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ラッパーズヴィルのバラ園

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/3回目

ラッパーズヴィルRapperswilの丘の上からの景観を十分に楽しみました。

で、いよいよ、バラ園Rosengartenのほうに向かって、狭い急な石段を下りていきます。

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石段の途中からはバラ園がよく見えてきます。

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急な石段を慎重に降りていきます。大勢の人たちも一緒に付いてきますね。

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石段を下りたところには、石壁が張り巡らされて、石畳の広場になっています。ローマ水道もどきの水が流れ落ちる蛇口が目を惹きます。

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バラ園を示す石のプレートも素敵です。

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石壁沿いの可憐な花も綺麗です。フクシャですね。

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この先に、決して大きくはありませんが、綺麗に整備された立派なバラ園があります。

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バラ園の横はワイン畑。いかにもヨーロッパですね。その先の石壁の上には、先ほどの展望台が見えています。

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ワイン畑の境界にもバラが咲き誇っています。

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バラ園には色とりどりのバラがびっしりと咲いています。

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バラ園の向こうには、青空が広がっています。青空の下のチューリッヒ湖は石塀で遮られています。

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バラ園は近接する住宅街の中にとけこんでいます。

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このバラ園はもともとはカプツィーナー修道院Kapuzinerklosterに付属したバラ園のようです。ですから、キリスト像もバラ園を見ています。

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キリスト像はカプツィーナー修道院の壁に張り付いています。

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バラ園の中央には水盤が見えます。

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これが水盤。

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バラ園は本当に手入れが行き届き、花がらもありません。バラ園には、小さな水飲み場があったり、ベンチが置かれていて、人も小鳥ものんびり時を過ごすようにできています。ヨーロッパの薔薇と人との関わり方を感じますね。

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薔薇好きの姉は、非常に喜んでくれ、アチコチで写真を撮りまくっています。
姉のご推奨のバラです。

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これはsaraiが自分の感性で選んだバラです。

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真紅のバラも綺麗です。

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ピンクのバラや赤紫のバラなど様々なバラが咲いています。

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このほか、姉がセレクトしたバラの数々です。本当にバラは色とりどりですね。

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バラの間に可愛い噴水があります。鳥の嘴から水を吐いています。

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バラを十分に堪能しました。最後にバラ園とワイン畑と展望台の全景を眺めます。

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このバラ園からまた街の中心に向かって、今度は丘の下の道を通って、ラッパーズヴィルのスイス風の街並みを散策します。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ラッパーズヴィルの町並み散策

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/4回目

ラッパーズヴィルRapperswilの丘の麓のバラ園Rosengartenでたっぷり、バラを堪能しました。

ラッパーズヴィルの町並みを見ながら、ぶらぶらと散策しましょう。
エンディンガー通りEndingerstrasseを歩いて、バラ園の外れまでやってきます。

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ここで振り返ると、エンディンガー通りの突き当りにカプツィーナー修道院Kapuzinerklosterの建物が見えています。

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通りの右側、バラ園の向かいですが、壁にフレスコ画が描かれている綺麗な建物があります。ウンタレス・カーティハウスUnteres Curtihausというタウンハウスです。こんな家に住んでいる人がいるんですね。

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この先、道が二手に分かれています。左の丘際の道を歩きます。ヒンターガッセHintergasseという路地です。路地の入口には蔓バラのある綺麗な建物があります。

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路地沿いには小さなバラ園が続きます。

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小さなバラ園が街中に点在しています。本当にバラの街ですね。

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木造りの建物にも蔓バラが絡まっています。ちょっと時期が遅かったようで、盛りを過ぎていますが、満開の頃はそれは素晴らしいことでしょうね。残念です!

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その蔓バラの絡まる建物の前に金髪の少女たちが立ちます。可愛いですね。

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この木造りの建物は3階建て。窓辺には花が飾られています。

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お隣の建物は木骨造です。もちろん、蔓バラが絡んでいます。

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ここでこの路地を離れて、ゼー通りSeestrasseを歩いて、駅のほうに向かいます。レストランが建ち並ぶ賑やかな通りです。

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チューリッヒ湖Zürichseeの港の前に出ます。

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港の前の広場、フィッシュマルクトプラッツFischmarktplatzに出ると、ツーリストインフォメーションが今度は開いており、この街の観光マップをゲット。

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ツーリストインフォメーションを出ると、フィッシュマルクトプラッツの石畳の間から噴水が上がっています。夏らしい風景です。

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このラッパーズヴィルはチューリッヒ湖Zürichseeの両岸が狭まったところにあり、自動車道路と鉄道線路で両岸がつながっています。

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この道路と線路の下をくぐる通路を抜けて、反対側に出ます。その先はチューリッヒ湖の湖岸です。

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チューリッヒ湖の中に木橋が見えています。あちらに向かいましょう。

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ここで後ろを振り返ると、ラッパーズヴィルの駅の向こう、町並みの先に丘の上のお城が見えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ラッパーズヴィルの木橋

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/5回目

ラッパーズヴィルRapperswilの丘の上から、麓のバラ園Rosengartenを経由し、町並みを抜けて、チューリッヒ湖ürichseeの湖岸にやってきました。

チューリッヒ湖Zürichseeで唯一、橋があるのがこのラッパーズヴィルで、その橋の上に自動車道路と鉄道線路があります。この橋の下の地下通路を抜けて、反対側に出たところです。線路と湖岸の間の狭い道を歩いて、ラッパーズヴィルの駅の裏のほうに向かいます。(両岸を繋ぐのは正確には橋ではなく、ダムSeedammなんだそうです。)

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駅裏に出て、駅と町並みを眺めます。市庁舎Rathausやお城Schloss Rapperswilが見えています。

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駅裏の人気のない通り、シュトランドヴェーグStrandwegを歩いていきます。

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すぐに木橋の前に出ます。丘の上からも見えていたチューリッヒ湖の中に突き出した木橋、ホルツ橋Holzbrücke Rapperswil-Jonaです。

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この木橋の上からチューリッヒ湖を見渡すと、非常に透明度の高い水に驚かされます。

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その透明度の高い湖水を通して、湖底の綺麗な文様が眺められます。

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木橋の上からは、ラッパーズヴィルの先のほうのチューリッヒ湖の景色が見渡せます。チューリッヒ湖はチューリッヒから、このラッパーズヴィルまでもとても長大でしたが、この先の湖の東端も遥か彼方にあります。チューリッヒ湖は幅は3km前後と狭いのですが、長さは約40kmもあります。

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そのチューリッヒ湖の先の東の彼方には雪を抱いたアルプスの峰々も見えています。

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木橋を歩いて、湖の真ん中のほうに行けます。その先は対岸まで通じているようです。木橋の上では地元の子供たちが釣りに興じています。何が釣れるのかな。

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と、木橋と並行している線路の上をSバーンの電車が走ってきます。

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このあたりには、鴨の親子がいるので、手持ちのおせんべいをあげます。日本の味も大丈夫のようですよ。

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透明な湖水の上の鴨はまるで空中に浮かんでいるようにみえます。

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おやっ、餌につられたのか、鴨たちが集まってきます。

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木橋の途中にベンチがあるので、一休み。

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木橋はどこまでもまっすぐと続いています。

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もう少し先まで歩いてみましょう。

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湖に突き出した木橋を歩いていると、まるで、湖上散歩をしているようにチューリッヒ湖を歩くことができます。
でも、切りがないので、いい加減のところで引き返します。
で、明るい陽光の中、この木橋をぶらぶらします。

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橋の上は人もまばらです。まるで自分達だけが湖のなかにいるような気持にさせてくれる木橋です。

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さて、木橋を湖岸に向かって戻っていきます。

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木橋の傍らに小さな礼拝堂が立っています。美しいですね。

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この小さな礼拝堂の横からは丘の上のお城とラッパーズヴィルの古い街並みが見え、絶好の景観ポイントになっています。

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木橋の上を歩いていると、また、目の前をSバーンの電車が通り過ぎます。結構、頻繁に走っていますね。

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木橋を歩き終え、お城と街並みを眺めながら、線路に沿って駅の方に向かいます。駅裏に出ると、プラットホームに出る表口との連絡通路があります。
と、ちょうど電車の来る時間。連絡通路を抜けて、ホームに向かいます。

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街中でお茶ができなかったのが残念ですが、ラッパーズヴィルも十分に堪能したのでチューリッヒに戻ることにします。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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チューリッヒに戻って、今度はチューリッヒ散策です。



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チューリッヒの有名チョコレート店「シュプリュングリ」でランチ

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/6回目

ラッパーズヴィルRapperswilの街のバラとチューリッヒ湖Zürichseeを十分に堪能。

ラッパーズヴィル駅から、Sバーンの電車に乗り、今度は山沿いを走るルートで、牧場の牛さんなどを眺めながら、チューリッヒZürichの中心街に向かいます。
山沿いのルートの方が湖岸沿いのルートよりも少し早いようです。たまたまですが、両方のルートを楽しめてラッキーです。
チューリッヒ中央駅Zürich Hauptbahnhofまで出てもよかったのですが、途中の街並みをトラムで楽しむのよいだろうということで、朝乗車したシュタデルハーフェン駅Zürich Stadelhofenで降ります。

ここからは、トラムでバーンホフ通りBahnhofstrasseに出ます。
もうお昼時なので、まずはランチ。有名チョコレート店のシュプリュングリConfiserie Sprüngliのカフェ・レストランでランチにします。

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配偶者はスイス産の鶏の胸肉のサラダ。

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saraiは大西洋のエビのローストのはいったシーザーズサラダ。

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飲み物はこの店特製のチョコレート入りコーヒー、冷たいチョコレートといったところをオーダー。

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姪っ子が、この店の名物のマカロン風のお菓子(ルクセンブグリ)も食べたいと言うので、デザート代わりにいただくことにします。ショーケースまで出かけて行って、これとこれと・・・と指さしてオーダーします。

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すぐにスタッフのお姉さんがそれらを可愛くお皿に盛って持ってきてくれます。

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ところで、saraiの姉はsaraiと同じ大西洋のエビのローストのはいったシーザーズサラダですが、パン好きの姪っ子はサンドイッチをオーダー。

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お店の角の席に陣取って、高級店の味を堪能します。

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お店の雰囲気も素晴らしいです。

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ランチがとても美味しく、みな満足。清算してもらいましょう。うーん、チューリッヒの目抜き通りのおしゃれなお店ということで、少々贅沢なお値段です。

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このお店にはお持ち帰りやお土産用の大きな売り場もあります。暑い夏のお土産に、このお店のデリケートなチョコレートは心配ですが、ルクセンブグリを一箱ゲットします(結果はというと、帰国して、パッケージを開けてみると、ほとんどが溶けてグチャグチャになってました!)。

ところで、昨夜と一昨夜のsarai達がオペラを楽しんでいる間に、姉達はすっかりチューリッヒ通になっています。で、姉のお勧めのこの店の美味しそうなアイスクリームをゲット。通りの並木の下のベンチで、冷たいアイスを楽しみます。

