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ブルックナー8番:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管@サントリーホール 2011.3.4

今日は久々にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートを聴きます。
指揮のリッカルド・シャイーを聴くのも久しぶり。
もちろん、この組み合わせで聴くのは初めてです。

今回はブルックナーの交響曲第8番というのに惹かれて聴くことにしました。
このところ、ブルックナーの交響曲を聴く機会が増えています。どうしてだろう。

ともあれ、本日のプログラムは以下。

 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノーヴァク版)

で、予習したのは以下の2つのCD。

 ヴァント指揮ベルリン・フィル
 ヴァント指揮ケルン放送交響楽団
  意外にベルリン・フィル盤は生彩に欠けて、もう一つです。
  ケルン盤は24ビットサンプリングの効果もあってか、素晴らしいサウンドですみずみまで神経が通い、なおかつスケール感もそこそこあり、とても聴きやすい演奏です。なにしろ長大な交響曲ですから、聴きやすいというのはポイントです。

今日聴くライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団もケルン放送交響楽団と同じプロシア的な響きのオーケストラですからブルックナーは期待できます。

さて、今日はサントリーホールの6列目の中央あたりの極上の席です。結構早く席に着いたので、随分待っていると、ようやく楽団員がステージにはいってきました。まさにステージからこぼれんばかりの大編成です。配置は対向配置、音の広がりが感じられそうです。
で、指揮のシャイーが指揮台に立ち、満場の拍手。異例なほど、長い間、笑みを浮かべながら、聴衆の拍手をかみしめているようです。

で、静かに第1楽章が開始。なかなかよい響きです。すっと演奏に引き込まれます。第1楽章は大波小波が押したり引いたりして、ブルックナー特有のじらしの世界、そう簡単に絶頂は見せてくれません。それでも、演奏が素晴らしく、部分部分の美しさで楽しめます。

第2楽章もよい響きで始まりますがやはり高みに登りつめることはできません。まだまだ先の長い長大な交響曲ですから、このあたりは助走部分とも言えます。

第3楽章は弦楽の息の長いフレーズで美しい音楽が始まります。実に清澄な響きでホールが満たされます。音楽がフィルターになってsaraiの心も澄み切っていきます。宗教的・哲学的とも思える瞑想的な音楽です。
それも中間部にはいると次第に激しさを増し、遂に一つの絶頂に達します。素晴らしい音の洪水です。
最後はまた最初の瞑想的な音楽に戻り、いくつかの変化・うねりを経て、この長大な楽章を終えます。ふーっ・・・

そして、終楽章です。ホールは静まりかえりますがシャイーはなかなかタクトを取ろうとしません。十分な間を取ろうとしているようです。まるで、これまでの3楽章がこれから始まる音楽の序奏に過ぎなかったかのように、新たに音楽を始めようとしているように思えます。
こんな風に思い入れたっぷりで始まった第4楽章はそれはもうブルックナーが思いっきり凝縮された音楽。勇壮な金管の響きが轟きわたる管弦楽の咆哮は凄まじい限り。そして、一転して、弦の美しい響き。もう次々に大波が襲ってきます。勇壮さと美しさの交錯した世界、これこそブルックナーですね。シャイーもオーケストラもエンジン全開。凄まじい音楽がサントリーホールに響きわたります。音の饗宴、音楽の持つ力に圧倒されます。
そして、フィナーレは絶頂に上り詰めたところで、ジャ、ジャーン・・・

圧倒的な音の響きでフィナーレなのに少し静寂が漂います。昔はフライングの怒号・拍手が陶然出るところです。もちろん、この静寂はsaraiは大歓迎です。
もっとも今日はNHKが録画しており、そのせいで皆さん自重したのかも。
因みに今日の公演はNHK教育テレビの芸術劇場で3月18日に放映されます。ホールに響きわたった音響がどこまで再現されるか分かりませんが必見です。素晴らしいブルックナーでした。
シャイーは何度も拍手とブラボーコールでステージに呼び出されていました。

やはり、ブルックナーはこういう一流のドイツのオーケストラが演奏すると素晴らしいですね。ひさしぶりに思いっきりブルックナーの音楽に浸り、頭のなかに美しい響きと金管の咆哮が渦巻いたままになっています。
正直、8番は若い頃はあまりピンときませんでしたが、ようやく、この年になって、特に後半部分の素晴らしさが強く感じられるようになりました。

今月はインバル指揮の東京都響の定期演奏会でもブルックナーの9番を聴く予定です。楽しみです。



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欧州鉄道周遊の旅(企画・準備編):ウィーンのオペラ・コンサートのチケット

さて、4月の旅の準備状況ですが、問題はウィーンのオペラ・コンサートの音楽のチケットの確保です。

少し前にパリ、ミュンヘンのチケットを確保はご報告済で、すべてOK。
最後に残ったのはウィーンのチケットでした。ウィーンで確保予定は5回分のチケットです。

まずはウィーン楽友協会でのウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団のコンサートです。
マーラーを聴きます。できれば、ここではウィーン・フィルを聴きたいところですが、残念ながらまったく日程が合いません。そこで次善の策っていうところ。このホールでのマーラーの響きをとにかく聴いてみましょう。
公演は以下の内容です。

4月10日 アイヴス:「答えのない質問」
    マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」
       指揮:エストラーダ
       管弦楽:ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団

旅の日程が決まり、ウィーン楽友協会のネットサイトを見にいったら、既にチケットは発売中。あせってチケットをゲットしました。よさそうな席は既にかなり埋まっており、2人続きの席が見当たりません。仕方がないので少し離れた席をゲット。配偶者と離れるのは寂しい!まあ席がとれたのよしとしましょう。チケットはボックス・オフィスでピックアップする必要があります。忘れずにピックアップしに出かけましょう。ウィーン楽友協会のボックスオフィスは以前にも利用したことがあるので問題ないでしょう。

次は何とか観たいウィーン国立歌劇場の「アンナ・ボレーナ」です。
何といっても、今をときめくアンナ・ネトレプコとエリーナ・ガランチャが出演するのでチケットをゲットするのは不可能かもしれません。
でも、どうしても見たい!!!!
あの手この手を尽くして努力しますが何ともなりません。そもそもチケットのネット発売前に完売なのだから、どうしようもありません。
でも、チケットが欲しい!!!!
結局、思い切って、大枚をはたいて購入することにしました。チケットの入手に優しい手を差し伸べてくれた方もいらっしゃいました。
ほかの8公演に相当する金額でともかくParkett:平土間のチケットを入手しました。
今回の旅のハイライトです。ダルカンジェロも出演するし、期待で胸が膨らみます。
オペラの公演内容は以下のとおりです。

4月11日 ドニゼッティ:オペラ《アンナ・ボレーナ》
       指揮:エヴェリーノ・ピド
       アンナ・ネトレプコ
     、 エリーナ・ガランチャ
       エリザベート・クルマン
       フランチェスコ・メーリ
       イルデブランド・ダルカンジェロ

次はウィーン・コンツェルトハウスでのウィーン交響楽団のコンサート。名匠ネーメ・ヤルヴィの指揮で北欧音楽ですから、これも是非聴きたいものです。
公演は以下の内容です。

4月9日 グリーク:抒情組曲 Op.54
    スヴェンセン:弦楽オーケストラのための2つのスウェーデン民謡
    シベリウス:『鶴のいる情景』 Op.44-2
    シベリウス:『悲しきワルツ』 op.44-1
    ケルビーニ:レクィエム ハ短調

このチケットのネット発売はコンツェルトハウス会員であれば2月1日ですが、このために高額な料金の会員になるわけにはいかないので、おとなしく一般販売の2月8日を待って、無事にチケットを購入。ほどなくチケットが郵送されてきました。
指揮者のネーメ・ヤルヴィはショスタコーヴィチのCDをずい分聴きましたが生聴きは実は初めて。息子さん達、パーヴォやクリスティアンは聴いているのにね。シベリウスの『悲しきワルツ』はパーヴォが好んでアンコール曲で演奏するのでパーヴォの指揮で何度も聴いています。親子の指揮者で同じ曲を聴くのも一興ですね。

ウィーンの最後のチケットはフォルクスオーパーのオペレッタです。3大オペレッタといわれている《こうもり》と《チャルダッシュの女王》の2つです。どちらもオペレッタ界の大御所のルドルフ・ビーブルの指揮ですから音楽的にはとても期待できそうです。
公演は以下の内容です。

