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リンツ、ブルックナーのオルガンの響き・・・

今日はリンツへ小旅行。
何でリンツかって言うと、既にお分かりのあなたは偉い。
そうです。他の音楽好きと一緒でブルックナー詣で。リンツはブルックナーが生まれ、教会オルガニストとして、音楽の腕前を磨いた街です。

朝早いウィーン西駅発のICEに乗り、リンツ中央駅へ。リンツ中央駅からはポストバスで30分ほどかけて、郊外の聖フローリアン修道院へ行きます。ここの教会がブルックナーがオルガニストを長年務め、そして、教会のオルガンの下のお墓に彼は今も眠っています。
秋色の濃い教会では運よくいわゆるブルックナー・オルガンの重量感のある響きを聴くことができました。これが彼の交響曲の原点かと思うと感慨一入です。


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お墓は今日はガイドツアーがなかったので、見られませんでしたが、十分に彼の存在感を感じることのできたブルックナー詣でになりました。

リンツの街に再び戻り、今度は鉄道ファンもどきです。アプト式ではない通常軌道の電車としては世界最高の急坂を上るペストリングベルク鉄道に乗ってみます。街の中心のハウプト広場にトラムの軌道を使って、このペストリングベルク鉄道の登山電車が乗り入れています。見た目には普通のトラムに見えますが、ペストリングベルク鉄道の区間にはいると箱根登山鉄道のように山道を登って行きます。やがて、標高500mを超える山頂駅に到着。こんな3両編成の綺麗な電車です。


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山頂には美しい教会があります。教会の近くにひっそりとしたレストランのシュロス・エッゲンベルクがあります。つい見逃しそうなレストランでしたが、ここの料理は1級品です。それに安い。リンツにお立ち寄りのかたには絶対のお勧めです。ただ、リンツのハウプト広場から電車代が往復で5.6ユーロ必要です。それでも、山頂の展望台からのリンツの街やドナウ川の眺めも素晴らしいので、決して損はないでしょう。また、今の時期、秋は黄葉がとても綺麗です。

明日はそのブルックナーの7番のゲネプロを楽友協会でプレートル指揮ウィーン・フィルで聴きます。本番は30日です。
夜はアン・デア・ウィーン劇場でオペラ《セルセ》を聴きます。1日でダブルの音楽鑑賞です。
明日に備えて、早めに寝ましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
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プレートル+ウィーン・フィルのゲネプロ@ウィーン楽友協会 2011.10.25

待ちに待ったプレートル指揮ウィーン・フィルのソワレ公演を5日後に控えて、今日はそのゲネプロをウィーン楽友協会で聴きます。ところでその5日後の本番のチケットもとても良い席がとれました。ウィーン・フィルの定期演奏会のチケットは1週間前でないととれるかどうか分からないので、駄目だったらあきらめるつもりで旅に出発したんです。これで今回の旅で予定していたオペラ・コンサートはこれですべて聴けそうです。

ゲネプロは初めて聴きますが、演奏は通しでやるので、本番さながらです。ただ、楽団員や指揮者が平服で聴衆もドレスアップしないことと、前方の座席は開放しないことが違いと言えば、違いです。今日は最初のシューベルトの未完成のときだけ、前方シートに青少年たちが座っていました。教育的配慮でしょう。まあ、分かりやすい名曲ですからね。

今日と言うか、ソワレ定期演奏会のプログラムは以下です。

 シューベルト:交響曲第8番《未完成》

  《休憩》

 ブルックナー:交響曲第7番

このゲネプロは明日からのヨーロッパツアーの準備です。ツアーの最後を飾るのが楽友協会でのソワレ公演です。ですから、今日のゲネプロの後、各地で本番を重ね、より精度をあげた演奏が5日後に聴ける筈です。
今日のコンサートマスターはホーネック。横にはにダナイローヴァが座っているようです。一昨日の定期演奏会とはコンサートマスターが総入れ替えです。多分、ジャパンツアーと今回のミニヨーロッパツアーでメンバーを入れ替えたんですね。明日からのウィーン国立歌劇場はキュッヒルとシュトイデが担当するんでしょう。

