いよいよクロ・リュセの館Château du Clos Lucéの内部にはいります。
ダ・ヴィンチの足跡を求めてここに来たのですが、チケット売り場のおばさんの説明では、残念ながらこのクロ・リュセの館の内、ダ・ヴィンチの寝室と仕事場は修復工事中でクローズしているとのことです。特に寝室はダ・ヴィンチが亡くなったところですから、それなりの思いはあったので残念なんですが、仕方がありませんね。パンフレットにあった寝室の様子をながめて我慢しましょう。

いずれにせよ、この館で亡くなったという事実は変わらないので、現在公開されている部屋だけでも見て回りましょう。
この部屋は18世紀には応接間に使われるようになっていたようですが、その昔、レオナルド・ダ・ヴィンチはアトリエとして使っており、ここで名画《洗礼者聖ヨハネ》を描いたとのこと。感慨深いですね。

次は小客間。樽に座るバッカスの水瓶は18世紀のものです。

次はレオナルド・ダ・ヴィンチの厨房です。レオナルド・ダ・ヴィンチはベジタリアンだったそうですね。

地下に下りると、模型の部屋になっていて、レオナルド・ダ・ヴィンチが発明した数々の機械模型が展示されています。何となく歩き回っていると、驚くべきものを発見! この地下の隅にアンボワーズ城Château d'Amboiseまで通じていたと言われているトンネルの入り口があり、トンネルの奥のほうにダ・ヴィンチの肖像が飾ってあります。このトンネルからアンボワーズ城の主、フランス国王のフランソワ1世が、夜毎ダ・ヴィンチのもとを訪れ、ダ・ヴィンチの学識・芸術の話に耳を傾けたということです。真偽のほどは分かりませんが、何だかロマンを感じる話で、それにまつわるトンネルを見られたのは嬉しい経験です。

トンネルを見て満足し、館の外に出て、正面からクロ・リュセの館を再び眺めます。凄い豪勢な館でレオナルド・ダ・ヴィンチは晩年を過ごしたんですね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ・パークLe Parc Leonardo da Vinciも人が少なくなり、庭園の緑が綺麗に映えています。

クロ・リュセの館の横には《ルネッサンスのテラス》という展望のよいところもあり、そこからは遠くにアンボワーズ城が見えます。ダ・ヴィンチもフランソワ1世のいるアンボワーズ城をクロ・リュセの館の2階の居室からよく見ていたそうです。

そろそろ昼時なので、クロ・リュセの館からアンボワーズ城のほうに戻って、ランチでもいただきましょう。
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