済の《モーゼの噴水》です。
神から与えられた十戒の教えを掲げています。

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ベルン大聖堂はともかくとして、まだ、肝心の目的のチョコレート屋さんは分かりません。
で、この大聖堂前の広場にいたおじさん2人に訊いてみました。
すると、「通りが違うよ。そこを抜けて行って、大きな通りに出たら、左の方だよ」って、教えてくれました。サンキュウ!!

教えられたように行ってみると、なーんだ・・・結局、旧市街の目抜き通り、クラムガッセKramgasseに出ます。さっき歩いていた噴水や時計塔のある通りです。
しばらく歩くと、アーケードの中にありました、ありました。コンフィスリー・チレンConfiserie Tschirrenと表示されています。

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ヨーロッパによくあるチョコレート屋さんですが、小奇麗でかわいい店舗です。
いろんな種類のチョコレートがずらりと並んでいます。これを選んで、詰め合わせを作ってもらえるようです。

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チョコレートの横には美味しそうなケーキも並んでいます。

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詰め合わせると、可愛いチョコレートのパッケージになります。

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しかし、夏の暑さのなか、チョコレートは持ち運ぶと溶けてしまいそう。
でも、せっかくだからと少しだけ選んで購入。後でみんなで味見することにします。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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すっかり、ベルンを楽しみました。そろそろ、チューリッヒへ戻りましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

秋の音楽シーズン、スタート@みなとみらいホール 2010.9.2

まだまだ、猛暑が続いていますが、9月にはいり、芸術の秋、音楽の秋の季節にはいりました。

とりあえずは、saraiのホームグラウンドである横浜みなとみらいホールで軽めのコンサートを聴くことにしました。
《みなとみらいクラシック・クルーズ》というコンサートです。
お昼の部40分間(ランチタイム・クルーズ)と午後の部40分間(ティータイム・クルーズ)に分かれていて、合わせて、1400円という低価格で聴くことができます。

今回のコンサートは東京フィルの弦楽器セクションのトップ奏者5人による弦楽五重奏の演奏です。
が、室内楽のコンサートというような堅苦しい?ものではありません。
演奏者は次の5人。
 荒井英治(ヴァイオリン)
 戸上眞理(ヴァイオリン)
 須田祥子(ヴィオラ)
 服部誠(チェロ)
 黒木岩寿(コントラバス)

実はこの《みなとみらいクラシック・クルーズ》というコンサートは月1回のペースで開催されており、今回で18回目。
でも、saraiは初めて、このコンサートを聴きます。
何故か。
それは、平日の昼間のコンサートだからです。

saraiは6月にリタイアしたので、こういう平日の昼間のコンサートにも行けるようになったんです!!

さて、今日のプログラムです。
まずは前半のランチタイム・クルーズ。
ウィーンがテーマだそうです。

 モーツァルト:『フィガロの結婚』序曲
 ランナー:ロマンティックな人々
 フランセ:モーツァルト・ニュー・ルック
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 [アンコール曲]ヨーゼフ・シュトラウス: ポルカ "飛んで"

まず、フィガロの序曲は如何せん、弦楽五重奏では何か、物足りない感じが付きまといました。終盤の盛り上がりはなかなかよくて、わくわく感はありましたので、まあ、全体としてはよかったのですが、やはり、楽器が足りないかな。
2つめのランナーのウィンナーワルツは生まれて初めて聴く曲です。何か悲しげなメロディーが続き、ウィンナーワルツらしくないと思っていたら、途中から、それらしい感じに変わり、納得。
3つめは現代作曲家の作品で、これも初めて。コントラバスのソロがモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』のアリアでドン・ジョバンニが女性に愛を語り、その愛を語られる相手がバックの弦楽三重奏(オリジナルは木管十重奏)で演奏されるカルメン(ビゼーの『カルメン』のアリア)で、カルメンも男を誘惑します。お互いにドン・ジョバンニとカルメンが誘惑しあうのをアリア主題をもとに巧みに変容したモダンな曲想(新古典みたいで、決してそうでないところが面白い)で表現しており、なかなか楽しめました。
4つめはモーツァルトの超有名曲ですが、もともと弦楽合奏曲なので、これは自然に聴けます。少し、テンポの早い今風な演奏でした。saraiの好みではもう少しゆったりとしたテンポで演奏して欲しかったところ。
アンコールは再び、ウィンナーワルツ。気持ちよく聴けました。

ここで後半のプログラムまで一時間半の休憩。
ランドマークタワーにランチを食べに行きました。
五階の和食の『吉祥』です。
食べたのは、たまご麺の和風だし汁とじゃこご飯です。


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1300円ですから、まあまあの価格ですね。
それに窓辺のテーブル席からのみなとみらいの展望がよいので、おすすめです。


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昼食も終えて、また、コンサート。
次は後半のティータイム・クルーズ。
テーマは郷愁のある音楽だそうです。

 ドヴォルザーク:スラブ舞曲 第1番
 ドヴォルザーク:弦楽五重奏 第2番 第1楽章
 ドヴォルザーク:テルツェット 第3番
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏 第12番「アメリカ」 第2楽章
 ブリッジ:ロンドンデリーの歌
 スメタナ:歌劇「売られた花嫁」より “道化師の踊り”
 [アンコール曲]エルガー:エニグマ変奏曲 より "ニムロッド"

ドヴォルザークはやはり、「アメリカ」の第2楽章がしっとりと美しくて、大変、結構でした。これは全曲聴きたかったところ。
ブリッジの曲は変奏曲の逆のような曲で、途中にロンドンデリーの歌の楽想が少しずつ現れ、最後にテーマが提示されるというもの。これも初めて聴きました。
スメタナは郷愁というより、ずいぶん元気のよい曲で最後にふさわしいかも。
アンコールのエルガーも有名な曲ですが、これもしっとりと演奏されて、この日1番の演奏ではなかったでしょうか。

低価格で気楽に聴けて、秋のシーズンのスタートとしては満足でした。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

受験の結果は?

電気工事士2級の技能試験を受けたのは、スイス・オーストリアの旅から戻った直後の7月25日でした。
そして、もう1か月以上経った今日がネット上での合格発表。

ジャジャーン!
やったね、合格です。

思えば、今年の初めから準備を始め、まずは筆記試験の勉強を昼休みや通勤時間を利用して、結構、長期間やってきました。
そして、試験の直前は2日も年休をとって、猛勉強。
結果、筆記試験は無事合格し、それからは技能試験に向けての練習。
ただ、自己流だと自信がないので、丁度、会社をリタイアした時期だったので、2日間の実技訓練コースに通って、特訓を受けました。これで大分、コツがつかめましたが、まだまだ練習不足。
しかし、ここでスイス・オーストリアの旅に出発。
戻った直後の3日間、時差ぼけと猛暑に悩まされながら、猛練習に励み、また、出題された問題が得意な問題だったのも幸いし、いい結果になりました。

これで今年の目標はスイス・オーストリアの旅も合わせ、ほぼクリアしました。
あとは秋の音楽シースンを心安らかに楽しみます。



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この記事へのコメント

1, はっぱさん 2010/09/04 06:50
おめでとうございます!!!

旅行中も気にされていたみたいで
遠くから合格を祈っていました。
努力が実りましたね。
心よりお祝いを申し上げます。

はっぱ

2, saraiさん 2010/09/04 07:21
はっぱさん、ありがとうございます。saraiです。

応援いただき、力になりました。
まだまだ、試験に対応できる知力・気力があることを確認できました。
ウィーンでの電気工事はできませんが、電気のことなら何でもご相談くださいね。アナログもデジタルも・・・

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

 

ベルンからチューリッヒに帰還、そしてオペラ

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/9回目

つい、ベルンBernの街を楽しみ過ぎて、予定滞在時間を少しオーバー。
急いで、ベルン中央駅Bern Hauptbahnhofに向かいます。
マルクトガッセMarktgasseの通りを駅に向かって進んでいくと、牢獄塔Käfigturmがあります。昔は時計塔だったのですが、17世紀に再建され19世紀末まで牢獄として使われていました。

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噴水の横を通り過ぎます。ベルンの通りを歩いていると、すぐに噴水に出会います。

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牢獄塔を過ぎると、大きな広場、ベーレンプラッツBärenplatzに出ます。この広場には市が出ています。その先には連邦院Bundeshausの建物が見えています。スイスの連邦議会議事堂と政府各省庁のオフィスの入った建物です。ベルンがスイスの首都であることに思い至ります。

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駅に急いではいますが、ちょっとだけ、市場の様子を偵察します。お土産ものなどが売られています。あまり興味を引くものは見当たりません。

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また、駅に向かって、シュピタルガッセSpitalgasseの通りを歩いていきます。やがて、駅前のバスターミナルと聖霊教会 Heiliggeistkircheが目に入ってきます。

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聖霊教会の前で見上げます。なかなか立派な教会ですね。創建は13世紀ですが、現在の建物は1729年に再建されたものです。

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教会の前を右に周り込むと駅前の広場が広がっています。正面にガラス張りのベルン中央駅の現代的な建物が見えます。

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ベルン中央駅に急いで向かいます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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駅の通路をホームに向かっていきます。

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予定の電車には間に合いませんが、その次の電車には余裕で間に合います。約10分後に電車が出ます。
チューリッヒZürich行の電車は30分間隔なので、予定が少し遅れてもさほど大きな影響はありません。

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ホームに出て、10分後の電車を待ちます。

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ホームで少し待つと、2階建ての電車がはいってきます。見晴らしのよさそうな2階席に陣取ります。席はがらがら。ゆったりと席を確保します。
ベルン中央駅をゆっくりと電車は出発します。車窓から駅にお別れです。

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こうしてチューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhofまで再び戻りました。
チューリッヒ中央駅で姉・姪っ子と別れ、saraiと配偶者はいったんホテルに戻り、オペラに備えます。
姉達はバーンホフ通りBahnhofstrasseでショッピングだそうです。

