バスはスリーマSliemaの街を過ぎ、ヴァレッタVallettaの街に向かいます。当然ヴァレッタの街の入り口で停まるものと思っていたら、停まらずにそのまま通過してどんどん坂を下りていきます。そして、ヴァレッタの先のグランドハーバーGrand Harbourまで行ってしまいます。そこでどっと人が降ります。どうもそこに停泊している豪華客船の乗客のようです。私達もすごすごと一緒に降りて、とぼとぼとヴァレッタの街に引き返します。が、ヴァレッタの街は巨大な城壁の上・・・これは大変!!

そのままバスの来た道を引き返すのも悔しいので、初めての土地とはいえ地図とにらめっこしながら、勘を働かせ作戦を考えます。城壁沿いに歩き、何とかヴァレッタの街に入りましょう。城壁沿いの道を少し上っていきます。道の右側には、グランドハーバーの向こうにスリーシティーズThree Citiesが見えてきます。

グランドハーバーには豪華客船が停泊しています。

土地勘が働いたのか、偶然のなせる業なのか、城壁から街に入ることのできる城門が見えてきました。ヴィクトリア門Victoria Gateです。やったね。

早速、門のアーチをくぐります。

そこから上を見上げると、門の上部に鉄の橋がかかっています。そこに街の中心に向かう道があるようです。何とか、目処がたってきましたね。

石段を上って上の道に出ます。石段はそのままずっと続いています。でも、ヴァレッタの街は勾配だらけの街だということはあらかじめ分かっているので、これくらいの石段では驚きませんよ。

真っ直ぐの坂道をどんどん進むと、とても賑やかな通りに出ます。これは、街のメインストリートです。

目的地はカラヴァッジョの絵のあるヴァレッタの大聖堂St. Johns Co-Cathedral(サン・ジョヴァンニ大聖堂とか聖ヨハネ大聖堂とかいろんな呼称で呼ばれています)です。ついに、その大聖堂の堂々たる構えが見えてきます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

大聖堂の正面は工事中です。そのせいか、入口は正面ではなくぐるっと側面にまわったところです。

教会とはいえ、今はその機能を果たしていないようで、博物館・美術館のような扱いで1人6ユーロの入場料です。教会だから当然無料だと思いますが、仕方がありませんね。チケットを購入します。

中に入ると、教会の内部とは思えない黄金で豪華に装飾した作りになっています。ものすごく立派です。

当然カラヴァッジョは主祭壇画の場所にあると思っていましたが、その場所にはヨハネがキリストに洗礼する大理石の彫刻が飾ってあります。

それにしてもこの教会はとても立派です。壁面や天井も黄金の装飾が素晴らしい!

床面にも色大理石の装飾が施されています。名門の騎士たちのお墓なのでしょうね。

どこもかしこも本当に立派な教会ですが、カラヴァッジョはどこを見てもありません。なんだかイヤな予感が頭をよぎります。配偶者は本当にここでいいのってsaraiに疑問を投げかけますが、ここでいい筈です。業を煮やした配偶者が係の人にカラヴァッジョはどこですかって聞くと、係の人は黙ってある方向を指さします。そこは入口に大きなマルタ十字の衝立が立っていて、入場制限がされているようです。そこには何人かの人たちもたむろしています。さては修復中とかで見られないのかという失望感が脳裏を横切ります。カラヴァッジョは見られるのでしょうか。
↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね
いいね!
