アルルArlesのローマ古代劇場Théâtre Antique d'Arlesの観覧席にのんびりと座り、プロヴァンスProvenceの朝の陽光をたっぷりと浴びた後は、いよいよ街の中心のレピュブリック広場Place de la Républiqueに移動します。
リス大通りBoulevard des Licesから静かな通り、ジャン・ジョレス通りRue Jean Jaurèsにはいると、レピュブリック広場が見えてきます。

レピュブリック広場は、石造りの堅牢な建物に囲まれた重厚な広場です。広場の中央にはオベリスクが建っています。

正面の時計台のある建物は市庁舎Mairie d'Arles。美しい石造りです。

ここには、必見だというサン・トロフィーム教会Église Saint-Trophimeの美しい建物があります。が、入口で番人が立ち、式典中だとのことで一般人の立ち入りを規制しています。日曜日には教会ではよくあることです。

せめて、外から見える入口のあたりの装飾だけでも鑑賞しましょう。大変美しいレースのような彫刻です。石に彫られたものだとは思えません。大変な手間をかけた芸術的な職人技です。子細に観察しておきましょう。

残念ながら教会に入れないので、ゴッホの画業探索に戻ります。
次は「夜のカフェテラス」です。ゴッホの作品のなかでも、特に人気の高い作品です。saraiも大好きな作品です。
この作品は、フォーラム広場Place du Forumにあるカフェがモデルになっています。フォーラム広場はすぐ近くです。
その広場に行くと、まさに絵の通りのカフェテラスがあります。「夜のカフェテラス」のパネルももちろんあります。

朝だというのに、もう観光客で賑わっていますね。
ゴッホの絵と同じような角度で写真を撮ってみましょう。

少し出来すぎですね。多分、ゴッホの絵にあわせてお店を作っているんでしょうが、難しいことは言いっこなしでそのまま受け入れることにします。
それにしても、少し興ざめではありますね。今日のランチはここでもいいかなと思っていましたが、すっかりその気はなくなります。ちなみにこのカフェは、ル・カフェ・ファン・ゴッホLe Café Van Goghという名前です。
少しアルルの路地裏でも歩いて、街の雰囲気を楽しみましょう。
人気(ひとけ)の少ない路地にはいってみます。落ち着きのある佇まいですね。

路地をぶらぶら歩いていると、川岸に出ます。アルルやアヴィニョンを流れるローヌ川Le Rhôneです。とても静かな流れで川面が輝いています。

この後、アルルからアヴィニョンに戻ると、そこでもローヌ川に出会えます。有名なアヴィニョンの橋はローヌ川にかかっていますからね。
ローヌ川はゴッホの絵にも登場しますね。こうやって、ゴッホも川面を眺めたんでしょう。
川を離れて、また路地に入り、そこから少し賑やかな通りに出ます。
花屋さんがあります。ゴッホも多くの花を描いていますが、この花屋さんは普通の小奇麗な花屋さんで、ゴッホを思わせる雰囲気は皆無です。

さて、アルルの街のゴッホ探訪ですが、次は「療養所の中庭」です。
ゴッホが自分の耳を切り落とした後に強制入院させられていた市立病院の庭が描かれた絵です。が、これはとても分かり難いところにあり、なかなか見つかりません。ウロウロしていると、たまたま観光客の団体がゾロゾロと出てくるところに出くわしました。もしやと思いのぞいてみると、そこが目的の中庭でした。今はエスパス・ヴァン・ゴッホ(Espace Van Gogh)という総合文化センターになっていて、中庭には綺麗な花々が咲いています。もちろん、絵のパネルもあり、一緒にパチリ。

ところで、ここは入場無料です。
この中庭にちょうど明るい光が差していて、綺麗な花壇になっています。

中庭の中央には可愛い噴水もあります。

この中庭はまったく絵のとおりですが、それもその筈、ゴッホの絵と同じように再現されているようです。有名画家の持つ力は凄いものですね。アルルと言えば、何といってもゴッホ、ゴッホと言えばアルル・・・
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

さて、次はアリスカン墓地Nécropole des Alyscampsに向かいます。
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