ホテルの部屋で少し午睡をとって、おめかしをして、チューリッヒ歌劇場Opernhaus Zürichに向かいます。
チューリッヒ歌劇場はホテルのすぐそば。5分とかかりません。30分前には着きました。
歌劇場の正面ファサードは美しい姿です。

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既に美しく着飾った男女が入り口をはいっていきます。saraiたちもそれに続きます。

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入ると、ピカピカのロビーが出迎えてくれます。
ロビーで今夜のプログラムを買い求めます。

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ロビーを通り、ホールの内部にはいろうとするとなんだか様子がおかしいです。
扉の前の係員に制止されます。まだ、ホール内のオープンは15分ほど後だとのこと。

待つこと暫し。ようやくオープン。もう、15分はとっくに過ぎています。
ここのオペラハウスは早く来ても仕方がないことが分かりました。
せいぜい15分前に来れば十分です。
明日からはそのころに来るようにしましょう。

内部はやはり、豪華な雰囲気です。

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ステージを眺めると、意外に小さなホールであることが分かります。まあ、オペラで歌手たちの声がよく通るでしょう。

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バルコン席は豪華ですね。

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今日のオペラはウェーバー作曲の「魔弾の射手」。
この日の公演については既に当ブログで紹介済です。
詳細はここをご覧ください。


オペラが終わり、ホテルの部屋に戻るともう何もできずに2人ともベッドに倒れこみ、朝までぐっすりです。



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チューリッヒからバーゼルへ

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル

旅も3日目。今日もチューリッヒZürichで朝を迎えます。

今日は朝までぐっすり眠って、元気回復。この日はバーゼルBaselを訪れます。
バーゼルでは、今回の旅の大きな目的であるオスカー・ココシュカの最高傑作《風の花嫁》を見ます。わくわくです。

ホテルで朝食を十分いただいた後、昨日と同様に、チューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhofに向かいます。
まずは、ホテルから徒歩5分のシュタデルハーフェン駅Zürich StadelhofenからSバーンの電車に乗って、チューリッヒ中央駅まで移動。ここまではもう慣れたルートです。
チューリッヒ中央駅ではだだっ広い駅構内の中をまっすぐチケットの窓口に向かいます。

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インフォメーションの隣にチケット窓口があるのは昨日学びましたので、今日は迷いません。

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国内チケットの窓口に並んで、鉄道・バーゼルのシティトラム・バーゼル市立美術館の3つがセットになったチケットを購入します。

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ネットでセット券の説明ページ(ドイツ語のページしかない)をプリントしておいたので、それを見せると、窓口の人はすぐに分かってくれます。こういうのは口で説明するのは難しいですからね。
このセット券は全体で1割引きになります。そう大きな割引ではありませんが、まあ、チケット購入の手間が省けるのは助かります。
購入したセット券はこれです。一人78.4スイスフラン(約6700円)です。

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ホームに行くと、左側にすぐに出発するDB(ドイツ国鉄)のICEが停車しています。バーゼル経由、フランクフルト、ハンブルク、キール行きです。

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もう発車しそうなので、とりあえず、手近な車両に乗り込みます。

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乗り込んだ後、空いた席を探し(混んでいた)、数両歩いて、やっと席に座った途端、音もなく電車が出発。
こちらの鉄道はそんなものだと分かっていても、やはり、びっくりしてしまいます。
DBのICEに乗るのは一昨年のドレスデンDresden以来で懐かしいですが、そのときと違って、今回は堅実にセカンドクラス。
でも、ICEはセカンドクラスでもなかなかのシートです。設備がいいですね。

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車窓には、スイスの穏やかな田園風景が流れます。

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晴天の空の下、変わらぬ風景が続きます。

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バーゼルには快適な走行で1時間で着きます。8時2分にチューリッヒ中央駅発で、8時57分に定刻でバーゼル中央駅Basel Hauptbahnhofに到着です。
DBのICEを降りて、駅舎に向かいます。

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駅舎内は乗降客で賑わっています。

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大きな駅舎内には様々なショップが並んでいます。

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と、目ざとく、気になるショップを見つけたsaraiの姉はつかつかと紅茶の茶葉ショップに入っていきます。

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首尾よく、買い物を終えた姉を伴い、saraiはツーリストインフォメーションを探します。

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と、駅舎内にスーパーマーケットのミグロスMigrosがありますね。店頭には、花売り場が出ています。

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ツーリストインフォメーションが見つかり、いつものように、市内地図をもらいます。これで迷わずに町の中を歩けそうです。

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で、早速、トラムに乗り込んでバーゼル市立美術館Kunstmuseum Baselに向かうことにします。駅舎を出て、駅前のトラム乗り場に向かいます。

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このバーゼル中央駅の駅前広場は広く、緑と彫像で美しく飾られています。

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振り返ると、バーゼル中央駅の建物が立派です。

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この駅はスイス国鉄(SBB)の駅です。隣接して、フランス国鉄(SNCF)の駅もあります。
また、少し離れていますが、ライン川Rheinを挟んで、ドイツ国鉄(DB)の駅もあります。
バーゼルは3カ国の国境の街ですね。

バーゼル中央駅の美しい姿を眺めながら、トラムの到着を待ちます。

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これから、いよいよ市立美術館に向かいますが、実は美術館ではちょっとした手違いがあるんです。



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バーゼル市立美術館、あちゃー・・・

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル/2回目

バーゼル中央駅Basel Hauptbahnhofからトラムでバーゼル市立美術館Kunstmuseum Baselに向かいましょう。

トラムのチケットはセット券で購入済ですから、そのためのコインは不要。
美術館へは2番のトラムに乗ります。トラムは街中の道をくねくねと走り、5分ほどで美術館前の停留所、クンストムゼウムKunstmuseumに到着。

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トラムを下りると、すぐ目の前がバーゼル市立美術館です。美術館前の広場の噴水も綺麗ですね。

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噴水の前がトラムの走る大通り、ザンクト・アルバン・グラーベンSt. Alban-Grabenです。この大通りはすぐにライン川Rheinに架かるヴェットシュタイン橋Wettsteinbrückeに続いています。美術館を見た後で、ライン川を見に行きましょう。

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バーゼル中央駅からバーゼル市立美術館へのトラムの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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で、美術館の周りを入口を探して、グルリと一周します。ところが、一周しても入口が分かりません。
それもその筈。入り口が分からない筈です。

げげーっ!!! まだ、美術館が閉まっている!!
今、9時半ですが、開館は10時半です。
そうですね。考えてみれば、美術館がそんなに朝早く開館するはずはありませんね。うっかりしていました。
開館までにまだ1時間あります。
とりあえず、美術館前の広場の噴水横の通路からから美術館の中庭に入ってみましょう。

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幸い、美術館のカフェは開いています。
美術館の中庭がオープンカフェになっています。

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この中庭には、ロダンのカレーの市民の彫像が置かれています。

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彫像の足元には、A.Rodinというロダンのサインがあります。

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これはスペインの彫刻家、エドゥアルド・チリーダEduardo Chillidaの制作した、空虚のまわりⅣ Alrededor del Vacío Ⅳという作品です。1968年の制作で1969年にここに設置されました。

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大きなレモンの木の鉢もたくさん置かれてますね。

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朝食はたっぷりと食べたので、紅茶だけを注文します。

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なかなかおしゃれなカフェです。まわりで寛ぐ人たちもおしゃれな人たちです。さすがに美術館のカフェ。

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紅茶を飲みながら、しばし、ゆったりとした時間を過ごします。
負け惜しみながら、思いがけず、中庭の美しい空間の中でゆったりした時間が持てます。

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もっとも、この時間を利用して、PCを立ち上げ、旅行記を書いていましたから、それなりに時間は無駄にしていませんけどね。

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さあ、ようやく開館です。レセプションには既に列ができています。

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セット券を窓口に提示すると、正式の美術館のチケットに交換してくれます。
これが交換してもらった美術館チケット。

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美術館のエントランスロビーから入り口を見ると、美しいステンドグラスがお洒落です。

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これが左側のステンドグラス。

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これが右側のステンドグラス。

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ここでも、展示室の入口で荷物のチェックがあり、荷物をすべてロッカーに預けないと入れてもらえません。
で、カバンをロッカーに預け、まずは1階のモダン美術から鑑賞します。ピカソの絵画とかがあります。

このフロアはそこそこに切り上げ、次は2階に上がりましょう。

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で、いよいよ「風の花嫁」にご対面です。



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ココシュカの「風の花嫁」、遂に感動の日

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル/3回目

バーゼル市立美術館Kunstmuseum Baselの1階の展示室での鑑賞を切り上げ、上の階に上がります。

中2階もさっと見て、2階にあがり、美術館のスタッフに遂にたまりかねて、ここでのお目当てというよりスイスに来た目的とも言えるココシュカの「風の花嫁」はどこにあるかと訊いてしまいます。するとたちどころに、3階のどのあたりにあるかを答えてくれます。

あとはもう一直線。ほかの絵はほぼ無視して、その絵に向かって突進です。3階に上がると、回廊のずっと奥にそれらしい絵が正面に見えています。あれはもしかして、夢にまで見ていたあの絵ではないでしょうか。どんどん近づくと、そうです。あの大好きな絵です。

これまで、この絵の前に立つ自分を何年もの間、想像していました。まさにその時はきます。
胸にジーンときます。素晴らしい青味がかった色彩に愛し合う男女の姿。涙が出そうになるほど感動します。
この絵に匹敵するのは、ゴッホの「オーヴェールの教会」だけです。オルセー美術館Musée d'Orsayにある、あの絵も全体の青い色彩が素晴らしい絵。何かの因縁でしょうか。
しばらく、この絵の前に立ちすくんで、じっと頭の中に絵のイメージを刻み付けます。

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いつまでも見ていたい気持ちですが、現実にはそうもいきませんね。立ち去り難い心を振り切って、別れを告げます。

本音では、この絵さえ見れば、その印象を胸に美術館から立ち去っても構わないのですが、それもなんですね。
それにこの美術館には、一般的には、とても名高い絵があります。
通常はその絵を見に来る人が多いでしょう。
それはホルバインの《死せるキリスト》です。
美術館内をうろうろしながら、探しますが、なかなか見当たりません。
仕方がないので、また、そのあたりにいた美術館のスタッフに『ホルバインはどこにありますか?』って、またまた訊いてしまいます。
すると、『そこだよ』って、すぐ後ろのほうを指さします。
本当に話が分かったのかなと半信半疑でとなりの展示室に向かうと、まさにそこはホルバインだらけ。
ホルバインの展示室です。
ありました。有名な《死せるキルスト》です。
等身大で横長の絵はまるでお棺のなかに横たわるキリストを思わせるインパクトのある絵です。

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あとはゆっくりこの美術館を鑑賞しますが、数々の名品群に脱帽です。
そうそう、クラナッハ好きとしては、なかなか珍しいクラナッハの絵もあります。
聖母子です。美しい絵ですね。題名は《一切れのパンと聖母子》です。

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ゴッホ好きとしても、思わぬ絵に出合います。
《ピアノを弾くマルグリット・ガシェ(Marguerite Gachet at Piano)》です。初めて見る絵です。
なかなかよい絵です。

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最後に3階のフロアから階段を下りて、美術館に別れを告げる段になって、どうしてももう1度、《風の花嫁》を見たくなります。
未練です。
同行の3人に待っていてもらい、急いで、《風の花嫁》に直行。
ああ、なんて素晴らしい絵なんでしょう。
この世の愛やあきらめやもろもろの人間的なものをすべて絵の中に表現し尽くし、美しい芸術に昇華させています。
もちろん、saraiは画家のココシュカになりきって、この絵に自分を没入させます。
無限の愛、アルマへの愛、それがすべてです。
もう十分ですね。saraiの頭のなかに、絵の細部は難しくても、絵の本質的な部分はすっかり取り込めました。
待っていてくれた3人に心から感謝の気持ちを抱きつつ、美術館をあとにします。

ところで、このバーゼル市立美術館には多くの名品が展示されています。今回はたった4枚の絵画しか紹介できませんでしたが、この2年半後にまた、この美術館を再訪することになります。それほど、このココシュカの《風の花嫁》に魅せられているんです。その折にこの美術館の名作群を徹底紹介することになります。ご興味のあるかたは以下のブログ記事をご参照ください。

 ラインの旅:スイス編~ココシュカの《風の花嫁》に感動の再会@バーゼル市立美術館
 ラインの旅:スイス編~珠玉のコレクション、その1@バーゼル市立美術館
 ラインの旅:スイス編~珠玉のコレクション、その2@バーゼル市立美術館
 ラインの旅:スイス編~珠玉のコレクション、その3@バーゼル市立美術館
 ラインの旅:スイス編~珠玉のコレクション、その4@バーゼル市立美術館
 ラインの旅:スイス編~ピカソ展@バーゼル市立美術館も見終わり、《風の花嫁》に告別


この後は少しバーゼルの街を散策しましょう。



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上原彩子+日本フィル@サントリーホール 2010.9.10

いやはや、上原彩子のプロコフィエフ、何とも物凄い快演でした!!

今日はサントリーホールで上原彩子をソリストに迎えて、日本フィルの定期演奏会。
いよいよ、秋の音楽シーズンが本格的に開幕。嬉しいですね。

今日のプログラムは以下。

 チャイコフスキー:バレエ組曲《白鳥の湖》より4曲
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26
  《休憩》
 プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調作品100

予習したCDは以下。
 チャイコフスキー:バレエ組曲《白鳥の湖》
  アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団
   往年の定番ですが、今聴いても立派な演奏です。

 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26
  アルゲリッチ、デュトワ指揮モントリオール交響楽団
   アルゲリッチは得意のプロコフィエフ。アバードとの旧盤のいいですが、
   少し録音が古く、音質がもうひとつ。このデュトワとの共演も
   豪壮といってもいいピアノのタッチと研ぎ澄まされた芸術性に感服です。

 プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調作品100
  小澤指揮ベルリン・フィル
   悪くはないのですが、もうひとつ、プロコフィエフらしさがほしいところ。

まずは《白鳥の湖》です。
指揮は日本フィルの首席指揮者のアレキサンドル・ラザレフ。
この人の指揮は初めて聴きます。
出だしの超有名な白鳥の主題からなかなか聴かせます。
素直にこの名曲をいかにもチャイコフスキーらしく??、演奏します。
こちらも素直に楽しみましょう。
指揮はいかにも大袈裟ですが、きっちりとリハーサルを積んでいるようですね。
大袈裟な指揮とは裏腹に、流麗に音楽が流れます。
決めのところが少し、うるさい感はありますが、全体としては美しい演奏。

次は今夜のお目当ての上原彩子の出番です。
彼女の最も得意とするプロコフィエフですから、これは期待するしかないですね。
おっ、今日もピアノはスタインウェイ。
やっぱり、このプロコフィエフの3番はスタインウェイがいいですね。
いつものように上原彩子はにこにこしながら、登場。
今日のsaraiの座席は4列目の左の方なので、ピアノに向かう姿を後ろから見ることになります。
でも、きっと、ピアノの前に座ったとたんに彼女の表情は一変して、集中モードにスイッチしたと思われます。その気配が背中に感じられます。
オーケストラがいい感じでクラリネットの序奏を始めます。
ぐっと気分が盛り上がります。
いよいよピアノがはいってきます。
まことに小気味のよいタッチで鮮やかにパッセージを弾き、のりにのった演奏です。
一瞬でsaraiも引き込まれ、思わず、力がはいってしまいます。
スタインウェイらしい硬質で張りのあるタッチで、まさに快走していくピアノの素晴らしいこと。
今日の座席からは彼女の指の動きが背後からよく見えます。
なんという美しく無駄のない動きでしょう。見るだけでも楽しい!!
高い緊張感をもって、一気に第1楽章を完璧に弾き終えました。
ここでブラボーコールをしたいくらい。
本当に天才ピアニストです。

第2楽章は緩急が交互に入れ代わりますが、緩徐部でも高い緊張感が感じられます。変幻自在の感のある素晴らしい演奏です。

第3楽章にはいると、流石に途中から少し緊張感が落ちたかなと思う部分もありますが、これだけの演奏ですから、仕方のないところでしょうか。
ただ、終盤にはいると、まあ、あきれるくらい猛烈な演奏で、驀進していくのみの素晴らしい演奏。
saraiはこの終盤の演奏にしびれてしまいました。なんというプロコフィエフでしょう。

実に会心の出来の演奏でした。これまで聴いた上原彩子の演奏の中でもトップクラスの演奏。これ以上、何を望めるでしょう。
最高の技術に裏打ちされた高い音楽性としか、表現のしようがないのが残念です。

でも、聴衆は欲深い。
saraiはこのプロコフィエフのピアノ協奏曲を聴くと、次は当然、ラヴェルのピアノ協奏曲を聴きたくなります。何故でしょうね。同じ感性の曲のような気がします。
実を言えば、来年2月の上原彩子のラヴェルのピアノ協奏曲のチケットは購入済。
また、来年の2月が楽しみになりました。

最後のプロコフィエフの交響曲第5番もつぼをよく押さえたよい演奏でした。
日本フィルもなかなかよいオーケストラですね。

で、最後にアンコール。
綺麗なロマンチックな曲ですが、saraiの聴いたことのない曲。

 プロコフィエフ:歌劇《戦争と平和》よりワルツ

この秋の音楽シーズンも上々のスタート。

で、来週はロイヤル・オペラの来日公演。
ゲオルギューの予想された降板はありましたが、楽しみにしていたのはネトレプコのマノンです。
ネトレプコのキャンセルのないことを祈っているところです。



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       上原彩子,  

ライン川の渡し船

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル/4回目

さて、去りがたい絵、《風の花嫁》にサヨナラして、次はどうしましょう。
バーゼルBaselの街を少し歩くことにしましょう。
バーゼル市立美術館Kunstmuseum Baselからトラムの走る大きな通り、ザンクト・アルバン・グラーベンSt. Alban-Grabenを少し行くと、橋が見えてきます。
バーゼルといえば、ライン川Rheinの上流の街です。
ここまで来たら、ライン川を見ておきたいものです。
で、橋のほうに向かいます。ヴェットシュタイン橋Wettsteinbrückeです。

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橋の上からは大きな川が見えます。もちろん、ライン川。

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よく考えてみると、saraiもライン川を見るのは初めて。
このあたりはずいぶん上流の筈ですが、さすがにライン川は大きい!
それに美しい流れです。

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左側の川岸の上には、バーゼル大聖堂Basler Münsterの姿が見えています。

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橋の上からうっとりとライン川の流れを見ていると、すぐ近くに妙なものを発見。
どうやら、渡し船のようです。

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橋のすぐ近くに渡し船も妙なものですが、昔からの伝統を観光用にでも使っているのかな。
しばらく、橋の上から、みんなで感心しながら、渡し船の動きを見ています。ゆっくりした速度で移動しています。

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どうやら、この渡し船は川面の上空の高いところに張ったロープにつながれていて、川を横断しているロープを引っ張ることで結構流れの早いライン川を安全・確実に往来させているようです。
そういえば、ヨーロッパのどこか(ドナウ川か、エルベ川?)でも同じようなものを見た覚えがあります。
ヨーロッパでは、伝統的な形式の渡し船なんでしょうか。
この渡し船は対岸の船着き場(公園のようになっている)から、こちら側にあるバーゼル大聖堂の下の船着き場を往復しています。
これが対岸にある船着き場です。渡し船が出発したところです。

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渡し船はバーゼル大聖堂に近づいていきます。

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バーゼル大聖堂の下にある船着き場に近づいていく渡し船の姿をみんな、目を凝らして見入っています。

