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庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタルinラ・フォル・ジュル・オ・ジャポン@東京国際フォーラム 2011.5.5

初めて、ラ・フォル・ジュル・オ・ジャポン「熱狂の日」のコンサートに出かけてきました。これまでは例年、ゴールデン・ウィークはヨーロッパに出かけていて、縁がありませんでした。昨年、リタイアしたので、今年からは連休は自宅で過ごすことになり、このイベントにも参加できるようになりました。

とはいえ、今年も、これまで縁がなかったせいでチケットも購入してなかったので、やはり、危うくパスするところでした。しかし、今年は大震災の影響でほとんどの公演がキャンセルになり、新たにプログラムを組み直したそうで、チケットの販売もつい最近でした。
そして、新しいプログラムを見ると、この「熱狂の日」が開催される5月3日~5日の3日間、毎日、庄司紗矢香が登場するようです。毎日でも行きたいところですが、厳選して、今日の午前中のリサイタルに出かけることにしました。なお、3月にキャンセルになったコンサートにも彼女の登場するものがあったので、その代わりといっては何ですが、嬉しい突然のリサイタルです。

朝10時からのリサイタルというのはこれまでのコンサートでも多分、一番早い時間のコンサートです。少し早起きして出かけました。

今日のリサイタルは定員220名のホールなので、ヴァイオリンの音がよく聴こえるだろうという狙いでした。ただ、思ったよりも広いホールでしたが、定員220名のホールって、そんなものかも知れませんね。

さて、今日のプログラムは以下でほとんどブラームスです。公演時間は45分と大変短く設定されていますが、このプログラムがそんな短い時間の筈はありませんね。

 ヴァイオリン:庄司紗矢香
 ピアノ:シャニ・ディリュカ

 ブラームス:私の眠りはますます浅くなり(低音のための5つのリートOp.105より第2番 ヴァイオリン・ピアノ版)
 ブラームス:ご機嫌いかが、私の女王様(ブラーテンとダウマーによるリート歌Op.32より第9番 ヴァイオリン・ピアノ版)
 ブラームス:おとめの歌(5つのリートOp.107より第5番 ヴァイオリン・ピアノ版)
 ブラームス:野の寂しさ(低音のための6つのリートOp.86より第2番 ヴァイオリン・ピアノ版)
 ブラームス:ジプシーの歌(Op.103より第1番 ヴァイオリン・ピアノ版)

  《小休止》

 レーガー:ロマンス ホ短調Op.87-2
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」

なかなか意欲的なプログラムでとても興味が湧き、このリサイタルを選びました。
で、まず、前半の歌曲のヴァイオリンでの演奏ですが、色々な思いで聴きました。とりあえず、とても満足できる演奏でした。
全体にブラームスの歌曲をとてもインティメットな曲として捉え、抑えた演奏です。自分自身の内面と向かい合ったような密やかな表現です。弱い圧力のボーイングであまり響かせないような演奏です。ある意味、勇気ある演奏ともいえます。ヴァイオリニストならば、どうしても美しく響かせたくなるのではないでしょうか。こういう表現は昨年のベートーヴェンのソナタでも感じられました。それをさらに進化させた表現に思えます。ピアニストのディリュカもそれに合わせたよいアンサンブルでした。
歌曲版と比べると、それぞれ別の側面があるので、単純にはいえませんが、メロディーの同じまったく別の曲という感じです。それほど、ヴァイオリン・ピアノ版として熟成した演奏でした。
このまま、この方向での表現を追求すると、ヴァイオリニストから本当の成熟した芸術家への道も見えてきそうで楽しみです。ヨゼフ・シゲティの音楽性を持った芸術家のような未来を感じますが、さてどうでしょう。

後半はレーガーからです。この曲は初聴きですが、何と繊細でピュアーな高音域の響きでしょう。彼女のヴァイオリンからこのような響きを聴いたのは初めてです。昔の彼女は低音域をばりばり響かせなながら、凄いテクニックで爽快に弾ききっていくというスタイルでした。まあ、それでいて、高い音楽性を感じさせられるところがsaraiが好きになった庄司紗矢香でした。
思えば、彼女も若く恐いもの知らずのような演奏だったのかも知れません。もちろん、今でも十分に若いわけですが、音楽家として、自分自身の音楽を確立しつつある感じがあります。それもいい方向に向かっている感じです。メンチャイのCDを出したあたりが迷いの時期だったかも知れません。あのCDの課題をバネにして、大きく変わってきたように思います。
次がこの日のメインのブラームスの第1ソナタ。これもレーガー同様、素晴らしい高音域の響きが心地よく、さらにボリューム感のある低域の響きとよいバランスです。演奏は第1楽章は爽やかさに表現され、好感を持てます。ブラームスの叙情性をそういうふうに解釈した表現でしょうが、よい演奏です。第2楽章はインティメットに綿々とした表現ですが、前半の歌曲の演奏とは違い、抑えながらも、素晴らしく響かせた演奏は美しいの1語。第3楽章は雨の歌の主題が爽やかに鳴り響き、深みのある演奏でフィナーレに進みます。
とてもよいブラームス、それも庄司紗矢香の考え抜いた表現のブラームス。

庄司紗矢香はますます目を離せない音楽家になってきたようです。



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       庄司紗矢香,  

《英雄の生涯》インバル+東京都響@サントリーホール 2011.5.11

3月に楽しみにしていた東京都響の2回のコンサートが中止になり、4月はヨーロッパ旅行中で聴けず、今夜、久しぶりに東京都響のコンサートを聴きました。
実に12月以来、5カ月ぶりです。これでも定期演奏会の会員なんですけどね。

今夜のプログラムは以下です。

 指揮:エリアフ・インバル
 管弦楽:東京都交響楽団

 シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485
  《休憩》
 R・シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》
  ヴァイオリンソロ:矢部達哉

《英雄の生涯》といえば、ミュンヘンのガスタイクでティーレマン指揮ミュンヘン・フィルで聴いて、まだ1カ月経っていません。あのときの素晴らしかった演奏とどうしても比べてしまいそうですね。

サントリーホールのステージにメンバーが登場してきました。今夜は矢部達哉がコンサートマスターで独奏もありますが、その横には同じくソロコンサートマスターの四方恭子が座りました。で、指揮は昨年11月以来のインバルです。最高のメンバーが揃いましたね。

最初のシューベルトは小編成での演奏です。いかにも古典形式といった風情の交響曲を綺麗なアンサンブルで演奏していきます。モーツァルトの交響曲を綺麗に響かせているのと同様に感じます。気持ちのいい演奏です。ほとんど弦楽器主体の曲ですから、いかにも東京都響に向いていますね。とてもいい演奏でした。
ところでこの選曲は面白く感じました。ハイティンク+シカゴ交響楽団が来日公演で《英雄の生涯》を演奏した際に、先に演奏したのが小編成でのモーツァルトの《ジュピター》でした。今回も意図は同じで小編成の古典交響曲を美しく演奏し、その後に超大編成の《英雄の生涯》を演奏し、対比の妙を感じさせるというものでしょう。ちなみにティーレマン指揮ミュンヘン・フィルはオールR・シュトラウスプログラムでした。プログラムでの選曲も面白いものですね。

さて、休憩後、いよいよ《英雄の生涯》です。いつ聴いてもこの曲の出だしは何か胸にジーンときます。この日も低弦が響かせる颯爽とした音楽に心が浮き立つ思いです。このオーケストラの弦セクションは本当に聴き応えがあります。まあ、これが楽しみで定期演奏会を聴いているんですけどね。
何度もこの低弦のメロディーは繰り返されますがとてもよいです。
戦いの部分では段々と大音響が響きますが、迫力はあるものの、もう少し、響きのクリアーさが欲しいところ。シカゴ響はもちろん、ミュンヘン・フィルもきっちりと響かせていました。
フィナーレに近づき、弦がしっとりとした演奏をしたところはとても心に響くものがありました。フィナーレよければ、すべてよしで満足の演奏でした。
矢部達哉のソロも素晴らしく、日本のオケのコンサートマスターでここまで弾ける人はいないのではないでしょうか。