4月12日 ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《こうもり》 
       指揮:ルドルフ・ビーブル
       ロザリンデ:Elisabeth Flechl
       アデーレ:Bernarda Bobro
       イーダ:Elisabeth Schwarz
       オルロフスキー公:Zoryana Kushpler
       アイゼンシュタイン:Dietmar Kerschbaum
       ファルケ博士:Clemens Unterreiner
       アルフレード:Jorg Schneider
       イヴァン:Stefan Tanzer
       フランク:Martin Winkler
       フロッシュ:Gerhard Ernst
       ブリント博士:Jeffrey Treganza

4月13日 カールマン:オペレッタ《チャルダッシュの女王》 
       指揮:ルドルフ・ビーブル
       アンヒルテ(侯爵夫人):Maria Happel
       アナスタシア(スタージ):Anita Getz
       シルヴァ・ヴァレスク:Ingeborg Schoepf
       レオポルト・マリア侯爵:Peter Matic
       エドウィン・ロナルド:Ladislav Elgr
       オイゲン・フォン・ローンスドルフ陸軍中尉:Martin Bermoser
       ボーニ:Jeffrey Treganza
       フェリ・バチ:Kurt Schreibmayer
       
ここのチケットはスタンバイ予約していましたが、ネットで購入可能になる時間になっても予約できなかったので、直接、ネットで購入しました。結構、席は埋まっており、Parkett:平土間の6列目までは2席連続の席が空いていません。で、7列目以降を探すと7列目は中央がずらっと空いていました。12日も13日も同様でした。

これで予定していたチケットがすべてゲットできました。まあ、《アンナ・ボレーナ》のチケットは大変でしたが、プラチナチケットなので仕方ありません。

結局、今回の旅では以下のように9公演を聴くことになります。

・オペラ/オペレッタ:6公演
  4月1日 パリ・オペラ座(ガルニエ) ヤナーチェック《カーチャ・カバノヴァ》
  4月11日 ウィーン・ウィーン国立歌劇場 ドニゼッティ《アンナ・ボレーナ》
  4月12日 ウィーン・フォルクスオーパー ヨハン・シュトラウス2世《こうもり》 
  4月13日 ウィーン・フォルクスオーパー カールマン《チャルダッシュの女王》
  4月14日 ミュンヘン・ヘルクレスザール チャイコフスキー《エウゲニ・オネーギン》(コンサート形式) 
  4月15日 バイエルン国立歌劇場 ベルリーニ《ノルマ》

・コンサート:3公演
  4月9日 ウィーン・コンツェルトハウス ウィーン交響楽団
  4月10日 ウィーン・ムジークフェライン ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
  4月16日 ミュンヘン・ガスタイク ミュンヘン・フィル

こうして並べてみると、やはり、オペラが多いですね。ヨーロッパではどうしてもオペラが観たくなります。
特に4月11日からは5夜連続になります。大変楽しみで今から再度ビデオで予習しているところです。
また、コンサートも含めると4月9日からは8日連続でオペラとコンサート三昧です。体調を整えて、公演に臨みましょう。
何にしても、ネトレプコ、ガランチャ、グルベローヴァ、シェーファー、デノケといった錚々たる美声の女声歌手が聴けそうなので、わくわくです。


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最後はモーツァルトのお墓参り

2010年7月20日火曜日@ウィーン~成田

旅も16日目です。ついに帰る日になってしまいました。

今日も気持よく晴れています。今は爽やかですが、日中は暑くなりそうです。数日涼しい日が続きましたが、また真夏の暑さに戻るのでしょうね。

いつも通りに、saraiは「朝シャンパン」、配偶者は「チョコレート」を頂いて、朝食を終了。
いよいよ荷物をまとめて、チェックアウトです。

さて、ここで粘るのがsarai流。空港に行くまでの数時間を、モーツァルトのお墓参りで過ごすことにします。荷物をホテルに預けて出発です。

ところで、著名なウィーンの音楽家のお墓はたいてい中央墓地Wiener Zentralfriedhofにあります。が、中央墓地にあるモーツァルトのお墓は、実際は記念碑にすぎません。
モーツァルトのお墓のあるのは、ザンクト・マルクス墓地Sankt Marxer Friedhofなんです。
ただ、映画「アマデウス」のとおり、モーツァルトはこのザンクト・マルクス墓地の共同墓地に、他の人達の遺体と一緒に埋葬されたので、現在でもモーツァルトがこの墓地のどこに埋葬されているかは分からないようです。また、それすら諸説あり、確実なところは闇の中です。
が、このザンクト・マルクス墓地に一応モーツァルトのお墓があることになっているので、お参りしておこうと思ったわけです。
いつもモーツァルトの音楽にはお世話になっていますから、それくらいの義理は果たさないといけないでしょう。

トラムの1日券を購入し、トラムを乗り継いで最寄駅のザンクト・マルクスSt. Marxに到着です。親切にザンクト・マルクス墓地への標識があるので、それに従って10分ほど歩くと、墓地らしきレンガ造りの建物が見えてきます。

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近づいていくと墓地の入口のアーチが見えてきます。

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入口近くに到着です。
以前に訪れた中央墓地では、お参り用の花束を売るお店が何軒もあったのですが、ここには全く見当たりません。その代わりに、「お花を供えるのは禁止」という張り紙がしてあります。枯れたお花の後始末などが大変だからでしょうか、ちょっと残念です。

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さあ、この入口から墓地に入りましょう。

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入口からまっすぐに並木道が続いています。その並木の両側にズラ~ッとお墓が並んでいますが、全体に大きな木が茂りこんもりとした森になっています。

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モーツァルトのお墓は、この並木道の左側で花に囲まれているというガイドブックの案内をたよりに5分ほど歩くと、確かに左側に標識が見つかります。「モーツァルトのお墓」(MOZARTGRAB)は左と矢印が書かれていますね。

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標識に従って左に曲がると、その先にお墓が見えます。

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すっきりとした清楚なお墓です。お花に囲まれてモーツァルトらしく美しいお墓ですね。天使に付き添われているのも何とも言えず、いい感じです。

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お墓をズームアップして1枚パチリ。

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もう1枚角度を変えてパチリ。

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こうして見ると、この天使の悩ましそうな表情が気になりますね。もっと幸せそうな表情でいいのでは・・・。

折角ですから、日頃のお礼と尊敬を込めて、合掌!

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これで、モーツァルトのお墓参りは終了です。

さて、まだ、もう少し時間がありそうなので、中央墓地にもまわろうかと迷っているところです。



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ウィーンから帰国・・・FIN!

2010年7月20日火曜日@ウィーン~成田/2回目

ザンクト・マルクス墓地Sankt Marxer Friedhofでのモーツァルトのお墓参りは完了。

墓地の入口に向かって歩いていると、おばさんが一人こちらに向かって歩いてきます。
すれ違う時に、モーツァルトの墓はどこかと訊かれたので、もうちょっと先を左だと教えてあげます。
そして、saraiが次に向かう中央墓地Wiener Zentralfriedhofへの経路確認のためベンチに座って地図を見ていると、おばさんが不安そうにこちらを見ています。
で、配偶者が左よと合図をすると、左に曲がって行きます。

配偶者は ムム?ちょっと曲がるのが早過ぎたかな・・と気になったらしく、いきなりダッシュ!
やはり一筋早過ぎだったそうです。そのままでは森の奥に迷い込みそうだったとのこと。
配偶者が「ヘイ、カムバック!」と呼び戻し、《モーツァルトはこっち》というプレートを教えてあげたそうです。
すると、その先のお墓を見ながら、写真を撮って欲しいと頼まれてしまい、配偶者はハイパチリ!
と、もう1枚と言うので、角度を変えてハイパチリ!
今度は、ちゃんと撮れたか確認するわと言うので、ハイどうぞ!(配偶者談:もう解放してくれ)
さらに、あなたはモーツァルトが好きなの?などと話しかけてくるので、楽しんでね~と言い置いてダッシュでsaraiの所に戻ってきたそうです。モーツァルトのお墓の前で、音楽好き同士で語り合いたかったのかも知れないけど、帰国の時間が迫っているのでゴメンナサイということですね。

配偶者の観光案内の間に、saraiがいろいろ調べた結果、中央墓地に行くのは時間的に無理ということで断念、ホテルに戻ります。

さて、ホテルでの最後のお楽しみは・・・合計7泊もしたからか、ドリンク券を頂いていたので、それを使わなくっちゃね。

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saraiはシュヴェップスのビターレモン、配偶者はオレンジジュースを注文。すると、
「ジュースに氷を入れる?」
「えぇぇぇぇっ?!、そんなことができるなら、もちろんお願い!」
冷た~く冷えたジュースが五臓六腑に沁み渡ります。この長~い暑~い旅で、初めて飲んだ本当に冷たい飲み物です。飲み物に氷を入れるなんて、カフェでは考えられないサービスです。やはり、ホテルだからこそなんでしょうね。案外、日本人が教えたのかも・・・。

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急いでタクシーを呼んでもらい空港へ。昨夜、saraiが苦労してWEBチェックインを済ませておいたので、さっさと荷物を預け、出国です。
搭乗口の前は学生さんたちの長い列です。アジアのどこかの国の学生さんみたいです。意外に日本の学生さん?

