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チェスキー・クルムロフの旅:お城の塔からの街、川、山、空・・・素晴らしい眺め

2011年10月21日金曜日@ウィーン~チェスキー・クルムロフ/3回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovのお城の塔はすぐ目の前です。


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塔の前に出るために、もう一つの城門をめざします。


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城門のすぐ手前で塔を仰ぎみます。天高くという感じです。


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城門をくぐります。


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城門をくぐって、すぐ左手が塔への入口のようです。


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ところで、このあたりの壁面はほとんどすべてだまし絵の技法で描かれたものです。ちょっと見た目には石壁に見えますが、これはすべて絵です。見事なものだと配偶者と2人で感心しきり。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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急いで塔に上りましょう。お城もさることながら、お城の塔Zàmeckà vezに上って街の景色を楽しみたかったので、入場時間に間に合うように急いで来たわけです。この塔のあるフラーデクHrádek(小さな城という意味)に入って、チケットを買って、塔の螺旋階段をぐるぐると上ります。なかなかきついですが、昨日のフランクフルト空港を駆け巡ったことに比べれば、何てことはありません。塔の上に出て、素晴らしい絶景に感動です。


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ヴルタヴァ川Vltavaの流れ、色鮮やかな街の屋根屋根、教会の尖塔、山の緑、そして夕景の青空、すべての要素がここにあります。

配偶者は、ヴルタヴァ川がぐるっと湾曲して流れる全景が見えないのが不満そうです。それはそうですが、それは贅沢というもの。後でお城の向こうの広場からも眺めてみましょう。ここからもヴルタヴァ川が湾曲して流れている様子の一部は見えています。


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真下を眺めると、先程渡ったラゼブニツキー橋Lazebnický mostの袂に宿泊しているホテル・ドヴォルザークHotel Dvořákが見えています。最上階の一番左手のテラスのある部屋がsarai達の泊まっている部屋です。配偶者にあのテラスから手を振ってもらいたいところですが、生憎今はすぐ隣に立っています。


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もう一度街の方を眺めますが、街の向こうの緑の丘陵が夕陽に輝いて綺麗です。


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裏の方を眺めると、お城の中庭が見下ろせます。観光客がぞろぞろ歩いています。


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ヴルタヴァ川沿いにお城の本体も見えます。今上っている塔は小さなお城フラーデクに付属したもので、お城の本体は別棟になっています。


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塔からの眺めを満喫しました。後は気持ちを落ち着けてゆっくりと散策しましょう。塔を下りてお城をそぞろ歩きます。



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チェスキー・クルムロフの旅:お城を散策し、高い石橋からの眺めも満喫

2011年10月21日金曜日@ウィーン~チェスキー・クルムロフ/4回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovのお城のフラデークHrádekの塔Zàmeckà vezの上からの絶景を最後にもう一度見て、塔を下ります。


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塔の上に通じている階段はこんなに狭い階段です。ここから足を踏み外さないよう用心して下ります。


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階段の途中には、いくつか明かり取りのような丸い窓が開いています。そこからの眺めも何か気をそそるものがあります。


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釣り鐘もあります。別に鐘楼ではないと思いますが、鐘も鳴らしていたんでしょうか。


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ほとんど下のほうまで下りてくると、部屋に大きな窓があり下の広場が見下ろせます。


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塔の建物から出て、その前にある泉の広場で一休みです。一番見たかった塔からの眺めを無事に見ることができて、何かしらチェスキー・クルムロフの観光は完了したような気分です。


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気持ちが落ち着いたところで今度は今夜のディナーのことが気になります。評判のよいチェコ料理のレストランを事前にチェックしていたので、携帯で予約を入れます。これでディナーも大丈夫。
さて、お城はとても広大でだまし絵の壁や石畳の広場がずっと続きます。お城の本体部分に近づくと、建物の真ん中に通廊が通っているようです。


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通廊にはいると、アーチ状に固められた堅固な空間が続いています。少し上り坂になっている通路を進みます。


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通廊の出口が見えます。またもだまし絵の壁のある建物が見えます。


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通廊を出ると、そこはお城の建物とその先にある広場をつなぐ橋の上です。橋から下を見ると、ヴルタヴァ川Vltavaの川面の高さまでの谷というか断崖のようになっています。お城がこの断崖で鉄壁な要塞になっているようです。


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ヴルタヴァ川には小さな橋もかかっているので、後で下の谷に下りて橋を渡って街に戻りましょう。
ここには、こんなに立派な石像も立っています。


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この橋の上からの眺めもとても美しいです。チェスキー・クルムロフの街自体が美しいので、どこから眺めても美しいんですね。


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配偶者はここからヴルタヴァ川の湾曲部分を眺めますが、ここでも全貌は見えません。


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橋を渡り終えたところで、橋をバックに配偶者の記念撮影です。ここまで来て、ようやく橋の全貌が見えます(実は橋脚部分が見えていませんが、それは後でご紹介しましょう)。橋は3階建てになっていたんです。ちゃんとプラーシュチョヴィー橋Plášťový mostという名前までついている橋です。お城の看板には、単に城の橋most na plástiとしか書かれていませんでしたけどね。昔お城の防御を固めていた時代には、この石橋ではなく木の跳ね橋がかかっていたそうです。


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橋の先にある広場(庭園)は街を望む見晴らし台の部分は高い石塀で覆われており、残念ながらすこぶる眺望がよくありません。その代わり、石塀には申し訳け程度の小さな穴が開いています。銃眼のようなものでしょう。城の本来の役割である防衛施設としては仕方のないところですね。その銃眼からの街の眺めも風情があるといえば、そうですね。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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そろそろお城から下の谷のほうに下りて散策を続けます。


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パウル・バドゥラ=スコダ・ピアノ・リサイタル@横須賀芸術劇場 2012.3.3

名前だけはsaraiの少年時代から知っていたピアニストが今日初めて聴くことにしたパウル・バドゥラ=スコダです。その頃、つまり50年近い昔はウィーン3羽烏のピアニストとして知られていました。その3人のなかで、ぐんぐん頭角を表したのがフリードリッヒ・グルダでした。生で聴いたことはありませんが、モーツァルトとベートーヴェンに関してはsaraiの心を捉えて、さんざんCDを聴いてきました。そのグルダも結局、生で聴くことなく、亡くなりました。もう一人はイエルク・デムスです。彼はリートの伴奏や室内楽のCDを聴いていましたが、つい最近になって、シューマンのピアノ独奏曲全集(13枚)を聴き通し、再評価したところです。そして、3番目がスコダです。彼は何故か、あまり縁がなく、生で聴いたことはおろか、CDを聴いたことさえありませんでした。まあ、ウィーン3羽烏もこのあたりで聴いておかないと聴き逃してしまうと思ったのが今回のリサイタルを聴くことにした軽い動機でした。スコダももう85歳だそうです。saraiの少年時代には3人とも30代だったそうです。懐かしい昔のことです。昔懐かしさと古きウィーンの響きへの気持ちから、スコダのリサイタルに向かいました。

リサイタルの会場はsaraiの自宅からも近い横須賀芸術劇場です。
今日のプログラムは以下です。

 J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
 シューベルト:4つの即興曲集 op.90 D899より
         第3番 変ト長調
         第2番 変ホ長調

   《休憩》

 ブラームス:6つの小品 op.118
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 op.57「熱情」

   《アンコール》

 シューベルト:4つの即興曲集 op.90 D899より、第4番 変イ長調

時間になり、スコダの登場です。お歳にしてはしっかりした足どりでステージに歩み出てきました。お洒落でにこやかな笑みを浮かべています。
ピアノに向かい、椅子の位置を調整したかと思うと、いきなり、さっとバッハのパルティータを弾き始めました。どんなピアニストか、ほとんど分かっていなかったので、注目の弾き始めです。ご高齢で枯れた演奏を予想していました。きっとゆったりした演奏だと勝手に思っていました。しかし、軽快な調子での演奏です。テンポも軽快。ピアノのタッチも軽快。意表を突かれました。そもそも、ピアノ自体がスタインウェイです。古くからのウィーンのピアニストですから、ベーゼンドルファーだと思っていました。ただ、スタインウェイにしてはそれほど派手な響きではなく、あくまでも軽やかです。そういう響きのピアニストかと思いました。ミスタッチも目立ちますが、そんなことは音楽性とはそれほど関係がないので、あまり気になりません。バッハのパルティータとしては軽やかな響きで、これはこれで気持ちよく聴けます。第1曲に続いて、第2曲のアルマンドも同じような軽やかな表現です。ところが、アルマンドの中間あたりから、タッチが明快でしっかりした響きに変わりました。少し、フォルテになったところでギアチェンジのようです。このほうがパルティータらしい感じです。この後は少しムラはあるものの、この調子で進みました。クーラントは速い演奏で弾ききります。パーフェクトとはほど遠い演奏ですが、曲想としては結構です。サラバンドでもそんなにテンポを落とさないので、そんなに緩急がつきませんが、そういうスタイルもあっさりしていていいでしょう。ただ、サラバンドでのしみじみさは感じられません。その後の第5曲のメヌエットは美しい演奏です。こういう中庸の曲があっているようです。最後のジーグはなかなか流麗な演奏でした。感動するような素晴らしい演奏とは言えませんが、気持ちよく聴けた演奏でした。

次はモーツァルトの名曲、イ短調のソナタです。いや、これはいけません。明らかに気負った演奏で開始。モーツァルトの優美さに欠けています。最初の美しいメロディーラインが崩れています。次第に落ち着きを取り戻しましたが、どうももうひとつの演奏です。予習で久しぶりに聴いたピリスの繊細な演奏と比べてしまうと、まるで別の曲のようです。第2楽章はうって変わって、とても美しい演奏でした。どうもこの人はムラのある弾き方をする人のようです。ある意味、お歳とは関係なしに青年っぽい情熱を持ち続けている人なのかもしれません。第3楽章は普通の演奏。トータルで言えば、もうひとつのモーツァルトでした。最近聴いた菊池洋子の素晴らしいモーツァルトを聴いたばかりでしたから、なおさら、厳しい感じかたになりました。

次はシューベルトの即興曲です。ピアノの前で一呼吸置いて、じっくりと弾き始めました。えっと、驚きました。分散和音が美しく、かつパーフェクトに響き、美しいメロディーラインがその上に流れます。まさにウィーンのシューベルトです。何も言うことはありません。大好きなシューベルトをうっとりと聴くだけです。最初に弾いた第3番は素晴らしい演奏でした。バッハ、モーツァルトとはピアノの音の響き自体が違っていました。続く第2番も美しい演奏です。ただ、この曲は昨年聴いたペライアの素晴らしい演奏がまだ頭に残っていて、それと比肩できる演奏はないでしょう。それでも、このシューベルトの即興曲は大満足でした。

休憩後はブラームスの作品118「6つの小品」です。プログラムを見ると、このブラームスの作品以外はすべてポピュラーな名曲ばかりです。その中に、あまりポピュラーな曲ではないブラームスを入れてきた意味は演奏を聴いて、よく分かりました。このブラームスはこのリサイタルで最高の演奏でした。実にロマンチックなブラームス、それでいて重厚で深い滋味に富んだブラームス、この2面性をあますところなく表現していました。特に第2曲の間奏曲の美しいメロディーの表現には参りました。聴き惚れました。第5曲のロマンスも実に叙情的でブラームスらしさを十分に表現。そして、最後の第6曲の間奏曲は実に重厚で深い響きに圧倒されました。昨年、ペライアの弾いたブラームスの作品119「4つの小品」の素晴らしかった演奏に続いて、今日の作品118。このところ、晩年のブラームスのピアノ作品の素晴らしい演奏を聴けて、嬉しい限りです。

最後はベートーヴェンのご存じ「熱情」です。文字通り、とても若々しい情熱に満ちた熱演でした。ただ、この曲はもっと弾ける人がいるでしょう。シューマンとか別の曲をプログラムに入れたほうがよかったとしか言えません。この人はウィーンの古典派、それにシューベルトを得意にしているそうですが、ドイツ・オーストリアのロマン派が向いている人だと感じました。もちろん、今日のリサイタルだけを聴いた感想なので、saraiの勘違いかも知れません。

アンコールはシューベルトの即興曲で最も有名、かつ名曲の作品90-4です。きっと、即興曲は彼の愛奏曲なんでしょう。実に手に馴染んだ演奏でした。saraiの趣味では、もっとしみじみとした演奏が好みですが、美しい演奏ではありました。

今日はロマン派のシューベルトとブラームスの演奏に満足しました。85歳とは思えない情熱に満ちた演奏でした。



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この記事へのコメント

1, 町工場のおじさんさん 2012/03/04 19:15
小生は3/1の東京文化でオールシューベルトプログラムに行きました。横須賀がオールシューベルトプログラムなら横須賀に行きたかったのですが。

2, saraiさん 2012/03/05 00:02
町工場のおじさんさん、コメントありがとうございました。

オールシューベルトいいですね。横須賀は素晴らしいブラームスが聴けてよかったですよ。

3, 町工場のおじさんさん 2012/03/11 00:08
今晩は。
なお、東京文化ではベーゼンドルファーでした。

4, saraiさん 2012/03/11 01:56
町工場のおじさんさん、コメントありがとうございます。

やっぱり、ベーゼンドルファーでしたか・・・
そりゃ、そうですよね。横須賀には、ベーゼンドルファーは搬入できなかったのかな?

聞けば聞くほど、東京文化会館小ホールでのリサイタルのほうがよかったようですね。

5, お便りです…さん 2012/03/24 04:01
長いので、分けてお送りさせていただきますね[あせあせ(飛び散る汗)]

プログラムが、命そのものか死を意識する曲ばかりだなあと感じました…
ディヌ=リパッティの「ブザンソンにおける最後のコンサート」のプログラムに似ている気がします…

モーツァルトのソナタは、お母さんが亡くなった時に作曲されたのではありませんでしたでしょうか…
衝撃的な悲しみ、慈しみ、悲しい叫びのよう、と思います…

6, お便りの続きです。さん 2012/03/24 04:03
ブラームスの作品118には、クラウス・シルデ先生の言葉を楽譜に書き付けていました。
1892年、コレラ。ハンブルクでは予防はハイクラスの人のみ。ブラームスの生まれ育ったところでは下水はエルベ川に。黒い水…コレラの伝染を拡大。

この日の演奏は、それぞれの作曲家の心に寄り添ったものだったのではと感じました。

(続きます)

7, お便りの続き2ですさん 2012/03/24 04:05
パウル・バトゥラ=スコダさんは、深い悲しみを描いた時には、必ず励ましてくれる気がします。
コンサートに集った人を悲しい気持ちに沈めてそのまま帰すことはないように思います。

この日のコンサートはいかがでしたでしょうか…

突然、お邪魔いたしました。
読んでくださって有難うございました。

8, saraiさん 2012/03/25 02:56
お便りです…さん、長大なコメントありがとうございました。

命そのものか死を意識する曲だと思われましたか。音楽そのものが愛と死を究極の目標とする場合が多いですね。今回の場合は直接的に表現したものではなかったと思いますが・・・。
モーツァルトのイ短調のソナタはたしかにリパッティを思い出しますね。久しぶりに聴いてみようかとも思います。
ブラームスは・・・とても素晴らしかったです。
スコダの演奏はとても明るく、熱くさえあるものでした。気持ちが沈む演奏とは無縁に感じました。sarai的には、切々たる演奏も好きなので、気分よりも音楽的に共鳴するかどうかが価値基準です。

また、ご意見ください。色々な見方が許されるでしょう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

チェスキー・クルムロフの旅:お城の高台から、迷いながらもヴルタヴァ川へ

2011年10月21日金曜日@ウィーン~チェスキー・クルムロフ/5回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovのお城の橋や庭園からの眺めを楽しみながらも、ヴルタヴァ川Vltavaの湾曲部分の全貌が見てみたいとさらに先の方に進みます。すると、お城の門をいったん出ることになってしまいます。


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ここから見たヴルタヴァ川はこんな感じで、やはり湾曲部分の全貌は見えません。


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川沿いの高台の一番端まで行くと、なんとかヴルタヴァ川の湾曲部分が見えるのですが、木々が生い茂り視界を妨げています。残念です。


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さて、ここからヴルタヴァ川の方に下りていきましょう。道は全然分かりません。地図上も明確ではありません。先程の城の門の前から、塀沿いの道を川とは反対の方に下っていきます。この道の上にも橋がかかっています。先程のプラーシュチョヴィー橋Plášťový mostがここまで回廊を経由してつながっているのでしょう。


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橋の下をくぐって、道を下っていきます。きょろきょろ道の様子を窺いながら進みます。


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すると右手の塀に開口部があって、道が始まっています。どうも下にある駐車場への道のようです。ということはこの道を下りていけば、谷に通じる道に行けそうな感じです。


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道は下の方にどんどん下っていきます。ままよとばかりに進んでいきます。なかなか風情のあるところです。


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下りきったところで右の方に向かうと、プラーシュチョヴィー橋が眼前に聳え立っています。2重アーチの上に3階建ての橋です。


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石橋のアーチをくぐると、ヴルタヴァ川の向こうの街が見えます。


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アーチをくぐり抜けたところで、またプラーシュチョヴィー橋を見上げます。これがヴルタヴァ川から見た石橋です。雄大ですね。


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お城を見上げながら、川辺を進みます。街への木橋がかかっています。先程プラーシュチョヴィー橋から見下ろした木橋です。


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木橋を渡ります。何故かこんなところをジョギングしている人がいます。


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橋の上からは、ヴルタヴァ川の向こうに先程上ったフラデークHrádekの塔Zàmeckà vezが見えます。


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木橋の上から、プラーシュチョヴィー橋をバックに配偶者を記念撮影です。


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木橋を渡ってチェスキー・クルムロフの小さな街に入ると、おとぎの国みたいな路地や通りが綺麗です。随分最近になって、街を修復したのでしょうね。


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お土産物屋も何か可愛いですね。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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これから街を散策します。



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チェスキー・クルムロフの旅:チェスキー・クルムロフはシーレの描いた街

2011年10月21日金曜日@ウィーン~チェスキー・クルムロフ/6回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovのお城からヴルタヴァ川Vltavaにかかる木橋を渡って少し進むと、運河というか堀というか小さな流れがあります。この流れの先にはお城のフラデークHrádekの塔Zàmeckà vezが見えるので、この流れはヴルタヴァ川から引いたものでしょう。


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その先はシロカー通りŠirokáという名の広い通りになっていて、街の中心地も近くなってきます。


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この通りの右手には、この街と切っても切り離せないウィーンの画家シーレをテーマにしたエゴン・シーレ・センターEgon Schiele Art Centrumがあります。


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シーレの母親の出身地がこの街で、シーレの素晴らしい風景画の題材になっているのがこのチェスキー・クルムロフなんです。saraiはシーレの大ファン。シーレにゆかりのあるこの街を見たかったのが今回の訪問のきっかけです。エゴン・シーレ・センターの前の中庭にはシーレの大きな写真がお洒落に飾ってあります。


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これがエゴン・シーレ・センターの建物です。


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チケットを買ってエゴン・シーレ・センターに入ると、建物の2階部分がシーレの展示になっています。ここには彼の油絵はありませんが、デッサンや鉛筆画?のようなオリジナルなものが展示されており、一見の価値ありです。悲しいことにチェスキー・クルムロフの街を描いた絵は本物は1枚もないのですが、その代わりによくできた複製が、その絵が描かれた場所の写真とともに展示されています。シーレと街との関連がよく分かります。帰りにミュージアムショップに寄りますが、残念ながらこれという絵葉書もなく手ぶらで出てきます。写真撮影も禁止で、頭の中の記憶のみが思い出です。ですから、ここでも内部の様子は一切ご紹介できません。ご容赦ください。
エゴン・シーレ・センターから出て、さらに可愛い通りを進みます。


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カーヨヴスカー通りKájovskáにはいると、通りの右手に先ほど夕食の予約を入れたレストラン、ホスポダ・ナロージィHospoda Na Loužiがあります。前もって場所が確認できて、よかったなと思います。レストランはホテル・ナロージィHotel Na Loužiの1階です。