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通りの向かいには、カフェ・レストラン、シュプリュングリの大きな建物が見えています。テラス席も大賑わいですね。

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いよいよ、チューリッヒの街を散策することにしましょう。



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チューリッヒをリマト川に沿って散策

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/7回目

チューリッヒZürichの街を散策します。

カフェ・レストラン、シュプリュングリConfiserie Sprüngliを出て、並木の美しいバーンホフ通りBahnhofstrasseを歩き始めます。

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街の真ん中に流れるリマト川Limmatに出てみます。川を挟んで、古い街並みが広がっています。
と、またまた、駐車しているプリウス発見。

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このリマト川沿いに歩き、街のシンボル、聖母教会(フラウ・ミュンスター・キルヒェKirche Fraumünster)にはいります。

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なんと、この教会にはシャガールのステンドグラスがあるのです。期待通りの美しいステンドグラスとバラ窓を堪能。
この教会を出て、リマト川を渡り、対岸の旧市街に出ることにします。リマト川を挟んで、手前が新市街、対岸が旧市街です。
対岸には、大聖堂(グロスミュンスターGrossmünster)が見えています。

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リマト川にかかるのはミュンスター橋Münsterbrücke。この橋からチューリッヒ湖Zürichsee方面を見ます。リマト川の美しい流れが見えます。

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反対側も眺めてみます。流れと古い建物の対比が綺麗ですね。川に張り出している建物は市庁舎Rathausです。

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視線を少し左に転ずると、聖ペーター教会Kirche St.Peterの尖塔も見えます。

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橋を渡り終えようとすると、目の前に大聖堂(グロスミュンスター)の偉容が聳えています。

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橋を渡りきって、振り返ると、ミュンスター橋の先に先ほどの聖母教会の全容が見えます。

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リマト川の対岸の川べりを少し歩き、次の橋、ラートハウス橋Rathausbrückeを渡り、バーンホフ通りBahnhofstrasseがあるほうの岸に戻ります。
石畳の狭い坂道はかわいいショップが立ち並び、いかにもチューリッヒという感じです。

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賑やかな路地、シュトレールガッセStrehlgasseをぶらぶら歩きます。

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狭い路地からは、切り取られたような青空が上に見えています。建物には驚くほどスイスの国旗がはためいています。

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路地から横の伸びる石畳の坂道の向こうを見ると、教会があります。聖ペーター教会でしょうか。このあたりの道は曲がりくねって方向感覚が狂ってしまいます。聖ペーター教会にまっすぐに行くのは困難みたいです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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チューリッヒ散策を続けます。



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チューリッヒの花屋さん、そしてまたオペラ

2010年7月8日木曜日@チューリッヒ/8回目

チューリッヒZürichの迷路のような道の散策を続けます。

ぶらぶら、路地、グロッケンガッセGlockengasseを歩いていきます。正面にはアウグスティナー教会Augustinerkircheの尖塔が見えています。

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教会にぶつかって右に折れると、小さな広場、ミュンツプラッツMünzplatzに出ます。このチューリッヒにも、やはりスイス特有の噴水があります。

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で、姉と配偶者は、街歩きで常に気にしているのは花屋さん。これが目ざとく見つけた花屋さん、ブルーメン・フィッツェblumen fitzeです。

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綺麗な花が並んでいます。

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でも、万国共通の花々で代わり映えしませんね。

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しかし、ここで、なんとエーデルワイスを発見!

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こんなに綺麗に咲いたエーデルワイスの鉢植えを見るのは初めてです。もちろん園芸種でしょうが、7月にスイスに来たからこその収穫です。
配偶者はこのエーデルワイスをお買い上げです。

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配偶者は何とかこれを押し花にしたいようです。店員さんにそのことを説明して、しっかり新聞紙をたくさん頂まます。

姉は姉でガーデニング用品に目を付けたようです。

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姉はこのハンギングプランターをお買い上げ。

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バラ好きの姉は店内のバラの花も気になるようです。

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花屋さんを出て、もう少し、チューリッヒの街の裏通りを楽しみます。
が、今夜は4人揃ってのオペラ鑑賞なので、散策はそこそこ早めに打ち切って、トラムでホテルに戻り、休養です。

散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルに戻る前に、昨日、姉が美味しかったと言っていたテイクアウェイのお寿司を調達します。チューリッヒは寿司ブームらしく街中のいろんな所でお寿司屋さんを見かけましたが、これは「yooji's」という日本食レストランで、かなり高価です。物価の高いスイス料金でしょうか。

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ホテルでゆっくり休養。その後、そのお寿司をホテルの部屋で少しつまんで、いざ、チューリッヒ歌劇場へ。

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今夜のオペラはチューリッヒ歌劇場3夜目のビゼーの「カルメン」。
席は平土間の中央で、この3日間で一番良い席です。

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ステージのほうを見ると、カーテンの手前中央に大きな犬の置物があります。
この犬の置物はオペラでも大活躍でした(耳とか色んな部分が動くんです!)。

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まだ、開演前ですが、豪華な観客席に着飾った紳士・淑女が集まってきます。

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天井の装飾は豪華です。

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休憩時間はテラス席に落ち着きます。

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ソフトドリンクで喉を潤わせます。

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今夜の「カルメン」の配役は、カルメンはカサロヴァ、ドン・ホセはマッシモ・ジョルダーノ。
今夜の出来は最高でした! どちらかと言えば、昨日までの2回のオペラはチューリッヒ歌劇場ってこんなものという感も否めなかったのですが、今夜ですっかり評価が変わりました。これまでsaraiの見た「カルメン」のなかで最高の「カルメン」です。とりわけ、カサロヴァのどすの利いた節回しの個性的なカルメンとジョルダーノの生きのいいテノールは素晴らしかったし、オーケストラも演出も合唱もすべてがうまく機能していました。

詳細はここをご覧ください。

もう、明日はウィーンに移動です。スイスの夏のバカンスを思いっきり楽しめ、満足でした。



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チューリッヒから空路、ウィーンへ

2010年7月9日金曜日@チューリッヒ~ウィーン

さて、今日は旅も5日目。
4泊したチューリッヒZürichを後にして、ウィーンWienに向かいます。今日も快晴です。

早起きして、4回目の朝食をホテルでいただきます。変わり映えしませんが、美味しくいただきます。特にブラッドオレンジジュースをね(笑い)。

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ホテルをチェックアウトし、タクシーを呼んでもらい、一路、チューリッヒ空港へ。順調に30分ほどで到着。

さて、空港でチェックインしようとしたら、マシンでしかできないと言われ、ええーっ!!
マシンの前でしばし佇んでみましたが、saraiにもチェックインの操作がよく分かりません。
で、マシンのそばにいた空港のスタッフのお姉さんをつかまえて、手取り足取り指導というより、ほとんどやってもらいます。

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分かってしまえば、簡単です。要はEチケットの場合、すべての航空券情報は既に登録されているので、行き先を選び、パスポートをマシンにかざせば、それでOKなんです。追加情報で荷物の個数とか座席変更とかも必要ですが・・・。単にこれだけのことですが、初めてのものには、おっかなびっくりで大変です。

チェックインマシンから吐き出された搭乗券や荷物のタグをチェックしているうちに早くもスタッフのお姉さんは次のお助けに立ち去っていきます。お世話になりました!

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チェックインも無事終了し、空港内を散策。広々とした清潔感のある空港です。

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アジア・レストランなんてものもありますね。

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ブランドショップの並ぶ界隈に出てきます。

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一応、電光掲示板でフライトの確認をします。9時20分発のウィーン行はA71ゲートと表示されています。あと1時間以上はありますね。

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配偶者はショップには興味なさそうにさっさと歩いていきます。買い物好きではないので、こういうところでも実に安全な女性です(笑い)。

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前日、美味しいランチをいただいたチョコレート屋さんの「シュプリュングリ」も空港内に支店があります。
壊れやすいルクセンブルグリもここで購入するのが安全ということで、姪っ子もいそいそとお土産を購入。

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おや、グッチがありますね。関係ないと思って通り過ぎますが、実は大いに関係があったんです。それは後で判明します。

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チューリッヒと言えばバリーの本店がありますが、空港内にも、もちろん支店があります。
その支店の前には、靴磨き屋さんがいます。なかなかお洒落ですね。
いい靴を履いていれば、是非磨いて欲しかったところです。

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やがて、搭乗ゲートの前に到着。えらくガラーンとしていますね。

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隔離された喫煙室がありますが、利用者が少ないですね。

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配偶者と2人で待合室の前で休んでいると、別行動でショッピングに励んでいた姉が戻ってきて、突然saraiにプレゼント。
サプライズで驚きます。空港内の免税店、グッチショップで買ってきてくれたんです。

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中身は何かって?
欲しかった小銭入れです(この小銭入れはその翌年、ナポリで盗難の憂き目に会います。グスン・・・)。

ウィーンに向かうオーストリア航空のB737も搭乗の準備中です。

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やがて、搭乗が始まります。一般客の我々はもう少し後です。

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で、無事に飛行機に乗り込み、飛び上がると、眼下にチューリッヒ湖Zürichseeらしい湖が見えます。
チューリッヒ滞在中、毎日、湖岸からの景色を楽しませてもらいました。懐かしいですね。
写真の奥のほうに少し見えているのがチューリッヒ湖(多分?)です。

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しばらくすると、かわいいパックのランチが配られます。

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見かけ以上になかなか美味しいランチです。

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アルプスを眼下に一路ウィーンに。

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やがて、アルプスを飛び越えて、緑の森の上に出ます。

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ウィーン郊外の大平原に降下していきます。

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眼下の家々の姿がはっきりと見えてきます。もうすぐウィーンの空港に到着します。

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懐かしいウィーンもすぐですね。



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プリウスのHID化

しばらく、プリウスに手をつけていませんでしたが、前から、気になっていた純正のヘッドランプの暗さだけは早く何とかしたいと思っていました。

で、今日はスーパーオートバックスみなとみらい店の10周年記念イベントで、HIDといえばベロフというくらい、HIDに定評のあるベロフが特価販売とのこと。
早速、開店直後に出かけました。

出張してきていたベロフの人と話していたら、saraiもだんだんその気になってきました。
で、価格交渉。
プリウスHIDキットは15%引き、そして、なんとなんと、工賃は半額にしてくれるとのこと。
うーん、どうしよう・・・

あとはHIDのランプのケルビン温度をどれくらいにするかです。それによっても価格が違ってきます。当初は5500°のサンダーホワイトを考えていましたが、6000°のスパークホワイトも気になります。価格差5000円程度。

すると、saraiの心内を見透かしたように、ベロフの方からのサプライズ発言。
「工賃は無料にしますよ。」・・・ええーっ!!