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学生さんの後から搭乗し、無事機上の人となります。乗ったのはオーストリア航空の成田への直行便。日本への到着ははまだまだですが・・・。

ところで、WEBチェックインですが、インターネットに接続さえすれば、そんなに面倒ではありません。が、大変なのは、チェックインした結果を紙に印刷すること。携帯にメールで送っておいてもいいのですが、海外で使える携帯は一台しかありませんから、配偶者との2人分は無理です。で、持って行ったモデムを接続して、ホテルのファックスに送ろうとしますが設定がうまくいきません。何せ、まだ使い慣れないWINDOWS7ですからね。で、いろいろと頭を捻りました。そうだ!やっと、ひらめきました。ホテルにEメールでWEBチェックインの文書を添付して送付し、プリントアウトを依頼すればいいんじゃないか!
さっそくホテルのEメールアドレスを調べて、PDF文書を添付してEメールを送りました。今朝、レセプションでその次第を説明しルームナンバーを告げると、既にレセプションのカウンターの上にプリントアウトした紙が封筒に入れて用意されていました。もう、ファックスなんて時代じゃありませんね。以上がWEBチェックインの顛末です。

飛行機ではいつものスナックが出ます。このプレッツェルって結構美味しいですね。

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しばらくすると、機内食のサービスです。もちろん2種類頼んで、配偶者とシェアして楽しみます。

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さて、あんな、こんなの長~い旅でしたが、猛暑の日本に無事到着です。

成田に無事到着したオーストリア航空の飛行機です。

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本当に本当に長大な旅行記にお付き合いくださって、ありがとうございました。
昨年の7月(2010年)に帰国して以来書き続け、ほぼ8カ月の長期連載になってしまいました。

それも、これにて完了。
次の旅はすぐそこに迫っています。今月末出発です。(この後、2011年3月に欧州一周鉄道の旅に出かけました。この記事は既にアップ済です。)

* この記事をアップした翌日、あの3.11の大震災が発生しました。改めて、被災者のみなさんや関係の方にお見舞いを申し上げます。



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また地震・・・それでもブログ、大塚国際美術館:システィーナ礼拝堂

いやはや、地震は本当に恐い。たった今、この横浜も震度5の地震で大揺れ。
初めに軽い揺れがあり、遠くで地震かと思っていたら、携帯の警報が激しく鳴り始め、携帯を手に取るのと同時にsaraiのマンションがぎしぎしと揺れ始めました。思わず、手近のものにつかまって揺れが収まるのを待っていました。

前回の東北・関東大震災のときは九州にいたので地震は体験しませんでしたが、昨日の夜に横浜に戻ってきた途端に今夜の地震です。
これくらいの地震でも肝を冷やしましたが、一体震度7ってどれほど恐いんでしょう。
本当に地震で被災された皆さんに再度お見舞いを申し上げたいと思います。
長女から早速、大丈夫かという電話がかかってきました。彼女の話では東北・関東大震災のときはもっと長く揺れたそうです。今更ながら凄い地震だったのだなと思いました。

連日の報道で地震の恐ろしい被害を知り、暗然たる思いでいた上に、今日はスーパーの長い行列や卵や牛乳の売り切れに出会い、すぐにパニックに陥る人間の愚かさを体験し、意気消沈していました。

で、今の地震で逆に自分に喝がはいりました。
被災者でもないので恐縮ですが、こういう災厄にもめげずに頑張りたいと思います。

で、書く気になれないでいたブログも再開したいと思います。
それも美術ネタですが、よければ読んでくださいね。

久しぶりに鳴門の大塚国際美術館です。
この美術館は通常の美術館と異なり、いわゆる本物は1点もありません。世界中の美術品を撮影し、陶板に焼き付け、場合によっては凹凸もつけて、オリジナル作品そっくりに複製したものを展示しています。


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この美術館は10年以上も前に訪れたことがあるのですが、あまりにも時間がなく(内容があり過ぎ!)、充分堪能できずに残念な思いが残っていたのです。

というわけで、今回はまだ開館前に到着し、9時半の開館と同時に入館です。
入口から長い長いエスカレータで上に上っていき、到着するのは地下3階という不思議な建物です。


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このB3Fには素晴らしい展示物が揃っています。

まずはまるごとバティカンのシスティーナ礼拝堂の実物大が再現されています。
本物よりも鑑賞しやすいくらいです。両側面の壁画はありませんが、ミケランジェロの天井画・天地創造と正面の壁画・最後の審判が見事です。


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まずは正面の「最後の審判」を鑑賞します。


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中央のキリストのあたりの迫力は素晴らしいですね。


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次は天井画の「天地創造」を見上げます。凄いスケールです。


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中央には有名な神とアダムの絵が目立ちます。壮大かつ精密です。


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そうそう、最後に「最後の審判」のミケランジェロ自身と言われる人間の脱け殻のような絵をしっかりと見ましょう。


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いやあ、日本にいながら、こんなシスティーナ礼拝堂が見られるなんて凄いですね。
しかも本物と違い、照明が明るいので作品がよく見えます。
写真も綺麗に撮れます。

このシスティーナ礼拝堂以外にもまだまだ、1000点もある膨大なコレクションが続きますが、次回以降にsaraiの好きな作品をご紹介します。


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コンサート続々中止・・・大塚国際美術館の続き:フェルメール

大震災も原発の状況がますます悪化しています。今後どうなってしまうか不安です。

本来、本日はパク・ヘユンのヴァイオリン・リサイタルの予定でしたが、もちろん中止(正確には延期)です。
月末からのヨーロッパへの旅の前には2週間で9回のコンサートを聴く予定でしたが、既に8回は中止が決まり、残り1回だけは未定です。
せめて1回くらいは聴ければと思っています。

中止になったコンサートは以下です。

 3月16日 パク・ヘユンのヴァイオリン・リサイタル 紀尾井ホール
 3月19日 チェコ・フィル(チョン・ミョンフン指揮、庄司紗矢香のヴァイオリン) ミューザ川崎
 3月20日 キルヒシュラーガー歌曲リサイタル 東京文化会館小ホール
 3月21日 伊藤恵ピアノ・リサイタル 鎌倉芸術館
 3月23日 東京都響定期演奏会(インバル指揮) 東京文化会館
 3月24日 ヒラリー・ハーンのヴァイオリン・リサイタル 東京オペラシティ
 3月27日 ヒラリー・ハーンのヴァイオリン・リサイタル 横浜みなとみらいホール
 3月29日 東京都響定期演奏会(インバル指揮、庄司紗矢香のヴァイオリン) サントリーホール

楽しみにしていたコンサートばっかりなので、残念でたまりませんが、仕方がありませんね。
また、購入したチケットの払戻もなかなか大変です。

さて、ともあれ、大塚国際美術館の続きを始めましょう。
システィーナ礼拝堂の次はフェルメールです。流石に全作品は揃っていませんが、名品が一挙に見られます。
まだ、オリジナル作品を見ていないものも1枚だけあります。

2点しかない風景画は両方とも見られます。
《小路:アムステルダム国立美術館》です。デルフトの町を描いたものです。


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《デルフトの眺望:マウリッツハイス美術館》です。これは有名ですね。何故か魅力のある風景画です。これはまだオリジナルを見ていません。


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《真珠の耳飾りの少女:マウリッツハイス美術館》です。これまた有名で人気がありますね。


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《手紙を読む青衣の女:アムステルダム国立美術館》です。


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《牛乳を注ぐ女:アムステルダム国立美術館》です。これはsaraiのもっとも好きな作品の一つです。何と精密で雰囲気のある絵でしょう!


