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ウィーン・レオポルド美術館でクリムト展

旅の15日目です。

朝起きると、この旅最高の上天気でとても暖かくなりました。もう、コートは不要です。
今日は朝ご飯は省略して、一気にランチをカフェ・ツェントラルでいただきます。
カフェ・ツェントラルへ向かう道すがら、またまた、モーツァルトとご対面です。当ブログのイメージキャラクターですから、ご紹介しましょう。


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カフェ・ツェントラルには11時20分頃に到着。ランチは11時半からなので、最初に朝食メニューが出されますが、ランチのメニューをお願いすると、ランチは10分後からと言われ、それでもお願いすると、とりあえず、メニューを持ってきてくれます。無事、美味しいランチをいただきます。
カフェ・ツェントラルはフュルステン宮殿内にあり、内部は見事なアーチが連なった特上の空間になっています。


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この後、近くのミノリテン教会を覗き、ホーフブルグを抜けて、レオポルド美術館に向かいます。今、ウィーンは生誕150年でクリムト一色の感があります。今回の旅で3つ目のクリムト展はこのレオポルド美術館です。
今回の展示の目玉は以下の3つです。なお、クリムト展のフロアでは写真撮影禁止なので、写真ではご紹介できません。
 ・ウィーン大学の天井画の『哲学』、『医学』、『法学』のモノクロ復元図の展示。特に『医学』は女神ヒギュエイアの部分だけは色づけされています。『医学』の下絵(色付き)も一緒に展示されています。大変、興味深い展示です。
 ・クリムトのアトリエが再現されて、ホフマンの作成したインテリアも展示されています。これも興味深い展示です。
 ・クリムトからエミーリエ・フレーゲに宛てた数百枚の絵葉書が展示されています。絵や写真の上に走り書きしたもので、ドイツ語での内容とその英語訳が展示されています。なかなか見ることのできないものですね。クリムトは相当に筆まめだったようです。

以上のほか、レオポルド美術館所蔵のクリムトの名画やよそからの特別貸し出しの作品も展示されており、なかなかの内容です。写真が撮れなかったのが残念です。もっとも、レオポルド美術館の所蔵品は既に前回撮影済みではあります。

いったん、ホテルで休養を十分に取り、夜はウィーン楽友協会でのティーレマン指揮ウィーン・フィルでシューマン尽くしのコンサートを聴きます。大変素晴らしいシューマンで心の底から、音楽の悦びを感じます。このコンサートについては、別途、当ブログでご紹介します。今や、ティーレマンとウィーン・フィルのコンビは音楽的に最高の水準に達しているという実感です。楽友協会のホールと相俟って、これ以上の音楽を聴くことはできないでしょう。

コンサート後、Hさんやお友達とカフェ・ムゼウムでおおいに盛り上がりました。

明日もティーレマンとウィーン・フィルを楽友協会で聴きます。もちろん、今日と同じプログラムです。夜はフィルクスオーパーでオペレッタ《チャルダッシュの女王》です。ヨイ・ママンで盛り上がりそうな予感です。

今日の歩数:11,887歩


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この記事へのコメント

1, レイネさん 2012/04/21 18:18
レオポルドでもクリムト展とは、全く今年のウィーンはクリムト一色ですね。8月にもやってるかしら。
ウィーンでは、夜のオペラやコンサート、昼の美術館巡り、そしてカフェでくつろぐのが3大楽しみ。
二泊した前回の遠征では、シュペール、オーバーラー、ツェントラル、ムゼウムに入りました。
地元の人が顧客の大半のようなシュベールが落ち着けて気に入りました。ツェントラルも風格があり、
空間が広いのでゆったりした気分になれますね。(MAKの中にあるレストランもおしゃれで好き)
次回は1泊のみですが、saraiさんイチオシのハイナーに行ってみたいと思います。

2, saraiさん 2012/04/22 08:19
レイネさん、一押しのクリムト展はレオポルド美術館ですが、8月27日までやっています。多分、その頃は新たにベルヴェデーレでもクリムト展が始まっている筈です。
カフェはシュペールもお気に入りです。でも、ハイナーが最高。是非、行ってみてください。Johnson Brothers製の食器にもご注目くださいね。ケーキもランチも美味しいですよ。
ところで、来年の4月にはハイティンクのブルックナー8番を聴きにアムスに行こうと思っています。是非、デートしてください。こちらは配偶者付きですが・・・・

3, レイネさん 2012/04/23 04:54
奥様とご一緒のアムスでのデートのお誘い、ありがとうございます。ハイティンクの生の指揮姿を一度は拝みたいものだと思っています。それがコンヘボなら願ったり叶ったりで、4月7日なら日曜マチネもあるわ!ばら売りチケット発売は6月1日からだから、忘れないようにしないと。
来年4月には、ウィーン遠征予定です。またもやマレーナ・エルンマンの追っかけで、24日25日の2晩、アン・デア・ウィーン劇場です。ベルリオーズの『ベアトリスとベネディクト』(マレーナ様主演)とヘンデルの『ゴーラのアマディージ』の組み合わせ。

4, saraiさん 2012/04/24 01:08
レイネさん、ハイティンク行かれますか。ブルックナーの8番のような大曲はもうそろそろ聴けなくなるかもしれませんね。チケットは入手困難のようなので、早めに手を打ちたいと思っています。ばら売りは6月からなんですね。
実は私もハイティンクを聴いた後は、ウィーンでネトレプコのタチアーナとガランチャのウェルテルを聴こうと思っています。20日前後です。ウィーンでもニアミスしそうですね。アン・デア・ウィーン劇場も食指をそそられます。
アムスでは前回行ったときに休館中ではいれなかった国立美術館でフェルメールとレンブラントを見たいし、これから楽しく計画を練ります。まだ、1年後ですからね。
ところで、今回もナッシュマルクトのウマーに行き損ねました。残念!

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ネメット70歳記念《チャルダッシュの女王》@ウィーン・フォルクスオーパー 2012.4.21

ほぼ1年ぶりでフォルクスオーパーのオペレッタ《チャルダッシュの女王》を見ることになりました。昨年聴いたときの感想はここです。今回の旅では、1年前に聴いたばかりだし、聴かないつもりでしたが、お友達のsteppkeさんから、ネメットさんの70歳記念公演(フォルクスオーパー出演30年記念)で、ネメットさんのフェリ・バチは今回で最後の舞台になりそうだという情報をいただき、あわてて、チケットを購入しました。ネメットさんのフェリ・バチといえば、ちょうど10年前に初めてフォルクスオーパーでオペレッタを聴いたときの《チャルダッシュの女王》で大変、楽しい体験をさせてくれたことを思い出します。ヨイ・ママンのリフレインを日本語でやってくれたときのことは今でもまざまざとよみがえってきます。あれでオペレッタの楽しさを知ったんです。saraiのオペレッタへの道を開いてくれた恩人とも言える人の記念すべき公演を聴き逃すわけにはいきません。

今日のキャストは以下です。

カールマン:オペレッタ《チャルダッシュの女王》 
 指揮:ルドルフ・ビーブル
 演出:ロベルト・ヘルツル
 アンヒルテ(侯爵夫人):マリア・ハッペル
 アナスタシア(スタージ):エリザベート・シュヴァルツ
 シルヴァ・ヴァレスク:アネリー・ペーボ
 レオポルト・マリア侯爵:ペーター・マティック
 エドウィン・ロナルド:トーマス・シグヴァルト
 オイゲン・フォン・ローンスドルフ陸軍中尉:マルクス・コフラー
 ボーニ:ロマン・マーティン
 フェリ・バチ:サンダー・ネメット
 シギ・グロス:ニコラウス・ハッグ

演出は1年前と同じです。派手なバレエが多く、踊り手のレベルも見事なものです。また、舞台のセットは何度見ても素晴らしく美しいです。アールヌーボー調でミュシャの絵もどきの大きな絵が目をひきます。

序曲が華やかに響き、開演です。ビーブルさんのつぼをしっかり押さえた指揮で見事な演奏です。第1幕の冒頭、舞台の大階段からシルヴァ役のペーボが華やかに登場、とても大柄でスタイルがよく、役柄にあっています。声は高域がしっかりと出ており、及第点です。中低域の声があまり出ていないので、すこし聴きとりにくい感じ。演技・踊りはしっかりとこなしています。シルヴァ役としては前回聴いたシェプフと同じくらいで立派な出来と言えます。ボーニ役のマーティンはとにかく声がよく通り、歌もうまく、とても満足な出来です。もちろん、演技も踊りにもうーんとうなされます。足りないと言えば、カッコよさくらいですね。フェリ・バチ役の注目のネメットはもう存在感だけでも華があります。お歳ですが、スタイルもよく、踊りも十分こなしています。せりふの声はさすがに少し声量が落ちている感じですが、saraiはドイツ語が分からないので、特に問題なし。歌はメリハリをきかせて、ここぞというところでは頑張って歌ってくれていました。まだまだ、やれそうな感じなので、これでフェリ役がおしまいなのは残念です。エドウィン役はシグヴァルト、声も演技もまあまあというところでしょう。第1幕はバレエの華やかな踊りに乗って進行します。また、カールマンの哀愁のあるメロディーの数々すべてがとても素晴らしい。一緒に口ずさみたくなってしまいます。前回はなかったリフレインまでがあり、聴衆は手拍子で乗りまくりになります。舞台の中心にはネメットが立ち、全体をとりしきり、しまった舞台を形作ります。あっという間に第1幕は大拍手のなか、終了。

休憩後、第2幕から第3幕まで休憩なしに一気に舞台は進みます。舞台の転換の見事さには前回同様でてきぱきと物語は進行していきます。2幕目では、スタージ役のシュヴァルツが登場。白いドレスに身を包み、立ち姿の美しさに目を惹かれます。歌声も綺麗で、踊りもうまく、演技もなかなかのものです。前回、とても評判になったスタージ役のゲッツには溌剌さで少し及びませんが、十分、満足できる歌手です。
第2幕も哀愁のメロディーが続き、saraiは聴き惚れてしまいます。ビーヴルさんの指揮による部分が大きいと感じます。前回は、このフォルクスオーパーの大きさでは鳴らし過ぎも感じましたが、今回はうまくオーケストラをメリハリをきかせて鳴らし、鳴らし過ぎに感じる部分もなく、それでいて、十分なダイナミックレンジで幅の大きな演奏を聴かせてくれました。ネメットのお祝いということで、オーケストラのメンバーも力がはいっているのでしょう。最後はシルヴァが身を引く悲しいシーンで幕切れです。

すぐに引き続き、アールヌーボー調のセットの第3幕が始まります。この幕にはいると少しそわそわしてきます。いよいよ、楽しみにしているヨイ・ママンが近づいてくるからです。登場人物も入れ替わりながら、徐々にヨイ・ママンの3人に絞られていきます。さあ、いよいよです。まずはネメットが歌い始めます。十分に声が響いてきます。この場面が見たくて集まった聴衆がほとんどでしょう。まさに千両役者。踊りも素晴らしい。聴いているsaraiも興奮します。歌はシルヴァ、ボーニに歌い継がれて、最後のダンスの見事さ。万上の拍手です。もちろん、ネメットに対しての賛辞です。まずはハンガリー語(マジャール語)でのリフレインです。ホール全体が熱気に包まれます。名歌手、1世1代の素晴らしい歌と踊り。シルヴァとボーニも素晴らしいサポートです。まだリフレインは続きます。お待ちかね、日本語と英語でのヨイ・ママン、聴いているsaraiは感動に包まれ、嬉しくもあり、悲しくもあるという不思議な感情にとらわれて、もうボロボロになって聴いていました。これで聴きおさめかと思っていたら、まあ、今日の聴衆の凄いこと。ここでホールに聴衆全員が万雷の拍手でスタンディングオベーションを始め、延々と止めません。もちろん、saraiもその一員です。オペラでも滅多に幕の途中でこんなことになることはありません。ステージ上のネメットも困ってどうしたらいいのか分からない様子。後で聞いた話では、客席から見ていた総裁のロベルト・マイヤーがもう1度リフレインをやるようにステージに指示を出したそうです。素晴らしい判断です。最後のリフレインはまたマジャール語でした。素晴らしいヨイ・ママンでした。聴衆もこれで満足して、3回にわたるリフレインが終了。ネメットの素晴らしい晴れ舞台でした。
フィナーレのハッピーエンドで、またほろりとして、終幕。カーテンコールは延々と続き、ネメットさんの祝賀式典もありました。

大満足のネメットさんのフェリ・バチで、今回のウィーン訪問も幕。このままで終われないのは、日本からここへ駆け付けたオペレッタ好きの面々です。今晩はウィーン国立歌劇場でガランチャの《ばらの騎士》もやっていましたが、それを振って、フォルクスオーパーに集まったんです。それにふさわしい出来でした。近くのカフェ・ワイマールで祝杯を上げるために予約までしてあります。大いに盛り上がって、ウィーン最後の夜が更けていきました。もう、ウィーン抜きの人生はありません。



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この記事へのコメント

1, えりちゃさん 2012/04/27 21:02
sarai様、奥様、こんにちは。
ウィーンでご一緒させて頂いた大阪のオバハンこと、えりちゃです。
その節はお話出来て楽しかったです、ありがとうございました。
素晴らしいコンサートでしたね。あの地鳴りのするような弦の音、すごかったです。身体にしみ込みましたね。
ヨイ・ママンもハイマシ・ペーターも聞きたかった!!皆様、さすが情報通でいらっしゃる。
すごいブログやなあ、と読んで感心しました。私ならたった一言、”よかった”、”楽しかった”、で終わるのに、かくも詳細かつ丁寧に書いてあると、オノレの語彙の無さ、貧弱な表現力をただただ恥じるばかり。
また今後共、よろしくお願いします。

2, saraiさん 2012/04/28 02:54
えりちゃさん、無理やりのコメント、ありがとうございます。ずっとお待ちしていました。

ティーレマン+ウィーン・フィル凄かったですね! 一緒にお話しできて、楽しかったです。3回目の《ばらの騎士》はガランチャがよかったそうですね。楽しめたことでしょう。

音楽のブログでもありますが、中心は旅ブログです。これから、今、終えたばかりの旅の詳細編を書き始めますので、是非、ご愛読の上、コメントと人気ランキングの投票をお願いしますね(笑)。

ところで配偶者がEメールアドレスを教えてほしいそうで、mail欄にアドレスを記入してもらえませんか。一般公開はしないようにしますので。

3, Steppkeさん 2012/04/28 15:25
sarai さん、奥様、こんにちは。
悪い道に引き込んだ Steppke です。何とか1週間を乗り切りました。
(ちょっと長いので、分けてコメントします)

Németh さん、素晴らしかったですね。あの公演に立ち会えて、本当に幸福でした。
私の記憶の為にも、細かな点を幾つか。

第1幕の途中、O jag dem Glück nicht nach auf meilenfernen Wegen(遠くへ行っても幸せは見つからない)の前、大きな拍手が起こって1回目のスタンディングオベーションで劇が止まりましたが、Németh さんの Feri bácsi が「Es lebe die Jugend!(若さに乾杯!)」と言ったからでした。16日の公演ではそんなことはなかったので、やはり21日は特別でした。

4, Steppkeさん 2012/04/28 15:26
Jaj mamám(ヤイ、ママーン) の3回目のアンコール(これも16日には無し)は、最初はハンガリー語でしたが、リフレインの部分はロシア語でした。(私もロシア語は分かりませんが、Németh さんが歌う前にそう言ったので)

Németh さんも、終演後の式典で、目に涙を浮かべておられましたね。
Volksoper の女性スタッフからも花束が贈られましたが、一緒にアルバムも渡されました。Németh さんの Volksoper での活躍の写真が貼ってあるそうです。(私も欲しい..) 最後の数ページは、これからの活躍の為に空いていると言っていました。