前半のシューベルトは名曲中の名曲ですが、今日の演奏も実にオーソドックスなもので、誰かがいった天国的(第9番について言った言葉ですが・・・)そのものです。実際の演奏時間以上に長く感じられます。隅から隅まで知り尽くした曲で、記憶を確かめながら聴いている感じ。音の響きはゴージャスそのもの。テンポも普通でインテンポです。昨年、このコンビの日本公演でシューベルトを聴きましたが、ほぼ同じようなスタイルです。多分、本番でもそう大きなテンポの揺れとかはないでしょうね。第2楽章のほうが悲劇的な感じが出ていて、よい出来に感じます。本番までには、第1楽章も精度をあげてもらいたいですね。

休憩後、後半は期待のブルックナーです。さすがにこちらは最初から力の入り具合が違います。弦の美しい響きで魅了されます。まさにウィーン・フィルのブルックナーです。予習したジュリーニ指揮のCDと似たイメージです。ただ、強弱の対比、テンポの対比、すべてがプレートル流に感じます。今回はあまり大きなテンポの揺れはありません。本番に期待です。第1楽章は弦、木管、金管、すべての響きがパーフェクトです。第2楽章は少し、速めのテンポでの入りです。往年のヨッフムに比べたら、随分、速いでしょう。モダンなすっきりした演奏と言えるかもしれません。終始、弦の美しさが光ります。ウィーン・フィルの面目躍如といったところ。中間の強奏でシンバルの一撃あたりの盛り上がりも最高です。第2楽章の後半はsaraiの最も好きな部分ですが、これはもう少し、バランスというか、アンサンブルの精度をあげてもらいたい感じです。もっとも、この部分で今まで満足できたのはヨッフムの一連のCDだけですから、無理な注文かもしれません。第3楽章は有名な主題で始まりますが、演奏も雄渾で大変満足です。言うことなし。後はスリリングな演奏に期待したいところ。第4楽章は大変軽快に演奏開始。特に変な溜めのない自然な演奏です。これはこれで好感が持てます。コーダにつながるフィナーレの盛り上がりはさすがにプレートルの指揮の素晴らしさがあふれます。
今回はゲネプロなのでプレートルの指揮に注目しましたが、思ったよりも体を使った明快な指揮を続けており、本番に向けての準備であることを感じました。本番ではきっと、ある程度、ウィーン・フィルのメンバーの自発性に任せ、ここぞというところで、テンポの揺れや緊張感の高まりを作り出すメリハリのきいた指揮が予想されます。
演奏終了後、コンサートマスターのホーネックと入念な打ち合わせが続いていました。演奏中は1回くらいしか、声を出さなかったので、指揮者・オーケストラ両方の意思の確認が必要なんでしょう。


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本番はどう変わっていくのか、本番に強いプレートル、ウィーン・フィルですから、ますます楽しみです。

今夜はこれから、アン・デア・ウィーン劇場のオペラ《セルセ》を聴きに行きます。バロックの響きが楽しみです。もちろん、冒頭の有名なアリア《オンブラマイフ》もね。



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素晴らしきバロックオペラ《セルセ》@アン・デア・ウィーン劇場 2011.10.25

今日はダブルヘッダーで聴きます。プレートル+ウィーン・フィルのゲネプロの後はアン・デア・ウィーン劇場でヘンデルのオペラ《セルセ》です。

連日で恥ずかしいのですが、今日も感動してしまいました。素晴らしい公演でした。歌手、演出、舞台装置、合唱、オーケストラ、指揮すべてが素晴らしく、今年聴いたオペラでは1位は一昨日の《サロメ》で確定ですが、今日のオペラは5位以内は確実です。頭を冷やして、2位~5位の間のどこに入るか、検討しましょう。

まずはキャストです。

   指揮:ジャン・クリストフ・スピノージ
   管弦楽:アンサンブル・マテウス
   合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団
   演出:アドリアン・ノーブル
   セルセ:マレーナ・エルンマン
   アルサメーネ:ベジュン・メータ
   アマストレ:ルチアーナ・マンシーニ
   ロミルダ:アドリアーナ・クセロヴァ
   アタランタ:ダニエッレ・ド・ニーセ
   アリオダーテ:アントン・シャリンガー
   エルヴィーロ:アンドレアス・ヴォルフ

