
上からは青沼がちらっと見えるくらいです。

説明通り、水際に下りる坂道がありました。そこを下りていくと、青沼がよく見えてきます。

そして、水際からは沼のほとんど全景が見渡せました。

もうちょっと水際に寄ると、こんなに美しい沼の風景です。

再び、森の中の道に戻ります。

ありました。遠藤現夢の墓への道です。片道350mの寄り道になります。時間的にバスに乗り遅れそうですが、折角のアドバイス。ここは思い切って、行っちゃいましょう。

山道の350mは結構、遠かった。行き着いた先は開けた小さな緑の広場。中央に石碑が立っていて、その背後に巨大な真っ黒な岩が覆い被さるように存在しています。確かに暗い時に一人では見たくないようなものです。

後ろの巨大な岩がお墓のようです。遠藤現夢の墓と彫り込んであります。遠藤現夢は磐梯山の大噴火後に焦土と化した裏磐梯高原を植林した裏磐梯緑化の功労者。今ある自然は、本当の自然ではなく、彼が先達となって、人々が作り上げた自然なんですね。こうして、自然の中をハイキングできるのも彼ら先人のお蔭だと思うと頭が下がります。ただ、この巨大な岩のお墓は威圧感あり過ぎって感じです。

急いで道を戻り、また、先に進みます。また、木立の向こうに沼が見えます。

これは柳沼。最後の沼です。

ほら、こんなに綺麗な沼です。

裏磐梯物産館の裏からはこんなに綺麗に見通すことができました。

これで五色沼自然探勝路のハイキングは完了。久々に日本の美しい自然に触れました。それも先人たちが精魂込めて作り上げた自然です。
時間も見ると、まだ、バスの時間まで5分ほどあります。磐梯東都バスの裏磐梯高原駅から11時56分に出る裏磐梯ロイヤルホテル行です。バス停を探すと、配偶者はめざとく、バス停のまわりにたむろしている人たちを発見。自動販売機でチケットを買っても、まだ数分の余裕がありました。ちょっと遅れてバスが到着。一緒にハイキングしていた人たちはほとんでこのバスに乗り込みました。ほとんど空バスで来たので、みんな余裕で座れます。全員、五色沼入口で下りていきました。最後に残ったsaraiと配偶者だけが終点の裏磐梯ロイヤルホテルで下車。ホテルで飲み物を調達し、早速、愛車に乗車。今度の目的地は、先ほどの桧原湖畔の裏磐梯高原駅を経由して、一路、喜多方へ。ここでもうお分かりでしょうが、昼食に本場の喜多方ラーメンを食べに行くんです。桧原湖を抜け、山一つ越えて、盆地にある喜多方です。カーナビに入力したのは人気ラーメン店。ガイドブックの先頭に紹介されていた源来軒です。首尾よく、駐車場に車を入れて、お店にはいります。こういうところでは、まず、定番を食べるものです。一番普通のラーメンをお願いします。すると、別の4人のグループが来店。その中の女性が配偶者にあらっと言いながら、微笑みかけます。そうです。ハイキング中に渓流ポイントで一瞬、言葉を交わした人たちです。偶然と言えば、偶然ですが、いかにsaraiが一般的なコースを動いているかとも言えます。和気あいあいの楽しい食事になりました。もっとも、saraiは途中で注文を変更してもらって、ねぎラーメンに変えましたが、お店の方にはご迷惑をかけたようです。ゴメンナサイ。限定220食の自家製手打ち麺のラーメンは喜多方ラーメンらしい昔ながらの《支那そば》の味。現代風のインパクトのある味の対極にあるような味です。ちょっと物足りませんが、これが持ち味ですね。
これがsaraiが半分近く食べたねぎラーメン。

喜多方は蔵の街ですが、車窓から眺めるだけで、とんぼ返り。先ほど通過した桧原湖畔の道の駅《裏磐梯》へ。ここから、景色を楽しもうという計画です。ところがこの道の駅からは何も見えません。おかしいと思って、配偶者が店のかたに訊くと、道の駅のなかにある階段を上っていくと展望台があるそうです。なるほど、雲の間から、磐梯山がちょっと顔を覗かせています。

一方、桧原湖も湖面がちらっと見えます。

この日の天候では、かえってフラストレーションになりそうな風景です。もっと、ちゃんと見たい!という欲求がふつふつと沸いてきます。
よーし、桧原湖と磐梯山をよく見よう!
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