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実は次はこのバーゼル大聖堂に向かおうと思っていました。
で、橋を手前に戻って、大聖堂に向かおうかなあと迷っていると、突如、配偶者が『渡し船に乗ろう!』と提案。
みんな、何となく、渡し船に乗りたい気持ちはありましたが、かなり遠回りになりそうなので、言い出しかねていたんです。
が、配偶者のこの一言に触発されて、速足で橋を渡り、渡し船の船着き場に急行。
対岸に出ると、バーゼル大聖堂が正面に見えます。

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ちょうど、渡し船が船着き場に戻ってくるタイミングにあわせて、最後は少し駆け足。
何とか間に合って、渡し船に乗り込みます。

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ということで、偶然に発見したライン川の渡し船で川を横断することに。渡し船の上からは真正面にバーゼル大聖堂が聳え立っています。

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sarai達4人のほかは、先に乗っていた現地の若い女性が一人。バーゼル大聖堂の姿がだんだん大きくなってきます。

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もちろん、船客以外に渡し守も乗っています。
何と渡し守は若い女の子。びっくりです。
でも、この渡し船は上空のワイヤーロープで引っ張るだけですから、漕ぎ手とかエンジンの操作とかは不要ですね。

滔々としたライン川の流れを小さな渡し船で横断するのはとても気持ちがいいです。
夏だからでしょうが、ライン川では、泳いでいる人もいて、びっくりです。

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渡し船は橋の上から見ていたときの感じよりも、もっと速く川を渡っていきます。船着き場がどんどん離れていきます。

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どんどん対岸のバーゼル大聖堂が近づいてきます。

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これがライン川の上空に張ったロープにワイヤーが繋がれて、渡し船が引っ張られている様子です。

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5分ほどでバーゼル大聖堂の下の船着き場に着きます。
若い女の子の渡し守にお願いして、saraiと並んで記念撮影してもらいます。

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料金は一人150円ほどだったでしょうか。
面白い体験をしました。

バーゼル市立美術館からここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この後は大聖堂の尖塔に上り、眺望を楽しみます。



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バーゼル大聖堂からの美しい眺望

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル/5回目

ライン川Rheinの渡し船という面白い体験をしました。

この渡し船船着き場から、横手の階段を上ると、バーゼル大聖堂Basler Münsterの裏手に出ます。
そこはライン川を見下ろす展望のよい広場になっています。
美しいライン川の眺めですね。ミットラレ橋Mittlere Brückeが見えています。

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目を転じて上流の方を見ると、先ほど渡ったヴェットシュタイン橋Wettsteinbrückeが見えます。

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真下にはバーゼル大聖堂側の渡し船の船着き場、真向いには対岸の渡し船船着き場が見えています。

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ちょうど、さっき乗った渡し船が対岸の船着き場に着くところです。

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この広場では、ちょうど、昼時でランチのお弁当を食べている人たちがいます。こちらの方もお弁当を持ってくるんですね。

ここでしばらく展望を楽しんだ後、大聖堂の正面のほうに向かいます。
立派な尖塔が2本聳え立っています。

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大聖堂の中に入ってみます。
大聖堂の内部です。ステンドグラスが綺麗ですね。

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展望台の説明があり、尖塔の上まで上れるようです。
昨日のベルンBernでは時間がなく、ベルン大聖堂Berner Münsterの尖塔には上らなかったので、ここはやっぱり尖塔の上に上りたいですね。
大聖堂のショップのおばさんに訊くと、料金を払えば、上れるとのこと。
で、上ることにします。
入口はどこかと思っていたら、重そうなドアに鍵を差し込み、開けてくれます。
でも、こんなところに閉じ込められたら、大変ですね。
しかし、出るのはここではなくて、鍵なしで大丈夫なようです。
さあ、これからが大変! 大聖堂の高い尖塔にヒーヒーいいながら上ります。
途中から展望が開けてきます。バーゼルの町並みが見渡せます。

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大聖堂の建物越しにライン川も見えてきます。大聖堂の緑の中庭も綺麗です。

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大聖堂の大屋根もちょうど真横に見えています。緑色を基調とした美しい模様です。

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尖塔の上の展望台に到着します。大聖堂の大屋根が下方に見えてきます。十字架の形です。緑色の独特の模様が見事です。

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ヒーヒー言った甲斐があり、尖塔の上からは素晴らしい眺めが望めます。
ここからはバーゼルの街や下を流れるライン川、遠くはるかにはドイツの黒い森などを見渡すことができます。

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滔々と流れるライン川の緑色の川面が綺麗です。

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展望台をぐるりと一周しながら、バーゼルの町を見下ろします。

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さらに尖塔の上段に上ります。上段からの眺めは格別です。
隣にはもう1本の尖塔が立ち、その先には、どこまでも続くラインの流れが見えて、とっても素敵です。

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尖塔の造形の隙間から覗くライン川の美しいこと!!

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隙間からのバーゼルの町並み。

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隙間から垣間見る隣の尖塔の姿。

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間近に見る尖塔の造形も大変素晴らしい!!

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ここで真下の広場を見るとこんな感じです。尖塔の高さが分かりますね。

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四角い窓枠を通した眺めです。

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隣の尖塔をもう一度眺めます。青空とライン川を背景にすっくと聳えています。

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我々の尖塔を見上げます。まさに天を突き刺すような勢いです。

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絶景を見飽きることなく眺めています。これほどの眺めを我が人生で経験したことがあるでしょうか。

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切りがありませんね。そろそろ、下りましょう。塔の中の狭い螺旋階段を降りていきます。

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絶景の後はそろそろ美味しいランチをいただきましょう。



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バーゼルのランチはイタリアン

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル/6回目

バーゼル大聖堂Basler Münsterの尖塔の上からの絶景を楽しんだ後、お腹も空いてきたので、バーゼルBaselでのランチにします。

折角、ライン川Rheinの近くにいるので、川沿いのレストランにでも行きましょう。
ガイドブックでは次の橋、中央橋(ミットラレ橋)Mittlere Brückeの先にイタリアンのお店があるようなので、そこで昼食です。
少し歩くと、バーゼル大聖堂の姿が樹木の向こうに遠ざかります。2本の尖塔を横から見ているので、1本に重なっています。

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バーゼルの川沿いの古い通り、アウグスティナーガッセAugustinergasseを過ぎて、続く通り、ラインシュプルングRheinsprungに入って進みます。

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なるべく建物の陰を選んで歩きます。

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ラインシュプルングの通りを進むと、ライン川を望める展望台のようなところがあります。そこからは次の橋、中央橋(ミットラレ橋)が望めます。

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やがて、道は下っていきます。橋が近くなったようです。

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建物の間から、また、ライン川を望めるポイントがあります。すぐ近くに中央橋(ミットラレ橋)が見えます。橋の上をトラムが走っています。

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やがて、中央橋(ミットラレ橋)の前の大きな交差点に出ます。正面に見えている通りが今歩いて来たラインシュプルングの通りです。

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さらに橋の横を通り過ぎて、大きな通り、ブルーメンラインBlumenrainを進みます。特徴的なファサードのホテルが見えます。グランド ホテル レ トロワ ロア
Grand Hotel Les Trois Roisです。大きな旗とその上に3体の人形が飾ってあります。

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このホテルのお隣が目的のレストラン《ピコベッロPicobello》(現在はフィオレンティーナRestaurant Fiorentina Baselという名前のイタリアンレストランに変わっています。)。ようやく到着です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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中に入ると、意外に突き当たりが横に広く明るい窓からの光で店内は爽やかな感じです。
入口から数段の階段を上ったスキップフロアのようになったところにテーブル席が並んでおり、オシャレなレストランです。

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当然、お店のお兄さんにお願いして、ライン川の見渡せる窓際のテーブルを確保。
メニューを見ながら、眼下に流れるライン川の景色を堪能。中央橋(ミットラレ橋)がすぐ近くに見えています。

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とりあえず、冷たい飲み物をいただきます。

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料理を待つ間、ライン川の美しい流れを堪能します。

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イタリアンはオーダーが簡単でいいですね。
オーダーした料理が次々と運ばれてきます。
トマトソースの小海老のパスタ。

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ピザ・マルゲリータ。

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野菜サラダ。

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トマトののったブルスケッタ。

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いずれの料理もまことに美味しいです。
ヨーロッパでは、イタリアンを食べていれば、まず、間違いないですね。
川の流れを眺めながら料理をいただき満腹。完食です。

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食事中には遊覧船も通過。時間があれば、乗りたかったものです。

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さらに最後にやっぱり暑いので、ジェラートが欲しいねってことで、デザートまで追加注文してしまいます。

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ライン川を走る遊覧船がまた、やってきます。

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その遊覧船はこちらの岸辺に近づいてきて、すぐ近くの遊覧船乗り場に着岸します。こんなに船着き場が近いのなら、是非、乗りたかったですね。

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でも、そろそろ、バーゼルからチューリッヒZürichに戻る時刻です。チューリッヒで昨日に続き、2回目のオペラを観ますからね。



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ロイヤル・オペラ「椿姫」@NHKホール 2010.9.16

あまり期待していなかった公演だったが、結果もほぼその通り。残念なことです。

もともと今日見る予定のネトレプコの《マノン》を確実によい席で見たいために、ゲオルギューの《椿姫》と抱き合わせのセット券を購入しました。
ですから、あまり突然でもないゲオルギューのキャンセルを聞いても全然、ショックはなし。代役になったから駄目ということはありませんでした。
そもそも、ずいぶん前に録画で見たゲオルギューの《椿姫》は彼女の姿形は問題なく素晴らしかったのですが、歌唱が全然気に入らない。どちらかと言えば、音楽としてのオペラが好きなsarai好みではありません。
以前、生で聴いたゲオルギューも声量に乏しく、がっかりした覚えがあります。
だから、むしろ、代役でも構わなかったのですが、でも、期待できるものでもありませんね。