で、ティーレマン指揮ミュンヘン・フィルと比べてですが、まあ大差はないというもののアンサンブル力の差でしょうか、音楽の瑞々しさ・若々しさという面で一日の長の差があったのは仕方ないでしょう。何といっても、ドイツのオーケストラの合奏力と響きの深さは凄いですし、ティーレマンのオーラもなかなかですからね。

それでもsaraiのホームオーケストラがこの高水準で演奏してくれるのを久々に聴き、音楽の楽しさに酔わせてもらいました。
来週も同じコンビの文化会館の定期演奏会を聴きます。今度はブルックナー。なかなか厳しい演目ですが、期待しましょう。



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欧州鉄道周遊の旅をスタート

2011年3月30日水曜日~4月20日水曜日@フランス~イタリア~オーストリア~ドイツ

2011年春の欧州鉄道周遊の旅の詳細編の連載を開始します。
既に現地からの速報版、オペラ・コンサートのレポートについてはアップ済ですが、今回からはエピソード、トラブル、未紹介の写真などを加えた完全版の記事を連載していきます。かなりの長丁場の連載になる予定です。よろしくお付き合いください。

今回の旅はフランス~イタリア~オーストリア~ドイツを巡って鉄道に乗ることがメインテーマになります。パリ、ウィーン、ミュンヘンでのオペラ・コンサートにも力がはいります。特にウィーン国立歌劇場でのプラチナオペラ、アンナ・ネトレプコとエリーナ・ガランチャが夢の共演をするオペラ《アンナ・ボレーナ》は旅の白眉です。ロワール古城めぐり、プロヴァンスの旅、北イタリアのグルメ、アルプスの峠越え、バイエルンの青騎士の村、ロマンチック街道の街など、楽しみなサブテーマも満載の旅でもあります。

まず、この旅のルートを地図で確認しておきましょう。

・成田からパリへ(空路)
・パリから日帰りでロワール古城めぐり(鉄道)
・パリからアヴィニョンへ(鉄道:TGV)
・アヴィニョンから日帰りでアルルへ(鉄道)
・アヴィニョンからマルセーユ~エクスアン・プロヴァンスへ(鉄道)
・マルセーユからジェノヴァへ(鉄道:TGV地中海線)
・ジェノヴァからパルマへ(鉄道)
・パルマからボローニャ経由でアルプス越えしてインスブルックへ(鉄道)
・インスブルックからウィーンへ(鉄道:レールジェット)
・ウィーンからミュンヘンへ(鉄道:レールジェット)
・ミュンヘンから日帰りでコッヘル、ムルナウへ(鉄道、バス)
・ミュンヘンからニュルンベルグへ(鉄道:ICE)
・ニュルンベルグからローテンブルグ~ヴュルツブルグへ(鉄道)
・ヴュルツブルグからフランクフルトへ(鉄道:ICE)
・フランクフルトから成田へ(空路)


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いよいよ、旅の始まりです。


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成田に前泊

2011年3月29日火曜日@成田空港

今日は成田からの出発する日の前日です。大震災後の交通機関の乱れも気になるので、とりあえず、成田まで行って前泊することにします。海外に出かけるのも10回をはるかに超えましたが、前泊をするのは初めてです。早朝に起き出して時間を気をにしてハラハラしながら出かけるのとは違い、気分的にとっても楽ですね。これからはこのパターンが増えそうな気がします。ゆっくり家の中を片付け、荷物の最終チェックをし、残り物を総ざらいして昼食をすませ、出発です。

最寄りの京急線で行くには、成田まで3時間ほどかかりますが、羽田空港からは乗りかえなしの直通で成田空港まで行けます。


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今までは高価な成田エキスプレスを利用していましたが、前日移動で急ぐ必要もなし。移動費も安くあがります。

横浜、東京(ここは都営地下鉄経由)を抜け、やがて、のどかな田園風景に変わり、成田第2ターミナル駅に到着です。今までは、スターアライアンスの航空会社を利用することが多かったのですが、今回は久しぶりのJAL。ちょっと馴染みのない第2ターミナルなので、下見を兼ねてグルリと一周。空いてます。両替も済ませておきましょう。

さて、今夜の宿の東横イン成田空港に向かいましょう。空港のバス乗り場から15分おきに無料送迎シャトルバスが出ています。ホテルごとにバス乗り場が決まっていて、東横インの場合は31-Bです。


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ここでしばらく待つと、シャトルバスがやってきます。さすがに海外旅行者ばかりですから、バスの車内はスーツケースで一杯。


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空港の敷地を抜け、多くの民間駐車場の中を10分ほど走るとホテルに到着です。

チェックインを済ませ、部屋に入ると、普通の東横インとは思えない広々とした豪華な部屋にビックリ。


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ここはJAL系のホテルだったものから東横インに経営が変わったものだからでしょうか。窓からは、いろんな飛行機が見えるのも楽しいです。


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ところで、ホテルの周りには駐車場があるだけで、ほとんどお店らしきものもありません。ということだからでしょう、カレーだけですが、夕食も付いています。東横インらしい朝食ももちろん付いて、二人で6500円はお得ですね。
もちろん、インターネットの無料接続も簡単につながります。本当に前泊にはぴったりのホテルかもしれません。

とはいえ、まだ時間もたっぷりあるし、旅立ち前夜がカレーだけというのも寂しいので、空港まで夕食をしに出かけることにします。もちろん、ホテルの送迎バスで出かけます。
パスポートを持って行ってねと言うアドバイスがあったのですが、どこで使うのかと思ったら・・・空港の敷地内に入るところにバリケードがあって、パスポートを確認する人がバスに乗り込んできます。ちょっと、昔の共産圏への国境を思い出してしまいました。もっとも、銃は携帯してませんけどね。
第1ターミナルの方がお店が多いようなので、そちらでバスを降ります。いつもは成田空港で出発前に食事はしないことにしているので、ここのレストラン街を歩くのは本当に久しぶり・・・というか初めてかな。

やはり、お寿司でしょうね。でも、ホテルのカレーも頂きたいので、控えめにしておきましょう。なるべく価格の安いお寿司屋さんを選びます。


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しばらく日本食ともお別れです。お寿司を美味しくいただいて、ホテルに戻ります。


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ホテルからは近くのコンビニ行のシャトルバスも出ているので、ちょっとした買い物も便利です。

お部屋で、休憩。saraiは一眠り。さあ、カレーを頂きにいきましょう。う~ん、なかなか美味しいです。これがサービスの無料カレー!もちろん、コーヒーもあります。


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満足満足で、眠りにつきます。いよいよ明日は出発です。


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久しぶりのJALでパリに出発

2011年3月30日水曜日@成田空港~パリ/1回目

今日は成田空港の朝。昨日から東横イン成田空港に宿泊しています。
ここの朝ごはんは美味しいです。


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このホテルは価格といい、立地といい、サービス・設備といい、なかなか利用価値あり。今後も機会があれば、利用しましょう。

さあ、チェックアウトをして、出かけましょう。

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送迎バスもさすがに朝のこの時間は満員です。飛行場敷地内へのゲートでのパスポートチェックにも慣れましたが、満員で補助席を使用しているのに、補助席の人は車の外に降ろされて、全員チェックされるのにはビックリです。

空港は、朝は出発便が多いせいかそれなりに賑わっています。が、sarai達は既にWEBチェックインをしているので、クイックカウンターで荷物を預けるだけです。


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搭乗券はと言えば、自宅でプリントアウトしたA4の紙です。簡単になったものですね。これで搭乗のための手続きはあっという間に終了。両替も昨日済ませたので、もうすることはありません。
で、saraiも配偶者も還暦というそれなりの年齢に達したので、海外渡航障害保険とやらも気になります。ちょっとチェックしてみましょう。夫婦で22日間ともなると40000円(2人で)にもなります。即、却下! 高過ぎます。気を付けて、元気に帰ってくるしかありませんね。頑張ろう!
賑わっているとはいえ、出国の手荷物検査も出国審査も簡単に終了です。

配偶者が、出国審査場の写真を撮ったため怒られます。しかも日本人とは思われなかったのか英語で注意されます。アイム・ソーリー! 撮った写真は削除しますよ。
saraiのウィーンのお友達へのお土産に免税ショップでタバコを購入して買い物も終了。買い物好きの同行者もいないし、ブランド品の頼まれ物もないというのも、寂しいものですね。まだまだ時間があります。早々と搭乗ゲートに到着しますが、まだ閑散としています。


