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謹賀新年!ジルヴェスターコンサート@みなとみらいホール 2012.12.31

昨日の大晦日は家族連れ立っての恒例の年越しコンサート、みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートでした。
今回で14回目ですが、最初の1999年以来、欠かさずに通っています。第1回はみなとみらいホールの開館した年でした。最初は黒柳徹子と草野仁の世界不思議発見コンビの司会でした。2回目からは黒柳徹子一人の司会になり、多分、4回目からは現在の朝岡聡の司会になりました。当初は色んなジャンルの演奏家(横浜に縁のある人)が大勢参加していましたが、現在は絞った人数になっています。今回はすべてオーケストラ中心の選曲となり、方向性が定まってきました。コンサートの開始時間が9時からなので、その前に横浜近辺で大晦日のディナーを食べる習慣になっています。今年は元町・中華街にあるローズホテルのレストラン、ミリー・ラフォレでいただき、タクシーでみなとみらいホールに駆けつけました。

さて、今回のプログラムは以下です。

  音楽監督:池辺晋一郎
  指揮:飯森範親
  ヴァイオリン/エグゼクティブ・ディレクター:徳永二男
  司会:朝岡聡
  ヴァイオリン:漆原啓子、漆原朝子、小林美樹
  ピアノ:萩原麻未
  ソプラノ:半田美和子
  テノール:西村悟
  管弦楽:横浜みなとみらいホールジルヴェスターオーケストラ


  池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
  ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲
  ドビュッシー:交響詩「海」より I.海の夜明けから真昼まで
  プーランク:オルガン協奏曲より抜粋 オルガン:浅井美紀
  マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
  アリア特集 ソプラノ:半田美和子 テノール:西村悟
   ヴェルディ:《仮面舞踏会》より“永遠に君を失えば”
   ベッリーニ:《清教徒》より“あなたの優しい声が”
   ジョルダーノ:《アンドレア・シェニエ》より“ある日、青空を眺めて”
   プーランク:《テレジアスの乳房》より“いいえ、旦那様”
   ヴェルディ:《リゴレット》より“あなたは心の太陽だ”

   《休憩》

  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16より第1楽章 ピアノ:萩原麻未
  ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番より第3楽章 ヴァイオリン:小林美樹
  サラサーテ:ナヴァラ ヴァイオリン:漆原啓子、漆原朝子
  ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヴァイオリン:徳永二男
  ブリテン:青少年のための管弦楽入門より抜粋
  ストラヴィンスキー:春の祭典より抜粋
  グノー/バッハ:アヴェ・マリア ソプラノ:半田美和子 ピアノ:飯森範親、萩原麻未 ヴァイオリン:藤原浜雄
  J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲

まず、池辺晋一郎のヨコハマ・ファンファーレで厳かに開幕。この曲はこのみなとみらいホールのジルヴェスターコンサートのために作曲された曲で、金管楽器とオルガンで演奏されます。池辺晋一郎は現在、みなとみらいホールの館長でもあります。

次は、歌劇「ローエングリン」の第3幕への前奏曲です。この曲はテレビ番組のテーマ曲として流されており、耳にたこができるほど馴染んでいます。まあ、ワーグナーらしい名曲ですね。なかなか迫力のある演奏でした。ワーグナー生誕200年を記念しての演奏でした。

次は、交響詩「海」です。綺麗な演奏ですが、ディナーのワインの酔いもあり、ふらっときます。

次は、プーランクのオルガン協奏曲です。これもフランス音楽で、プーランクはフランス6人組の一人で、新古典の作曲家ということで、少し、退屈な曲を予想していたところ(saraiはまったく未聴の曲です)、オルガンの重厚な響きや軽妙な響きの味わい、対比する弦楽器の響きとの交錯で聴き応えのある曲でした。こういう珍しい曲は抜粋ではなく、全曲聴かせてもらいたかったところです。

次は、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲です。通俗名曲と言ってもいい程の耳馴染みのある曲です。ただ、この短調の悲しく美しい調べを聴くと、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の悲しい物語が想起されて、saraiの胸は一杯になってしまいます。オペラはいいなあ。

次は、そのオペラの名曲のアリア特集です。まずは生誕200年のヴェルディです。《仮面舞踏会》から、ボストン総督リッカルドのアリアです。テノールの西村悟の声は、明るく、軽めで、声量は十分ですが、どうもこの役には合わない感じです。
《清教徒》の狂乱の場はソプラノの半田美和子が歌います。このコロラトゥーラの難曲をよく歌っていましたが、どうしても、グルヴェローヴァやネトレプコの名唱と頭の中で比べてしまい、物足りなさを感じてしまったのも事実。贅沢過ぎることはよく分かっているんですけどね。
《アンドレア・シェニエ》のテノールのアリアは西村悟の明るい声質にマッチしており、とても気持ちよく聴けました。
《テレジアスの乳房》は初聴きですが、ソプラノの半田美和子がコミカルに楽しく歌ってくれました。まあまあってところでしょうか。
最後は《リゴレット》の2重唱を西村悟、半田美和子で歌いましたが、少しスケール感には欠けますが、ヴェルディの美しい旋律を堪能できました。
ここまでが前半です。

休憩後、グリーグのピアノ協奏曲です。前から気になっていた萩原麻未のピアノが初めて聴けるので、楽しみにしていました。パリのコンセルヴァトワールで学んだ人でフランスものを得意としている希有な日本人ピアニストだと認識していました。今日の曲はそういう意味では、少し期待とはずれていますが、まあ、実力のほどを聴きましょう。有名な出だしのピアノを聴いて、びっくり。こんなに力強いタッチとは予想していませんでした。終始、力強く、ピアノが響き、なかなかの演奏です。そして、第1楽章の終盤のカデンツァ・・・これは素晴らしい演奏でじっくりと聴きいってしまいました。なかなかのピアニストです。これだけの演奏ですべてを判断するのは難しいですが、今後、注目していきたい逸材のようです。

次は、ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番です。小林美樹のヴァイオリンです。どうもこの手のロマン派の曲はsaraiには曲の技巧的な面ばかりが聴こえ、精神性はほとんど感じられません。偏見かもしれませんが、表面的な派手な響きばかりが耳につき、演奏がどうのこうのと言う以前の問題です。ということで評価はパスです。

次は、サラサーテのナヴァラです。初めて聴きます。2本のヴァイオリンとオーケストラの協奏曲です。サラサーテなので、ヴァイオリンの技巧が強調されている曲かと思いましたが、意外にシンプルな曲です。綺麗な響きを聴いて、おしまい。珍しい曲が聴けて、よかったなというところです。

次は、ベートーヴェンのロマンス第2番です。徳永二男のヴァイオリンは美しく響き、演奏は素直で丁寧な好感のもてる演奏で、ベートーヴェンの名曲を堪能できました。たまには、こういう名曲もいいものです。

今年最後の演奏曲はブリテンの《青少年のための管弦楽入門》です。ただし、曲の半分ほどをカットした抜粋版です。もちろん、解説抜きの演奏です。この曲は新年のカウントダウンにもなっていて、曲の終わりでぴったり新年を迎えるという趣向です。ヘンリー・パーセルの古典的な美しい主題の変奏とブリテンの主題が最後に交錯して、見事に1秒の狂いもなく、カウントダウン成功です。素晴らしい! 
そして、みなさん、新年、明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。

新年の最初の音楽はお馴染みの《春の祭典》です。抜粋版ですが、新鮮な演奏で気持ちよく、新年をお祝いできました。また、今年の音楽ライフの始まりです。

新年2曲目はグノーのアヴェ・マリアです。最初はピアノとヴァイオリンで演奏されましたが、美しいヴァイオリンの響きにうっとりします。後半はオーケストラの伴奏でソプラノの半田美和子が歌います。演奏の質はともかく、心が洗われる思いで、新年を迎えることができました。

コンサートの〆は例年通りのラデツキー行進曲です。時差の関係から、世界で今年最初に演奏されるラデツキー行進曲ではないでしょうか。楽しく、気分が高揚したところで幕です。

さあ、今年はどんな音楽の感動が待っているでしょう。


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この記事へのコメント

1, ハルくんさん 2013/01/02 16:36
saraiさん、明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

横浜のジルベスターコンサートで素敵な年越しをされたようですね。
今年も楽しい旅行記とコンサート記事を楽しみにしています。

新しい年がsaraiさんにとりまして素晴らしい一年になるようにお祈り申し上げます。

2, saraiさん 2013/01/03 01:07
ハルくんさん、明けましておめでとうございます。
こちらこそ、大変お世話になりました。
ハルくんさんのブログはCDを聴く規範になっています。とても感性が合って、新しいCDへの出会いがあります。特にマーラー、ブルックナーはとても参考になります。
今年もお世話になりそうです。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

これからの注目の国内コンサート 1月~6月

今年、楽しみにしている、あるいは気になっているコンサートについて、まとめてみましょう。4月と6月は海外遠征するので、国内のコンサートはパスします。聴きたかったコンサートはあったんですけどね。

《1月》
 プラハ交響楽団
  ショパン:ピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキー:交響曲第5番
    これは上原彩子のピアノが聴きたいのと、新春の名曲コンサートということで、軽く聴きたい感じのコンサートです。

 インバル指揮東京都交響楽団
  新マーラー・チクルス
    インバルのマーラーは第3番、第4番と素晴らしい演奏でした。
    次は交響曲第5番+リュッケルトの5つの歌(フェルミニオン)です。これは絶対に感動できるコンサートになるでしょう。
    第6番以降は11月からです。

 セガン指揮ロッテルダム・フィル
  プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ヴァイオリン:庄司紗矢香
  ブラームス:交響曲第4番
    これは庄司紗矢香のヴァイオリンが聴きたいのが本音です。

《2月》
 ハーゲン弦楽四重奏団
  ベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルス前期3回
    これは楽しみです。これが聴きたくて、トッパンホールの会員になりました。
    ハーゲン弦楽四重奏団は昨年、ウィーンでもチクルスをやりましたが、東京でも聴けるとは思いませんでした。
    残りの3回は9月~10月です。
    ちなみにsaraiの知る限り、ハーゲン弦楽四重奏団はまだCDでもベートーヴェン弦楽四重奏曲の全曲はリリースしていません。
    次は是非、バルトークの全曲チクルスをお願いしたいものです。

《3月》
 ハイティンク指揮ロンドン交響楽団
  ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 ピアノ:ピリス
  ブルックナー: 交響曲第9番 ニ短調
   これは聴き逃せません。4月はアムステルダムのコンセルトヘボウでハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でブルックナーの交響曲第8番を聴く予定です。
   ハイティンク指揮のブルックナーの8番、9番を聴けるとは夢のようです。サントリーホールとみなとみらいホールの両方で聴きます。
   アムステルダムでも交響曲第8番は2回のコンサートの両方を聴きます。我ながら、好きですね。

 ハイティンク指揮ロンドン交響楽団
  モーツァルト: ピアノ協奏曲第17番 ピアノ:ピリス
  ベートーヴェン: 交響曲第7番
   もうひとつのプログラムはベートーヴェンの交響曲第7番です。これももちろん聴きます。
   この計3回のコンサートはこの春、一番期待しているコンサートです。

 上原彩子ピアノ・リサイタル
  オール・ラフマニノフ・プログラム
   上原彩子の得意なラフマニノフを満喫できるリサイタルです。どれほどの準備をして、レベルの高い演奏をしてくれるか、正直、不安と期待感の両方があります。

《4月》
 ヨーロッパ遠征

《5月》
 インバル指揮東京都交響楽団
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 ピアノ:児玉桃
  ブルックナー: 交響曲第9番 ニ短調
   またまた、ブルックナーの9番です。絶好調のインバルと都響のコンビがどんな演奏を聴かせてくれるか、期待が高まります。

 ヒラリー・ハーン・ヴァイオリン・リサイタル
  コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ第4番
  フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
  バッハ:シャコンヌ  ほか
   昨年のヒラリー・ハーンのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲はとても感動しました。
   今年はヴァイオリン・リサイタルです。バッハのシャコンヌは楽しみです。ただ、無伴奏パルティータ第2番全曲を演奏してくれないのが不満ではあります。
   これもみなとみらいホール、オペラシティの両方で聴きます。

 大野和志指揮ウィーン交響楽団
  ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリン:庄司紗矢香
  ブラームス:交響曲第4番
   これはウィーンでも同一のプログラムでコンツェルトハウスで公演がありますが、その来日公演です。
   庄司紗矢香とウィーン交響楽団がどうブラームスを演奏するか、わくわくします。

《6月》
 ヨーロッパ遠征

saraiにとって、魅力的なものが目白押しです。これから、本腰を入れて、予習に励みましょう。

秋はインバル指揮東京都交響楽団のマーラー・チクルスの第6番以降、ペライアのリサイタル、ティーレマン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン・チクルス、ハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルス後半と大物がずらりと並びます。これらについてはヨーロッパ遠征後に整理して、記事をアップしましょう。


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この記事へのコメント

1, michelangeloさん 2013/02/23 00:12
sarai様

こんばんは。以前、ティーレマン氏の演奏会ブログ記事にて、初投稿させて頂いた者です。sarai様の夢の様な日記や素敵なお写真は、まだまだ本場を知らない私にとっては迫ってくるものが強く、時間がたっぷりある時に拝見致しております。

それでも、こちらの記事は何度か拝読しておりました。「これが聴きたくて、トッパンホールの会員になりました」とのお言葉が、何度も脳裏を過ぎったのです。聴き逃したら、きっと後悔するだろうと思ったのです。

今年は三強オーケストラの来日も重なるので苦しいのですが、私は何とか1日だけハーゲン弦楽四重奏団を聴きに行くことに決めました。選んだのは、ハープとセリオーソのある2回目です。昨年のヘンシェル弦楽四重奏団では聴けなかった曲なので、興味津々です。sarai様の初日と最終日のご感想を、楽しみにしています。

2, saraiさん 2013/02/23 03:03
michelangeloさん、こんばんは。
2日目に来られるんですね。お話でも、できると嬉しいです。
今、日夜、予習に励んでいます。バリリ、ウィーン・コンツェルトハウス、ブッシュ、ブダペスト、スメタナ、ラサールでベートーヴェンのインティメットな世界にどっぷり浸かっています。後は最後の8番です。
古風な演奏中心に聴いていますが、もちろん、モダーンなスタイルもOK。ベートーヴェンのカルテットはどこが演奏しても幅広く受容できます。マーラーの9番みたい。
ハープは楽しみですね。体調を整えて、聴きましょう。では。

3, michelangeloさん 2013/02/24 00:09
sarai様、こんばんは。

昨晩は、午前まで音楽を楽しまれていたご様子が伺えます。私も予習に取り組んでいる最中ですが、改めてベートーヴェンの引き出しの多さとセンスに圧倒されます。運動神経の良さそうな演奏から優雅なアプローチまで、何度聴いても飽きることはありません。このところアルバン・ベルクやヴィヴラートを得意とする指揮者のCDばかり聴いていたので、シャープなハーゲンの魅力に触れられる水曜日が楽しみです。

2日目の演奏会、もしご迷惑でなければ、是非トッパンホールにてお目にかかりたいと存じます。いつか、ご挨拶だけでも叶えばと思っておりました。

4, saraiさん 2013/02/24 09:09
michelangeloさん、おはようございます。

ベートーヴェンの交響曲、ピアノ・ソナタ、弦楽四重奏曲はいずれも内容がぎっしりですね。特に弦楽四重奏曲は作品18から内容が深いのに改めて驚きます。後期がすべてではありません。ハーゲンのアタックの強い個性的な演奏に期待しています。
2日目の演奏会についてはEメールにて、子細をお伝えします。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

オランダ・ライン川・ウィーンの旅~ネトレプコの異常な人気!

