FC2ブログ
 
  

豪華絢爛なヘレンキームゼー城はルードヴィッヒの夢の跡

2010年7月13日火曜日@ザルツブルク/4回目

ヘレンキームゼー城Schloss Herrenchiemseeのお庭を満喫したところでいよいよお城の内部を見てみましょう。

お城の内部はガイドツアーで見ることができます。我々は自動的に英語のツアーになっています。ガイドさんから配偶者に、何も訊かれなかったのにさっと日本語のパンフレット(写真なしの文字だけ)が渡されます。む、なぜ日本人と分かる?

2010121901.jpg



もちろん、写真入りの英語のパンフレットもいただきます。

2010121902.jpg



他の人達には、何語がよいかを尋ねながら、ロシア語、フランス語、スペイン語などのパンフレットを配っています。イギリス人もアメリカ人もいない英語ツアーって、何か変ですね。

このお城はヴェルサイユ宮殿を模して建てられたので、鏡の間とか、寝室とか、執務室、ダイニングルームなど、いずれも黄金を多用した贅を尽くした立派なものです。ルードヴィッヒ2世Ludwig IIのための《小さなヴェルサイユ宮殿》と言われています。

1階の集合場所からツアーが始まり、まずは2階に上がります。
これが2階の見取り図です。ツアーは1番の南側の大階段から、16番の北側の階段まで、番号順に進められます。

2010121903.jpg



まずは1番の南側の大階段Prunktreppenhausです。
非常に豪華な階段の間です。《ヴェルサイユの大使の階段》と呼ばれています。ヴェルサイユ宮殿と違うのは、トップライトになっていて天井は総ガラス張りです。

2010121904.jpg



2番の護衛の間Hartschiersaalです。
バイエルン王の護衛の矛・槍が立てられています。飾られている4枚の絵にはルイ14世の出兵の様子が描かれています。

2010121905.jpg



3番の第1控え室Erstes Vorzimmerです。
べっ甲で作られた大きな家具が置いてあります。楽器を収納するために使われていました。

2010121906.jpg



4番の第2控え室Zweites Vorzimmerです。
卵型の形をした窓があり、《丸窓の間》と呼ばれています。この部屋にはお城で一番大きな鏡があります。ブロンズ製の騎馬像は太陽王ルイ14世の姿です。

2010121907.jpg



5番の豪華な寝室Paradeschlafzimmerです。
お城の中央にある、この部屋は先輩のヴェルサイユ宮殿の寝室の豪華さを凌ぐそうです。ヴェルサイユでは1日の最初と最後の謁見は寝室が使用されていました。残念ながら、ルードヴィッヒは一度もこの寝室を使用することはありませんでした。

2010121908.jpg


6番の会議室Beratungssaalです。
ルイ14世の大きな肖像画が印象的です。

2010121909.jpg



7番の鏡の間Große Spiegelgalerieです。
このギャラリー廊下は98mの長さです。33のシャンデリアと44のロウソク台があり、夏には4000本のろうそくをシャンデリアに灯して、コンサートも開かれるそうです。

2010121910.jpg



10番の寝室Schlafzimmerです。
ルードヴィッヒの好みの青が基調になっています。

2010121911.jpg



12番の王の執務室Arbeitszimmerです。
執務室にはそのベルサイユ宮殿に敬意を表してルイ14世の肖像画がかけられています。そういえば、リンダーホーフ城にもルイ14世の肖像画がありますね。執務室の机は1884年にパリで製作されたもので、ヴェルサイユのルイ15世のオリジナルをコピーしたものです。

2010121912.jpg



13番の食堂Speisezimmerです。
部屋の中央には《グリム童話》と呼ばれる有名なテーブルがあります。テーブルの上にはマイセンの壺、天井には豪華なシャンデリアがあります。

2010121913.jpg



最後に、まだ未完の部分に案内されます。そこはレンガの壁がむき出しになった大階段。16番の北の大階段Nördliches Treppenhausです。そうです。このお城はルードヴィッヒの謎の死とともに建設途上で未完に終わったんです。この階段以外にも50ほどの部屋が未完で残されました。そのあたりの説明をしたガイドさん(若い女の子)は少しうるうる状態です。彼女もルードヴィッヒのファンなんでしょうか。

これでルードヴィッヒ2世Ludwig IIの夢の後の3つの城を約10年がかりで見ることができた配偶者は感慨しきりです。若い女の子のガイドさんと同じ思いなのかな。なんだか、ロマンチックですね。

お城の外に出て、もう一度、お城を眺めます。なんだか不思議な思いです。ルードヴィッヒ2世は単にお城が作りたかっただけなのか。そのために身の破滅を招いても後悔はなかったのか。すべては謎、闇の中です。

2010121914.jpg



お城の建物を突き抜けて、いったん、向こう側に出ます。こちらが表ですね。こちらも林に挟まれた通りが湖まで続いています。

2010121915.jpg



つまり、お城はこのヘレンキームゼー島の中央にあり、表と裏のまっすぐな直線の通りが島の湖岸にまで達しています。お城のための島なんですね。ルードヴィッヒ2世がヴェルサイユ宮殿を模したお城を造る場所に、なぜこの湖を選んだのかが分かったような気がします。ルードヴィッヒ2世はこのお城を建てるために大枚をはたいて島全体を買収したそうです。

で、お城の表側はこんな風に立派な作りになっています。

2010121916.jpg



建物の上は彫像で飾られています。

2010121917.jpg



もう少し離れて、お城の正面を眺めます。

2010121918.jpg



緑の並木道が湖岸に向かって続いています。

2010121919.jpg



これが本来のお城の正面に向かう大通りです。ルードヴィッヒは湖岸から、この大通りをお城に向かうつもりだったんでしょうか。

2010121920.jpg



さすがに湖岸まで、この大通りを歩く気力はありません。お城の側面を周り込んで、庭園のほうに戻ります。

2010121921.jpg



見学もこれで十分です。さあ帰りましょう。元来た林の中の道を船着き場Chiemsee Schifffahrtに戻ります。船着場の桟橋にはまたどっと観光客が押し寄せてきます。丁度、プリーン・アム・キームゼーPrien am Chiemseeに向かう、乗船予定の船も桟橋に着いたところです。

2010121922.jpg



船に乗り込むと、反対方向に向かう船も桟橋に着いています。

2010121923.jpg



また、プリーン・アム・キームゼーの船着き場まで湖上クルージング。白い鳥が湖上を滑空しています。

2010121924.jpg



だいぶ暑くなってきました。雨などみじんも降る気配はありません。乗客のみなさんも暑さに参っている様子ですね。

2010121925.jpg



saraiはまた配偶者の指令通り、デッキの日陰で暑さを凌いでいます。

2010121926.jpg



プリーン・アム・キームゼーの船着場ではまたお楽しみがあります。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!




テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR