とはいえ、航空券・鉄道チケット、ホテル予約、オペラ・コンサートのチケットはすべて手配済みなので、準備作業といっても旅の情報の収集が中心になります。
今日は今回の旅の概要と目的について、まとめておきましょう。
第一の目的はウィーンで音楽を楽しむことです。特にガランチャがオクタヴィアンを歌う《薔薇の騎士》が一番の楽しみ。ティーレマンの指揮するオペラとコンサートがそれに続きます。
第二の目的はベルリンまで足を延ばし、フィルハーモニーでベルリン・フィルの演奏を聴くことです。ピアニストのぺライアも共演するとなると、いやがうえでも楽趣が高まります。
ということで、今回の旅はウィーンをまたまた訪問し、そこから、ベルリンに赴き、ベルリン周辺を小旅行するというのが概要になります。2週間半くらいの日程になります。昨年10月の旅は3週間半くらいでしたから、約1週間短い旅になります。短くしたのは諸般の事情からですが、経済的な問題が大きいんです。
さて、今日は今回の旅でのオペラ・コンサートのスケジュールをご紹介しましょう。
4月7日(土)ウィーン楽友協会 ウィーンの春コンサート ドゥ・ビリー+ウィーン交響楽団
これは当初、プレートルが指揮することになっており、楽しみにしていましたが、つい最近残念ながらキャンセルになりました。
指揮者はドゥ・ビリーに交代しました。コンサートは名曲コンサートで、軽騎兵序曲や時の踊りなどです。
4月8日(日)ウィーン国立歌劇場 オペラ:ワーグナー《パルジファル》 ティーレマン、デノケ、シュトルックマン、ヨーン、オニール
ワーグナーの《パルジファル》はバイロイト祝祭劇場での上演を前提に作られた唯一のオペラでワーグナーの最後のオペラです。
バイロイトではもちろん、夏の上演となりますが、舞台設定が聖金曜日であるため、その日の前後での上演が多いそうです。
この日、4月8日は聖金曜日の直後の日曜日、すなわち、復活祭初日になります。
ティーレマンの重厚な指揮とクンドリー役のデノケの澄み切ったソプラノに期待大です。
4月9日(月)ウィーン国立歌劇場 バレエ《アンナ・カレーニナ》パパヴァ、クーラエフ、フォラボスコ
エイフマン振付のバレエです。最近、日本でも国立劇場で上演されたので、ご覧になったかたも多いのではないでしょうか。
saraiは残念ながら見逃したのですが、とても動きがはげしく、ダンサーに高い技術力が求められる内容です。
ウィーンのバレエの実力を見せてもらいましょう。
4月13日(金)ベルリン・フィルハーモニー ベルリン・フィル・コンサート ラトル、ペライア、ケイト・ロワイヤル(ソプラノ)
ザルツブルグ・イースター音楽祭での上演内容をそのまま、ベルリンに持って帰ってのコンサートです。
曲目は以下です。
ベリオ:E vo
シューマン:夜の歌
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調
ベリオ:O King
フォーレ:レクィエム(1900年バージョン:要するに通常のオーケストラ版)
もちろん、一番楽しみにしているのは、ペライアのピアノによるシューマンの協奏曲です。美しいピアノの響きが聴けるでしょう。
4月17日(火)ウィーン国立歌劇場 オペラ:マスネ《ヴェルテル》サッカ、カサロヴァ
シャルロット役はもちろん、ガランチャで聴きたいものですが、翌日の《ばらの騎士》でガランチャを聴くので、それは無理な注文。
カサロヴァの熱演に期待しましょう。
4月18日(水)ウィーン国立歌劇場 オペラ:R・シュトラウス《ばらの騎士》ジェフリー・テイト、シュテンメ、リドル、ガランチャ、ミア・ペション
もちろん、ガランチャのオクタヴィアンが楽しみですが、それ以外の配役も隙なしです。
《ばらの騎士》はここ2年、チューリッヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座と聴いてきて、遂にウィーン国立歌劇場で聴きます。
ウィーン国立歌劇場で聴くのは1990年以来、22年ぶりになります。
1990年はギネス・ジョーンズ,クルト・リドル,アン・マレイという顔ぶれでした。
そうなんです。22年前もオックス男爵はクルト・リドルだったんです。息の長い歌手ですね。
4月19日(木)ウィーン楽友協会 ウィーン交響楽団 ヨルダン、ツァハリス
ヨルダンの指揮、ツァハリスのピアノに期待しましょう。
曲目は以下です。
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《火の鳥》
4月20日(金)ウィーン楽友協会 ウィーン・フィル ティーレマン、キュッヒル
ティーレマンのシューマンをたっぷり聴かせてまらいます。
CDではフィルハーモニア管弦楽団を指揮していましたが、ウィーン・フィルではもっとハイレベルな演奏になるでしょう。
曲目は以下です。
シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ
シューマン:交響曲第1番《春》
シューマン:ヴァイオリンとオーケストラのためのファンタジー
シューマン:交響曲第4番
4月21日(土)ウィーン楽友協会 ウィーン・フィル ティーレマン、キュッヒル
馬鹿は承知で、同一プログラムを連日聴きます。それだけ、期待度が高いわけです。
曲目は以下です。
シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ
シューマン:交響曲第1番《春》
シューマン:ヴァイオリンとオーケストラのためのファンタジー
シューマン:交響曲第4番
4月21日(土)ウィーン・フォルクスオーパー オペレッタ:カールマン《チャルダッシュの女王》ビーブル、ネメット
フェリ・バチを歌うネメットの70歳記念の公演で、ネメットのフェリ・バチはもう2度と聴けないかもしれないそうです。
音楽のお友達のsteppkeさんから強いお誘いを受けて、急遽、チケット購入。同行させていただきます。
オペレッタ好きは大集合です。
以上、合計で10回の公演を楽しむ予定です。ガランチャのキャンセルだけが心配事です。
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