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出発ロビーの椅子に腰かけて、配偶者は行ってきますメール、saraiはネットのチェックです。

ようやく搭乗時間になり、いよいよ機内へ。久々のJALです。


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今日は一番後ろの二人席をゲットしています。飛行機はB777で基本的に座席は3人掛けなんです。JALのB777の場合、最後尾の窓際が2人掛けです。他の航空会社では後部の数列は2人掛けの場合もありますが、JALは結構、詰め込みなんですね。


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機内は7~8割の席の埋まり具合でしょうか。3月の終わりだからか、家族連れが多いです。今朝ホテルで出会った小さいお子さんを2人連れた家族はこれからパリに移り住むということでした。羨ましいというより、大変だろうなという心配の気持の方が大きいです。お子さん連れは、混み合った席から空いた席の方に移動しています。
飛行機の発着が込み合う時間帯のせいで、20分ほど遅れて飛び立ちます。お天気は上々。まだまだ雪の多い奥羽山脈を超え、あっという間に日本海に抜けます。機内の最初の楽しみはお食事ですね。お手拭が配られるまではいつも通り。一番後ろの席ですから、当然一番最後ですが、いきなり食事のプレートを渡され戸惑います。食前の飲み物のサービスはなしとのこと。それでも言えば出るようで、ワインをゲット。スパークリングワインはこのクラスでは出せないそうです。シャンパンでもあるまいし、価格的に変わらないのにと思いますが、仕方がありません。また、最後なので、食事のチョイスもできず、二人とも同じメニューです。いつもなら、別のメニューを選んでシェアするんですが、これも仕方なし。お茶やコーヒーのサービスもあっという間に終了。JAL再建の一貫とあれば、あれもこれも仕方がないですね。でも、食事はとっても美味しいものですよ。スープストック東京が提携してプロデュースしているようで、それはプラスポイントですね。


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次のお楽しみは映画観賞。さすがにJALは日本語対応が充実しています。いっぱい見よう!
話題の映画、「ブラック・スワン」を見て、saraiは感動しました。映画で感動することは滅多にありませんが、これは素晴らしい映画です。ほかにも「ソーシャル・ネットワーク」とか色々あります。寝る暇はありませんね。配偶者はパリへの飛行中に映画を4本も見たそうです。
それでも、うとうとしていると、今度はバウムクーヘンと飲み物を配ってきます。昔はおにぎりとかカップラーメンとかお腹にたまるものでしたがスウィーツとは驚きます。若い人はお腹が空くでしょうね。


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アムール川を越え、満州とロシアの間の雪深い山脈を超えます。


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そうこうするうちに晴れ上がったシベリアの大地を飛び越して、フィンランドの上空です。もう北欧とはいえ、ヨーロッパです。パリまであと3時間です。まだまだ大地は黒々としています。が、パリに近づくにつれ、緑の大地が増えます。遥か下界は白い雲もありますがお天気は良さそうです。流石に晴れ女の配偶者の威力はたいしたものです。この旅行中も天気のことはお願いしますよ、我が配偶者さん!


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さらにパリへの飛行は続きます。



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久しぶりのパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着

2011年3月30日水曜日@成田空港~パリ/2回目

さて、成田からパリに向かう機内での2食目です。今度は、スープストック東京のコーンスープとサンドイッチとゼリー。なかなかおしゃれな取り合わせで、しかも美味しいのですがボリュームはありませんね。


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で、順調にフライトが続き、もうパリ近郊。かなり飛行機の高度も低くなり、美しい緑の平地が見えてきます。


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やがて、久しぶりのパリParisのシャルル・ド・ゴール空港Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulleに到着します。最後尾のシートですから、ゆっくりと機内から出て、ボーディングブリッジから空港内に。乗ってきた機材が見えます。長いフライト、ご苦労様!


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あれ~、空港は暗~い。節電モードでなくても普段からこれでいいんだね。
荷物が出てくるまでに随分時間がかかりますが、無事荷物をピックアップ。


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さあ、ここから鉄道の旅が始まります。まず、ここでやっておかなければいけないことは・・・

1.カルト・ミュゼ(パリの美術館のフリーパス券でこれがあれば、自由にルーブルやオルセーに入館できます)の購入。空港のインフォメーションで聞いてみると、お隣にあるツーリスト・インフォメーションで購入できるとのことで無事に購入。

2.日本で購入済のユーレイル・パス(鉄道の乗り放題券です)のバリデーション(利用開始日を設定し、利用可能状態にすることです)をSNCF(フランス国鉄)の窓口でしてもらうこと。まずは空港内の鉄道駅まで移動します。10分ほどで鉄骨の骨組みの素晴らしい駅に到着。


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駅の方に降りて行きます。なかなかモダンなデザインですね。


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そこのインフォメーションで場所を確認し、窓口に行くとそこは鉄道のチケット売り場(みどりの窓口みたいなもの)で少し人が並んでいますが、ほどなく順番になり、無事にバリデーションしてもらえます。


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あわせて、マルセイユからニースへのTGVの予約もでき、一安心。なお、並んで待っているときに窓口案内のお兄さんにバリデーションとTGV予約をしたいんだと説明すると、なんと褒められました。何かというと、「それは経済的でよく考えているね」っていうことです。なんだか、恥ずかしいような・・・・

3.ユーレイル・パスを持っているとパリ市内(パリ北駅Gare du Nord)までの鉄道チケット(PER)が無料でもらえます。これまた、インフォメーションで聞いてみると、先ほどのSNCF窓口のほうを指さしますので、どこかと重ねて聞くと、緑色のドアーのところだということです。SNCF窓口と同じ並びですが、SNCF窓口はピンク色のドアーでした。ややこしいですね。これも首尾よく無料チケットを2枚もらえます。


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4.日本でフランスの鉄道チケットの予約・購入をしておいたのですが、受取りはSNCFの自動券売機でやることになっていたので、ここの鉄道駅にある券売機に予約コードを打ち込んで、なんとか受取りができました。初めての経験で緊張しますが無事に受け取れてホッとします。


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で、空港での作業をすべて終え(小一時間くらいかかりました)、ようやく空港駅のプラットホームに向かいます。


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少し待って、電車(PER)に乗車。


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電車(PER)は空いています。


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鉄道(PER)でパリ北駅まで行き、そこからメトロを乗り継いでホテルに向かいます。

パリのホテルは『ヴィラ オペラ ラマルティーヌ(Villa Opéra Lamartine)』。ここで3泊です。
一番近い最寄り駅はメトロ12号線のノートルダム・ド・ロレット(Notre-Dame-de-Lorette)駅で歩いて3分ほどです。
ロケーションは、オペラ座にも近く歩いて15分程度で、パリの街中にあり、結構便利なんです。
モンマルトルの丘へ登っていく道、マルティル通り沿いで、なかなか賑やかで便利な街です。


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空港からは少しアクセスが悪く、ホテルの最寄駅ではなく、歩いて5~10分程度のメトロ7号線の駅ル・プルティエ(Le Peletier)駅に到着。北駅からは4号線と7号線のメトロを乗り継ぎました。最寄駅のノートルダム・ド・ロレット駅はメトロを3つ乗り継いで、かなり迂回してしまうことになるので、あえてル・プルティエ駅に向かうことにしたんです。ちなみにメトロ7号線は結構便利な路線なので、このル・プルティエ駅を使うことのほうが多くなりそうです。
ホテルへは歩いてせいぜい10分程のはずなので、ガラガラと荷物を引っ張ってホテルを探します。目印のノートルダム・ド・ロレット教会Notre-Dame de Loretteが見つかります。


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が、これからが大変。ホテルはこの教会から伸びる道路沿いにあるのですが、なんと複雑に5~6本も道路が延びています。あっちをウロウロ、こっちをウロウロ、かなり道に迷ったものの、何とかホテルを発見。これじゃ見つからないよ!というくらい小さな小さなホテルです。


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北駅からここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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早速、フロントでチェックイン。フロントの横は小さなロビーです。


