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ウィーンのカラバッジョ、そしてラーメン

今日もウィーンは曇り空。その割にはそれほど寒くないのが救いです。

今日はカラバッジョの総決算として、番外編ながら、ウィーン美術史美術館に行ってみましょう。ここには、カラバッジョがナポリで描いた祭壇画《ロザリオの聖母》があります。美術館ではちょうど特別展(冬のメルヘン)をやっていました。冬に関連した絵画などを一堂に展示していました。モネの積藁シリーズの冬の季節の積藁がありました。
ともあれ、まずは目的のカラバッジョです。《ロザリオの聖母》のほかにも2点もあって、びっくり。さすがですね。《ロザリオの聖母》はナポリの作品の《七つの慈悲の行い》に似た描き方に思えましたが、カラバッジョとしては今一つの印象でした。


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まあ、それほど、カラバッジョの作分群のレベルが高いとも言えます。あとは名画の数々、世界1のブリューゲルのコレクション、クラナッハとデューラーの素晴らしいコレクション、ベラスケスの王女マルガリータの一連の肖像画、レンブラントの一連の自画像、そして、フェルメールの代表作と言われる「絵画芸術」などをゆっくりと堪能しました。

芸術の後は食い気。まだ行っていなかったカフェ・シュペールを探して、行き着いたのが何とラーメン屋。刀削麺のラーメンですっかり体が温まりました。


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ホテルで午睡をとって、夜はウィーン国立歌劇場でバレエ《ラ・シルフィード》のプレミエです。内容は別記事でアップ済です。
幕間には、はっぱさんと楽しいおしゃべり。
今日も楽しいウィーンの1日でした。

もう、ウィーンも残り4日になりましたが、オペラ、オペレッタ、コンサート2つ、合計4回も音楽、それも超一流のものを楽しめます。ラストスパートです。


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テーマ : ヨーロッパ
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《フィデリオ》@ウィーン国立歌劇場 2011.10.27

ベートーヴェン唯一の歌劇《フィデリオ》はウィーン国立歌劇場にとって、記念すべき作品の一つです。それは1945年、第2次世界大戦で崩壊したこのオペラハウスが10年後の1955年に再建し、再開を記念して演奏されたのがカール・べーム指揮のこの《フィデリオ》でした。ちょうど終幕の合唱の歓喜の歌声がウィーンの戦後の再生の祝賀に聴こえて、ウィーンの市民は感無量だったことでしょう。

その《フィデリオ》の公演を56年後に聴くことができ、saraiも感無量です。
今日のキャストは以下です。

   指揮:ベルトランド・ド・ビリー
   演出:オットー・シェンク
   フロレスタン:ロバート・ディーン・スミス
   レオノーレ:ヴァルトラウト・マイヤー
   ドン・ピツァッロ:アルバート・ドーメン
   ドン・フェルナンド:マルクス・マルカルト 
   ロッコ:ラルス・ヴォルト
   マルツェリーネ:アニタ・ハルティッヒ
   ヤキーノ:ベンジャミン・ブルンス

オーケストラ・ピットを見るとコンサートマスターはキュッヒルさんです。昔昔お宅にお邪魔したことを思い出し、ご挨拶しました。キュッヒルさんは人のよさそうな笑顔で何やらもごもぐ言われていました。今日は彼の横にシュトイデです。てっきり彼もミニヨーロッパツアーに参加したと思っていたのでびっくり。先日のウィーン・フィル定期と同じ顔触れです。

実はsaraiはこのオペラは少し苦手。アリアらしいアリアがなく、盛り上がりに欠けるからです。そういう意味では、このオペラはオペラというジャンルを離れたベートーヴェン特有のものだと思います。
ただ、この日の演奏は歌手は全員好調で、主役のマイヤーはもとより、フロレスタン役のディーン・スミスは素晴らしいテノールの響き、ロッコ役のヴォルトはバリトンの豊かな響き、マルツェリーネのハルティッヒの澄んで伸びやかなソプラノと粒揃いです。オーケストラはもちろん素晴らしい。
それでも、第1幕は個別にはマイヤーとハルティッヒの重唱の部分とかよいところもありましたが、オペラとしての盛り上がりに欠けたことも事実。

第2幕でフロレスタン役のディーン・スミスが登場し、ベートーヴェンらしい滋味深いアリアを歌うあたりから、ぐっとオペラらしくなり、聴きごたえが出てきました。そして、やはり山場は第2幕第1場が終わったところで演奏される「レオノーレ序曲第3番」。オペラの流れとしては無理があるかも知れませんが、実質ウィーン・フィルの演奏は素晴らしいこと、この上なしです。フィナーレへの美しい弦の響きからの部分はもうオペラを忘れてしまいそうです。これはコンサートです。
この後、第2場からフィナーレへは合唱が素晴らしく、まるで交響曲第9番のフィナーレを聴くが如くです。フィナーレの合唱はまさに人生、人間の讃歌です。ベートーヴェンの主題ですね。人間は自由で平等で正義を貫くっていう感じで思わず感動の嵐に巻き込まれます。これがウィーンの《フィデリオ》なんですね。

ところで、このオペラを聴いていて、ふと、1990年の壁の崩壊劇を思い出しました。まるでこの《フィデリオ》とかぶってみえます。ベートーヴェンが目指したのは単なるオペラではなく、人類の愛と自由と正義のドラマの具現化だったのかもしれません。いつまでも変わらぬ永遠のテーマです。偉大なベートーヴェンは人類の将来を見通していたようにも思えます。

今回はこれでウィーン国立歌劇場もオペラもおしまい。後はオペレッタとコンサート2回と残り少なくなりました。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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