今年は4月と6月にヨーロッパに出かけます。着々と準備を進めていますが、4月の旅が近づいてきたのでもう少し準備を加速する必要があります。以前もお伝えした通り、軸となるオペラ・コンサートは以下です。

  2013年4月(5日、7日) オランダのアムステルダム・コンセルトヘボウ
    ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ブルックナー:交響曲第8番

  2013年4月 チューリッヒ歌劇場
    オペラ《リナルド》

  2013年4月 バーゼル歌劇場
    オペラ《イドメネオ》

  2013年4月 ウィーン国立歌劇場
    オペラ《エウゲニ・オネーギン》ネルソンズ指揮、ネトレプコ、ホロストフスキー、コルチャク

  2013年4月 ウィーン国立歌劇場
    オペラ《ウェルテル》ドゥ・ビリー指揮、アラーニャ、ガランチャ

  2013年4月 フォルクスオーパー
    バレエ《真夏の夜の夢》

  2013年4月 アン・デア・ウィーン劇場
     オペラ《ベアトリスとベネディクト》 マレーネ・エルンマン

  2013年4月 ウィーン楽友協会 ウィーン・フィル ヤンソンス指揮
     ハイドン《驚愕》、リスト《レ・プレリュード》、ハイドン88番、バルトーク《中国の不思議な役人》

旅の途中での他の音楽公演もチェックすると、バーゼルでオペラが見られそうなので、バーゼル歌劇場のオペラ《イドメネオ》を追加することにしました。

チケットの手配を進めていたところ、ウィーン国立歌劇場でネトレプコの出演するオペラ《エウゲニ・オネーギン》は、一般発売を待たずしてすべて売り切れであることが判明。入手するためにはチケットオフィスに法外な料金8万円以上を支払う必要があるそうです。どうしても見たいオペラだったので相当に悩みましたが、結局は大人の判断で断念しました。この異常なネトレプコの人気って、何でしょうね!
代わりにフォルクスオーパーで《こうもり》を見ましょう。
《エウゲニ・オネーギン》以外は入手済みか、あるいは入手見込みです。

音楽の日程は固まったので、旅の詳細な日程を詰めます。まずはアムステルダムで2泊して、コンセルトヘボウのコンサートを聴きます。アムステルダムでは、以前の旅の折に閉館中だった国立美術館を訪問するつもりでしたが、リニューアル工事後の再オープンのごたごたに巻き込まれ、2013年3月18日から4月13日まで国立美術館は全館閉館となるそうです。4月14日にはグランドオープンしますが、この美術館には縁がないようで、その頃にはもうスイスに移動しています。代わりに、再びゴッホ美術館を訪問することにしましょう。2度目ですけどね。
アムステルダムで2泊後はデルフトで2泊します。フェルメールの風景を堪能しましょう。デン・ハーグでフェルメールの名作《デルフトの風景》も鑑賞します。残念なことにマウリッツハイス美術館は改装中で、《真珠の耳飾りの少女》は見られません。各国に貸し出し中で、昨年日本にも来ましたよね。もっとも、saraiは15年前の来日のときに見ましたけど。2回目のコンセルトヘボウのコンサートはデルフトからアムステルダムまで聴きに行きます。

デルフトからはライン川を遡る旅に出発します。
ユトレヒトからケルンまで鉄道で移動し、ケルン大聖堂を鑑賞。その後、ライン川に沿って鉄道で移動し、ボンで1泊。途中でクレーラー・ミューラー美術館に立ち寄りゴッホを鑑賞するつもりでしたが、この美術館は月曜日はお休みなのであきらめました。既に1度は見ていますから、よしとしましょう。

ボンではベートーヴェンの生家を見て、ロベルト・シューマンとクララ・シューマンのお墓にお参りです。ボンから再び鉄道でライン川を遡り、コブレンツを経由し、モーゼル川のコッヘムでモーゼルワインを楽しみ、コブレンツに戻って1泊。

コブレンツのライン川とモーゼル川の合流点を見て、鉄道でリューデスハイムまで移動。そこからライン川遊覧船でコブレンツの方に下り、この日は早めに古城ホテルに入り1泊。ホテルはオーバーヴェーゼルのブルクホテル・アウフ・シェーンブルクです。

翌日も鉄道でライン川を遡り、マインツで1泊。マインツはライン川とマイン川の合流点です。マインツでは大聖堂とシャガールのステンドグラスで有名なザンクト・シュテファン教会を見ます。

マインツから鉄道でバーデン・バーデンに移動し、温泉を楽しみます。その後、ライン川を渡ってフランスのストラスブールで1泊し、アルザスワインを楽しみます。

ストラスブールで大聖堂を見た後、チューリッヒまで鉄道で移動し、チューリッヒで4泊。

スイス以降での日程は次回の記事でご報告します。


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オランダ・ライン川・ウィーンの旅~スイスとザルツカンマーグート

4月の旅の準備状況の続きです。
前回はオランダ(アムステルダム、デルフト)からライン川を遡って、ドイツ、フランスの各都市を巡って、スイスに到着するところまでを書きました。

スイスはチューリッヒで4泊です。当初はバーゼルに3泊、チューリッヒに1泊の予定でした。が、実際にホテルの予約を始めると、この時期のバーゼルのホテルは通常に比べてとても高額なので、仕方なくチューリッヒに4泊することに変更しました。チューリッヒのホテルも高いのですが、バーゼルよりもホテルの数が多くて選択の幅が広がり、なんとか手の届く範囲で許容レベルのホテルを見つけることができました。ただし、リマト川周辺の繁華街やチューリッヒ湖岸は高額で、そこからは少し離れたところのホテルを選択することにはなりました。この時期、スイスのホテルは何故か高くて大変です。

チューリッヒでは、前回のチューリッヒ滞在時と同じく、ベルンまで往復してクレーの絵画を鑑賞するつもりです。何度見てもいいですからね。
もちろん、スイスまで向かうのはライン川の上流を訪ねるためなので、ライン川が流れ出すボーデン湖に行きます。コンスタンツからクルーズしようかと思っています。チューリッヒとボーデン湖の途中には、ヴィンタートゥールの街があります。ここのラインハルト美術館にも寄ろうと思っています。ところでチューリッヒと言えば、隠れた名美術館のビュールレ・コレクションがあります。世界一美しい少女の肖像画、ルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》はどうしても見たい作品です。しかしながら、このビュールレ・コレクションは入館が制限されていて、鑑賞がなかなか困難です。現在、毎月第1日曜日に予約者のみの入館が可能なようです。4月の訪問時に可能かビュールレ・コレクションに問い合わせてみたところ、4月7日(日)のみが入館可能という返事がありました。したがって、今回もビュールレ・コレクションを見ることはできません。2017年にはビュールレ・コレクションがチューリッヒ美術館に移管される方向ということなので、その頃でないと鑑賞は難しそうですね。今回の旅では鑑賞不可能な美術館が多く、とても残念です。
オペラはチューリッヒ歌劇場とバーゼル歌劇場で見る予定です。もちろんバーゼル市美術館を再訪して、ココシュカの畢生の名画《風の花嫁》をもう一度絶対に見るつもりです。saraiにとって、3大名画のひとつといってもいい素晴らしい作品です。そうそう、バーゼルはsaraiが初めてライン川を見た街です。ライン川もまた見てきましょう。

チューリッヒからは格安航空のニキ航空でウィーンに飛びます。ウィーンでまず4泊し、音楽鑑賞します。本来はそのままウィーンに居すわるつもりでしたが、前回書いた通り、ネトレプコの《エウゲニ・オネーギン》の高額チケットをあきらめたことで、3日間の日程の空きができました。配偶者とハンガリーのバラトン湖訪問など色々検討したのですが、ザルツカンマーグートを再訪して、ゆっくり巡ることにしました。まず、世界遺産のゼメリング鉄道を通ってハルシュタットに行き、そこで1泊。
翌日は岩塩で有名なバート・イシュルに行き、温泉を楽しみます。このバート・イシュルで1泊。
最後にアッター湖でクリムトとマーラーの面影を偲ぼうと思っています。アッター湖畔で1泊。

ウィーンに戻って、ウィーン・フィルを聴いて、全予定は終了です。ウィーンで1泊して、帰国です。

以上の日程に合わせて、鉄道チケットの予約・購入を開始します。DB(ドイツ国鉄)は格安チケットは3カ月前からの売り出しですから、3日後からWEBでせっせと購入します。

まだまだ細部は詰めていませんが、ホテルの予約は完了し、これから鉄道チケットを購入すれば、4月の旅のおおよその準備は完了します。引き続き、6月の旅の準備を進めようと思っています。


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この記事へのコメント

1, ayaさん 2013/01/06 21:59
初めてコメントさせていただきます。
仕事で8年間、アートに関するテーマを扱ってきて、美術館巡りが
大好きです。
先日、原田マハさんの「楽園のカンバス」を読んでとっても感動し、
なんとしてもバーゼルに行きたいとんバーゼルでググっていたら、
こちらのブログにたどり着きました。

なんとも素敵な旅の記録。
しかも奥様と2人旅で、うらやましい限りです。
これからも、時折、ブログに立ち寄らせて下さい。
ちなみに、今まで立ち尽くすほどの感動をしたのは、
ベルベレーデ宮のクリムト「接吻」
ルーブルではジェリコー「メデュース号の筏」
メトロポリタンのモロー「オイディプスとスフィンクス」
ボルゲーゼで、ベルニーニの「プロセルピナの略奪」
などです。

ベルンとバーゼルでなんとしてもクレーの実物鑑賞三昧を
したいのと、
ココシュカの「風の花嫁」
ベックリンの「死の島」に会いたいと切望しています。

2, saraiさん 2013/01/07 01:31
ayaさん、初めまして、saraiです。

立ち尽くすほどの感動・・・いい言葉ですね。
私は最初はオルセーのゴッホ《オーヴェールの教会》で味わいました。そして、《風の花嫁》です。
クリムト「接吻」、ベルニーニの「プロセルピナの略奪」は感動というよりも、その輝きに魅了されたというのが正確なところです。シーレの《家族》、クレーの《パルナッソス山へ》、クラナッハの《ユディット》、カラヴァッジョの《ロレートの聖母》、ボッティチェリの《ビーナス》など、魅了された絵画は枚挙できないほどです。

ちょくちょく、ブログにおいでくださいね。美の感動を分かち合いましょう。

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ウィーンで音楽三昧:ウィーンで久しぶりの5つ星ホテルにお引越し

2012年4月18日水曜日@ウィーン/1回目

旅の13日目です。

今日は快晴でぽかぽか陽気。ようやく、4月の暖かさを実感します。
朝はホテルでゆったりして、ホテルの引っ越しの準備です。
今日まで泊まっていたホテル、Austria Trend Hotel FAVORITAをウィーンの定宿にしてますが、今日からは何故か満室で予約できなかったのです。ということで、今日からは5つ星のホテルにお引越しです。
ホテルをチェックアウトし、地下鉄とトラムを乗り継ぎ、シュタットパルクStadtpark前のラディソン・ブルー・ホテルRadisson BLU Palais Hotelに到着。そうそう、昨夜、Steppkeさんからトラム・地下鉄は月曜から日曜日まで使える1週間チケットがお得とのアドバイスを頂いたので、地下鉄の駅で早速購入しました。


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ホテルの場所を地図で確認しておきましょう。


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ホテルの入り口はさすがに重厚感と高級感が漂っています。入口を入るとベルボーイがさっと荷物を奪うようにカートに積み込みます。その先にあるロビーはさすがというしつらえです。


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ロビーの吹き抜けの解放感、そして、ガラス天井から明るい光も素敵です。


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チェックインは何故かもたもたして、パスポートと予約時のクレジットカードを提示して、ようやく完了。キーをもらう前にバスタブ付の部屋かを確認します。もちろん、OKです。


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お部屋は8階建ての7階です。廊下も家具調度が上品に配置され、いい気分です。ベッドも広々としています。安眠できそうです。


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デスクとチェアーもしっかりしていて、PCも操作しやすそうです。無線LANもちゃんとつながり、もちろん無料でのアクセスです。


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バスルームもチェックしておきましょう。洗面台は少し狭いですが、清潔です。


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バスタブはちゃんとありますよ。


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ミニバーも見ておきます。冷蔵庫には必要最小限のものは入っています。


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電気ポットとインスタントコーヒーはあるので、簡単なお茶は飲めそうです。


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部屋の窓からはシュタットパルクが見え、気持ちがいいです。


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窓を開け放つと、シュタットパルクの緑豊かな自然が広がります。とてもいい眺めです。


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お部屋はとても落ち着いた雰囲気ですが、残念ながら狭めです。カバンを2つ広げるには工夫がいりますね。
一通り、部屋を吟味したところで出かけましょう。今日はまだ朝食もいただいていませんからね。


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ウィーンで音楽三昧:レストラン・プラフッタの有名なターフェルシュピッツはスープがたっぷり!

2012年4月18日水曜日@ウィーン/2回目

朝食も食べずにホテルの引っ越しをしたので、いい加減朝食を頂きに行きましょう。部屋を出ると、絨毯の敷き詰められた重厚な廊下です。さすがに5つ星のホテルです。


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ホテルの外に出ると、通りの向かいにシュタットパルクStadtparkの新緑が目に染みて気持ちがいいです。


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ラディソン・ブルー・ホテルRadisson BLU Palais HotelはウィーンWienらしい華麗な外観の建物です。


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saraiは朝食のつもりでしたが、もう11時40分。時間的にはお昼ですね。ホテルのすぐ近くのヴォルツァイレ通りWollzeileには、オーストリア料理のレストランのプラフッタPlachuttaがあります。ここはターフェルシュピッツで有名なんです。ちょっと贅沢な豪華ランチをいただきましょう。


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ホテルからレストラン・プラフッタへのルートを地図で確認しておきましょう。


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朝食を食べるつもりでいたので、今日はこのレストランには予約を入れていません。中に入って、テーブルが確保できるか訊いてみましょう。


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ラッキー! まだ12時前なので予約なしでもOKです。テーブルに案内され、ターフェルシュピッツ2人前を注文します。もちろん、白ワインも一緒に注文します。まずは白ワインのグラスが運ばれてきます。


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隣のテーブルには“予約”の札が立っています。有名店なので、混み合うのでしょうね。昼食としてはちょっと早めに来たので、予約なしでも入れたようです。


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美味しそうなパンも運ばれてきます。


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観光案内書によると、このレストランでは、鍋にスープと骨付き牛肉がはいった状態でターフェルシュピッツを出してくれるとのことです。初体験なので、どういう作法なのか分かりません。観光案内書を片手に頂いてみましょう。
まず、保温器がテーブルに運ばれてきて、お皿がその上に乗せられます。お皿を温めるようです。


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次に、いよいよターフェルシュピッツの入った銅鍋が運ばれてきます。スープがたっぷりです。これは美味しそう!


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いよいよ、このターフェルシュピッツに初挑戦です。


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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

新春コンサートは上原彩子+プラハ交響楽団@サントリーホール 2013.1.8

今年の最初のコンサートはやはり、サントリーホールでということで、新春の名曲コンサートです。
お目当てはピアニストの上原彩子。そして、オーケストラはプラハ交響楽団です。
上原彩子にショパンのピアノ協奏曲は何となく、似合わない感じですが、きっと、美しく弾いてくれるでしょう。今、ショパンのピアノ協奏曲で一番、聴いてみたいのはアヴデーエワですが、そのうちに機会はあるでしょう。
プラハ交響楽団というと、本拠地はプラハのスメタナホールです。今年の6月はプラハ訪問をするので、ドヴォルザークホールのチェコ・フィルか、スメタナホールのプラハ交響楽団を聴きたいと思って、日程を検討しましたが、全然、無理でした。6月はもう、シーズンオフです。その代わりと言っては何ですが、今回、プラハ交響楽団の来日公演を聴くことにしました。

さて、今回のプログラムは以下です。

  ピアノ:上原彩子
  指揮:ウカシュ・ボロヴィチ
  管弦楽:プラハ交響楽団


  ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集
           第9番ロ長調 Op.72-1
           第10番ホ短調 Op.72-2
           第8番ト短調 Op.46-8
  ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11

   《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64

   《アンコール》
     ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」第3楽章

まず、スラヴ舞曲の第9番。新春にふさわしい感じのポルカっぽい曲です。実際はスロヴァキアの民謡がベースになっている民俗的な軽快な舞曲です。チェコらしいオーケストラの響きを予想していましたが、芯のしっかりした安定した響きです。これがチェコの響きなんでしょうか。
次はスラヴ舞曲の第10番。スラヴ舞曲と言えば、これというぐらい、とても有名な曲で、ロマンチックで美しいメロディーはsaraiも昔から大好きな曲です。新春の名曲コンサートらしくなってきました。ボヘミアらしい演奏を期待していたら、意外にインターナショナルな綺麗な演奏です。それはそれでうっとりと聴けます。
最後はスラヴ舞曲の第8番。とても賑やかな曲です。第10番のような叙情的な曲のほうが好きですが、スラヴ舞曲はこの手の賑やかな曲が主流です。楽しくは聴けますけどね。
全体を通して、あまり、チェコのお国ものの演奏という感じは受けず、普通の演奏に聴こえました。しっかりした演奏ではありましたが・・・

いよいよ、お目当ての上原彩子の登場です。どんなショパンになるんでしょう。
第1楽章です。まずは長大なオーケストラの前奏が続きます。勇壮な第1主題に続き、夢見るような第2主題ですが、オーケストラのアンサンブルはもうひとつの感じです。そして、ピアノが入ってきます。なんだか、ポワーンとした音で、ちょっと拍子抜け。でも、次第にエンジンがかかってきそうな気配です。中間部あたりから、綺麗なタッチの音になってきます。特に独奏になると、美しい響きが聴き取れます。これに呼応したようにオーケストラのアンサンブルも一気によくなり、とても澄みきった響きを聴かせてくれます。この楽章は終わってみれば、格別に響きのよくなったオーケストラ、そして、上原彩子のピアノはまあ普通といったところでしょうか。

第2楽章です。上原彩子のピアノは音量は小さめですが、とても美しい響きで、繊細な演奏で、聴き応えがあります。うっとりとして聴き惚れます。ただ、これが最高のショパンかと言われると、もう少し、ショパンらしい節回しが欲しいところです。上原彩子がラフマニノフやプロコフィエフで聴かせてくれる輝きにも思える何かが足りない感じです。やはり、ショパンは相性がもうひとつなのかもしれません。上原彩子はこの叙情的な楽章でルパートをきかせた自在な演奏を聴かせてくれましたが、感心したのは、指揮者のボロヴィチが精一杯、それにオーケストラをつけようと努力していたことです。とても完璧とはいきませんが、それでも、結構、うまく合わせていました。考えてみれば、上原彩子は協奏曲をオーケストラと共演するとき、かなり、ずれずれになることがあります。上原彩子の演奏は天才的な自在な演奏ですが、それにオーケストラがついていけないことが多いんです。もちろん、責任は両者にあるわけですが、独奏者がオーケストラに合わせて、平凡な演奏をされるのも困ります。協奏曲の演奏は難しいですね。上原彩子以外の場合はあまり、感じないことなんですが、何故でしょう。ともかく、かなり、精度の高いオーケストラのコントロールを指揮者のボロヴィチがやれたということで、これはとても評価できることです。

第3楽章です。こういうダイナミックな曲は上原彩子の得意とするところで、第2楽章以上に、硬質のタッチの響きが素晴らしいです。テンポのノリもよいので、ピアノのオーケストラもほぼ、ぴったりと合います。演奏はこの第3楽章が一番、質が高かったと思います。
まあ、新春の名曲コンサートのショパンとしては、気持ちよく聴けました。最高の上原彩子とは思えなかったのは残念です。実はまた、5日後に今度はみなとみらいホールで同じものを聴くので、そのときはもっと、美しい演奏が聴けることを期待しましょう。

休憩後、今度はチャイコフスキーの交響曲第5番です。何故、チェコのオーケストラがチャイコフスキーかとも思いましたが、スラヴつながりでしょうか。チェコのオーケストラはロシアのオーケストラのような暗くて、重厚な重心の低い響きではありません。しかし、大変に熱い演奏で、チャイコフスキーへの傾倒も感じさせてくれます。この交響曲も大変な名曲ですが、その本質の近いところをきっちりと演奏してくれました。今回の曲目では、このチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏が一番、よかったように思います。しかし、満足して聴きながらも、頭の奥底で何かが違うという違和感が残りました。自分でもそれが何なのかは明確に分かりませんが、演奏の熱さはともかく、演奏の精妙さが不足しているのではないかという感じです。別に荒っぽい演奏だというわけではありませんが、ちょっと、表面的に流れているというふうに感じました。この曲は演奏がそういうふうになりがちなのかもしれません。それはそれとして、第1楽章では、ふっと聴いていて、今、自分が聴いているのはブラームスなのかという錯覚も覚えました。これは響きがとてもよかったという、ほめ言葉です。第2楽章、冒頭のホルンの独奏の叙情的な旋律はとても素晴らしく、これはこの演奏の白眉でした。それに引きずられるように第2楽章の美しかったこと、最高の演奏でした。と書けば、やはり、なかなか、いい演奏だったのかもしれません。

アンコールは「新世界から」の演奏が始まり、虚をつかれました。これは今日、最高の演奏でした。こんな切れ味の鋭い演奏を聴いたのは初めてです。第3楽章以外も聴きたくなります。それは5日後のみなとみらいホールで聴けます。楽しみです。

今年初めてのコンサートはアンコールが素晴らしかったので、よいスタートが切れたと思います。今年も音楽の楽しみが全開です。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       上原彩子,  

ウィーンで音楽三昧:レストラン・プラフッタでターフェルシュピッツ堪能・・・美味しい!!

2012年4月18日水曜日@ウィーン/3回目

ターフェルシュピッツTafelspitzの入った銅鍋と一緒に、添え物のパリパリに焼かれたじゃがいも運ばれてきます。


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具入りのスープカップも運ばれてきます。このカップに鍋からスープを注いで頂きます。最初の1杯はお店のスタッフが注いでくれます。


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あとは自分で入れ放題です。入れても入れても十分な量のスープです。いやあ、このたっぷりしたスープの美味しいこと。まさに黄金のスープです。他のお店ではこんなにスープは付いてこない(ほとんどお肉だけ)ので、それらのお店ではいったいこのスープはどこにいっちゃうのでしょうね。スープに満足したら、プルプルんの骨髄の付いた骨を取り出して、コラーゲンたっぷりの骨髄を黒パンに塗って頂きます。


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いよいよここからがメインのお肉を鍋から取り出して、2種類のソースを付けて頂きます。それはそれは柔らかいお肉です。完食です。


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スープ好きの配偶者は、さらに残っているスープを頂きます。と、もう終わった?とお店のスタッフに聞かれ、お肉はね!のつもりでウンと返事したら、スープも下げられてしまい茫然・・・。
saraiは、お鍋の最後に残ったスープをカップに入れようとしていると、そんなに美味しいかとお店の人が注いでくれて、ラッキー。可哀相な配偶者と分かち合って頂きます。お店のスタッフも親切で明るく、気持ちのよいレストラン。お勧めです。ただし、予約は必要でしょう。我々の後にはどんどんお客さんが来て、12時近くには満席です。

満足して、レストラン・プラフッタを後にします。


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お店を出ると、リンク通りRingstraßeの並木は新緑でとても美しいです。


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ランチの後はアート。すぐ近くのオーストリア応用美術博物館Österreichisches Museum für angewandte Kunst in Wien、通称MAKに行きます。現在、ここでクリムトが手掛けたブリュッセルBruxellesのシュトックレ邸Le Palais Stocletにある、いわゆるシュトックレフリースの下絵が公開されています(2012年7月15日までの予定)。
MAKの建物はウィーンのリンク通りにふさわしい重厚な外観です。入口は美しくデザインされたものです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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建物の外観を見回すと、「MAK」の赤いネオンがガラス越しに見えます。


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MAKはハインリヒ・フォン・フェルステルの設計によるイタリア・ルネサンス様式の建物です。MAKに入館すると、コリント式アーチに囲まれて、吹き抜けになった大ホールに出ます。素晴らしく美しい空間です。この建物自体が芸術品です。


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吹き抜けの大ホールは、ガラス張りの天井から明るい陽光が差し込んで光に満ちています。


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1人7.9ユーロのチケットを購入して、入場します。火曜日の夜(6時~10時)は入場無料だそうです。


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クリムトのシュトックレフリースの下絵を鑑賞しましょう。


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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

追悼は《薔薇の騎士》で

今日、O先生(女医さんでした)の訃報を知りました。
O先生は20年前に参加したヨーロッパオペラツアーでお友達になった“オペラの強者(つわもの)”でした。
sarai自身はその2年前の1回目のヨーロッパオペラツアーでオペラデビューしたばかりのオペラ初心者でしたが、O先生は毎年、年末年始休暇、GW、夏休みの計3回、ヨーロッパ各地のオペラを鑑賞し続けていたオペラの大ベテラン。saraiの初心者ならではの生意気なオペラ談義にも、にこにこと軽く受け流してくれる優しい方でした。バイロイト音楽祭にも日本人では早くから参加していた方でしたが、一切ご自身のオペラへの深い造詣をひけらかすこともない謙虚な方でもありました。
このときのヨーロッパオペラツアーにはsaraiと配偶者、saraiの母の3人で参加しましたが、5月の連休にヨーロッパ各地の歌劇場を巡り、何と11日連続でオペラを鑑賞するという物凄いものでした。パリの新オペラ座(バスティーユ)、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルグ歌劇場と周り、最後はウィーン国立歌劇場でした。ウィーンに着いた頃には、O先生ともすっかり仲良しになっていました。

ウィーンでは、O先生のお友達のウィーン・フィルのコンサート・マスターのキュッヒルさん夫妻のお家に連れていってくださいました。saraiの音楽好きぶりを見ていたO先生のsaraiへのサプライズのプレゼントで、この1992年の5月3日は忘れられない日になりました。その日の夜のウィーン国立歌劇場で、O先生達と一緒にロイヤルボックスでR・シュトラウスの楽劇《エレクトラ》を聴いたのも思い出になっています。このオペラを演奏したウィーン国立歌劇場管弦楽団は豪華なダブルコンマスで、当時の第1コンサートマスターのヘッツェルさんと第2コンサートマスターのキュッヒルさんが並んで座っていたのも思い出です。ヘッツェルさんはこの年、ザルツカンマーグートのザンクト・ギルゲンの山を登っているときに転落して亡くなりました。《エレクトラ》はベーレンスの熱唱もあり、素晴らしい公演でした。

saraiのヨーロッパオペラツアーへの参加はこの2回目で終了し(財政破綻!)、この後は個人旅行でのヨーロッパオペラ鑑賞になり、O先生とヨーロッパでご一緒することはなくなりました。
この後は、国内の海外のオペラハウスの引っ越し公演で、会場でご一緒する機会が多く、年に2~3度はお会いしてました。その頃やっと、saraiもO先生とまともなオペラ談義ができるようになってきました。

こういう時に急にO先生から電話でご連絡をいただいたことがあります。サントリーホールでのウィーン・フィルのコンサートのチケットがあるけど、行かないかという嬉しいお誘いです。saraiはウィーン国立歌劇場で、実質ウィーン・フィルのオーケストラは聴いてはいましたが、ウィーン・フィル自体の演奏は生で聴いたことがなかったんです(財政的問題)。最初にウィーン・フィルを聴けたのはO先生からのプレゼントのお蔭でした。貧しい音楽好きの中年へのO先生の優しい眼差しだったんでしょう。感謝あるのみです。

毎年3回の海外ツアーを数十年続けたO先生も体力的な問題(自分で荷物が持てない)で海外ツアーを止めたとお聞きしたのは5年以上前になるでしょうか。最近は国内のオペラ・コンサートも億劫になったとかでお会いする機会もなく、年賀状だけでのお互いの近況報告になっていました。
今年も年賀状を出しましたが、一向にO先生からの年賀状が届きません。心配になって、今日お宅に電話してみました。ご家族の方から、昨年末にお亡くなりになったことを聞き、暗然としたわけです。まあ、予感はありました。

急遽、我が家で配偶者と追悼オペラを聴くことにしました。
O先生と言えば、迷うことなく、R・シュトラウスの楽劇《薔薇の騎士》です。《薔薇の騎士》の公演でご一緒すると、O先生は「私は結局、《薔薇》が好きなのよねえ」とおっしゃってました。オペラを見尽くした挙げ句にたどり着いたのは《薔薇の騎士》だったんです。
実はsaraiも思いを同じくするものです。《薔薇の騎士》にこだわって、この数年ヨーロッパ各地の歌劇場で《薔薇の騎士》を聴き続けています。
O先生もsaraiも忘れられないのは、今は亡きカルロス・クライバーの畢生の指揮によるウィーン国立歌劇場の来日公演での《薔薇の騎士》です。
saraiは東京文化会館の中央3列目の間近からクライバーの華麗な指揮に見ほれた1994年10月15日の公演を1回だけ、聴きました。人生最高の経験となる圧巻のオペラ公演でした。もちろん、O先生は最前列中央に陣取っていました。そのときのO先生のお話が今でも忘れられません。この来日公演で、クライバーはまったくキャンセルすることなしに、計6回も《薔薇の騎士》を振りましたが、O先生はそのうち、4回も聴くとのことでした。できれば、6回全部聴きたいと目を輝かせていました。今のsaraiは分かりますが、この《薔薇の騎士》はその価値がありました。たった1回しか聴かなかった自分が残念でたまりません。せめて半分の3回でも聴いていたらなあと今では反省しています。
このクライバーの《薔薇の騎士》をO先生を偲んで、聴くことにしましょう。来日公演の記録は残っていませんが、来日公演に先駆けて、ウィーンで3月に公演した記録があります。東京での公演を彷彿とさせる素晴らしい演奏です。歌手もまったく同じです。

きらめくような前奏(クライバーの指揮が凄い!)に続いて、第1幕。幕の後半のフェリシッティ・ロットの歌う元帥夫人のモノローグに胸を打たれます。そして、大好きな第2幕の銀の薔薇の献呈のバーバラ・ボニーの美しい歌唱。涙なしには聴けません。第2幕の最後のオックス男爵のワルツは、クルト・モルの歌とクライバーの素晴らしい指揮が光ります。圧倒的です。第3幕のフォン・オッター、フェリシッティ・ロット、バーバラ・ボニーの3重唱はもう伝説的とも言っていい素晴らしいものです。ここで感動できなければ、オペラを聴く必要はないと断じたいくらいです。実演ではクライバーが3歌手とオーケストラを完全に支配していた様子が今でも脳裏に焼きついています。これがオペラの真髄です。
O先生とsaraiはこの《薔薇の騎士》のオペラ空間を共有したかと思うと、最後は涙なしには聴けませんでした。

O先生のオペラ魂にご冥福をお祈りします・・・


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テーマ : クラシック
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ウィーンで音楽三昧:オーストリア応用美術博物館、通称MAKでのクリムト特別展(シュトックレフリースの下絵)

2012年4月18日水曜日@ウィーン/4回目

オーストリア応用美術博物館Österreichisches Museum für angewandte Kunst in Wien、通称MAKに入場します。クリムトの展示はどこにあるのかなと思いながら、1階フロアの手近なところの展示室を覗いてみます。大ホールの左手の展示室に入ってみますが、ここは常設展示のコーナーのようです。
この展示はバロック・ロココ・古典主義をテーマとしたものです。このデスクはウォールナットと楓材で作られたとても豪華なものです。


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ここもバロック・ロココ・古典主義の展示で、チェコのブルノにあったドゥブスキー宮殿の陶器の間です。シャンデリア、時計など、豪華な陶器で飾られています。


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壁には絵画も飾られていますが、主役はむしろ、その絵画を収めている陶器製の額縁です。


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この時計付きのキャビネットの工芸品も実に緻密な細工が施された逸品です。


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クリムトの展示を見るために入りましたが、豪華で美しい工芸品に唖然としてしまいます。
こんな椅子のコレクションもあります。


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本来の入館目的を忘れてしまいそうです。
クリムト展の案内が出ているので、工芸品の鑑賞を切り上げて、そちらに向かいましょう。


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大ホールの正面にある階段を上った2階のほうでクリムトの展示をやっているようです。


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階段を上ります。階段室自体もなかなか凝った装飾が施されています。


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階段を上ると、その先に通路が続いています。この通路を通って、別棟に渡ります。別棟のホールでクリムトの特別展をやっているようです。


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渡り廊下の先の大きなホールに、クリムトが手掛けたブリュッセルBruxellesのシュトックレ邸Le Palais Stocletにある、いわゆるシュトックレフリースの下絵が公開されています。まずは、パネルでシュトックレ邸のダイニングホールの説明があります。


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これがシュトックレ邸のダイニングホールの写真です。何故か、白黒写真です。シュトックレ邸の建物、内装のデザインはヨーゼフ・ホフマンが手がけましたが、クリムトはダイニングホールの壁のタイル画を描きました。


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シュトックレ邸のダイニングホールは前年の10月にベルヴェベーレ宮殿Schloss Belvedereの下宮Unteres Belvedereで開催された「クリムトとホフマン」展という特別展で再現されたものを見ました。それも貴重な展示でした。そのときの記事はここです。

これはそのダイニングホールの壁のタイル画の様子です。


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そのタイル画の下絵がここに特別展示されています。非常に貴重な展示です。何といっても世界遺産となったシュトックレ邸は現在、非公開になっているので、実物を鑑賞することは不可能です。
その美しい下絵を見られることはとても嬉しい体験になります。


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ウィーンで音楽三昧:MAKでのクリムト特別展・・・シュトックレフリースの下絵を大公開!