これでsaraiの気持ちは完全に崩壊。
さらに「6000°にしておいたほうがやはりいいですよ」との一言。
はいはい、おっしゃるとおりにしましょう。
因みに、5500°のサンダーホワイトは青みがかった色、6000°のスパークホワイトはそれに紫がかったような色。純正のハロゲンの黄色い色味とは全然変わってきます。

あとは光軸調整を3000円ほどでお願いしましたが、トータルでは、ずいぶん、安くなりました。
もっとも、DIYでHID化する楽しみ?はなくなりましたが・・・・

ついでにアルパインのカーナビX-088の不具合修正(地デジチューナーの感度不足)でカーナビの交換も一緒にお願いしました。これは無料。で、あわせて、ビーコンの追加もお願いしました。これは有料。

また、ずいぶん、愛車に追加投資をしてしまいました。

でも、今夜、車を走らせると、ヘッドライトがすっかりと明るくなり、老体には、夜道の運転が安全になりました。

プリウスも納車以来3か月を過ぎ、やっと体と一体化してきました。
本当にいい車、先進的な車で、新しい技術好きのsaraiの心をしっかりとつかんでくれます。



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ロータス・カルテット@上大岡・ひまわりの郷 2010.10.11

今日、上大岡・ひまわりの郷の秋のコンサートシリーズ第2弾のロータス・カルテットのコンサートに行きました。

ロータス・カルテットはこのコンサートで初めて知りましたが、日本人女性4人で当初結成されたシュトゥットガルト在住の弦楽四重奏団です。メロス弦楽四重奏団に師事していたそうです。現在、第2ヴァイオリンだけはドイツ人?男性に交代しています。結成が1992年ですから、18年のキャリアですね。

メロス弦楽四重奏団と聞くと、saraiはシューベルトを連想してしまいます。直接、実演に接したことはありませんが、シューベルトの全集のCDは素晴らしい演奏です。
今日のコンサートでもシューベルトがプログラムにはいっているので、それが楽しみでした。
で、実際、それはそれは素晴らしいシューベルトの演奏でした。そのロマンの香りにうっとりとしたコンサートで、大満足。

今回の来日公演は今日も含めて、たった3回。もったいないですね。残りの2回は札幌と名古屋でシューマンの弦楽四重奏曲全曲演奏会。シューマンもいいですが、シューベルトが聴きたかったので、今日のコンサートで幸運でした。

さて、今日のプログラムは以下。

 モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲
 シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」

なかなかよいプログラムですが、ドビュッシーというのが異色ですね。
で、予習したCDは以下。

 モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番
  アルバン・ベルク弦楽四重奏団
   最近のCDではお馴染みのCDです。安心して聴けるモーツァルトです。
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲
  アルバン・ベルク弦楽四重奏団
   これも定評あるCDではありますが、ドビュッシーの本質はなかなか分かりづらいですね。
 シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
  メロス弦楽四重奏団
   もちろん、これはこのメロス弦楽四重奏団で聴かないといけないでしょう。ロマンの香り高い清新な演奏で名盤です。

まず、コンサートはモーツァルトからです。この曲はハイドン・セットの1曲目でモーツァルトの弦楽四重奏曲はこの曲以降が有名です。実際、saraiもこの曲以降の弦楽四重奏曲しか聴いたことがありません。
どんな演奏かを期待していると、最初の第1音から、モーツァルトの響きです。
流麗で爽やかというよりも、ドイツ的な分厚い響きですが、紛れもなくモーツァルトの響きです。最後まで気持ちよく聴けました。
出だしとしては上々です。

次はドビュッシーです。これは正直、面食らいました。まさにドイツ的な重厚な分厚い響きのドビュッシーです。これは本当にあのドビュッシーの曲かと疑うばかり。誤解のないように言うと、決して悪い演奏というわけではありません。もし、ドビュッシーがドイツ人かオーストリア人だとすれば、素晴らしい演奏でしょう。ただ、saraiの先入観でこの曲はもっとフランス的なエスプリのある曲だと思っていたので違和感があっただけかも知れません。
しかしながら、第3楽章にはいると、様相ががらっと変わります。ここからは非常に繊細な演奏になり、非常にデリケートで美しい演奏に変わります。それまでの男性的で力強いスタイルから変わったわけではありませんが、この楽章の性格から音の響きが違って聴こえてきます。こんな素晴らしいドビュッシーは聴いたことがありません。
結局、第4楽章では元に戻って、また違和感を感じましたが、この第3楽章を聴けるのであれば、こういうスタイルの演奏も悪くありませんね。

最後はいよいよお目当てのシューベルトです。
第1楽章で第2ヴァイオリンのうねるような分散和音に続き、第1ヴァイオリンが第1主題のメロディーを奏で始めます。なんとロマンの香りの高い響きでしょう。
シューベルトって、最初はなにか不器用な感じで取っつき難い印象がありますが、いったん、その世界にはいるとそのロマンチックな感傷にはまってしまいます。この第1主題のメロディーも一瞬聴いただけで感傷的になってしまいます。
シューベルトのよい演奏はみなそう感じますが、今日の演奏もその典型で、素晴らしい演奏です。第1楽章は繰り返し繰り返し、この第1主題でうるうるになります。
第2楽章は有名なロザムンデの主題の楽章で、これは楽しい名曲って感じで、なかなかいいです。
第4楽章まで大満足の演奏で、大いに拍手を送りました。
できれば、このロータス・カルテットの演奏で「死と乙女」も聴きたいものです。

久々の弦楽四重奏団のコンサートでしたが、やはり、室内楽もいいですね。
また、室内楽も聴きましょう。



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       ロータス・カルテット,  

ウィーン到着、ホテルから街へ

2010年7月9日金曜日@チューリッヒ~ウィーン/2回目

チューリッヒZürichを出発し、ウィーンWienのシュヴェヒャート空港Flughafen Wien-Schwechatに定刻通り、11時半に到着です。夏の青空が眩しいです。いかにも暑そうです。

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ターンテーブルで荷物待ちをしている間に、まずは4人分のウィーンカードを購入(慣れた街はだんだん要領よくなるもんですね)。これで姉達がウィーンに滞在する2日間の市内交通が自由に利用可能となり、気楽です。そうこうするうちに無事に4人分の荷物が出てきます。

タクシー乗り場で4人のスーツケースが乗せられる大きなタクシーを何とかゲットします。サングラスの若いドライバーが荷物を次々と積み込んでくれます。

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出発したタクシーはホテルの玄関前に横付け。今回はホテルの名前を言うだけで、ちゃんとホテルに行ってくれました。優秀なドライバーです。
今日からのホテルはなかなか立派なホテル(ベストウエスタン プレミア ホテル カイザーホフ ウィーンBest Western Premier Hotel Kaiserhof Wien)でびっくり。
写真はロビーの様子ですが、豪華でしょう。

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ロビーはガンガンにエアコンも効いています。配偶者が、いかにも「ああ涼しい」という表情をしてロビーの椅子に座っていると、宿泊してるらしいご婦人が、「ここは涼しいわよ~。観光よりホテルにいた方がいいわね。」と話しかけてます。今年の夏はヨーロッパの人にも猛暑のようです。
レセプションのスタッフの女性はにこやかで感じがいいです。彼女は既に無線LANのパスワードを印刷した紙も用意していてくれます。

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チェックインを済ませ、今日から滞在する部屋に入ると、もちろんお部屋もエアコンが効いてます。
チューリッヒのホテルにはエアコンがなく、かわいい扇風機だけで暑かったので、ホッと一安心です。ヨーロッパのホテルにはエアコンのないホテルも多いとは聞いていましたが、エアコンのないホテルはチューリッヒのホテルが初体験でした。これからは予約時にエアコンのチェックもしないといけませんね。

まずは部屋をチェック。
ベッドルームもバスルームも清潔で合格!

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で、早速、先程レセプションでもらった無線LANのアクセスコードを見ながら、ネットの接続です。
いつもホテルでのsaraiの最初の仕事はこれです。

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無事に接続完了。

ところで、部屋の床に置いたスーツケースには「ヘヴィーHeavy」というタグが付けられていました。チューリッヒの空港で付けられたようですね。確かに重いでしけどね。

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さあ、ネット接続もできたので安心してウィーンの街に出かけましょう。

さて、sarai達はついに今回でウィーンは7回目となりました。で、ウィーンが初めての姉と姪っ子の観光案内するのがsaraiと配偶者のミッションです。
では、元気よくホテルを出発します。

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ホテルからカールスプラッツKarlsplatzはすぐです。
カールスプラッツの大きな交差点の角には日本人向けのお土産屋さんの「ワルツWaltz」があります。我々はずいぶんご無沙汰してますが、「ワルツ」は定番のお土産屋さんなので、ご案内しないといけませんね。

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ザルツブルグの塩とか定番のお土産を紹介しましたが、結局、そういうお土産はスーパーで買おうということになり、何も買わずに店を出ます。お店の中でサービスで提供されているよく冷えた無料の水だけは、しっかりといただきました。お店の方、ゴメンナサイ!

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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次はランチ代わりにカフェに向かいます。


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サプライズ!ウィーン・フィル指揮者交代劇

遅ればせながら、11月のウィーン・フィルの来日公演の指揮者が交代したことをまわりから教えられました。

saraiがチケットを確保していたのは、穴場とも言える宮崎公演。
予定では、サロネン指揮でマーラーの9番でした。

もともと、ウィーンの楽友協会でのマーラーの9番の公演をサロネンがキャンセルしたことは知っていましたから、当然、交代も考えられましたが、何故か、今回はあまり気にしていませんでした。実はサロネンには悪いのですが、指揮者よりも、マーラーを聴くことのほうが楽しみだったので、例え、指揮者が交代しても、それほどのことはなかったというのが本音です。

で、今日知ったのは、何と何と、指揮者がジョルジュ・プレートルに交代になったということです。高齢のプレートルですから、日本で少なくとも、ウィーン・フィルを指揮するのはこれが最後かもしれません。
今や、巨匠といっても過言でないプレートル。
彼の指揮するウィーン・フィルが聴けるなんて、嬉しいこと、この上なしですね。

ロイヤル・オペラでは実に後味の悪いヴィオレッタの交代劇でしたが、今回の交代劇は天にも上る気持ちと言えば、言い過ぎかな・・・

今日はずっと上機嫌のsaraiでした。

そうそう、当然、プログラムも変更になりました。プレートルでマーラーってことはないですね。
シューベルトの交響曲第2番(なかなかマニアックな曲目ですね)とベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」(これはまた名曲ですね)の2曲です。
マーラーの9番が聴けなくなったのは残念ですが、プレートルが聴けるんなら、構いませんよ。
それにマーラーの9番はゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団で聴くので、それでいいでしょう。
なお、プレートルは昨年10月にウィーン・フィルで「英雄」を振ったばかりだそうです。シューベルトの2番は2001年ですから、ずいぶん前のことですが、きっと大丈夫でしょう。
宮崎公演はプレートルの3公演のうち、2回目ですから、きっと、それなりの演奏になることを大いに期待しています。
それにアンコールは今年と一昨年にニューイヤーコンサートを指揮しているので、ばっちり、ウィンナーワルツが聴けそうですね。

