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モーツァルト&ベートーヴェン:ピアノと管楽の五重奏曲@横浜上大岡ひまわりの郷ホール 2013.5.26

あまり演奏される機会のない室内楽の曲のコンサートで、貴重な体験です。
モーツァルト&ベートーヴェンのオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの4人の管楽器奏者とピアニストが演奏する五重奏曲です。
もちろん、saraiも聴いたことはありませんが、未聴のCDは持っています。そのうちに聴こうと思っていましたが、今回の予習として聴くことになりました。演奏は以下です。ちょうど、モーツァルトとベートーヴェンがセットになっているCDです。

 ペライア、イギリス室内管弦楽団の管楽器奏者

ペライアのピアノを聴いているだけで、満足できます。ミニ管楽器オーケストラを伴うピアノ協奏曲の風情もあります。ただし、モーツァルトの第2楽章だけはピアノは伴奏に徹しています。曲想のせいでしょう。

実際のコンサートでの演奏は実に柔らかい響きで終始し、まさに室内学的演奏でした。これが普通の演奏なのでしょう。それはそれでいいのですが、やはり、ピアノを強調したペライアの演奏のほうが聴いていて、面白いのも事実です。また、オーボエの音が冴えわたらない感じで、これが残念でした。
今日のコンサートは演奏がどうのこうのというより、珍しい曲が聴けて、よかったというところです。予習でペライアのCDも聴けたしね。

この日のプログラムは以下の内容です。

 オーボエ:古部賢一(新日本フィル首席)
 クラリネット:四戸世紀(元読売交響楽団首席)
 ファゴット:吉田将(読売交響楽団首席)
 ホルン:福川伸陽(NHK交響楽団)
 ピアノ:加藤洋之

 ベートーヴェン:クラリネットとファゴットのための二重奏曲第2番ヘ長調 WoO.27-2
 ベートーヴェン:ピアノと管楽の五重奏曲変ホ長調Op.16

  《休憩》

 R・シュトラウス:歌曲《アルプホルン》:オーボエ版、ピアノとホルン伴奏
 モーツァルト:ピアノと管楽の五重奏曲変ホ長調K.452

  《アンコール》

    モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス(ピアノと管楽の五重奏)

ベートーヴェンのクラリネットとファゴットのための二重奏曲は耳慣れない構成のためか、あるいはベートーヴェンの若い頃の作品のせいか、どうしてもクラリネットの旋律ラインが把握できないままに終わってしまいました。ベートーヴェンとしても、クラリネットのほの暗くて、深い響きを活かしきれなかった感じです。そういえば、ベートーヴェンのクラリネットの名曲って、思い当たりませんね。

ベートーヴェンのピアノと管楽の五重奏曲はモーツァルトの同じ構成の曲を踏襲して、その上にベートーヴェンらしさも滲ませた、なかなかの曲です(ペライアで予習した結果)。しかし、今回の演奏は悪い意味で室内学的な演奏で、ピアノが伴奏的になり過ぎの印象です。したがって、若い頃のベートーヴェンの溌剌さに欠けていた感じでしょうか。この曲はベートーヴェン自身がピアノを弾いたそうですから、もっと、かっちりした演奏をすべきでは?

休憩後、R・シュトラウスの歌曲《アルプホルン》がソプラノの代わりにオーボエで演奏されました。R・シュトラウスが14歳で作曲したロマンチックな旋律が印象的です。オーボエもよかったのですが、やはり、ソプラノで聴くと、もっとロマンチックだったでしょうね。

モーツァルトのピアノと管楽の五重奏曲はモーツァルトが予約演奏会で自分でピアノを弾いたそうです。ベートーヴェンと同じで、ピアノは伴奏的ではなく、溌剌として、弾いてほしかったものです。やはり、ペライアの演奏のようにピアノ協奏曲的に弾くのが、この曲のありかたのように思えます。管楽をオーボエがリードしていたのはよかったと思います。モーツァルトとしては、もっとクラリネットの深い響きを活かした作曲ができなかったのかなあと残念に思いました。

アンコールは合唱曲のアヴェ・ヴェルム・コルプスが器楽で演奏されました。しみじみとした、いい演奏でした。横のおばあさんががさごそしていて、気持ちが集中できなかったのが残念でしたけどね。それにしても、演奏中に解説のパンフレットをごそごそと読む人が多く、気が散ることが多く、今日の聴衆には、少し、うんざり。

先程書いた通り、珍しい曲が聴けたのが収穫のコンサートでした。
もう、今週の金曜日からは、ブダペストを皮切りにヨーロッパ遠征して、音楽を楽しみます。現地からのレポートを書きますので、ご愛読ください。


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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん
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