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こうやってフェルメールの作品が一挙に見られるのはいいですね。ゆっくりと見られるのも最高です。
願わくば、全作品を是非とも揃えてもらいたいものです。

まだまだ大塚国際美術館の紹介は続きます。それは次回以降で。


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大震災の旅への影響・・・大塚国際美術館の続き:エル・グレコ

大震災は日を追うごとに悲しい結果が報道されます。それに原発や首都圏の混乱など後遺症が一向に収まりません。
大変でしょうが、被災者のみなさんの頑張りや関係者のご努力、お祈りするばかりです。

前回の記事で書いたようにほとんどのコンサートは中止になりました。
特に次の旅の前日のサントリーホールのコンサートも中止になり、成田出発の前泊の予定変更も余儀なくされました。
当初はお大尽で、コンサート終了後にホテル・オークラに前泊し、早朝のリムジンバスで成田空港に移動する予定でした。
コンサートの中止でこの予定は不必要になり、ホテル・オークラは早速キャンセル。
でも、現状の交通状況を考えると成田空港周辺での前泊は必須です。
で、空港そばの格安ホテルを確保。旅も近づくなか、バタバタです。
本来は旅のスケジュールも見直すべきかも知れませんが、既に旅の手配は完了し、ほとんどの費用も支払い済み。
特にオペラ・コンサートのチケットの再手配は困難です。
何とか、このまま、旅を実行したいと思っています。

さて、大塚国際美術館の続きです。

大塚国際美術館もB3Fにあるシスティーナ礼拝堂、フェルメール作品群と見てきましたが、お次はエル・グレコです。

エル・グレコというと昨年の11月に倉敷の大原美術館で見た素晴らしいエル・グレコの「受胎告知」が記憶に新しいですが、この大塚国際美術館のエル・グレコもオリジナルではないとはいえ、彼のまさに代表作中の代表作で感動します。
配偶者も感を同じくしたようで、真剣にスペインへ見に行かないといけないと語り合いました。それもトレドに行かないとオリジナルが見られません。マドリッドの美術館と合わせて、近々にスペイン美術の旅を検討したいと思います。

そのエル・グレコですが、まずはスペインのドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院にあった大祭壇衝立画です。この大祭壇衝立画はナポレオン戦争で破壊され、現存しない作品です。その作品を推定復元したもので、世界初の試みだそうです。個々の絵画はプラド美術館などで見られるようですが、このように全体が構成されているのはここでしか見られないものです。


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この大祭壇衝立画を構成する各絵画はスペインのプラド美術館にあるエル・グレコの5点の作品
「キリストの復活」(左上)


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「キリストの磔刑(たっけい)」(中央上)


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「受胎告知」(中央下)


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「聖霊降臨」(右上)


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「キリストの洗礼」(右下)


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さらにルーマニア国立美術館の1点
「羊飼いの礼拝」(左下)


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ということで一括して見られるのはここだけということになりますね。

上の写真はこの巨大な大祭壇衝立画を下から見上げたものですが、上の階にはこの大祭壇衝立画を見ることのできる窓があり、そこからの写真が次のものです。


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この大祭壇衝立画が展示してある部屋にはこの衝立画に向かって、左右の壁面にそれぞれ1枚ずつ大作が展示されています。
1枚目はトレドの《サント・トメ聖堂》にある「オルガス伯爵の埋葬」です。
これはまさにエル・グレコ渾身の素晴らしい作品です。テレビの美術番組では何度も見た作品ですが、実物大の大きな絵の前に立つと感動してしまいます。実はこの絵を見て、オリジナルをスペインまで見に行きたくなる衝動を覚えました。
絵の構成、精緻な表現、そして、傑作のみが持つ絵の輝き、すべてが最高です。


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もう1枚はエル・エスコリアル修道院にある「聖マウリティウスの殉教」です。
この絵も素晴らしい絵ですが、どうしても先程の「オルガス伯爵の埋葬」が素晴らし過ぎて、そちらに関心が向いてしまったという感じでした。この絵も「オルガス伯爵の埋葬」同様に大きな絵で圧倒されます。祭壇画なんですね。


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これらのエル・グレコの名作は大塚国際美術館に行かれるかたは必見です。

大塚国際美術館の紹介は次回以降まだまだ続きます。


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大震災の影響はまだまだ・・・大塚国際美術館の続き:環境展示

大震災の状況も少しずつ改善されてきているようですが、まだまだ予断を許さない状況ですね。
横浜のsaraiの団地も今日見て歩くと、建物の外壁のタイルが剥落しているところもあり、今回の大震災の凄まじさを改めて認識することになりました。

また、次の旅(ヨーロッパ)については、オーストリア航空やルフトハンザ航空が日本便を運行中止しているらしいという情報がありますが、たまたま、saraiは久しぶりにJALの便を予約しているので大丈夫そうです。何が幸いするか、分かりませんね。

さて、大塚国際美術館の続きです。

大塚国際美術館もB3Fにあるシスティーナ礼拝堂、フェルメール作品群、エル・グレコと見てきましたが、お次は環境展示です。

環境展示というのは最初にご紹介したシスティーナ礼拝堂のように建物そのものを立体的に再現し、環境空間を展示するものです。
この大塚国際美術館には、システィーナ礼拝堂以外にもこの環境展示されているものがあります。
今回はこの環境展示の代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

まずはポンペイ遺跡の秘儀荘(Villa dei Misteri)にある「秘儀の間」があります。これはポンペイ遺跡のなかでも最も有名なものです。この「秘儀の間」には、ディオニュソスの秘儀の壁画が描かれています。ディオニュソスの秘儀が何ぞやというのはsaraiの得意分野ではないので、説明はご勘弁ください。背景の赤い色は「ポンペイの赤」として知られているものです。


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なお、イタリアには何度も行ったsaraiですが、これまでも今後も多分、ポンペイに行く機会はなさそうです。そういう意味で、この美術館でこの「秘儀の間」の復元展示を見ることができたのはとても意義の高いものでした。

次は北イタリアのパドゥヴァのスクロヴェーニ礼拝堂です。天井の星空が大変美しく、壁面に描かれたジョットのフレスコ画もジョットらしい素朴さに心を打たれます。


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逆の方から見るとこんな感じです。


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実は前回、この美術館を訪れた際に一番感銘を受けたのは、このスクロヴェーニ礼拝堂でした。
その結果、わざわざオリジナルのスクロヴェーニ礼拝堂を見るために北イタリアのパドゥヴァまで旅に出かけました。
スクロヴェーニ礼拝堂を見るためには事前の予約が必要でそれも大変でしたし、現地でもいったん空調の効いた待合室で体温を下げた後で短時間だけスクロヴェーニ礼拝堂を見ることができただけでした。まあ、それだけでもオリジナルを見られたので満足ではありました。
ただ正直なところ、文化財保存のため、照明も暗く、期待したほどの鑑賞はできませんでした。
今回、再度、この環境展示を見て、むしろ、この大塚国際美術館のほうが明るく、美しいということを再確認しました。
芸術鑑賞という観点では、大塚国際美術館のほうが上です。ただ、そうは言ってもやはりオリジナルが見たくなるのが人情ですよね。

次はカッパドキアの「聖テオドール聖堂」です。このカッパドキアにも基本的には行くつもりはないので、この大塚国際美術館で見られるのは大変嬉しいことです。


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B3Fには、まだラヴェンナのモザイクとかアッシジの壁画とかもありますが、それらは現地で素晴らしい実物を見て、大変感銘を受けたので、ここではほとんど横目でパスしました。

次はB2Fに上がり、ルネッサンス~バロックの展示を見ます。それは次回以降で。


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9分の1のコンサート:森麻季+仲道郁代@横浜みなとみらいホール 2011.3.19

この2週間で9回聴く予定だったコンサートがたった1回だけになりました。9分の1のコンサートです。ですが、saraiには9倍の満足度のコンサートになりました。本当に・・・

ソプラノの森麻季さんとピアニストの仲道郁代さんのデュオ・リサイタルが横浜みなとみらいホールで無事開催されました。何故か、お二人とも美人ですね。才色兼備っていうところでしょうか。

本日のプログラムは当日変更が色々あって、最終的には以下の通りでした。

 バッハ-グノー:アヴェ・マリア(当日変更)
 グノー:歌劇「ファウスト」より“宝石の歌”
 ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 「レント・コン・グラン・エスプレシオーネ」 *ピアノ・ソロ
 リスト:愛の夢 S.541
 シューマン=リスト:歌曲集「ミルテの花」より“献呈” *ピアノ・ソロ
 シューマン:「子どもの情景」より“トロイメライ” *ピアノ・ソロ
 別宮貞雄 / 加藤周一:さくら横丁
 山田耕筰 / 北原白秋 :からたちの花

 《休憩》

 リスト:ペトラルカのソネット104番 S.270
 フォーレ:レクイエム 第4曲 ピエ・イェズ(Pie Jesu)(当日変更)
 マスカーニ:アヴェ・マリア (当日変更)
 ショパン:バラード第1番 ト短調 op.23 *ピアノ・ソロ
 ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」より“麗しい光が”

 《アンコール》

 プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん”
 久石譲:NHK大河ドラマ「坂の上の雲」の主題歌

お二人がステージに現れて、拍手がやむと、森麻季さんがマイクをとって、とっても真摯な声でこの災厄のなかでの思いをお話になりました。
そして、グノーの「アヴェ・マリア」です。拍手はしないで代わりに黙とうをお願いしますとのことでした。
いつもはにこやかな仲道郁代さんも暗い顔をしています。