それにしても、プレートルが来れるんだったら、最初から、そうしておけばよかったのにね。
もちろん、宮崎以外もマーラーの9番を演奏する予定だったサントリーホールも西宮もプレートルが指揮するようです。ただ、川崎はネルソンスのようで、しかもプログラムが「新世界」。同じ9番でもドヴォルザークとマーラーでは大きな違い。川崎のチケットを買ったかたは残念でしょう。

ところで、サロネンが指揮する予定だったブルックナーのプログラムについては、ウィーンでも代役で指揮したウェルザー・メストが指揮するとのことです。
つまり、予定通りのネルソンズとあわせて、3人も指揮者を連れてくるようです。
流石に天下のウィーン・フィルですね。

そのなかでも、プレートルの指揮は光りますね。(手前贔屓かも)
ウルウル・・・・




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ウィーンでカフェとショッピング&街歩き

2010年7月9日金曜日@ウィーン/3回目

ウィーンWienのホテルから街歩きに出発しましたが、そろそろお腹がすいてきました。昼食って、既に空の上で食べたような気もしますが、少し時間が早かったので、すっかり消化済みです。
で、まずはこれも定番のホテル・ザッハーHotel Sacher Wienに向かいます。
短い滞在なので、ホテル・ザッハーはまず押さえておかないとということで、コーヒーとザッハートルテをいただきに向かうというわけです。
カールスプラッツKarlsplatzから、リング通りRing Strasseに出ると、懐かしいウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoperの堂々とした建物が目に入ります。

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ウィーン国立歌劇場の先にホテル・ザッハーがあります。その1階が目指すカフェ・ザッハーCafé Sacher Wienです。

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今日は空いていて、誰も行列していません。ラッキー!
早速、席に案内してもらいます。
カフェ・ザッハーは綺麗な空間です。エリザベートの肖像画も掛かっています。

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部屋の中央のテーブルには美味しそうなケーキが並べられています。ケーキを選びましょう。

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ケーキと飲み物の注文を済ませます。
さて、ここは流石に日本人のお客さんも多いですね。隣の席には日本人の親子2人連れが座ってます。ウィーンで音楽の勉強をしている娘さんをお母さんが訪ねてきたそうです。日本人の若い人も頑張っていますね。
彼女達と少し雑談をしているうちにオーダーしたケーキが運ばれてきます。

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姉たちはザッハートルテ以外のフルーツケーキもオーダー。

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もちろん、ザッハートルテもオーダー。

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飲み物は定番のメランジェです。

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カフェ・ザッハーで贅沢な時間を過ごします。

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カフェの後は、ショッピングしながら、目抜き通りのケルントナー通りKärntner Straßeをぶらぶらします。

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このケルントナー通りには有名カフェも軒を並べています。これは王室御用達のカフェ・ゲルストナーGerstnerです。(現在はスルカConditorei Slukaに変わりました。カフェ・ゲルストナーはウィーン国立歌劇場の真横に移転。)

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そのゲルストナーの少し手前には、昨年、saraiがウィーンで一番と勝手に位置付けたカフェ・ハイナーCafé-Konditorei L. Heinerがあります。
案内したいところですが、sarai達は日を改めてカフェ・ハイナーの別の支店に行くつもりなので、今回はパスです。

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お店の前のショーウィンドウには美味しそうなケーキが並んでいます。

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通りの真ん中のテラス席も大賑わいです。

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ケルントナー通りでは、スワロフスキーSWAROVSKI Kristallweltenも見逃せないお店です。

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色んなお店に目を惹かれながらも、ようやく、ケルントナー通りの北の端までやってきます。シュテファンプラッツStephansplatzです。

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ケルントナー通りを抜け、ウィーンのシンボルの聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanへ。何度見ても素晴らしいですね。

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近くから尖塔を見上げます。

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大屋根の模様のデザインも素晴らしいですね。

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内部もちょっとだけ覗いてみます。素晴らしいゴシック空間です。

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大聖堂の外にはウィーン名物の馬車、フィアカーが客待ちしています。姉が興味津々のようですが、時間もなく、お金ももったいないので、パス。

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代わりに大聖堂の周りのお店を見ます。お花屋さんです。

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紅茶葉の専門店、ハース&ハースHaas&Haasです。

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紅茶をお買い上げ。

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その後はグラーベン通りGrabenに向かいます。

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ペスト記念塔Wiener Pestsäuleは見逃せません。

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グラーベン通りを抜け、高級ブランドショップの立ち並ぶコールマルクト通りKohlmarktにご案内。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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このコールマルクトでじっくりとショッピングモードにはいります。姉と姪っこはショッピングに夢中です。
まあ、その中身はヒミツにして、ショッピング後、また観光モードです。



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リング通り観光の後はグーラッシュ

2010年7月9日金曜日@ウィーン/4回目

ウィーンWienのコールマルクト通りKohlmarktでの一通りのブランドショッピングの後はまた観光モードです。通り沿いには有名なマンツ書店MANZ'sche Verlags- und Universitätsbuchhandlungがあります。

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ロースハウスRaiffeisen Landesbank Wien im Looshausも有名な建築物です。当時としては無駄な装飾を排したということで大騒ぎになったそうですが、今では結構、華麗な装飾性を感じます。ちょうど、そのロースハウスの前をフィアカーが通過します。絵になりますね。

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ミヒャエル広場Michaelerplatzに着くと、ホーフブルグ王宮のミヒャエル門Michaelertorの堂々たる姿があります。まあ、ロースハウスとは好対照ではありますね。

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ミヒャエル広場には発掘現場のようなものがあります。紀元1世紀頃の古代ローマの遺跡です。ウィーンがまだ、ウィンドボナというローマ軍の基地だったころの騎兵舍の跡です。1992年から1994年にかけて発掘調査の後、このような形で保存されています。ウィーンの町の中心地は掘れば、ローマの遺跡が出てくるようです。

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ミヒャエル門をくぐって、ホーフブルグHofburg Wienを抜けていきます。

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ホーフブルグの中庭です。神聖ローマ帝国の最後の皇帝フランツ2世の銅像が立っています。彼はマリア・テレジアの孫です。オーストリア皇帝としてはフランツ1世Kaiser Franz lという、ややこしさです。だって、神聖ローマ帝国の皇帝フランツ1世はマリア・テレジアのご夫君ですからね。メッテルニヒを登用し、ウィーン会議で失地を回復したことでその功績が評価されています。

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ミヒャエル門を振り返って見たところです。カフェがありますね。カフェ・ホーフブルグです。

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ホーフブルグを抜けて、表のヘルデンプラッツHeldenplatzに出てきます。左手にはノイエ・ブルクNeue Burgの巨大な建物が建っています。オイゲン公の騎馬像Prinz Eugen - Reiterstatueが印象的です。

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ホーフブルグの広大な前庭を歩いていきます。

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途中で振り返ると、ホーフブルグの華麗な建物のほんの一部が見えます。

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右手のヘルデンプラッツには、もう一体の騎馬像が見えます。カール大公の騎馬像Erzherzog Karl - Reiterstatueです。カール大公、ことカール・フォン・エスターライヒは神聖ローマ皇帝フランツ2世(オーストリア皇帝としてはフランツ1世)の弟にあたる人物でフランス革命戦争、ナポレオン戦争期に活躍したオーストリア帝国の軍人です。
騎馬像の後ろには、遠く市庁舎Rathausの尖塔が見えています。

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ブルク門Äußeres Burgtorの向こうには、リング通りRing Strasseの向こう側の美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienのマリア・テレジア像Maria Theresien Denkmalが見えています。

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ブルク門を抜けると、リング通りに出ます。通りの向かいに白亜の美術史美術館の美しい姿が見えます。

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美術史美術館は残念ながら建物とマリア・テレジア像Maria Theresien Denkmalを見るだけにします。時間があれば、是非、ご案内したいところですが、ウィーン観光は今日の半日と明日だけです。

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リング通りの並木道を少し歩きましょう。

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国会議事堂Parlamentへと一気に歩きます。その向こうには市庁舎の塔も見えています。

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ギリシャ風建築の国会議事堂の真正面です。リング通りを歩くのはこのあたりまでにします。

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若さで(?)元気に歩いてきましたが、まさに炎天下で暑いの何のって、猛烈に体力を消耗します。
フォルクスガルテンVolksgartenのバラ園にたどり着いたところで力尽き、一休み。

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ちょうど、バラ園の前には、ずらっと椅子が並べられています。ゆっくり、休憩です。

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バラ園の向こうには、美術史美術館とウィーン自然史博物館Naturhistorisches Museum Wienのドーム屋根が見えています。

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ここには盛りを過ぎたとはいえ、まだまだ綺麗な薔薇が咲いています。のんびり休憩するにいい所ですね。

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一息つけましたが、かなり歩き疲れたので、休憩後はトラムに乗って移動し、ブルクガルテン(王宮庭園)Burggartenのモーツァルト像Mozartdenkmalにご対面。
これまた定番ではずせません。
sarai達は何度もお会いしてますが、ウィーンの観光の定番は案内しないと案内役として失格ですからね。

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モーツァルトに近づきます。

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アップでもう一枚。(お気づきでしょうか? 当ブログのシンボル写真はこのモーツァルト像です。)

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一応の市内観光を済ませたので、次は夕食。トラムと地下鉄を乗り継ぎ、聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanに戻り、モーツァルトハウスWien Museum Mozartwohnung(フィガロハウス)の前を通り過ぎます。モーツァルトがウィーンで一番売れっ子だったころに住んだ大きな家です。ここで傑作オペラ《フィガロの結婚》を書いたと言われています。

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今日の夕食は色々と考えましたが、やはり、ウィーンならではのものにしようということに。
で、私達が行きつけのグーラッシュ(ハンガリー風のビーフシチュー)のレストラン(グーラッシュ・ムゼウムGulaschmuseum)へ。
モーツァルトハウスの前の路地、ドームガッセDomgasseを抜けていきます。

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シューラー通りSchulerstraßeに出ると、すぐにレストラン、グーラッシュ・ムゼウムです。

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このレストランは日本のガイドブックにも載っていて、日本語訳の付いた写真付きのメニューがあるので、たいてい日本人が来てます。今日もいますね。
いつもは店内で食べますが、夏場のせいかお店の前がオープンテラスになっているので、外のテーブルでいただくことにします。というのも、室内はエアコンもなく、まだしも外の方が涼しいからです。

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ここでのグーラッシュとウィーナーシュニッツェルは姉たちにも大好評だったので、案内役としては一安心。

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パンやサイドメニューの野菜サラダも好評。

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美味しい夕食になりました。食後のコーヒーは、やはりカフェで頂こうということになり、近くのカフェ(カフェ・ディグラスCafé Diglas)にご案内。