2012年4月18日水曜日@ウィーン/5回目

クリムトのシュトックレフリースの下絵を拝見。素晴らしいものです。
ここで公開されているのは9枚のパネルです。
これが左から、タイル・パート8、タイル・パート1、タイル・パート2です。


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普通、シュトックレフリースとして紹介されているのは3枚のパネルで、上記のタイル・パート8《期待》、タイル・パート2《女性》、そして、次に紹介するタイル・パート4《生命の木》です。

これが左から、タイル・パート3、タイル・パート4、タイル・パート5です。


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最後に、これが左から、タイル・パート6、タイル・パート7、タイル・パート9です。


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タイル・パート1~7はシュトックレ邸Le Palais Stocletのダイニングホールの西の壁を飾っていたものです。
そのタイル・パート1~7はつながったものとしても展示されています。


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タイル・パート8《期待》は独立した大きなパネルとして、展示されています。このパートは名作《接吻》と同じような構図ですね。


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同様に、タイル・パート9《騎士》も独立した大きなパネルとして、展示されています。


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素晴らしく美しい作品です。是非、ベルギーにある本物も見たいですね。非公開とは、残念です。
しかし、絵画作品と思えば、今回の下絵でも十分に美の迫力を感じることができます。

クリムトの素晴らしい作品に感嘆し、再び渡り廊下を通って、本館の吹き抜けの大ホールに戻ってきます。2階から見下ろした大ホールの様子です。いかにも、イタリア・ルネサンス様式であることが見てとれますね。そこにデザインされたテーブルとチェアーが配置されているのは、実にお洒落です。古いものと新しいものの融合、ウィーンらしさを見る思いです。


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美しい階段室を下りて、大ホールの1階に向かいます。


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これで、MAKのクリムト特別展の鑑賞はめでたく完了です。クリムト・イヤーのイベントはほとんど見てきました。この勢いで、残るレオポルド美術館Leopold Museumでのクリムト展もやはり、見てしまおうかな・・・いやいや、今日はこれでおしまいにして、別の日に出かけましょう。

この後は大改装中のウィーン・ミッテ駅を偵察に行きます。


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上原彩子の渾身のショパンに感動!@みなとみらいホール 2013.1.13

今年2回目のコンサートもニューイヤーコンサートと題打ったものでしたが、中身は凄いものでした。ほんの5日前にサントリーホールで聴いた上原彩子のショパンのピアノ協奏曲第1番ですが、今日は圧倒的な演奏でsaraiを感動の渦に巻き込みました。パーフェクトな演奏とか、ショパンらしい演奏とか、そういう次元で語ることのできない、音楽の原点を極めたとも言っていい、魂を揺り動かす演奏でした。
そもそも音楽とは何でしょうか。空気中を伝播する波動を耳で捉えて、その波動を脳で感じるものです。それ自体はある意味、無機的な波動に過ぎませんが、その波動を媒介物にして、演奏者の魂の叫びを聴衆の魂が受け止めて、共感するのが音楽の本質ではないでしょうか。もちろん、作曲家の作り上げた譜面がそのベースにあります。作曲家、演奏者、聴衆の3者のコミュニケーションが音楽です。そして、それが共鳴するところに音楽の感動が生まれます。回りくどい話にしてしまいましたが、要は上原彩子の魂の声をsaraiが心の奥深い所で受け止めて、圧倒的な感動を覚えたということです。必ずしも、一般的に考えられているショパンらしい演奏ではなかったかもしれませんが、これこそ、ショパンが譜面で書きたかった音楽なんだろうとsaraiは信じています。繊細にして、大胆・・・それが今日の演奏を形容する言葉です。繊細さはショパンの音楽、大胆さは上原彩子の音楽、それがアウフヘーベンされて、saraiの心に打ち込まれてきました。
新年早々、大変な演奏と出会えました。これが今年のベストテンのトップであってもおかしくない程、素晴らしいものでした。

さて、今回のプログラムは以下です。

  ピアノ:上原彩子
  ヴァイオリン:千住真理子
  指揮:ウカシュ・ボロヴィチ
  管弦楽:プラハ交響楽団


  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.35
  ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11

   《休憩》

  ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」 Op.95

   《アンコール》
     ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第9番ロ長調 Op.72-1

まず、千住真理子のヴァイオリンでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲です。
これは・・・何と言えば、いいでしょう。名曲コンサートのなかの1曲と思えば、納得もできます。
オーケストラはとても響きがよく、サントリーホールでのコンサートよりもかなりよくなっています。
コンサートマスターに第1コンサートマスター?の女性奏者がはいり、多分、ベストメンバーになったせいでしょう。
問題はヴァイオリンの千住真理子です。千住さんのファンの方には申し訳けありませんが、音は固いし、音楽の表情もぎこちなく感じます。もちろん、これはsaraiの受け取り方に問題があるかもしれません。実際、ストラディヴァリウスはよく響いていました。しかし、その響かせ方がこのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲には合っているとは思えなかったんです。もっと優美に響かせてもらいたかったところです。もしかしたら、この響きなら、20世紀の作品であれば、よかったかもしれません。

次はいよいよ、上原彩子のピアノで5日前のサントリーホールでのコンサートに続いて、ショパンの協奏曲を聴きます。
何か、予感のようなものはありました。今日は素晴らしいピアノが聴けるんじゃないかと。
・・・実際、その通りになりました。
第1楽章のオーケストラの前奏はとてもよい演奏でした。オーケストラのアンサンブルはきっちり決まっています。そして、上原彩子のピアノが入ってきます。今日は前回と違い、最初の和音から、バーンと綺麗に響いてきました。最初からエンジン全開です。そして、前回の演奏の不満を吹っ飛ばしてくれる見事な演奏が続きます。上原彩子の気魄に満ちたピアノにsaraiの集中力も一気に高まり、上原彩子のピアノの響きと一体化した自分がそこにいます。もう、忘我の境地で感動に酔いしれるだけです。上原彩子の指が強音を叩き出す度に、saraiの身体もびくっと反応します。美しく、そして、強烈な音楽に身を委ねながら、感涙の思いです。こんなショパンは聴いたことがありません。決して、お洒落なサロン風の音楽ではなく、自我と熱情に包まれたショパンです。オーケストラの響きも素晴らしく、上原彩子のピアノを盛り立てます。しびれるような感覚のまま、素晴らしい楽章がしめくくられました。

第2楽章です。上原彩子のピアノは何と繊細な音楽を奏でることでしょう。息もできないくらい、緊張して、じっと聴きいります。前回はもう少し、ショパンらしい節回しが欲しいと感じましたが、今日はそんなことは微塵も感じません。上原彩子の自在なピアニズムに聴きいるのみです。実にゆったりしたテンポで上原彩子の魂の音楽が語られます。またまた、感涙の思いです。何て素晴らしい演奏なんでしょう。今日も前回以上に、指揮者のボロヴィチが上原彩子の自在極まりない演奏にぴったりとオーケストラをつけます。これは完璧と言ってもいいくらいです。
最高のピアノと最高のオーケストラとあえて称賛したいと思います。美しいというよりも、人間の真情の込められた心の音楽でした。

第3楽章です。これも素晴らしいピアノが続きます。ショパンでこんなに激しく鍵盤を叩くとは思いもよりませんでした。これが上原彩子のショパンです。繊細な抒情と強烈な激情が繰り返され、フィナーレに上りつめていきます。この楽章でも感涙の思いです。すべての楽章、最高の演奏でした。

こんな鬼気迫る演奏を新春から聴けるとは思ってもみませんでした。上原彩子のこのところの演奏に必ずしも満足していませんでしたが、今日の演奏ですべてを払拭してくれました。配偶者からも「完全復活ね!」という嬉しい言葉が聞けました。saraiの期待に応えて、上原彩子はまた、高いレベルに到達したようです。この次はオール・ラフマニノフのピアノ・リサイタルが3月にあります。また、凄い演奏を聴きたいものです。

休憩時間は、この素晴らしい演奏に白ワインで祝杯を上げました。

休憩後、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」です。前回のサントリーホールで演奏したのはチャイコフスキーの交響曲第5番でした。共通点はどちらもホ短調だということです。そして、今日の協奏曲もすべてホ短調。偶然ではないでしょう。当初、指揮者はイルジー・コウトだったので、彼の意向で、ホ短調揃いを狙ったんですね。コウト氏がホ短調好きなのか、それとも、ホ短調って、名曲が多いんでしょうか。ホ短調の曲って、「運命に抗う人の気高さ・熱情」という雰囲気があるので、コンサートの曲目として揃えたくなるのかもしれません。
ともあれ、さすがに、チェコのオーケストラが本場の音楽を聴かせてくれました。熱い演奏でしたし、プラハ交響楽団の高い実力も見せてくれました。満足して、この名曲中の名曲を聴かせてもらいました。少年時代に親しんだ音楽と言うよりも、あまりに聴き過ぎてしまった音楽ですが、今日の演奏は懐かしく聴くことができました。

アンコールはスラヴ舞曲です。前回のサントリーホールでのコンサートでは本編のプログラムにはいっていた曲です。元気のよい演奏で気持ちよく、コンサートをしめくくりました。

今年はこのショパンの協奏曲を上回るコンサートにどれだけ、出会えるでしょうか・・・。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       上原彩子,  

ウィーンで音楽三昧:ウィーン・ミッテ駅は大改装中・・・シティ・エアー・ターミナルを偵察

2012年4月18日水曜日@ウィーン/6回目

MAKでのクリムト特別展を見終えて、外に出ると、通りの花壇にチューリップが可愛く、咲いています。春ですね。


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さて、昨夜、Steppkeさんから、ミッテ駅Wien Mitteで飛行機のチェックインをして荷物も預けてしまうという技を教えてもらいました。そうすれば、ギリギリまでウィーンを楽しむことができます。saraiは帰国する日の朝、Steppkeさんと一緒に聖シュテファン大聖堂Stephansdomのミサに行くつもりなんです。早業が必要なので、当日モタモタしないようにミッテ駅の下見をしておきましょう。ウィーン川の橋にさしかかると、ミッテ駅はそこに見えています。ウィーン・ミッテ駅は現在、大改装中です。


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橋の袂で通りの向かいを見ると、シュタットパルクStadtparkの北端が見えます。お天気もよく、人が次々に入っていくのが見えます。これは是非、sarai達も後で散策してみましょう。


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改装中のミッテ駅も外装はかなりできあがっています。しかし、この改装中の建物の入り口までは、ぐるりと改装中の建物の周りを迂回させられます。


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ヴァイスキルヒナー通りWeiskirchnerstraßeからぐるりと迂回していく途中に、庶民的な青果店があります。大きなシュパーゲルも並んでいます。


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ようやく改装中の建物の中に入り、さらにトンネルのような通路をどんどん進むと、閉じられているドアに行き着きます。恐る恐る、閉じられているドアを開けてみます。


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すると、そこにはチェックインカウターが並んでいます。これは下見して良かったです。知らなければ、ちょっと戸惑うでしょう。


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日本への帰りの手段のの手筈も確認でき、一安心。次はあまりにも気持ちの良いお天気に誘われて、シュタットパルクStadtparkの散歩に向かいます。ヴァイスキルヒナー通りのひとつ先のマルクス通りMarxergasseまで迂回させられたので、そこからウィーン川die Wienの橋を渡って、川沿いにシュタットパルクまでぶらぶらと歩いていきます。先程のMAKの建物の裏通りです。


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街角にはお花屋さんです。綺麗な花ですが、珍しいものはありません。


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シュタットパルクに入り、散策します。緑が美しいです。たんぽぽの黄色い花も一面に咲いています。緑の芝生の上には、多くの若者が寝そべっています。


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散策路に並んだベンチには大勢の人が座っています。お年寄りが陽射しを楽しんでいます。


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チューリップやパンジーが綺麗に咲いています。その中に銅像が建っています。この公園を作った19世紀のウィーン市長Andreas Zelinkaです。綺麗な花に囲まれて、彼も満足なことでしょう。


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散策を続けます。本当に緑の芝生が綺麗で気持ちよさそうです。我々もここで休みたい誘惑にかられますが、そんなに時間があるわけじゃありません。


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池の方に人だかりがあるので行ってみると、鴨の赤ちゃんが生まれたようで、お母さんの後を並んで追いかけているコガモたちです。ほのぼのとした光景ですね。


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池の水の上を別の鴨の家族が泳いでいます。春なんですね。


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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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もう少し、シュタットパルクの散策を続けましょう。


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この記事へのコメント

1, Steppkeさん 2013/01/19 00:33
sarai さん
ご無沙汰しております。Steppke です。
今年もよろしくお願いします。

昨年4月以来、久し振りにヴィーンに行ってきました。(Garanča 素晴らしかったですよ。歌も凄いのですが、姿が息を呑むほどでした..)

で、ミッテ駅も利用しました。
未だ全面開業ではなさそうですが、(日本式の)1階部分は出来ていて、大きなスーパーが(昔もあった INTERSPAR なので)復活して便利になりました。
CAT も、カウンターやホームの位置は昔と同じですが、迂回せずに建物の中の広い通路を真直ぐ行けばよいようになっています。当然バリアフリーも考えられており、大きな荷物を持っていてもすごく楽でした。

2, saraiさん 2013/01/19 00:52
Steppkeさん、お久し振りです。saraiです。

ガランチャを聴きに行ったのかと思ったら、見に行ったんですね・・・。
4月、6月のガランチャが楽しみです。saraiも見たい!(笑い)

ミッテ駅の工事、それなりに進んだんですね。迂回が解消されただけでも便利になりましたね。

Steppkeさんは4月のウェルテルはどうされますか?