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この辺りの建物の窓は鉄飾りが美しいです。


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配偶者は結構気に入った様子です。


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さらに通りを進みます。


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その先の角を右手に曲がるとヴルタヴァ川にかかる橋です。この橋からのヴルタヴァ川の眺めもちょっと楽しみましょう。


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橋から戻り先ほどの通りを進み、コステルニー通りKostelníを上って行くと、尖塔の美しい聖ヴィート教会sv. Vítaが見えます。ちょうど夕陽に輝いて綺麗です。


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聖ヴィート教会の前から、尖塔を見上げます。これも街のシンボルですね。


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この教会の角を折れると、街の中心の広場のスヴォルノスティ広場náměstí Svornostiに出ます。広場の中にはマリア記念柱が目立っていますが、この柱はペストを制圧する記念の柱だそうです。


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夕方の広場は、街の中心とは言え閑散としています。


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広場の隅からの通りの向こうにお城のフラデークHrádekの塔Zàmeckà vezが見えます。この通りはホテルの前に続くラドニチュニー通りRadničníのようです。ここからはホテルももうすぐ近くです。


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かなり冷えこんできたので急いでホテルに戻りましょう。


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ホテルの前に着きます。先程歩き始めた起点です。橋の先にはお城のフラデークHrádekの塔Zàmeckà vezです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルの部屋に戻って、体を温めましょう。この街には、キーンと冷たい空気が似合うような気がしますが、薄着(暖かい陽光のマルタと同じ格好です!)の我々には厳しいです。


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ネット接続(無線LAN)は無事につながります。もちろん、無料です。


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この立派なお部屋で、saraiは旅便りを書き、配偶者はスチームで温まりながら街並みを眺めて、ディナーの予約時間まで過ごします。



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チェスキー・クルムロフの旅:チェコ料理の名店ホスポダ・ナロージィでディナー

2011年10月21日金曜日@ウィーン~チェスキー・クルムロフ/7回目

レストランの予約時間の8時が近づいてきました。そろそろ夕食に出かけましょう。外はもう真っ暗です。ライトアップされたお城のフラデークHrádekの塔Zàmeckà vezが夜空に浮かび上がっています。


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ホテルの前のラドニチュニー通りRadničníです。夜の明かりで幻想的です。


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先ほどの街歩きでレストランの場所は確認済みなので、迷うことなくすぐに到着です。夜の街はとても冷えてきて薄着では寒過ぎで、暖かいレストランに駆け込みます。レストランはチェコ料理のホスポダ・ナロージィHospoda Na Loužiです。中に入ると、ほとんど満席です。予約を入れておいてよかったです。


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ほぼ満席の客の大半が、テーブルをくっつけて楽しげに歌っています。伴奏は、ギターとハーモニカです。地元の人たちのようで「ライブミュージック」と書いた紙が立ててあります。


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メニューをながめてもあまりよく分かりません。観光案内書にスープが美味しかったと書いてあるので、スープはどれかと聞くと、メニューには書いてないけどOKだよと言われ、引き続き勧められるままにチキンとお魚をお願いします。
まずはそのメニューにないスープです。野菜いっぱいで濃厚で本当に美味しいスープです。


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供されたチキンとお魚のプレートは、日本人の口にあう味でとっても美味しいです。

これが魚です。付け合わせのポテトも美味しいです。


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これがチキンです。チェコ料理でお馴染みのクネードリキが添えられいます。


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ところで、sarai達の食事の間中も楽しい歌声は響いています。次々とチェコの民謡だと思われる歌が続きますが、中にはテネシーワルツなどの歌も混じり、一緒に口ずさんだりして私達も楽しませてもらいます。食事が終わる頃には、世話役で面倒見の良さそうな女性が、手作りのお菓子を勧めてくれます。アプフェルシュトゥルーデルです。お仲間の手作りのようでしたが、プロ並の腕前の美味しさです。楽しく仲間に加えてもらった人達にサヨナラをしてホテルに戻ります。配偶者は、手にしっかりとアプフェルシュトゥルーデルを持ちながら・・・。


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また、ラドニチュニー通りを戻ります。とても雰囲気のある通りです。


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ホテルに着きます。ライトアップされたお城を眺めますが、チェコのワインで気持ちよくなったせいか写真は手ブレがしています。悪しからず。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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お風呂に入り、部屋の窓からお城を眺めながら、オヤスミナサイ・・・。
明日は朝一番でウィーンに戻ります。荷物との再会が待ち遠しいな。



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ボヘミアからウィーンへ:早起きして、シーレの風景を求めて街を散策

2011年10月22日土曜日@チェスキー・クルムロフ~ウィーン/1回目

旅は17日目です。

今日はチェスキー・クルムロフČeský KrumlovからウィーンWienにとんぼ返りです。

まだ陽の上らない薄暗いうちに配偶者はお目覚めです。パソコンでネットをチェックしながら、少しずつ明けていくチェスキー・クルムロフの街を眺めていたようです。現在、まだ7時前です。


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その20分後には街に朝日が差してきます。7時15分です。朝焼けのバラ色に輝く街の美しさは格別です。


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この直後、そこそこの時間にsaraiも目覚めます(荷物に入れてあった薬がなくて眠りが浅かった・・・)。配偶者と一緒に部屋から朝陽を眺めます。お城を見ると、もう明るい光で綺麗です。


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ホテルの前のラドニチュニー通りRadničníには、まだほとんど人通りがありません。


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早起きしたことだし、早朝の街散策に出かけましょう。シーレが絵を描いた目線でチェスキー・クルムロフの街を見てみたいので、寒い中を二人はまた薄着、そして、配偶者はスッピンで出かけます。通りを歩いていると、街角に面白いものを見つけます。


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これは馬車の車輪から建物を防備する石ですね。あちこちで見かけることができるみたいです。


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人通りのない綺麗な石畳の道を歩きます。


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街中はまだ静まりかえっていて、人っ子一人歩いていません。


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建物の白壁に木々の緑が映えています。


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やがて、通りはヴルタヴァ川Vltavaの川沿いに入ります。


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川岸まで下りてみましょう。


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朝の川面はとても美しいです。緑も多いですね。


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通りに戻って街の景色を見ますが、シーレの絵の題材とは少し違うようです。


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それでも美しい街の景観です。こういう絵もあっていいでしょうね。


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ちょっと迷いましたが、何とかシーレの絵のポイントに到着です。見晴らし台のようになっています。


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この辺りの風景がシーレの題材のひとつになっています。


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saraiはその街並みを感慨深く見入ります。

この見晴台からは、お城の方の街並みも綺麗に見えます。


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ところで、朝早くからここにもたくさんの中国人が来ています。近くのホテルに泊まっているようです。私達のホテルも中国人で一杯です。中国では、チェスキー・クルムロフがブームなんでしょうか。

さて、朝の散策の目的も果たしたので、薄着で風邪をひかないうちに暖かいホテルに戻りましょう。明るくなった街の通りは建物がとても綺麗です。


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建物にぶら下がっている飾りの標識もなかなか可愛いいです。


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帰りに街の中央の通りを歩くと、昨日の夕方見た聖ヴィート教会sv. Vítaの前に出ます。小さな街なので、ちょっと散策すると街中を歩くことになってしまいます。


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散策を終えて、8時過ぎにホテルに戻ると、もうすっかり空は明るみ、青空が綺麗です。ホテルとお城、そして、ヴルタヴァ川にかかる橋がその青空を背景にくっきりと浮かび上がっています。


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散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルでは部屋に戻らずにそのまま地下の朝食ルームに向かい、そこで朝食を頂きます。珍しく目玉焼きがあります。


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朝食を終え、部屋に戻ります。いよいよ、超豪華なお部屋ともお別れです。

チェコの田舎町にしてはちょっとだけ高価(2人で1泊110ユーロ)ですが、十分にそれに見合うホテルです。正確に言うと、部屋の広さと豪華さ、それに何といっても角部屋で専用テラスからの美しい眺めに満足です。このホテルの他の部屋の様子は分かりませんが、この部屋に限定すればカップルにも女性にもお勧めです。

これからシャトルバスでウィーンに向かいます。



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この記事へのコメント

1, kazumi Matsuokaさん 2012/03/15 21:24
私もヨーロッパにハマってるひとりです。先日Spain から帰って来ました。Spain 最高!フラメンコ最高!
ウィーンはまだですがSARAI さんの旅素敵ですね、行って見たくなりました参考にさせて頂きます。(^o^)/

2, saraiさん 2012/03/16 01:58
kazumi Matsuokaさん、初めまして。saraiです。
コメントありがとうございました。

ヨーロッパ、いいですよね!
スペインはバルセロナに昔(20年前)に1回、行っただけです。いつか、エル・グレコを尋ねて、トレドに行きたいと思っています。
また、コメントをお願いしますね。

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ボヘミアからウィーンへ:幻想的なボヘミヤの草原を一路、ウィーンへ

2011年10月22日土曜日@チェスキー・クルムロフ~ウィーン/2回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovのホテルのチェックアウトを済ませ、saraiがロビーにあるチェコ語のパソコンと格闘していると、お迎えのシャトルバスが来ます。


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朝9時前の予定通りの時間です。昨日の運転手から我々が荷物がないことを聞いていたようで、本当に荷物がないのかと大爆笑です。運転手の他に英語のしゃべれる担当者も来ています。このシャトルバスの会社の担当者達とは随分Eメールのやりとりをしていたので、彼に「あなたがヤクブか?」と聞くと、「違うよ。マーティンだよ。」とのこと。彼ともEメールをしていました。我々が乗り込んだ後、他のホテルの客もピックアップして計7人を乗せてウィーンWienに向かいます。この車は我々7人をウィーン西駅Wien Westbahnhofに降ろしたら、すぐに西駅からお客を乗せてチェスキー・クルムロフに戻る筈です。今日は往復するのに値するだけのお客さんが集まったのでしょう。

今日はリンツLinzには向かわずに、直接ウィーンに向かうようですね。昨日の山道よりは立派な道を進んで行きます。


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街を抜けると配偶者が思わず歓声を上げます。一面に真っ白な霜が降り、何とも言えない優しい青い緑色のボヘミアの草原が広がっています。


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ずっとこの幻想的な風景が続きます。


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外はかなり冷えこんでいるのでしょうね。しばらくすると朝もやがかかり、もやを通して、緑の草原に白い霜が一面に降った何とも幻想的な風景です。


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朝もやが晴れて草原がはっきり見えるようになり、草原で草を食む牛たちも見えます。


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バスは草原の中の緑の木々の中のまっすぐな道路をぐんぐん飛ばします。


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いつしか草原の緑も綺麗に見えるようになります。霜の降りた白い平原も綺麗ですが、緑の草原に出ると、暖かで爽やかな印象で美しいです。


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小さな町をいくつか抜けて快調に進み、昔は国境の検問所だったのだろうと思われる建物を通過。国境を抜けて、別の国(オーストリア)に入っても風景は変わりません。
オーストリアに入ってしばらく進むと、トイレタイムです。停まったところはマクドナルドの駐車場です。土曜日の朝だからでしょうか、子供連れも含めて結構賑わっています。


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車を降りてみるとやはりかなり寒く、皆さんすぐに車に戻ってきて出発です。


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快晴の青空のもと、気持ちのいいドライブが続きます。


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クレムスKremsの街に近くなると、ワイン畑が広がっています。ドナウ川Donauも近いですね。


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そのうちにドナウ川にぶつかり、ドナウ川に沿って進みます。


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周りはワイン畑が続きます。道路も立派な高速道路になり、ガンガン飛ばしてあっと言う間にウィーンに近づきます。やがて、ドナウ川を渡ります。


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ウィーンの街に入り、ドナウ運河沿いに進むと、フンデルトヴァッサーのごみ焼却場が見えてきます。


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3時間のドライブで、無事にウィーン西駅に到着です。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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早速ホテルに向かい、荷物との再会を果たしましょう。



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ボヘミアからウィーンへ:迷子の荷物と感動の再会!

2011年10月22日土曜日@チェスキー・クルムロフ~ウィーン/3回目

チェスキー・クルムロフČeský Krumlovからシャトルバスで、ウィーン西駅Wien Westbahnhofにちょうど12時に到着。
ウィーン西駅では、まずトラムチケット1日券の8枚組を購入します。さて、昨日列車の中でオーストリアの方がランチに食べていたお寿司が気になるので、チェックしてみましょう。ありました! なかなか美味しそうです。今夜のオペラの後の夜食用に買っておきましょう。


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と、横で売っている焼きそばと甘酢あんかけご飯のようなものが、暖かくてとっても美味しそうです。ここでお昼ご飯として食べていきましょう。


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近くのイートイン席で、結構多くの人が同じようなものを食べています。我々も席に着き、購入した焼きそばと甘酢あんかけご飯のパックを開けます。見えているのは焼きそばとご飯の上にトッピングした肉です。


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駅の構内を眺めながら頂きます。とっても美味しいですよ。


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ウィーン西駅からはトラムに乗って移動し、1回の乗り換えでホテルのすぐ近くの停留所に到着です。昨日チェックアウトしたばかりのホテルでは、スタッフに暖かく迎えられます。そして、めでたく空港でロストした荷物とご対面! 暖かなヒートテックの肌着が詰まったカバンですっ! カバンを引っ張って、部屋に入ります。部屋にカバンがあるのって、何て素晴らしいんでしょう!


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早速、着替えます。ウ~暖かい・・・。
ちょっと仮眠をして、オペラに備えます。

いざ出陣です。ホテルからシュターツオーパーまでは地下鉄で3駅。なかなか交通の便のよいホテルで、短時間でシュターツオーパーに到着。今日のオペラのチケットのピックアップのために、シュターツオーパーの前でしばらくドアの開くのを待ちます。が、一向にドアの開く気配がありません。配偶者がシュターツオーパーの中を覗いて、あまりにもガラ~ンと人気のない様子に、本当に今日なの?・・・。saraiは、じゃ予約の紙を見せようかとカバンから紙を取り出して・・・ン?時間を間違えた!!!
1時間開演時間を間違えていたのです。年は取りたくないね。寒空で待つ気にはなれないので、お茶をいただくことにしてカフェ・オパーに入ります。2人でケーキ1つに紅茶とコーヒーです。


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店内では、同じように開演前の時間を過ごしている人達がいます。


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このカフェ・オパーは初めて入ったのですが、モニター画面でシュターツオーパーの予告編を流しています。saraiは結構楽しめます。今流れているのは5日後に見る予定のオペラ《フィデリオ》ですね。


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さらに店内を見渡していると、お店はドア1枚隔ててシュターツオーパーに接していることに気付きます。モニター画面に気を取られていましたが、ちょうどそのモニターの下がドアです。


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ここからシュターツオーパーに直接入れるのではないかと思っているうちに、ドアが開いてシュターツオーパーと直結します。通いなれたシュターツオーパーですが、まだまだ知らないことが一杯ありますね。配偶者がカフェで寛いでいる間に、saraiがドアを開けて予約済チケットのピックアップに行きます。

カフェの清算を済ませて、今度は2人揃ってドアを抜けて、シュターツオーパーに入ります。今日の席は最前列のかぶりつきです。オーケストラのメンバーが目の前で開演前の練習をしています。


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正しい開演時間が近くなると人が集まってきて、さあ開演です。
素晴らしい公演でした。この日のオペラ《サロメ》はここ
にご紹介しています。
興奮の内にオヤスミナサイ! おっと、その前にウィーン西駅で買っておいた夜食のお寿司をいただきます。


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明日も楽友協会でウィーン・フィルを聴きます。毎日、音楽三昧で楽しいな!



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2012/03/09 16:54
西駅のお寿司のお味はいかがでした?
ウィーンには、こういう寿司弁当みたいなのが目に付きますが、試したことないんです。
日本人の友人がウィーンで食べたのは、炊いたのではなく湯がいたとしか思えないおコメ(芯があって表面は柔らかいというアルデンテのリゾット状態)のお寿司モドキだったので、もうこりごり、と言っていました。
空港にも美味しいお寿司、売ってるかしら?夏にクロアチアに行くんですが、ウィーン経由で乗り換え時間が2時間半もあるので、ウィーンの空港でお勧めの飲食店ご存知でしたら、ぜひ教えてください。

国立歌劇場脇のカフェは、公演前の待ち合わせに使ったことがありますが、便利ですよね。

2, saraiさん 2012/03/10 00:41
レイネさん、こんばんは。

ウィーンでは20年来、お寿司を食べていますが、ここ数年、ずい分、味がよくなったような気がします。ウィーン以外のヨーロッパでも同様の傾向に思えます。ウィーン西駅のお寿司は今までのウィーンのお寿司で一番、まともです。もちろん、日本の水準にはありませんが、かなり近い感じです。お寿司モドキではありませんよ。空港ではお寿司を見かけたことはありません。もともと、日本に戻る前にお寿司を食べるつもりはありませんが・・・。ウィーンでトランジットもしないので、残念ながら、飲食店は知りません。

カフェ・オパーは初めて利用しましたが、値段も安いので、これからも利用できそうです。

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ウィーンでホイリゲ:ウィーン・フィルの後はホイリゲ初見参

2011年10月23日日曜日@ウィーン

旅は18日目です。

薄い雲がかかっていますが、青空も透けて見えています。
暖かい肌着もあるので、寒くもありません。

今日は日曜日ですが、午前中にウィーン・フィルの定期演奏会があります。この定期演奏会はウィーン・フィルの会員しか聴きにいけない上に、この会員権を手に入れるには10年以上待たなければならないという代物です。よって、会員でない人がこの演奏会を聴くには、会員権を持っている人が事務局にチケットを戻したものを譲り受けるしか手がなく、ほとんど不可能ということになります。こういうチケットをウィーンのお友達Hさんにお願いして入手してもらいました。

ということで、saraiの念願のウィーン・フィルの定期演奏会初聴きです。11時開演なので、朝はゆっくり起きてお風呂に入り、しっかり身を清めてお出かけです。地下鉄でカールスプラッツKarlsplatzに出て、そこからは歩いてすぐに楽友協会です。


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ウィーン楽友協会Gesellschaft der Musikfreunde in Wienにはいります。もう既にウィーン・フィルのメンバーがステージ上で練習中。


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楽友協会のグローサーザールは美しい装飾を施された内部空間になっています。音の響きも素晴らしいホールです。


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演奏会は、世界最高のオーケストラの本拠地にふさわしい素晴らしいものでした。それもマーラーとベートーヴェンの素晴らしい演奏が聴けたので、なおさらです。この日の演奏については既にここにご紹介済みです。

演奏会の後は、久しぶりに再会したウィーンのお友達Hさんと楽友協会の近くのカフェ・ムゼウムCafé Museumでランチをご一緒しながら音楽談義です。
楽しいときを過ごすことが出来ました。

さて、今日のイベントはもうひとつ。ホイリゲに新酒を飲みに出かけます。
昨日、有名なグリンツィングGrinzingのホイリゲに予約を入れておきました。その時間までホテルで休養しながら、saraiは朝のコンサートの感想書きに励みます。

細かい霧雨も降り出したので、暖かい恰好をしてホイリゲ初体験に出かけます。
地下鉄をカールスプラッツKarlsplatzでU4に乗り継いでハイリゲンシュタットHeiligenstadtまで行き、そこからバスの38A路線に乗り継いで最寄りのバス停Fernsprechamt/Pfarrplatzから歩いて5分ほどで、予約を入れてあるホイリゲのマイヤー・アム・プファールプラッツWeingut Mayer am Pfarrplatzに到着です。ホテルからは乗り継ぎもスムーズだったので40分ほどで行くことが出来ました。


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ハイリゲンシュタットからのルートを地図で確認しておきましょう。


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このホイリゲはかのベートーヴェンが滞在して、交響曲第3番《英雄》の一部を作曲したという歴史のあるお店です。お店の門をくぐると、中庭のような所に出ます。天気がよければここで食事ができますが、今日は生憎の小雨ですので建物の中に入りましょう。


