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ミラノで芸術三昧

ミラノで予定通り、3美術館を周り、カラバッジョも予定通り、2作品を鑑賞。いずれも素晴らしい作品でした。
もちろん、ドゥオーモもヴィットリオ・エマヌエーレ2世のギャレリアなどの観光も完了。


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そして、夜はミラノ・スカラ座で素晴らしいオペラを鑑賞。これは別の記事で早々に報告します。

明日はローマに高速列車で移動し、またローマ歌劇場でオペラを見ます。


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テーマ : ヨーロッパ
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R・シュトラウス:楽劇《エレクトラ》@ローマ歌劇場 2011.10.8

昨夜のミラノ・スカラ座に引き続いてのR・シュトラウスのオペラを今度はローマ歌劇場で聴きます。前回のローマ歌劇場は10年ほど前になるでしょうか、亡くなる少し前のシノーポリの指揮でコンサート形式のワーグナーの楽劇《ワルキューレ》でした。今でも最後に見たシノーポリの優雅な指揮ぶりが目に焼き付いており、コンサート形式とはいえ、素晴らしい公演でした。今回もまたしてもドイツ・オペラ、何かの因縁かもしれません。

今夜のオペラは《エレクトラ》です。最初に結果から報告すると、素晴らしい公演でした。20年ほど前にウィーン国立歌劇場で聴いた公演に負けず劣らずの素晴らしい演奏でした。20年前はまだウィーン・フィルの第1コンサートマスターのヘッツェルさんがご存命で、そのヘッツェルさんと現在の第1コンサートマスターで当時は第2コンサートマスターだったキュッヒルさんとダブルコンマスでの演奏でした。ウィーン国立歌劇場のオーケストラもかなりの意気込みでの力のはいった演奏でした。エレクトラを歌ったベーレンスも油が乗り切ったころで圧倒的な演奏でした。

今夜のオペラは当初、ファビオ・ルイージ指揮ということでR・シュトラウスに入れ込んでいるルイージの力演に期待して予約した公演でした。ところがローマ歌劇場に着き、ポスターを見て、愕然。お目当てのルイージの名前がありません。指揮者はステファン・ゾルテスというsaraiの知らない指揮者です。頭の中で暗雲が立ち込めました。きっと若い指揮者に交代したんだろうと思ったからです。ところがさに非ず、ベテランの指揮者が登場し、オペラ指揮者として、実に老練で的確な指揮です。そして、このオペラの今でも先鋭的な響きを引き出し、素晴らしい演奏です。ウィーン以外でこれだけの演奏は聴いたことがありません。昨夜のスカラ座もよかったのですが、1段も2段も上の演奏。これには参りました。R・シュトラウスの古典回帰以前の前衛の音楽に聞き惚れるのみです。昨夜の《薔薇の騎士》は大好きなオペラだと吐露してしまいましたが、今夜の《エレクトラ》を聴いてしまうと、いかにも甘ったる過ぎるようにも思えてしまうほどです。

そうそう、この日のキャストは以下のとおりです。

   指揮:ファビオ・ルイージから変更で、ステファン・ゾルテス
   演出:ニコラウス・レーンホフ
   クリテムネストラ:フェリシティ・パルマー
   エレクトラ:エヴァ・ヨハンソン
   クリソテミス:メラニー・ディーナー
   エギスト:ヴォルフガング・シュミット
   オレスト:アレジャンドロ・マルコ=ブールメスター

演出のレーンホフでピンとくるかも知れませんが、今夜の公演の演出はザルツブルグ音楽祭での演出をそのまま踏襲したものです。R・シュトラウスの先鋭的な音楽とマッチしたやはり先鋭的な演出。こういう演出も今や古典的に感じます。

で、この1幕のオペラではエレクトラ役のエヴァ・ヨハンソンが終始、出ずっぱり。しかもがんがん力強く歌いまくります。その迫力たるや、圧倒されるのみです。超高音の抑えた響きは少々苦しそうでしたが、その弱点が気にならないほど、中高域の響きの豊かさ、そして、攻撃的な歌唱がsaraiの心を揺さぶります。最後まで息切れしない歌唱はとてもベテランの歌手とは思えません。saraiが聴くのは初めてですが、この人のワーグナーあたりも素晴らしそうです。どうして今まで評判にならなかったのか不思議ですが、saraiが知らなかっただけでしょう。世の中にはまだまだ凄い歌手がいるものです。