また、《椿姫》といえば、昨年、ウィーンで聴いたネトレプコの完璧なヴィオレッタ、今年のトリノ歌劇場の溌剌としたナタリー・デッセイのヴィオレッタと素晴らしい公演を聴いているので、それ以上は無理でしょう。

ともあれ、まずは予習ですが、これは当然パス。不要です。

今回のキャストは以下。

指揮:アントニオ・パッパーノ[英国ロイヤル・オペラ音楽監督]
演出:リチャード・エア
ヴィオレッタ:エルモネラ・ヤオ
アルフレード・ジェルモン:ジェームズ・ヴァレンティ
ジョルジョ・ジェルモン:サイモン・キーンリサイド
ドゥフォール男爵:エイドリアン・クラーク
医師グランヴィル:リチャード・ウィーゴールド
フローラ・ベルヴォワ:カイ・リューテル
ドビニー侯爵:リン・チャンガン
ガストン子爵:パク・ジミン
アンニーナ:サラ・プリング
ロイヤル・オペラ合唱団
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

第1幕、これは駄目でした。特に後半のヴィオレッタの聴かせどころで、代役のヤオの歌唱に多少なりとも期待はしたのですが、妙なヴィブラートの声でまったくsaraiの趣味にあいません。こんなひどいのを聴くのも久しぶりです。(酷評してごめんなさい。あくまでもsaraiの感想です。)
以前、この人がネトレプコの代役でヴィオレッタを歌い、コヴェントガーデンで絶賛されたというのが信じられない。ネトレプコと比較できるものではありません。もしかしたら、今回は不調なのかしらね。

第2幕、第3幕はそれでも普通か、それ以上の出来だったので、この第1幕が残念です。

よかったのは、やはり、ジェルモン役のキーンリサイド。さすがの歌唱で、第2幕目を引き締めていました。

そして、この日の一番の救いはパッパーノ指揮のロイヤル・オペラハウス管弦楽団。
第1幕の前奏曲はうっとりと聴きいりました。
そして、圧巻は第3幕。前奏曲は悲哀に満ち、それでいて、歯切れのいいヴェルディのメロディーを素晴らしい完璧な合奏。
パッパーノの指揮も見事です。

第3幕でやや満足した公演でしたが、このオペラはやはりヴィオレッタが素晴らしくないと満足できませんね。

《マノン》でネトレプコも来日中だから、無理は承知で是非、彼女に歌ってほしかったというのが、saraiの正直な感想でした。



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この記事へのコメント

1, zuikouさん 2010/09/17 13:44
はじめまして
昨日のロイヤルオペラの「椿姫」の感想を拝見いたしました。

私は
下記のような評価をいたしましたが
甘いのでしょうか?

http://ameblo.jp/ariel-fortune-office/

ヤオ、が悪すぎる、と言うままでは仕方ないし
おっしゃるように
ゲオルギューに期待していなかったので
今のロイヤルオペラが出せる精一杯の「椿姫」ではないでしょうか?
ただし、最終日に特別サプライズがあるかもという
都市伝説は流れておりますね。
しかし第二幕2場はロイヤルの演出はいまだに
迫力を感じます。私は感想を書いたように
パッパーノに最大の評価をしたいと思います。

2, saraiさん 2010/09/17 14:38
zuikouさん、初めまして。

ブログ読ませていただきました。
おっしゃるとおりです。まったく同意します。

ですが、あの第一幕で白けきった気持ちを最後まで立て直せなかったことも事実です。sarai個人の問題ですが・・・

ウィーンのネトレプコも実は第1幕の頭では不調で、1幕目の後半から調子を上げ、ウィーンのオーケストラの素晴らしさも相まって、2・3幕はパーフェクト。比較するなといっても、まだ昨年5月に聴いたばかりで、どうしてもインパクトが強過ぎます。

パッパーノはもう一度今日聴いて評価したいと思います。

その都市伝説は勘弁してほしいですね。あまりに不公平!!!

3, zuikouさん 2010/09/22 09:27
こんにちは

都市伝説が
現実になってしまいましたね。

私は行けないのですが、対応がすごくおかしいものです。
しかし
本日は最高の「椿姫」になるでしょうね。

4, saraiさん 2010/09/22 22:10
zuikouさん、こんばんは。

激怒し、悲しんでもいます。
NHKに配慮したのでしょうか、それとも彼らの自己満足?

ブログの記事を書きました。残念です!

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ネトレプコ最高!ロイヤル・オペラ「マノン」@東京文化会館 2010.9.17

昨日に引き続き、今日もロイヤル・オペラ。
いよいよ待ちに待ったネトレプコの《マノン》です。

期待通り、いや、それ以上の感動のオペラ公演でした。これだから、オペラはやめられない。
まずはネトレプコが素晴らしい出来でした。《マノン》はまさに彼女のためにあるようなオペラです。
ロイヤル・オペラのプロダクションも素晴らしい。お洒落なセット、美しい衣装、どこをとっても不足なし。
パッパーノの指揮も切れがよく、それに応えたロイヤル・オペラハウス管弦楽団の演奏も美しく立派。
パッパーノは今後世界のオペラ界の頂点に上りつめる予感もします。

今回の公演に備えて予習したのは以下。

 マスネ:歌劇「マノン」
  マノン・レスコー:ネトレプコ
  デ・グリュー:ビリャソン
  伯爵デ・グリュー:フィッシェッサー
  レスコー:ダザ
  ギヨー・ド・モルフォンテーヌ:コラッツァ
  ブレティニー:カターヤ
  プセット:アラッター
  ジャヴォット:ジェームズ
  ロゼット:デ・ラ・ムエラ
  宿屋の主人:ヴィーヴェグ
  指揮:バレンボイム
  演出:パターソン
  ベルリン国立歌劇場管弦楽団
   ネトレプコとビリャソンのゴールデンコンビがすべてです。
   特にサン・シュルピス教会以降の盛り上がりが素晴らしい。

今回のキャスト・スタッフは以下。

  マノン・レスコー:ネトレプコ
  デ・グリュー:ポレンザーニ
  伯爵デ・グリュー:クルシャル
  レスコー:ブラウン
  ギヨー・ド・モルフォンテーヌ:モルターニュ
  ブレティニー:シメル
  プセット:ミハイ
  ジャヴォット:イネス
  ロゼット:リューテル
  宿屋の主人:ブラック
  指揮:パッパーノ
  演出:ペリー
  ロイヤル・オペラ合唱団
  ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

まず、第1幕。
パッパーノはオーケストラを自在にドライブし、めりはりの効いた歯切れのいい演奏で盛り立てます。
ネトレプコは最初から存在感充分。
確かに太っていますが、そんなことは音楽では問題ではありません。
いつもに比べて、最初から、よく声も出ており、舞台も彼女の登場で華やぎます。
いくつかのアリアも彼女なら当然の高いレベル。

第2幕。
むき出しの階段の上にむき出しのマノンとデ・グリューの寝室。
お洒落ですねー・・・
有名な「さようなら、小さなテーブル」のアリアはネトレプコなら、もっと美しく歌ってほしかったところ。

第3幕。
第1場から、いよいよネトレプコの美しい声の純度が上がってきて、聴いているこちらも気持ちが高揚していきます。
ネトレプコ、絶好調です。
第2場のサン・シュルピス教会での2人の愛の2重唱の素晴らしいこと。フィナーレではsaraiは感動また感動!!!
ネトレプコの美声に酔いしれます。

第4幕。
ネトレプコの好調さは続きます。

第5幕。
これは泣けます。
静かに息をひそめて、ただただ、ネトレプコの絶唱を聴きいるばかり。
フィナーレで深く感動しました。

やはり、ネトレプコは世界最高のソプラノ。
その実力を堪能した1夜になりました。

相手役のポレンザーニは7月のトリノ歌劇場でのアルフレードでは重量感に欠けましたが、この日はデ・グリューの軽さ・真摯さというところがぴったりでした。
ネトレプコという太陽のような存在に触発された部分を大きいと思います。

全体の音楽を作り上げたパッパーノの存在の大きさも特筆するべきでしょう。

saraiの今年聴いた一番のオペラになるでしょう。
大満足のオペラでした。

それにしても、昨日とは打って変わった出来。一人の歌手の存在の大きさですね。



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この記事へのコメント

1, zuikouさん 2010/09/18 10:57
こんにちは

確かに、素晴らしいものでしたね。
個人的にはパッパーノは「マノン」の方が努力しているのがわかったせいか、良かったと思いました。

トリノのノセダも私はこれから伸びていく指揮者だと思います。

トリノの感想も読ませていただきましたが、
個人的にはトリノのオペラは大好きでした。「ラ・ボエーム」での
あの森さんの楽しそうな顔、忘れられません。あんなの、ほかでは見られません。笑い

しかし「マノン」私も書きましたが、あの演奏、あの出来でお客様のテンション低くはなかったではないですか?