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右側の建物が食事をしながらお酒を飲む所で、左側の建物には料理を作る調理場と自由に食べ物を選べるビュッフェがあります。お店に着き、どちらに入ったら良いのか分からずウロウロしていると、お店のおばさんがそのシステムを教えてくれます。


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予約していたので、スムーズに奥のテーブル席に案内してもらいます。


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テーブルにつくと、まずは飲み物の注文です。シュトルム(ワインになる前の発酵途上のどぶろくのようなもの)とモスト(濃いブドウジュースでこれを発酵させてワインにする)をお願いします。


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食事の注文もできるようにメニューが置いてありますが、ここでは注文せずにビュッフェにおつまみを選びに行きます。色んなものが用意されていて、選択に困ります。
これはデザート類でしょうか。


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これは肉類ですね。


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これはチーズとかピクルスとかですね。


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他にも色々ありますが、温野菜、ザワークラウト、ジャガイモ、ソーセージ、ハンバーグ(メンチカツというのが近いかも)を選択。これでほぼ1000円ちょっとです。これを自分のテ-ブルに運びます。


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お店は最初はそれほど混んではいませんでしたが、どんどんお客さんが来てほぼ満員状態です。やはり予約を入れておいて正解です。
saraiは、さらに今年の新酒のワインも追加注文して3種を飲み比べ、大満足です。


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店内では、アコーディオンの生演奏をしています。saraiが口火を切って、チップをはずんで歌のお願いをします。リクエストするのは、「ウィーン、我が夢の街」。ドイツ語でたどたどしく「ウィーン、マイネ・シュタット、トロイ・・・・」と言うと、分かってくれます。我々のテーブルまでやってきて、アコーディオンを奏でながら歌ってくれます。ウィーンに来たら、やはりこの曲ですね。おまけで映画「第3の男」のテーマを、本当はツィターで弾くんだけどと言いながら、弾いてくれます。


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saraiのリクエストが皮切りになったようで、次はお隣のテーブルに移って歌います。


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念願のシュトルムを飲めて満足です。ホイリゲを満喫して店を出ます。まだ、小雨が続いています。


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来た時とは逆の経路を辿り、スムーズにホテルに帰着します。いつもウィーンでは夜はオペラを見るので、これまでホイリゲを体験できませんでした。ようやくホイリゲを体験できて満足です。

明日はオペラもコンサートもないので、日帰りでリンツLinzに遊びに出かけます。朝が早いので、早く寝ましょう。




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リンツでの1日(聖フローリアン修道院):鉄道でまたリンツ、そしてポストバス

2011年10月24日月曜日@リンツ/1回目

旅は19日目です。

今日はコンサートがないので、リンツLinzに日帰り旅に出かけます。

何でリンツかって言うと、既にお分かりのあなたは偉い。
そうです。他の音楽好きの方とご同様でブルックナー詣でです。リンツは後期ロマン派の作曲家アントン・ブルックナーが生まれ、教会オルガニストや聖歌隊の指導者として音楽の腕前を磨いた街です。そのリンツの街で、あの巨大な9曲+アルファの交響曲群を作り出す準備期間を過ごしたわけです。そして、ウィーンで一気に華を開かせました。
今回の旅でもウィーン・フィルの演奏でブルックナーの交響曲第7番を聴く予定なんです。それに因んでというわけではありませんが、前から一度は行ってみようと思っていたので、今回行ってみる気になりました。

ちょっと早めの7時には起床です。昨夜からの霧雨は止んでいますが、どんよりとしたお天気です。それほど寒くはありませんが、しっかり防寒の準備をしてお出かけです。

朝食を簡単に済ませ、ホテルのレセプションのカウンターから旅のお供のリンゴを2個頂いて出発です。
トラムを1回乗り換えて、30分程でウィーン西駅Wien Westbahnhofに到着です。既に8時36分発のフランクフルト行の列車は入線しています。


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セカンドクラスの自由席チケットなので、急いで席を探します。結構予約が入っていますが、リンツまでが予約されていない席を探して座ります。座ったこの席はドイツのパッサウからヴュルツブルグまでの予約がはいっています。全く無駄のないこのシステムにはいつも感心します。


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席に座り、ホテルから頂戴したリンゴをセットすると、気持ちがなごみ旅モードに突入です。


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今日はオーストリア国鉄ÖBBのレールジェットではなく、ドイツ国鉄DBのICEの車両です。saraiはこのICEがお好みなので、あえてこの列車を選択したんです。セカンドクラスといっても、2+2の座席配置なのを除けば(ファーストクラスは2+1)、レールジェットのファーストクラス並みの装備なんです。席のリクライニングはもとより、PC用の電源コンセントまで装備しており、とても便利な列車です。もちろん食堂車もばっちり連結しています。

時間になり、ICEは音もなく静やかにウィーン西駅を離れていきます。靄のかかった幻想的な風景の中を列車は進みます。快晴は望めませんね。


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が・・・ウィーンとリンツの中間のザンクト・ペルテン中央駅St. Pölten Hbfを過ぎた辺りから、ちょっと陽が射してきます。


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あらぁ~と思っていると、だんだん青空が広がってきて、リンツに着くころには素晴らしい快晴になってしまいます。自称晴れ女の配偶者は、満面得意顔です! 奇跡と言っていいほどの天気の急変ですから、配偶者の手柄にしてあげましょう。


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列車はドナウ川Donau沿いに走り、リンツももうすぐです。


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定刻通りリンツ中央駅Linz Hbfに到着。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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考えてみれば、3日前に来たばかりの駅です。そのときはチェスキー・クルムロフČeský Krumlovに行くための通過駅でしかありませんでしたが、駅そのものはもう様子が分かっています。新しくて立派な駅ビルです。


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ちょっと駅のトイレで用足しです。ウィーン西駅と同様に駅のトイレは有料。50セント硬貨を料金箱に入れるとトイレに入れます。細かい硬貨、20セント+20セント+10セント硬貨などでもOK。1ユーロとか2ユーロ硬貨でもおつりが出るようです。ただし、硬貨がなければ利用できません。小銭を侮どるなかれ!です。saraiはナポリで小銭入れを盗まれたので、今でも小銭入れがなく、配偶者から硬貨を入れる布袋を借用しています。

最初の目的地はブルックナーゆかりの聖フローリアン修道院Stift St.Florianです。聖フローリアン修道院は、リンツの修道院といってもリンツの街からはかなり離れたところにあります。リンツ中央駅からはポストバスに乗り換えて行きます。
駅の地下を右手の方に進むとバスターミナルがあります。


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バスターミナルの入り口横にポストバスのインフォメーションがあるので、そこで聖フローリアン修道院へのバスについて聞いてみると、時刻表を頂けて乗り場を教えてくれます。


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聖フローリアン修道院へのバスはB8という乗り場から410番のバスに乗ります。ちょうど10時34分のバスが出るところです。その後は1時間バスがありません。ラッキーです。


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乗り場に着くと、すぐにザンクト・フローリアンSt.Florian行のバスがやってきます。チケットはバスの運転手さんから購入します。聖フローリアン修道院までと言ったら、往復かと聞かれ、2人分で10.8ユーロとのことです。片道30分ほどなので、結構安いですね。
バスはすぐに発車し、バスはターミナルのビルから出ていきます。


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バスはしばらく市街地を走ります。途中からはトラムの線路と並行して走ります。


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しばらく、そのまままっすぐに進みます。


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トラムの車両が見えたところで交差点を曲がります。


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町外れには自動車の販売店があるのは、どの国も同じ。ここにはマツダの販売店があります。


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リンツ中央駅からのバスのルートを地図で確認しておきましょう。


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ようやくポストバスは街を抜けて郊外に出ます。



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この記事へのコメント

1, Teddy Uさん 2014/10/08 16:30
Wien Linz Salzburg Halttstatt の地域は特別気に入ったところなので、興味深く写真も楽しみました。

2, saraiさん 2014/10/08 16:53
Teddy Uさん、コメントありがとうございます。

オーストリアはsaraiのホームグラウンドとも言えるところです。気持ちを同じくされる方にブログを読んでもらえ、嬉しいばかりです。ありがとうございます。

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鎮魂・・・フルシャ+プラハ・フィル@サントリーホール 2012.3.11

今日は大震災からちょうど1年目の鎮魂の日です。
チケットを買った時点では、そのことに思い至っていませんでした。
ただ、事前にメールがきて、指揮者のフルシャの強い希望で演奏曲目が追加になったこととその経緯を読み、ああ、3月11日だったんだと悟りました。
そういうわけで、今日のコンサートの冒頭は犠牲者への追悼や被害に苦しんでいるかたに向けたメッセージです。その特別な演奏はプラハ・フィルに東京都交響楽団の数名のメンバーが加わって、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界から》の第2楽章「ラルゴ」です。演奏に先立って、フルシャがその思いを丁寧に語っていたことがとても印象でした。
演奏は弦のあたたかい響きがとても心地よく、演奏を通して音楽家の優しい思いが感じられるもので、実に感動的でした。それ以上、語ることは苦しいので、これくらいにさせていただきます。

さて、今日のプログラムは以下です。

 ドヴォルザーク:セレナード ホ長調 Op.22
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  ヴァイオリン:三浦文彰
 
  《アンコール》バッハ:無伴奏パルティータ第2番からサラバンド(ヴァイオリン・ソロ)

 《休憩》

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88

  《アンコール》ドヴォルザーク:スラブ舞曲ハ長調op.46-1

実に素晴らしいドヴォルザークが聴けて、体中に音楽の精気がみなぎった思いです。フルシャの作り上げるチェコ音楽はいつも特別です。昨年末に聴いたドヴォルザークの《スターバト・マーテル》もとても美しい演奏でした。そのときの感想はここです。
また、まだ19歳の若さの三浦文彰のチャイコフスキーはとても美しく、音楽の楽しさを堪能しました。

まず、最初はドヴォルザークのセレナードです。弦楽のみで奏でられます。全部で5楽章から成ります。特にチェロと第1ヴァイオリンの響きが美しいです。ボヘミアの雰囲気たっぷりで気持ちよく聴けます。有名な第5楽章以外も、昔からよく知っている曲を聴いている感覚(錯覚?)に陥ります。結構長い曲ですが、うっとりしているうちに終わりました。コンサートの出だしとしては上々です。

次はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。まず、オーケストラの演奏で始まります。チェコの音楽家たちのチャイコフスキーですが、同じスラヴつながりでしょうか、とてもぴったりの雰囲気です。いかにもチャイコフスキーらしい演奏で気持ちよく聴けます。こういうオーケストラの入りだと、独奏ヴァイオリンも乗りやすいでしょう。三浦文彰のヴァイオリンは若さを露呈するところもありましたが、実に音色の美しいヴァイオリンを奏でます。この響きの美しさが一番のポイントでしょう。ヴァイオリンはともかく響きが美しいことが一番大切です。そして、それは固有の才能の部分が大きいと思います。この美しい響きで第1楽章を堪能させてくれました。第1楽章が終わったところで聴衆から拍手がわきおこりましたが、それも仕方のないことだと思うほど、美しい演奏でした。まあ、sarai的には、オーケストラの演奏にも拍手を送りたいくらいだったのですが、それはそれとした、ヴァイオリンの演奏は新しい才能を感じさせてくれるものでした。第2楽章、第3楽章は第1楽章ほどの輝きがありませんでしたが、それでもとても美しい演奏でした。聴衆の拍手に応えて、アンコールは定番のバッハの無伴奏。響きの美しさはありましたが、これはもっと深みがほしいところです。彼の今後の進化を期待して、見守っていきましょう。次はブラームスのヴァイオリン協奏曲でも聴かせてもらいたいですね。

休憩後、ドヴォルザークの交響曲第8番です。saraiが一番、楽しみにしていた曲です。第1楽章、低弦の合奏で始まりますが、もう、ここで参ってしまいました。何と言うか、実に輪郭のしっかりした演奏でメロディーラインがくっきりと浮かび上がります。第1ヴァイオリンに受け継がれても、やはり、輪郭はしっかりとしています。見事な表現です。これまで聴いた有名オーケストラでも、こういうしっかりした表現は思い出せません。シンプルで分かりやすいのですが、それでいて、薄っぺらな印象はまったくありません。オーケストラの個々の技量が格段に凄いわけではないのに、ドヴォルザークの本質に迫る表現に思えます。フルシャが手兵のチェコのオーケストラを振るとこうなるんですね。難点を言えば、もう少し、木管がうまければというところですが、それは贅沢。第3楽章、出だしの有名で美しいメロディーが第1ヴァイオリンで奏でられます。とても美しい演奏です。しかも実にさりげない演奏でもあります。これがボヘミヤの血なんでしょうか。こんな演奏を生で聴くとたまりません。この楽章での弦の美しさったら、素晴らしいものでした。第4楽章、フィナーレの盛り上がりは最高です。
期待を上回る演奏でした。この演奏を超えるのはもうフルシャしか、いないでしょう。もっと、素晴らしいオーケストラで聴きたいのが本音。ベストはチェコ・フィルです。いつか実現してもらいたいものです。

フルシャは聴くたびに期待を裏切りません。チェコ音楽の素晴らしさは折り紙つきです。今後はチェコの先輩指揮者たちが名演奏を聴かせてきたマーラーをいつか聴かせてもらいたいと思います。今は自分の音楽を磨き上げる時期なんでしょう。



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1, 中原さん 2012/03/17 13:37
こんにちは。感動的な演奏でしたね。

>第1楽章が終わったところで聴衆から拍手がわきおこりましたが

私もその一人です(笑)
ただし、ソリストに対してではなく、オケの「encourage」したいという気持ちが伝わったからです。
気持ちの分、楽器が鳴っていた気がします。
三浦さんは、ハノーバーのファイナルでこの曲を弾いていたのですね(youtubeで見ました)

ドボ8も、こんないい曲だったのかと目が覚めるような熱演でした。今まで「田舎くさい」と馬鹿にしていた自分の不明を恥じます。

2, saraiさん 2012/03/17 14:23
中原さん、初めまして。saraiです。コメントありがとうございます。

ははっ、やりましたね。ルール違反ですよ。まあ、saraiも以前、パク・ヘユンのブラームスのヴァイオリン協奏曲の第1楽章の終わったところで、拍手したことがあるので、とやかく、言えませんが・・・

それにプラハ・フィルへの拍手なら、なおさら、許せますよ(笑い)。

ドヴォルザークの8番はとても素晴らしい演奏でしたね。下手に演奏されると退屈することも、まま、あります。フルシャの才能でしょう。それとチェコのオーケストラの相乗効果ですね。

また、コメント、お寄せくださいね。

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リンツでの1日(聖フローリアン修道院):ポストバスでザンクト・フローリアンの街、そして修道院へ

2011年10月24日月曜日@リンツ/2回目

ポストバスがリンツLinzの市街地を抜けると、一気に広々とした緑の丘陵地帯に出ます。


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緑の草原や黄色い花畑がとても美しく、木々は黄葉しています。秋の風景が素晴らしいです。ポストバスはこの丘陵地帯をさらに進んでいきます。


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ザンクト・フローリアンSt.Florianの街に入ります。


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この辺りかなと思うところで運転手さんに聖フローリアン修道院Stift St.Florianはここかと聞くと、次だとのこと。終点というか折り返し地点のSt.Florian Gendamerieplatzというバス停です。


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ここまでのバスのルートを地図で確認しておきましょう。


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そこで降りて、運転手さんが教えてくれた修道院の方向に向かいます。大雑把な道標も立っています。ブルックナーの道Brucknerweg、交響曲さすらい人の道Symphoniewanderweg、フローリアンの道Florianwegとか、いかにもそれらしい名前が記されています。


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修道院への緩い坂道をぶらぶら歩いて上ります。


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すると、先を歩いている配偶者が修道院が見えたわよって大声で知らせてくれます。大きな修道院なので、誤りようもありません。


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修道院への道には、まわりに彩色の鮮やかな綺麗な建物が並んでいます。


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街の中心のマルクト広場Marktplatzは生憎工事中です。その広場の横にツーリストインフォメーションのマークがありますが、ドアは固く閉ざされています。ドアの横には美しい聖像があります。


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ここから少し進むと、曲がり角。そこにも美しい聖像です。やはり、修道院の街ですね。


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この角にようやく、聖フローリアン修道院への道標が立っています。この広い坂道を上っていくようです。


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坂道を上っていきます。周りはすっかり秋色。青空も美しく、楽しい散策になります。大きな壁には真っ赤な蔦が色鮮やかです。


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坂道を少し上がったところから振り返るとこんな感じです。結構、急な坂道です。


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坂道のまわりにも立派な建物がならんでいます。秋の青空に白壁が映えています。


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やがて、坂道の突き当たりに修道院の門と思しきものが見えてきます。


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バス停からここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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もうすぐ、聖フローリアン修道院に着きそうです。ブルックナーゆかりの地が近づき、胸が弾みます。



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リンツでの1日(聖フローリアン修道院):聖フローリアン修道院に到着。しかし、ガイドツアーは中止・・・

2011年10月24日月曜日@リンツ/3回目

坂道を上り終え、聖フローリアン修道院Stift St.Florianのとても立派な門に近づきます。その上に大きな尖塔も頭をのぞかせています。


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門の前に立つと、開かれた大きな扉の向こうに壮麗な建物が見えます。


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門を抜けると、聖フローリアン修道院の正面の建物の全景が目に飛び込んできます。あまりに大規模過ぎて、カメラでは全景すべてをとらえることができません。真ん中に1本の尖塔をいただく大きな建物が修道院の正面です。この裏は中庭になっていて、修道院の建物がその中庭をぐるりと取り囲む形になっています。奥の2本の尖塔の建物が修道院付属の教会です(これは後から分かったことで、この時点では分かっていませんでした)。


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白を基調とした建物が秋の青空に映えて美しいです。

修道院の尖塔の前に立ち、そのバロック建築の立派さに唖然とします。


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この修道院はメルクの修道院と同様に皇帝の旅の宿にもなっていたため、このようにお城のような規模になっているそうです。

修道院に向かい合わせの建物はあっさりした作りで、本来は何なのか分かりませんが今は消防博物館になっています。何故、ここに消防博物館かと思いますが、実は聖フローリアンは消防士の守護聖人なのだそうです。


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修道院の前に立ってきょろきょろ眺めていると、我々の前を楽器を持った少年たちが次々と通り過ぎていきます。一体、何でしょうね?