これからも Németh さんの舞台に接することはできそうですが、老け役でしょうし、あれだけの役柄・名演とはなかなかいかないでしょうね。

5, えりちゃさん 2012/04/28 19:24
Sarai様、奥様、
またしてもコメントさせて頂きますね。
Steppkeさんのコメントを読んで、またまた感心!全部聞き取れているんですね!ひょっとしてテキストも全部、頭に入っている(@@)???!Volksoperに行くと、聞き取れないせいか、笑いのツボが分からなくて、寂しい時があります。
チャールダッシュの女王は、それこそまだ私が初々しいお姉さんの頃(遠い目)、20数年前の来日公演で聞いて、好きになりました。フムフム、今回がそんなオタカラ公演だったとは。
sarai様のブロクを精読して(!!!)、以後、聞き逃さないようにしますね。

6, saraiさん 2012/04/28 23:26
Steppkeさん、saraiです。

実に詳細なフォロー、ありがとうございました。本文よりも詳しかったりして・・・(笑)。さすがにオペレッタの先達・師匠です!

同じネメットさんが出演した公演でも、この日は特別だったんですね。
ヨイ・ママンの最後のリフレインはロシア語だったとは驚きです。

ネメットさんの目に涙は6列目のsaraiの席からは判然としませんでしたが、かぶりつきの中央に陣取ったSteppkeさんだからこそ、観察可能だったようです。
それにしても、Steppkeさんのお人柄からはそんなにオペレッタに熱くなるのは想像しがたいと配偶者と話していました。

ガランチャのオクタヴィアンもsaraiとは別の見方のようですから、同様にコメントをいただけると幸いです。

7, saraiさん 2012/04/28 23:39
えりちゃさん、saraiです。再度のコメントありがとうございます。

Steppkeさんへのお尋ねの件はご本人からコメントいただくとして、saraiの場合はドイツ語がほとんど聴きとれていないので、笑いのツボが分からない場合も多いですが、お芝居よりも音楽中心で楽しんでいるので、そんなに気になりません。

それよりもえりちゃさんはオペレッタ、フォルクスオーパーについて、saraiよりもずい分、先輩だったんですね。凄い! saraiはまだ、オペレッタ歴、たった10年で、何かとSteppkeさんたちにご指導・情報提供いただいています。当ブログでも、そういう情報も発信できるでしょう。ご精読いただければ嬉しいです。

8, Steppkeさん 2012/05/05 01:44
えりちゃさん、こんばんは。Steppke です。
楽友協会では、失礼しました。

私も、ほとんど聞き取れていません。
Die Csárdásfürstin は、1985年の来日時から何度も舞台に接していますし、東京文化会館でのライブCD(私はその場に居ました)も繰返し聴いたので、台詞も含めて事前に頭に入っています。なので、ちょっとした違いが分かっただけです。

Volksoper での笑いのツボは、半分も分かりません。
19日には Die Fledermaus に行きましたが、第3幕の Frosch(Gerhard Ernst さん)は時事ネタとか入るし、定番の冗談を除くとお手上げです。
しかし、ドイツ人でも分からないとか聞いていますし、地元の人でないと無理と最初から諦めています。

9, Steppkeさん 2012/05/05 01:46

そう言えば、3月に Baden で Viktoria und ihr Husar(ヴィクトリアと軽騎兵)に行った際、皆が笑い転げているのに独り笑えないでいると、隣の席のオバサマが外国人には駄目でしょうねとか話しかけて来ました。

それでも、オペレッタは、曲がきれいで親しみやすいし、面白いし(他人が笑い転げているだけでも楽しくなります)、やめられません。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ティーレマン指揮ウィーン・フィル《シューマン尽くし》2回目@ウィーン楽友協会 2012.4.21

前日も聴いたティーマン指揮のウィーン・フィルのシューマンを2日連続で聴きます。こんな贅沢なことはありません。前日のステージ上のオーケストラ席から、今日は平土間の3列目中央の席です。真ん前の眼の高さには指揮台が聳え、今日はティーレマンの足元にひれ伏す感じでの鑑賞です。すぐ横には、コンサートマスター席が間近に見えます。オーディオ的に言えば、ステレオスピーカーにへばりついて聴くようなものです。左右の分離度は最高でしょう。前日、配偶者の隣に座っていた大阪から来られた女性はやはり、2列目の横のほうに座り、今日も開演前に音楽の話に花が咲きました。saraiの隣席には音楽のお友達のsteppekeさんも来ており、みんなで開演前の盛り上がり。滅多にない経験で演奏の前からウキウキ状態です。