2, saraiさん 2010/09/18 22:33
zuikouさん、またまたコメントありがとうございます。

《マノン》のブログ読ませていただきました。
的確な表現、素晴らしいですね。
私と同じように《マノン》に感動されて、嬉しく思いました。

さて、観客の反応ですが、色々と思いもありますが、人それぞれ、感じ方も違うので、基本的に仕方のないことですね。
ただ、ウィーンやベルリンだと、まったく違う反応でしょうね。

これからも同好の士として、よろしくお付き合い願います。

3, zuikouさん 2010/09/19 10:08
こんにちは

 また、たまにお邪魔しますので、
海外の話とかお聞かせください。

今回あまりにも、ロイヤルオペラを馬鹿にしたコメントを目にしたので、まともな評価をした投稿をさがしてここにたどり着きました。

今後ともよろしくお願いいたします。

4, saraiさん 2010/09/21 00:27
zuikouさん、たびたびのコメントありがとうございます。

海外ネタは音楽関係は出し尽くし、現在、7月のヨーロッパ旅行の詳細編がしばらく続きます。

ロイヤルオペラはさすがでしたね。「椿姫」はヴィオレッタが問題でしたが、最初から分かっていたこと。仕方ないです。

こちらこそ、よろしくお願いします。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

バーゼルからチューリッヒへ帰還、そしてまたオペラ

2010年7月7日水曜日@チューリッヒ~バーゼル/7回目

バーゼルBaselのラインRhein河畔のイタリアン・レストラン《ピコベッロPicobello》でゆったりとしたヨーロッパスタイルのランチをいただきました。

お店の人に駅へのトラムの停留所の場所を確認し、お店を後にします。
すると、途中で《魚市場の噴水Fischmarktbrunnen》を発見。

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なんだか、これも噴水らしくありませんね。
昨日のベルンの噴水みたいなものですね。
もう少し歩くと、旧市街の中心、マルクト広場Marktplatzに到着。ここからバーゼル中央駅行きのトラムに乗ります。
目の前には、バーゼル市庁舎Rathausが建っています。1504年~1514年に建造された歴史的な建物ですが、生憎、修復工事中です。時計塔もほとんど見えていませんね。時計塔は19世紀末~20世紀初に増築されたものです。

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トラムの到着を少し待ち、無事、トラムに乗って、マルクト広場を出発します。

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スイス最大のクリスマスマーケットの会場として有名なバルフュッセルプラッツBarfüsserplatzを通り過ぎます。

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やがて、バーゼル中央駅Basel Hauptbahnhof前の停留所に到着。
これが乗ってきた11番のトラムです。

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思いがけず、今日もゆっくりと街を散策したので、予定の電車に乗れず、一つ後の電車でチューリッヒZürichに戻ります。
14時33分にバーゼル中央駅を出発し、15時26分にチューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhofに到着です。
また、スイスの風景を車窓から楽しみます。

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今日も姉と姪っ子とは別れて、チューリッヒ歌劇場Opernhaus Zürichでオペラ。
姉たちはチューリッヒ湖の観光船でクルーズするそうです。

今日のオペラはR.シュトラウスの「薔薇の騎士」です。
今日は人気公演で平土間の席の予約が取れず、3階席(でも、最前列の最高ランクの席)で見ることに。

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3階席なので天井の豪華なシャンデリアも間近に見えます。

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平土間、2階席、3階席、4階席はこんな感じです。

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さあ、そろそろ、開演です。楽しみましょう。

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昨日よりもお洒落した観客が多く、公演後のブラボーコールも一際大きく、今日の公演は大いに受けていました。
まあ、ウィーンとかには及びませんが、元帥夫人役のソプラノのルネ・フレミングが美貌と美声で魅了したことは確かでした。
詳細についてはここにレポート済です。

今日もホテルに戻って、バタンキュウです。
これで旅の3日目も無事完了。

明日はゆっくり、チューリッヒの街を散策します。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ロイヤルオペラとNBSに激怒!!

今頃はちょうどロイヤルオペラ《椿姫》@NHKホールもネトレプコが素晴らしい歌を披露しているところでしょう。

でも、これって、saraiも含めた観客への裏切りにほかなりません。
今回のロイヤルオペラ《椿姫》は計4回の公演が予定されていましたが、ヴィオレッタを演じる予定だったゲオルギウが降板したことで、代役になりました。当初、代役は無名のヤオになることが発表されていました。これ自体はオペラではよくあることで仕方のないことです。saraiも何度も経験済です。
パヴァロッティが公演キャンセルして代役になったこともあります。
でも、その場合、一応、オペラハウスがそれなりの代役を立てることになっており、そのオペラハウスの識見を信じるしかありませんね。
で、今回も無名であれ、ヤオはそれなりの歌手だと思うしかありません。

実際に聴いた結果は既に記事にしたとおり、到底、許容できるレベルではないと感じました。

saraiが聴いたのは2回目でしたが、1回目と3回目はヤオが途中降板し、さらに別の代役になったそうです。2回目はヤオが最後まで歌いました。

そして、問題の今夜の4回目(最終)は噂はありましたが、突如、ネトレプコがヴィオレッタを歌うことになったそうです。彼女のヴィオレッタはそれは素晴らしいものです。saraiは昨年、ウィーンで聴いて、感動しました。

代役の立て方がこんなに不公平になったのは、ロイヤルオペラとNBSが観客を無視しているからだと思います。
本当に怒っています。

聞くところ、今日の公演はNHKのカメラがはいっているとのことですが、最終日にネトレプコを出演させることで、一体、彼らは何を狙ったんでしょう?
最後よければ、すべてよしでしょうか?
3回目までの観客への配慮はまったく感じられません。

このブログでいくら言ってみても犬の遠吠えですが、個人的に次のことを宣言します。

1.今後、NBSの公演には絶対行かない。
  来年のバイエルン国立歌劇場のグルヴェローヴァは是非聴きたいと思っていましたが、断念します。もちろん、フィレンツェ歌劇場も行かない。
  昔はオペラフェスティバルの会員だったこともありますが、このような音楽ファンの気持ちを分からないところとは付き合えない。

2.ロイヤルオペラには絶対行かない。
  いつか、本場のロイヤルオペラを聴きに行きたいと思っていましたが、こんな観客無視のオペラハウスには今後とも行きません。

あくまでも個人的なボイコット宣言です。組織的なものではないし、みなさんを扇動しているわけではありませんので、念の為。

望みたいのは他の音楽関係者がこのような日本音楽史上前代未聞の恥ずべきことを決して繰り返さないことです。

心安らかに音楽を楽しみたいものです。



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この記事へのコメント

1, tamaさん 2010/09/23 01:10
はじめまして。
私は19日に観劇しました。とても残念な観劇でした。
ゲオルギューだから家族でチケットをとったのです。4人なのでそれなりの額です。
本当は主役変更の時点で払い戻して欲しかったです。
それが無理でも、もうちょっと何とかならなかったのかと、かなり不満の残る観劇になりました。

最終日はカメラが入ったのですか?だからこういう配役に?
信じられません。

私も、もうNBSと英国ロイヤルは行きません。

2, saraiさん 2010/09/23 21:55
tamaさん、はじめまして、saraiです。

本来楽しむべき音楽でこのようなことがあるのは悲しいですね。
お互い、気持ちを新たにして、また、楽しい音楽にしましょう。

3, Feriさん 2010/09/26 23:04
Saraiさま、Feriです。

前の公演をご覧になった方のお怒りは大変よくわかります。エルモネラ・ヤオさんの不調は予想外だったのだと思います。

では、代役の代役、アイリーン・ペレスさんで押し通すべきだったのかどうか、これは難しいところでしょうね。

なお、NBSさんは、比較的良心的な団体ですから、直接、お手紙を出してファンの気持ちを伝えるというのもよろしいかと思います。

もっともsaraiさまでしたら、現地でお聴きになった方が満足度も高いと思います。

4, saraiさん 2010/09/27 11:00
Feriさん、コメントありがとうございます。

ファンとしての公平感としては、代役ヤオで難しければ、代役の代役ペレスで最終日を乗り切るべきだったと思います。それが事前の発表とも合致します。もし、当初から最終日にネトレプコを検討しているのであれば、事前の発表時に公表すべきだったと思います。

ただ、Feriさんを始め、最終日のお客さんはたまたまラッキーだったわけで、お客さんには何ら、恨みがましい気持ちはなく、ひたすら、NBSとロイヤルオペラの対応がアンフェアだったと思っています。

Feriさんのご忠告のように、Feriさんとご同様に、今後は現地で見るものかなあとも思っています。配偶者にも今回のことでそのように言われてしまいました。まあ、それを言ってしまったらお終いなので、記事には書きませんでしたが(苦笑)・・・
来年のMETは既にチケット手配中なので、それで打ち止めかな・・・

5, Kayesさん 2011/01/17 23:30
このブログを友人が教えてくれました。そもそも、こんなことがあっても、メディアが騒ぎもしない国ってなんなのかと思いました。私もたいまいはたいて見に行って、ネトレプコが歌えばいいのにと冗談で言っていたら、本当に歌った。このギャップに、人生ってこんなもの。オペラとはそんなもの・・・・・・としらーとしている国民性に腹がたちますね。

6, saraiさん 2011/01/18 01:16
Kayesさん、初めまして。

こんな形でコメントをいただくのはお互い不本意ですね。
一時の怒りは鎮静化しましたが、NBSとロイヤルオペラのアンフェアーな行為は断じて許すつもりはありません。この国のオペラに対する感性を疑うばかりです。よって、個人的なボイコットは今後とも実施します。
国内でオペラを聴くことも消極的にならざるを得ません。
今後はオペラはヨーロッパに軸足を置いて聴きたいと思っています(お金が余っているわけではありません。信念の問題です。)。
オペラを作り上げるのは聴衆の参加も重要な要素だと考えています。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ピアソラ再発見!荘村清志+小林美恵@ひまわりの郷(上大岡) 2010.9.23

横浜上大岡のコンサートホール《ひまわりの郷》のコンサートシリーズに行ってみることにしました。定員380人の手頃な大きさのホールで結構魅力的な室内楽のコンサートが行われます。

本日のコンサートは昔から高名なギタリスト荘村清志とヴァイオリニスト小林美恵のデュオ・リサイタル。珍しい組み合わせのリサイタルです。

プログラムは以下でした。

 コレルリ:ヴァイオリン・ソナタ第12番ニ短調《ラ・フォリオ》
 ソル:《魔笛》の主題による変奏曲
 チャイコフスキー:感傷的なワルツ
 武満徹:ワルツ(映画「他人の顔」から)
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
  《休憩》
 イベール:間奏曲
 ファリャ:スペイン民謡組曲(6曲)
 ピアソラ:タンゴの歴史
  《アンコール》
 ピアソラ:言葉のないミロンガ
 ピアソラ:リベルタンゴ

ご覧の通り、どなたかの表現を借りると、まさに名曲アワー。特に前半は耳なじみのある名曲が続きます。
荘村清志の端正で安定した演奏が光ります。小林美恵は美しい音色ではありますが、大胆でダイナミックな演奏。ヴァイオリンの音が響き過ぎ、少し、バランスを欠く感じはあります。
まあ、全体としては、名曲を美しい響きでゆったりと楽しむという感じで少し、ぼーっとしながら聴いていました。