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お部屋に入ってまたビックリ。こざっぱりと清潔感はあり可愛くしてあるけど・・・狭っ!
スーツケースを広げる場所もなく、ベッドの上に広げる始末です。


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バスタブもないっ!
ネットでの予約では一応バスタブのある部屋をお願いしていたんですが・・・


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が、可愛い窓からの眺めは・・・パリの路地裏って感じで雰囲気あり過ぎ。


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お向かいのアパートの窓からそれぞれのお部屋が丸見え。のぞき趣味はないけど、見えてしまう。女の子が部屋に帰ってきて、ローソクの明かりをつけてメールをしていると、彼が訪ねてきて二人で出て行ったし、彼と彼女がベッドの上でゴロゴロしてるし、saraiがネットをつなげるのに悪戦苦戦している間中、配偶者はじっくり楽しんでます。これでは、まるでヒチコックの映画《裏窓》みたいですね。
この目の前のアパートは、学生のためのものでしょうか。


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ネット接続の件ですが、ネット接続は結局、フロントでWIFI接続について教えてもらう必要があります。チェックインのときに申し出ておかないといけませんね。ただ、ネット接続はできたもののWEB接続やメールの接続はできますが、それ以外の接続はできず、大変に不便。特にFTP接続ができず、サイトの更新ができなくて苦労します(WEB上でのFTP接続環境を用意しておいたのが正解で、それで何とかしのぎます)。一応、無料でネット接続できたので、よしとしますが、1回に短時間接続のユーザIDとパスワードしか発行できず、毎回、接続の度にそのユーザID発行の処理が必要なのには参ります。

ようやくネットに接続でき、軽食を買い出しに行くため部屋を出ようとしたら、今度は部屋のドアのロックが出来ずに、ホテルのお兄さんを呼びすったもんだ。結局はドアのキーの噛み合わせがずれていて、思いっきりドーンとドアを閉めると何とかキーの噛み合わせが合って、ドアがロックされることが分かりました。無事ロックのコツが分かり、それからは段々と我ながら見事にロックできるようになり、これも楽しみのひとつになります。
軽食の買い出しですが、数軒先には、中華のお惣菜屋さんがあり、テイクアウトしますがなかなか美味しい中華です。


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部屋での食事には大いに利用できますが、結局利用したのはこの到着時のみです。到着日は道に迷ってチェックインし、ややこしいネット接続とかで遅くなったので外での食事の時間がありませんでしたが、翌日以降はまあ余裕がありますからね。

明日はロワール古城巡りに出かけるので朝早く出発です。今日は1日31時間の長~い一日がようやく終わります。明日から本格的に始まる旅の毎日に備えて早く寝ましょう。
オヤスミナサイ。




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テーマ : ヨーロッパ
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《ブルックナー2番》インバル+東京都響@文化会館 2011.5.18

つい1週間前に久しぶりに東京都響のコンサートを聴きましたが、早くも今日、また、東京都響のコンサートを聴きました。4月にヨーロッパの旅で聴けなかった定期演奏会の振替分です。なので、いつものサントリーホールではなく、東京文化会館の定期演奏会です。

折角、上野に出かけたので、コンサートの前に東京国立博物館で開催中の写楽展に行ってみました。それについては次回にでもご紹介しましょう。

今夜のプログラムは以下です。

 指揮:エリアフ・インバル
 管弦楽:東京都交響楽団

 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op,63
  ヴァイオリンソロ:ブラッハ・マルキン
  《休憩》
 ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(ノヴァーク版)


プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番は1年ほど前に庄司紗矢香のヴァイオリンで聴きました。正直、ホール(ミューザ川崎)の響きが今ひとつできちんと聴き取れませんでしたが、今日の演奏との比較はできるでしょう。

ステージに都響のメンバーが登場してきました。今夜は四方恭子がコンサートミストレスで独奏もあります。

さて、ヴァイオリニストのマルキンとインバルが登場です。マルキンは経歴を読むと、米国フィラデルフィアのカーティス音楽院でヒラリー・ハーンの後輩のようです。
第1楽章はヴァイオリンソロで始まります。もっとそっとメロディーを奏でるかと思っていると、意外にしっかりした音で弾き始めましたが、響きはとても美しく、これはこれで結構。テンポ早く弾く部分もしっかりとした演奏です。いい演奏ですが、少し無機的でノリが足りない感じ。プロコフィエフはもう少しスリリングな演奏が好みです。
第2楽章はオーケストラのピティカートに乗って、とても美しい響き。うっとりします。ここも中間部のノリが今ひとつの感じです。
第3楽章はばりばりと弾いてほしいところですが、少しおとなしい演奏。演奏は美しく、技巧もしっかりしていますが、もっと自分を表に出した演奏がほしいところ。
今後、彼女の個性をどう伸ばしていくかが課題でしょう。プロコフィエフを聴いた後の爽快感に欠けたのが残念でしたが、演奏は美しいものでした。
庄司紗矢香の演奏は特に第3楽章のばりばりと弾いた爽快感は流石のものでしたから、演奏としては庄司紗矢香が1枚上の印象でした。

休憩後はいよいよブルックナー。これまで、日本のオーケストラのブルックナーはどうしても重量感・清涼感ともにもう一つの印象が多く、先日のライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のようなブルックナーはドイツ系のオーケストラでしか聴けない音・響きでした。今夜はどうでしょう。

結論から言うと、都響で聴いたブルックナーではもっともよい出来に思われました。都響の誇る素晴らしい弦楽セクションが完全に機能し、とても美しいブルックナーでした。交響曲第2番はブルックナーの交響曲では1番、0番に続く初期の交響曲の3曲目で後期の交響曲に比べると、金管楽器の咆哮がそんなに多くなく、美しい弦楽合奏のパートが多く、都響の特性に向いています。特にゆったりした弦楽合奏は都響の真骨頂。第1楽章から第4楽章まで楽しく聴けました。
第4楽章のフィナーレはインバルも熱くなり、盛り上げていましたが、なかなかのブルックナーに仕上がっていました。さらに弦楽の演奏の精度があがり、響きが透明になれば、この曲は都響の看板にもなれそうです。

またまたsaraiのホームオーケストラが高水準で演奏してくれるのを続けざまに聴き、音楽を楽しんだ1夜になりました。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

写楽展(前編)@東京国立博物館 2011.5.18

昨日は上野の東京文化会館で都響の定期演奏会でしたが、どうせ上野に行くのなら、上野で開催中の美術展でもみようかと思い、東京国立博物館の写楽展に行くことにしました。ところが開催時間が17時までなので、急いで家を飛び出しました。上野駅には16時過ぎに着きましたが上野公園を抜けていくと、現在、大噴水のあたりが大工事中でぐっと遠回りになり、結構時間がかかります。まずは入口で写楽展のチケットを購入。二人で三千円とは高いですね。


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東京国立博物館の敷地内にはいっても平成館は奥のほうにあります。