3, Steppkeさん 2013/01/19 22:11
sarai さん、こんばんは。

4月には、行かざるを得ないでしょうね。

先日の滞在は4泊で、計8回(正確には、7回と2/3)聴きに/観に行きました。
かなり忙しかったのですが、どの公演も素晴らしく、またすぐに行きたくなりました。
と言うことで、4月は迷っていたのですが、(金銭面には目をつぶって)行く気になっています。

今のところ、24日の直行便で Werther に行き、29日の便で帰るというのが有力です。
この日程なら、27日にも Werther に行けます。
sarai さんとも、よろしければ、24日にお会いできるかも知れません。

しかし、恐ろしくも魅力的な街ですね。

4, saraiさん 2013/01/20 00:49
Steppkeさん、こんばんは。

そうです。もちろん、行くべきでしょう。

1日平均2回聴くのは凄いですね。もちろん、選び抜いた公演でしょうから、素晴らしかったでしょうが、期待に応える音楽家たちもエライですね。

24日はウェルテルには行かずに楽友協会でウィーン・フィルです。その後なら、お会いできるでしょう。もっとも、翌日の25日は17時過ぎのフライトなので、お昼もOKですよ。ランチとかね。

しかし、Steppkeさんも恐ろしくも精力的なかたですね!

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ウィーンで音楽三昧:久し振りのシュタットパルクの散策、そして、夜はガランチャの楽劇《薔薇の騎士》を堪能!

2012年4月18日水曜日@ウィーン/7回目

シュタットパルクStadtparkの散策を続けます。池の鴨の家族は大人気で、子供も大人もみんな夢中で眺めています。


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公園内には多くの銅像があります。これはビーダーマイヤー期のウィーン派の肖像画家のフリードリッヒ・フォン・アメリングの銅像です。この公園ができた時期がちょうどビーダーマイヤー期でした。アメリングについては、昨年、来日したリヒテンシュタイン展での『夢に浸って』という美しい女性の肖像画をご覧になったかたも多いのではないかと思います。ミュンヘンのノイエ・ピナコテークにある『麦わら帽子をかぶった少女』も彼の代表作です。


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公園内は花木も綺麗な花を咲かせています。


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緑の芝生の上には、若い男女が思い思いの姿でゆっくり寛いでいます。


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やがて、有名な金色のヨハン・シュトラウス像が見えてきます。このあたりには芝生の周りにずらっとベンチが並べられていますが、ほとんどは人に占拠されています。観光スポットでもありますからね。


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ここには綺麗な花時計もあります。花時計の向こうには、クアハウスも見えています。


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修復工事を終えたヨハン・シュトラウス像はますます黄金色に輝いています。


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シュタットパルク内にはウィーン川die Wienが流れ込んでいます。川の向かい側には綺麗なカフェも見えますが、少し遠いので行くのはやめます。


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シュタットパルクの南端までやってきます。ドナウ運河の支流であるウィーン川もここで行き止まりです。


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ここから、また、公園内の散策路を抜けてリンク通りRingstraßeのほうに出ると、通りの向かい側がラディソン・ブルー・ホテルRadisson BLU Palais Hotelです。


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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。


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ホテルに戻り、しばしの休憩です。今日は長丁場のオペラです。鋭気を蓄えて、オペラに臨みます。

休憩をたっぷりとった後、6時半開演のオペラを見るためにウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoperに向かいます。今回の旅の一番の目的がこのオペラを見ることです。R・シュトラウスの楽劇《薔薇の騎士》です。久々のガランチャの登場です。産休明けの最初のオペラで、今夜はその2回目の公演です。しっかり、今日は最前列の席を確保しました。目の前で、オーケストラの奏者達が入念に準備をしています。


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後ろを振り向くと、ウィーン国立歌劇場の素晴らしい観客席が見えます。もう、かなり人がはいっています。今日はもちろん満席の筈です。


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この日の《薔薇の騎士》はそれはもう素晴らしい公演でした。歌手もオーケストラもすべてが最高でした。特にガランチャにはメロメロになりました。オペラの感想はここにアップ済みです。

明日からは楽友協会でのコンサートが続きます。これも楽しみです。


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ウィーンで音楽三昧:春爛漫の中、トゥルンへ

2012年4月19日木曜日@ウィーン/1回目

旅の14日目です。

今日も見事に晴れています。ウィーンWienもいよいよ春爛漫ですね。
では、今日こそ、一昨日に行きそびれた郊外のトゥルンTullnのエゴン・シーレ・ムゼウムEgon Schiele Museumに出かけましょう。きっと気持ちの良いお出かけになることでしょう。ちゃっちゃと身支度をして出かけます。シュヴェーデンプラッツSchwedenplatzで乗り換えです。青空が素敵ですね。


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街角も明るい日差しで気持ちがいいです。


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地下鉄を乗り継いで、シュピッテラウ駅Spittelau Bahnhofに到着です。シュピッテラウには有名なゴミ焼却場があります。フンデルトヴァッサーがデザインしたシュピッテラウ焼却場Müllverbrennungsanlage Spittelauです。


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本当に派手な色合いですね。


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シュピッテラウ駅から先に進むためには鉄道チケットが必要です。市内の公共交通機関1週間乗り放題のチケットは持っていますが、トゥルンは郊外になるので切符を追加購入しなくてはいけないんです。窓口を探すのにちょっと迷いますが、無事に3ゾーンのチケットを購入。帰りの分も一緒に購入します。


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朝食のサンドイッチと甘いパンも購入です。
プラットホームに下ります。電車はまだです。


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電車の予定表示板を見ると、予定している電車の前に10時32分発の急行(REX)があることを発見。これは思ったより早く行けそうです。


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もうすぐ電車が来そうです。みなさん、思い思いに電車を待っています。乗客は少ないようです。


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時間通りに電車が到着し、乗り込むなり、先程買い込んだ食料を広げて朝食です。リンゴはもちろん、配偶者がホテルでいただいてきたものです。


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しばらくドナウ運河Donaukanal沿いに走ります。


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クルーズ船乗り場もあります。


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左は、ウィーンの森の北の外れです。


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そして。郊外の素敵なお家を眺めていると、 ハイリゲンシュタット駅Heiligenstadt Bfに到着。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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電車は順調に長閑な風景の中、トゥルンに向かってひた走ります。


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ウィーンで音楽三昧:トゥルン駅で配偶者が大トラブル! それでも、興味深いお店に遭遇して、saraiは上機嫌??

2012年4月19日木曜日@ウィーン/2回目

電車はトゥルンTullnへ向かって、住宅地の間を走ります。広い庭には滑り台まであります。豪邸ですね。羨ましい!


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また、ドナウDonauの岸辺が見えてきます。それにしても、とてもよい天気です。


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しばらくすると広大な農地が広がります。


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saraiの予定ではそろそろ到着のはずですが、電車は快走しています。ちょうど車掌さんの検札があるのでチケットを見せると、次の駅がトゥルンだよと教えてくれます。トゥルン駅から先は鉄道が工事中なので、昼間はバスが代行運転しています。実は、そのバスの時間が迫っているのです。1時間に1本なんです。まわりの風景からはもう少し、かかりそうです。


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ようやくトゥルン駅に着きます。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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さあ、ダッシュします! 知らない駅でバス乗り場を探すのは大変です。バスターミナルに着き、代行バスの乗り場を求めてあちこち走り回っていると、配偶者が見事に転んでしまいます。ア~、くじいちゃった・・・。冗談抜きで配偶者が右足を捻挫してしまった様子。我慢強い配偶者は何とかよちよちと歩けるようなのでホッとしながら、ともかく素早く立ち上がってもらって、それと思われるバスに突進です。発車寸前に飛び乗ります。膝を擦りむきストッキングは破け、右くるぶし辺りを捻ったようですが、歩けないことはなさそうです。(この日の午後にホテルに戻った後、渡欧直前に両足を捻挫したsaraiが持参していた湿布と足首固定バンドで治療しました。治療できる道具があったのが不幸中の幸いですね。)

バスは5分程でトゥルンの中心街に近いトゥルン・シュタット駅Tulln Stadt Bahnhof(鉄道が工事中でなければ電車で来れた駅)近くのバス停フランツ・ヨーゼフ・シュトラーセTulln Franz-Josefstraßeに到着です。ここからはエゴン・シーレ・ムゼウムEgon Schiele Museumまではすぐです。トゥルンはなかなか可愛い街です。


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方向を見定めて、街の通りをきょろきょろしながらゆっくりと歩きます。配偶者は軽い捻挫をしていますからね。


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中心街をブラブラ歩きしていたsaraiの足がピタリと止まり、一軒のお店に目が釘付け。むむっ、これは・・・


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saraiがお店のショーウィンドウをじっと覗きこみます。


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すると、お店の中からも男性がこちらも見て合図をしています。中に入ってこいということのようです。彼が店主のようです。入口に回ると、その店主の男性が入口でお出迎え。このお店にはsaraiが食指をそそりそうなオーディオ機器がズラリと並べられていたんです。彼の案内で店の中を見て回ります。ここにはオーディオ機器ばかりでなく、クラシックのLPレコード(もちろんヴィンテージもの、つまり中古です)が大量にストックされています。手前には、カラヤンの楽劇《パルジファル》の名盤が見えています。


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彼によるとヨーロッパ最大のコレクションだと自慢しています。実際、その品揃えはざっと見ただけでも相当なものです。


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これからエゴン・シーレ・ムゼウムに行く予定だと彼に告げると、「まずはエゴン・シーレ・ムゼウムに行ってゆっくり見物してから店に戻って来てよ」という店主のアドバイス。ということで、エゴン・シーレ・ムゼウムに向かいます。店先には可愛い置物のコレクションも飾ってあります。懐かしいビクターの犬(His master's voice)もいますね。


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配偶者は足を引きずっています。痛々しい!

すぐに街の真ん中の広場、ラートハウスプラッツRathaustplatzに出ます。小奇麗な広場です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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地図を片手にエゴン・シーレ・ムゼウムにゆっくり進みます。


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ウィーンで音楽三昧:トゥルンのエゴン・シーレ・ムゼウムに到着

2012年4月19日木曜日@ウィーン/3回目

トゥルンTullnで見つけたレコード店をいったん出て、トゥルンの中心街を通ってエゴン・シーレ・ムゼウムEgon Schiele Museumに向かいます。


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商店街が続きます。


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すぐに通りの角に立っているエゴン・シーレ・ムゼウムへの案内板が見つかります。


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角を曲がると、小さな通りの先にドナウ川Donauが見えてきます。


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小さな街なので、ここまで5分程歩いただけです。配偶者が足を挫いているので、近くて幸いです。
通りを抜けると、そこはもうエゴン・シーレ・ムゼウムの敷地の横です。エゴン・シーレ・ムゼウムはドナウ河畔に建っています。


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エゴン・シーレ・ムゼウムに歩み寄ります。


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エゴン・シーレの像が立っています。シーレはいつもの世をすねたような気取った表情です。


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エゴン・シーレ・ムゼウムの入口の門です。


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門の鉄柵はEGON SCHIELE 1890 1918とデザインされています。1890年は生年、1918年は没年です。


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門を入って、建物の入口からエゴン・シーレ・ムゼウムに入館します。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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まずはチケットを購入。2人で10ユーロです。


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英文併記の館内案内パンフレットもゲット。16ページの詳しいもので、シーレの生涯についての記述もあります。


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もう一つ、ドイツ語の簡単なパンフレットもあります。こちらはカラー写真が綺麗です。下の絵は、1905年に描かれたシーレ15歳の作品《枝の上の鳥》です。シーレの後の傑作群がまだ予見できませんね。


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パンフレットのもう一つのページです。真ん中の写真は16歳のシーレです。手にはパレットを持っています。下の絵は17歳の時に描いた姉メラニーの肖像画です。24歳のときの彼の言葉「芸術家はほかの誰よりも《人間》であらねばならない。また、生よりも死を愛さねばならない。」が紹介されています。


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早速、館内を見て歩きましょう。


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ウィーンで音楽三昧:トゥルンのエゴン・シーレ・ムゼウム、そして、ドナウ河畔でゆったり

2012年4月19日木曜日@ウィーン/4回目

エゴン・シーレ・ムゼウムEgon Schiele Museumの館内を見て回ります。
エゴン・シーレ・ムゼウムはこじんまりとしたものです。1階と2階に、シーレの作品が少しだけ並べられています。シーレの生誕の地でシーレの作品を見ることに意義がありますね。ここは元は刑務所の建物だったようです。独房も残されています。シーレが無実の未成年誘惑容疑で24日間収監されたのはこんな独房だったのでしょう。内部は写真撮影禁止なので、内部を写真でご紹介ができないのが残念です。唯一、2階の窓から前庭の写真を撮りました。


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帰りに、ここにある作品の絵葉書でも記念に買っていこうと思いますが、そんなものはなさそうです。ただ、このムゼウムを紹介するポスターにシーレの《ひまわり》(ここの展示物)が使われています。これは欲しいなあと2人で眺めていると、受付の女性が奥からポスターを出してきて、丸め始めます。そうですね、頂きましょう。いくらですかと聞くと、無料であげるわっていうことです。ダンケ・シェーン!大切にします。(現在、saraiのオーディオルームの壁を飾っています。saraiの宝物です。)


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ポスターを頂いて、ルンルンで建物を出ます。


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ドナウ川の岸には、ウィーンからのクルーズ船が着くようです。意外にトゥルンTullnの表玄関はこちらなのかもね。


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ドナウ川の水縁に下りてみます。川面は波一つなく、静かです。


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下りてきた土手の方を見上げます。土手の上は公園になっています。


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その土手の上の公園に戻ります。木々は若葉が付き始めたところです。


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気持ちのよい4月の上天気なので、しばらくドナウ河畔で寛いでいきましょう。ちょうど、ずらっと椅子が並んでいます。これに腰掛けてゆったりします。


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土日には、この船着き場からプチトランも走るようです。もちろん、このエゴン・シーレ・ムゼウムもコースの目玉のようです。


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ドナウ川には、鉄橋もかかっています。ぼーっと眺めていると、その鉄橋を電車が渡っていきます。


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そろそろ腰を上げて街の中心に戻りましょう。最後にエゴン・シーレ・ムゼウムの全景に目をやります。こじんまりした、いい博物館でした。


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また、商店街の通りに入ります。


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街の中心の広場ラートハウスプラッツRathaustplatzに戻ってきます。


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さて、saraiのお楽しみのお店に戻りましょう。


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ウィーンで音楽三昧:LPの名盤をゲット・・・そして、トゥルン駅の駅舎でシーレの生まれた部屋を拝見できるかな??