森麻季さんの絶唱には大変心を打たれました。非常に透明な声で心のこもった歌でした。音楽的にも大変素晴らしいものでしたが、彼女の人間としての清らかさがすべてです。軽い拍手が起こりましたが、それを責められないほどの素晴らしい歌唱でした。saraiは黙とうでこの絶唱にこたえました。

次はグノーの“宝石の歌”、意外に森麻季さんは一転して、彼女としてはダイナミックな歌唱。もちろん、透明な歌声ではあります。このあたりが彼女の成長の証ですね。曲によって、色々な表現ができています。しかし、このあたりの曲でピアノ伴奏が仲道郁代さんというのはなかなか贅沢ですね。流石に歌手の息を感じながらの自在な伴奏です。

次はピアノソロでショパンの夜想曲第20番です。この曲は映画「戦場のピアニスト」で一躍有名になりました。saraiもそれまで持っていた夜想曲全集のCDは19番までで20番以降の存在すら知りませんでした。20番以降は遺作だったのであまり演奏されませんでした。今では2番と同じくらい有名です。
仲道郁代さんのお話では震災以降ずっとピアノに向かえないほどのショックだったそうですが、この日の演奏は今までのベストと言ってもいいほど、ピュアーな響きで美しい演奏です。ショパンの詩情が漂って、うっとりとしました。

次は超有名なリストの「愛の夢第3番」ですが、ピアノソロではなく、歌曲版です。初めて聴きました。当たり前ですがまったく同じ曲です。美しい歌唱でしたが、やはりsaraiはピアノソロが好きかな・・・

次はリストがシューマンの歌曲をもとに作曲した「献呈」です。これももとの歌曲集「ミルテの花」とほとんど同じですが、フィナーレに華やかなフレーズが付け加えられています。シューマンの「謝肉祭」を思い起こさせるようなところもあり、リストもシューマンをかなり消化して作曲したようにも思われますが、それでもやはりこれは原曲のシューマンの歌曲が大好きなので、これは森麻季さんに歌ってもらいたかったところです。ピアノの演奏自体は素晴らしく華やかな感じでなかなかよい演奏ではありました。

次はシューマンの「トロイメライ」です。ゆったりとした演奏でとても美しく、目を閉じて、気持ちよく聴いていました。

前半の最後は日本の歌曲。別宮貞雄の「さくら横丁」は聴いたことのない歌で事前にYouTubeで予習しておきました。なかなか感銘を受ける歌ですね。
森麻季さんの澄みきった伸びやかな声で聴くこの曲はとても刺激的でした。強い印象が残る歌です。

最後は「からたちの花」です。森麻季さんが先程の歌とはまた違う歌い方・表現で歌うのに感心しました。表現は違っても清純な歌声であることは同じです。素直に感動してしまいます。日本の歌もこうして聴かされるととてもよいものです。いくら西洋音楽が好きでもsaraiはやはり日本人だなあと妙な感慨を持ってしまいました。

休憩後はリストの「ペトラルカのソネット」です。「ペトラルカのソネット」と言えば、有名なピアノ曲集「巡礼の年 第2年《イタリア》」のなかに47番、104番、123番の3曲があります。考えてみれば、もともと詩人ペトラルカの作った詩(ソネット)をもとにしていることから、歌詞があるわけで、これまでsaraiは知りませんでしたが、歌曲版の「ペトラルカのソネット」があるわけで今日はこれが演奏されます。当初は3曲とも歌われる筈でしたが、今日は104番のみ。
特に中間以降は美しいメロディーがあり、歌もピアノも素晴らしく、すっかり堪能しました。残りの2曲は演奏されませんでしたが、一番好きな104番だったので満足です。

そして、この日、最高によかったのはフォーレのレクィエムの第4曲 ピエ・イェズです。ちょうど、フォーレのレクィエムの真ん中の曲でソプラノの独唱曲ですが、フォーレの特徴である清澄さを十分に感じさせる清らかな歌唱でした。
こういうときだからこそ歌われたわけですが、そういうことを別にしても素晴らしい音楽だったと思います。思わぬ素晴らしい音楽を聴けて、こちらの心も洗われる思いでした。

また、マスカーニの「アヴェ・マリア」は初めて聴く曲だと思っていましたが、実際はマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の有名な間奏曲のメロディーが流れてきて、あれっ・・・。どうも間奏曲のメロディーに歌詞を付けたもののようです。
この歌唱もとても清らかで心が洗われました。

次はピアノソロでショパンのバラード第1番です。この曲もショパンの曲で10指にはいる超有名曲です。この曲を聴くと、ノイマイヤーが振り付けたバレエ「椿姫」を思い出します。クライマックスの第3幕でマルグリットとアルマンが狂おしく最後の愛を交わすシーンでこのバラード第1番が流れます。
仲道郁代さんの演奏はこの日最高の演奏でした。ショパンらしく、ロマンチックで狂おしい音楽でした。この美しさにうっとりのsaraiでした。やはり、音楽なしには生きられないと実感しました。

で、最後はロッシーニの“麗しい光が”です。この曲はロッシーニ節が炸裂する曲ですから、一体、森麻季さんがどのようにコロラテューラを駆使できるのか、固唾を飲んでいました。
森麻季さんらしく、ピュアーな声で、それでいながらダイナミックに素直な歌唱を聴き、ああ、そうなんだと納得。ロッシーニのコロコロはまあまあですが、上品な歌いぶりで好感が持てたし、それなりに興奮して聴けました。
もちろん、チェチーリア・バルトリのようにイタリア演歌とも言っていいロッシーニ節ののこぶしを超絶技巧で歌い回すようなことは無理ですが、それはバルトリ以外の誰にも真似できないので、これで十分に満足です。
思いっきりの拍手を送りました。オペラを聴いた気分になりました。

アンコールはお馴染みの「私のお父さん」。綺麗な歌唱でした。

アンコール2曲目はNHK大河ドラマ「坂の上の雲」の主題歌でした。あまり、聴いたことはありませんが、ほろっとする歌ですね。心のこもった歌でした。

久しぶりのリサイタル。次に聴く音楽はパリのガルニエでのオペラになってしまいました。
日本で聴くリサイタルはこれでしばらくはおしまい。
それにふさわしい素晴らしいリサイタルでした。
美人で音楽性の高いお二人に感謝です。
それにしても森麻季さんの最近の充実ぶりは大変なものです。海外のオペラハウスでも十分に活躍できる実力です。
それが確認できたのも嬉しいことでした。

最後にお二人が終演後に義援箱への協力をお願いされている姿は人間的に大変美しいものでした。もちろん、ささやかな募金をさせていただきました。

非常時でのコンサートでもあり、内容も充実しており、色んな意味で生涯忘れられないコンサートのひとつになりました。


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大塚国際美術館の続き:ルネッサンス絵画

さて、大塚国際美術館の続きです。

大塚国際美術館もB3Fにあるシスティーナ礼拝堂、フェルメール作品群、エル・グレコなどを見てきましたが、お次はB2Fに上がります。

B2Fには、ルネッサンス~バロックの展示があります。
ルネッサンスといえば、イタリアのフィレンツェですね。
このフィレンツェを中心に活躍したルネッサンス期の画家達の絵をピックアップして見ていきます。

まず、saraiの思い入れのある画家といえば、何といってもボッティチェリです。
最初にフィレンツェを訪れたときの一番の目的はウフィツィ美術館でボッティチェリの絵を見ることでした。
結局、今までに3回ウフィツィ美術館を訪れましたが、いつも入館と同時にボッティチェリの部屋に直行して、長い間、あの美しい絵の数々を穴の開くほど眺めています。
この大塚国際美術館にも「春」や「ビーナスの誕生」という代表作も展示されていますが、今回は少し趣向を変えて、「受胎告知」をご紹介します。ボッティチェリはこの題材で何枚も描いていますが、この絵が一番好きです。もちろん、この絵もオリジナルはウフィツィ美術館にあります。


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なお、大塚国際美術館では、テーマ別展示になっており、色々な画家の受胎告知の絵画がまとめて鑑賞できるのが面白いですね。この後に出てくる聖母子などもそうなっています。こういう美術館ならではの鑑賞ができるようによく考えられている配置です。

次はフィリッポ・リッピの「聖母子」です。この絵はウフィツィ美術館でオリジナルを見て、大好きになった絵です。2回目にウフィツィ美術館に行ったときはこの絵が貸し出されていて見ることができず、大変残念な思いをした思い出があります。3回目はちゃんと展示されていてほっとしましたが、何と黒山の人だかり! いつのまにそんなに超人気になったんだと思いながら、人がいなくなるまで待ち、思う存分鑑賞させてもらいました。
この大塚国際美術館にある陶板画は素晴らしく出来がよくて、ウフィツィ美術館のオリジナルと遜色がないものです。びっくりです。