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で、入館したら16時20分くらい。もう閉館まで40分ほど。お蔭でまあまあ空いてはいましたが、それでも人気らしく、どの絵の前にも人が張りついています。
はいるとまずはプロローグというコーナーで代表的な写楽作品がピックアップされています。見たことのあるものもそうでないものもありますが、写楽の作品は特徴的ですから、見応えあります。ここはいくつかピックアップされているだけですが、それでも写楽をこれだけまとめて見る機会も初めてです。ゆっくり鑑賞したいところですが、閉館時間も迫っているので、さっと見ながら、次のコーナーへ。
次は「写楽以前の役者絵」のコーナーです。このあたりはあまりピンとくる作品はありません。北斎すらも先程の写楽に比べると少なくとも役者絵ではインパクトに欠けます。もっともじっくりと見る時間がなかったので、ちらっと見た印象に過ぎません。
次は「写楽を生み出した蔦屋重三郎」のコーナーです。ここには喜多川歌麿の美人画がずらっと並んでいます。役者絵とは関係ありませんが、さすがに歌麿の美人画には魅了されます。写楽の大首絵とは違い、狭い版画の画面に女性の全身像が描かれていますが、簡略な表現の顔でさえ、そのモデルの魅力・個性が十分に描き込まれていて、その画力の素晴らしさに感嘆します。10枚程度ですが、それだけでも大変な迫力です。フランス印象派に影響を与えたのもうなづけます。デフォルメと細密表現のバランスの素晴らしさには脱帽です。写楽展とはいえ、蔦屋つながりで歌麿まで見せてもらい、嬉しい誤算です。
次は「写楽とライバルたち」のコーナーです。同じ役者ごとに写楽と他の作者の作品を並べ、比較できるようになっています。ライバルたちといっても、基本的には対抗馬は歌川豊国です。写楽は約10カ月間の制作期間を第1期から第4期までに分類されます。特に第1期は大首絵という画面いっぱいに役者の顔を描いた作品が多く、迫力満点です。豊国は一貫して全身像を細密に表現しており、これも見事な役者絵です。ただ、並べて比べると、版画の画面の狭さもあって、思いっきり個性的に描いた写楽の大首絵の迫力は素晴らしいものがあります。じっくり見ると豊国の全身像も構図や細かい表現など、とても素晴らしいのですが、写楽には何といっても勢いがあります。新しいスターという感じですね。写楽も第2期以降は全身像がほとんどになり、やや勢いに欠けるところもあり、そのあたりになると、豊国の画面構成力に比べて、なかなか微妙なところです。
続いて、版の違いの展示があり、写楽の同じ版画を別の版で2枚並べて違いを見るというコーナーもあり、なかなか興味深いです。もちろん、版によって、色ずれや色の違いもありますが、素人目には、出来の悪い版であったにせよ、写楽は写楽。その芸術的価値が落ちるとは思えませんでした。西洋画の世界でも保存状態によって、絵が鑑賞しづらいことはあっても決して芸術的価値が下がることはないのと同じことに思えます。
これで前半が終わり、以降、後半は「写楽の全貌」という、この展示会のメインというところになります。
写楽の第1期から第4期まで、全作品(4点を除いて)を一挙に公開です。これは凄い企画ですね。版画だからできた企画でしょうが、以前の雪舟展と同様に滅多に見られるものではありません。
さて、第1期から見ていきましょう。デビューを飾った大首絵の28枚です。いずれも傑作揃いです。ある意味、デビュー仕立ての絵師の怖いもの知らずの勢いがあります。絵を描く技術以前に奔放なマインドが素晴らしい。なかでも代表的な7枚を見ていきましょう。

三代目坂田半五郎の藤川水右衛門です。


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三代目沢村宗十郎の大岸蔵人です。


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三代目瀬川菊之丞の田辺文蔵女房おしづです。


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四代目松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛です。


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初代市川男女蔵の奴一平です。


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三代目大谷鬼次の江戸兵衛です。


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市川蝦蔵の竹村定之進です。


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どうです。これぞ、写楽って感じですね。個性的ではありますが、芸術的完成度の高さにも驚きます。
役者の演じる役どころだけでなく、生の人間が見え隠れしています。これ以上、何を描けるのか?
それが第2期以降の課題です。
第2期は大首絵はほとんどなくなり、全身像が中心です。写楽らしさもありますが、固い表現のものも多くなっています。それでも柔らかい曲線で素晴らしい構図のものもあります。過渡期という感じですね。
第3期は全身像の素晴らしい表現のものとなっています。絵を描く技術も大幅にアップしています。ただ、上手過ぎて、第1期のような勢いがなりを潜めたことも事実です。作品群の質は高く評価すべきでしょう。
第4期は・・・・。方向感を失った感じでしょうか。本当はここから真の芸術を目指していくべきところだったのではと思わざるを得ません。この先、写楽がどう芸術家として進んでいったのか、見たかったのはsaraiだけではないでしょう。
10カ月というのは芸術家の活動期間としてはあまりに短過ぎましたね。

次の記事に続く・・・



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写楽展(後編)@東京国立博物館 2011.5.18

ともあれ、写楽の全貌を垣間見て、満足の美術展でした。
展示会の飾りつけもなかなか凝っていました。
2階の展示会場へのエレベーターの両側の壁面には役者絵の飾りつけ。


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平成館の出入り口にも写楽・・・写楽です。


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平成館の壁面も飾りつけ。


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17時閉館でみなさん、ぞろぞろと帰っていきます。


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と、平成館の建物の隙間から見えたのは何とスカイツリー。これは見逃せませんよ。


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さて、まだ17時。都響の定期演奏会は19時からですから、ずい分時間があります。
これはゆっくりと夕食を楽しみましょう。といってもここは上野公園。
いつもは文化会館内の精養軒で食事をしますが、精養軒そのものには行ったことがないので、そこで夕食にします。
パンダで賑わう上野動物園の前ももう閉園して静か。その前を通って、精養軒へ。


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左側にあるカフェレストランで伝統のハヤシライスとカレーライスをシェアしていただきます。


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窓から見える木々の緑とその向こうのビルの対比が面白いですね。上野らしい風景です。


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会計のときにカウンターに写楽展のシオリがあったので、手に取ると、何とこれが写楽展百円引き割引券付き。時既に遅しです。残念。


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精養軒での夕食が終わってちょうど18時。ゆっくりと上野公園を散策しながら文化会館に向かいました。
都響の素晴らしいブルックナーの交響曲第2番については昨日の記事のとおり。
充実した上野での芸術体験でした。



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ロワール古城巡り:パリを出発、ブロワ城に到着

2011年3月31日木曜日@パリ~ロワール地方/1回目

今日は旅の2日目(実質、1日目)ですが、早速、今回の旅のメインイベントの一つのロワール渓谷Val de Loireの古城巡りです。

パリParisからロワールLoireへは結構行きにくく時間もかかるので、早朝出発です。5時半に目覚ましをかけますが、時差の関係で早くからまどろんでいたので目覚ましと同時に気持ち良く起床。が、土砂降りです。かなりがっかりですが、長旅ですから雨の日もあるでしょう。雨の支度で出かけます。ホテルを6時20分に出るので残念ながらホテルの朝食はパスです。
少々の雨なら傘をささずにメトロの駅まで行きたいところですが、かなり降ってます。で、傘をさして駅まで歩きますが、なんとこんな雨の中を、傘もささず合羽も着ずに、犬の散歩をしているおじさんがいます。負けた!もちろん犬だって合羽も着せてもらえずずぶ濡れです。

メトロ7号線の駅ル・プルティエ(Le Peletier)駅に到着。
方向も確認し、ちゃんと電車に乗れました。結構混んでます。街はまだまだ寝静まっている感じでしたが、やはりお仕事の人はお出かけですね。10分ほどで乗り換えです。乗り換え駅はジュシュー駅Jussieuで次はメトロ10号線に乗ります。乗り換えは降りたホームの反対側のホームなので楽々。


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すぐに電車がやってきます。


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この電車はがらんとしてます。
さて、5分ほどでようやくロワールへの電車の出るオーステルリッツ駅Gare d'Austerlitzに到着。この駅はさすがに大きいターミナル駅です。


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ル・プルティエ(Le Peletier)駅からオーステルリッツ駅Gare d'Austerlitzまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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もちろん、ロワールへはTGVで行くのが早いのですが、残念ながら、ユーレイルパスでは直前のTGVの予約はほとんど不可能です。で、ユーレイルパスで在来線の電車を利用することにしました。在来線でも、まずは一番近いブロワ駅Bloisに行くので、さほど時間がかかるわけではありません。もし、TGVを利用するなら、オーステルリッツ駅ではなく、モンパルナス駅Gare Montparnasseからの出発になります。

さて、朝ごはんを仕入れましょう。う~んどれも美味しそうですね。


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朝ごはんを仕入れて、出発ホームに移動です。お天気の悪いせいもあるでしょうが、それにしても照明が超暗い! そんな中を、機関銃を持った迷彩服の兵士が何人もウロウロしています。なんだかね・・・。
今日はユーレイルパスを使うので1等車です。


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なかなか贅沢な造りですよ。席に着くなり、saraiは書類(ユーレイル・セレクトパス)の書き込みに専念します。これをしておかないと違反になりますからね。利用日付と利用電車の書き込み完了。これでいつチェックされても大丈夫です。
さあ、朝ごはんを頂きましょう。ほんとにこちらのパンは美味しいですよね。何が違うのかしらね。


