我々と列車を載せたフェリーはサン・ジョバンニSan GiovanniからメッシーナMessinaに向かいます。真っ暗な海面を激しい波しぶきを上げながら、疾走していきます。

フェリーのデッキで飽きずに周りの明かりを見ていました。フェリーはとても巨大な船体です。

シチリアのメッシーナの街の空には時折雷がぱっと光り、おどろおどろしい感じ。かなりメッシーナの港が近づいてきました。そろそろ列車に戻りましょう。フェリーの船内は閑散としています。

階段を降りて、列車のひとつ上の階の自動車を載せたフロアに降ります。

ここで下に降りる階段が分からなくなり、少し迷いましたが何とか階段を発見。

列車はもちろん行儀よく並んで、我々の帰りを待っています。

フェリーはほどなくシチリア島に接岸。フェリーの先端の部分が開いていきます。

急いでいる乗客はここでフェリーを降りて、徒歩で出ていきます。この港から駅までは近くて、急ぐときは歩くのが一番早いそうです。saraiはもちろんこの列車の今後の成り行きを見定めるために、ゆっくりと列車から見物を決め込みます。
作業員の人達のてきぱきとした動きで、たちまち港側の線路とフェリーの線路が連結されました。向こうから、明るいヘッドライトの機関車が近づいてきました。

機関車がフェリーに乗り込み、車両に近づいてきます。

やがて、無事に連結完了。

まず、その連結した4両分をフェリーから引き出していきます。

最後の4両目がフェリーから出て行こうとしています。

そのままその4両を引っ張りだして、また機関車だけが戻ってくるのかと思っていたら、案に相違して別の展開です。
いったん引き出された4両の車両が、またフェリーの中に戻ってきます。

その4両がフェリー内に残っていた4両(saraiの乗っていた車両)と連結。全部が連結して、フェリー乗り場と隣り合わせのメッシーナ中央駅Messina Centraleに粛々と進みます。メッシーナにようやく到着です。

5時間列車に乗って、約10分の遅れ。まあまあでしょう。それにこのフェリーと連動した鉄道のシステムは大変面白かったので、ずい分楽しめました。
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