しかし、それが一変したのは最後のピアソラの《タンゴの歴史》。あまり、ピアソラに目を向けてこなかったsaraiにとっては初めて聴く曲です。
突如、2人の演奏が変わります。とても名曲アワーなんてものじゃありません。
まさに本物の音楽が始まりました。
素晴らしいヴァイオリンとギターの表現、バランスもばっちり。
眠気も吹っ飛び、頭がしゃんとします。
次第に胸の内に感動を覚えます。
4曲からなる組曲ですが、ピアソラらしいところも、あまりピアソラを感じさせないところも、どこをとっても素晴らしい。
特に第2曲《カフェ》は全体に静かな曲ですが、中身のぎっしり詰まった演奏に驚愕さえ覚えます。
第3曲、第4曲と盛り上がりを見せて、緊張感とゆとりがほどよくミックスされた演奏が終わりました。
会場も大いに沸き立ちました。
saraiも初めて、ピアソラが何故世界的なブームになっているのかを理解できましたし、それだけでなく、音楽の原点に立ち返った音楽を聴く喜びを覚えました。
昨日から音楽について悲しい思いをしてきたので、なおさらです。
今日演奏したお二人には感謝の思いと、これだけの演奏をしたことへの尊敬の念を感じざるを得ません。

アンコールの《言葉のないミロンガ》もさらに美しい演奏で感動が高まりました。

やはり、音楽は楽しく、感動的ですね。



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ロシア音楽尽くし・・・東京都響@サントリーホール 2010.9.24

今日から、東京都交響楽団の秋の定期演奏会がスタート。

その第1弾はロシアのベテラン指揮者アレクサンドル・ドミトリエフによるオール・ロシア・プログラム。ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲を作曲家と同名の若手ヴァイオリニストのセルゲイ・ハチャトゥリアンが演奏するのも面白いですね。なお、名前が同じだけで血縁関係はないとのことです。

本日のプログラムは以下。

 シチェドリン:管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」
 ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
  《アンコール》
    コミタス:アプリコット・ツリー(ヴァイオリンソロ)

  《休憩》

 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番

で、予習したのは以下のCD。

 シチェドリン:管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」
  残念ながら、CD所有せず。予習不可。

 ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
  ランパル(フルート)、コンセール・ラムルー管弦楽団
   昔からこの曲はランパル演奏のフルート協奏曲として聴いており、
   CDもオリジナルのヴァイオリン協奏曲は所有せず、
   今回もフルート協奏曲で予習。
   ランパルのフルートの技巧が光るが、
   やはり、この曲は本来のヴァイオリンがよさそう。

 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
  バーンスタイン指揮 シカゴ交響楽団
   役者は揃っているが、今聴くと、いま一つの感あり。
   新古典としての演奏はよいが、ロシア的抒情が感じられない。

さて、1曲目のシチェドリンは初聴き。
新古典の雰囲気で軽やかな管楽器の演奏でスタートし、耳に心地よく感じられます。9分ほどの短い曲ですが、時として、大音響でうるさく感じることもありますが、スリムでモダンな曲です。言わば、ロシア版のバーンスタインといって感じです。
ドミトリエフの指揮は初めて聴きますが、上述したとおり、時として、大音響で鳴らし過ぎるのがうるさく感じられますが、それ以外は手堅く、ロシアものをまとめているというところです。ゲルギエフの緻密で知的な演奏は重苦しくも感じますが、逆にドミトリエフは無骨に元気過ぎの感じです。

2曲目はハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲。えらく若いヴァイオリニストが登場し、びっくりですが、彼は1985年生まれというから25歳くらいですね。
演奏はまさにハチャトゥリアンといった感じで、威勢がよかったり、民俗的抒情があったりで、曲の表情をうまくつかんだ演奏です。さすがに作曲家と同名だけのことはあります。
ただ、この曲自体が芸術的高みにあるというよりも、演奏効果を狙ったような曲なので、いま一つ、彼の芸術性は評価できません。楽器は日本音楽財団から貸与されたストラディヴァリウスだそうですが、響きも今ひとつの感じです。
今後の成長を楽しみにしましょう。

3曲目が今夜のメイン。ショスタコーヴィチの交響曲第1番です。
以前、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団でも聴きました。
新古典の雰囲気で始まりますが、それで終わらないのがショスタコーヴィチの天才たるゆえんです。
一番好きなのは第3楽章のうねるような動きを繰り返し、盛り上がっていくところです。
今日、その第3楽章の冒頭を聴いて、ワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》の愛の動機を連想しました。どちらも無限旋律を生かした曲です。
ショスタコーヴィチはワーグナーと違って、個人的な「愛と死」をさらに発展させて、もっと人類共通の普遍の地平を目指しているように感じます。
この路線でもっと大きな曲に仕立て上げても面白かったでしょう。

この曲全体の演奏は都響の音の響きはなかなかよかったのですが、指揮者の特性でしょうが、時として、大袈裟な表現になってしまったところが残念でした。
ゲルギエフが指揮していたら、もっと精密で内容の濃い演奏になったでしょう。オーケストラの潜在能力の高さは感じました。
音楽は難しいですね。

今夜のコンサートは昨日のように感動とまではいきませんでしたが、それなりに楽しい時間が持て、そこそこ満足でした。




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真空管アンプQUAD22の改良

音楽を楽しむにはリスニング環境が重要です。

真空管アンプを導入した経緯はここで紹介しました。
往年の英国QUAD社の名器QUAD22(プリアンプ)とQUADII(パワーアンプ)2台です。

オーディオ機器はすべてそうですが、調整が大事。
まず、左右の音量のバランスが大幅にずれていたので、バランスコントロールの取り付けねじを緩めて、ちゃんと中心位置で音量が合うように再調整。

その過程で、22の真空管を調べると、EF86の一方は、ちゃんと英国製のMULLARDでしたが、片方はMULLARDのようですが、FOREIGN MADEの刻印。ショック!
多分、オランダ製かどこかでしょう。
これはいかんとIIのEF86も調べると、4本のうち、1本はMARCONI。MARCONIって、GECと同じメーカでは?
英国製ではありますが、気に入りません。何とか英国製MULLARDのEF86を入手したいものです。
また、気になって、22の他の真空管ECC83を調べると、これもMULLARD製ではありません。ダブルショック!!

また、時折、時間がたつと、片チャンネルでポツポツポツっていう小さな雑音が連続してはいるような現象もあります。コンデンサー劣化でしょうか。少し調べると、C15あたりがよくドライアウトするらしいので、チェックすると、私の入手した22には、C15付近のコンデンサーはすべて欠落しています。きっと、初期モデルで回路が古いんですね。

ともあれ、モーツァルトの声楽曲集(ARCHIVの戴冠式ミサ、ヴェスプレ)とブーレーズのバルトーク協奏曲集のCDを聴き通しましたが、満足の音です。
まったく素晴らしい音楽が鳴っています。
印象としては、高音はきれいに伸びていて(バーバラ・ボニーの高音がきれい!)、低域が不足気味というところです。
CDはQUAD67CD、スピーカーは英国タンノイのEdinburghです。

真空管アンプらしいスケールの大きな(伸びやかな)音で、非MULLARDの管の影響は特に感じませんが、これは比較の問題かも知れないので、必ずしも納得しているわけではありませんでした。
ただ、高音が伸びて、きれいなのですが、時として 、伸びすぎて、アバレも感じていました。

また、調べれば調べるほど、今回購入した22の回路構成は古く、使用部品も初期のオリジナル過ぎると感じました。本来はひとつひとつ手を入れていくべきですが、部品入手の問題もあり、回路構成の新しい(もちろん、オリジナルですが)別の22をEBAYで入手しました。

2台目のQUAD22の回路構成は1台目よりもかなり新しいのですが(QUAD社で2000年に改修した模様)、残念ながら真空管は真正のMULLARDではありません。
でも、音質は2台目が格段によくなりました。やはり古い回路はコンデンサーの劣化(あるいは抵抗も)が問題かもしれません。
これで逆にいろいろ悩ましくなりました。真空管や部品劣化等、問題解決すれば、今後、ずいぶん、音質向上できるのではないかという疑念?です。
特に真空管問題が気になりました。

で、円高、ユーロ安の今しかないと、MULLARDの真空管を本場のイギリスからEBAYで入手することにしました。
数日前に購入した真空管がイギリスから到着。
すべて、MULLARDの英国Blackburn工場で1960年代に生産された真空管です。
1970年以降は英国での生産は中止されたので、マニアには垂涎の一品です。
EF86が2本、ECC83が2本。
これをQUAD22の真空管と差し替え、すべての真空管がオリジナルのものになりました。
QUADIIは既にすべてオリジナルのMULLARDとGECなので、すべての真空管がすっきりとオリジナル管で統一できました。
また、部品レベルまで、音の入口のCDから、音の出口のスピーカーまで、MADE IN GREAT BRITAINとなり、まさにブリティッシュサウンドです。

で、結果ですが、以下のCDでチェックしました。
 バッハ:ロ短調ミサ曲(カール・リヒター)
 モーツァルト:ピアノソナタ全集(クラウディオ・アラウ)

結果は上々で、全体に音がマイルドになりました。特に高域で音のアバレを感じていましたが、これは霧消。
高域と低域のバランスも上々で、低域不足の感じもなくなりました。
まだ、新しい真空管で聴き始めたばかりですが、saraiの耳には、パーフェクトな音質に聴こえます。
弦の音も管の音も、そして、歌声も新鮮でかつ熟成しています。