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次はミケランジェロの「聖家族」です。この絵もこの大塚国際美術館にある陶板画のあまりの素晴らしさに感動です。ウフィツィ美術館のオリジナル作品とほとんど同じに見えます。
それにしてもこの絵は絵画作品というより、平面上の彫刻作品みたいです。やはり、ミケランジェロは彫刻家ですね。


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次はラファエロの聖母子です。フィレンツェのピッティ美術館にオリジナル作品のある「小椅子の聖母」ですが、ラファエロの聖母子の絵のなかで一番好きな絵ですし、多分、最高傑作でしょう。聖母マリアのかわいいこと、この上なしです。
この大塚国際美術館にある陶板画の出来も素晴らしいです。


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最後はレオナルド・ダ・ヴィンチです。
これは大塚国際美術館ならではの展示でここでしか見られない展示になっています。
その絵は「岩窟の聖母」です。「岩窟の聖母」は2枚のオリジナル作品が存在します。
1枚目はレオナルド・ダ・ヴィンチが最初に描いた「岩窟の聖母」でオリジナル作品はパリのルーヴル美術館にあります。
一説では、教会の注文で描いたこの絵はダ・ヴィンチがリアリズムに徹して、聖人の光輪を描かなかったため、教会が受け取りを拒否し、裁判になり、その後、弟子達が中心に光輪を描き加えた2枚目の作品を作成し、それを教会に納めたということになっています。
その2枚目の「岩窟の聖母」はロンドンのナショナル・ギャラリーにあります。
もちろん、構図はまったく同じです。
私見では、やはり1枚目の作品が圧倒的に素晴らしいと思いますが、みなさんはどうでしょう。
この2枚の絵が大塚国際美術館では並べて展示されているので、比較して鑑賞できます。


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さて、どちらがルーヴルかナショナル・ギャラリーか、お分かりでしょうか? ヒントは光輪です。

なお、saraiの今月末からの旅のテーマのひとつはダ・ヴィンチです。彼の終焉の地となったロワールのアンボワーズに出かける予定です。
もちろん、そこにあるお墓参りもしてくるつもりです。
そのアンボワーズ訪問に先駆けて、ルーヴル美術館のダ・ヴィンチ作品の鑑賞も考えています。
当然、この「岩窟の聖母」ももう一度しっかりと鑑賞してきます。
今回の大塚国際美術館はその予習ということになります。

次回も大塚国際美術館の展示作品のご紹介は続きます。少し、しつこいですが、このしつこさがsaraiの性格なので、ご容赦ください。


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大塚国際美術館の続き:ヴェネツィア派の絵画

さて、大塚国際美術館の続きです。

大塚国際美術館もシスティーナ礼拝堂などがあるB3FからB2Fに上がり、ルネッサンス絵画を鑑賞しました。
引き続き、このB2Fの鑑賞を続けます。ルネッサンス絵画の次はヴェネツィア派の絵画を見ます。

まずはジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子と聖カタリナ、マグダラのマリア」です。
ジョヴァンニ・ベッリーニというと画家一族で知られるベッリーニ一族のなかではsaraiが最も好きな画家です。
ただ、ジョヴァンニ・ベッリーニは高名なマンテーニャが義理の兄弟にあたり、どうしても彼の陰に隠れてしまいます。ですが、ジョヴァンニ・ベッリーニも青や赤の深い色彩が印象に残る絵画に目を惹かれることも多いです。
今回ご紹介する絵もまさにそういう作品でこの大塚国際美術館で初めてsaraiの心の残ったものです。オリジナル作品はヴェネツィアのアカデミア美術館にあるので、昔目にした筈ですが、まったく覚えていませんでした。
しかしながら、なかなか印象深い素晴らしい作品ですね。


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その肝心のマンテーニャですが、ヴェネツィア派を語る場合には欠かせませんが、残念ながらパスです。

で、次はヴェネツィア派最高の巨匠ティツィアーノです。
本ブログでもとり上げた「聖母被昇天」です。
ティツィアーノ初期の傑作ですが、ティツィアーノの作品のなかでsaraiが最も好きな作品です。
わざわざ、この作品を見たくて、ヴェネティアを再訪したくらいです。
ヴェネティアの教会の祭壇画で最も大きな絵だそうですが、
この絵のオリジナル作品のあるのは、サンタ・マリア・ グロリオーザ・デイ・フラーリ教会ですが、念願の絵を見て、感動しましたが、残念ながら、教会では儀式の最中でおおっぴらには写真が撮れませんでした。
でも、この大塚国際美術館では思いっきり写真が撮れて満足です。


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それにしても、よくこんな作品まで陶板画にできているのは凄いなあと感心しきりでした。

続く作品もティツィアーノがらみですが、主役は彼の兄弟子格のジョルジョーネです。
ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」です。このオリジナル作品はドレスデンのアルテ・マイスターで見ましたが、素晴らしい絵画でした。しばし、この作品の前で陶然とした思いで立ちすくんだことが思い出されます。
一般にジョルジョーネの代表作というと「嵐」と言われますが、あれは難しい絵でまだ理解できません。saraiのレベルではこの「眠れるヴィーナス」が一番好きな作品です。
また、この絵はこの構図の絵のもととなった作品としても知られています。
そもそも、この「眠れるヴィーナス」は未完の作品で背景などを描き加え完成させたのはティツィアーノですが、そのティツィアーノがまったく同じ構図で「ウルビーノのヴィーナス」を描いています。
この「ウルビーノのヴィーナス」はフィレンツェのウフィツィ美術館にあり、大変有名な作品です。ティツィアーノの代表作のひとつでもあります。
この2枚のヴィーナスを並べて展示した大塚国際美術館に賛辞を送りたいと思います。
みなさんはどちらのヴィーナスがお好みでしょうか?


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saraiは断然、ジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」に1票です。
あ、左側の絵がジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」です。
因みにマネの「オランピア」も同じ構図ですね。

ヴェネティア派というと、あと、ティントレット、ヴェネローゼあたりが外せませんが、それはパスしてヴェネティア派はおしまいにします。

その代わりと言っては何ですが、付録として、ヴェネティアとは少し離れますが、同じ北イタリアの古都マントヴァの有名な絵をこの大塚国際美術館で見つけたので、それをご紹介しましょう。
実はマントヴァにはマンテーニャの「結婚の間」の天井画を見たくてわざわざ足を延ばしました。そして、ドゥカーレ宮殿にある有名な天使が描かれた天井画は何とか苦労して見ることができました。
その後、同じくマントヴァにあるテ宮殿も訪れました。そこにはジュリオ・ロマーノのこれも有名な「巨人の間」があります。
ところが、テ宮殿にたどり着く前に迷いに迷って、着いたときにはもうぐったり状態。テ宮殿の建物と庭園を見るだけで精一杯でとても「巨人の間」を見に行く元気はありませんでした。
その見損ねていた「巨人の間」の絵がこの大塚国際美術館にありました。


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いやあ、なかなかダイナミックな作品ですね。多分、またマントヴァに行くことはないでしょうから、ここで見られたのは収穫でした。

大塚国際美術館の陶板画の作品がずい分続きましたが、あと少しだけ、続けますので、悪しからず。
以降は次回で。


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大塚国際美術館の最終回:美人モデルはお好き?

