運河もどきのアムステル川に沿って、エルミタージュ美術館に向かいます。すると、川岸に面白い船が停泊して、乗組員が作業中です。

もしやと思って近づくと、やはり、水上警察です。警察のランチからゴムボートが離れていくところでした。運河の多い水の都では、水上の治安が重要なのでしょう。

橋の上にさしかかると、プリンセン運河Prinsengrachtから競技用のボートがやってきました。運河は様々な用途に利用されています。

そのボートは橋の下をくぐり、反対側に出て行きました。その先には、さきほどの水上警察のゴムボートが進んでいきます。色んな船の行き来を見ているだけでも飽きませんね。

さて、少し歩き、マヘレのハネ橋Magere Brugまでやってきました。橋の上からだと、ハネ橋の様子が分かりませんね。少し、離れたところから写真を撮ればよかったようです。白いアーチの骨組みの部分がハネ橋になっています。

煉瓦の建物の壁に今日のランチを予約してもらっているレストラン・ネヴァのポスターが貼ってあります。レストラン・ネヴァはエルミタージュ美術館の中にあるレストランなので、美術館も近いようです。

川沿いを進むと、ぞろぞろと人が入っていく入口があり、迷うことなく私達も入ります。何の表示もない通路ですが、きっと、ここでしょう。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

入ったところは広々とした中庭。一面にクロッカスが咲き、美しいです。

この美しい中庭の先に美術館の入口が見えます。

美術館内は大勢の人で大混雑。

それでも行列して待つほどのことはなく、入館チケットを購入し、中に入れました。これがチケットです。エルミタージュ・アムステルダムの表示の下に小さくフィンセント(Vincent)展の表示があります。

う~ん、やはりゴッホは凄いです。凄い人出でしたが、めげずにじっくりと作品鑑賞します。かって、一度はゴッホ美術館で見たはずの絵ですが、有名な絵以外のほとんどの絵は覚えていません。《ひまわり》、《黄色い家》、《カラスの群れ飛ぶ麦畑》などの傑作はやはりいいのですね。
《ひまわり》です。《ひまわり》はアルル時代だけでも7点あり、saraiが見たのは3点のみ。結構、それぞれ違いがあるのに驚きます。

《黄色い家》です。一昨年のプロヴァンスを訪れた際、アルルで、この絵が描かれた広場に立ちましたが、イメージはそのままです。

《カラスの群れ飛ぶ麦畑》(部分)です。これは大変な傑作です。ゴッホがピストル自殺を遂げる1890年7月に描かれ、ゴッホはこの麦畑でピストルのひきがねを引きました。それにしても、空の深い青を見ると、その激しさに言葉を失ってしまいます。

こういう超有名な傑作もいいですが、やはり、ゴッホが家族のために描いた《アーモンドの木(花)》は魅力的な作品です。前回ゴッホ美術館を訪問した際にポスターを買い求め、帰国後、額装しました。今は娘の希望で娘夫婦の家の壁を飾っています。

今回の訪問では、配偶者とも一致して、再評価した作品があります。初期の傑作《じゃがいもを食べる人々》です。見れば見るほど、この初期の傑作の暗色の深さに惹かれます。このパリ以前の暗い作品でゴッホの絵画作成が終わったとしても、きっと、ゴッホはいつの日か再評価されることになったでしょう。

結局、美術館の展示室を2周もして、展示作品を十分に堪能することになりました。美術館土産のお店で少々孫たちへのお土産を買うと、もう12時になります。お友達との待ち合わせ時間が近づき、お友達を待ちます。時間通りにお友達登場。初対面なんです。これから、ブログ友達のレイネさんと楽しいランチの時間です。
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