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ウィーンで音楽三昧:オーストリア応用美術博物館、通称MAKでのクリムト特別展(シュトックレフリースの下絵)

2012年4月18日水曜日@ウィーン/4回目

オーストリア応用美術博物館Österreichisches Museum für angewandte Kunst in Wien、通称MAKに入場します。クリムトの展示はどこにあるのかなと思いながら、1階フロアの手近なところの展示室を覗いてみます。大ホールの左手の展示室に入ってみますが、ここは常設展示のコーナーのようです。
この展示はバロック・ロココ・古典主義をテーマとしたものです。このデスクはウォールナットと楓材で作られたとても豪華なものです。


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ここもバロック・ロココ・古典主義の展示で、チェコのブルノにあったドゥブスキー宮殿の陶器の間です。シャンデリア、時計など、豪華な陶器で飾られています。


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壁には絵画も飾られていますが、主役はむしろ、その絵画を収めている陶器製の額縁です。


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この時計付きのキャビネットの工芸品も実に緻密な細工が施された逸品です。


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クリムトの展示を見るために入りましたが、豪華で美しい工芸品に唖然としてしまいます。
こんな椅子のコレクションもあります。


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本来の入館目的を忘れてしまいそうです。
クリムト展の案内が出ているので、工芸品の鑑賞を切り上げて、そちらに向かいましょう。


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大ホールの正面にある階段を上った2階のほうでクリムトの展示をやっているようです。


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階段を上ります。階段室自体もなかなか凝った装飾が施されています。


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階段を上ると、その先に通路が続いています。この通路を通って、別棟に渡ります。別棟のホールでクリムトの特別展をやっているようです。


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渡り廊下の先の大きなホールに、クリムトが手掛けたブリュッセルBruxellesのシュトックレ邸Le Palais Stocletにある、いわゆるシュトックレフリースの下絵が公開されています。まずは、パネルでシュトックレ邸のダイニングホールの説明があります。


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これがシュトックレ邸のダイニングホールの写真です。何故か、白黒写真です。シュトックレ邸の建物、内装のデザインはヨーゼフ・ホフマンが手がけましたが、クリムトはダイニングホールの壁のタイル画を描きました。


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シュトックレ邸のダイニングホールは前年の10月にベルヴェベーレ宮殿Schloss Belvedereの下宮Unteres Belvedereで開催された「クリムトとホフマン」展という特別展で再現されたものを見ました。それも貴重な展示でした。そのときの記事はここです。

これはそのダイニングホールの壁のタイル画の様子です。


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そのタイル画の下絵がここに特別展示されています。非常に貴重な展示です。何といっても世界遺産となったシュトックレ邸は現在、非公開になっているので、実物を鑑賞することは不可能です。
その美しい下絵を見られることはとても嬉しい体験になります。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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