さて、大塚国際美術館の続きも今回を持って最終回とします。きりがないですからね。

大塚国際美術館もB3FからB2Fに上がり、ルネッサンス絵画、ヴェネツィア派の絵画と見てきました。
B2Fには、それこそ古今東西の名画がずらっと揃っていますが、最後はsarai好みの美人モデルシリーズで締めくくりましょう。

まずはフランス絵画からです。

最初の2枚はルイ15世の愛妾で美貌の誉れの高いポンパドゥール侯爵夫人の肖像画です。ポンパドゥール侯爵夫人は美貌だけでなく、頭脳明晰で当時のフランスの政治を牛耳った才女です。彼女は芸術の愛好家でもあり、パトロンとして、ロココ芸術の庇護者でもありました。
そんな彼女は数多くの肖像画に描かれていますが、この大塚国際美術館にも、そのなかの2点が並べて展示してあります。

1枚はロココ朝の巨匠であるフランソワ・ブーシェ作のものです。彼は何枚もポンパドゥール侯爵夫人の肖像画を描いています。一番有名な作品はミュンヘンのアルテ・ピナコテークにある作品でしょう。saraiもそこでポンパドゥール侯爵夫人の肖像画を探し回った思い出があります。この大塚国際美術館にある作品はそれではなくて、ロンドンのウォーレス・コレクションにある作品です。この作品もブーシェらしい典雅な作品で小顔で優美なポンパドゥール侯爵夫人の存在感が抜群です。

もう1枚はおそらくポンパドゥール侯爵夫人の肖像画で最もよく知られている作品でパリのルーヴル美術館に展示されているものです。描いたのはロココ朝の画家でモーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールですが、saraiもこの画家のことはこの作品以外では知りません。最近、とみに有名になったラ・トゥールはジョルジュ・ド・ラ・トゥールでろうそくの炎に照らされた絵が素晴らしいですが、この画家はもう少し古い時期の画家で別人です。

2枚の絵は左がブーシェ、右がラ・トゥールです。


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次はナポレオンの活躍した頃に当時の社交界でその美しさで名が知られていたレカミエ夫人の肖像画です。この絵もルーヴル美術館にあり、新古典派の巨匠ダヴィッドによって描かれました。この作品はsaraiにとって、「モナリザ」よりも大好きな絵でルーヴル美術館に行ったら必ず、ご挨拶に伺う名画です。というよりも、絵に描かれた美しいレカミエ夫人に魅了されていると言ったほうが正確かも知れません。


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ところで少し脱線しますが、横浜美術館にはこのレカミエ夫人の肖像画の寝台(カウチ?)だけがブロンズの彫刻になっているものが常設展示されています。作者はベルギーのシュールレアリストのルネ・マグリットです。横浜美術館に行かれたら、是非、ご鑑賞ください。美しいレカミエ夫人は頭のなかでイメージするしかありませんが・・・

次はイギリスのラファエル前派の作品からです。

2枚、ご紹介しますが、いずれも絵のモデルは画家ロセッティの妻のエリザベス・シダルです。ラファエル前派というと、もう一人、ジェーン・バーデンがモデルとして有名です。ジェーンは画家ウィリアム・モリスの妻となりますが、いやゆるファム・ファタル(運命の女)として有名です。エリザベスもジェーンも両方とも美人ですが、性格的には異なるようです。ロセッティとエリザベスとジェーンは3角関係にあり、それに悩んだエリザベスはロセッティと結婚した2年後に自殺同様の死を迎えます。

最初の1枚はエリザベスの死後にロセッティが妻の死を悼んで描いた「ベアタ・ベアトリクス」です。とても美しい絵ですが、何か壮絶さも感じさせられる作品です。ロンドンのテート・ブリテンに所蔵されています。


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次の1枚はジョン・エヴァレット・ミレイがまだロセッティの妻になる前のエリザベス・シダルをモデルにした「オフィーリア」です。もちろん、オフィーリアはシェークスピアの「ハムレット」のヒロインです。
この絵はミレイの代表作であるだけでなく、ラファエル前派を代表する絵でもあります。ロンドンのテート・ブリテンに所蔵されている作品ですが、ロンドンに行ったことのないsaraiは幸運にも日本での展覧会でこの絵を2度も鑑賞しましたが、それは雰囲気のある素晴らしい作品です。


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で、この美術館紹介もこの美人モデルシリーズでおしまいですが、大塚国際美術館には現代の作品が1Fに展示されており、そこにピカソの「ゲルニカ」があります。やはり、〆はこの絵にしたいと思います。人類の永遠の課題、戦争の悲惨さを描いた偉大な芸術作品です。
この「ゲルニカ」は横長の巨大な壁画で写真に収めるのに苦労しましたが、結局、右端が少しだけ欠けました。ご容赦くださいね。


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最後に付録で大塚国際美術館の名物の案内ロボットをご紹介しておきましょう。


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ずい分、大塚国際美術館の陶板画をご紹介しましたが、これでも膨大なコレクションのほんの一部です。興味のあるかたは是非、一度足を運ぶことをお勧めします。日本にこういう美術館があるのは本当に幸福なことだと思います。saraiもまた、いつの日か再訪してみましょう。



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欧州鉄道周遊の旅(企画・準備編):旅も間近・・・また、ミュンヘンのチケットでばたばた

こういう大震災からの復旧もままならぬ日が続いていますが(旅の準備中の3月11日に大震災が発生)、そうこうするうちに旅に出かける日も3日後に迫ってきました。なんだか心苦しい気もしていますが、予定通り、出発させていただきます。

さて、前回の旅ではミュンヘンのオペラのチケットで大トラブルがありましたが、どうもミュンヘンは鬼門のようで、今回もコンサートのチケットで冷や汗をかきました。

旅も直前になり、大慌てで最終準備にとりかかったところ、オペラ・コンサートのチケットのチェックで愕然!
てっきり、ガスタイクのミュンヘン・フィルのチケットは現地受け取りと思い込んでいたところ、ミュンヘンからのメールではチケットを送付するということになっていました。実際、郵送料も払い込んでありました。
でも、チケットが届いていない!!!
もうすぐ、出発ですから、どうしよう・・・・
慌ててEメールをミュンヘンに送り、状況を説明。
翌朝、Eメールが返ってきました。
現地受け取りにするので受け取り場所を指定せよとのことです。
ほっとしました。郵送料も返却してくれるとのことです。
まあ、こちらもチェックが甘く、直前まで気がつかなかったのも悪かったので、仕方ありませんね。
でも、何故、いつもミュンヘンでチケットの郵送トラブルに巻き込まれるんでしょうね。ドイツって、きっちりしている印象が強いんですけど。

結局、ミュンヘンに着いたときに、中央駅のBOX OFFICEでチケットを受け取る段取りができました。

ミュンヘンに着いた日のヘラクレスザールでのバイエルン放送交響楽団のコンサートのチケットもホールで受け取れることを確認でき、チケットのチェックはすべて完了できました。

最終準備は山場です。



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欧州鉄道周遊の旅(企画・準備編):旅へのカウントダウン~フランスとイタリア編

さて、ヨーロッパ鉄道周遊の旅の出発へあと2日。カウントダウンです。

まずはパリにはいります。久しぶりのパリです。最後にパリに行って7年以上過ぎました。
とりあえずはパリの空港に着いてやることをまとめました。

・カルト・ミュゼ購入
・ユーレイルパスのバリデーション
・TGV予約

そして、ホテルまでの移動ですが、ホテルはメトロの12号線のノートルダム・ド・ロレット駅のすぐ近くです。バスとメトロの乗り継ぎが一番便利そうです。
が、ユーレイルパス所有者にはPERのパリ北駅までは無料のクーポンがいただけるようです。
で、PERのB線で北駅に行き、そこからメトロを乗り継ぎますが、どうも12号線への乗り継ぎは具合が悪そうです。で、メトロの7号線のル・ペルティエ駅まで行き、そこから5分ほど歩くことにします。土地勘がないので、あらかじめ、GOOGLEのストリートビューで予行演習しました。
最も面倒くさくなったら、北駅からはタクシーですね。

パリについてからの重要な移動はオステルリッツ駅発のロワール古城巡りとリヨン駅からのTGVでのアヴィニョンへの移動ですが、これも結局、メトロの7号線のル・ペルティエ駅を利用するのが効率的みたいです。

あと、パリについては美味しそうなレストランをチェックし、以下の候補を見つけました。そのときの状況でどこかに行きます。

 ボファンジェ(《のだめ》ででてきた):バスティーユ
 ル・シエル・ドゥ・パリ(中級フレンチ):モンパルナスタワー56F
 ラ・クポール(地元料理、カフェ):モンパルナス、ヴァヴァン駅
 レオン(ムール貝):シャンゼリゼ
 レ・ブキニスト(中級フレンチ):サンジェルマン・デ・プレ

パリ滞在中のロワール古城巡りでは、アンボワーズでのランチを考えています。

 Le Pavillon de Lys(地元の人気フレンチ):アンボワーズ城近く

次はアヴィニョンですが、ホテルは法王庁広場に面するという絶好の立地なので、レストランは多いようです。これはいきあたりばったり。
アルルにも足を延ばしますが、ゴッホゆかりの場所を見て、《夜のカフェテラス》で描かれたカフェあたりでランチかなと思っています。

次はエクスアン・プロヴァンスですが、町をぶらつき、ランチもいきあたりばっり。その日はマルセイユの旧港にあるホテルに泊まりますが、ここではどうしても美味しいブイヤベースを食したいです。
で、少し、高いのですが、ミシュランの星付きのシーフードレストランを予約しました。