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そろそろ修道院に入りましょう。尖塔の下には修道院の入り口があります。


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広い敷地に大きな建物です。入り口を入った右手がショップになっていて、そこにチケット売り場があります。1時間おきにガイドツアーをやっているとの表示があります。チケットを買おうとすると、売り場のおばさんに今日はガイドツアーはないわよと言われます。ええっと思いますが、おばさんの続く説明ではガイドツアーはないけど教会には入れるとのことです。ガイドツアーでないと教会にあるブルックナーのお墓は見られません。残念ですが、教会全体がお墓と思えば問題はないと自分に言い聞かせます。

では、教会に向かいましょう。修道院の中庭を教会の方に向かいます。


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ちょうど神父さんがいらしたので教会はこっちですかって聞くと、修道院の外側を回ると教会に行けるよっていうことです。いったん修道院の入口から外に出ます。奥にある尖塔2本の建物が教会だったんですね。


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教会に近づきますが、巨大過ぎて正面からは教会の建物の写真が撮れません。少し手前から教会の写真を撮ります。


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配偶者は、教会の前にある建物の壁の真っ赤な蔦のほうが気になるようです。


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その建物の横の塀にも美しい蔦がはっています。


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いよいよ、教会の中に入ります。しかし、中に入ろうとすると何か様子が変です。誰かがマイクとスピーカーを使って話をしているようです。そっと扉を開けると、教会の椅子に人がいっぱい座っていて、神父さんと思われる人の話を聞いています。さてはミサの最中かと思いましたが、座っている人達は若い高校生くらいの少年・少女。どうやら、どこかの学校の教育の一環で教会の説話を聞いているようです。仕方がないので、我々も後ろの椅子に座って、ゆっくりと待ちます。すると、何とオルガンの演奏が始まります。重量感のあるお腹にずしっと響くような音です。これがブルックナーが演奏していたオルガンですね。いわゆるブルックナー・オルガンです。曲は単純な讃美歌ですが、音の響きはしっかりと耳に残ります。これがブルックナーの交響曲のベースとなった音響でしょう。あの茫洋とした長大な曲のルーツなんですね。感慨一入です。いいものを偶然に聴かせてもらいました。何曲もオルガン演奏があり、管楽器の合奏も間にはいり、教会の広大な空間の音響を十分味わいます。
さっきの楽器を持った少年たちがこの管楽器の演奏をしていたようです。
イベントが終わり、学生達がぞろぞろと教会から出ていきます。さあ、思う存分教会を見て回りましょう。

修道院の中の移動ルートを地図で確認しておきましょう。


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リンツでの1日(聖フローリアン修道院):豪華で美しい聖フローリアン修道院

2011年10月24日月曜日@リンツ/4回目

学生達のイベントも終わり、学生達がいなくなります。ゆっくり教会内を見学します。教会の広大な空間の中央に立ち、後方(入口の方)を眺めます。美しく素晴らしい空間です。一番奥の2階には、巨大で華麗なブルックナーオルガンが目立ちます。


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オルガンに近づきます。このとても大きなパイプオルガンを見て絶句です。こんな凄いものを演奏していたんですね。それに装飾の美しいこと、驚きです。


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このブルックナーオルガンの下にブルックナーのお墓があるそうです。オルガンのちょうど真下の地下カタコンベに棺が置かれているということらしいです。
合掌・・・

ブルックナーは父親が亡くなった13歳のときから30歳までをここで過ごしたそうです。そして、遺言で教会のパイプオルガンが聴こえるところに埋葬されることを望んだとのことです。彼の音楽の魂はこの教会とパイプオルガンとともに育ち、生き、そして今は永久に眠っているんでしょう。

今度は前方の空間を眺めます。天井画で埋めつくされた天井のドームが連なり、白い壁は美しく装飾され、教会とは思えない豪華さです。


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少し小型のオルガンが前の方の左右に2台もあります。どう使い分けるんでしょう。
これが左の壁の2階にあるオルガンです。これも美しい装飾で飾られています。


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その向かい合わせの右の壁にあるオルガンも同様に素晴らしいです。


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最前部のドームです。


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教会の内装は豪華そのものです。壁はスタッコ(漆喰装飾)造りで、特にスタッコの天使像は素晴らしいものです。


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天使像を主要モチーフにして、草原を思わせるモチーフで全体を構成している見事なものです。


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今年の4月にヴュルツヴルグのレジデンツWürzburger Residenzで見たスタッコを思い出しました。

そして、彩り豊かな天井画です。もちろん定番のだまし絵の技法で見事に立体感を出しています。


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近くでよく前方のオルガンを見ると、可愛い天使像で飾られています。


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目でも耳でも楽しめ、とてもよいブルックナー詣でになります。

帰りのバスの時間が迫ってきたので、聖フローリアン修道院Stift St.Florianを後にします。
教会を出て、修道院の建物に沿って出口に向かいます。雲ひとつない絶好の秋空です。


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出口を出る前に、もう一度聖フローリアン修道院及び教会の全景を眺めます。こういう建物を《壮麗》と表現するんですね。


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出口(入るときは入口ですが)には歓迎の表示板があり、敷地内の概要図も描かれています。来たときは気持ちが高揚していて、気が付きませんでした。


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さあ、バス停に急いで戻りましょう。12時30分のバスを逃すとまた1時間バスがないんです。


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リンツでの1日(聖フローリアン修道院):聖フローリアン修道院からリンツ中央駅へ

2011年10月24日月曜日@リンツ/5回目

聖フローリアン修道院Stift St.Florianを出て、バス停に向かいます。これが修道院を出た広場です。実は後で再びここに来ることになるのですが、そんなことはこの時点では思ってもみません。


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マルクト広場Marktplatzへの道標があります。バス停へはマルクト広場を通っていきます。


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マルクト広場への坂道を下っていきます。帰り道は下り坂なので歩くのが楽です。


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マルクト広場を通り過ぎます。街の中心にしては寂しいですね。


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この辺りでは、綺麗に黄葉した木を見かけます。


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バス停St.Florian Gendarmerieplatzには、バスの発車時間の10分ほど前に到着します。バスを待つ人は誰もいません。


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12時30分のバスを逃すとまた1時間バスがないので、絶対に乗り遅れることは許されなかったんです。時間通りにバスが到着。


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バスに乗ると、何と帰路のルートでは修道院の入口の前をバスが通過します。修道院の尖塔も見えます。


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そして、修道院の入口すぐ近くのバス停に停車します。なぁんだ、ここで乗り降りすればよかったのですね。バス停の名前はSt.Florian Stiftです。


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ここまでの徒歩とバスのルートを地図で確認しておきましょう。


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ただし、徐々に修道院へ歩いて近づいていくという喜びがないかもしれません。楽ではなかったけれど、我々の利用したバス停がベストかもしれません(強がり・・・)。(後日、確認すると、410番のバスはザンクト・フローリアンの街の中で、往きと帰りでルートが違うことが分かりました。ですから、往きはsaraiの利用したSt.Florian Gendarmerieplatzのバス停が最寄のバス停です。帰りはSt.Florian Stiftのバス停が最寄になります。)

バスはザンクト・フローリアンSt.Florianの街を出ると、また美しい風景の中を走ります。基本的に来た時と同じ道を走ります(一部、一方通行の道があり、別の道も走ります。)


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草原には、一面に黄色い花が咲いて、とても綺麗です。


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やがてリンツLinzの市街地に戻ります。リンツの街には、綺麗に黄葉した街路樹が目立ちます。


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ポストバスはリンツ中央駅Linz Hbfのバスターミナルに到着。

ここを起点に今度はリンツの街を見て歩きます。


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リンツでの1日(ペストリングベルク鉄道):ペストリングベルク鉄道で山頂へ

2011年10月24日月曜日@リンツ/6回目

ポストバスで聖フローリアン修道院Stift St.Florianからリンツ中央駅Linz Hbfに戻ってきました。次はトラムの1日券を買って、街の中心地のハウプト広場Hauptplatzに向かいます。トラムは非常に混み合っていますが、10分もかからずにハウプト広場に到着です。


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ここからは、トラムが眺めのよい山の上まで直接登山鉄道に乗り入れるペストリングベルク鉄道Pöstlingbergbahnに乗りましょう。乗り場は、降りたトラムのお隣のホームです。掲示板にペストリングベルク鉄道のポスターが貼ってあります。ペストリングベルク鉄道歴代の車両の一覧のようです。


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まずはチケットを買わないといけませんが、自動販売機の操作が今一つ分からずもたもたしていると、若い女性が助け舟。チケットは1枚なのか2枚なのか聞いてくれ、2枚だと言うと、何とチケットの選択ボタンを2度押しです。それで合点がいきました。2枚欲しいときは2回、3枚欲しいときは3回押せばいいんですね。なかなか合理的かもしれません。無事クレジットカードでの購入に成功。トラムの到着を乗り場で待ちます。


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さほどに待つ間もなく、すぐにペストリングベルク鉄道に乗り入れる3両編成のトラムがやってきます。


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早速乗り込みますが、新型車両なので車内は清潔で綺麗です。


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発車すると、すぐにドナウ川Donauにかかるニーベルンゲン橋Nibelungenbrückeを渡ります。晴天の下、周りのゆるやかな丘陵が見えています。


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このトラムはトラム区間は普通のトラムで、ペストリングベルク鉄道に乗り入れると登山電車になります。ペストリングベルク鉄道は急坂を上る鉄道ですが、ケーブルカーとかアプト式ではなく粘着式という普通の車輪で上る方式で、アプト式に比べると静かで滑らかに坂を上っていきます。周りには緑の中に家々が点在しています。


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ぐんぐん標高を上げ、337mの標高の駅に停車。


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美しい緑の草原の中を走ります。遠くの風景も見えてきます。


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次の382mの標高の駅に停車。


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ずい分高く上り、461mの標高の駅に停車。山頂も近いようです。


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終点に到着。終点では519mの標高になります。


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このトラム+登山電車が山頂駅に着いた様子です。


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この駅が折り返し点です。電車は線路の終端ぎりぎりに停車します。


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乗ってきた電車は折り返し運転で、ハウプト広場行きに変わります。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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山頂駅から展望台に向かいます。



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リンツでの1日(ペストリングベルク鉄道):ペストリングベルクの山頂からの眺め

2011年10月24日月曜日@リンツ/7回目

ペストリングベルク鉄道Pöstlingbergbahnの山頂駅から、展望台への坂道を上ります。山はすっかり秋色です。木々の葉が真っ赤や真っ黄色に色付いています。配偶者は落ち葉拾いを楽しんでいます。次の押し花の作品が「リンツの秋の思い出」となるといいな・・・とかつぶやいています。


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展望台です。


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山頂の展望台からはリンツLinzの街、ドナウ川Donauが美しく見渡せます。素晴らしい青空が景色をより引き立てています。

左手の方の眺めです。


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真ん中の眺めです。


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右手の方の眺めです。


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山頂にはペストリングベルク巡礼教会Pfarre Linz-Pöstlingbergが立っています。リンツ中央駅Linz Hbfに列車が入っていくときに山の上に見えた教会です。教会には色づいた黄葉がよく似合っています。


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石段を上って、巡礼教会に向かいます。


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教会の真下に出ます。美しいファサードです。


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横に回り込んで、教会の前に出ます。


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巡礼教会の隣の建物は大規模な修復中ですが、教会自体には影響がなく、中には入れるようです。教会はどこも立派ですね。ここもそうです。


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後方には、立派なパイプオルガンもあります。装飾の可愛い天使像もいいですね。


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巡礼教会から出ると、美しい眺めです。この教会前が一番の高台なんです。


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もうお昼時も少し過ぎたのでランチをいただきたいところですが、シーズンオフなのか、周りには開いているレストランが見えません。どうしようかな。



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ウィーン放送交響楽団@みなとみらいホール 2012.3.18

今日はウィーン放送交響楽団のコンサートです。ウィーン放送交響楽団を聴くのは、1年半ほど前にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場でヨハン・シュトラウスのオペレレッタ「こうもり」を見たとき以来になります。そのときのことはここに書きました。そのときの指揮者も今日指揮するコルネリウス・マイスターでした。ちょうど、彼がウィーン放送交響楽団の首席指揮者に就任したころですね。

また、前回の来日公演はちょうど2年前の3月でした。そのときは前任の首席指揮者のベルトラン・ドゥ・ビリーの任期終了直前でした。そのときコンサートについてはここに書きました。プログラムはフランス音楽だったので、今回のドイツ・オーストリア音楽のプログラムでは、どう印象が変わるか、興味深いところです。

さて、今日のプログラムは以下です。

 ブラームス:悲劇的序曲 Op.81
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》 変ホ長調 Op.73
  ピアノ:シュテファン・ヴラダー
 
  《アンコール》リスト:コンソレーション(慰め)第3番 S.172-3(ピアノ・ソロ)

 《休憩》

ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68

  《アンコール》
    ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 ト短調
    ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『スポーツ・ポルカ』 Op.170
    ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『休暇旅行にて』 Op. 133

オーケストラが拍手に迎えられて入場しますが、あれっ・・・。まず、配置が対向配置です。曲目から言って、普通の配置がいいのになと思いました。また、ステージの中央にぎゅっと凝縮した感じで演奏者が並んでいます。両脇が大きくスペースが空いた感じです。そもそも、オーケストラの人数も少なく感じます。ブラームスはそれなりの規模で演奏してほしいものです。そして、一番後ろのティンパニは左側に少し離れて配置されています。変わった配置ですね。
チューニングが終わると、指揮者のマイスターが颯爽と登場。まだ、30歳そこそこの若さでスリムなズボンをはいた好青年です。歩き方に特徴があり、まるで機械人形のように素早く足を運びます。出入りを見ると、つい笑いたくなってしまいます。そして、満面の笑顔。

まず、ブラームスの悲劇的序曲です。ジャ、ジャン・・・と悲劇的なテーマがフォルテで鳴り、曲が開始されますが、どうにも音が響きません。バーンと心に訴えかけてほしいところですが、演奏者の人数のせいかどうか分かりませんが、ホールの空気をつかみきっていなくて、響きが不足気味です。この曲はずっとこの調子で、音楽に没頭する以前の問題でした。2年前にも演奏したホールですが、そのときは前任者の指揮者のドゥ・ビリーで、今日のマイスターはみなとみらいホールは初めてでしょう。もちろん、リハーサルはしたでしょうが、満員の聴衆が入った状態ではありません。逆にピアノの部分では、美しい響きが聴こえてきます。これがウィーンの楽友協会のホールなら、よく響いてきたことでしょう。マイスターの若さが裏目に出たのかもしれません。百戦錬磨の指揮者なら、すぐにホールの特性をつかむのでしょうが、残念です。まあ、フォルテ以外は美しい響きが楽しめたので、よしとしましょう。ステージ近くで聴かれたかたはよく響いていたかもしれません。saraiも真ん中よりも前のほうだったんですが、席の問題もあったかもしれません。不完全燃焼でこの曲は終了。

次はベートーヴェンの《皇帝》です。ピアノはウィーンのピアニスト、シュテファン・ヴラダーです。初聴きです。楽しみにしていました。まずはカデンツァから始まります。ヴラダーのピアノの音は実に綺麗です。ベートーヴェンでは美し過ぎるほどの響きです。ただ、これはsaraiの好みです。ベートーヴェンのピアノ協奏曲は重厚な響きよりも、ピュアーでクリアーなタッチの響きが好きなんです。そういう意味では、実に満足できる演奏です。ピアノの音はきっちり響いています。伴奏とは言え、オーケストラは相変わらず、フォルテの響きのボリューム不足です。カデンツァの後、オーケストラが颯爽とテーマを演奏する部分はとても好きなんですが、ここでも不完全燃焼。フォルテの部分以外はとても美しい演奏でした。第2楽章は瞑想的な曲想です。あまり、響いてこないことも気になりません。ピアノの美しい響きとオーケストラが絡まって、うっとりします。オーケストラの木管、特にオーボエとフルートが実に美しい響きを聴かせてくれます。中間あたりから、ピアノが分散和音を弾き、その上を木管がメロディーを演奏するところの見事さには聴き惚れてしまいます。そのまま、第3楽章に突入です。このあたりから、ようやく、オーケストラがホールの空気をつかんだようで、よく響き始めました。ピアノも早いパッセージで少しもつれ気味のところもありましたが、美しい響きを最後まで聴かせてくれました。この第3楽章は納得の演奏でした。
ピアノのアンコールはリストのコンソレーション。これは聴いていて、分かりませんでした。ショパンのような、グリークのような・・・という感じで聴いていました。結構、愛聴している曲なのに分からないものです。で、この演奏がとても素晴らしかった! 最初、深い低音の響きで始まり、美しい高音のタッチに移ります。まるで、水の波紋が広がっていくようなイメージの美しさです。ピアノのピアノの部分の瞑想的で静まりかえった美しさは忘れられません。最高のリストでした。このヴラダーのピアノで同じリストの《ペトラルカのソネット》を是非、聴いてみたいものです。

休憩後、ブラームスの交響曲第1番です。最初のダン、ダン、ダン、ダン・・・という響きがちゃんとホールに広がっています。なんだか、今日は変な聴き方になってしまいました。空間に響きがちゃんと伝わってくるかどうか、気になってしょうがありません。ともあれ、美しいブラームスです。ドイツ系の響きではなく、どちらかと言えば、ウィーン・フィルのような響きですが、ウィーン・フィルはもっときらめくような美しさです。インターナショナルな響きでしょうか。高弦の美しさ、低弦の深さ、木管の美しい響き、どれをとっても素晴らしいです。ただ、saraiの趣味では、ブラームスはドイツ的な重厚な響きが好きです。唯一の例外がウィーン・フィルの美し過ぎる響きなんです。ですから、素晴らしい演奏とは言え、saraiの心をゆさぶることはありませんでした。それに、この曲は対向配置ではなく、普通の配置で聴きたかったこともあります。
このオーケストラなら、R・シュトラウスとか、もっと新しい時代のものが似合いそうな感じです。
まあ、結構、満足して聴いていました。いつもいつも、そんなに心を揺さぶられるような演奏があるわけじゃないし、そのなかでは、素晴らしい演奏でした。

アンコールは3曲。当然、まずはブラームスのハンガリー舞曲です。この曲はブラームスの作曲ではなくて、編曲ということになっているそうで、作品番号も付いていません。ロマの曲がオリジナルなんですね。ですから、題名もブラームスの誤解の産物。とても元気のよい演奏で結構でした。最後はウィンナーワルツが2曲。でも、どちらもsaraiの知らない曲です。今日のプログラムは名曲アルバムのような選曲だったのに、最後のアンコールだけがマイナー路線に走るとはね~。ポルカでウィーンを感じさせてもらいました。もっとも、もう2週間ちょっとで、saraiと配偶者はウィーン訪問です。そのお誘いのような音楽でしめてもらい、ありがとうと心の中でつぶやきながら、ホールを後にしました。



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リンツでの1日(ペストリングベルク鉄道):ペストリングベルクの山頂で絶品のランチ

2011年10月24日月曜日@リンツ/8回目

ペストリングベルクPöstlingbergの山頂の見晴らしの良いところで遅めのランチを頂きたいのですが、夏の観光シーズンではないせいでしょうか、どのレストランも閉店しているようです。教会横のレストランも閉めているような感じですが、saraiがよ~く様子を窺うと、営業しています。


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メニューもはりだしてあります。シュロス・エッゲンベルクSchloss Eggenbergという名前のレストランです。


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中に入ってみると、何組かの先客がいます。配偶者はグーラッシュ、saraiはコルドン・ブルー(チーズとハムを挟んだカツのようなもの)をお願いします。もちろん、ワインもお願いします。


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ワインを飲みながらまわりの様子を見ていると、和やかな感じのお店で地元の人達が多いようです。この時点では、まだ空いたテーブルも結構あります。


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まず、パンが届きます。温めてあります。この辺りの定番のパンですが、一口食べてみてびっくりです。ふんわり柔らかく、ちょっと味わったことのないような美味しいパンです。これは食事も大いに期待できますね。


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届いたお料理は期待通りとっても美味しいものです。

コルドン・ブルーです。


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グーラッシュです。


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隠れた名店なのでしょうか、次から次へとお客さんがやってきます。奥の方にも部屋があるらしく、山歩きの老人クラブのような団体さんは奥に消えていきます。
よく見れば、お店もなかなかお洒落に飾ってあります。


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最後には満席となってしまい、入ってきたお客さんに私達が席を譲ってお店を出ることにしたほどです。地元では評判のお店なのでしょうね。たまたま入ったお店が大当たりで、本当にラッキーです。
このレストランは教会の近くにひっそりと佇んでいるレストランです。つい見逃しそうな地味な外装のレストランですが、ここの料理は絶品です。それに安い。リンツにお立ち寄りの方には絶対のお勧めレストランです。ただ、リンツのハウプト広場Hauptplatzから電車代が往復で5.6ユーロ必要です。それでも、山頂の展望台からのリンツの街やドナウ川の眺めも素晴らしいので、決して損はないでしょう。また、秋は黄葉がとても綺麗です。

身も心も満腹で、山を下ります。また、ペストリングベルク鉄道Pöstlingbergbahnに乗ります。


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トラムは最後にドナウ川を渡り、ハウプト広場に戻ります。広場の中央には、街のシンボルの3位1体柱が建っています。これは、ペストの脅威、トルコ軍の侵攻、大火災から平安が戻ったことを記念して建てられたものです。


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リンツはドナウ川の街です。トラムから見るだけでは物足りないので、ハウプト広場から少し歩いてドナウ川を見に行きましょう。
先程トラムで渡ってきたニーベルンゲン橋Nibelungenbrückeの袂に着きます。


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橋の上からドナウ川を眺めますが、さすがにたっぷり豊かな川です。大きなクルーズ船が停泊しています。ウィーンの方に向かうんでしょうか。