2012年4月19日木曜日@ウィーン/5回目

エゴン・シーレ・ムゼウムEgon Schiele MuseumからトゥルンTullnの街の中心の広場ラートハウスプラッツRathaustplatzに戻ってきました。saraiのお楽しみのお店(ヴィンテージLPレコード・ショップ)はすぐ近くです。配偶者はこの街の中心の噴水の前で一服。のんびり歩いて行くということで、saraiは先にお店に向かいます。


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お店に近づくと、先ほどの男性店主が女性スタッフと一緒に店の前に出ています。彼はsaraiが来るのを見て、手を振ります。彼のところに歩み寄って、「これからランチタイムですか?」と聞くと、「いや、いいんだよ」ということで、既に閉じられていた店の鍵を開けて店の中に入れてくれます。客はsarai1人です。店中を自由に見せてもらいます。これは1階のフロアです。正面の棚は交響曲だけの棚です。奥にはピアノ、オペラ、室内楽などの棚が所狭しと並んでいます。アーティスト別に整理した棚もあります。


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特に大事なコレクションのある2階も自由に見てくれとのこと。お宝もありそうです。


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とはいえ、この膨大なコレクションを全部見るためには丸1日はかかりそうです。御主人のご自慢の2階のコレクションや1階の棚を行ったり来たりしますが、到底、欲しいものを探し出すのは無理ですね。。

レアなものを数枚セレクトして、店を後にします。ゲットしたのは、アドルフ・ブッシュ・カルテットのベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集、カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルのブルックナーの交響曲第9番というところです。アラウのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集にも食指が動きましたが、高いし、重いので断念しました。(帰国後、アドルフ・ブッシュ・カルテットのLPを聴きましたが、演奏も素晴らしく、盤の状態もよいものでした。これについては既にここに書きました。)

店の男性店主からは「大量に購入して、日本に送るんじゃなかったのかい?」と言われましたが、短い時間でセレクトするのは難しいと言って、ネットのアドレスだけ教えてもらいました。お店の名前はBlue Danube Recordsです。
また、機会があれば寄ってみましょう。

いつの間にか配偶者も店にやってきて、お店の中の椅子に座ってsaraiを待っていました。
一緒にトゥルン駅Tulln Bahnhofに戻ります。バスは来たときとはルートが違って、ぐるりとトゥルンTullnの街を一周して駅に向かうようです。ま、街も見物していきましょう。と、突然パラ~と雨が降ってきます。お天気雨です。良かった、濡れなくて。バス停はこんな感じでちゃんと屋根があります。こんな突然の雨が多いのかもしれません。


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洗濯物を干している女性も見かけますが、全く雨のことは気にしていないようです。


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バスは大回りして、一向に駅に着きそうにもありません。仕方ありませんね。雨はすぐに止みます。


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ようやくバスはトゥルン駅に着きます。20分程もかかりました。トゥルン駅の駅舎は綺麗な色で塗装されています。


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このトゥルン駅の駅舎の2階でエゴン・シーレは生まれたんです。駅にもそのことが書かれています。トゥルンの観光はシーレがらみだけのようですね。


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これがその案内板です。


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シーレの生まれた部屋はこっちの方かなと歩いて行くと、大きなドアが閉まっています。よく分からないので、駅の待合室で掲示を見たりしながら調べますが、何も説明がありません。


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もう一度先程の大きなドアに戻って、意を決してそっと開けると、2階への階段があります。上がってみましょう。


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2階の廊下沿いにドアはいくつかありますが、さてどこでしょうかねえ。


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と、奥の方に人がいます。オーストリア国鉄の職員のようです。シーレの生まれた部屋はどこかと聞くと案内してくれますが、ドアの前でお終い。それ以上は公開していないとのことです。


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ま、何が見たいというわけではないので、これで終わりにしましょう。オーストリア国鉄の方のご厚意に感謝です。
廊下にはシーレのポスターは貼ってあります。


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写真も貼ってありますが、シーレとは関係ない鉄道関係の古い写真です。


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これが2階の見取り図です。左側がオーストリア国鉄の事務室で、右端の2部屋がシーレの記念室です。


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これでシーレゆかりの地はほぼ回ったことになります。今や、saraiにとって、シーレはクリムト以上の存在になりつつあります。
これからウィーンの街に戻ります。


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ウィーンで音楽三昧:トゥルンからウィーンの街に帰還

2012年4月19日木曜日@ウィーン/6回目

トゥルン駅Tulln Bahnhofの駅舎でシーレの生まれた部屋は見ることができませんでしたが、ドアの前には立てたのでよしとしましょう。
一段落したところで、配偶者はちょっとおトイレに・・・有料でした。50セントです。相場ですね。
電車の発車までまだ少し時間があるので、駅舎の外に出てみます。着いたときにばたばたして、配偶者が転倒してしまったバスターミナルです。停車しているポストバスが多分代行バスでしょう。


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発車時刻が迫ってきたので、入線していた電車に乗り込みます。2階建て車両の2階はがらがらです。


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車窓からはトゥルン駅のプラットホームが見えています。


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また突然の雨が降ってきます。お天気雨です。


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この乗車した電車は上手い具合に急行だったので、停車駅も少なく順調に走ります。やがて、ウィーンの森の中を過ぎていきます。


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沿線に大きな教会が見えてきます。どこの街でしょうか。ウィーンとトゥルンの中間あたりを走っているところです。


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このあたりの住宅街は立派な建物が並んでいます。

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ドナウ運河Donaukanal沿いに出ます。ウィーンの街はすぐです。


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ハイリゲンシュタット駅Heiligenstadt Bahnhofに到着です。


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あっという間にウィーンに着きます。が、ウィーンはビショビショ。雨が降ったようですね。既に雨は上がっているので助かります。でも暖かい雨で、気温は下がっていません。やはり春ですね。

地下鉄に乗り換えて、最寄駅シュトゥーベントーアStubentorに到着。遅めのランチをいただきます。トゥルンTullnでは、saraiがレコード・ショップで時間を取り過ぎて、ランチを食べ損ねました。シュトゥーベントーアで、角にあるカフェ・プリュッケルCafé Prückelに入ります。


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カフェ・プリュッケルのランチをこれからいただきましょう。


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マーラー5番、リュッケルト5つの歌:インバル&東京都交響楽団&フェルミリオン@サントリーホール 2013.1.22

今日は東京に雪が降るという気象予報があり、真面目にコンサート後のホテルを確保しようかと相談していました。
ところが朝になってみると、曇り空で小雨がぱらついていますが、雪が降りそうな気配はありません。
では、折角、交通費を払って、都心に出るのだから、早めに家を出て、ほかのイベントにも回りましょう。
まずは、横浜そごうで開催中のエリザベート展を鑑賞。


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本当に綺麗なかたですね。そして、驚異的な腰の細さ! 
色々なアイテムが展示されていました。何故か、オーストリアのザルツカンマーグートのバート・イシュル市立博物館からの出展物が多いのが目立ちます。実はバート・イシュルにカイザー・ヴィラという別荘があり、国王フランツ・ヨーゼフの王妃エリザベートがよく滞在していたので、その関係でしょう。saraiも4月の旅ではバート・イシュルに宿泊する予定なので、このカイザー・ヴィラも訪問してみましょう。

次は上野の東京都美術館で開催中のエル・グレコ大回顧展を鑑賞。素晴らしいものでした。これは明日、特集しますので、ご期待ください。

ようやく、サントリーホールに向かい、インバル指揮東京都交響楽団のマーラー・チクルスを楽しみます。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:エリアフ・インバル
  メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン
  管弦楽:東京都交響楽団

  マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌 Funf Lieder nach Ruckert
         私は仄かな香りを吸い込んだ Ich atmet' einen linden Duft
         私の歌を覗き見しないで Blicke mir nicht in die Lieder!
         美しさゆえに愛するのなら Liebst du um Schonheit
         真夜中に Um Mitternacht
         私はこの世に捨てられて Ich bin der Welt abhanden gekommen

   《休憩》

  マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

最初は歌曲の「リュッケルトの詩による5つの歌」です。この曲はバリトンかメゾソプラノで歌われます。saraiは断然、メゾソプラノ派ですが、CDでのフィッシャー=ディースカウのあまりの素晴らしさには、バリトン独唱も許さざるを得ません(バーンスタインのピアノ伴奏も凄い)。女声では、ジャネット・ベーカーの感涙もの絶唱(バルビローリの指揮も凄い)、そして、現役で一番好きなマーラー歌手フォン・オッターのCDが現在のsaraiのスタンダードです。ちなみに、今年の6月はそのフォン・オッターのマーラーが聴きたくて、ウィーン・コンツェルトハウスでのベルリン・フィルのマーラーの交響曲第2番《復活》を聴きに行きます。それも2度も聴きます。
さて、この日のメゾソプラノのイリス・フェルミリオンはインバル指揮東京都交響楽団と何度も共演していますが、いつも素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。今日も期待して、聴いていました。まさに期待通りの素晴らしい歌唱でした。5曲ともよかったんですが、3曲目の《美しさゆえに愛するのなら》のラブソングはうっとりと聴き惚れました。この曲のみはオーケストレーションがマーラー自身でないので、弦中心の少し、平板なものだったのが残念です。もっと、管楽器を使って、彫りの深い伴奏であったら、もっとよかったでしょう。
第4曲の《真夜中に》は深く、内容のある歌唱でした。フィナーレの堂々たる歌唱でも、よく声が出ていました。
そして、第5曲の《私はこの世に捨てられて》がこの日の白眉でした。名曲だし、恥ずかしながら、saraiもミーハー的に大好きで、この曲を聴くとどうしても涙もろくなってしまいます。フェルミリオンは弱声を効果的に使って、しみじみとした心情を歌い上げていました。最後の「イン・マイネン・リーベン、イン・マイネン・リート(私の愛に、私の歌に)」には、正直、参りました。マーラーが天国から呼びかけているようです。
歌が終わって、拍手する気が失せるほど、感動していました。

休憩後、マーラーの交響曲第5番です。今回のマーラー・チクルスはインバルと東京都交響楽団の演奏はどの曲も素晴らしく、この5番も聴く前から、素晴らしい演奏になることは確信していました。そして、その通りになりました。テンポは中庸か、少しゆったりめ。金管、木管も好調で、弦はもちろん世界トップクラスです。そんなに熱い演奏ではありませんが、切れのよい素晴らしい響きに身を委ねるだけで、満足!満足!の演奏です。この名曲は、特別なことはせずに素直に演奏するだけで、聴く者の心の奥底に暖かい思いが伝わってきます。無論、明るい感情だけでなく、切ない感情もないまぜになったものです。先程の「リュッケルトの詩による5つの歌」と同様に、アルマ・シンドラーと電撃結婚した時期に作曲されているので、アルマへの純粋な愛がベースにあるからでしょう。
とても長い曲ではありますが、美しい響きに聴きいっているうちに、輝きに満ちたフィナーレに上りつめ、感動します。途中、アダージェットの美しさ、優しさは心を溶かすような素晴らしいアンサンブルでした。

これからはアルマへの愛情、そして、その愛情を失う恐れに向かって、人類の達した最高峰の名曲、交響曲第9番に上りつめていきます。saraiもしっかりとセット券をゲットしました。残り4曲、十分に受け止めていきたいと思います。

間近に迫った4月の旅では、ザルツカンマーグートへの小旅行も予定しており、マーラーが夏を過ごしたアッター湖のシュタインバッハにも訪れたいと思っています。当分、マーラーの音楽からは離れられそうにもありません。


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エル・グレコ礼賛!その1@東京都美術館 2013.1.22

昨年から楽しみにしていたエル・グレコ大回顧展が東京・上野の東京都美術館で1月19日から4月7日まで開かれています。大阪で開催中のときから待ち遠しかったので、早速、出かけてみました。入場チケットは既に昨年、1枚905円(905=グレコ、語呂合わせの料金)でネットで購入済みです。エル・グレコの作品は大原美術館の《受胎告知》を見て、感銘を受け、さらに大塚国際美術館の陶板画を見て、いつかはトレドに行って、鑑賞しようと心に決めました。それほど、saraiにとって関心度の高い画家です。そういうわけで、エル・グレコ大回顧展のことを知って、この日を待ち望んだわけです。
心配したのは、美術館が混雑するのではないかということで、雪が降る気象予報のあった、この日が最善だろうと判断して、出かけましたが、案の定、混雑はありませんでした。もしかしたら、日本では、エル・グレコはそんなに人気が高くないのかもしれません。
入場するには、ネット購入時にプリンターで印刷したA4の紙を渡せば、OKです。代わりに入場チケットをもらえました。


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今回のエル・グレコ大回顧展の目玉は何といっても《無原罪のお宿り》ですが、まあ、あせらずに順番に見てまわりましょう。
全体の展示は以下のように区分されています。
 1.肖像画家エル・グレコ
 2.肖像画としての聖人像
 3.見えるものと見えないもの
 4.クレタからイタリア、そしてスペインへ
 5.トレドでの宗教画:説話と祈り
 6.近代芸術家エル・グレコの祭壇画:画家、建築家として

まずは、肖像画の展示です。
見始めると、すぐに絵画のレベルに大きな差があることに気が付きます。配偶者に「玉石混淆だね。」って言うと、たしなめられました。「最低でも普通以上のレベルでしょう!」ということです。確かに傑作とは言えない作品もまあ、普通の作品のレベルではあります。ただ、イタリアのベネチア派の巨匠の作品と比較すると、見劣りしてしまうものも散見されます。大雑把に言えば、1600年以降の作品は傑作が多いようです。以下でご紹介する作品はsaraiが傑作またはよい作品と認めたものです。あくまでもsaraiの審美眼で選択したことにご留意くださいね。

これは《芸術家の肖像》です。1595年頃の作でメトロポリタン美術館所蔵です。さすがに力のこもった自画像で、存在感のある作品です。


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これは《修道士オルテンシオ・フェリス・パラヴィシーノの肖像》です。1611年の作でボストン美術館所蔵です。深い精神性を感じさせられる顔の表情が素晴らしい作品です。ほとんど、モノクロームに近い色使いも素晴らしいです。


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これは《燃え木で蝋燭を灯す少年》です。1571-72年頃の作でコロメール・コレクション所蔵です。ちょっと見た目には、ラトゥールを連想させる作品ですが、それほどの完成度の作品ではありません。こんな絵も描いたんだなと驚いた作品です。


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これは《白貂の毛皮をまとう貴婦人》です。1577-90年頃の作でグラスゴー美術館(ポロック・ハウス)所蔵です。とても美しい作品ですが、どう見てもエル・グレコ作には思えません。一説によると、モデルはエル・グレコの内縁の妻だということですが、そういうプライベートな作品なので、こういう写実的で美しい作品を描いたのでしょうか。saraiの勝手な思い込みでは、この作品はエル・グレコ作ではないことに1票です。


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これは《ある若い騎士の肖像》です。1600年頃の作でプラド美術館所蔵です。これはまあまあの作品ですね。


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これは《ディエゴ・デ・コバルービアスの肖像》です。1586-1600年頃の作でトレドのエル・グレコ美術館所蔵です。


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この作品の隣に、そっくりの絵が掛けられています。これはコエーリョの作品です。


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saraiはてっきり、エル・グレコの描いた肖像画をほかの画家が模写したものと思い、やはり、模写はうまくないと思いましたが、実際はその逆で、エル・グレコが他の画家が描いた肖像画を元に新たに肖像画を描いたというのが正確なところで、配偶者にそのことを教えられました。エル・グレコは単に模写したのではなく、彼なりの作風で描き直しています。肖像画家としてのエル・グレコの実力を示したものです。

これは《フリアン・ロメロと守護聖人》です。1600年頃の作でプラド美術館所蔵です。白い衣装がロメロで、その上の黒い騎士が守護聖人です。エル・グレコらしい大胆な構図が目を引きます。特に守護聖人の傾けた首の角度が秀逸に感じます。


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鑑賞は続きますが、それは次回で。








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エル・グレコ礼賛!その2@東京都美術館 2013.1.22

東京・上野の東京都美術館でのエル・グレコ大回顧展、1番目のセクション《1.肖像画家エル・グレコ》を見終わり、2番目のセクション《2.肖像画としての聖人像》に移ります。これは聖人の姿を同時代の人間の肖像画と同様に描いたものです。

これは《聖ヒエロニムス》です。1600年頃の作でマドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミー所蔵です。カラヴァッジョなどでも多い題材ですが、より人間的な表現に思えます。もちろん、ヒエロニムスらしい禁欲的で知的な雰囲気をたたえています。


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これは《枢機卿としての聖ヒエロニムス》です。1600年頃の作でロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵です。上の作品と同一題材ですが、同じ時期に描かれたとは思えないほど、上の作品の出来が素晴らしいことに驚きます。これは工房の作品で、エル・グレコ自身の筆があまり、はいっていないのかもしれません。


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これは《福音書記者聖ヨハネ》です。1607年頃の作でトレドのエル・グレコ美術館所蔵です。これは身体の線の描き方を始め、内から出てくる強い力を感じさせられる、素晴らしい作品です。


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これは《聖パウロ》です。1607年頃の作でトレドのエル・グレコ美術館所蔵です。これも上の作品と同様なレベルの素晴らしい作品です。