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いったん、お洒落な店内のテーブル席に着きますが、ここも店内は暑いです。

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で、オープンテラスのテーブルに移動して、着席。

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ヴォルツァイレ通りWollzeileに飛び出したテラス席のすぐ横を大きなバスが走っていきます。

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周りの高い建物の間にある狭い空間にテラス席があります。これがウィーンです。

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アインシュペナーとアプフェルシュトゥルーデルをいただき、元気回復です。

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なんだかんだ、もう、夜の7時をまわりました。
再び、ショッピングしながら、ケルントナー通りを経て、ホテルに戻ります。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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正直、随分、歩き回り、大変な暑さもあって、疲れ果てました!!
今夜はオペラもないので、ホテルのお部屋でゆっくり過ごせます。
明日も1日、ウィーン観光案内です。



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ウィーンの定番、シェーンブルン宮殿

2010年7月10日土曜日@ウィーン

今日は旅も6日目。ウィーンの2日目です。

ウィーンWienは今日も雲ひとつない晴天で、ギラギラしています。日本のように湿気はないので、日陰は比較的過ごしやすいのですが、陽射しはたまらなく暑いです。
今朝は早めに起きて、ホテルで朝食をいただきます。綺麗で広い朝食ルームです。

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食事も朝食とは思えないほどの充実度です。

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配偶者はいつものようにホットチョコレートがいただけて、満足しています。

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さて、今日もウィーン観光案内モードです。まずは定番中の定番、シェーンブルン宮殿Schloß Schönbrunnは欠かせませんね。トラムと地下鉄を乗り継いで、朝一番で宮殿へ向かいましょう。
途中、カールスプラッツKarlsplatzを通るので、オットー・ワーグナーのカールスプラッツ駅舎Otto-Wagner-Pavillon Karlsplatzもしっかり見物です。

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近くにはカールス教会Karlskircheも見えています。

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地下鉄(Uバーン)のカールスプラッツ駅には、数日後に見る予定のアン・デア・ウィーン劇場Theater an der Wienの「こうもり」のポスターが張ってあります。
このポスターは、ここだけではなく、ウィーンの街中のアチコチにいっぱい張ってあります。楽しみですね~。

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地下鉄U4に乗って10分程でシェーンブルン駅Schönbrunnに到着。

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シェーンブルナー・オランジェリーSchönbrunner Orangerieの建物に沿ったシェーンブルナー・シュロス通りSchönbrunner Schloßstraßeを歩いて、シェーンブルン宮殿に向かいます。

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オランジェリーの垣根には綺麗なバラが咲いています。

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駅から歩くこと10分ほどでシェーンブルン宮殿の正門の前に着きます。

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シェーンブルン宮殿の正門の前には、シュロスアレーSchloßalleeの通りがまっすぐに続いています。

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門を抜けると、雲一つない夏の青空の下、宮殿前広場は日陰もなく、朝とは思えない暑さです。

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宮殿前広場には、左右に泉が配置されています。これは左側の泉です。美しい彫像があります。

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宮殿前広場の中央から入り口の門を振り返ります。広場の広大さが分かります。

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宮殿内部も楽しみたいところですが、じっくり見る時間はないし、saraiとしては宮殿内部より庭園の方がお奨めなので、宮殿内部の観光はパスして庭園をタダで見せてもらいます。
正面の宮殿を迂回して、右手の方から宮殿の裏手にある庭園に向かうことにします。

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宮殿の側面を左に見ながら、庭園のほうに向かいます。

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宮殿の横手には、バラ園があり、ツル薔薇のトンネルもあります。が、もう薔薇の季節は終わり、薔薇の花もいくつか残っているのみで、残念です。

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ツル薔薇のトンネルの中に入ります。

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ツル薔薇はほとんど咲いていません。

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宮殿の横手を抜けると、広大なシェーンブルンの庭園Bundesgärten Wienが目の前に広がります。

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ずっと向うの先には、丘の上のグロリエッテSchönbrunn Glorietteが見えます。いつ見ても美しいですね。

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ズームアップしてみましょう。

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このグロリエッテに行くにはかなりの時間がかかるので、ツアーでは添乗員さんが絶対に行かないでねと念を押すのですが、saraiとしては、是非グロリエッテに上り眺望を楽しんで欲しいところ・・・。強い日差しの中で気弱になっている姉達を誘って、元気よくグロリエッテを目指します。花が綺麗な庭園の中を進みます。

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庭園の両脇の樹木は綺麗に刈り込まれて、美しい並木道になっています。

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少し進んだところで、宮殿のほうを振り返ると、まさに真っ青な青空のもとにマリア・テレジアン・イエローの宮殿が輝いています。が、実際は暑い!暑い! 遮るものが何もありませんからね。広大な庭園が恨めしくも思えます。

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猛暑の中を、ようやく庭園の端のグロリエッテの丘の麓の立派な噴水のところまで来ました。
一服しながら、写真撮影タイム。

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振り返ると宮殿はずいぶん遠くに見えています。

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みんなで励まし合いながら、ふーふー言いながら、丘を一気に上ります。宮殿がかなり下のほうに見えています。

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やっと、上まで登り切りました。丘の上からは宮殿の向うにウィーンの街が見えます。

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大きな教会の塔も見えていますが、聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanではなさそうです。ウィーンの旧市街はもっと右のほうですね。しかし、いい眺めです。やっぱり、登ってきてよかったなあと疲れも吹っ飛びます。

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もう、グロリエッテもすぐそこです。

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グロリエッテは上部に美しい彫刻のある素晴らしいバロック建築物です。

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とても凝った彫刻ですね。

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やっとグロリエッテに辿り着きます。目の前には素晴らしく精緻な白亜の像があります。

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グロリエッテ全体はこんな感じです。まあ、少し横手からの眺めですが。

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グロリエッテの建物はカフェになっています。さすがに暑かったので、この丘の上のカフェで絶景を眺めながらゆっくりお茶することにします。が、誰しも考えることは同じで、既に屋内は満席。テラスにも日陰の席はなく、暑い日差しの席しか空いていないので、お茶は断念。残念!
お茶なしでグロリエッテからの眺めを鑑賞。

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ここまでのシェーンブルン宮殿での散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これから、丘を下って、次のベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereに向かいます。



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シェーンブルン宮殿からベルヴェデーレ宮殿へ

2010年7月10日土曜日@ウィーン/2回目

ウィーンWienのシェーンブルン宮殿Schloß Schönbrunnの庭園の丘の上のグロリエッテSchönbrunn Glorietteに来たところです。

丁度、丘の上にはプチトラン(ここでもそう言うかは知りませんが、南仏ではそういう名前でした。)が到着しています。
いつからこんな乗り物が庭園内を走るようになったのでしょうか。saraiは知りませんでした。これに乗って上がってくれば楽ちんだったでしょうね。同行者は乗ればよかったと少々不満気味です。申し訳ない!!でも、このプチトランは庭園横の木立の中を走るので、眺望はよくないはずです。歩いて上ったからこそ、ゆっくり景色を楽しめたのですよ。

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プチトランで丘を下りるのは今更なので、歩いて下ります。プチトランとお別れです。

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下りは、陽射しを避けて林の中を抜けますが、かわいいリス君たちと遭遇し、ほのぼの・・・。歩いたからこその出会いですね。

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すぐにグロリエッテの丘を下りて、庭園に出てきます。

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ちょうど、大噴水の前です。

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庭園は太陽の光が照り付けていて、樹木の間の道ですら、とても暑そうです。

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庭園の林の陰を選んで歩きますが、やはり暑いことには変わりがありません。気分だけは変わりますけどね。

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庭園の中には綺麗な花々が咲いています。少しは暑さを忘れさせてくれます。

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ようやく、宮殿の建物まで戻ってきました。

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あれれ、既にプチトランが先に着いています。そりゃ、そうですね。

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宮殿の出口にはちょうどぴったりの茶店?があるので、冷たい飲み物で喉を潤し、ようやく少し暑さを凌ぎます。

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さあ、次はベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereに向かいましょう。トラム・地下鉄・トラムと乗り継いで、30分ほどで到着。
この宮殿の建物も立派ですね。

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到着して、まずsaraiがするべき恒例行事は・・・スフィンクスのお胸「タッチ!」。
saraiは、久しぶりにお胸に「タッチ!」出来、上機嫌です。

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と、これを見ていた少年が、ちょっと恥じらいながら「タッチ!」・・・配偶者曰く、「困ったものです!」。

さて、チケットオフィスで上宮Oberes Belvedereの入場チケットを購入します。

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ここには、上宮と下宮Unteres Belvedereがありますが、上宮にあるオーストリアギャラリーÖsterreichische Galerie Belvedereでの絵画鑑賞が目的ですから、上宮のみのチケットを購入です。ウィーンカードで割引があります。

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まずは久しぶりにクリムトの『接吻』とご対面です。クリムトは姉からのリクエストでもありました。
やはり、今日も光り輝いています。傑作ですね。

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と、配偶者が「この絵もすごいね!」と小さな絵を指さします。クリムトの「水蛇Ⅰ」という絵。『接吻』と似た作風の素晴らしい絵です。今回の新たな発見です。

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ここではシーレの「家族」も見逃せない傑作です。なんと暖かい情感の漂う絵なんでしょう!!

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さて、ウィーン世紀末美術を堪能したところで宮殿を出ます。
この上宮からは、下宮までの広大な庭園とさらにその向うにウィーンの街が見渡せます。

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ズームアップすると、ここからも聖シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanが見えます。
やはり、ウィーンのランドマークですね。

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これから、インペリアルホテルでの贅沢なランチに向かいます。


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この記事へのコメント

1, 田岡組 紀和さん 2010/10/24 09:07
ご無沙汰しています。

人格高邁なsaraiさんも、フツーのおっさんのようで安心しました。
昨年の秋プラハへの列車に乗るため、ウイーン南駅へ行く途中でトラムを下車し、ベルヴェデーレ宮殿に立ち寄り、実に小生も!スフィンクスのお胸「タッチ!」をしたことでした。
同行者に「いやらしいんだから!」と言われながら、写真を撮ったことを思い出します。
また、出かけたくなりますね。

(旅行中はネットも見ないので、気の抜けた時期のコメントになりました。悪しからず。)

2, saraiさん 2010/10/24 23:16
お久しぶりですね。

あれは大人から子供まで、男性はみんな万国共通で好きですよ。
女性もあれくらいは許してくれるようです。
何せ、スフィンクスですかからね。

ウィーンはあれも含めて、何度も行きたくなる街です。
また、来年の計画を練っているところです。

また、当ブログにお立ち寄りください。

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ウィーン、インペリアルホテルで昼食を!