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橋から山の方を見ると、今下りてきたばかりのペストリングベルクPöstlingbergの山頂に巡礼教会Pfarre Linz-Pöstlingbergが見えます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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まだ、リンツの街歩きは続きます。



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リンツでの1日(ペストリングベルク鉄道):リンツで街歩き・・・旧大聖堂から駅前広場へ

2011年10月24日月曜日@リンツ/9回目

ドナウ川Donauを見て、ハウプト広場Hauptplatzに戻ります。広場ではちょうどトラムが停車中です。


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ハウプト広場はとても広く、立派な美しい建物に囲まれています。バロック様式の旧市庁舎Altes Rathausです。


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美しい広場ですが、広場自体にはこれ以外に格別見るべきものはなさそうです。
広場のすぐ横に、旧大聖堂Alter Dom(聖イグナチウス教会)が少し顔をのぞかせています。


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旧大聖堂の前まで行くと、その雄大さに驚かされます。


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ここもブルックナーがオルガン奏者を務めていたところです。中に入ってみましょう。


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立派な説教座が印象的です。


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もちろん立派なパイプオルガンがあります。ブルックナーがこのオルガンを弾いていたんですね。


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ただ、教会の中はがら~んとしていて、尋ねる者もほとんどなく寂しい感じです。立派ではありますが、先ほどの聖フローリアン修道院Stift St.Florianの付属教会に比べると内部装飾も寂しい感じ。やはりブルックナー詣では聖フローリアン修道院がよさそうですね。

これでリンツ観光は終了です。駅の方に戻りながら、ちょっとリンツの目抜き通りSchmidtorstraßeも歩いてみましょう。


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ちょうどトラム1駅分を歩いたところで、トラムがやってきます。


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このTaubenmarkt駅からトラムに乗って、リンツ中央駅に行きます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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リンツ中央駅で絵葉書でも買おうと思いますが、そのようなリンツのお土産を売っているようなお店が見当たりません。もっとも、リンツ土産ってなんだろうと考えてしまいます。リンツはそういう意味では観光地ではないのかもしれませんね。saraiは随分楽しませてもらいましたけど・・・。
駅の構内の本屋さんには、日本のアニメ本のコーナーができているのに驚きます。もちろん吹き出しの中はドイツ語です。店のウィンドウには、リンツの人達が描いたと思われるアニメキャラクターがずらっと飾ってあります。


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まだ列車の発車時間までには時間があるので、駅前を散策します。
リンツの駅前はなかなか緑豊かな公園になっています。木々の葉が色づいてなかなかいい雰囲気です。


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公園からリンツ中央駅を振り返ります。とても近代的で美しい駅舎です。


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公園の中の木はこんなに黄葉しています。綺麗です。


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駅前はビジネス街にもなっていて、高層ビルに黄葉が映えます。


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公園でしばらく黄葉を楽しみます。


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プラットホームで待っていると、定刻に列車はリンツ中央駅に入ってきます。


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列車はそれほど混んではいません。4人席を陣取って、saraiは旅便りを書き、配偶者はとっぷりと日が暮れた車窓を眺めているうちにウィーンに到着です。
ウィーンは、朝と同じようにどんよりとしていて道路が濡れています。リンツだけが良いお天気だったようです。とっても天候に恵まれたラッキーな1日でした。

今日のリンツへのブルックナー詣でに引き続き、明日はブルックナーの7番のゲネプロを楽友協会でジョルジュ・プレートル指揮ウィーン・フィルで聴きます。30日の本番ももちろん聴きます。
お昼のゲネプロに続き、夜はアン・デア・ウィーン劇場でオペラ《セルセ》を聴きます。1日でダブルの音楽鑑賞です。
明日に備えて、早めに寝ましょう。



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この記事へのコメント

1, ramuneさん 2012/03/21 22:11
sarai様、素敵な旅の情報をありがとうございます。
何より、美しい画像にうっとりです。私も、ウィーン、プラハの旅を計画することにしました。(8月初旬、航空券は手配済みです。)
質問させていただいてよいでしょうか?
ウィーン~プラハ間をオーストリア国鉄のHPからチケットの手配をしていくと、1等車の便限定のチケットは39ユーロ、変更可能なものは98ユーロと、値段の違いに戸惑っています。変更可能といっても、変更が直前で、希望の便が満席なら、やはり変更は不能ということになるのでしょうね。
座席指定は必要なのでしょうか?現時点、チケット購入時には行えないと解釈しています。1週間前にウィーン着なので、現地にて座席指定は可能でしょうか。その他に、座席指定を行う方法はあるのでしょうか?お答え願えたら幸いです。
旅のご無事をお祈りしております。

2, saraiさん 2012/03/22 16:27
ramuneさん、コメントありがとうございます。saraiです。

プラハもいいですね。
ご質問ですが、まず、ヨーロッパの鉄道は日本のJRとは指定席の考え方が違います。そもそも指定席車両というのはなく、全席、指定可能なんです。指定されなかった席が自由席扱いになります。また、今までの経験ではすべての座席が指定されている状態はありませんでした。多分、直前でも指定席をとるのは可能と思います。
ただ、事前に列車指定割引のチケットを買えば、半額以下で乗れるので、saraiは極力、列車指定割引チケットを使っています。ネットで購入時に座席指定も可能です。flexibleのチケットも同様に座席指定可能です。指定料金は必要です。もしかしたら、92日前にならないと割引チケットは買えないかもしれません。

3, ramuneさん 2012/03/22 22:06
こんばんは。早速のお答え感謝します。
現時点でも、チケット購入は可能のようですが、reservationを選択しても、エラーが表示されます。saraiさんのおっしゃるように、座席指定を含む購入時期には至ってないようです。
ウィーンからプラハへの移動は、航空券には含めていないので、できるだけ早く列車を押さえておきたいと思っています。
座席指定については、少し安心しました。ウィーン到着後にやってみます。
私も今月末で退職し、4月からは語学力を高めるため、先ずはオーストラリアに3ヶ月ほど行ってきます。戻ってすぐ、オーストリアです。「ラ」が一つ抜けるだけですが・・・。
退職後は、時間をかけてヨーロッパを回りたいと思っています。saraiさんのブログ、これからも楽しみにしています。

4, saraiさん 2012/03/22 23:33
こんばんは。

誤解がなければ、いいのですが、付け加えておくと、列車指定割引のチケットは枠があるので、売り切れになる可能性があります。もし、割引チケットを購入するのなら、3カ月前になったら、購入することをお勧めします。

同じ定年退職組ですね。年金問題とかありますが、お互いリタイアライフを楽しんでいきましょう。これからもブログをよろしくお願いします。

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ウィーンで音楽三昧:ウィーン・フィルとバロックオペラ、そして、カフェ・ハイナーでランチ

2011年10月25日火曜日@ウィーン

旅は20日目です。

今日は音楽はダブルヘッダーです。saraiはご機嫌そのものです。配偶者には頑張ってもらいましょう。
今日もウィーンは太陽が見えません。でも、雨は降らなさそうです。暖かい恰好で出かけましょう。
10時からのコンサートに間に合うように、ちゃっちゃっと朝ごはんを済ませて出かけます。行き慣れてきたウィーン楽友協会Gesellschaft der Musikfreunde in Wienに地下鉄で移動。30分ほどで到着です。

今日の第一弾は、ウィーン・フィルのゲネプロです。リハーサルまで見たい人がいるというか、リハーサルまでお金を取って見せるというか・・・理解しがたい世界だという配偶者の意見ですが、滅多に見られないリハーサル風景だからこそ音楽ファンは見たいんですよ。リハーサルということで、楽団員も指揮者も観客もリラックスした服装です。
このゲネプロについては既にここにご紹介済みです。

ゲネプロが終わり帰ろうとしていると、現地のおば様がsaraiに「オーケストラのヴァイオリン奏者でしょ?」と聞いてきます。単なるウィーン・フィルのファンですよと答えると、なんだか残念そうです。いったい誰と間違えたのでしょうか(ちょっといい気分でしたが・・・)。

楽友協会から、国立歌劇場Wiener Staatsoperの横の劇場連盟のチケットオフィスKassenhalle der Bundestheaterへ明日と29日のバレエとオペレッタのチケットのピックアップに行き、今回の旅のチケットはすべて入手。これで一安心です。
ということで、ウィーン一番の繁華街のケルントナー通りKärntner Straßeをちょっとぶらつきましょう。見慣れた景色でだんだん感動が無くなってきたのがいけませんね。キッチン用品のお店で、ちょっと面白いものを見つけたのでお土産に購入し、これも一安心です。ついでに紅茶の葉っぱとコーヒー豆のお店ハース・ハースTeehaus Haas&Haasに行き、アッサムとダージリンを100gずつ購入。

遅くなりましたが、お昼を頂きにケルントナー通りにあるカフェ・ハイナーCafé-Konditorei L. Heinerの本店に行きましょう。カフェ・ハイナーはsaraiお気に入りのカフェですが、ランチもきっと美味しいだろうということで行ってみることにしたのです。店内は相当賑わっていて席がなかったのですが、ちょうど帰ろうとしていた人が席を譲ってくれます。昨日のリンツと逆の立場で、お返ししてもらったようなものですね。
今日のランチメニューは1人分しか残っていないということなので、もう1人分はランチメニューに近いものを教えてもらい、それをお願いします。

まずは紅茶が運ばれてきます。紅茶セットのカップとポットもJohnson Brothers製のハイナー特製のかわいい食器です。


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ランチメニューは厚切り豚肉の煮込みにマッシュポテト添えです。


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ランチメニューの代わりに注文したのはパンケーキということでしたが、想像したものとはちょっと違い、クレープでハムやチーズなどを巻いたようなものでした。


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これが2品ともめちゃウマ! sarai的には、ランチでもナンバーワンはカフェ・ハイナーと決定です。

もちろん食後にはケーキも頂きます。配偶者はもうお腹が一杯ということで、小さめのケーキにします。


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saraiはしっかりとシュテファニートルテ(モカケーキ)を選択。


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もちろんどちらも美味しいですよ。飲み物のポット入りの紅茶もお代わりしたくらい美味しいものです。

最後にここのJohnson Brothers製の食器をチェックしてみましょう。
まずはお皿とソーサーです。しっかりとL.Heinerという銘が入っています。


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次に裏返してみましょう。英国Johnson Brothers製という銘が入っています。


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次回の旅でも是非ここに寄りましょう。カフェ・ハイナーのマークを見ながら、席を立ちます。


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ナポリで小銭入れを盗まれとても不便なので、その代わりが欲しくて日本人向けお土産物ショップのワルツWalztに向かいます。50%引きくらいのバーゲン品があることを期待して行ったのですが、まあまあのものがあり、ようやく小銭入れをゲット。その折、店員さんに小銭入れを失くしたことを話すと、本当にスリや泥棒が多く店員さん自身もお客さんもかなり被害にあっていることを話してくれました。そして、いろいろアドバイスをしてもらいました。感謝です。

夜食用に「麺や」で、焼き飯と焼きそばをゲットです。この手のものは若者向けのお手軽食品かと思ってましたが、上品な奥様も買いに来ています。ウィーンの食品として、しっかり定着したようですね。結構美味しくて、本当に安いんです。この後はホテルに戻って休養です。

今日の散策のルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルで休養とはいえ、saraiは午前中のゲネプロの感想を書きます。配偶者はお洗濯です。

さて、本日2つ目の出し物はヘンデル作曲のバロックオペラ「セルセ」です。アン・デア・ウィーン劇場Theater an der Wienに向かいますが、これも30分程で到着です。
これは、予習したものとは全く違った演出と仕上がりでしたが、歌手もオーケストラもバロックオペラの達人揃いでとっても素晴らしいものでした。またまた、このオペラにも感動です。このバロックオペラ「セルセ」については既にここにご紹介済みです。

ウィーンって凄い街です。やはりsaraiの第2の故郷、我が街です。
上機嫌でホテルに戻り、夜食を食べながら感想と旅便りを書いて・・・オヤスミナサイ。


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明日はウィーン国立歌劇場でバレエを見ます。saraiはバレエ初体験で、わくわくです。




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ウィーンで音楽三昧:ウィーン美術史美術館でもカラヴァッジョ、そして、ブリューゲルとクラナッハ

2011年10月26日水曜日@ウィーン/1回目

旅は21日目です。

今日で曇り空も3日目です。そろそろ晴れて欲しいですね。
雨もパラパラ降ったりするのですが、雨粒が小さく密度が小さいので誰も傘をさしません。本当にコートのフードが役に立ちます。我々もそれにならって、ウインドウブレーカーを羽織りフードをかぶって出かけます。こうすると結構暖かいので、一挙両得です。

お天気の悪いときは美術館が最適ですね。ウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienにもカラバッジョがあります。イタリア、マルタで巡ったカラバッジョの旅の番外編として、カラバッジョの旅の総決算に是非行かねばなりません。ウィーン美術史美術館に到着。雨模様の美術館です。


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雨にもかかわらず入り口が結構混んでいます。今日はオーストリアは祭日らしいのです。どうも割引があるようですね。一般のチケット売り場は何も混んでいません。子供も多そうです。
ここには日本語のパンフレットが置いてあります。表紙はブリューゲルの「バベルの塔」です。まあ、妥当なところでしょう。


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いつ見ても入り口のホールは凄いですね。


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この美術館の2階への階段上部にはクリムトの装飾画がありますから、まずはそれを鑑賞するのがいつもの習わし。


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2階が絵画ギャラリーになっています。今回は特別展もやっていて、テーマは「冬のメルヘン」です。冬に関連した絵画作品を集めて展示しています。このコーナーだけは写真撮影禁止。普段は常設展示しているブリューゲルの冬に関連した作品もここに移されており、お蔭で名作「雪中の狩人」も撮影できず、残念。絵葉書でも買いましょう。モネの冬の「積みわら」など、普通は展示されない作品も見られます。

さて、カラバッジョは、3枚もあります。ウィーン美術史美術館、さすがですね~。1番大きな祭壇画はナポリで描かれた作品で「ロザリオの聖母」です。


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ナポリの作品の《七つの慈悲の行い》に似た描き方に思えますが、イタリア、マルタで見た作品に比べるともうひとつの印象に思えます。しかし、カラバッジョには違いない立派な作品です。それほどカラバッジョの作品群のレベルが高いとも言えます。

もう2枚のカラバッジョもなかなかの作品ですが、さすがにイタリアで見た作品と比べると差がありますね。
「ゴリアテの首を持つダビデ」です。同一題材の絵をローマのボルゲーゼ美術館で見たばかりでしたが、やはり絵の深みはローマの絵のほうが1枚も2枚も上です。


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「荊冠のキリスト」です。これも迫真性が今一つです。


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今回の番外編で、カラヴァッジョ巡礼は最終的に計31枚見ることができました。
カラバッジョを見て第一の目的を果たしたので、後はゆっくりと名画の数々を鑑賞します。

まずは世界一のブリューゲルのコレクションです。現存するブリューゲルの作品の3分の1がここにあります。その作品群から傑作を選りすぐって掲載しますので、ゆっくりご鑑賞ください。
これは絵葉書の「雪中の狩人」です。


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「十字架を担うキリスト」です。


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「農民の踊り」です。


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「バベルの塔」です。有名な作品ですね。


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「子供の遊び」です。


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「農民の結婚式」です。


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クラナッハのコレクションも実に充実しています。(クラナッハについては2011年のミュンヘンのアルテ・ピナコテークのクラナッハ展についても今後ご紹介予定です。また、saraiは2013年の旅でクラナッハを尋ねて、ゆかりの街ヴィッテンベルクを訪れました。それもご紹介予定です。saraiはクラナッハの大ファンなんです。)

「アダムとイブ」です。


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これも「アダムとイブ」です。こちらは2枚の絵に分かれています。


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「ユディット」です。この美術館で一番好きな絵です。


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「ザクセンの3王女」です。


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「キューピッド」です。ローマのボルゲーゼ美術館Museo Borgheseで見た《ヴィーナスと蜂の巣を持つキューピッド》とよく似たキュートなキューピッドですね。


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「ザクセン選定侯フリードリッヒⅢ世の鹿狩り」です。


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名画鑑賞は続きます。



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この記事へのコメント

1, ksさん 2012/03/23 03:58
おせっかいかもしれないコメントです。
最近、と言ってももう1−2年前ですが、ルーヴル美術館に新しく一般の支援を募ってクラナハの「三美神」が収蔵されましたよ。パリを訪れる機会があれば是非見に行ってください。

2, saraiさん 2012/03/23 07:43
いえいえ、ksさん、親切なコメントありがとうございます。

ルーブルのクラナッハの3美神はお蔭様でもう見ました。昨年の4月です。特別展をやっていました。記事もアップしました。
 http://traveler.co-blog.jp/sarai/12297

ほかにも美味しい話があれば、また、コメントをお願いしますね。

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ウィーンで音楽三昧:ウィーン美術史美術館でデューラー、ベラスケス、レンブラント、そして、フェルメール

2011年10月26日水曜日@ウィーン/2回目

ウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienの名画鑑賞です。ここは原則的に写真は撮り放題なので、パチパチ撮れます。

デューラーの素晴らしいコレクションです。
「聖三位一体の礼拝」です。宗教画ですが、色鮮やかで精緻な表現の絵です。それに絵の収められている額が素晴らしいですね。


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「皇帝マキシミリアン1世」です。ハプスブルグ家の君主にして神聖ローマ帝国の皇帝のマキシミリアン1世を描いた絵です。絵の上部には徳を讃えた銘文が添えられています。手に持っている柘榴は寛容と高貴さの象徴です。


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「若い男の肖像」です。ガラスに光が反射して鏡のようになって、少し見づらくなってしまいましたがご容赦ください。デューラーの人物観察とその表現が見事です。


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「切った梨の実をもつ聖母子」です。聖母の顔がとても美しいです。少し翳りのあるところがいいです。


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スペインの宮廷画家ベラスケスの一連の肖像画です。
王女マルガリータの肖像2枚です。
「青いドレスのマルガリータ王女」です。マルガリータはスペイン王フェリペ4世の2番目の王妃マリアナ・デ・アウストリアとの間にできた長女です。この絵はマルガリータ8歳のときの肖像です。青いビロードのドレスがなんとも素晴らしく描けています。


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「白いドレスのマルガリータ王女」です。マルガリータ5歳のときの肖像で、傑作「ラス・メニーナス」と同じ頃の作品です。マルガリータが実に可愛く描かれています。


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「フェリーぺ王子」です。マルガリータの6つ下の弟のフェリペ・プロスペロ王子で、待望の男性の王位継承予定者でした。この絵が描かれたのはまだ2歳にもならない頃です。結局この王子は、わずか4歳で世を去ります。


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「マリア・テレサ王女」です。スペイン王フェリペ4世の最初の王妃イサベル・デ・ボルボンの8番目の子どもです。マルガリータとは母違いの姉で13歳年上になります。彼女はフランスのルイ14世の王妃となりました。


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「スペイン王フェリペ4世」です。マルガリータの父親です。ベラスケスはフェリペ4世の宮廷画家でした。典型的なハプスブルグ家の顔つきですね。


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次はレンブラントの自画像2枚です。
「大きな自画像」です。レンブラントの多くの自画像のなかでも名画の誉れ高い作品です。


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「小さな自画像」です。これも典型的なレンブラントの自画像ですね。


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そして、フェルメールの代表作と言われる「絵画芸術」です。あまりに有名な作品です。先日の日本でのフェルメール展でも来日の噂がありましたが、オーストリア政府が門外不出と決めて来日はとりやめになり、大きな話題になりました。もうウィーンでしか見られない作品です。ゆっくりと堪能させてもらいます。


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ブロンズィーノの「聖家族と聖アンナ、幼児聖ヨハネ」です。ブロンズィーノはルネサンス後のフィレンツェで活躍したマニエリスムの代表的画家です。この絵は実に美しい作品で、saraiの見たブロンズィーノの作品のなかでも最高の名画です。聖母の冷たい美しさは見事というほかありません。