 シェ・ミシェル

次のジェノヴァは美味しいイタリアンが多そうなので、適当にチョイスします。候補のレストランは以下です。フォカッチャは是非食べたいですね。

 イ・トレ・メルリ リストランテ・ポルト・アンティーコ
 レストラン ディソープラ

次のパルマは食の街です。ここでは大好きなチーズのパルミジャーノ・レッジャーノと生ハムのクラテッロは見逃せません。
で、評判のレストランを予約しました。

 Ristorante La Greppia

この次はインスブルックです。ここからはドイツ語圏にはいります。


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欧州鉄道周遊の旅(企画・準備編):旅へのカウントダウン~オーストリアとドイツ編

さて、もう明日は自宅を出発します。最後の準備に手抜かりのないようにしないといけません。

昨日は鉄道の日程をチェックしていたら、時刻表の抜けや途中での乗換駅の情報の欠損などが多々あり、多大な手間をかけて、再度、鉄道のスケジュールのチェックと修正を行いました。
また、ユーレイルパス所有者はフランスでTGVにパスホルダー料金(多分、3ユーロ)で乗ることができますが、昨日現在でチェックしたところ、乗りたい時間のTGVはすべてsold out状態でした。フランスパスなら乗れそうでしたので、フランスでのユーレイルパスの利用は要注意ですね。
saraiはどうしても必要なパリ・リヨン駅からアヴィニョン駅のTGVの指定券は国内のサイトで念の為、高めの手数料を払って、購入済でしたが、正解でした。
で、マルセーユとエクスアン・プロヴァンスの間のTGVはもうsold outなので在来線を使うしかないということで、ユーレイルパスを使うのはやめてネットから割引チケットを購入しました。
ここで浮いた1日分のパスはドイツでの移動にあてることに変更し、ミュンヘンからニュルンベルグは贅沢にICEのファーストクラスで移動です。

成田からの航空機のWEBチェックインも済ませたので、空と陸の移動については万全の状態かなと自負していますが、とんでもないミスがあるかも・・・

さて、パルマからインスブルックへの移動ですが、これは鉄道でアルプス越えになります。当初は夜遅くにインスブルックに着くスケジュールで考えていましたが、配偶者から「初の陸路でのアルプス越えが夜で何も見えないの?」って鋭い突っ込みがありました。それもそうですね。このアルプス越えはブレンナー峠を通ることになります。ブレンナー峠といえば、古くから古代ローマ帝国軍などに利用されてきたところで、かのモーツァルトもここを通って、イタリアに旅したわけです。やはり、そのあたりに思いを馳せなければ、音楽ファンとしても失格です。何とかパルマを早く出ないといけませんね。パルミジャーノ・レッジャーノだけは早々にゲットし、何とかと思っています。でも、コレッジョの芸術作品を見損ないそうです。焦りますね。

インスブルックは寒そうですが、ケーブルカーで近くの山頂の展望台に簡単に登れそうなので、アルプスが見えればいいなあ・・・

で、ウィーンに移動しますが、ウィーンは今度で8回目の訪問になります。鉄道で訪れるのは初めてです。とはいえ、お馴染みのウィーン西駅に到着するのでいつもとそんなに変わりはないです。
ウィーンでは音楽三昧で到着翌日からは毎夜、コンサートとオペラ・オペレッタです。で、お昼も自重して体力を温存しないといけません。市内の散策に勤しむ予定で散策マップをチェックしています。どんな散策になるかはブログの記事をお楽しみに。

次にミュンヘンに移動して、移動日も含めて、オペラ・コンサートが続きます。それが完了したところでまた、観光モードに。

カンディンスキー、マルクらの青騎士の跡を尋ねて、コッヘル、ムルナウというバイエルンの田舎町を巡ります。その後、ミュンヘンからニュルンベルグに移動。

ニュルンベルグと言えば、画家のデューラーゆかりの地です。ミュンヘンのアルテ・ピナコテークでもう一度、彼の自画像を忘れずに見ておきましょう。
また、音楽ファンにとってはワーグナーの楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の舞台としても懐かしい感じです。古都の雰囲気を楽しみ、有名なニュルンベルグソーセージを食べれば、満足です。

ニュルンベルグからはローテンブルグを経て、ロマンチック街道の始点のヴュルツブルグです。ここヴュルツブルグはいつかは訪れたかった街です。
何故って、saraiの大好きなフランケンワインの聖地だからです。
この街では、ワインを楽しめれば、それがすべて。

で、ここからは終着地のフランクフルト空港はもうすぐです。
長い旅もここで終わります。
 
という感じでほぼ何とか準備も終わりつつあります。


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欧州鉄道周遊の旅(企画・準備編):出発の朝・・・世界の音楽家の温かい眼差しに感動

遂に出発の日の朝になりました。とはいえ、今日は前泊の成田空港近くのお宿に向かうだけで本番のヨーロッパへの出発は明日午前です。

昨夜は最後の詰めで深夜3時過ぎまで作業していました。まだ、後半のミュンヘン以降の資料が絶対的に不足していました。どうせ、旅に出れば、出たとこ勝負でミス・トラブルも多いんですが、なるべくリスク回避はしたいところです。
最後はモバイルノートPCにホームページなどの情報を転送して完了。

そして、寝む前に大変嬉しく、心温まる情報をネットで発見しました。
渡航前のコンサートは1つだけ残して、あとはすべてキャンセルになりました。
そのなかに半年以上前から楽しみにしていたヒラリー・ハーンの2回のリサイタルがありました。キャンセルになった当初は仕方がないとはいえ、何かしら、心にわだかまりというか、ヒラリーに対する不信感めいたものがあったことは否定できません。
で、昨夜知りましたが、彼女は24日に地元のボルチモアで仲間と一緒に日本救援チャリティコンサートを開いてくれたんです。やはり、彼女は毎年日本に来て演奏してくれる日本びいきの女性です。24日と言えば、本来、日本のオペラシティでリサイタルを開く日でsaraiも駆けつける予定でした。
日本に来なかったのは彼女の意思ではなかったようです。きっと近い将来に彼女の来日リサイタルが実現できるでしょう。その日を待ちましょう。
ヒラリー、ありがとう!

こうやって、世界中の音楽家が日本のことを心配して、見守ってくれています。
ウィーンの友人のブログによると、昨夜のウィーン交響楽団の演奏会でも日本の大震災の被災者を追悼して、冒頭に武満徹の《弦楽のためのレクィエム》が演奏されたそうです。

saraiは能天気にもこれからヨーロッパ旅行に出かけますが、ウィーンの友人からのお誘いを受け、4月10日にウィーンのフォルクスオーパーで急遽開かれることになった日本支援チャリティコンサートに観客の一人として参加することにしました。このチャリティの収益などは日本赤十字に義援金として贈られるそうそうです。日本人のソプラノ歌手の中島彰子さんを始め、ウィーンのオペレッタ界で活躍する錚々たる歌手が勢ぞろいしてのチャリティコンサートです。その模様はまたこのブログでお伝えしましょう。もちろん、saraiも1観客としてではありますが、被災地の復興を願い、ウィーンから義援金をおくりましょう。

今日はとても温かい春の日差しです。4月20日に旅から戻ったときには少しでも大震災の復興が進んでいることを願わずにはいられません。


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いよいよ渡航前夜、東横イン成田

さて、渡航を前に交通混乱が気になるので、成田空港の近くのホテル、東横イン成田で前泊です。前泊をするのは初めてです。

京急線でいったん羽田空港に行き、そこからエアポート快特の成田空港行で乗りかえなしの直通で成田まで行きました。懸念した運行の乱れも混雑もなく、ゆったりと座りっぱなしでした。

さて、成田空港から無料シャトルバスで東横インに。
チェックインを済ませ、部屋に入ると、普通の東横インとは思えない広々とした豪華な部屋にビックリ。ここはJAL系のホテルだったものから東横インに経営が変わったものだからでしょうか。窓からは、いろんな飛行機が見えるのも楽しいです。


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ところで、カレーだけですが、夕食も付いています。東横インらしい朝食ももちろん付いて、二人で6500円はお得ですね。

満足満足で、眠りにつきました。


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もうすぐ搭乗

今、JALのパリ便の搭乗口に到着しました。
まだ、離陸までには1時間ほどあります。
流石に成田空港近くのホテルに前泊すると余裕ですね。
それにWEBチェックインしておくとすべてがスムーズで待ちがありません。
免税ショップでお友達へのお土産もゲットし、すべて完了。ところでユーレイルパスを日本の代理店で買ったら、免税ショップでの5%割引券(お酒も煙草もOK)が付いてきました。

あとは久しぶりに乗るJALの乗務員の方々を信頼して、10時間以上のフライトを楽しみましょう。ところで今日の機材はB777ですが、最後部の窓際の2人席をゲットしました。エコノミーでは3組しか2人席はありません。配偶者と長時間のラブラブです。

では、次はヨーロッパから記事を書きますので、よろしくお願いします。
じゃあ、行ってきます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

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