2010年7月10日土曜日@ウィーン/3回目

ベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereでクリムトに感激してもらったところで午前中の観光はオシマイ。
お昼時になります。

今日はsaraiの姉がsaraiの退職記念に特別なランチをご馳走してくれるとのことなので、ウィーン随一(saraiの思い込み?)のホテルであるインペリアルホテルHotel Imperialに向かいます。シュロス・ベルヴェデーレSchloss Belvedereの停留所から路線Dのトラムに乗ります。

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少しだけ乗って、シュヴァルツェンベルクプラッツSchwarzenbergplatzの停留所で降車。ウィーン楽友協会Musikverein Wienの前を通って、インペリアルホテルに向かいます。

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ベーゼンドルファー通りBösendorferstraßeを挟んで、ウィーン楽友協会の隣の建物がインペリアルホテルです。

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インペリアルホテルで記念のランチということでしたが、ランチということで、形式ばらないカフェ・インペリアルCafé Imperialでご馳走してもらうことにします。
もちろん、リング通りRingstraßeに面したテラス席です。

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テラス席とはいえ、食事ということで、ウェイトレスのお姉さんが手際よく、テーブルセッティング。さすがに一流ホテルらしく美しいテーブルセッティングですね。

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料理を待つ間も、雰囲気も景色もすこぶるよくて、気分は最高です。

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まずは記念の食事ということでワインをオーダー。美味しいクレムスの白ワインです。

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パンはパン籠でどっさり届きます。

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次はコンソメスープ。日本でいうところの錦糸玉子のような浮身がはいっていますが、当地ではスライスパンケーキといわれるものです。なかなか美味です。

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次はお馴染みのシュニッツェルですが、少し皮が膨らんでフリッターみたい。で、お味はいま一つかな・・・。天下のインペリアルホテルに文句をつける気はないのですが、これでいいんでしょうか?saraiとしては、巷の「牛カツ」という感じのシュニッツェルの方が好きです。

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付け合わせの野菜サラダ。新鮮でシャキッとしています。

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次はターフェル・シュピッツ。3種類のソースが付いています。これは美味しい!

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これはハムとチーズのホットサンド。

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デザートはインペリアル・トルテ、コーヒーはメランジェ。

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ここでうっかり、ホイップクリームを頼むのを忘れ、あわてて追加でお願いします。

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インペリアル・トルテはザッハ・トルテと同じチョコレート・トルテですが、形は立方体。コーティングのチョコレートの下にあるジャム系のものがかなり特徴のある味で、ちょっと好き嫌いがあるかもしれませんね。
ウィーンが初めての姉達のために企画したホテル・ザッハーとカフェ・デーメルのザッハ・トルテとの食べ比べの一環で注文してみましたが、さてどのような結論になるのでしょうか。残りはカフェ・デーメルです。

何はともあれ、記念のご馳走をいただき満足です。

このあとは、明日、日本に出発する姉たちのばら撒きお土産ショッピングで、グランドホテル・ウィーンGrand Hotel Wienの地下にあるスーパーマーケットに繰り出します。やはり、定番のモーツァルトチョコレートも考えられないくらい安く、ルンルンでスーパーの棚に並んでいたものを買い占めています。
そのあとは、さらに精力的にブランドショップ巡りでこの日は終了。

暑さに体力を消耗したので、早めにホテルに戻ります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルでは、帰り道の途中で仕入れたお寿司をつまみながら、姉弟で暫しの語らいをゆったりと楽しみます。

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明日は帰国する姉達を空港で見送り、そのあと、saraiと配偶者は鉄道でザルツブルグSalzburgに移動します。いよいよ、旅も後半戦です。



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バッハ《ロ短調ミサ曲》byアーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス@サントリーホール 2010.10.26

感動というのではなく、共感したと言えばいいのか、表現は難しいのですが、音楽を聴いた幸せが体中に満ちた大変充実したコンサートでした。

昨日はこのサントリーホールにブルックナーの管弦楽の炸裂が轟きわたっていましたが、今日は打って変わって、古楽器のアンサンブルでバッハです。モダン楽器のリッチな響きはなく、最初はホールが響かない感じで若干拍子抜け。古楽器の響きに慣れないsaraiの感覚とホールトーンをまだつかみきれていなかった演奏者側の手さぐりの両面があったと思います。しかし、しばらくすると、耳慣れしたことと明らかにホールの特性を感知した演奏でホールに典雅というか、素朴というか、誠実で無理のない響きが満ちてきました。
saraiの脳裏にかすめたのは何故か、アッシジの聖フランチェスコ。先程、パンフレットでのアーノンクールのインタビュー記事で彼が聖フランチェスコを敬愛しているらしいことが書いてあったからかもしれませんが、この古楽器の素朴な響きが聖フランチェスコの清貧と結びついて連想してしまいました。古楽器の響きはモダン楽器に比べて、ある意味、プアーな響きかもしれませんが、逆に音楽への誠実さを感じさせ、音楽の原点を思い起こさせる響きにも感じます。
バッハやハイドン、モーツァルトあたりはこれで十分ではないのか、モダン楽器の贅沢な響きは必要なのかと心に問いかけてしまいそうです。

さて、まずは今日はコンサートの概要について、まとめておきましょう。
このコンサートはこの秋の高額コンサート、いや違った、著名な海外演奏家のコンサートの皮切りです。チケット代で破産状態ですが、やめられないですね。

ともあれ、演奏は以下のメンバーです。
 
 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 指揮:ニコラウス・アーノンクール
 ソプラノ:ドロテア・レッシュマン
 メゾ・ソプラノ:エリーザベト・フォン・マグヌス
 メゾ・ソプラノ:ベルナルダ・フィンク
 テノール:ミヒャエル・シャーデ
 バリトン:フローリアン・ベッシュ
 合唱:アーノルト・シェーンベルク合唱団

特に80歳を過ぎたアーノンクールは今回が最後の来日と言っており、今後はウィーンでのみ活動するとのことです。最後の海外公演が日本だということで、我々にとってはとてもありがたいことです。もちろん、海外とはいうほどではないオーストリア近隣ではまだ演奏活動はあるのかもしれませんが、いずれにせよ、日本人にとって、聴き逃せない機会です。
特にバッハは今夜がサントリーホールでの唯一のコンサート。
今年、日本での最も貴重なコンサートのひとつでしょう。
あと、サントリーホールでは、ハイドンのオラトリオ《天地創造》が今週末に2回予定されており、これも絶対に聴き逃せないコンサートです。
アーノンクールが手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと盟友アーノルト・シェーンベルク合唱団を引き連れ、さらに彼のお気に入りの旬な歌手たちを同道し、ある意味、アーノンクールの集大成を聴ける最後の機会かもしれません。

で、今夜のプログラムはマタイ受難曲とともにバッハの音楽の最高峰とも言われる大曲です。

 バッハ:ロ短調ミサ曲

全4部が1部と2部の間に休憩をはさみ、演奏されます。
 
予習は有名なリヒター盤でしたが、近年、バッハも古楽器ブームでずいぶん演奏スタイルがかわりました。その火付け役が今夜のアーノンクールです。でも、バッハの音楽の本質が変わったわけじゃありません。

で、演奏については冒頭で古楽器については触れましたが、この大曲全体を詳細にレポートする力はsaraiのような素人にはとても無理そうです。断片的な印象を述べるに留めさせてください。

ともかく、特筆すべきは合唱の素晴らしさ、パーフェクトではないでしょうか。力強い響きから、美しく透明な響き、対位法的な部分のバランスも素晴らしい歌唱です。この曲自体、半分以上は合唱曲ですから、その響きに身を委ねるだけで陶然とした思いになります。とりわけ、第2部の「エト・インカルナートゥス・エスト」からの部分は、アーノンクールがはっきりと声を抑えさせたこともあり、消え入るような声で神秘に満ちた曲を美しく、そして、深く、演奏し、心に強い共鳴をもたらされました。

歌手では、テノールのシャーデが好調。オペラよりもずっと良いですね。明るいハイトーンが伸び伸びとしており、フルートと掛け合いの「ベネディクトゥス」の難曲を軽々と歌っていました。
ソプラノのレッシュマンは相変わらずの美声ですが、オペラよりは自制した表現です。テノールのシャーデとの2重唱「ドミネ・デウス」は2人とも伸びやかな歌唱で素晴らしい出来です。

で、この曲では、一番、目立つのはメゾ・ソプラノ(アルト)です。アリアの2曲はフィンクが歌いましたが、非常に感銘を受けました。表現力に優れた人ですね。特に終盤の「アニュス・デイ」はオブリガート・ヴァイオリンの響きとともに心に染み渡ります。いつまでも歌っていてほしいと思うくらいです。

アーノンクールについては、この演奏を全部、マネージメントしているわけで、何もいうことはありません。ここまで準備してきたことがすべてでしょう。彼の80年の人生がここに込められています。あとは、ポイントだけを押さえればいいわけです。

最後はぐっと盛り上がったところで、すーっと引いて、静かな終わりです。
これがバッハですね。

しばらくすると、おずおずと聴衆の拍手が始まり、あとは熱狂の渦でした。
ただ、オペラのようにドラマチックな感動があったのではなく、また、大多数の人は宗教的な感動があったのでもなく、バッハの音楽への人間的な共感がアーノンクールの演奏を通じて沸き上がったのだと思います。少なくともsaraiはそうでした。カーテンコールの最後では、ほぼ全員がスタンディングオベーション。
その価値のあるコンサートでした。もう2度と聴けないバッハかもしれません。

サントリーホールの外に出ると、もう秋風が冷たく、興奮でほてった頬が気持ちよく感じられました。音楽は本当に人生を豊かにしてくれます。



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この記事へのコメント

1, ハルくんさん 2010/10/27 08:03
こんにちは。

アーノンクールのバッハへ行かれたのですね。
一時代を築いた人ですが、どちらかというと好きではないので見合わせました。でも「ロ短調」ならやはり聴いてみたかったという気持ちは有ります。詳しいレポートありがとうございました。

2, saraiさん 2010/10/27 14:00
ハルくんさん、saraiです。
コメントありがとうございます。

実は私もあまりアーノンクールのよい聴き手ではありません。
でも、バッハは奥が深く、これだけのメンバーで演奏されると、悪いわけがありません。年齢とともにバッハに傾倒していくsaraiです。

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クレー+東京都響@サントリーホール 2010.10.25

今日は東京都交響楽団の秋の定期演奏会の第2弾。

ドイツの指揮者ベルンハルト・クレーによるエルガーとブルックナーという面白い組み合わせのプログラムです。

本日のプログラムは以下。

 エルガー:チェロ協奏曲
  チェロ:ボリス・アンドリアノフ
  《休憩》
 ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》

で、予習したのは以下のCD。

 エルガー:チェロ協奏曲
  これはやはりこれしかないでしょう。
  デュ・プレのチェロ、バルビローリ指揮ロンドン交響楽団
   名盤CDです。
   久しぶりに聴きましたが、素晴らしい演奏です。文句なし。

 ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》
  ギュンター・ヴァント指揮 ベルリン・フィル
   いつもはヨッフム盤を聴いていますが、今回はこれ。
   ベルリン・フィルは機能性が高く、演奏力はありますが、ドイツ的な重厚さに欠けるのが惜しい。ヴァントの指揮はドイツ的で手堅い印象です。

さて、1曲目はエルガーの有名なチェロ協奏曲。
冒頭からエルガーのメロディアスな曲が流れ、気持ちよく聴けます。
ただ、チェロのアンドリアノフは気合の入った演奏で上手いのですが、この曲はもっと自然流で演奏してもらいたいものです。秘めた熱情、あるいは抑制された熱情って感じのほうがsaraiの好みです。ステージに近い席で聴いていたので、彼の鼻息まで聴こえてきたので、さらに興冷めしますね。
オーケストラはやはり都響らしく弦の響きが美しい。時々、アンサンブルが乱れますが、響きが美しいので許せます。
トータルには、よいエルガーの演奏で十分楽しめました。

で、休憩を挟んで、2曲目はブルックナーの第4番。
まあ、大曲ですね。後期の7番、8番、9番に比べると深みがもう一つの感はありますが、その分、聴きやすさはあります。
最初のあたりの演奏はやはりドイツ系のオーケストラに比べると、重厚さ、深さがまだまだという感じでしたが、第4楽章あたりになると、響きがよくなっていき、満足できるレベルです。
なかなか破壊力に満ちた演奏です。荒っぽいというのではなく、ダイナミックな迫力でブルックナーらしさが十分出ていました。それでいて、都響の特徴の強力な弦セクションの流麗さに満ちた面もなかなかのものです。
この曲も一部アンサンブルが乱れるところもありましたが、響きのよさで救われました。
クレーの指揮はダイナミズムをあおるような指揮ではなく、音楽の流麗な流れを作るという方向のようで好感が持てます。要するに上品な指揮です。
ただ、彼もそれなりのご高齢で3楽章、4楽章あたりでは、息があがって、苦しそうでした。もう、ヴァントのようにあまり棒を動かさない指揮を目指したほうがいいかも知れません。ブルックナーは大曲過ぎますからね。

今夜のコンサートは大感動とまではいきませんでしたが、エルガーはエルガーなりに、ブルックナーはブルックナーなりにそれなりによい演奏で楽しい時間が持て、満足でした。

明日はまたサントリーホールでアーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスでバッハのロ短調ミサ曲を聴きます。西洋音楽の最高峰の一つとも言われる超名曲を現在最もふさわしい最高のメンバーでの演奏で聴けるという幸せ。期待するなといっても期待しちゃいますね。
ウィーン・フィルのコンサートに先駆けて、ウィーンの音楽の精菓のひとつを味わい尽くしたいと思います。



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自宅PC環境の今①

saraiの自宅のPC環境を以前、ご紹介しましたが、それからもう2年。

現在、自宅で稼働中のPCは
・saraiのメインPC
・配偶者のPC
・サーバ(以前のWEBサーバとファイルサーバを統合)
・ノートPC(sarai用、配偶者用それぞれ1台)

2年前からは特に設置環境の改善を進めてきました。
狭い我が家ですから、設置効率をよくしたいわけです。
まずはばかでかかったPC机(2人分のデスクトップPCを収容)を廃棄。
オフィスデザイナーの親族に相談し、USM hallerの組立式のラックを導入することに決定。彼にはラックの設計もお願いしました。
結構、高価でしたが、すっきり、がっちりと代理店なかたが出張して設置してくれました。
これに伴って、2人分の液晶モニターもデュアルVESAアーム(NODERN SOLID)に取り付け、宙に浮かせることにしました。
これで机が随分、コンパクトになったので、PC用の椅子もメッシュチェアーに交換。当初はハーマンミラーのアーロンチェアーを検討しましたが、ちと、でか過ぎて設置が困難で、結局、オカムラのハイバックメッシュのバロンチェアーをヤフオクでそこそこの価格で入手。saraiの腰痛は何時間座っていても大丈夫です。

同時にプリンターもLAN接続の一体型(プリンター、スキャナー、FAX、コピー)に買い換え、これは便利。コピーもFAXもPCを使わずにできます。両面印刷もOK。無線LANで接続したノートPCから家のどこからでも印刷できます。

その後、PCの不調もあり、PCもごっそりと交換。もちろん、自作PCです。これらについては次回でご紹介しましょう。

何といっても、旅と音楽を楽しむためにはPCは必須。日々のメンテナンスは欠かせません。



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自宅PC環境の今②

さて、前回に引き続き、自宅PCの今です。

基本的にsaraiのデスクトップPCはいつも手を入れているので、少しずつ、姿を変えています。ただ、大幅に手をつけるのは数年に1回って感じです。
このところ、ずっとINTEL CORE2をベースとしたシステムを使っていましたが、sarai自身のリタイアと時期を同じくして、PCの不調が続いたので、最新のプラットフォームに更新することを決意しました。

・以前のsaraiのメインPCの構成

  CPU:INTEL CORE2 DUO E8500(3.8GBにクロックアップ)
  MEMORY:CORSAIR DOMINATOR DDR2-1066 1GB×2
  MATHERBOARD:GIGABYTE GA-X38-DQ6
  VIDEOBOARD:Leadtek WinFast PX8800 GT TDH 512MB GTB
  HDD:SEAGATE 500GB×2
  電源:Scythe 剛力短 600W
  OS:MS Windows/Vista

PCは音楽を聴く防音室内に置いてあるので、新PCは静音・省エネでなおかつ高性能が目標です。
すると、やはり、INTELのLGA1156プラットフォームでCPUはCORE I7あたりが良さそうです。CPUのコア数は2つもあれば十分ですが、ターボモードで少数コア使用時のクロック向上も期待できるので、クアッドコアでもいいかと思います。
で、次の構成を考えました。

・新しいsaraiのメインPCの構成

  CPU:INTEL CORE I7-860
  MEMORY:CORSAIR XMS3 DDR3-1600 2GB×2
  MATHERBOARD:ASUSTEK P7P55D-E LX
  VIDEOBOARD:Leadtek WinFast PX8800 GT TDH 512MB GTB(流用)
  HDD:Hitachi 500GB、SEAGATE 500GB
  電源:ANTEC TruePower New 550W TP-550AP
  ケース:ANTEC P182
  OS:MS Windows/XP Pro

VIDEOボードのみは前PCから流用します。ゲームをやらないので十分な性能でしょう。
CPUはこのあと上位の870も値下げになりましたが、この時点では高価でしたし、性能差はわずか。
メモリーはXMS規格の1600Mhzなので、高クロック動作が可能です。容量はそこそこの4GBとしました。XPでは使い切れませんが、将来のWindows7もある程度考慮しました。
HDDは前と同容量ですが、消耗品なので新品に交換します。
電源も最新のものに交換。ケースと同じANTEC製にしました。
ケースは静音ケースの定番の密閉型のP182です。付属のケースファンは少しうるさいので、低速回転のファンにすべて交換しました。
OSは前のVISTAが重たく、かつソフトの互換性に欠けるので、あえて、XPにしました。もちろん、様子を見て、Windows7に交換したいと思っています。

で、組み換えて、何とか動作しましたが、なんだか、不安定。特にスタンバイがまったくできません。電源を変えても、メモリーを変えても、BIOSの設定をいじくりまわしてもどうしても駄目。
しばらくは休止で使っていましたが、不満です。
で、マザーボードを交換することにしました。

 GIGABYTE GA-P55-UD3R

このマザーボード交換で嘘のように不具合は解消。
現在、音も静かで安定稼働しています。
性能は確かにベンチマークではいい性能が出ますが、体感性能はあまり変わりません。まあ、安定しているからいいでしょう。

サーバは静音化を狙って、以下の構成に変更しています。

・サーバ

  CPU:Intel Pentium Dual-Core E5200 2.5GHz
  MEMORY:DDR2-800 1GB×2(CFD W2U800CQ-1GLZJ)
  MATHERBOARD:Intel DG45ID
  HDD:SEAGATE 250GB(システムディスク)
     SEAGATE 1TB×2(ミラーリング、データディスク)
  電源:HEC Windmill 400W
  ケース:Antec Mini P180 White
  OS:MS Windows/XP Pro
 サーバのソフトとしては
  WEBサーバ:Apache 2.0.49
  PERL:PERL5.8.3
  PHP:PHP5.1.2
  DBMS:Oracle10g Express Edition
  メールサーバ:Pmail
  FTPサーバ:FileZilla Server

構成を変え、音楽を聴くのにまったく支障のないレベルまで静音化できました。
今のところ、365日24H稼働ですが、ノートラブルです。
ただ、WindowsUpdateのため、月に1回は再起動が必要なので、Linuxに移行することも考慮しています。

ノートPCは基本的にモバイル用で旅に連れて行くPCです。今年の旅に向けて、より小型・軽量・長バッテリー持続時間のPCを購入。自宅では、無線LANに接続し、TVを見ながら、食卓でも使っています。まさに1日中、PCづけです。

・ノートPC
  sarai用:FMV LIFEBOOK MH380
  配偶者用:FMV-BIBLO MG70LN(以前から使用していますが、まだまだ現役)

てなことで、何もなければ、saraiはオーディオ装置の前か、PCの前にいる生活です。変な生活かもしれませんね。



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感動のハイドン《天地創造》byアーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス@サントリーホール 2010.10.29

筆舌尽くしがたしという言葉がありますが、真に素晴らしい音楽は言葉で表現のしようがないものです。まさに今日のコンサートはそれにふさわしいものでした。

ウィーンからの贈り物。それもとっておきの感動をともなったものでした。
今夜はアーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの来日コンサートで2度目に聴くコンサートです。ウィーンからの演奏家がウィーンの大作曲家ハイドンの名曲を演奏し、サントリーホールがウィーン音楽に満たされました。ウィーン好きのsaraiにとって、それだけでも幸福なことです。

それにしてもハイドンでこんなにウルウルになるほどの感動が味わえるとは思ってもみませんでした。もちろん、今年、最大級で期待していたコンサートではありましたが、ハイドンがこんな素晴らしい作曲家だとは恥ずかしながら、saraiには少しも分かっていませんでした。
で、今夜のハイドンのコンサートが火曜日にサントリーホールで聴いた同じアーノンクール+ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのバッハのロ短調ミサ曲をはるかに凌駕するコンサートになろうとは予想だにしませんでした。無論、今年1番のコンサートでしたし、生涯、何度聴けるか分からないほどの素晴らしい超名演でした。
一生、saraiの頭の中に今日の響きが残っていくでしょう。

さて、そろそろ、今夜のコンサートのおさらいにはいりましょう。
3日前は大変人間的なぬくもりに満ちたバッハのロ短調ミサ曲でしたが、今夜はハイドンの最高傑作といわれるオラトリオ《天地創造》です。