今日ののキャストとプログラムは前日とまったく、同じです。

 指揮:クリスティアン・ティーレマン
 ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
 管弦楽:ウィーン・フィル

 シューマン:序曲、スケルツォとフィナーレ Op.52
 シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 Op.38《春》


  《休憩》

 シューマン:ヴァイオリンとオーケストラのためのファンタジー ハ長調 Op.131
 シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120

今日の席からもは指揮者が出入りするドアの中がよく見えます。ティーレマンの姿が見えて、最初に拍手するのはsaraiの役目のようです。

基本的には、コンサートの内容は前日と変わらないので、《差分》を中心に書きます。前日の感想も合わせて、読んでいただければと思います。

まず、《序曲、スケルツォとフィナーレ》です。この席では、左右の対向配置のヴァイオリンが極めて近く、集団としてまとまって響いてくるのではなく、直接、個々の奏者の音が聞こえてくる感じで、前日の音響とのあまりの違いにすごく戸惑いながらの聴き始めになりました。
そういうわけで、静かな演奏ではさすがのウィーン・フィルのヴァイオリンも少し不揃いに感じます。音量が高まると不思議に揃って響いてきます。序曲でのロマンチックな倦怠感があまり前日ほどは感じられません。場所のせいもありますが、前日ほどの出来ではないようです。それでも、主題部での弦の美しい響きは変わりません。ただ、前日のように身震いすることはありません。
序曲が終わったところで、今日は聴衆から拍手が出ることはありません。スケルツォのリズミカルなフレーズは前日同様の美しい響きです。
最後のフィナーレの快活で悦びに満ちた弦の響きは前日同様です。耳が贅沢になったのか、聴いている席の音響のせいか、前日の素晴らしい演奏には及ばない感じです。誤解のないように言えば、前日と比べての話で、シューマンを実感させる素晴らしい演奏には違いありません。saraiも熱狂的に拍手しました。

ティーレマンが再度登場し、前日同様、拍手も鳴り止まらないうちに、交響曲第1番《春》の第1楽章を始めます。高音弦の上昇音形のフレーズの響きの美しさには前日同様うっとりします。ただ、全体に前日に比べて、演奏の精度がもうひとつです。
第2楽章にはいり、ヴァイオリンの綿綿とした旋律が続きます。ティーレマンが第1ヴァイオリンに音量を抑えに抑えるように指示を出しているのは前日同様ですが、前日よりも指示があっさり。ウィーン・フィルとはそれなりに折り合いがついたようですね。
第3楽章のスケルツォは前日同様、悠々たるテンポのスケールの大きな素晴らしい響きです。
そして、輝かしい第4楽章に突入。祝典的に開始し、ヴァイオリンのリズミカルで美しい旋律が続きます。今日は昨日と違い、対向配置の第2、第1ヴァイオリンのこの旋律がステレオ的に綺麗に響きます。とても美しいパートです。フルートソロに続くパートでも、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンが呼応して、その旋律を引き継いでいく様が美しく聴こえてきます。とても素晴らしく感じます。祝典的なフレーズがたっぷりと響き、そのまま、コーダに突入。ティーレマンの圧倒的な盛り上げ方は天才的、カリスマ的です。素晴らしいフィナーレです。ただ、今日の前半の2曲はいまひとつの感は否めずです。後半に期待しましょう