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と、音もなく電車は定刻7時26分に出発。郊外の住宅街、工場街を抜け、美しい緑の芽吹き出した田園を走ります。緑の中に風力発電の風車が目立つのは時代ですね。


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発車後30分くらいすると車掌さんが検札にやってきます。ユーレイルパスの車掌さんのチェックは無事合格です。早めに書き込みをしておいて正解でした。


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1時間ほどでオルレアンOrléans近くの駅に到着。隣のホームにはオルレアン行きの電車がはいってきます。ここで乗り換えれば、ジャンヌ・ダルクがフランスを救ったオルレアンの戦いのあった古戦場に行けますね。

ここから30分ほどで最初の目的地のブロワ駅Gare de Bloisに到着。オーステルリッツ駅からはちょうど1時間半後の8時59分。

ブロワの町の位置を地図で確認しておきましょう。


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駅舎を出ると、駅前は広場Place de la Gareになっています。


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広場の先の道路を渡って、振り返って見ると、ブロワ駅が見えます。


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この駅からは広い並木道、ドクター・ジャン・レグレ通りAvenue du Docteur Jean Laigretが真っ直ぐにのびています。


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並木道を5分ほど歩いて並木道の終わるあたりからは古めかしい建物が道両側に見えてきます。もう雨もあがって、曇り空ではありますが、お城巡りが楽にできます。このまま、晴れてくれればいいですね。


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道は右のほうに曲がり、その曲がり始めるところには古い教会風の建物が建っています。サン・ヴァンサン教会Église Saint-Vincentです。まだ、お城はまったく見えてきません。


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が、道を曲がったとたんに急に、この日の一つ目のお城のブロワ城Château royal de Bloisの巨大な姿があらわれます。


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いったん、まっすぐに進み、お城の下に着き、左手のほうに上っていくゆるやかな坂を上がっていきます。坂の上からは木立越しに先程の教会風の建物が美しく見えています。


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この坂道、ヴート・デュ・シャトー通りRue de la Voûte du Châteauは車のはいれない道でお城の入口のほうに続いています。すぐにブロワ城前の大きなシャトー広場Place du Châteauに出ます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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いよいよブロワ城を見学します。


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ロワール古城巡り:ブロワ城

2011年3月31日木曜日@パリ~ロワール地方/2回目

さて、ロワール古城Château de la Loire巡りもいよいよ最初のお城、ブロワ城Château royal de Bloisです。

お城前の大きなシャトー広場Place du Châteauの正面にはブロワ城が堂々とした姿で建っています。この正面の建物はフランボワイヤン・ゴシック様式のルイ12世棟です。


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この建物の右手の小さな入口を入るとブロワ城のチケットオフィスがあり、チケットを買って入場です。チケットは一人8ユーロです。
入ったところはちょうどお城の中庭になっていて、四方がお城の建物に囲まれています。そのお城の威容に圧倒されます。凄いスケールです。中庭の正面はクラシック様式のオルレアン公ガストン棟です。


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中庭の手前が先程、正面に見えたルイ12世棟の裏側になります。中庭の左手にはサン・カレー礼拝堂が建っています。


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そして、右手の建物はルネッサンス様式のフランソワ1世棟ですが、何といっても特に目立つのは外側に大きく張り出した八角形の螺旋階段で、これはとても美しいものです。


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それではお城の中を見て歩きましょう。まず、最初に入るのは中庭の右手手前のゴシック様式の城塞建築の建物にある三身分ホールです。このホールは歴代のブロワ伯爵が法廷として使っていたそうです。大変、内部装飾の美しいホールです。ゴシック様式の非宗教建築ではフランスで最も古いと言われています。


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このホールの先には石彫美術館があり、この城にあった彫刻作品が集められています。


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まあ、そこそこに彫刻を見学し、お目当ての八角形の螺旋階段に向かいます。この階段はフランソワ1世の階段と呼ばれています。どうです、なかなかの美しさでしょう。


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近寄って見ると、実に繊細で見事な装飾が施されているのが分かります。ヨーロッパの王侯貴族の階段への思い入れにはいつも驚かされます。


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この階段を上っていくと、張り出された階段室の窓からは中庭の向こうの美しい建物が空の中に見え、大変に美しいです。このあたりまで計算され尽くした設計なんですね。


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階段はフランソワ1世棟の2階に続きます。ここにはフランソワ1世の居室とフランソワ1世の次男アンリ2世の王妃カトリーヌ・ド・メディシスの居室があります。王妃の居室の手前には美しいチェンバロが飾ってあります。いつごろのものでしょうか。なお、王妃カトリーヌ・ド・メディシスはフィレンツェのメディチ家出身で、同じくメディチ家出身のローマ法王クレメンス7世の肝いりでフランス王フランソワ1世の次男オルレアン公アンリに嫁ぎました。その後、フランソワ1世の長男の王太子フランソワの突然の病死により、夫のオルレアン公アンリが王太子になり、父フランソワ1世の死後、フランス王妃になるというドラマチックな運命を辿ります。


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王妃カトリーヌ・ド・メディシスの居室です。床のタイルが素晴らしいですが、残念ながら、これは修復されたもののようです。ここで王妃カトリーヌは亡くなったそうです。69年の生涯でした。


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壁の美しい装飾にも注目です。この壁の文様はアンリHenri2世とカトリーヌCatherineの頭文字のHとCを組み合わせたものです。


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奥には王妃の書斎があります。イタリア風羽目板でぐるりと部屋の壁を内装したものです。隠し戸棚もあります。藤本ひとみの「ノストラダムスと王妃」では、この書斎でカトリーヌが預言者ノストラダムスを謁見したとなっています。藤本ひとみを愛読してやまない配偶者は興味津々です。ここには歴史が刻まれていますね。


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こんな感じでフランスの王や王妃の寝室や居室などは豪華な内装ですが、こじんまりともしており、お城としては住みやすそうな感じです。美術品も展示されており、延々と見学は続きますが、内部の紹介は次の彫刻をご覧いただいて、お終いにしましょう。きりがありませんからね。この彫刻はなかなか気に入りました。テーマは《愛》ですね。


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この後はお城の外に出て、ブロワの街の眺めを楽しみます。


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ロワール古城巡り:ブロワの街とロワール川

2011年3月31日木曜日@パリ~ロワール地方/3回目

さて、一通り、ブロワ城Château royal de Bloisは見て回りましたので、いったん、お城を出ます。

お城の中を出て、お城に付属しているサン・カレー礼拝堂に向かいます。礼拝堂の前から振り返るとフランソワ1世の階段が正面に見えます。中から見ても外から見ても実に美しい階段です。


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礼拝堂にはいると、ステンドグラスがとても綺麗で心が洗われます。しばらくの間、たたずんでしまいます。


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礼拝堂を出て、テラスと呼ばれる展望のよいところに行くと、下にはブロワBloisの古い街並みが美しく広がり、その向こうにはロワール川Loireの流れが見えます。絶景です。お城自体より、この景色のほうが素晴らしいくらいです。


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もっと右手のほうを眺めてみます。


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目をお城のすぐ下のほうに転じるとブロワの街の路地が魅力的です。


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まだ、電車の時間には一時間弱ありますので、どうしても、下のブロワの街に下りて、街の路地を歩いてみたくなります。急いで歩いて行きましょう。途中のお城前公園には綺麗な花壇があり、その向こうにはお城が見え、とてもよい風情です。


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公園からの大きな石段グラン・ドゥグレ・デュ・シャトーGrands Degrés du Châteauを下りていくと、下のブロワの街に出ます。


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何とかブロワの街も歩くことができ、嬉しくなります。下に下りてみると、思ったほどの街並みではありませんが、それでもロワールの古い街並みの雰囲気を味わえて満足です。


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で、ロワール川の河畔にも急いで出て、さっと鑑賞。とりあえず、しっかりとロワール川も見ることができ、またまた満足です。


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それから慌てて、ブロワの街の路地を抜けて駅の方角に向けて歩きます。この路地も雰囲気のよい路地ですね。


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また、お城の下に戻り、その横の道を通り抜けます。下から見上げるとやはりブロワ城は巨大で重圧感があります。