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メムリンクの「3連祭壇画(トリプティック)」です。メムリンクはフランドル絵画を代表する一人で、どこの美術館に行っても彼の作品は見逃せません。いつかはベルギーのブリュージュまで彼の作品を見に行きたいと思っています。この絵もフランドル絵画の特徴でもある精緻な表現は素晴らしいとしか言えません。


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ルーベンスの「小さな毛皮」です。モデルはルーベンスの2番目の37歳年下の妻エレーヌ・フールマンだとされています。ルーベンスの絵はルーベンス工房で作成した絵が大半で、弟子達との共作みたいなものですが、ことエレーヌ・フールマンを描いた絵はルーベンス自身が描いており、作品の出来は素晴らしいものです。この絵もそうですね。ルーベンスは余程年若い妻を愛していたようです。saraiはあまりルーベンスの絵は好みませんが、さすがにルーベンスの絵の上手さには舌を巻きます。


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この美術館の絵画はほとんどが16~17世紀のものです。展示会場も2階のみで、それほど疲れずに鑑賞する事が出来ます。絵画鑑賞はこれで終了。他にもまだまだ名画はありますが、また別の機会にご紹介しましょう。今回は絵画以外も鑑賞します。



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インバル+東京都響 plays ショスタコーヴィチ第4番@東京文化会館 2012.3.23

今年初めて聴く東京都交響楽団の定期演奏会です。昨年末に引き続き、インバルの指揮するショスタコーヴィチの第3弾です。
前半は若手のチェリスト宮田大の素晴らしい才能に驚き、後半はインバルと都響の快調なショスタコーヴィチの響きに身を委ね、今年も東京都交響楽団の演奏に期待できると実感を持てたコンサートでした。
今日のプログラムは以下の通りです。

 指揮:エリアフ・インバル
 チェロ:宮田大
 管弦楽:東京都交響楽団
 
 チャイコフスキー:ロココ風主題による変奏曲イ長調 Op.33

  《休憩》

 ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 Op.43

まずはチャイコフスキーの「ロココ風主題による変奏曲」です。
オーケストラの演奏で典雅なメロディーが始まります。とても美しい響きです。今日の都響は快調に鳴っています。この素晴らしいオーケストラの滑り出しに乗って、宮田大がチェロを弾き始めます。実に深い響きのチェロの音色です。典雅に上品に響きます。初めて聴く若手ですが、なかなかの才能です。この後は彼の一人舞台。チェロの響きを気持ちよく堪能させてもらいました。チェロもパーフェクト、都響の演奏もパーフェクト、この曲はそんなに聴く曲ではありませんが、実に美しい曲であることを認識しました。なお、今日の演奏は原典版ではなく、初演者のフィッツェンハーゲンによる版によるものでした。そのせいか、あまり、チャイコフスキー節が感じられず、まさにロココ調の雰囲気の演奏でした。

休憩後はショスタコーヴィチの交響曲第4番です。有名な第5番のひとつ前の交響曲ですが、そのあまりに先鋭さのため、ソ連の体制が雪解けに向かうまで、何と25年も発表されなかった、いわくつきの交響曲です。曲の構成は長大な第1楽章、第3楽章と短めの第2楽章から成ります。第1楽章はいきなり金属的な大音響で開始されます。明確な強いリズムを刻みながらぐいぐいと音楽が進んでいきます。大編成のオーケストラの音響の洪水です。やはり、都響のサウンドは今日は実に快調に鳴り、大音響にもかかわらず、よく揃った素晴らしい響きです。この手の曲を演奏させたら、日本のオーケストラでは都響が随一だと感じます。ところで、音響の素晴らしさは楽しめますが、saraiにはこの音楽の真髄がなかなかつかめません。第1楽章はソナタ形式なんだそうですが、曲の構成が複雑でそれもなかなか聴きとれません。演奏の問題ではなく、saraiの音楽受容力の問題でしょう。曲の後半はプレストになり、弦楽合奏のものすごいスピードの演奏でスリリングです。都響の素晴らしいヴァイオリン奏者たちの技量が存分に発揮されます。そんな感じで音響としてはずっと楽しめますが、音楽的本質はどこにあるのか、途方にくれます。音響とリズムを融合した音楽表現の追求なんでしょうか。
第2楽章はそれまでに比べると、優美とも言っていいメロディアスは音楽です。途中、音響の炸裂はありますが、構成もシンプルで、都響の演奏も美しい響きを奏でます。
第3楽章はラルゴのゆったりした旋律で長閑な開始です。葬送的とも言えますが、そんなに深刻ではありません。途中からアレグロに変わり、また、第1楽章のように推進力の強い音楽が展開されます。魔笛やカルメンの断片も織り交ぜ、実に複雑な音楽です。一体、どこがソナタ形式なのか、素人のsaraiにはつかめません。最終部にはいると、ティンパニの連打に続き、金管のコラールあるいはファンファーレが炸裂、ものすごい音響の嵐です。突然、嵐がすっと引き、穏やかで瞑想的な部分が始まります。ある意味、この交響曲のクライマックスとも言えます。saraiにはインバルの表現は嵐が静まり、平和な感じの表現に聴こえました。ゲルギエフのCDでは、不気味でこの世の終末を感じさせるものでした。

ゲルギエフによると、この交響曲はこの後に起きる第2次世界大戦を予感させる戦争交響曲のひとつに位置づけられるとのことで、ゲルギエフのCDはまさにそういう演奏で、暗く深刻な表現の演奏でした。それはそれで説得力のあるものでした。
この日のインバルはまったく正反対とも言える、明るい推進力に満ちて、音響もすさまじい、ある意味、楽天的な気分の音楽でした。それはそれで楽しめたし、都響のオーケストラの響き、それに熱演は感動ものでしたが、一方、音楽的には、気持ちがはいっていかなかったのも事実です。ゲルギエフ以外はインバルのような表現が一般的だとも思えますが、この交響曲はsaraiにとって、なかなか難物です。どう、かかわっていけばいいのか、その本質が見えない、分からないといった感じで、コンサートの後も戸惑っていました。
ゲルギエフの実演に接してみないと、saraiの迷いは続くかもしれません。

それはそれとして、来週の都響のサントリーホール定期演奏会は待ちに待ったインバルのマーラー(亡き子をしのぶ歌、大地の歌)です。今日の難しいショスタコーヴィチは頭から振り払い、マーラーに没頭したいものです。



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ウィーンで音楽三昧:ウィーン美術史美術館で古代コレクション、お昼はラーメン

2011年10月26日水曜日@ウィーン/3回目

ウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienではいつもは絵画の鑑賞だけなのですが、今回は配偶者の要望でいつもは見ないエジプトなどの古代コレクションも鑑賞してみることにします。金銀や宝石にはさほどに魅力は感じませんが(配偶者も!)、やはり美しいことは間違いありません。単に装飾品というだけではなく、この時代は特別な意味を持っていたのでしょうね。
これはレリーフの美しい石棺です。


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これはトルソです。上半身が人間、下半身が獣です。力強い表現です。


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これは男性の裸体像です。これまた力強い逞しさが表現されています。


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エジプトの象形文字の石板がたくさんあります。象形文字の実物は初めて見るような気がします。ものすごく丁寧にきっちりと、美しく書かれています。大切な記録なのでしょう。


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石棺の中に書かれた絵と文字が素晴らしいですよ。


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最後に青緑に綺麗に彩色されたカバの彫刻がとても可愛く、気に入ります。(現在、このカバのミニチュアが自宅のトイレに飾ってあります。)


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初めて、この美術館の全貌に触れたような気がします。

さて、お昼にしましょう。まだ行ったことがないカフェ・シュペールCafe Sperlが近くにある筈なので、それを探しますが見つかりません。sarai曰く「最近はカフェ業界は厳しいからつぶれたんだろう」。キョロキョロしていると、ラーメン屋という看板を発見。


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ヨーロッパでは、ラーメンやお蕎麦のお汁が熱くて食べられないので、お店が成り立たないと聞いています。スープ類大好きの配偶者は、お汁のある食べ物がないのがとっても残念なんだそうです。これは、どんなものか体験してみるしかないですね。軒先のラーメンの温泉マークもどきもいいですね。


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お店にはいると、ラーメン屋さんとは思えない清潔そうな厨房があります。


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お店はとっても賑わっています。そして、店員さんに予約はしてるかと聞かれてしまいます。ラーメン屋で予約はないでしょうよ! それでも、何とか席を探してくれます。休日ということもあるのかもしれませんが、子供連れや若い人で一杯です。


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メニューには、ラーメン・フォー・丼・餃子などがあります。お試しですから、野菜ラーメンを頼んでみます。で・・・間違いなく、タンメンです。


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味も出汁のきいた塩味で、日本で食べるのと変わりありません。ただ、麺が刀削麺なんです。


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お店の中で刀削麺を打つ(切る?)のを実演しています。saraiは普通の麺の方がいいですが、別に大きな不満もありません。また、お隣の席で食べていた餃子は、見る限りにおいては日本の餃子と変わりありません。次回に試してみたいですね。ウィーンのレストランのしきたり通り飲み物の注文もするようですが、皆さん普通にワインなどを頼んでいます。ワインと一緒にラーメンを食べるのね・・・。飲み物にはお茶もあります。急須で出されています。飲んでいる人も多いです。子供連れには、子供用の取り皿も用意されています。なんだか日本的ですね。そうそう、皆さんお箸をとっても上手に使っています。箸は使えて当たり前になってきたようですね。
日本の有名ラーメン店が進出したら、受け入れられるでしょうか?
なんだかんだ言ってもラーメンは好物なので、ぺろっと完食・完飲してしまいました。


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お店を出てちょっと進むと、なんと先ほど探していたカフェ・シュペールがあります! つぶれたわけじゃありませんでしたね。失礼! また別の日に行ってみましょう。


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夜食を仕入れようとナッシュマルクトNaschmarktに寄ってみると、この日は定休日ですべてのお店が完全にクローズしています。水曜日が休みなんですね。


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トラムの停留所にあるスタンドで夜食を仕入れることにします。


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シュニッツェル&ポテトとホットドッグのセットです。家族連れも楽しそうに買い込んでいます。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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いったんホテルに戻ります。

ホテルで午睡をとって、夜はウィーン国立歌劇場に出かけます。今日はオペラではありません。バレエ《ラ・シルフィード》のプレミエです。内容はここにアップ済です。
幕間には、ウィーン在住のお友達と楽しいおしゃべり。スケジュールを合わせたわけではありませんが、見たいものは同じになりがちです。
ところで、バレエを見るのはsaraiは初体験です。saraiはプリマドンナのツィンバルのあまりの可愛らしさと踊りの素晴らしさにすっかりノックアウトされてしまいました。バレエは人間の肉体を使った美の極致ですね。ウィーンのバレエも凄くレベルアップしているようなので、ウィーンではバレエも見ることにしようっと・・・。

明日は天気が良ければ、ベルヴェデーレ宮殿に行ってクリムト展を覗き、夜はまたウィーン国立歌劇場でオペラ。
もうウィーンも残り4日になりましたが、オペラ、オペレッタ、コンサート2つ、合計4回も超一流の音楽を楽しめます。ラストスパートです。音楽三昧の日は続きます。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、まずはクリムトから鑑賞

2011年10月27日木曜日@ウィーン/1回目

旅は22日目です。

曇り空、4日目です。雨が降らないだけ良しとしましょう。天気予報によると、明日からは晴れるようです。
ということで、眺めも楽しみたいベルヴェデーレ宮殿へは明日行くことにして、今日はレオポルド美術館Leopold Museumにシーレを見に行きましょう。シーレゆかりの街チェスキー・クルムロフČeský Krumlovを訪問したことだしね。

このホテルも5泊目です。朝食に行くと、チョコレートとカプチーノだったわねと朝食ルームの人の方から言ってくれます。このホテルは、朝食メニューに珍しく魚があるのですが、ニシンの燻製のマリネだけだったのが、酢漬けの生のニシンで野菜を巻いたものが増えています。さっそく食べてみますがなかなか美味しいですよ。

またまた暖かくして出かけます。地下鉄を乗り継いで、ムゼウムシュクヴァルティアーMuseumsquartierに行きます。ムゼウムシュクヴァルティアーの地下鉄駅ではお洒落なオブジェがお出迎えです。


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地下鉄の駅から地上に出ると、秋の落ち葉が目立つ緑地帯の先に美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienが見えます。ムゼウムシュクヴァルティアーはちょうど昨日行った美術史美術館の裏手になります。連日同じようなところにお出かけです。


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ムゼウムシュクヴァルティアーはいつもは横っちょから入るので、今日は正々堂々と正面から入ってみましょう。


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後ろを振り返ると、美術史美術館の前に建つマリア・テレジア像が裏から見え、その向こうにリンク通りRingstraße越しにホーフブルグHofburg(王宮)が見えます。


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入り口を入った右手にチケット売り場があります。ここでチケットを買うのも初めてです。このムゼウムシュクヴァルティアーには複数の美術館がありますが、いつも行くのはレオポルド美術館。今日もレオポルド美術館の単券を購入。敷地内に入ると、いくつもの美術館の建物が並んでいます。


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左手に見えるレオポルド美術館に向かいます。


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美術館に入って館内マップをゲット。4階と地下1階がお目当てのシーレやクリムトの展示スペースです。まずはエレベーターで4階に上がります。4階は「ウィーン1900年レオポルド・コレクション」という常設展示です。クリムト、シーレ、ココシュカ、ゲルストルが展示されています。


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まずはクリムトの作品を見ていきます。

ウィーン大学大講堂の天井画として描かれた三部作の一つである「医学」です。ただし、この作品は1945年、インメンドルフ城で焼失しました。ここにあるのは白黒で復元されたものです。絵の下に描かれている女性は医学の保護女神ヒュゲエイアです。


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「アッター湖」です。クリムトの風景画は正方形の画面が特徴です。アッター湖はザルツカンマーグートにある湖で、クリムトの夏の別荘がありました。マーラーもしばしば訪れていました。一度は行ってみたい湖です。


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「迫り来る嵐(大きなポプラ)」です。これも正方形。


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「盲目の男」です。この手のクリムトの絵は珍しいですが、人間の内面までよく描かれています。


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「死と人生」です。クリムトの大作です。この美術館の目玉ですね。


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これら以外にも、まだまだクリムトの作品はありましたが、以上が主要な作品です。

4階の窓からの展望もよく、これはムゼウムシュクヴァルティアーの屋根越しに美術史美術館を望んだものです。


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ムゼウムシュクヴァルティアーのメインの建物です。屋上にオープンテラスのカフェも見えています。


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ムゼウムシュクヴァルティアーの中庭です。正面奥のグレーの建物は近代美術館ルードヴィヒ・コレクション・ウィーン(MUMOK)です。中庭自体も展示スペースになっています。


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この後は一番の目的であるシーレの珠玉の作品群を鑑賞します。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、次は本命シーレ三昧、そして、ココシュカも

2011年10月27日木曜日@ウィーン/2回目

レオポルド美術館Leopold Museumでクリムトの次はいよいよ本命のシーレの作品を見ましょう。レオポルド博士が生涯をかけて収集したシーレの名作が綺羅星のごとく並んでいます。もちろん、1週間ほど前に行ったチェスキー・クルムロフČeský Krumlovを描いた作品もあります。配偶者はこんなにシーレがたくさんあるのだから、2,3枚チェスキー・クルムロフの街にあげればいいのにねって呑気なこと言ってますが、一体どれだけの価格の絵なのか分かっているんでしょうか。

「装飾的背景に置かれた様式的化された花」です。シーレ18歳の初期の作品です。


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「こけらぶきの家」です。シーレ25歳の後期の作品です。


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「母と子」です。22歳の作品です。


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「弓形の家々」です。25歳の作品で、チェスキー・クルムロフを描いたものです。


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「ヴルタヴァ川に面したクルマウ(チェスキー・クルムロフ)」です。23~4歳頃の作品です。クルマウ(Krumau)というのはチェスキー・クルムロフČeský Krumlov (チェコ語)のドイツ語での表記です。


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「うずくまる2人の女」です。28歳、最晩年の作品です。モデルは愛妻のエディットですね。最晩年の作品はどれをとっても傑作揃いです。


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「3人の裸の女」です。晩年の作品と思われます。この作品もモデル(中央)は妻のエディットですね。


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「小さな町」です。22~3歳頃の作品です。この作品もチェスキー・クルムロフを描いたものですね。


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「クロイツベルクから見たドナウ川沿いのスタイン(大)」です。23歳頃の作品です。同一題材で何枚かの作品があります。余程、シーレが気に入った風景だったのでしょう。


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「愛しあう二人」です。最晩年、28歳の作品です。この作品はシーレ自身と妻のエディットを描いたものですね。こんな幸せそうな二人に突然の死が迫っており、とても悲しい気持ちにさせられる作品です。ベルヴェデーレ宮殿にある最高傑作「家族」と共通するものがあります。


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この4階に展示されているシーレの主要な作品は以上です。残りは地下1階の特別展に展示されています。
4階のほかの作家の作品も見ておきましょう。

ゲルストルの「半裸の自画像」です。


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ココシュカのポスター「自画像」です。破壊的な作品ですね。


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ココシュカの「トレクロッチ峠-ドロミテの風景」です。イタリアのアルプスに当時の恋人アルマ・マーラーと旅したときの作品です。この翌年には彼らは破局を迎え、感動的な傑作「風の花嫁」が生まれます。saraiもわざわざ、その作品を求めて、スイスのバーゼルまで旅をしました。そのときの感動の記事もアップ予定です。


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傑作「風の花嫁」のベースとなった作品がここにあったことは知りませんでした。実に迂闊です。この明るい風景が一転して、愛の破局から嵐になり、「風の花嫁」に変容したんですね。感慨深い作品です。アルマ・マーラーという女性は芸術家たちに創造の力を与えた希有な人だったんですね。作曲家マーラーも妻アルマへの愛によって、美しい作品(交響曲第5番とか)も生み出し、そして、アルマとの愛の喪失へのおそれから、晩年の名作群を生み出しました(saraiの妄想もはいっている・・・)。

4階の展示も堪能し、ほとんどの絵も写真に収めて満足し、saraiはいきなり地下1階の展示に行こうとすると配偶者から待ったがかかります。折角だから、この美術館も全部ざっとでいいから周ろうという提案。分かりました、3階から順に見て回ります。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、エゴン・シーレ・プロジェクト展でシーレ尽し

2011年10月27日木曜日@ウィーン/3回目

レオポルド美術館Leopold Museumの4階の展示を見終わり、次は3階のTHYSSEN-BORNEMISZAコレクションという意味不明の展示です(後で調べてみたらマドリッドのティッセン=ボルネミッサ美術館のコレクションの展示でした)。ちゃちゃっと見て回り、やはり、たいしたことないねって言いながら、気になる絵に近づいてよく見ると、何と青騎士のヤウレンスキーやマッケの絵です。キルヒナー、ヴラマンクの絵もあります。我々の審美眼もたいしたことありませんね。

これがヤウレンスキーの作品です。「人形を抱く子供」です。45歳の作品です。


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これがマッケの作品です。「3人の散歩」です。最晩年の27歳の作品です。この年、マッケは第1次世界大戦で戦死しました。


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これがキルヒナーの作品です。「樺の木立の近くの女」です。27歳の作品です。


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これがヴラマンクの作品です。「オリーブの木」です。29歳の作品です。タッチがゴッホに似ていますが、色使いは違います。


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続いて、2階のショップへ。ここは実に充実したショップでお土産に何点かお買い求めです。


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で、ようやく地下1階に降ります。ここは現在、特別展でエゴン・シーレ・プロジェクト展をやっています。ここにも膨大なシーレの絵が展示されています。今まで見たことのない絵もかなりあります。シーレを見るなら、今がチャンスですね。2012年1月末までの特別展です(2012年4月まで延長になりました。)。このレオポルド美術館の開館10周年記念だとのことです。比較的、初期の作品が多く展示されています。レオポルド美術館の所蔵品以外も集められており、膨大な量の作品です。油絵を中心にご紹介します。一部、あまりに過激すぎる(エロチック)な作品の紹介は避けます。また、作品名はもしかしたら、翻訳ミスもあるかもしれません。悪しからず。