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3番目のセクション《3.見えるものと見えないもの》に移ります。これは生者と死者と置き換えてもいいかもしれません。例えば、生きている聖母マリアと死後に復活したキリストを同一の画面に描き出すということです。

これは《聖母の前に現れるキリスト》です。1585年頃の作でトレドのサン・ニコラス教区聖堂所蔵です。綺麗には描かれていますが、後の時代の作品に比べて、内的なエネルギーに乏しいと感じます。ただ、あまりにマリアが美しいので、そこに惹かれました。


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これは《聖アンナのいる聖家族》です。1590-95年頃の作でトレドのメディナセリ公爵家財団タヴェラ施療院所蔵です。この時期の作品としては、大変、素晴らしい作品です。特に聖母マリアが極めて美しく描かれています。


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これは《悔悛するマグダラのマリア》です。1576年頃の作でブダペスト国立西洋美術館所蔵です。これもよく取り上げられる題材ですが、まだ、この時期のエル・グレコには、後の時代の迫力が不足していると感じます。ただ、こういう作品作成を通じて、芸術性を鍛え上げていったんでしょう。


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これは《フェリペ2世の栄光》です。1579-82年頃の作でエル・エスコリアル修道院所蔵です。この作品は後の傑作を予感させる構図となっていますが、如何せん、エネルギーの噴出がありませんね。絵の上部の神の栄光はとても素晴らしいとは思います。


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4番目のセクション《4.クレタからイタリア、そしてスペインへ》に移ります。エル・グレコは本名ドメニコス・テオトコプーロスのギリシャ人でクレタ島に生まれました。クレタで絵を描き始めた彼はイタリアのヴェネツィア、ローマに渡り、イタリア絵画の技法を身に着けます。そして、スペインで彼は自己の芸術を開花させ、大いなる高みに上りつめることになります。このセクションでは、その変遷を見ますが、どうしてもトレド時代後期の作品に目が行ってしまいます。

これは《羊飼いの礼拝》です。1605年頃の作でバレンシアのコルプス・クリスティ学院総大司教美術館所蔵です。光の効果が不思議に感じる作品です。聖母マリアに顔が明るい光に照らされているのが、とても自然で、まるで、実際に絵にスポットライトをあてている感じです。トレド時代もこの頃になると、エル・グレコの作品は高い芸術性を獲得したものが目立ちます。


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これは《受胎告知》です。1576年頃の作でマドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館所蔵です。これはスペインに移る直前にイタリアで描かれたものですが、よい雰囲気の作品です。ただ、まだ芸術的には、これからの感です。


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これは《受胎告知》です。1600年頃の作でマドリードのティッセン=ボルネミッサ美術館所蔵です。上の作品と同一の題材ですが、何という変貌ぶりでしょう。同じ人が描いたものとは思えません。この作品はプラド美術館にある3倍のサイズのオリジナルの絵から、画家自身がレプリカを作ったものです。そのプラド美術館のオリジナルの絵は、マドリードのドニャ・マリア・デ・アラゴン学院付属聖堂主祭壇衝立の中核となっていた作品です。以前、大塚国際美術館でこの主祭壇衝立画を復元したものを見ましたが、それは素晴らしいものでした。オリジナルの主祭壇衝立画はナポレオン戦争で破壊されているので、今や、大塚国際美術館の復元したものでしか見られません。まだ、見ていないかたには、是非、鑑賞をお勧めしたいと思います。そして、sarai自身もプラド美術館にある3倍のサイズのオリジナルの絵を見たくなりました。


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鑑賞は続きますが、それはまた次回で。







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エル・グレコ礼賛!その3@東京都美術館 2013.1.22

東京・上野の東京都美術館でのエル・グレコ大回顧展、4番目のセクションまで見ました。5番目のセクション《5.トレドでの宗教画:説話と祈り》に移ります。エル・グレコが得意とした宗教上のシーンを描いたものです。

これは《瞑想する聖フランチェスコと修道士レオ》です。1590-95年頃の作でヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アンティグア財団所蔵です。実に厳しい作品ですね。あえて、色彩までも抑えた厳しさ、しかしながら、聖フランチェスコはことさら、柔らかいタッチで描かれて、その優しい人柄を感じさせます。とても素晴らしい作品です。


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これは《聖ドミニクス》です。1605年頃の作でトレドのサン・ニコラス教区聖堂所蔵です。上の聖フランチェスコと基本的には同じような描き方ですが、芸術的には、凄い高みに達した作品になっています。身体の線がもっと、くねり、強いエネルギーを発しています。それ以上に、背景の暗い情念は凄まじいばかりです。


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これは《聖衣剥奪》です。1605年頃の作でオルガスのサン・トメ教区聖堂所蔵です。エル・グレコの最高傑作の一つである、トレド大聖堂の《聖衣剥奪》のレプリカの1枚です。オリジナルの大作は凄い迫力でしょう。ううっ・・・是非とも見たい!


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これは《羊飼いの礼拝》です。1610年頃の作でメトロポリタン美術館所蔵です。プラド美術館にあるオリジナル作品の縮小バージョンのレプリカです。もともと、エル・グレコ自身の墓所を飾る祭壇画として描かれたもので、大変、芸術性の高いものです。これも・・・オリジナルを是非とも見たい!


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これは《十字架のキリスト》です。1610-14年頃の作で東京の国立西洋美術館所蔵です。日本には、エル・グレコの作品はこのほかには、大原美術館の《受胎告知》があるのみです。エル・グレコの作品は日本には極めて少なく、本美術展の価値の高さが分かります。ただ、日本にあるエル・グレコの作品は、この作品も含めて、非常に素晴らしい作品です。この作品はまた、ゆっくりと国立西洋美術館に見に行きましょう。十字架に掛けられたキリストの身体の逆S字形の線が素晴らしいです。完璧でしょう。


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これは《キリストの復活》です。1600年頃の作でセントルイスのワシントン大学ケンパー美術館所蔵です。トレド後期の傑作群の始まりを告げるような作品です。この後、もっともっと、画面に力がみなぎるようになり、ぞくぞくと傑作が誕生します。


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最後の6番目のセクション《6.近代芸術家エル・グレコの祭壇画:画家、建築家として》に移ります。このセクションでは、彼の芸術の集大成を見ることになりそうです。

これは《洗礼者聖ヨハネ》です。1605年頃の作でセントルイスのバレンシア美術館所蔵です。これは野性味あふれた作品ですね。ストレートな表現は、この時代のエル・グレコだからこそ、できたと思います。虚飾をすべて、はぎ取ったように感じます。


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これは《聖マルティヌスと乞食》です。1599年頃の作で台南の奇美博物館所蔵です。構図は素晴らしいし、とても美しいですね。その意味では、エル・グレコは最終的な芸術完成の段階に達しています。しかし、ここにはまだ、彼の気魄がこめられていません。虚ろな美と言っては言い過ぎでしょうか。魂の画家、エル・グレコはまだこれからです。


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これは《聖母戴冠》です。1603-05年頃の作でイリェスカスのカリダード施療院所蔵です。これは横幅が2mを超す、超大作です。写真では分かりませんが、楕円形の画面をぐるぐる回る、凄まじい勢いの流れに、見ている自分が巻き込まれそうに感じます。これでこそ、エル・グレコです。saraiはじっと、この絵の前に立ち尽くしてしまいました。感動です!


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これは《無原罪のお宿り》です。1607-13年頃の作でトレドのサン・ニコラス教区聖堂所蔵です。この絵が見たくて、この美術展に足を運びましたが、この絵は期待を超えて、想像を絶する、素晴らしい作品でした。遠くから、一目見て、感動しました。やはり、エル・グレコは天才芸術家です。これまで、数限りない絵画を見てきましたが、この作品を超えるものは何枚あったでしょう。というよりも、最高の芸術作品と並び立つ“美の究極”です。画面上部に描かれている聖母マリアの神々しさには、頭を垂れる思いです。人目がなければ、きっと、跪いて、拝んだことでしょう。この1枚だけでも、この美術展を見る価値があります。(この画像をクリックして、拡大して、是非、ご鑑賞くださいね!)


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ということで、最後の最後に“超感動”が待っていました。素晴らしい美術展に行くことができて、非常に興奮しながらの帰途に着きました。実際はこの後、サントリーホールでマーラーの音楽の感動が待っていました。絵画も音楽も人間が作り出した最高の美の世界です。その両方が味わえた贅沢な1日でした。

まだ見ていないかたには、このエル・グレコ大回顧展に行くことを強く、お勧めします。日本にある間に、超傑作《無原罪のお宿り》を見ないと後悔しますよ! saraiはこうなったら、本当にトレドで《オルガス伯爵の埋葬》を見るのを急がないといけないと強く、心に念じました。







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《邦楽リサイタル》花鳥風月~後藤すみ子の世界@上大岡ひまわりの郷 2013.1.26

音楽好きが高じて、邦楽のリサイタルにまで、足を運びました。
いやあ、音楽の世界はクラシック音楽も邦楽も垣根はないことを痛感しました。とても素晴らしいリサイタルで、まさに感動しました。
名人のピアニストのリサイタルを聴いたのと同質の感動です。
特に配偶者はいつになく、感動したようで、リサイタル終了後、演奏者の近くに寄って、賛辞を送り、握手をしてもらっていました。これって、いつもはsaraiがやることなのに、すっかりとお株を奪われてしまいました。

さて、今回のプログラムは以下です。

  箏・歌・三弦:後藤すみ子
  助演(尺八):三橋貴風
  助演(箏・一七弦):高畑美登子

  八橋検校:みだれ 箏独奏
  宮城道雄:春の海 箏、尺八
  三木稔:絃(いと)の春秋 三弦、箏

   《休憩》

  宮城道雄:秋の調 箏・歌、尺八
  宮城道雄:瀬音 箏、一七弦
  宮城道雄:手事 箏独奏

   《アンコール》
     宮城道雄:手事より、第3楽章.輪舌

最初は、日本音楽の頂点に立つ名曲の《みだれ》です。どういうテンポでの演奏になるかと思っていたら、少し、ゆったりめのテンポで幽玄の世界が表現されます。糸の弾き方もそれほど強くなく、典雅で上品な演奏です。若手の演奏家はもっと、ばりばりと弾くでしょうが、こういう枯れた演奏も好きです。それでも、段が進む(《みだれ》は10段まであります)につれて、急テンポになり、爽快な演奏です。さすがに正統的な演奏で、この曲の名曲たる所以を余すところなく、弾ききってくれました。

次は日本人なら誰でも知っている《春の海》。箏、尺八、共にかなり抑えた演奏で、地味な演奏です。まあ、派手に弾き過ぎると、下品になってしまうので、頃合いが難しいところですね。玄人好みの演奏と言っておきましょう。

次は楽しみにしていた三木稔の《絃の春秋》です。まったくの初聴きで、三弦と箏の2重奏曲であることも、この会場で知った始末です。それでも、楽しみにしていたのは、現代日本音楽界でsaraiがもっとも敬愛していた三木稔の作品が聴けるからです。1昨年暮に亡くなった三木稔への追悼の気持ちも込めて、じっくりと鑑賞しましょう。
箏のパートは如何にも三木稔らしい、気品のあるメロディが弾かれます。半音も多用しますが、調性を感じる曲です。後藤すみ子の弾く三弦は少し、戸惑いながら、聴きます。考えてみれば、三木稔の三弦の作品はこれまで聴いたことがありません。この三弦の響きが、箏のパートと微妙に融合しない感じです。よく聴くと、三弦の響きは決してメロディアスではなく、時として、調性から外れる感じです。ある意味、少し、調子っぱずれな感じが三木稔の狙いなんでしょう。邦楽の世界に新しい響きをもちこもうとした実験的・意欲的な作品です。そして、それが成功しているか、どうかは、これだけでは、saraiには判断できません。それでも、最後には、この独特な響きの音空間に違和感を抱かないようになったのも事実です。この路線で三弦の独奏曲を聴いてみたいものです。そういう曲って、あるんでしょうか。

ここまでが前半で休憩にはいります。前半を聴いた感じでは、さすがに80歳を超えた後藤すみ子は枯れた演奏スタイルになったのかなという印象でした。実はそれはまったく間違っていました。後半の演奏の美しさ、凄まじさは予想を超えて、素晴らしいもので、圧倒的な力を持っていました。

後半はすべて、宮城道雄の傑作ばかりで、また、難曲でもあります。
saraiが若い頃から大好きな《秋の調》からスタートです。これは実に見事な演奏で、この日の白眉でした。箏の粒立ちのよい響き、尺八の滑らかな美しい響き、そして、何よりも、後藤すみ子の美しいソプラノの声・・・これらがアンサンブルとして、ぴたっと決まり、究極の美の世界を織りなします。もう、演奏の間、感動しっぱなしでした。これほどの演奏はクラシックのリサイタルでも滅多に聴くことはできません。この演奏を聴けただけでも、このリサイタルに足を運んだ甲斐がありました。すっかり、気持ちが高揚してしまいました。季節は今、冬ですが、心は秋の侘しさにひたりきりました。歌詞は以下のとおりです。

 秋の日のためいきに、落葉とならば、河にうかびて、
 君が住む宿近く、流れていこうよ、流れていこうよ
 ふけてゆく秋の夜の、こほろぎとならば、草の葉かげに、
 君が住む窓近く、夜すがら鳴こうよ、夜すがら鳴こうよ

次も名曲《瀬音》です。箏の奏でる切れのよい響きに心が浮き立ちます。実に高揚感のある演奏を気持ちよく、聴けました。見事です。

最後は《手事》です。これは3楽章からなる、箏独奏のためのソナタです。第1楽章はソナタ形式ですが、かなり自由な形式のソナタ形式です。流麗な演奏です。さしずめ、アレグロっていうところでしょうか。第2楽章は緩徐楽章で、ゆったりと箏独奏の響きが心を癒すかのようです。これはアダージョですね。そして、第3楽章が聴かせどころです。箏の特性を活かしきった疾風怒濤のような曲です。リサイタルをしめくくるのにぴったりの曲ですが、演奏上、難曲であることは間違いありません。これはプレストで見事に弾ききってくれました。

何という素晴らしいリサイタルだったことでしょう。特に後半の音楽的充実度は恐ろしいほどでした。盛大な拍手を送り、再度、アンコールで最後に演奏した《手事》の第3楽章を弾いてもらえました。きっと、お疲れだったと思いますが、本編以上に気合のこもった素晴らしい演奏にすっかり、酔いしれてしまいました。

リサイタルの後は、saraiと配偶者、そして、一緒にリサイタルを聴いた、2組のお友達夫妻と楽しいディナーを楽しみました。上大岡のフランス料理店ル・パンです。料理もさることながら、店主の女性の奏でるチェンバロの演奏、それもバッハのパルティータはなかなか楽しめました。かなりのバッハ好きの女性でした。こちらのお店でバッハの生演奏を聴きながらの食事もお勧めです。


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ウィーンで音楽三昧:ランチを食べ、ホテルで休息し、いざ、楽友協会へ

2012年4月19日木曜日@ウィーン/7回目

トゥルンTullnからウィーンWienの街に戻り、遅いランチをいただくために、シュトゥーベントーアStubentorのカフェ・プリュッケルCafé Prückelに入ります。
中に入ると、煙草の匂いがします。喫煙スペースが広いようですね。


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禁煙席の表示があります。

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禁煙席はお店の奥にあります。


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禁煙席は喫煙席の半分ほどです。もちろん、禁煙席に座ります。白を基調にした明るい装飾です。


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さて、ランチメニューはあるでしょうか。今日のメニューにはありますが、ランチメニューは3時までと書かれています。


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もう4時ですが、聞いてみるとOKとのこと。シュパーゲルと書いてあったので、是非お願いしたかったのです。このお店は、ランチのセットメニューというより、今日の1品という感じですね。