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ブロワ駅Gare de Bloisに向かう並木道、ドクター・ジャン・レグレ通りAvenue du Docteur Jean Laigretに出て、一安心です。このあたりは土地勘のないところを行き当たりばったりに歩いていたので、道に迷わなかったのはラッキーでした。


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ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ブロワの駅に戻るとまだ次の電車までは30分弱あり、結果的には楽勝でよかったのですが、何分にも急いで歩き続けたので疲れ果てました。時間が読めないので仕方がないですが、こんなに早く駅に戻れたのはブロワの街は思った以上に小さな街ということでしょう。

駅の売店で美味しいアップルパイとジュースを買って休憩です。


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休憩して落ち着いたところで早めに駅のプラットホームに出て電車を待ちます。ホームの大屋根の骨組みはなかなか立派です。とても地方の小都市の駅には思えませんね。


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ようやく、待っていた電車(ブロワ11時01分発⇒アンボワーズ11時20分着)が来ます。この電車を逃すと、次の電車は1時間半以上も後の12時44分になってしまうので、焦って、この電車を目指していたわけです。


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この電車に乗って、次は2駅先のアンボワーズAmboiseまで移動です。



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ロワール古城巡り:クロ・リュセの館に到着

2011年3月31日木曜日@パリ~ロワール地方/4回目

電車がブロワBloisの駅を出発すると、ロワール川Loire沿いにブロワの新市街が芽吹いたばかりの柔らかい緑色に映え、とっても美しく感動的な眺めです。どこまでも続く大地の広がりも美しいです。ロワール川が車窓から見られるのはブロワ駅を出た直後だけですから、決して見逃してはなりませんよ。

そんな眺めにうっとりしていると、20分足らずでアンボワーズ駅Gare de Amboiseに到着です。


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ブロワからアンボワーズへの移動を地図で確認しておきましょう。


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アンボワーズ駅はブロワ駅と違い、とてもコンパクトな地方駅です。


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アンボワーズ駅から10分ほど住宅街の間を歩くと、ロワール川に出ます。川の対岸には、アンボワーズ城Château d'Amboiseが見えてきます。


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お城は川向こうなので、ロワール川にかかるマレシャル・ルクレール橋Pont du Maréchal Leclercのほうに向かいます。


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川の流れは意外に早そうです。橋の上に立つと川沿いの高台に立つ大きな城、アンボワーズ城が正面に見えます。


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お城が見えているので、それを目指して橋を渡り、コンコルド通りRue de la Concordeを歩いて、お城の下に近づきます。しかし、ここからは直接、お城へ上がる入口はなさそうです。高台に建っているので、お城の威容に圧倒されますね。


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もう一度橋のたもとに戻り、そこから、路地のようなフランソワ1世通りRue François 1erを進みます。このフランソワ1世通りがお城の前に続いているようです。まわりにはお店も立ち並び、だんだん賑やかになってきます。


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お城の前の大きなミッシェル・ドブレ広場Place Michel Debréに出ます。この広場からの坂道を上ってお城の方に向かいます。坂道の先は石段です。


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お城の下を抜けるトンネルを歩いていくとお城の入口に到着です。


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ここのチケット売り場で、アンボワーズ城Château d'Amboiseとクロ・リュセの館Château du Clos Lucéのコンビネーションチケットを欲しいと言うと、それは下の通りのチケットオフィスで取り扱っているとのこと。下の通りを歩き探し回りますがそれらしいところは見つかりません。歩き回るうちにクロ・リュセの館の方に進んでしまったので、先にクロ・リュセの館を目指すことにして歩きます。クロ・リュセの館はロワール川からのフランソワ1世通りをまっすぐに、アンボワーズ城の下のミッシェル・ドブレ広場を通り越して、狭いヴィクトル・ユゴー通りRue Victor Hugoを進むと10分弱で到着です。が、そこでもコンビネーションチケットはないとのことで、流石にあきらめて、単独チケットを購入します。


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チケットは1人9.5ユーロ。


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日本人かと聞かれ、そうだと言うと、日本語のパンフレットが貰えました。日本人観光客が多いんでしょうね。


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さぁ、クロ・リュセの館に入場です。これがクロ・リュセの館です。この日は大勢の子供達が来ていて、写生をしています。


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クロ・リュセの館の前はレオナルド・ダ・ヴィンチ・パークLe Parc Leonardo da Vinciという広い庭園になっていて、散歩コースが整備されています。レオナルド・ダ・ヴィンチに関する展示がその散歩道に沿って、色々あるようです。


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折角ですが、この散歩道には行きません。レオナルド・ダ・ヴィンチが最後の日々を過ごしたクロ・リュセの館にこそ興味があったからです。レオナルド・ダ・ヴィンチはここで晩年を過ごし、ここで亡くなりました。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この後はいよいよクロ・リュセの館の内部にはいります。



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アトリウム弦楽四重奏団@上大岡・ひまわりの郷 2011.5.29

今日は台風の影響で強い雨の中、久しぶりに上大岡・ひまわりの郷のコンサート・シリーズに出かけました。
前回は安永徹&市野あゆみのデュオ・リサイタルでチケットも買ってありましたが、ちょうどヨーロッパの旅の最中で行けませんでしたので、今回のコンサートは3カ月ぶりになります。
今回はロシアのアトリウム弦楽四重奏団ということで、実は名前も知らない団体です。コンクールで2回も優勝したらしいので、それなりの実力でしょう。このコンサートのプロデューサーによると、最近は海外からの演奏家の来日キャンセルが相次いでいるので、直前まで心配で、成田に到着した連絡を受け、ほっと安心したそうです。

で、ちょっと話題がそれますが、これからの海外から来日公演の大物は何といっても6月のメトロポリタンオペラです。saraiも一連の公演チケットを購入済で楽しみにしているので、本当に来日するか、気になっていたところです。先日、NYタイムスに総裁のピーター・ゲルブの「日本で予定通り、公演する」という声明が記事に掲載され、一安心しました。が、直後に音楽監督のジェームズ・レヴァインが体調不良で降板し、代わりに指揮者のファビオ・ルイージが来日するとのこと。これは問題ありません。むしろ、ルイージがレヴァインの後の音楽監督を引き継ぐ前触れなのかということのほうが興味深い感じでした。ルイージはドレスデン国立歌劇場の音楽監督からチューリッヒ歌劇場の音楽監督に移動したばかりですが、早くも次はメトロポリタンオペラかって勘繰りたくなりますね。確かにルイージのようなレパートリーの広い指揮者は引く手あまたなのかも。
それはそれとして、数日後の「ドン・カルロ」の出演者交代には正直落胆しました。エボリ公女を歌う筈だったボロディナが喉の不調で3カ月休養だとのこと。重要な役だし、それにボロディナのエボリ公女が楽しみだったので非常に残念です。また、ドン・カルロ役、すなわち、タイトルロールを歌うヨナス・カウフマンは地震及び原発問題への懸念のため来日を断念しました。彼の来日を楽しみにしていたsaraiの母はとても落胆していました。年寄りには気の毒ですよ。今年、カウフマンはほかにもボローニャ歌劇場、バイエルン国立歌劇場で来日予定でTVでも盛んに宣伝していますが、大丈夫なんでしょうか。こんな状況で彼の出演するオペラのチケットを売り、また降板ならば、チケットの販売の責任はどうなるのでしょう。saraiとしては最低ネトレプコとフリットリが来てくれればOKです。ニュースではフリットリはもう名古屋に着いたようで一安心。

話を今日のコンサートに戻しましょう。
アトリウム弦楽四重奏団は男性3人に女性チェリストのロシア人の団体です。
今日のプログラムは以下のとおりでなかなか良い選曲です。

 ハイドン:弦楽四重奏曲第78番変ロ長調「日の出」Op.76 No.4
 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第9番変ホ長調 Op.117

  《休憩》

 チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.22

  《アンコール》
  チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番より、アンダンテ・カンタービレ
  ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏のための2つの小品から、第2曲「ポルカ」