もう一人挙げると、クリソテミス役のメラニー・ディーナーもなかなかの好演です。エヴァ・ヨハンソンとも声の質が合っていて、2人の熱唱は聴きものでした。

ということで、《エレクトラ》のベストとも言える公演がまさかローマで聴けるとは思っていなかったので、この公演が聴けたのは望外の幸せです。冒頭のアガメームノン~の歌唱が今でも耳の中で鳴っています。そして、フィナーレでこの同一の旋律がオーケストラで繰り返されたとき、身震いを覚えた感覚も忘れられません。まさに感動のR・シュトラウス渾身のオペラでした。やはり、R・シュトラウスのオペラは最高です。



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2011/12/06 16:00
ローマで素晴らしい『エレクトラ」を観賞できたなんて、ラッキーですね。
10月にアムス歌劇場で「エレクトラ」が上演されたんですが、ウィーン遠征や仕事などで日程的に合わずに行けませんでした。
指揮のショルテスは、今年始め頃、二期会の『サロメ」(コンビチュニー演出で話題になった)を振った人ですね。二年前のアムスでも彼とコンビチュニーのコンビで、おどろおどろしい仕上がりでした。また、ウィーンのフォルクスオーパーでのこの秋の「サロメ」もショルテスの指揮だったようです。オランダ人ソプラノのアンヌマリー・クレーマーが主役だったので聴きに行きたかったんですが。来年も彼女は「サロメ」@フォルクスオーパーで主演するし、指揮も同じ人かもしれません。日程的に合うようでしたら、ぜひ。

2, saraiさん 2011/12/06 18:29
レイネさん、いつもコメントありがとうございます。

まず、指揮者はゾルテスではなく、ショルテスと発音するんですね。二期会のサイトなどでは、ゾルテスという表記になっていました。実に的確な指揮ぶりに感心しました。アムスでも彼が指揮したんですね。それは聴き逃して残念でした。

《サロメ》ですが、この10月にシュターツオーパーでも上演しており、このローマの素晴しかった《エレクトラ》を凌ぐ物凄い演奏に感動したんです。同時期にフォルクスオーパーでも同じ演目をやっているのが変な感じでした。指揮はショルテスだったんですね。

ところで、私が《サロメ》を聴いた日はレイネさん達は『怒れるオルランド』を聴かれた日でしたね。

また、色々と情報を教えてください。

3, レイネさん 2011/12/06 21:12
訂正です。この秋のウィーン・フォルクスオパーでの『サロメ」指揮者はショルテス(またはゾルテス)ではなく、Roland Boer(oにウムラウト)でした。(<-これ、はっぱさんがご覧になってますね)
アンヌマリー・クレーマーは、ウィーンの「サロメ」の前後にエッセンのアールト劇場で「蝶々夫人」の主演だったのですが、その指揮がショルテスでした。勘違いしてました。失礼しました。

日本語では、ショルテスとゾルテス、両方の表記になってますね。名前の発音は、本人に直接確かめるのがいいかも。。。

4, saraiさん 2011/12/06 23:42
レイネさん、わざわざ訂正のコメントまでいただき、ありがとうございます。

ショルテスとゾルテス、了解です。本人に確かめてみましょう(笑い)。

5, Steppkeさん 2011/12/09 20:55
レイネさん、はじめまして。Steppkeです。
(saraiさん、横からすみません)

私が行った11月4日は、Gerrit Prießnitzが振りました。
Volksoperは、一つの演目を決まった一人が振ることもあります(例えば、Die Csárdásfürstinは最近Rudolf Biblさんに任せているようです)が、ある期間、一人が幾つかの演目を続けて振ることも多いように思われます。
Prießnitzは、10月31日のWiener Blut、11月5日のDie Zauberflöteと、傾向の違う3演目を聴きましたが、いずれもなかなかのものでした。

Stefan Solteszは、ハンガリー人なので、ステファン・ショルテスという発音のようですね。
WienのStaatsoperで何度が聴いたことがあります。

6, レイネさん 2011/12/11 02:50
Steppkeさん、横レスありがとうございます。(saraiさん、失礼します)

なるほど、一人の指揮者が違う演目を続けて振ってたんですね。。。
フォルクスオパーには、ぜひ一度行きたいと思っていますが、次回ウィーン遠征予定は8月なので、
何もやってません。。。アン・デア・ウィーン劇場以外で8月に何かコンサートかオペラをウィーン
近辺でやってるのをご存知でしたら、ぜひご教示くださいませ。

ショルテスは、エッセンで活躍の様子。家からはそれほど遠くないので、前から行きたい行きたいと
思いつつ実現していません。何年か前、ドイツのオペラハウス・オブ・ジ・イヤーに選ばれ、なか
なか演目も刺激的なんです。アールト設計の劇場自体にも興味あります。

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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