まずはバロックアンサンブルの前奏から始まりますが、繊細な音量で室内楽的な緻密な演奏です。音色は明るいです。ヘンデルの美しい旋律に心地よくなります。指揮のスピノージの切れの良い指揮にも感心します。
で、マレーネお姉さまの登場。タカラジェンヌのようなかっこよさです。ほれぼれします。アリアの1つ目は「懐かしき木陰(オン・ブラ・マイフ)」です。あんまり有名過ぎて、もうひとつピンときません。その後、各配役が次々とアリアを繰り出しますが、どれもこれもヘンデルのメロディーも美しいし、歌手も粒ぞろいで素晴らしい歌を披露してくれます。うっとりして聴くしかありません。あまりにアリアが多過ぎて、一つ一つ紹介できないのが残念です。セルセ役のマレーネお姉さまの最後のアリアには絶句です。いわゆる超絶技巧でバロックのこぶしの回し方の巧みなこと、唖然とします。
マレーネお姉さまはダンスのステップも巧みでまさに宝塚の男役トップスターって雰囲気です。女性ファンはキャーって言いそうですね。
ロミルダ役のクセロヴァはスロヴァキア出身の歌手だそうですが、容姿が素晴らしく、妖精みたい。もちろん、歌も素晴らしい。マレーネお姉さま同様に俄かファンになってしまいそう。ともかく、バロックオペラは歌手がほとんど女性なのがsarai向きです。他の歌手も一人残らず素晴らしかったです。個別の紹介はやめときましょう。

大団円は王様のセルセも反省し、愛と赦しのハッピーエンド。まるでモーツァルトの《フィガロの結婚》とそっくりです。モーツァルトもこれを参考にしたんでしょうか。ともかく、フィナーレの合唱は素晴らしく、ここに至り、感動の極致です。ここで感動するのもフィガロとそっくり。このオペラは途中は楽しくて、まるでオペレッタみたいですが、最後は感動。最高です。

盛大に拍手していたら、ステージにあがった指揮者のスピノージが聴衆に静かにするようにとのジェスチャーです。何かメッセージでもあるのかと思っていたら、何とステージから指揮棒を振り始めました。楽団員は立ったままで演奏を始めました。あの感動的なフィナーレの合唱です。ステージ上の合唱団、そして歌手たちも再び感動の合唱。こんな満足ってありません。

明日はウィーン国立歌劇場でバレエ《ラ・シルフィード》を見ます。



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2011/11/02 21:01
コメントありがとうございました。
『セルセ』を観賞というより、マレーナ様目当てだったのですが、事前に予習をあまりしなかったこと、字幕が読みにくい位置だったこと、そして1回しか観賞しなかったことが悔やまれます。
saraiさんや happaさんのブログを拝見しますと、他の日がもっとよさそうだったのと、2回目には細かい点にも目や耳が届くので楽しみが倍以上になる、ということに遅まきながら気が付いたのです。
(今晩も、ケルンでマレーナ様がソリストのコンサートがあるのに、やはり予習なしで臨もうというよくない態度です、、、)

ネットで感動を分かち合えるというのは、とても楽しいですね。
これからも、よろしくお願いします。

2, saraiさん 2011/11/02 21:42
レイネさん、こちらにもお越しくださり、恐縮です。

《セルセ》はとてつもなく面白いオペラでした。予習したDVDとは演出が異なり、よりコケティッシュな仕上がりで、楽しいこと、この上なし。アタランタの扱いが大変うまく、ダニエッレ・ド・ニーセの熱演も素晴しかったですね。終演後の聴衆の盛り上がりは物凄く、それも納得できる快演でした。もちろん、一番の立役者はマレーナお姉さんでした。
バロックオペラの情報をレイネさんのページで参考にさせてもらいます。
それにしても昨年のバルトリが聴きたかったなあ・・・

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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