サン・ベネゼ橋Pont Saint-Bénézetから下りることにします。出口は城壁の塔を抜けたところです。
城壁の上には通路がのびています。少し城壁の上も歩いてみますが、すぐに突き当たりです。

出口から通りに出て、中洲(ピオ島Île de Piot)に渡るフェリー乗り場に向かいます。無料の渡し船(フェリー)を利用して、中洲に渡ろうということです。が、乗り場に着くと、今渡し船は出たばかりで、中洲に向かっています。でも、対岸の中洲はすぐそこなので、間もなく戻ってくるはず、待ちましょう。が、sarai達が見ている目の前で、中洲に乗客を降ろすと、渡し船はこちらには来ずに川を下ってどっかに行ってしまいます。2人とも呆然です。よくよく見渡すと、乗り場にはチェーンがかけられて入れなくなっています。誰もいなくて、閑散としています。エェェェェ!と驚き近くの説明ボードを見ると、6時過ぎで渡し船は終了すると書いてあります。時間を見ると既に6時半。sarai達が見送った渡し舟が、最終便だったようです。こちらは夜が8時過ぎまで明るいので、つい時間感覚がおかしくなっていたのですね。
しかし、中洲に渡って夕陽に輝くアヴィニョンの街を眺めるというsaraiの願いは、こんなことでは消えません。仕方なく、ローヌ川Le Rhôneの堤沿いの道を、遠くに見える中洲に渡れる橋まで歩くことになりました。歩いても歩いても、橋は遠い。ようやく橋に着く頃には、2人とも疲れ切って無口状態。夢遊病者のごとくで、エドワール・ダラディエ橋Pont Édouard Daladierを渡り始めます。橋のたもとには観光船が停泊しています。

この橋は立派な自動車用の橋ですが、両側には歩道も整備されています。川の上流にはサン・ベネゼ橋も見えています。

トボトボと半ばやけくそで、橋の中程まで来ました。夕日を受けてバラ色に輝くアヴィニョンの街が見えてきます。

橋を渡り終えたときには、既に太陽もかなり傾いた夕暮れ。といってもとても明るいんですけどね。
2人とも疲れ果てていますが、この中洲から夕景のローヌ川、サン・ベネゼ橋、城壁に囲まれたアヴィニョンの街を見て、その美しさに感動!
疲れのせいか、感動のせいか、2人とも言葉が出ません。

これが法王庁宮殿Palais des Papesとノートルダム・デ・ドン大聖堂Cathédrale Notre-Dame des Domsです。バラ色に輝いています。イタリアのアッシジに行ったときに、ディナーに夢中になっていて見損ねたバラ色の風景とは、こういうものだったのでしょうか。

ここからのサン・ベネゼ橋もとても美しい!

しばし川べりにすわって、絶景に見入り続けます。疲れ果てて、へたりこんでいるとも言えますが・・・
十分に満足したところで元気を奮い起こして、帰ります。橋の上からの眺めです。中洲も橋のたもとは綺麗とはいいがたいですが、その先は公園のようになっていて、憩いの場のようです。

橋の中程で、ローヌ川とサン・ベネゼ橋の美しい姿にお別れします。

橋を渡り終えると、アヴィニョンの街の城壁はすぐそこです。

先程、ロシェ・デ・ドンRocher des Doms公園からローヌ川に下りてきた道とは全く異なりますが、うまく城壁を抜けてアヴィニョンの旧市街に入れます。迷路のような路地や通りが続きますが、最後はsaraiの動物的な勘が冴え渡り、ホテルのあるオルロージュ広場Place de l'Horlogeに無事にたどり着きます。広場は既に薄暗くなっています。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

しかし疲れた・・・。とりわけ、配偶者の疲れはピークに達し、夕食も食べずにベッドに倒れこみます。saraiの粘りに付き合わせて、ゴメンナサイ!!
翌日はマルセイユMarseilleに移動して、セザンヌゆかりのエクス・アン・プロヴァンスAix-en-Provenceに行く予定です。だんだん、体力を消耗していますが、楽しく過ごしています。
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