演奏はバッハとほとんど同じ、以下のメンバーです。
 
 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 指揮:ニコラウス・アーノンクール
 ソプラノ:ドロテア・レッシュマン
 テノール:ミヒャエル・シャーデ
 バリトン:フローリアン・ベッシュ
 合唱:アーノルト・シェーンベルク合唱団


予習したCDはほとんど同じメンバーのCDでバリトンだけがゲルハーヘルです。このCDはお得なアーノンクール宗教作品BOXに含まれており、このBOXには、ハイドンのオラトリオで双璧をなす《四季》やヘンデルの《メサイア》やモーツァルトの《レクィエム》などが集められています。バッハのロ短調ミサ曲は録音がかなり古いので、このBOXには含めれていません。今回の来日メンバーを主体とした再録音が待望されます。

今夜のハイドンのオラトリオ《天地創造》は日本でこれだけのメンバーで聴ける稀有の機会と言えるでしょう。絶対に聴き逃せないと思い、無理してチケットを購入しました。
で、繰り返し、CDで聴き、頭の中にイメージを作り上げていました。
が、やはり、音楽ホールで聴く生演奏はCDとは比較になりません。

バッハのロ短調ミサ曲の演奏について、古楽器のことにについてずい分触れましたが、今夜の演奏はオーケストラの規模が大きく、多分、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのフルメンバーということもあり、冒頭から古楽器を感じさせない自然な響き。saraiの耳も慣れたのかしら?
ロ短調ミサ曲では鍵盤楽器はオルガンでしたが、今夜は珍しいフォルテピアノ。ちゃんと聴くのはおそらく初めてです。
ときどき、ホルンの節回しがきれいに演奏できていないところでピリオド楽器だということを思い出す程度です。
ともあれ、素晴らしい響きで弱音の効果を最大に活かし、最強音との対比が見事です。アーノンクールの音楽作りの丁寧さが随所に光ります。

また、合唱の素晴らしさ、パーフェクトなのはバッハのときと同様。ただ、横に大きく広がった配置で声の広がり、響きが尋常ではなく、美しく、圧倒的です。
バッハよりも出番は少ないものの、それだけに珠玉の合唱といっても過言でありません。第2部の最後のハレルヤ、そして、第3部の終曲であるアーメン、涙なしには聴けません。第3部の終曲であるアーメンの対位法的な歌唱のバランス・響きはなんという素晴らしさ。

歌手陣では、みんな好調で聴き映えがします。ロ短調ミサ曲では幻滅したバリトンのベッシュも柔らかい声のアリアから力強い表現まで自由自在。テノールのシャーデは相変わらず好調。明るいハイトーンが伸びやかさは、誰にも真似できないでしょう。
で、今日一番はソプラノのレッシュマン。この曲はそもそもソプラノの出番が多いのですが、すべては素晴らしい美声で、完璧に歌いきり、もう、saraiは満足以上の何者でもありません。どのアリアもうっとり。持ち前のよく澄んだ美声に加え、芯のある強い声はもう無敵です。彼女の歌うフィガロの伯爵夫人も立派ですが、今夜の歌唱はそういうレベルではありません。これだけ歌えるソプラノはこの曲に関する限り、誰もいないでしょう。素晴らしいソプラノです。

アーノンクールについては、これから聴くことがあるとすれば、ウィーン訪問でたまたまスケジュールがあったときになりますね。もしかしたら、ラストコンサートかもしれません。最後に最高のアーノンクールを聴けて幸運でした。
この日のアーノンクールはすべてを掌中に収め、完璧なコントロール。当たり前のことでしょうが、強弱のつけかたが素晴らしい。また、ハイドン特有の節回しを丁寧に丁寧に表現していたのが印象的でした。これでハイドンの素晴らしさが如何に引き出されたか、何度も何度も感じました。

アーノンクールが何故、地味とも思えるハイドンを最後の演目に選んだのか。
とてもよく分かるコンサートでした。
少なくともsaraiはハイドンを不当に評価していました。
この曲の公開の場での初演はウィーンのブルク劇場でフォルテピアノはサリエリ、指揮はハイドンで180名の大演奏陣で、ベートーヴェンも聴衆の一人として駆けつけたそうです。モーツァルトは既に亡くなっていましたね。
このハイドンの大傑作を最後の日本公演でウィーンからの贈り物にしてくれたんですね。日本の聴衆の一人として、確かにこの贈り物、受け取りました。心に残る贈り物です。明日の聴衆も同様に贈り物をもらえるでしょう。あれ以上の演奏は難しいでしょうが、あれ以下の演奏も考えられません。

アーメンという歌声とともに演奏は終了。いつまでも聴いていたかったのですが、流石の大曲もあっというまに時間が過ぎ、フィナーレ。聴衆の拍手が始まり、アーノンクールが歌手たちをステージの中央で迎えます。そのときのアーノンクールの優しそうな笑顔、初めてみました。レッシュマンを温かく見つめながら、手を取り合い、ねぎらいの言葉。これもひとつのドラマ。こちらの心も熱くなります。

バッハのとき以上の会場の盛り上がり、演奏者たちも嬉しそうで、こちらも嬉しくなりました。
今日のサントリーホールは前回のバッハと違って、結構、空席も目立っていました。それだけに今日詰めかけた聴衆は本当に今日のコンサートを楽しみにしていた人達ばかりでしょう。ハイドンの傑作とは言え、日本では演奏機会も比較的少ない作品なので、余程好きな人達でしょう。
事実、コンサートの冒頭のしーんと静まり返ったホールの様子はただならぬもので、きっと、演奏者にもその期待感は届いたと信じます。
コンサートは昔の作曲家の作品を足掛かりに演奏家と聴衆が作り上げるものだと思っています。それらが1体になったとき、今日のような奇跡のようなコンサートが生まれるものだと経験上、考えています。
そういう場に居合わせたことは何者にも代えがたい幸せです。

サントリーホールから家に帰る電車の中で、コンサートのこと、人生について、深く思いを巡らせていたsaraiでした。
人生の中でこういう時間を持てるのは何と贅沢なことでしょう。



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庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル@彩の国さいたま芸術劇場 2010.10.31

今日は庄司紗矢香のヴァイオリン・リサイタルです。

この秋、彼女が久々に出すCD:ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集のCDのリリースにあわせて、リサイタルのシリーズが予定されています。
saraiもこれは聴き逃せないと思い、サントリーホールでの公演の日程を調べると、残念ながら、長期のドライブ旅行中で行けそうにありません。
ほかのホールでの予定もどうも合いそうになく、これは聴けない、残念と思っていた矢先、今日の公演を発見。
saraiの住む横浜からは少々遠いですが、同じ首都圏、行けなくはありません。そのホールが彩の国さいたま芸術劇場です。
もちろん、初見参です。埼京線の与野本町が最寄駅ですね。
延々と電車を乗り継いで、駆けつけました。

本日のプログラムは以下のオール・ベートーヴェン。

 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番《春》
  《休憩》
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》
 《アンコール》
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番より第3楽章
 
演奏は以下。

 ヴァイオリン:庄司紗矢香
 ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ

で、予習したのは以下のCD。

 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番《春》
  クレーメル、アルゲリッチ
   録音もよく、よい演奏です。少し、ピアノのアルゲリッチの存在感が強いかな。

 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》
  オイストラフ、オボーリン
   かなり古くなってしまいましたが、やはり、これは名演奏です。
   オイストラフの鋭く気迫に満ち、それでいて美しいヴァイオリンの魅力には何度聴いても感動します。特にクロイツェルは若い頃から何度聴いたことか、昔はLPレコードだったので、盤がすりきれるほど聴いた演奏です。残念ながら、CDにはあのLPのような艶やかな音がありませんが、それでも素晴らしい。

さて、まず1曲目は第8番、割と地味な曲です。
第1楽章、変な表現ですが、庄司紗矢香のヴァイオリンはベートーヴェンの音色になっています。ベートーヴェンを弾いているので当たり前ですが、ちゃんとベートーヴェンらしい雰囲気を醸し出すのは意外に難しいと思います。彼女はそれがしっかりとできています。
変なことに感心しているうちに第2楽章。これは弱音をうまく使って、繊細な表現で弾いています。彼女の音楽の世界に引き込まれていきます。この曲はこんなによかったのか記憶にありません。心のこもった音楽です。

次はスプリング・ソナタ。あまりにも有名な名曲中の名曲。
出だしのメロディーが特に有名ですね。
でも、意外になかなか気に入った演奏に出会いません。
この日の庄司紗矢香の演奏はsaraiの理想の演奏に限りなく近いものでした。実に爽やかでロマンの香りがたっぷりです。
不満はピアノとのバランスが少し悪いこと。ピアノが少し音を出し過ぎって感じです。ここは庄司紗矢香にあわせて、繊細な表現をお願いしたいところでした。
第2楽章もデリケートな表現です。なかなかいい感じ。この日は特に緩徐楽章の繊細な表現に惹かれます。庄司紗矢香のさらなる進歩でしょう。

で、休憩を挟んで、3曲目はお待ちかね、クロイツェル・ソナタ。
一体、庄司紗矢香がどう弾くのか、楽しみです。
最初の序奏のヴァイオリン独奏の素晴らしい響きに感嘆です。
最近の彼女のヴァイオリンは高域から低域まで実にバランスの取れた美しい響きを聴かせてくれるようになりました。完全に新しいストラディバリウス《レカミエ》を自由自在に弾きこなすようになりましたね。昔はボリュームのあるたっぷりした低音に比べて、高音の美しさがもう一つって感じでしたね。
このクロイツェルはCD録音のために相当弾きこんだようで、思いっきりの演奏で気持ちよく聴けます。ヴァイオリンの響きの美しさが素晴らしい!
演奏スタイルはオーソドックスですが、個性的な演奏はこれからの楽しみにしましょう。
そうそう、この曲ではピアノのバランスもよくなってきました。やはり、弾き込みが重要ですね。

今夜のリサイタルは大変満足でした。アンコール曲は以前も全曲聴いて感銘を受けましたが、今日の演奏も満足。
満足の拍手を送りながら、リサイタルは終了。

で、最後のお楽しみ。
今日は庄司紗矢香のサイン会があります。
目の前で彼女の新しいベートーヴェンのソナタのCDにサインをいただきました。彼女の初サインです。自分の娘よりも若い彼女のサインをもらってルンルンしているsaraiを見ながら、配偶者は呆れ顔。いいもん!!

この記事は帰りの電車の中で書いて、電車の中からWIMAXで速攻でアップしました。

次の音楽ネタはいよいよこれも待ちに待ったウィーン・フィルの来日公演です。指揮者交代劇はすったもんだでしたが、結論としてはsaraiの望み通りのジョルジュ・プレートル。本当に聴けるのでしょうか。きっと、ウィーンはsaraiを失望させることはないでしょう。プレートルはどんな演奏でsaraiを魅了してくれるか、正直、期待と不安ないまぜです。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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