最初にお断りしておきますが、今日のコンサートはなんだかんだ言っても結構楽しみました。小ホールの前から2列目というかぶりつきで、室内楽の名曲をプロの弦楽四重奏団の演奏で聴いたので当然です。
その上で苦言を呈さないといけないこともあります。
最初のハイドンはなかなか繊細なアンサンブルで始まり、期待しました。アンサンブルはよく、響きもよいのですが、何か覇気に乏しく、平板な感じです。ハイドンってそんなものと言ってしまってはそれまで。もっとスマートなモダンな演奏を期待していました。もう一度書きますが、演奏はしっかりしていて問題はありません。聴いていて楽しくもあります。でも、もう一つ、個性に満ちた活気のある演奏が聴きたかったというところです。

次はショスタコーヴィチ。これは傑作ですが、聴いていて、とても難度の高い曲。事前の予習にエマーソン弦楽四重奏団のCDを聴きましたが、唖然とするほどの素晴らしい演奏。今日も期待していました。
しかし、きっちりは弾いていても何か凄いという演奏ではありません。少し、がっかりしていると、第3楽章の途中から、第2ヴァイオリンが俄然、激しく覇気に満ちたフレーズを引き始めたのを皮切りにぐーんとヒートアップ。ここから思い切った表現が続き、白熱した演奏。テクニックはともかく、こういうのを聴きたかったんです。こういう表現の第3楽章の後では、抑え気味の第4楽章もそれなりに聴けますから不思議ですね。また、第5楽章も熱い演奏でフィナーレ。少し満足です。まあ、全体としては、そうテクニックが凄いわけでなく、表現力もいま一つの感でした。もちろん、これは現代を代表するハーゲン弦楽四重奏団やエマーソン弦楽四重奏団と比べての話。さらなるレベルアップを期待しましょう。

20分の休憩の後、チャイコフスキーです。同じロシアの血でこちらをうならせるような演奏を期待します。特に第1楽章はあのチャイコフスキー特有の熱にうかされたような音楽に満ちた名曲です。ボロディン弦楽四重奏団のCDで事前予習しましたが、弦楽四重奏曲でありながら、まるでオペラのモノローグのアリアを聴いているような感覚に襲われる曲です。ところがこれもきちんとは弾けていますが、表現力は今ひとつ。濃密なモノローグがあまり聴こえてきません。それでも雰囲気はなかなかいい感じです。
全体にべールに覆われて、切れがもうひとつという感じで終始しましたが、それでも好演ではありました。不思議と退屈はしないんです。今日の演奏では、このチャイコフスキーが一番よく弾けていました。名曲ですね。

アンコールはやはり、チャイコフスキーつながりでアンダンテ・カンタービレ。とても美しい演奏でした。とくに3部形式の最後の抑えたアンサンブルはとてもよかったです。もう一つのアンコールはショスタコーヴィチつながりでポルカ。諧謔的な曲ですが、こういう曲はうまく聴かせますね。素晴らしいです。

というわけで何か物足りない弦楽四重奏団ですが、意外に演奏は楽しめました。まだまだ、将来に期待できるということでしょうか。
それにしても正直なところ、小ホールでハーゲン弦楽四重奏団やエマーソン弦楽四重奏団を無性に聴きたくなりました。



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ロワール古城巡り:クロ・リュセの館

2011年3月31日木曜日@パリ~ロワール地方/5回目

いよいよクロ・リュセの館Château du Clos Lucéの内部にはいります。

ダ・ヴィンチの足跡を求めてここに来たのですが、チケット売り場のおばさんの説明では、残念ながらこのクロ・リュセの館の内、ダ・ヴィンチの寝室と仕事場は修復工事中でクローズしているとのことです。特に寝室はダ・ヴィンチが亡くなったところですから、それなりの思いはあったので残念なんですが、仕方がありませんね。パンフレットにあった寝室の様子をながめて我慢しましょう。


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いずれにせよ、この館で亡くなったという事実は変わらないので、現在公開されている部屋だけでも見て回りましょう。

この部屋は18世紀には応接間に使われるようになっていたようですが、その昔、レオナルド・ダ・ヴィンチはアトリエとして使っており、ここで名画《洗礼者聖ヨハネ》を描いたとのこと。感慨深いですね。


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次は小客間。樽に座るバッカスの水瓶は18世紀のものです。


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次はレオナルド・ダ・ヴィンチの厨房です。レオナルド・ダ・ヴィンチはベジタリアンだったそうですね。


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地下に下りると、模型の部屋になっていて、レオナルド・ダ・ヴィンチが発明した数々の機械模型が展示されています。何となく歩き回っていると、驚くべきものを発見! この地下の隅にアンボワーズ城Château d'Amboiseまで通じていたと言われているトンネルの入り口があり、トンネルの奥のほうにダ・ヴィンチの肖像が飾ってあります。このトンネルからアンボワーズ城の主、フランス国王のフランソワ1世が、夜毎ダ・ヴィンチのもとを訪れ、ダ・ヴィンチの学識・芸術の話に耳を傾けたということです。真偽のほどは分かりませんが、何だかロマンを感じる話で、それにまつわるトンネルを見られたのは嬉しい経験です。


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トンネルを見て満足し、館の外に出て、正面からクロ・リュセの館を再び眺めます。凄い豪勢な館でレオナルド・ダ・ヴィンチは晩年を過ごしたんですね。


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レオナルド・ダ・ヴィンチ・パークLe Parc Leonardo da Vinciも人が少なくなり、庭園の緑が綺麗に映えています。


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クロ・リュセの館の横には《ルネッサンスのテラス》という展望のよいところもあり、そこからは遠くにアンボワーズ城が見えます。ダ・ヴィンチもフランソワ1世のいるアンボワーズ城をクロ・リュセの館の2階の居室からよく見ていたそうです。


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そろそろ昼時なので、クロ・リュセの館からアンボワーズ城のほうに戻って、ランチでもいただきましょう。


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ロワール古城巡り:アンボワーズでランチを堪能

2011年3月31日木曜日@パリ~ロワール地方/6回目

クロ・リュセの館Château du Clos Lucéからアンボワーズ城Château d'Amboiseのほうに戻って、ランチでもいただきましょう。先程来た狭いヴィクトル・ユゴー通りRue Victor Hugoを今度は逆方向に戻ります。


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この通りには古い民家が立ち並んでいます。そういう建物を眺めながらの散策は、飽きることなく楽しめますね。もちろん、歩いてばっかりで疲れますけど・・・。


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10分ほどでアンボワーズ城に戻ってきます。


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ここから、いくつかの路地をさまよいながら、レストランを探し回ります。


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今日予定していたレストランを印刷してあった地図をsaraiがホテルに置き忘れてきたため、場所もレストランの名前も分からないまま記憶に頼って探してはみますが、それらしいものは見当たらず断念。で、結局、アンボワーズ城の前のミッシェル・ドブレ広場Place Michel Debréに面したレストランにはいることにします。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ここには何軒かレストランがありますが、見かけがよくて料金もリーズナブルそうなフレンチのレストランにはいります。ラ・レゼルヴ(La Réserve)というお店です。ご近所さんという感じの人達がいっぱい食事を楽しんでいます。


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お店にはいると、なかなか小奇麗なお店です。


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saraiと配偶者、それぞれ、3プレートのランチ(前菜、メイン、デザート)を頼みます。1人前11.9ユーロの安さです。プレートはいくつかの献立から選べるので、2人で別々の献立を注文し、シェアします。要するに6プレート分楽しめることになります。

まずは前菜の2皿です。
カリカリのベーコンのサラダ。


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自家製マヨネーズのサラダ。


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もちろん、saraiは地元産の白ワインもいただき、ご機嫌です。


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次はメインの2皿です。
ビーフステーキ。とても肉が柔らかくて美味しいステーキです。


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これは多分、鶏肉(もしかしたら別の肉だったかも)のポワレ。


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最後はデザートの2皿です。
アップルパイ。


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アイスクリーム。


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もちろん、〆にはコーヒーをいただき、ご機嫌です。
行き当たりバッタリで入ったお店ですが、実に美味しく充実した内容で、しかもリーズナブル(1人12ユーロ)。田舎だということなのかもしれませんが、大満足です。


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元気を回復したところでアンボワーズ城に入りましょう。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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10/07 08:57 堀内えり

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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