また、楽しい音楽生活が過ごせそうです。
まあ、ヴィンテージ機器なので、今後とも手入れは欠かせませんが・・・



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この記事へのコメント

1, ヤマダコウヘイさん 2010/10/23 20:54
真空管を揃えて、よりご自身の耳に心地よい音に近づかれてよかったですね。この時代のアンプは、まだ、設計する人間の耳に聞こえる音・音楽の良さでチューニング・設計されて、完成しており、この後の時代の計器測定による波形の完成度での設計された完全波形のアンプとは一味違っていますので、自分の耳で良いと感じる音が、最も聴き疲れせず、心地の良い音であると思います。評論家の吉田秀和さんもたしかこのQUADのアンプで聴いておられたと聞いていますが、たしかに、刺激的ではないですが、厚みの感じるやわらかい音がでますね。私も、ロ短調ミサ曲(カール・リヒター)をレコードで聴きますが、マタイ受難曲(カール・リヒター)はより気に入っています。音位がしっかりしていますね。

2, saraiさん 2010/10/24 10:22
丁寧かつ的確な表現で、QUADの音楽的な面での解説、ありがとうございます。まさにおっしゃるとおりです。
オーディオ機器はあくまでも音楽をより楽しく聴く手段ですが、QUADはそれを究極にまで高めたと思っています。もっと、サウンドの良い機器はあるかもしれませんが、聴きたいのはより良い音楽です。
古いCDを聴いても、はっきりと音楽再生が向上したのが分かり、そのCDの真価に今更ながら気づかされます。
ロ短調ミサ曲の冒頭のキリエの大合唱の素晴らしい響き、アニュス・デイのアルトの深く澄んだ響き、どれをとってもバッハの音楽の本質を表現してくれます。次はマタイ受難曲(カール・リヒター)を聴くつもりですが、もちろん、気合を入れないと、とても聴ける曲じゃありませんね。
トーレンスを入手してアナログディスクにも手を出したいのですが、これは時間をかけて、熟慮しましょう。

テーマ : オーディオ
ジャンル : 趣味・実用

 

チューリッヒ湖畔を薔薇の街ラッパーズヴィルへ

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ

旅も4日目に入り、順調です。

で、今日も快晴。今日はチューリッヒZürichの観光です。明日はウィーンWienに移動しますからね。
まず、朝は薔薇の街ラッパーズヴィルRapperswilへ行き、お昼にはチューリッヒの街に戻り、街歩きを楽しみます。

さて、お気に入りの朝食をたっぷり頂きます。気持ちのよいテラス席にします。

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定番のチーズやベーコンも美味しいです。

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朝食を終えて、元気にお出かけです。
もうすっかり慣れた駅までの通りをさっさと歩いていきます。トラムが駅に向かっているところです。

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シュタデルハーフェン駅Zürich Stadelhofenに到着。

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まずは、チューリッヒ湖Zürichseeの湖畔のラッパーズヴィルに出かけるためのチケットの購入です。saraiは昨夜遅くまでネットで購入方法を調べたので、自販機でチャレンジします。が、どうも思うようにいきません。難渋していると、後ろに待っている人がいるので、彼女(現地の方)にチケット購入方法を尋ねると、向こうに駅員の窓口があることを教えてくれます。こちらの駅は改札もなく、通りから直接ホームなので、つい駅員がいることを忘れていました。言われてその方向を見ると、立派な駅舎があります。その中にスイス国鉄SBBの立派なチケット販売オフィスがあります。

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その窓口で今日の目的地のラッパーズヴィルへの往復チケットを購入します。

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もちろん、ネットで調べたチケットと同じ、チューリッヒ一帯どこでも行ける1日券です。
早速、プラットホームでラッパーズヴィル行きのSバーンの電車を待ちます。

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10分ほど待つと、Sバーンの電車が到着。

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早速、乗り込んで、出発。2階建て電車の2階席に陣取ります。すこぶる展望は良し。

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ラッパーズヴィルへは湖岸沿いの線路を行くSバーンと山沿いを行くSバーンの2系統がありますが、今朝の電車S7は湖岸沿いでチューリッヒ湖の景色が楽しめます。市街地を抜けると、チューリッヒ湖が見えてきます。

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やがて、ぐっと湖岸に近づきます。湖岸にはワイン畑が続きます。

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美しい湖岸に沿って走っていきます。小さな教会も見えます。
行く手のほうに湖の遊覧船が見えて来ます。これから向かうラッパーズヴィルはSバーンでなく、この遊覧船でも行けるので、心惹かれるものもありますが、如何せん、船は遅過ぎて、スケジュールに組み込めません。

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湖岸に近づいたり、離れたりしながら走ります。

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20分ほど、湖岸に沿って走ってきました。チューリッヒ湖は細長い湖なので、すぐ向こうには対岸が見えていますが、すごく長い大きな湖です。


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30分ほど走ると、行く手に町の姿が見えてきます。あれがラッパーズヴィルでしょうか。

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ズームアップしてみると、やはり、大きな町のようです。ラッパーズヴィルでしょう。

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やがて、ラッパーズヴィルのひとつ前の駅、ケンプラーテンKempratenに停車します。ラッパーズヴィルまではあと4分です。

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チューリッヒ湖畔沿いに電車はひた走り、40分でラッパーズヴィルに到着。

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ラッパーズヴィルはバラの街として知られており、今日もそれが目的です。ただ、情報が少なく、駅に到着したのはいいのですが、そこからどうすればいいのか分かりません。まだ、朝早く、ツーリストインフォメーションもクローズしています。とりあえず、そのあたりに立っていた地図案内板を見て、丘の上に見えているお城のほうに向かうことにします。

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きれいな散歩道、フィッシュマルクト通りFischmarktstrasseが続きます。ただ、バラ園らしきものは見当たらず。周りの建物の窓辺は綺麗な花で飾られています。

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石畳の静かな道を歩いていきます。

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フィッシュマルクト通り沿いの建物の壁にはフレスコ画が描かれています。スイスらしい風景です。

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すぐに街の中心のハウプト広場Hauptplatzに突き当たります。

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ハウプト広場にはいると、突き当りの丘の上にお城Schloss Rapperswilが見えてきます。

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この広場の一角には、市庁舎Rathaus Rapperswilもあります。

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ハウプト広場は美しい建物に囲まれた広場になっています。

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この広場の突き当たりには美しい石段が丘の上に続いています。

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この石段を上って、丘に向かいましょう。

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美しいお城を目指して、石段を登っていきます。

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石段を登りきって、背後のハウプト広場を見下ろすと、よい眺めで石段を登った疲れがふーっと安らぎます。

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目の前には、お城の塔が聳え立っています。

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お城へ続く通路がアーチを抜けて続いています。

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さあ、丘の上の散策しましょう。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ラッパーズヴィルの丘の上を散策

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/2回目

ラッパーズヴィルRapperswilの丘の上まで登ってきたところです。
ハウプト広場Hauptplatzの石段の上です。

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丘の上には、教会とお城があります。
お城は、ラッパーズヴィル家のお城、ラッパーズヴィル城Schloss Rapperswilでその創建は12世紀にさかのぼるようです。お城には陶磁器の博物館や眺めの良いレストランもあるようですが、時間もないので、パス。

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お城の右手には小さな教会もあります。

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このあたりの景色も綺麗なので、少しぶらぶらしていると、ちょっと下の方に綺麗な花畑があります。そこに降りていくと、なんと墓地です。

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墓地の前は花園のようになっています。

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墓地の中を少し歩いてみます。

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日本のように墓前に切り花を供えるのではなく、お墓の周りにお花を植えるんですね。本当にかわいくて綺麗です。寂しい墓地という雰囲気はありません。同行の姉は、自分のお墓もこのようにして欲しいと、姪っ子に指示したほどです。

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続いて、教会です。聖ヨハネ巡礼教会Pfarrkirche St. Johannです。これも13世紀に創建されたそうですが、18世紀末に焼失・再建されたそうです。

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この教会の内部にも入ってみます。小さな空間ですが、なかなか立派ですね。

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主祭壇に近づきます。祭壇画は十字架のキリストですね。

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側面は簡素です。説教壇があります。

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内陣の手前の祭壇画は聖ヨハネの洗礼ですね。(この教会の名は聖ヨハネ巡礼教会)

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後方の2階にはバラ窓の前にパイプオルガンがあります。

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教会の前から見たお城も美しいですね。教会を出て、お城のほうに向かいましょう。

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教会を出てお城の前に出ます。アーチの先に散策路が続いています。

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お城の横のアーチをくぐって散策路を歩きます。

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アーチの先から振り返ると教会前の広場が見えます。
なかなかいい雰囲気!

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お城と城壁の間の通路を進んでいきます。

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城壁を抜けると、展望が開けてきます。

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散策路を5分ほど歩き、丘の上の湖に突き出した展望台、カスティーリョ広場Plaza Del Castilloに行くと、素晴らしい景色が広がっています。
湖岸の修道院の屋根越しにチューリッヒ湖Zürichseeの青い輝きがずーっと広がり、のびています。

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ラッパーズヴィルの街では、ちょうどチューリッヒ湖の対岸との間が狭くなっていて、砂州のようなものが対岸まで伸びています。その砂州の上に鉄道の線路と道路がチューリッヒ湖を横断しています。

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砂州の根っこのところは港になっています。

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砂州の向こうには湖に突き出るような木橋も見えます。木橋がチューリッヒ湖を横断しているのかもしれません。あとで時間があれば、行ってみましょう。

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と、チューリッヒ湖を横切って走るSバーンが目に飛び込んできます。
あせって、カメラを向けてパチリ。

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しばし、丘の上からのチューリッヒ湖の見晴らしを楽しみます。
近くの湖岸には湖水浴のためのデッキが湖の中に浮かんでいます。そこで日光浴したり、泳いだりしている人たちが見えます。あっ、飛び込み台も見えます。夏の湖の楽しみですね。

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展望台から散策道を戻りましょう。美しい並木道です。

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少し、散策道を戻ります。オ~、下の方にバラ園Rosengartenも見えます。やっとバラ園を発見です!

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バラ園を楽しんでいる人も見えますね。

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そろそろ、丘を下って、当初の目的だったバラを見に行きましょう。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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