まずは飲み物の紅茶が運ばれてきます。


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ランチのシュパーゲルです。たっぷりとポテトが添えられています。


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こちらもシュパーゲルですが、肉がメインです。


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このシュパーゲルのランチですが、saraiは今一つという判定を下しました。saraiには、どうしてもドイツのシュパーゲルの味が忘れられないのです。

お店を出て、並木の緑が雨に濡れて綺麗なリンク通りRingstraßeに出ます。


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ここで、saraiがウィーン・フィルの事務局にネクタイを買いに行きたいと配偶者に相談します。配偶者は捻挫しているので、そんなに歩くのは大変だし足手まといになるということで、ここから別行動することにします。めったに別行動することはないのでちょっと不安ですが、配偶者はちゃんと一人でホテルに帰ることが出来たようです。

saraiがウィーン・フィルの事務局に向かうと、その建物の前の舗道にはウィーン・フィルの銘板があります。


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しかしながら、ウィーン・フィルの事務局には無情にも営業時間は3時半までの張り紙が・・・。すごすごと帰るしかありません。


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雨上がりの舗道をとぼとぼとホテルに戻ります。


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saraiがホテルに帰還すると、配偶者はブログを書きながらお留守番をしていました。saraiは、そのままお昼寝です。何故か元気な配偶者は、黙々とブログを書き続けています。

さて、コンサートに出かけましょう。今日はウィーン楽友協会Wiener Musikvereinでヨルダン指揮ウィーン交響楽団の演奏会です。ピアノがツァハリスでブラームスのピアノ協奏曲第2番、それにストラヴィンスキーのバレエ音楽《火の鳥》です。いずれも音の響きの素晴らしい楽友協会のホールで、今まで聴いたことのないような音響の洪水にのみこまれ、音楽の素晴らしさを実感します。ウィーン交響楽団はウィーンではウィーン・フィルに次ぐ2番手のオーケストラですが、とてもレベルの高いオーケストラです。詳しい感想はここにアップ済みです。

明日もこの楽友協会で目玉のティーレマン指揮ウィーン・フィルでシューマン三昧です。それは次の土曜日の公演まで連続します。まったく同じ公演を2回聴きます。お友達のHさんも同様です。Hさんの影響を受けつつあります・・・。

コンサート後、早めの10時にホテルに帰ってきました。折角ルームサービスのある立派なホテルなので、軽くスープでもお願いしましょう。一緒に付いてきたパンを食べ、立派な夜食になります。


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満足満足で、お風呂に入って、オヤスミナサイ。
今日の歩数は14,279歩でした。


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ウィーンで音楽三昧:リング通りを散策し、カフェ・ツェントラルへ

2012年4月20日金曜日@ウィーン/1回目

旅の15日目です。もう、ウィーンWienも余すところ2日半になりました。

今朝は2人ともぐっすり朝寝坊しました。9時過ぎに起きると、この旅最高の上天気で、とても暖かそう。もうコートは不要で、春らしい服装で出かけられそうです。配偶者のトゥルンTullnの駅で転んだ捻挫も大したことはなく、なんとか歩けそうで一安心です。
今日こそ、朝ご飯は省略してランチカフェを楽しみましょう。ランチをカフェ・ツェントラルCafé Centralでいただくことにします。
5つ星ホテルでの朝食は高価ですからね。ホテルのレストランを素通りして、外に出ます。


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ホテルの前からトラムに乗って、ブルクガルテンBurggartenの前の停留所ブルクリンクBurgringで下ります。天気がよいので、ここからリング通りRingstraßeの散策を楽しみます。またまた、モーツァルトとご対面です。当ブログのイメージキャラクターです。


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モーツァルトを見に来た日本からのツアーの人達とすれ違います。我々をツアーの仲間と間違えたのか、違う方向に行く我々を不思議そうに眺め、人数のチェックをしています。要らぬ心配をかけてごめんなさいね。


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ギリシャ風の建物が国会議事堂Parlamentです。


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4月のリング通りは本当に緑が綺麗です。散策も気持ちがいいですね。


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緑の向こうに、市庁舎Rathausの尖塔の先が見えてきます。


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目の前にブルク劇場Burgtheaterの真っ白い建物が登場。


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シェークスピアの劇などを上演している劇場ですが、《ロビンソン・クルーソー》という面白そうな劇もやっているようです。


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このブルク劇場から右に折れて行くと、カフェ・ツェントラルのあるフェルステル宮殿Palais Ferstelにぶつかります。この狭い一方通行の通りの左手に見える大きな建物がフェルステル宮殿です。


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カフェ・ツェントラルの入口に到着。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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中に入ると、お茶目なおじさんがお出迎えです。おじさんの手元のテーブルに置かれた紙片を見ると、「どうか、触らないでね」って書いてあります。はいはい。


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カフェ・ツェントラルの内部は見事なアーチが連なった特上の空間になっています。天井も高いですね。


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すぐにテーブルに案内されました。少々早いですが、ランチをいただきましょう。でも、ちょっと問題発生!


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ウィーンで音楽三昧:カフェ・ツェントラルで美味しいランチ

2012年4月20日金曜日@ウィーン/2回目

ランチを食べるために、カフェ・ツェントラルCafé Centralに到着したのは11時20分頃です。最初に朝食メニューが出てきます。周りで食べているのも朝食のセットメニューのようで、ウィーンの定番の内容です。ランチのメニューをお願いすると、ランチは11時半からなので、ランチならば10分待てと言われてしまいます。それでもさらにお願いすると、とりあえずメニューを持ってきてくれます。いいですよ、メニューの内容を検討しながら待ちましょう。


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メニューを持ってきてくれたウェーターはさっさと戻っていきます。


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美しい内部空間を眺めながら、メニューを検討します。ランチのセットメニューは、スープと1品料理です。1品料理は2種類あるので、2人でそれぞれをオーダーしましょう。


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待った甲斐があります。スープは、saraiはそれほどでもないのですが、配偶者は大満足の様子です。これは黄色いパプリカのクリームスープです。結局、11時半少し前にスープは出してくれたんです。なかなか融通がききますね。


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メインの1品はアスパラガスのリゾット、パルメザンチーズと香草サラダ添えです。なかなか、お洒落な料理です。


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メインのもう1品は、脂ののったカジキマグロの美味しいこと。海に囲まれた日本でも食べたことがない美味しさです。ウィーンは海がないのにね。レモンのリゾットの上にカジキマグロがのせられています。


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大満足のランチをいただきました。

この辺りはあまり来たことがありません。近くのミノリテン教会Wiener Minoritenkircheを覗いてみましょう。ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》がモザイクで作られているらしいのです。外見はとても重厚なゴシック建築です。建物の周りの緑も綺麗です。


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先の尖っていない尖塔も立派です。


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教会の傍らには、明るい紫色のライラックの花が綺麗です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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建物の中にはいってみます。アーチを形作る柱が見事です。


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《最後の晩餐》は教会の左壁面にあります。実物大と思われる大きさです。ナポレオンの命で作られたそうです。


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ミラノにあるオリジナルの《最後の晩餐》は、教会の食堂の壁に描かれており、ちょうどキリストの足の部分は食堂の入り口のドアの部分で、キリストの足は描かれていません。が、ここのは1枚の絵として描かれているので、キリストの足が描かれています。創作したんですね。上部の天井も省略されています。当然のことながら、迫力もなく本物とは全く違います。上手に模倣されているのですが、どこが違うのでしょうね。
ミラノにあるオリジナルの《最後の晩餐》の写真も置いてあります。


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《最後の晩餐》を見たところで気持ちが落ち着いたので、あとはゆっくりと教会内部を見てみましょう。


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ウィーンで音楽三昧:ミノリテン教会からホーフブルグを抜けて、ムゼウムシュクヴァルティアーへ

2012年4月20日金曜日@ウィーン/3回目

ミノリテン教会Wiener Minoritenkircheで《最後の晩餐》を見た後、教会内部を眺めます。パイプオルガンの奥に美しいステンドグラスが見えます。


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祭壇画は珍しい構図です。祭壇画の中に聖母子の額付きの絵画が描き込まれています。


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この教会はアーチを支える柱が巨大です。形状も美しいですね。


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ミノリテン教会を出ると、目の前にはフォルクスガルテンVolksgartenの緑が広がっています。


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この後は、またまたクリムト展を見るためにムゼウムシュクヴァルティアーMuseumsquartierに向かいます。フォルクスガルテンの柵に沿って、ホーフブルグHofburgの方にレーヴェル通りLöwelstraßeを歩いていきます。やがて、ホーフブルグが見えてきます。


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いつもとは違う方向からのホーフブルグを眺めながら、横を抜けていきます。フォルクスガルテンの柵の中ではライラックのうす紫の花が咲き誇っています。


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リング通りRingstraßeに出ます。横断歩道に向かいます。


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自然史博物館Naturhistorisches Museum Wienの手前でリング通りを横断。


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自然史博物館の横のベラリア通りBellariastraßeを歩いて行くと、ムゼウムシュクヴァルティアーの右端に到着。

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この交差点はフォルクステアターVolkstheaterです。斜め向かいには、フォルクス劇場Volkstheaterの建物が見えています。


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ムゼウム通りMuseumstraßeを渡って、ムゼウムシュクヴァルティアーの中庭にはいります。


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中庭の右手には、近代美術館MUMOKの特徴的な外観の建物が見えています。ここは近現代美術をテーマにしています。saraiは、まだ入館したことはありません。一度くらいは訪問してみてもいいかもしれません。ただし、今回の目的はここではありません。


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左手に見えているのがレオポルド美術館Leopold Museum。今回はここで開催されているクリムト展がお目当てです。ところで、中庭にあるオブジェのようなベンチで皆さん、思い思いに寛いでいますね。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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これからレオポルド美術館に入ります。


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庄司紗矢香withセガン指揮ロッテルダム・フィル@サントリーホール 2013.1.31

今年、初めて聴く庄司紗矢香の演奏です。曲目がプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番なので、きっと、よい演奏になることを確信していました。以前、ミューザ川崎で聴いたときも、とてもよい演奏に思えましたが、何せ、席が遠くて、もうひとつ、ちゃんと鑑賞できませんでした。そのときの感想はここです。今日こそ、きちんと聴けるでしょう。

さて、今回のプログラムは以下です。

  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
  管弦楽:ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団


  シューマン:歌劇「ゲノフェーファ」序曲 Op.81
  プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63

   《アンコール》
     J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調からアダージョ


   《休憩》

  ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98

   《アンコール》
     ブラームス:セレナード第1番からスケルツォ

まず、シューマンの歌劇「ゲノフェーファ」序曲です。曲名こそ知っていますが、これまで聴いたことがありません。急遽、クーベリック指揮ベルリン・フィルのCDで予習しましたが、シューマンらしいロマンに満ちた、よい曲ではありませんか。
セガンもロッテルダム・フィルも初聴きなので、緊張して、第1音を待ちます。期待を上回る響きが聴こえてきました。いかにもシューマンらしい響きが聴こえてきました。音楽的な表現も完璧に余すところなく、シューマンを表現しています。幽玄たるロマンの香り、祝祭的なフィナーレ、すべて満足です。このまま、シューマンの交響曲を聴いてみたいものです。第1番あたりがよさそうです。この日、最高の演奏だったかもしれません。そういえば、ロッテルダムと言えば、ライン川が大西洋に流れ込む河口の街。そのライン川を遡ったボンの街にシューマン夫妻は眠っています。ライン川つながりで、このオーケストラとシューマンは結ばれているのかもしれません。saraiもきたる4月には、ロッテルダムからライン川の旅を始め、ボンでロベルトとクララのシューマン夫妻のお墓参りをする予定です。saraiはシューマンを大好きですからね。

次はお目当ての庄司紗矢香が登場して、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番です。真っ赤なドレスに身を包み、以前よりもさらにスリムになった印象があります。昨年末のリサイタルでは、素晴らしいシューベルトを聴かせてくれ、今や、絶好調の感もあります。
第1楽章、冒頭のヴァイオリン独奏もすっと、難なく、美しい音色で弾ききります。もはや、緊張感はありません。余裕の演奏ですね。そのヴァイオリンの音色はますます、響きが美しくなってきました。これ以上の響きで聴かせてくれる人はそうはいません。もう、ヒラリー・ハーンにも肉薄してきましたね。プロコフィエフらしく、緩急が目まぐるしく、交錯する複雑な曲想を余裕たっぷりに演奏します。音色が崩れることはなく、叙情的な部分での音色の素晴らしいこと、彼女の心境著しいことをうかがわせます。難を言えば、余裕がありすぎて、演奏にスリリングさがあまり感じられないことです。この先、さらに上を目指して、意欲的なテンポの崩しや即興性もお願いしたいところです。

第2楽章はもう、うっとりとリリシズムに酔いしれるのみです。テンポは少しスローでしたが、ヴァイオリンがもたれることはなく、粘らずにすっきりと弾いたのは素晴らしい解釈です。この曲の伝道者であったハイフェッツの無機的な演奏よりも、静謐な抒情を感じられた庄司紗矢香に軍配を上げたいと思います。彼女は最近はこういう魂のこもった演奏をするようになりました。それも力まずにです。大変な音楽家になってきました。

第3楽章はスペイン風のパッセージをばりばりと弾き、気持ちよく、フィナーレ。

全体に力まず、軽く、ヴァイオリンの響きに細心の心配りをしながらの余裕の難曲演奏でした。さすがの演奏であったと言っておきましょう。
次はいよいよ、5月のウィーン・デビューです。今の彼女なら、素晴らしい演奏でウィーンッ子をうならせてくれるでしょう。久々のブラームスのコンチェルト、楽しみです。

あっ・・・、アンコールもありました。庄司紗矢香らしいバッハの無伴奏でした。何よりも、響きの素晴らしさに尽きます。表情の付け方も個性があって、よかったのではないでしょうか。sarai的には、もう少し、オーソドックスなスタイルのほうが好きですが・・・。

休憩後、ブラームスの交響曲第4番です。前半の第1楽章、第2楽章は非常に抑えた演奏で、室内オーケストラなのかと思うほど、耳をそばだてて聴くような繊細な演奏です。ドイツ的な重厚さは微塵もない演奏です。じっくりと聴くと、これはこれでなかなか味があります。
ところが後半の第3楽章、第4楽章ははじけるような演奏。指揮者のセガンが全体をそういう構成に仕立て上げたようです。こういう構成もあるかもしれませんが、saraiは第1楽章から全開モードで行ってほしかったと感じました。まあ、いっそのこと、最後まで抑えきって、枯れた室内交響曲にするのも面白かったかもしれません。どっちつかずはどうもね。オーケストラの響き自体は、音量はともかく、美しい澄みきった響きで、なかなかのものでした。第4楽章も後半の長いフルートソロが素晴らしく、その後の木管、金管の響きは、秋の侘しさを十分に感じさせてくれました。やはり、この曲は秋に聴くと風情がありますね。冬は季節外れかな・・・。

庄司紗矢香のヴァイオリンも聴け、楽しいコンサートでした。しばらく、2月末まではコンサート通いはお休みです。次はいよいよ、ハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲チクルスが始まります。連日、古今東西の名演奏を聴いて、予習に余念がありません。


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       庄司紗矢香,
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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天野さん

saraiです。初めまして。コメントありがとうございます。ブログを書く励みになります。当日は快晴で素晴らしい日でしたが、夏の陽光がまぶしいほどで暑さに悩ま

09/27 14:15 sarai

充実した心豊かなご様子に励まされます.
情報、有り難うございました.
いつか、ふらっと訪ねてみたいです.

09/27 09:23 天野哲也

昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

Saraiさま、
お元気ですか?
新型コロナウィルス、自粛中。
このウィーンの散策を読んでいると、なんだか切なくて悲しくなってきました。
次はいつ行けるのかな、とか思う

07/20 05:08 えりちゃ

はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai
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