ここで休憩。sarai自身も感性の感度が前日よりも落ちている感じです。休憩中に立て直しましょう。

休憩後はコンサートマスターのキュッヒルがソロヴァイオリンとして、登場です。
《ヴァイオリンとオーケストラのためのファンタジー》という滅多に演奏されない曲。
キュッヒルのソロヴァイオリンは最初から、前日を上回る熱演。そこらのソロヴァイオリニストにはとても弾けないような美しい響きの演奏です。オーケストラとの音質の同質性もあり、アンサンブルも含め、素晴らしい演奏です。前日の若干の不満を吹き飛ばす快演でした。
この曲の終了後、前日同様、ティーレマンとキュッヒルの愛情に満ちた態度はほほえましいものでした。ティーレマンとウィーン・フィルも蜜月状態なんでしょう。ウィーン・フィルはこの不世出との思えるカリスマ指揮者を離さないためにも、音楽監督ポストを復活して、ティーレマンを迎えてほしいと思います。ティーレマンは信奉者も嫌う人も半ばするかも知れませんが、その才能は誰しも認めるでしょう。シュターツカペレ・ドレスデンとウィーン・フィルに君臨し、新世代のスーパースターとして、西洋音楽を盛り立てていってほしいと心から思うものです。ティーレマンを嫌いなかたもここらで気持ちの整理をつけてもいいだけの、ティーレマンは音楽的成熟度に達していると思います。決して、恣意的な音楽表現ではなく、伝統に根差した新しい表現で広く共感を得るだけの高みに上りつつあると思います。それにクラシック界にもそろそろ新しいスターも必要でしょう。

再び、キュッヒルがコンサートマスター席に戻り、最後の交響曲第4番です。前日の素晴らしい演奏に何を付け加える必要があるでしょう。あのままで十分だと思い、固唾を飲みながら演奏を待ちます。
今回も、ティーレマンは拍手も止まぬうちにタクトを打ち下ろします。前日とは、序奏から違っていました。オーケストラをあまり抑えません。印象的な旋律が美しく流れます。まるでフルトヴェングラーみたいに聴こえます。(前日はフルトヴェングラーの伝説的名演と比べないといったのに性懲りもなく、また、比べてしまっている。)その序奏の勢いに乗って、主題部のロマンチックな旋律が美しく歌いあげられます。とても素晴らし過ぎる。ウィーン・フィルの美しい高弦がうねるように響き続け、前日の桃源郷のような音楽の世界を通り越し、彼岸の世界にいっちゃいます。ワーグナーすら感じてしまいます。今日も素晴らしい音楽に向かい合い、それに身を委ねる自分、ただ、それだけです。昨日以上に完全に音楽と一体化できました。流麗な音楽で体が揺れ始めそうです。それを必死に食い止めながら、ダイナミズムを心で受け止めます。そして、ティーレマンがまたしても高揚感に満ちたコーダをたたき込んできます。凄い音楽です。
第2楽章はチェロの独奏とキュッヒルのヴァイオリン独奏で癒されながら、一息つきます。
第3楽章のスケルツォは弦楽合奏の分厚く、美しい響きが前日以上に迫ってきます。こんな音楽をやられたら、堪らないですね。繰り返して演奏されるこの素晴らしい弦楽合奏に気持ちは高揚するばかりです。いったん、沈静化した音楽は、アタッカでぐんぐんクレシェンドしながら、終楽章へ突入。
第4楽章は一気にテンポを上げ、祝典的でもあり、瑞々しい悦びにも満ちた主題が合奏され、頂点を目指し始めます。理屈抜きで、ウィーン・フィルの素晴らしさ、楽友協会のホールに音の素晴らしい響きに体がとろけそうです。ティーレマンが剛直に音楽を推進していき高みを目指していきます。前日同様、いったん、テンポをスローダウンし、スケール感と美しい響きを整え直して、オーケストラの響きが磨き上げながら来たるべき頂点への期待を高めていきます。そして、終盤に向かい、ティーレマンもテンションがあがります。テンポを一気に上げ、誰も上ったことのない頂上に上りつめていきます。ティーレマンは前日以上に凄まじい気迫に満ちています。感動の痺れるようなフィナーレでした。神のごときティーレマンの指揮に、ただただ、ひれ伏すのみです。実際、ひれ伏す席なんです。まさか、あの素晴らしかった昨日以上の演奏に出会えるとは想像していませんでした。楽友協会のホールは沸きに沸きました。指揮者だけのステージ登場も2回に及びました。もし、これが東京なら、5回は呼びだしたでしょう。ティーレマン渾身のシューマンでした。

このコンビでシューマンのCDを録音すれば、フルトヴェングラーの伝説的名演と並び立つ名演になるでしょう。それほどのシューマン(第4番)でした。


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Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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