「ベストを着た自画像」です。21歳の作品です。


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「エドヴァルド・コスマックの肖像」です。20歳の作品です。


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「叙情詩人」です。21歳の作品です。


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「死と男」です。21歳の作品です。


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「死の街」です。21歳の作品です。


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「隠者たち」です。22歳の作品です。モデルはシーレ自身と師匠のクリムトだと言われています。


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「行列」です。21歳の作品です。


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「暴露」です。21歳の作品です。


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「座る男のヌード(自画像)」です。20歳の作品です。


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「枢機卿と尼僧」です。22歳の作品です。


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まだまだ、シーレの展示は続きます。



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ウィーンで音楽三昧:レオポルド美術館、エゴン・シーレ・プロジェクト展でまだまだシーレ

2011年10月27日木曜日@ウィーン/4回目

レオポルド美術館Leopold Museumの開館10周年記念のエゴン・シーレ・プロジェクト展でシーレの作品を鑑賞しています。

「ポルディ・ロジンスキーの肖像」です。20歳の作品です。モデルはチェスキー・クルムロフの御者(運転手)の娘です。


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「盛り上がった裸の肩の自画像」です。22歳の作品です。


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「死する母Ⅰ」です。20歳の作品です。


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「空中浮揚(盲目Ⅱ)」です。25歳の作品です。


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「ヴァリーの肖像」です。22歳の作品です。


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「ほおずきの実のある自画像」です。22歳の作品です。


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ここで面白い展示があります。シーレの人物表現は独特で痩せた棒のような体つきと妙な形に手足が折れ曲がっていますが、これはインドネシアのワヤン・クリの影響を受けているということだそうです。ワヤン・クリ(Wayang Kulit)とは、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる人形を用いた伝統的な影絵芝居、またそれに使われる操り人形のことだそうです。人形芝居の伴奏にはガムラン音楽が奏されるそうです。
今回の特別展では、ワヤン・クリとシーレの作品を並べて展示しています。続けて、3つご覧ください。


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「美術評論家アーサー・ローズラー(アルトゥール・ロスラー)の肖像」です。24歳の作品です。


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「トゥルーデ・エンゲルの肖像」です。21歳の作品です。


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「横たわる女」です。27歳の作品です。


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「膝まづく女のヌード」です。20歳の作品です。


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「盲目の母」です。24歳の作品です。


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以上、十分にシーレの作品を堪能しました。この特別展では、シーレのほかにココシュカの作品も展示されていました。今回はシーレに敬意を表して、シーレの作品だけのご紹介に留めましょう。

ようやくレオポルド美術館を出ますが、入口付近にアートで装飾された悪趣味とも言える車が展示されています。面白いと言えば面白いんですけどね。


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さて、お昼になったのでランチをいただきます。



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ウィーンで音楽三昧:カフェ・シュペールでランチ、そしてまた、オペラ

2011年10月27日木曜日@ウィーン/5回目

レオポルド美術館でシーレを満喫した後はランチにしましょう。
昨日は見つけられずにラーメンを食べるこことになってしまったカフェ・シュペールCafe Sperlに向かいます。ラーメン屋さんの前を通りますが、今日も満員のようです。途中の通りは重厚な建物が並んでいます。ちょっとした広場も立派でつい目を奪われます。


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この広場からは一段低い通りに下りることができます。なかなか落ち着いた美しい通りです。


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ちょっと下りてみましょう。配偶者は早速そこの緑が気になったようです。公共のものだから押し花用に採集してはいけませんよ。見るだけ!


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今日はさすがに昨日下見済みなので、迷わずにカフェ・シュペールにたどり着きます。カフェ・シュペールは、さすがに老舗だけあって重厚な構えの建物の中にあります。


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入口のある正面はこんな感じです。


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内部の装飾は昔の雰囲気を残し、落ち着いた雰囲気です。案内のスタッフも年季の入ったおば様達です。


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初体験なのでケーキを食べてみてもよいかなと思いますが、ケーキの種類は少なく、いわゆる昔からのカフェという感じです。それではランチを頂きましょう。今日のランチの中から、スープを2種類と料理を2種類選びます。それぞれにサラダも付いています。

とりあえずはミネラルウォーターで喉を潤します。


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まずスープが運ばれてきます。パスタとお肉の入ったコンソメです。さすがに美味しいですね。ところで、パスタとお肉の入ったコンソメは、見方を変えればスープスパゲッティ→ラーメン(ちょっと強引かな)に通じると考えられないこともないですね。


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もう一種類のスープはコーンスープです。このカフェの食器もカフェ・シュペールの銘のはいった特製食器ですね。


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次にメインです。これも美味しいです。豚肉で野菜を巻いて煮込んだものです。肉の煮込み料理が多いですが、お肉が柔らかくて本当に美味しいです。


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もう一品は、チーズの味が効いた平べったい団子という感じなのですが、結局食材が何なのかは分かりませんでした。これも美味しいです。何を食べてもハズレということがないようですね。


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サラダもテーブルに並び、なかなか豪華なランチです。


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雰囲気もよく、料理も美味しく、ウィーンのカフェはハイナーだけではないという感じです。この辺りに来るときはカフェ・シュペールも贔屓にしようっと。
私たちが入店した時はまだ店内は空いていましたが、どんどん客が来て満席になりました。人気度でもラーメン屋に負けていませんね(まだ、ラーメン屋にこだわっている・・・)。

ランチに満足し、カフェ・シュペールを出ます。昨日は、ナッシュマルクトNaschmarktは祭日はお休みのようですべてのお店がクローズしていました。今日こそナッシュマルクトにも行ってみましょう。
今日は営業しています。相変わらずいろんな食材を売っていますね。楽しみながらグルリと周ります。ナッシュマルクトに来たのは、夜食の調達が目的です。しかしながら、レストランばかりでお持ち帰りをメインにしたお店はないですね。でも、お店の店員さんは面白い日本語でいろいろ声をかけてくるので、たぶんテイクアウトはOKでしょう。中華系が続いたので今日はお寿司にしましょう。店員さんに聞いてみると、やはりお持ち帰りOKとのことで、お店の中で待っているように勧めてくれます。座って待っていると、タピオカ入りのココナツミルクを出してくれます。サービスがいいですね。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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一旦ホテルに戻って、休憩して、オペラというスケジュールが定着しましたね。今日もその流れです。

相変わらず、ウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoperは賑わっています。日本人もチラホラ見かけます。昨日見かけた方もいます。私たちと同じようにウィーンに滞在してオペラを連日楽しんでいる人も多いようですね。実は、一昨日のアン・デア・ウィーン劇場Theater an der Wienでのバロックオペラ「セルセ」と昨日の国立歌劇場でのバレエ「ラ・シルフィード」で、全く同じ人と(どこの国の人かは分からない)隣り合わせ、その偶然にびっくりしたのです。が、なんとその人が今日も同じ列の5席向こうに座っています! ウィーンも狭いものです。

いよいよ開演間際というときに、席案内担当のお姉さんが席のチェックをしています。何をしてるのかな?と不思議だったのですが、休憩後の2幕目が始まるときに理由が分かります。案内係の人が若い2人の女性観客にチケットを見せるように話しています。そして、この席はあなたたちの席ではないでしょうということで移動させられます。なるほどね・・・良い席が空いているとそこへ移動してくる人がいるのですが、それを阻止しているのですね。厳しいですね。saraiも学生の頃は安いチケットしか買えなかったので、よく開演間際に移動していたことを思い出しました(もちろん、日本でのコンサートの話です)。
この日のウィーン国立歌劇場で、今回の旅での最後のオペラ《フィデリオ》を聴きました。内容は別記事でここにアップ済です。

明日はベルヴェデーレ宮殿でやっている筈のクリムト展(特別展)を見て、夜はウィーン楽友協会でコンサートです。配偶者にも、もうひと踏ん張りしてもらいましょう。



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2012/03/29 00:52
昨年10月に、sarahoctavianさんといっしょにこのカフェに行きました。泊まっていたホテル(アン・デア・ウィーン劇場隣)から程近く、昔ながらのウィーンのカフェらしい雰囲気が満点ですね。街中のカフェと違って観光客は少なく地元の顧客が主なようで落ち着け、おばあちゃん手作りみたいなトルテ類がいい味でした。
たった今、フロイトとユングとサビーナ・シュピルラインの関係を描いた映画A Dangerous Methodを観てきたんですが、ウィーンのカフェ・シーンは、このシュピールのインテリアでした。フロイトが贔屓にしてたのはラントマンらしいですが。

2, saraiさん 2012/03/29 11:36
レイネさん、こんにちは。

以前、ブログでその記事は読ませていただきました。場所が分かりづらいので、観光客も少ないかもしれませんが、お客さんは多かったです。
フロイトはラントマンですか。カフェ・ムゼウムが場所が便利なので、足が向きやすいですが、ラントマン系列にはいってからは、内容がラントマンそのものですね。ところで、サビーナ・シュピルラインというかたは存じ上げません。浅学でお恥ずかしい。

3, 青春の旅立ちさん 2014/05/18 17:54
saraiさん

カフェシュペールは、ウイーンでは最高のカフェですね?

私も、昨年、ウイーンに仕事で長期滞在していた折りに、よくいきました。

ここで、朝、新聞を読み、メールをチェックするのが日課でした。
毎日行っておりますと、いつの間にか、ウエイトレスに顔を覚えられ、自動的にメランジェを持ってくるようになりました。

ラントマンは、もちろん、素敵なカフェなのですが、ビジネス客も観光客も多くて、なんとなく落ち着きませんでした。

ただいま、ロンドンに滞在中ですが、ここに来る前の3月にもウイーンに寄り、カフェシュペールで、その雰囲気を堪能してきました。

4, saraiさん 2014/05/19 00:43
青春の旅立ちさん、初めまして、saraiです。

カフェ・シュペール、いい雰囲気ですよね。こういう古い雰囲気を感じさせてくれるカフェはあとはカフェ・ツェントラルくらいしかありませんね。

雰囲気を別にすると、sarai一押しのカフェはカフェ・ハイナー(本店)です。ケーキの美味しさ、ランチの美味しさ、ウェートレスのおばさんの格好、・・・すべてが大好きなんです。
ウィーンはカフェ文化も素晴らしいですね。

また、当ブログにお立ち寄りください。

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圧倒的感動!マーラー「大地の歌」東京都響/インバル/フェルミリオン/ギャンビル@サントリーホール 2012.3.29

今シーズン最後の東京都交響楽団の定期演奏会は1年前に今シーズンのプログラムが発表されたときから、一番期待していたコンサートでした。そして、聴き終えた今、期待を大きく上回る演奏に酔いしれ、感動の波にひたっています。この感動はマーラーの交響曲第9番の素晴らしい演奏を聴いて得られる感動にも匹敵するものです。
常々思うのですが、作曲家と演奏者と聴衆が一体感を持てた時(正確には作曲家はコンサートホールにはいませんが・・・)、計り知れないほどの大きな感動がホール全体を包み込みます。音楽というのは、それを通して、人の心と心をつなぎあわせる素晴らしい力を持ったものだと思うのです。今日はフィナーレに向かって、確かにそういう力がホールを支配していたと実感しました。

今日のプログラムは以下の通りです。

 指揮:エリアフ・インバル
 メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン
 テノール:ロバート・ギャンビル
 管弦楽:東京都交響楽団
 
 マーラー:亡き子をしのぶ歌

  《休憩》

 マーラー:交響曲「大地の歌」

まずは「亡き子をしのぶ歌」です。この曲は本来は子供を失くした父親の気持ちを歌うので、バリトンが歌うことが多いのですが、saraiは女声で聴くのが好きです。今日の歌手フェルミリオンは以前マーラーの《復活》を聴いて、そのしっかりした歌唱に感銘を覚えました。そのときの感想はここです。今日もそのような歌唱をイメージしていましたが、意外に抑えた歌唱でしみじみという感じで、なかなか素晴らしい。CDで聴いたなかではフォン・オッターに近い感じです。実は最近、フォン・オッターのマーラーにはまっていて、今日のフェルミニオンの歌唱にもうっとりとします。しみじみと哀切を極めた表現には共感を覚えます。メゾソプラノが高い音域を苦しそうに歌うところは何とも言えず、いいものです。マーラー色に染まっていく自分を感じつつ、5曲を満足して、聴き終えました。
もちろん、伴奏の管弦楽の東京都響の演奏も先週のショスタコーヴィチ以上に素晴らしい響きです。コンサートマスターは四方恭子ですが、その横の席には矢部達哉が座り、まさにベストメンバーです。弦楽セクションの美しさはいつもの通り素晴らしいです。木管も美しい響きです。

休憩の後、「大地の歌」です。テノールのロバート・ギャンビルは生では初聴きです。第1楽章、オーケストラが迫力十分で基本動機を提示します。都響はなかなか素晴らしい。そして、ギャンビルが強くはいってくるかと思ったら、意外にソフトな歌い方ではいってきたので、予想はずれ。大体、ここはうるさ過ぎるところなので、これでいいかもしれません。その後、高音を張り上げるところでは十分な喉を聴かせてくれました。この楽章はやはり、かっこよく演奏しないといけません。オーケストラもテノールもかっこよく演奏してくれたので、満足して聴けました。切迫感・緊張感が持続した演奏だったので、あっという間にこの比較的長い楽章も終了。
第2楽章は緩徐楽章でしみじみとした楽想が続きます。そういう意味では先ほどの「亡き子をしのぶ歌」と同様ですが、内容が違います。人生の寂寞感をフェルミリオンが切々と、しかし、精神的な力を込めてしっかりと歌います。静かですが、決然と強い表現です。なかなかの名唱です。オーケストラも特に木管の響きが切々として、心に沁みます。
第3楽章~第5楽章もオーケストラも歌唱も気持ち良く(内容が内容ですから、もちろん暗い気持ちではありますけどね)、聴けました。
そして、いよいよ、第6楽章、ここが聴きたくて、この曲を聴くようなものです。そういえば、《復活》も同じですね。美しくも寂寞たるオーケストラの響きが流れるなか、フェルミリオンは美しい詩句を歌い上げていきます。そして、前半も終りに近づくと、あふれる心情が盛り上がり、saraiもうるうるしてきます。そして、長大なオーケストラの演奏が始まります。もう、美の極致、インバルと都響のコンビも最高の高みに上り詰めてきたようです。とても平静な気持ではいられなくなります。弦や木管の響きで心が揺れ動きます。そして、最高の部分にはいっていきます。惜別を歌うフェルミリオンの歌声の一言、一言が心に突き刺さります。saraiの心はずたずた、涙があふれます。東洋的な諦観もありますが、むしろ、ウィーンの熟成した退廃的とも言えるぎりぎりの美が心を捉えて放しません。何という感動でしょう。だんだん静まってくるエーヴィッヒ、エーヴィッヒという言葉も感動を静めることはできません。静かな感動に変容するだけです。そして、消えるような終わり。ホールは静寂に包まれます。1分くらいはこの感動を胸に秘めておきたかったところです。インバルはあっさりと指揮棒をおろしたので、すぐに拍手。残念です。

「大地の歌」は東洋的な死生観とマーラーのヨーロッパ的な愛と死の哲学がアウフヘーベンしたような音楽で、まさに日本人の感性でヨーロッパの文化を受け入れてきた日本のオーケストラ、とりわけマーラーにこだわってきた東京都響にはうってつけのものだと感じました。日本のオーケストラとしては最高のマーラー演奏であったと感じています。

これでしばらく、日本のコンサートからは遠ざかって、来週からはヨーロッパでコンサート・オペラの日々を送ります。今日日本で聴いた最高のマーラー演奏に対して、やはり、ヨーロッパの音楽はさらに上を行くのか、日々、レポートを送りますので、是非、ご愛読くださいね。


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ウィーンで音楽三昧:ベルヴェデーレ宮殿でまたクリムト、シーレ三昧

2011年10月28日金曜日@ウィーン

旅は23日目です。

曇り空、5日目です。今日から晴れるという天気予報も外れました。配偶者の晴れ女としての力も、晴れはしないとしても雨だけは降らせないということで納得するしかありませんね。
ウィーンの10月はもう冬らしいです。夏から一気に冬(秋はない!)になるときいていましたが、これがそれなんですね。こんな曇り空が幾日も続いて、さらに氷点下まで気温が下がる本格的な真冬になっていくのでしょう。
幸いにも冷たい風は吹かず、気温はちょっと上がっています。

この秋のウィーンは、音楽だけでなく美術も充実しています。今日で3日目の美術館通い。きっちりと見るために1日1美術館の方針です。

今日はベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereに出かけましょう。ベルヴェデーレ宮殿に出かけると言っても、この宮殿にあるオーストリア・ギャラリーÖsterreichische Galerie Belvedereが目的です。この美術館はクリムトの名品の所蔵では有名ですが、saraiにはシーレの名品がたまりません。昨日のレオポルド美術館Leopold Museumの膨大なシーレ・コレクションをもってしても、このオーストリア・ギャラリーのシーレの珠玉のコレクションは欠くことのできない存在です。特に「家族」、「妻の肖像」、「4本の木の風景」という彼の28歳の死までの2年間の作品はとても素晴らしくいつまでも見ていたい作品です。

ベルヴェデーレ宮殿は美術館だけでなく美しい庭園があるので、本当は晴れている日のほうが気持ちが良かったのですが、こんなに曇り空が続くのでは晴れる日を選ぶなどという贅沢は言っていられません。

ベルヴェデーレ宮殿はホテルからは歩いても行ける距離ですが、体力は使い果たさない方がよいので、トラムを2つ乗り継いで向かいます。途中、ウィーン南駅の工事現場を通ります。まだまだ工事は続きそうですね。


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ベルヴェデーレ宮殿の門から中に入り、美しい宮殿の正面に出ます。


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宮殿の右手の小屋はブルックナーが暮らしていたところです。今回はブルックナーも旅のテーマのひとつですから、見ていきましょう。


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宮殿を回り込んで裏の方に出ると、美しい秋色のしっとりとした庭園が広がります。その向こうにはウィーンの街が見渡せます。


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そういえば、ずっと庭園の工事をしていましたが、ようやく出来上がったようですね。saraiは、お約束の「タッチ」です。


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儀式が終わったところで美術館に入館ですが、チケット売り場も変更になっていて、えらく遠くまで行かないと買えません。


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今回は上宮Obere Belvedereでの常設展に加えて、下宮Untere Belvedereでの特別展を見ます。両方見られるフルチケットを購入します。
これが常設展のパンフレットです。


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入館して早速、クリムト、シーレを見たいところですが、今回はすべて見て回るという方針なので、1階のフロアから順に周ります。1階は初めて周りますが、ここには中世からバロックの作品があります。次にようやく2階のフロアに上がり、これも定例になっているテラスからの眺めを楽しみます。実に美しい風景です。


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まずはクリムトの展示に行き着きます。さすがに有名な「接吻」も何回も見ているので前のような感激はありませんが、実に輝かしく、そして女性の美しさが金箔の文様の下に感じられます。残念ながら、このベルヴェデーレ宮殿では内部での撮影は禁止なので、絵画作品の写真はまったくなし。美術史美術館やレオポルド美術館は太っ腹で撮り放題なのにね。でも、代表的な作品だけは、購入したガイドブックからご紹介しましょう。
「接吻」です。クリムトの傑作というよりも絵画史上の傑作ですね。


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クリムトは風景画も含めてかなりの数の絵があり、たっぷりと堪能できます。
風景画の1枚、「ひまわりのある農夫の庭」です。


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その先にはシーレの名画が並びます。saraiの大好きな「家族」はいつ見ても感動します。28歳の作品です。何と気持ちが温まる作品でしょう。この子供が生まれる前に母(シーレの妻)が死に、直ぐにシーレも後を追うように死にますが、そんな悲しいことを裏に閉じ込めて、家族のほのぼのとした幸せを感じられます。現実の悲劇を芸術が昇華してしまったと思いたいです。


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今ではクリムトよりもシーレのほうが感動の量が多くなってきています。シーレは若干28歳でこの世を去りますが、特に26歳以降の2,3年に描いた絵はとても素晴らしいものばかりです。
「エディット・シーレ、椅子に座る画家の妻」です。これも28歳の作品です。


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「4本の木」です。27歳の作品です。秋の寂寥たる景色がバラ色に染まっています。素晴らしい作品です。


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この他にもクリムト、シーレの名品が揃っています。必見の美術館です。

ベルヴェデーレ宮殿の美術館は上宮が今見て回った常設展、そして庭園を下った下宮が特別展となっています。今回の特別展は「クリムトとホフマン」展です。2012年がクリムトの生誕150年のクリムト・イヤーということでの開催だそうです。ホフマンはクリムトと同時期に活躍したインテリアや建築を主に手掛けた芸術家です。
これが特別展のパンフレットです。


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この特別展を見るために、上宮から美しい庭園を散歩しながら下宮に向かいます。


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下宮の横の建物には壁面を紅葉した蔦がおおっていて、とても綺麗です。


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下宮の入口は向かって左側の方のドアから入ります。


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特別展では、クリムトの個人蔵や他の美術館の収蔵作品が多く集められ、見応えがあります。いつもは上宮で常設展示されている女性の肖像画もこちらに展示されています。「フリッツァ・リードラー」、「ソーニャ・クニップス」、「暖炉の貴婦人」です。
配偶者とsaraiの大好きな「水蛇Ⅰ」もここに展示されています。


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分離派会館Secessionsgebäudeのベートーヴェン・フリーズ(壁3面に描かれた第9番交響曲をテーマにした作品)が再現されていたのは見ものです。
また、それよりも価値の高かったのはブリュッセルのストックレー邸Le palais Stocletが再現されていることです。ストックレー邸はホフマンが建物・意匠を担当し、クリムトがストックレー・フリーズ(「接吻」をモチーフの一部に用いた壁画)を描いた傑作で、2009年に世界遺産になりました。しかし、VIP以外には内部を一切公開していません。saraiのような一般人は決して実物を見ることはないでしょう。それが、この特別展で再現されているんです。
クリムトとベルギーとのつながりの強さから、ベルギーの美術館からクノップフの名品も出展されており、これも楽しみの一つです。クリムトとクノップフの女性ヌード画は並べて展示されていますが、確かに同質性が感じられます。意外です。このクノップフの絵は実に魅力的です。とても素晴らしい作品で、配偶者ともクノップフを見にベルギーに行きたいねって話になります。いつのことになるでしょうか。ベルギー、フランドルには魅力的な画家がずらっと揃っています。(ようやく、2015年にその夢が実現することになります。)

下宮の奥の方にある展示室(紅葉した蔦のある建物)でも展示会をやっているので見ておきます。クルト・シュテンヴァートという人の現代アートの作品で結構楽しめます。これが展示室へ行く連絡路です。


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絵画を鑑賞した後は、食い気ですね。さて、今日はどうしましょうか。悩んだ挙句、コンディトライ・オーバーラーのランチもチェックしようということに決定。トラムで街の中心に繰り出します。
コンディトライ・オーバーラーはやはり賑わっていますね。寒くなったこの季節では片付けられていることが多い店の外の席が、ここではまだ用意されていて、寒さをものともしない強者が外でお茶しています。これは満席で無理かなと思いながらお店に入ると、さほどに広くない店内もかなりの混雑ぶりです。と、2階があることを発見。2階に上がってみても席を探す人がウロウロしています。それでも何とか席をゲットです。


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さて、オーバーラーのランチは、スープとパスタとサラダがセットになったものです。パスタが2種類から選べるようになっているので、その2種類をお願いします。が、残念ながら1種類しか残っていないということです。実は、saraiはランチの後にケーキを食べることにしていたのですが、配偶者はとても無理と渋っていたのです。これで目出度く解決です。ランチ1人分とケーキを2人分と紅茶をお願いします。
スープは美味しいけれどちょっとぬるめで今一です。


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が、パスタやサラダはとっても美味しいです。


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この3品がセットメニューというのも伝統的なカフェとは異なり、若者には人気なのかもしれませんね。もちろんケーキは絶品です。


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食べた後ゆっくりしていると、サービスよと言ってプチケーキを持ってきてくれます。これも美味しいです。ダンケ・シェーン!


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店員さんも若い女性ばかりで、なんだか華やかです。

オーバーラーの向かいには、フロアーが3階もある大きなスーパーがあります。今まで気が付かなかったので、入ってみます。見るだけでも面白いですよ。この後、この辺りのお店をぶらついて、ケルントナー通りを歩いて、リンク通りに出て、トラムでホテルに戻ります。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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お決まりの仮眠の後、ウィーン楽友協会Gesellschaft der Musikfreunde in Wienでウィーン交響楽団のコンサート。この日はバルコン席で見下ろす席ですが、とても音響がよく、楽しめました。


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このコンサートの内容は別記事でここにアップ済です。
今日も、大満足の1日でした。

さて、いよいよ明後日には日本に向けて飛び立ちます。
明日は、夕方ウィーンのお友達とお茶して、オペレッタを見た後は、日本からかけつけるブログのお友達Sさんと4人で盛り上がる予定です。

そして、明後日のお昼に、この旅で最もsaraiが楽しみにしているウィーン楽友協会でのプレートル指揮ウィーン・フィルのコンサートを聴いたら、夕方には空港に向かい帰路に着きます。




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ウィーンで音楽三昧:生牡蠣食べて、オペレッタ

2011年10月29日土曜日@ウィーン

旅は24日目です。

イタリアを縦断してマルタ島まで足を伸ばしたカラヴァッジョを巡る旅、そして、ウィーンに腰を落ち着けての音楽三昧、それも明日が最終日です。

今日もウィーンは曇っています。寒くはないし、ましてや雨は降っていないので、ヨシとしましょう。

今日は帰国に向けて、チョコレートなどのお買い物をしましょう。お土産が何かないと、帰れない・・・。
というわけで、いつも利用しているグランドホテル地下街の食料品スーパーに出かけようとホテルを出発です。

トラムの停留所に向かう途中に、配偶者が通る度に気にしている広場があるのですが、その広場の地下には駐車場があるらしく(路上駐車が当たり前なので珍しい)、どんどん車が入っていきます。そういえば、今日は土曜日ですね。このコルンブス広場Columbusplatzの向こうには大きな建物があるのですが、目を凝らして見るとそれは大型スーパーです。それは、行ってみないといけませんね。

近づいてみると、思ったよりも大きくなかなか充実したスーパー、コルンブス・センターColumbus Centerです。


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1階と2階は洋服関係やカフェやレストランです。なんと、回転寿司屋があります。こちらでは、寿司は中華などのアジアンフードと一緒に売られていることが多いですが、ここの回転寿司屋も同じで、回っているものは中華系が多いです。


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最上階は大型電器ショップ。電器は何でも大好きなsaraiですから、ぐるぐると興味深く見て回ります。売っているものは日本とそう変わりがあるわけではありません。やはり、液晶TVが目立ちます。すると、ヘッドフォンコーナーを発見。ヨーロッパ製のものが揃っています。ヘッドフォンと言えば、オーディオファンにはゼンハイザー。モバイル型のいつも持ち歩いているのもゼンハイザーですが、かなり古くなったので、新しいものがないかをチェック。ありました、ありました。ちゃんとIPOD対応を謳っています。値段も結構安価です。これは連れて帰らないといけないでしょう。配偶者の冷たい視線も何のその、ゲットします。ただ、クレジットカードが使えなかったのが計算外です。

その間に、配偶者は他の売り場をチェック。冷蔵庫や洗濯機などは、さすがに大型ですが基本的には日本と変わりなし。オーブンは、キッチンへのビルトイン型がほとんどだったそうです。圧倒的な品揃えはコーヒーメーカーで、すごい量。パン焼き器も2台置いてあったとのこと。ミシンもあった! まあ、特に珍しくはなかったそうです。

大型電器ショップの支払いカウンターの出口に係りの人が1人立っていて、出口を出た人のカバンの中をチェックしています。万引き防止でしょうか。近くにコインロッカーがあって、客は荷物をその中に預けて入店しています。そうするのが普通なのでしょうね。このマナーを知らない我々が調べられたということでしょう。

地下は食料品売り場です。ここで、チョコレートやバート・イシュルの塩などを購入します。レジに並ぶとビックリ。皆さんの買っている商品の量がものすごい。1週間分を買いだめするのが一般的らしいけど、それにしても生ものはほとんどないのにもビックリです。手前がsarai達の買ったもので、その向こうが現地の人の買い物です。


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予定を変更してホテルの近所のスーパーでお買い物ができたので、ホテルに戻って荷物を置き、昼食に出かけます。

今日のお昼ご飯は、saraiのブログにコメントを頂いたミュンヘン在住のsarahoctavianさんの情報で、ナッシュマルクトNaschmarktの魚屋さんレストランUMARに向かうことにします。ナッシュマルクトに向かう途中、ウィーン分離派会館Secessionsgebäudeの美しい建物の前を通ります。


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その建物の横に面白い彫刻があります。


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今日は土曜日でナッシュマルクトは大混雑。案の定レストランUMARも一杯で、予約なしでは断られます。市場の中とはいえ、予約が必要なんですね。仕方ないので、隣のお馴染みのNORDSEEに移動。


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saraiがお店の女の子に声をかけますが、予約なしはダメとあっさり断られてしまいます。配偶者は、お店の外で牡蠣をさばいていたお兄さんの後ろの空いたテーブルを指差して、座っていい?と聞くと、あっさりOKだよとのこと。よくやった、配偶者!
オープンカフェというより、立ち食いに毛が生えたようなオープンコーナーですが、牡蠣を食べさせてくれるならば何も問題ないですね。生牡蠣が食べたいんです。


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牡蠣を指差して、両手をパァして見せれば、注文完了! 生牡蠣といえば、スパークリングワインが飲みたくなります。


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早速、生ガキ10個(2人で)がテーブルに並びます。まさかウィーンで生ガキが食べられるとは驚きです。無論、美味しいですよ。フランス産とオランダ産のカキです。


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隣のテーブルにはご夫婦が座っていますが、暖かいスープを食べています。そして、私たちに「生牡蠣は好きなのかい?」と聞いてきます。「大好きだよ」と答えると、ご主人は生牡蠣は苦手だよと言うこと。奥様も気さくな人で、我々の写真を撮ってくれます。
反対側のテーブルは、小さい男の子を連れた3人家族。最初は、ひげもじゃのおじいさんと娘と孫かと思いますが、帽子をとってニコニコ笑う顔を見たら若いパパです。この子が、saraiの孫にとってもよく似た色白の美男子。ニコニコしたりすねてみせたり、とっても面白い子です。


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写真には残念ながら、中座していたパパは写っていません。

ペロッと食べつくした牡蠣の殻を残して、ナッシュマルクトをあとにします。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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今日はこれからフォルクスオーパーVolksoperでオペレッタ《メリー・ウィドウ》を見ます。が、その前にウィーンのお友達と最後のおしゃべりです。お昼寝などしていられません。
ホテルに戻って着替えて、急いで出かけます。
待ち合わせのフォルクスオーパーの近くのカフェ・ワイマールCafe Weimarに行くと、もうお友達は来ています。お友達とお茶しながら、音楽論はほどほどに形而下的な話に花が咲き、開演ぎりぎりまでおしゃべりをします。

お友達は別のコンサートに行くのでお別れして、我々はフォルクスオーパーに向かいます。
ここで、もう1人のブログのお友達のsteppkeさんと会えるはずなんです。steppkeさんは今日日本から来て、ホテルに荷物を放り込んだら、フォルクスオーパーに駆けつけて《メリー・ウィドウ》を観るというスケジュールなんです。飛行機が遅れなければ来ているはずです。事前にそれぞれの席番号は教えあっています。
席に着くと、steppkeさんと思われる人が近寄って来ます。初めてお会いしますが、そんな気がしないのがブログ仲間ですね。
《メリー・ウィドウ》鑑賞、終了。このオペレッタについてはここに記事を書いています。

その後、アフターオペレッタで先程のカフェ・ワイマールに再度直行して、夜食をいただきながら音楽論はほどほどに世間話。

夜食はまず、スープ2種類。

どろどろした野菜スープです。


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パスタ入りのスープです。


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メインはハムとチーズのホットサンドイッチです。


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しばらくすると、楽友協会とコンツェルトハウスをダブルで梯子してきたウィーン在住のお友達がいきなり乱入。一気に話のテンションはあがり、あらゆる分野の話に飛び火しながらの無茶苦茶なおしゃべり。ふと気づくと閉店時間になり、客は残り少なくなっています。
でも、今日の土曜日から明日の日曜日にかけては夏時間から冬時間の切り替えで夜が1時間長いんです。閉店時間も延ばせばいいのにね。結局、お友達のご好意でホテルまで車で送っていただき、この日はオシマイ・・・。

明日は今回の旅で一番の目的のジョルジュ・プレートル指揮ウィーン・フィルのコンサートが11時からウィーン楽友協会であります。わくわくです。



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ウィーンで音楽三昧:長旅の果ては最高のコンサート、そして、旅もグランド・フィナーレ!

2011年10月30日日曜日@ウィーン

旅は25日目です。

今朝はほんのちょっぴりですが青空が見えます。でも、今日の夕方の便で日本に帰るんです。残念! 旅もこれだけ長くなると、旅の生活が日常化して、帰国が非日常にも思えてくるから不思議です。旅を続ける自分が本来の自分であるようにも感じます。

今日は11時から、今回の旅で一番大事なプレートル+ウィーン・フィルのコンサートがあります。10時にはホテルから出かけなくてはいけません。それまでにきっちり帰国のための荷物を作って、チェックアウトをしなければいけませんね。
9泊もしたホテルで、最後の朝食をしっかりいただきましょう。相変わらず混んでいるホテルです。
そうそう、今日から冬時間に移行しています。時間をしっかり1時間戻しておかないといけませんね。ホテルの時計とsaraiの時計があっているか確認です。冬時間に移行する時は、うっかり時計を変更し忘れても、1時間早めの行動になるので痛手は少ないです。が、夏時間に変わるときは要注意だということです。

慌しくチェックアウトし、荷物を預けて、ウィーン楽友協会Gesellschaft der Musikfreunde in Wienに向かいます。楽友協会前で最後の記念撮影。


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このコンサートには、昨夜のメンバーが全員集合です。steppkeさんは既に会場にいらしています。saraiはグッズ売り場で、何か面白いものはないかなあと最後の物色で、配偶者からは冷たい視線。そんな視線にもお構いなく、楽友協会のネクタイが欲しくなり、そそくさと購入します。そして、その場でネクタイのチェンジです。steppkeさんも、こんな人は見たことないと呆れ顔です。
ちなみに、楽友協会の時計はまだ夏時間のままです。


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ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン・フィルのブルックナーの交響曲第7番はこれ以上の演奏は考えられないほどの素晴しい演奏で、めでたく終了。期待していた甲斐がありました。無理してスケジュールに組み込んだコンサートだったんです。
この感動のコンサートについてはここに記事を書いてあります。

帰国までに少し余裕があるので、ウィーン在住のお友達、Steppkeさん、sarai、配偶者の4人で豪華にグランド・カフェ(グランドホテル内)でランチをすることに・・・。楽友協会からリンク通りに出ると、まさに落ち葉が地面に敷き詰められて晩秋の風情です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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グランド・カフェでは、ウィーン最後の食事ということで、配偶者はウィンナーシュニッツェル、saraiはグーラッシュです。
さすがに5つ星ホテルのカフェだけあって、パンもなかなか美味です。


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シュニッツェルです。


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ミニサラダも付いてきます。


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グーラッシュです。


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ついでにウィーン在住のお友達、Steppkeさんの料理もパチリ。特製チャーハンと何かを揚げたものです。


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食後のコーヒーも追加注文。


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ここでも盛り上がり、気づいてみれば出発時間ぎりぎりです。会計の人がなかなか計算が出来ない(4人分の請求書から、それぞれの分を計算するだけなのですが・・・)ので、時間がどんどんたってしまいます。ようやく支払いを済ませ、お2人とお別れです。お2人とも、またまたコンサートに向かわれました。恐るべし!でしょ。
私達は、あわてて地下鉄でホテルに戻り、預けていた荷物を受け取ります。さすがにコンサートに出かけたままの服装というのもなんなので、ロビーで上着だけ着替えをさせてもらいます。さあ、空港に向かいましょう。もちろんタクシー代は節約し、トラムとSバーンを乗り継ぎます。ところがSバーンが足の踏み場もないほど混み合っていて、大荷物の我々は大変。こんなこともあるんですね。日曜日の午後だからでしょうか。

ウィーンの空港のチェックインはすべて機械でしなければいけません。一応、スタッフが対応してくれています。分ってしまえば簡単なのですが、やはりなかなか難しそうです。saraiは、既にWEBチェックインしているので楽勝。カウンターでは荷物を預けるだけです。最終搭乗口まで手荷物検査もないので、スムーズ。
というわけで、まだまだ時間的に余裕あり。搭乗口の前でゆっくりします。ここのカフェはスターバックスですね。


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ショップにはザッハートルテも販売していますが、もちろんパス。


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時間になり搭乗口に向かいます。ウィーンの地を離れる感じに思えてしまいます。


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搭乗待合所はいつものことながらもう既に日本という感じを覚えます。ウィーンからはルフトハンザ航空でフランクフルトまで移動。逆の経路で大トラブルだったので少しいやな気がしますが、定刻通りの運行で問題なさそう。ウィーンを飛び立つと、窓からは輝くウィーンの灯が見えます。そんなに遠からず、また戻ってきましょう。


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フランクフルト空港には無事、定刻に到着。これでいいんです!


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フランクフルト空港では1時間半しかない乗継ですが、しっかりフランケンワインも購入。フランクフルトから成田まではANAですから、もう日本に帰ったも同然。我々を乗せたANA機はゆっくりとゲートを離れていきます。


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内装の新しくなったB777で気持ちよくフライトを楽しみます。まずは離陸後、白ワインをいただきます。ANAは、何故かエコノミークラスではスパークリングワインは飲ませてもらえません。シャンパンではあるまいし、どこの航空会社でもスパークリングワインくらいは出してくれるのにANAだけは例外。仕方なく、白ワインをいただきます。是非、サービスを見直してほしいものです。


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機内食はいつも通り、saraiと配偶者で別々のものをいただきシェアします。


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食後は冷たいアイスクリームが配られます。これも流行りですね。


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食事の前も食事の後も白ワインを飲み続け、ぐっすり寝入ってしまいます。到着2時間前の朝食で起こされるまで意識なしです。
起きぬけですが、朝食はおいしくいただきます。


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そうこうするうちに、もう日本の上空であっという間に着陸です。


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無事に成田空港に到着。横浜の自宅までは一般の電車に乗って、無駄な費用は使わずに帰宅。長旅もこれでグランド・フィナーレ!

ところでこんなに長旅なのに、最後の日にコンサートを聴いて、そのまま帰国という強行日程に何故なってしまったのかというと、次の日に日本で庄司紗矢香のコンサートがあるからです。まわりはちょっと呆れ顔。saraiにとって、音楽のない人生は考えられないですからね。お蔭で配偶者にはご迷惑をかけてばっかりでゴメンナサイ!

長大な旅日記にお付き合いいただいたブログ読者のみなさんにも感謝します。



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この記事へのコメント

1, Steppkeさん 2012/04/01 02:25
sarai さん、こんばんは。
Steppke です。

いや~、大変面白く、読みごたえのある旅行記でした。
お疲れ様です。

また近々ヴィーンでお会いできるので、楽しみです。
Staatsoper の来シーズンが発表されましたし、Volksoper も4月中頃には発表されそうなので、また盛り上がりましょう。

2, saraiさん 2012/04/02 03:01
Steppkeさん、ウィーンからお帰りなさい。

雑文お読みいただき、感謝です。

今月のウィーンの旅ではたびたび、同じ公演にご一緒することになりましたので、よろしくお願いします。
来シーズンの見どころ・聴きどころも一緒に検討させてくださいね。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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